JP5110756B2 - 癌を処置するための相乗方法および組成物 - Google Patents
癌を処置するための相乗方法および組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5110756B2 JP5110756B2 JP2001570634A JP2001570634A JP5110756B2 JP 5110756 B2 JP5110756 B2 JP 5110756B2 JP 2001570634 A JP2001570634 A JP 2001570634A JP 2001570634 A JP2001570634 A JP 2001570634A JP 5110756 B2 JP5110756 B2 JP 5110756B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- pharmaceutically acceptable
- treatment
- administered
- ylmethyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 0 *C(C*(*)c1c(C2)cc(*)cc1)*2N Chemical compound *C(C*(*)c1c(C2)cc(*)cc1)*2N 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/33—Heterocyclic compounds
- A61K31/395—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
- A61K31/55—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having seven-membered rings, e.g. azelastine, pentylenetetrazole
- A61K31/551—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having seven-membered rings, e.g. azelastine, pentylenetetrazole having two nitrogen atoms, e.g. dilazep
- A61K31/5513—1,4-Benzodiazepines, e.g. diazepam or clozapine
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D401/00—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom
- C07D401/14—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing three or more hetero rings
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/33—Heterocyclic compounds
- A61K31/395—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
- A61K31/55—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having seven-membered rings, e.g. azelastine, pentylenetetrazole
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K41/00—Medicinal preparations obtained by treating materials with wave energy or particle radiation ; Therapies using these preparations
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K41/00—Medicinal preparations obtained by treating materials with wave energy or particle radiation ; Therapies using these preparations
- A61K41/0038—Radiosensitizing, i.e. administration of pharmaceutical agents that enhance the effect of radiotherapy
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P35/00—Antineoplastic agents
- A61P35/04—Antineoplastic agents specific for metastasis
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P43/00—Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D403/00—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00
- C07D403/02—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings
- C07D403/06—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings linked by a carbon chain containing only aliphatic carbon atoms
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D409/00—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms
- C07D409/14—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms containing three or more hetero rings
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Oncology (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
Description
(技術分野)
本発明は、癌の処置のための療法に関するものであって、具体的には抗増殖性の細胞毒性活性および抗増殖性の細胞分裂停止活性を有する2つ以上の抗癌剤の相乗的な使用に関する。
【0002】
(背景技術)
化学療法(これは、血液循環系によって体中に運搬される抗新生生物剤の全身投与であって、外科処置および/また放射線処置と共に、そして組み合わされることが多い)は、長年様々な癌の処置において広く使用されている。不運にも、そのような利用可能な化学療法薬は患者に役に立たないことが多い。その理由としては、それらは多数の健康な細胞を死滅させ、その結果、医師が投与することができる用量を制限する重大な副作用を生じるからである。
【0003】
特に、癌性腫瘍は増殖性癌細胞および非増殖性癌細胞の両方を含んでいるので、癌性腫瘍は処置することが困難である。癌性腫瘍が増殖するにつれて、血管発生は悪性細胞個体群の速い増殖と足並みをそろえることができない。それゆえに、固形癌性腫瘍の塊は典型的には異常な血管のネットワークを示し、このものは、正常な組織の血管と異なって、該癌性腫瘍細胞に最適な増殖のための適当な栄養供給を与えることができない。ほとんどの癌性固形腫瘍において、非増殖性腫瘍細胞は全腫瘍細胞個体群の大部分を構成している。その上、腫瘍細胞の大きさが増大するにつれて、非増殖性腫瘍細胞の割合も比例して増加する。ほとんどの最新の抗癌剤は増殖性細胞を標的とするので、非増殖性腫瘍細胞個体群が、新生生物疾患を治癒するために単独でまたは一緒に使用される放射線療法または化学療法の失敗の主な一因であると考えられる。
【0004】
上記の通り、腫瘍の大きさが増大するにつれて、典型的にほとんどの化学療法に対してより抵抗性となる。従って、多くの腫瘍根絶方法は抗新生生物剤を投与する前に、腫瘍の塊を減少させる減量手術の工程を含む。しかしながら、減量手術は強力な化学療法剤と組み合わせた場合でさえも、必ずしも腫瘍の根絶をもたらすわけではない。従って、当該分野において悪性の処置のための増殖性癌細胞および非増殖性癌細胞の両方を標的とする新規な処置に対する要求がある。
【0005】
WO98/54966は、抗新生生物剤または放射線療法とプレニルタンパク質トランスフェラーゼのインヒビター(このものは、癌の処置に有用であり得る)とを組み合わせて使用する組み合わせ療法について開示している。しかしながら、WO98/54966は、本発明の式Iの化合物の使用については開示していない。
【0006】
米国特許第6,011,029号では、本発明の式Iの化合物を開示しており、抗癌剤としてのそれらの使用法を提示している。加えて、該特許は一般的に、式Iの化合物が他の癌治療法と組み合わせて有用となり得ることを開示している。しかしながら、米国特許第6,011,029号は、いずれの具体的な組み合わせ処置をも開示しておらず、また抗癌処置として相乗的に作用する組み合わせ処置を開示も示唆もしていない。
【0007】
従って、本発明の目的は、癌の処置のための相乗的な方法を提供することである。
【0008】
また、本発明の目的は、癌の相乗的な処置のための医薬組成物を提供することである。
【0009】
本発明のそれらの目的および他の目的は、以下の記載からより明らかになるであろう。
【0010】
(発明の概要)
本発明は、癌の処置のための相乗的な方法を提供するものであって、該方法はその処置の必要な哺乳動物に、相乗的で治療学的に有効な量の、(1)抗増殖性細胞毒性剤および抗増殖性細胞分裂停止剤から選ばれる少なくとも1つの薬剤、並びに(2)式Iの化合物またはその医薬的に許容し得る塩を投与することを含むが、該細胞毒性剤および/または該細胞分裂停止剤を式Iの化合物と同時にまたはその前に投与する。
【化2】
[式中、
R1は、Cl、Br、CN、場合により置換されたフェニルまたは場合により置換された2−、3−もしくは4−ピリジルである。
R2は、場合により置換された低級アルキルまたは場合により置換されたアラルキルである。
R3およびR5は各々独立して、場合により置換された低級アルキル、場合により置換されたアリールまたは場合により置換されたヘテロ環である。
R4は、水素または低級アルキルである。
Z1は、CO、SO2、CO2、またはSO2N(R5)−である。そして、 nは、1または2である]
【0011】
本発明は更に、癌の相乗的な処置のための医薬組成物を提供し、このものは抗増殖性細胞毒性剤および抗増殖性細胞分裂停止剤からなる群から選ばれる少なくとも1つの薬剤、並びに式Iの化合物および医薬的に許容し得る担体を含む。
【0012】
本発明の好ましい態様において、細胞毒性剤または細胞分裂停止剤を式Iの化合物の投与前に投与する。本発明の別の態様において、細胞毒性剤または細胞分裂停止剤を式Iの化合物と同時に投与する。
【0013】
(詳細な説明)
本発明は癌の相乗的な処置法を提供するものであって、該方法は該処置が必要な哺乳動物(ヒトが好ましい)に、相乗的で治療学的に有効な量の、(1)抗増殖性細胞毒性剤および抗増殖性細胞分裂停止剤からなる群から選ばれる少なくとも1つの薬剤、並びに(2)式Iの化合物を投与することを含む。
【0014】
驚くべきことに、(1)少なくとも1つの抗増殖性細胞毒性剤および抗増殖性細胞分裂停止剤、並びに(2)式Iの化合物を組み合わせて使用することにより、癌の処置のための相乗的な方法を得ることを見出した。本明細書で使用する用語「相乗的」とは、本発明の方法および組成物を用いて得られる効果が、細胞毒性剤または細胞分裂停止剤、および本発明の式Iの化合物を別々に含む(それらは、本発明の方法および組成物において使用する量で含む)方法および組成物から得られる効果の合計よりも大きいことを意味する。有利なことに、活性成分の間のそのような相乗作用により、より少ない用量での一方もしくは両方の活性成分の使用が可能となり、抗新生生物剤もしくは放射線療法のより低い用量が可能となり、同じ用量でより大きな効能が得られ、および/または多剤耐性の確立を防止しもしくは遅延させる。
【0015】
以前に開示されている方法よりも更に有利なことは、式Iの化合物および細胞分裂停止剤および細胞毒性剤からなる群から選ばれる少なくとも1つの薬剤の本組み合わせを、処置する癌細胞の性質に応じて個別に変えることができる可能性が含まれる。本組成物の治療学的な効果が、該抗新生生物剤および式Iの化合物を単独で投与する場合に必要とされるであろう量よりも少ない用量の細胞毒性剤または細胞分裂停止剤および式Iの化合物を用いて得ることができることも予想される。この方法により、いずれの機構によらない有害な毒性の影響(このものは、同じ治療学的な効果を得るのに十分な、抗新生生物剤、式Iの化合物または放射線療法の単独の量を投与することから生じ得る)をも避ける。該本発明の組成物は相乗的な治療学的効果を与え、該構成成分の化合物または方法のいずれかを単独で投与する場合の効果よりも予期しない治療学的な利点を示す。
【0016】
2つ以上の抗癌剤(このものは、本発明の方法を含む)の選択性の大きさは、癌の処置のための単一の抗新生生物剤を用いた先に開示されている方法よりも治療学的な利点を与える。特に、2つ以上の独立な医薬的に活性な成分(これらのものは、相補的であって本質的に重なっていない活性を有する)を使用することにより、本発明の処置方法を用いて、該組み合わせの活性を独立して且つ正確に変えることができ、従って特定の医薬活性プロフィールを有する1つの薬物を合成する必要がない。加えて、該組み合わせは増殖性細胞および非増殖性細胞の両方を有効に標的とする。
【0017】
抗増殖性細胞毒性剤(これは、放射線療法を含む)は、式Iの化合物と同時にまたはその前に投与することができる。本発明の好ましい態様において、抗増殖性細胞毒性剤および/または放射線療法を式Iの化合物よりも前に投与することができる。本明細書で使用する用語「同時」または「同時に」とは、抗増殖性細胞毒性剤または放射線療法、および式Iの化合物を互いに24時間以内に(12時間が好ましく、6時間がより好ましく、3時間よりも少ないことが最も好ましい)投与することを意味する。
【0018】
上記の抗増殖性細胞毒性剤および放射線療法に加えて、細胞を「非増殖性」としたりまたは「停止」させる薬剤(このものは、本明細書において「抗増殖性細胞分裂停止剤」または「停止剤」と呼ばれる)は、場合によりそのような処置の必要な患者に投与される。そのような抗増殖性細胞分裂停止剤は式Iの化合物、放射療法または細胞毒性剤と同時にまたは連続して投与することができる。
【0019】
本発明は、様々な癌の相乗的な処置のための方法を提供する。該癌は以下のものを含むが、これらに限定されない。
癌腫(これは、膀胱癌(これは、加速性および転移性の膀胱癌を含む)、乳癌、結腸癌(これは、結腸直腸癌を含む)、腎臓癌、肝臓癌、肺癌(これは、小細胞肺癌および非小細胞肺癌、並びに肺腺癌を含む)、卵巣癌、前立腺癌、精巣癌、尿生殖器管癌、リンパ系癌、直腸癌、喉頭癌、膵臓癌(これは、外分泌性膵臓癌腫を含む)、食道癌、胃癌、胆のう癌、頚部癌、甲状腺癌および皮膚癌(これは、扁平上皮細胞癌腫を含む)を含む);
リンパ系統の造血性腫瘍(これは、白血病、急性リンパ球性白血病、急性リンパ芽球性白血病、B−細胞リンパ腫、T−細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、毛様細胞リンパ腫、細胞球性リンパ腫およびバーケットリンパ腫を含む);
骨髄系統の造血性腫瘍(これは、急性および慢性の骨髄性白血病、骨髄形成異常症候群、骨髄性白血病および前骨髄性白血病を含む);
中枢および末梢の神経系の腫瘍(これは、星細胞腫、神経芽細胞腫、神経こう腫およびシュワン細胞腫(schwannomas)を含む);
間葉器官の腫瘍(これは、線維肉腫、横紋筋肉腫および骨肉腫を含む)、および
他の腫瘍(これは、メラノーマ、キセノデルマ(xenoderma)、色素沈着(pigmentosum)、角化きょく細胞腫(keratoactanthoma)、精上皮腫、甲状腺ろ胞腫および奇形癌腫を含む)。
【0020】
本発明は、膀胱癌、膵臓癌、前立腺癌、非小細胞肺癌、結腸直腸癌および乳癌の加速性または転移性の癌を処置するのに使用するのがより好ましい。
【0021】
本発明の好ましい態様において、癌性腫瘍の相乗的な処置法を提供する。有利なことに、本発明の相乗的な方法は、哺乳動物宿主における腫瘍の発生を減少したり、腫瘍の苦しみを軽減したり、または腫瘍の退行を与える。
【0022】
本明細書で使用する用語「放射線療法」とは、外部適用される源(例えば、ビーム)から送達されるかまたは小さな放射線源を埋め込むことによって送達されるx−線またはガンマ線を含むが、これらに限定されない。放射線療法はまた、抗増殖性細胞毒性剤とみなすこともできる。
【0023】
本明細書で使用する用語「抗新生生物剤」は化学療法剤と同義であり、このものは、癌細胞が増加することを防止する化合物(すなわち、抗増殖性剤)を意味する。一般的に、本発明の薬剤は2つのクラス、すなわち抗増殖性細胞毒性剤および抗増殖性細胞分裂停止剤に分類される。細胞毒性剤は、(1)細胞がDNAを複製する能力を妨害することによって、および(2)癌細胞における細胞死および/またはアポトーシスを誘発させることによって、癌細胞が増加することを防止する。抗増殖性細胞分裂剤または静止剤は、細胞の増殖を調節する細胞によるシグナル伝達のプロセスをモジュレートしたり、妨害したりまたは抑制することによって機能する。大部分の化学療法剤は細胞毒性であって、且つ増殖性細胞を標的とする。
【0024】
抗増殖性細胞毒性剤として使用することができる化合物のクラスは、以下のものを含む。
アルキル化剤(このものは、窒素マスタード、エチレンイミン誘導体、アルキルスルホネート、ニトロソウレアおよびトリアゼンを含むが、これらに限定されない):ウラシルマスタード、クロルメチン(Chlormethime)、シクロホスファミド(サイトキサン(Cytoxan)(登録商標)、イフォサミド、メルファラン、クロラムブシル、ピポブロマン(Pipobroman)、トリエチレン−メラミン、トリエチレンチオホスファラミン、ブスルファン(Busulfan)、カルムスチン(Carmustine)、ロムスチン(Lomustine)、ストレプトゾシン(Streptozocin)、ダカルバジン(Dacarbazine)およびテモゾロミド(Temozolomide);
抗代謝剤(このものは、葉酸拮抗剤、ピリミジンアナログ、プリンアナログおよびアデノシンデアミナーゼインヒビターを含むが、これらに限定されない):メトトレキセート、5−フルオロウラシル、フロキシウリジン(Floxuridine)、シタラビン(Cytarabine)、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、フルダラビンホスフェート、ペントスタチン(Pentostatine)およびゲムシタビン(gemcitabine);
天然物およびそれらの誘導体(例えば、ビンカアルカロイド、抗腫瘍抗生物質、酵素、リンフォカインおよびエピポドフィロトキシン):ビンブラスチン(Vinblastine)、ビンクリスチン(Vincristine)、ビンデシン(Vindesine)、ブレオマイシン(Bleomycin)、ダクチノマイシン(Dactinomycin)、ダウノルビシン(Daunorubicin)、ドキソルビシン(Doxorubicin)、エピルビシン(Epirubicin)、イダルビシン(Idarubicin)、アラ(Ara)−C、パクリタキセル(パクリタキセルはタキソール(Taxol)(登録商標)として商業的に入手可能である)、ミトラミシン(Mithramycin)、デオキシコ(Deoxyco)−フォルミシン(formycin)、ミトマイシン(Mitomycin)−C、L−アスパラギナーゼ、インターフェロン(特に、IFN−a)、エトポシドおよびテニポシド。
【0025】
微小管に影響を及ぼす剤は細胞の有糸分裂を妨害し、このものは抗増殖性細胞毒性の活性のために当該分野においてよく知られている。本発明において有用な微小管に影響を及ぼす薬剤としては、例えば、アロコルチシン(allocolchine)(NSC406042)、ハリコンドリン(Halichondrin)B(NSC609395)、コルチシン(colchicine)(NSC757)、コルチシン誘導体(例えば、NSC33410)、ドラスタチン(dolastatin)10(NSC376128)、マイタンシン(maytansine)(NSC153858)、リゾシン(rhizoxin)(NSC332598)、パクリタキセル(タキソール(登録商標)、NSC125973)、タキソール(登録商標)誘導体(例えば、誘導体(例えば、NSC608832)、チオコルチシン(thiocolchicine)(NSC361792)、トリチルシステイン(NSC83265)、ビンブラスチンスルフェート(NSC49842)、ビンクリスチンスルフェート(NSC67574)、天然および合成のエポチロン(このものは、エポチロンA、エポチロンBおよびヂスコーダーモリド(discodermolide)(例えば、サービス(Service)による(1996)、Science、274:2009)を含むが、これらに限定されない)、エストラムスチン(estramustine)、ノコダゾール(nocodazole)、MAP4などを含むが、これらに限定されない。それらの薬剤の例についてはまた、科学文献および特許文献に記載されており、例えばブリンスキー(Bulinski)による(1997), J. Cell. Sci., 110: 3055, 3064; Panda (1997) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 94: 10560-10564 ; マーラト(Muhlradt)による(1997) Cancer Res., 57: 3344-3346;ニコラウ(Nicolaou)による(1997) Nature 387: 268-272;バスケス(Vasquez)による(1997) Mol. Biol. Cell. 8: 973-985;パンダ(Panda)による(1996) J. Biol. Chem., 271: 29807-29812を参照。
【0026】
本明細書で使用する用語「パクリタキセル」とは、タキソール(登録商標)(NSC番号:125973)として商業的に入手可能な薬物を意味する。タキソール(登録商標)は、チューブリン分子から安定化された微小管の束(このものは、有糸分裂に適当な構造に再構築することができない)ヘの重合を増大させることによって、真核生物細胞の複製を抑制する。多数の入手可能な化学療法剤において、パクリタキセルは薬物抵抗性の腫瘍(例えば、卵巣腫瘍および乳腺腫瘍を含む)についての臨床トライアルにおけるその効能のために関心を持たれている(ホーキンス(Hawkins)による(1992) Oncology, 6: 17-23, ホーヴィツ(Horwitz)(1992)によるTrends Pharmacol. Sci., 13: 134-146, ローヴィンスキー(Rowinsky)による(1990), J. Natl. Canc. inst., 82: 1247-1259)。
【0027】
特に好ましい抗増殖性細胞毒性剤は、パクリタキセルに似た活性を有する化合物である。これらとしては、パクリタキセルおよびパクリタキセル誘導体(パクリタキセル様化合物)、並びにそのアナログを含むが、これらに限定されない。パクリタキセルおよびその誘導体は商業的に入手することができる。加えて、パクリタキセルおよびパクリタキセル誘導体、並びにそのアナログの製造法は、当該分野の当業者にとってよく知られている(例えば、米国特許第5,569,729; 5,565,478; 5,530,020; 5,527,924; 5,508,447; 5,489,589; 5,488,116; 5,484,809; 5,478,854; 5,478,736; 5,476,120; 5,468,769; 5,461,169; 5,440,057; 5,422,364; 5,411,984; 5,402,972および5,296,506を参照)。
【0028】
従って、本発明の方法および組成物における使用に適当な抗増殖性細胞毒性剤としては、微小管安定化剤(例えば、パクリタキセル(このものは、タキソール(登録商標)としても知られる))、ドセタキセル(docetaxel)(このものは、タキソテレ(Taxotere)(登録商標)としても知られる))、7−O−メチルチオメチルパクリタキセル(米国特許5,646,176号に開示されている)、4−デスアセチル-4−メチルカルボネートパクリタキセル、3’−tert−3’−N−tert−ブチルオキシカルボニル−4−デアセチル−3’−デフェニル−3’−N−デベンゾイル−4−O−メトキシカルボニルパクリタキセル(このものは、USSN60/179,965、2000年2月3日に出願、本明細書の実施例17)、C−4−メチルカルボネートパクリタキセル(このものは、WO94/14787に開示されている)、エポチロンA、エポチロンB、エポチロンC、エポチロンD、デスオキシエポチロンA、デスエポチロンB、[1S−[1R*,3R*(E),7R*,10S*,11R*,12R*,16S*]]−7,11−ジヒドロキシ−8,8,10,12,16−ペンタメチル−3−[1−メチル−2−(2−メチル−4−チアゾリル)エテニル]−4−アザ−17−オキサビシクロ[14.1.0]ヘプタデカン−5,9−ジオン(このものはWO99/02514に開示されている)、[1S−[1R*,3R*(E),7R*,10S*,11R*,12R*,16S*]]−3−[2−[2−(アミノメチル)−4−チアゾリル]−1−メチルエテニル]−7,11−ジヒドロキシ−8,8,10,12,16−ペンタメチル−4,17−ジオキサビシクロ[14.1.0]ヘプタデカン−5,9−ジオン(このものは、USSN09/506, 481(2000年2月17日に出願)に開示されている、本明細書における実施例7および8)、およびそれらの誘導体、並びに微小管分裂剤を含むが、これらに限定されない。
【0029】
細胞毒性剤(例えば、エピドフィロトキシン);抗新生生物性の酵素;トポイソメラーゼインヒビター;プロカルバジン;ミドザントロン;白金配位錯体(例えば、シスプラチンおよびカルボプラチン);生物学的な反応のモディファイヤー;成長インヒビター;抗ホルモン性の治療剤;ロイコボリン;テガフール(tegafur)および造血性成長因子もまた適当である。
【0030】
別の抗増殖性細胞毒性剤としては、例えばメルファラン(melphalan)、ヘキサメチルメラミン、チオテパ(thiotepa)、シタラビン(cytarabin)、イダトレキセート(idatrexate)、トリメトキセート(trimetrexate)、デカルバジン(decarbazine)、L−アスパラギナーゼ、カンプトテシン(camptothecin)、トポテカン(topotecan)、ビカルタミド(bicalutamide)、フルタミド(flutamide)、レウロプロリデ(leuroprolide)、ピリドベンゾインドール誘導体、インターフェロンおよびインターロイキンを含む。好ましいクラスの抗増殖性細胞毒性の剤はEGFRインヒビター、Her−2インヒビター、CDKインヒビターおよびヘルセプチン(Herceptin)(登録商標)(トラスツズマブ(trastumab))を挙げられる。特に好ましい抗増殖性細胞分裂停止剤としては、パクリタキセル、シス−プラチン、カルボプラチン、エポチロン、ゲムシタビン、CPT−11、5−フルオロウラシル、テガフール(tegafur)、ロイコボリン(leucovorin)およびEGFRインヒビター(例えば、イレッサ(登録商標)(ZD1839、4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−7−メトキシ−6−(3−(4−モルホリニル)プロポキシ)キナゾリンおよびOSI−774(4−(3−エチニルフェニルアミノ)−6,7−ビス(2−メトキシエトキシ)キナゾリン)を挙げられる。
【0031】
本発明の1態様において、本発明を用いた処置の前またはその間、細胞分裂停止剤を用いる処置より、増殖性の癌細胞を非増殖性にする。本明細書で使用する用語「細胞分裂停止剤」とは「静止剤」と同義であり、このものは細胞分裂または腫瘍の増殖の速度を緩和し、その結果細胞を非増殖性とするかまたは該細胞の挙動が非増殖性細胞の挙動に近似するいずれかの手法を意味する。本発明の典型的な非増殖性の細胞分裂停止剤または「停止」剤とは、例えばホルモンおよびステロイド(これは、合成アナログを含む):17−α−エニチルエストラジオール、ジエチルスチルベストロール(Diethylstillbestrol)、テストロステロン(Testosterone)、プレドニゾン(Prednisone)、フルオキシメステロン(Fluoxymesterone)、ドロモスタロノロン(Dromostanolone)プロピオネート、テストラクトン(Testrolactone)、メゲストロアセテート(Megestrolacetate)、メチルプレドニゾロン(Methylprednisolone)、メチル−テストステロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン(Triamcinolone)、ホロトリアニセン(hlorotrianisene)、ヒドロキシプロゲステロン、アミノグルテチミデ(Aminoglutethimide)、エストラムスチン(Estramustine)、メドロキシプロゲステロンアセテート(Medroxyprogesteronacetate)、ロイプロリデ(Leuprolide)、フルタミド(Flutamide)、トレラミフェン(Toremifene)、ゾラデックス(Zoladex)を含むが、これらに限定されない。
【0032】
細胞分裂停止剤として適当なものとしては、例えば抗血管形成剤(例えば、マトリックスメタロプロテナーゼインヒビター)が挙げられる。他のVEGFインヒビター(例えば、抗−VEGF抗生物質)および小分子(例えば、ZD6474およびSU6668)もまた含まれる。抗−Her2抗生物質(ジェネテック(Genetech)製)もまた使用することができる。適当なEGFRインヒビターとしては、EKB−569(このものは、可逆的なインヒビターである)を挙げられる。EFGRについて免疫特異的なイムクロン(Imclone)抗体C225およびsrcインヒビターをも含む。
【0033】
抗増殖性細胞分裂停止剤としての使用に適当なものとしては、カソデックス(登録商標)(ビカルタミド(bicalutamide)、アストラゼネカ(Astra Zeneca)製)(このものは、アンドロゲン依存性の癌腫を非増殖性とする)を挙げられる。細胞分裂停止剤の更なる別例としては、抗エストロゲン性のタモキシフェン(このものは、エストロゲン依存性の乳癌の増殖または成長を抑制する)を挙げられる。細胞による増殖性シグナルの伝達のインヒビターとしては、細胞分裂停止剤を挙げられる。例えば、上皮細胞成長因子、Her−2インヒビター、MEK−1キナーゼインヒビター、MAPKキナーゼインヒビター、PI3インヒビター、SrcキナーゼインヒビターおよびPDGFインヒビターを挙げられる。
【0034】
上記の通り、細胞分裂停止剤はまた、抗血管形成剤および抗血管剤を含む。これらは、固形腫瘍への血流を遮断することによってそれらから栄養を奪うことにより、癌細胞を静止させる。去勢(これも、アンドロゲン依存性の癌腫を非増殖性とする)をも使用することができる。血流の外科的な遮断以外の方法による飢餓もまた、細胞分裂停止剤の別例である。特に好ましい種類の抗血管性細胞分裂停止剤としては、コンブレタスタチン(combretastatins)を挙げられる。他の典型的な細胞分裂停止剤としては、例えばMETキナーゼインヒビター、MAPキナーゼインヒビター、非受容性および受容性チロシンキナーゼのインヒビター、インテグリン情報伝達のインヒビター、並びにインスリン様成長因子受容体のインヒビターを含む。
【0035】
本発明の好ましい態様において、該方法は2つ以上の抗新生生物剤の組み合わせの投与を含む。例えば、本明細書で提示するデータは、ヒト前立腺癌MDA−PCa−2b異種移植片を式Iの化合物を用いて処置する前に、宿主動物を外科的に去勢することによって、該移植片は静止することを示す。
【0036】
これらの化学療法剤のほとんどの安全で且つ有効な投与の方法は、当該分野の当業者にとって知られる。加えて、それらの投与は標準的な文献に記載されている。例えば、化学療法剤の多数の投与については、「Physicians' Desk Reference」(PDR), 例えば1996編 (Medical Economics Company, Montvale, NJ 07645-1742, USA)(このものは本明細書の一部を構成する)に記載されている。
【0037】
好ましい式Iの化合物は、式中、
R1は、BrまたはCNであり;
R2は、場合により置換されたベンジルであり;
R3は、場合により置換された低級アルキル、場合により置換されたフェニル、場合により置換された2−チエニルまたは場合により置換された1−ピペリジニルであり;
R4は、水素またはメチルであり;
Z1は、CO、SO2またはSO2N(R5)−であり;
R5は、場合により置換された低級アルキルまたは場合により置換されたフェニルであり、そして
nは、1である。
【0038】
本発明の方法および組成物において使用するのにより好ましい式Iの化合物は、式中、
R1は、CNであり;
R2は、場合により置換されたベンジルであり;
R3は、場合により置換された低級アルキル、場合により置換されたフェニル、場合により置換された2−チエニルまたは場合により置換された1−ピペリジニルであり;
R4は、水素またはメチルであり;
Zは、COまたはSO2であり;そして、
nは、1である。
【0039】
本発明の方法において使用するのに最も好ましい化合物において、式中、
R1は、CNであり;
R2は、ベンジルであり;
R3は、n−プロピル、n−ブチル、3−メトキシプロピル、2−チエニル、5−ブロモ−2−チエニル、フェニル、4−メトキシフェニルまたは1−ピペリジニルであり;
R4は、水素であり;
Zは、SO2であり;そして、
nは、1である。
【0040】
本発明の方法および組成物において特に有用な式Iの化合物としては、以下の化合物およびそれらの医薬的に許容し得る塩を含む。
(R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−4−(2−チエニルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−7−カルボニトリル;
(R)−7−シアノー2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−4−(1−オキソブチル)−3−(フェニルメチル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン;
(R)−4−[(5−ブロモ−2−チエニル)スルホニル]−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン;
(R)−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−4−[(4−メトキシフェニル)スルホニル]−3−(フェニルメチル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン;
(R)−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル−4−(フェニルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾアゼピン;
(R)−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−4−(プロピルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾアゼピン;
(R)−4−(ブチルスルホニル)−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−1H−1,4−ベンゾアゼピン;
(R)−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−4−(1−ピペリジニルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾアゼピン;
(R)−4−(3−メトキシプロピルスルホニル)−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン。
【0041】
(R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−4−(2−チエニルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−7−カルボニトリルのメタンスルホン酸塩は、本発明の方法および組成物における使用に特に好ましい。
【0042】
本発明の好ましい態様において、抗増殖性細胞毒性剤はパクリタキセル、ドセタキセル、7−O−メチルチオメチルパクリタキセル、4−デアセチル−4−メチルカルボネートパクリタキセル、3’−tert−ブチル−3’−N−tert−ブチルオキシカルボニル−4−デアセチル−3’−デフェニル−3’−N−デベンゾイル−4−O−メトキシカルボニルパクリタキセル、C−4メチルカルボネートパクリタキセル、エポチロンA、エポチロンB、エポチロンC、エポチロンD、デスオキシエポチロンA、デスオキシエポチロンB、[1S−[1R*,3R*(E),7R*,10S*,11R*,12R*,16S*]]−7,11−ジヒドロキシ−8,8,10,12,16−ペンタメチル−3−[1−メチル−2−(2−メチル−4−チアゾリル)エテニル]−4−アザ−17−オキサビシクロ[14.1.0]ヘプタデカン−5,9−ジオンおよび[1S−[1R*,3R*(E),7R*,10S*,11R*,12R*,16S*]]−3−[2−[2−(アミノメチル)−4−チアゾリル]−1−メチルエテニル]−7,11−ジヒドロキシ−8,8,10,12,16−ペンタメチル−4,17−ジオキサビシクロ[14.1.0]ヘプタデカン−5,9−ジオンからなる群から選ばれる。式Iの化合物は、(R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−4−(2−チエニルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−7−カルボニトリルまたはその医薬的に許容し得る塩である。
【0043】
別の好ましい態様において、細胞毒性剤はパクリタキセルであって、式Iの化合物は(R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−4−(2−チエニルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−7−カルボニトリルまたはその医薬的に許容し得る塩である。
【0044】
本発明の別の好ましい態様において、細胞毒性剤は[1S−[1R*,3R*(E),7R*,10S*,11R*,12R*,16S*]]−7,11−ジヒドロキシ−8,8,10,12,16−ペンタメチル−3−[1−メチル−2−(2−メチル−4−チアゾリル)エテニル]−4−アザ−17−オキサビシクロ−[14.1.0]ヘプタデカン−5,9−ジオンであって、式Iの化合物は(R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−4−(2−チエニルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−7−カルボニトリルまたはその医薬的に許容し得る塩である。
【0045】
細胞分裂停止剤(このものは、イレッサ(登録商標)、ヘルセプチン(登録商標)、タモキシフェン、並びに外科的および化学的な去勢からなる群から選ばれる)を使用する方法は、本発明の組み合わせ方法において使用するのに特に好ましい。
【0046】
本発明の化合物について記載する場合に、用語「低級アルキル」または「低級アルカ」(別の基の一部として)は、炭素数が1〜6個(1〜4個が好ましい)の無置換アルキル基を意味する。
【0047】
用語「アラルキル」とは、低級アルキルによって直接に結合したアリール基を意味する。好ましいアラルキル基はベンジルである。
【0048】
用語「アリール」とは、環部分内の炭素数が6〜12個である単環式または二環式の芳香族炭化水素基を意味する。本明細書における典型的なアリールとしては、フェニル、ナフチルおよびビフェニル基を挙げられる。
【0049】
用語「ヘテロ環」とは、完全に飽和または不飽和の芳香族性または非芳香族性の環状基を意味する。このものは、4〜7員の単環式、7〜11員の二環式または10〜15員の三環式であって、少なくとも1つの炭素原子を含有する環内に少なくとも1つのヘテロ原子を有する。ヘテロ原子を含有するヘテロ環基の各々の環は、窒素、酸素および硫黄から選ばれるヘテロ原子を1、2、3または4個有し、ここで該窒素および硫黄のヘテロ原子もまた場合により酸化されていてもよく、該窒素ヘテロ原子もまた場合により4級化されていてもよい。該ヘテロ環基は、いずれかのヘテロ原子または炭素原子で結合することができる。
【0050】
典型的な単環式のヘテロ環基としては、例えばピロリジニル、ピロリル、インドリル、ピラゾリル、オキセタニル、ピラゾリニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリニル、イソキサゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、チアゾリジニル、イソチアゾリル、イソチアゾリジニル、フリル、テトラヒドロフリル、チエニル、オキサジアゾリル、ピペリジニル、ピペラジニル、2−オキシピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、2−オキサゼピニル、アゼピニル、4−ピペリドニル、ピリジル、N−オキソピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、テトラヒドロチオピラニル、テトラヒドロピラニル、モルホリニル、チアモルホリニル、チアモルホリニルスルホキシド、テトラヒドロチオピラニルスルホン、チアモルホリニルスルホン、1,3−ジオキソラン、テトラヒドロ−1,1−ジオキソチエニル、ジオキサニル、イソチアゾリジニル、チエタニル、チイラニル(thiiranyl)、トリアジニル、トリアゾリルなどを含む。
【0051】
典型的な二環式のヘテロ環基としては、例えばベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチエニル、キノリニル、キノリニル−N−オキシド、テトラヒドロイソキノリニル、イソキノリニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾピラニル、インドリジニル、ベンゾフリル、クロモニル、クマリニル、キノリニル、キノキサリニル、インダゾリル、ピロロピリジニル、フロピリジニル(例えば、フロ[2,3−c]ピリジニル、フロ[3.1−b]ピリジニルまたはフロ[2,3−b]ピリジニル)、ジヒドロイソインドリル、ジヒドロキナゾリニル(例えば、3,4−ジヒドロ−4−オキソキナゾリニル)、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾジアジニル、ベンゾフラニル、ベンゾチオピラニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾピラゾリル、ジヒドロベンゾフリル、ジヒドロベンゾチエニル、ジヒドロベンゾチオピラニル、ジヒドロベンゾチオピラニルスルホン、ジヒドロベンゾピラニル、インドリニル、イソクロマニル、イソインドリニル、ナフチリジニル(naphthylidinyl)、フタラジニル、ピペロニル、プリニル、ピリドピリジル、キナゾリニル、テトラヒドロキノリニル、チエノフリル、チエノピリジル、チエノチエニルなどを含む。
【0052】
基が場合により置換されていると言う場合には、そのものは1〜5個(1〜3個が好ましい)の置換基で置換され得る。該置換基としては、例えばF、Cl、Br、I、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシ、低級アルコキシ、シクロアルコキシ、ヘテロシクロオキシ、オキソ、低級アルカノイル、アリールオキシ、低級アルカノイルオキシ、アミノ、低級アルキルアミノ、アリールアミノ、アラルキルアミノ、シクロアルキルアミノ、ヘテロシクロアミノ、ジ置換のアミン(ここで、2つのアミノ置換基は独立して、低級アルキル、アリールまたはアラルキルから選ばれる)、低級アルカノイルアミノ、アロイルアミノ、アルアルカノイルアミノ(aralkanoylamino)、置換低級アルカノイルアミノ、置換アリールアミノ、置換アルアルキルアノイルアミノ(substituted aralkylanoylamino)、チオール、低級アルキルチオ、アリールチオ、アラルキルチオ、シクロアルキルチオ、ヘテロシクロチオ、低級アルキルチオノ(lower alkyltiono)、アリールチオノ、アラルキルチオノ、低級アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アラルキルスルホニル、スルホンアミド(例えば、SO2NH2)、置換されたスルホンアミド、ニトロ、シアノ、カルボキシ、カルバミル(例えば、CONH2)、置換されたカルバミル(例えば、CONH−低級アルキル、CONH−アリール、CONH−アラルキルまたは該窒素原子上に低級アルキル、アリールまたはアラルキルから独立して選ばれる置換基を2つ有する場合)、低級アルコキシカルボニル、アリール、置換されたアリール、グアニジノおよびヘテロ環(例えば、インドリル、イミダゾリル、フリル、チエニル、チアゾリル、ピロリジル、ピリジル、ピリミジルなど)が挙げられる。置換基が更に置換されていると上で記載する場合に、そのものはF、Cl、Br、I、場合により置換された低級アルキル、ヒドロキシ、場合により置換された低級アルコキシ、場合により置換されたアリールまたは場合により置換されたアラルキルで置換される。
【0053】
本発明の式Iの化合物の全ての立体異性体は、混合物または純粋もしくは実質的に純粋な形態であると企図する。式Iの化合物の定義は、全ての可能な立体異性体およびその混合物を含む。式Iの定義は、ラセミ形態および指定の活性を有する単離した光学異性体をとりわけ特に含む。
【0054】
式Iの化合物は、米国特許第6.011,029号に記載の方法によって製造することができる。本明細書に記載する全ての刊行物および特許は、本明細書の一部を構成する。
【0055】
式Iの化合物は様々な医薬的に許容し得る塩の形態で有用である。用語「医薬的に許容し得る塩」とは、薬化学者にとって明らかであろう塩形態、すなわち実質的に無毒であって所望する薬物動態学的な性質、嗜好性、吸収、分布(distribution)、代謝または分泌を示す形態を意味する。他の因子(このものは本来より実際的であって、選択の際にも重要である)としては、原料の費用、並びに得られるバルク薬物の結晶化の容易さ、収率、安定性および吸湿性が挙げられる。便利なことに、医薬組成物は活性成分またはその医薬的に許容し得る塩を、医薬的に許容し得る担体と組み合わせることから製造することができる。
【0056】
本発明の方法および組成物において使用するのに適当な式Iの化合物、細胞毒性剤および細胞分裂停止剤の医薬的に許容し得る塩としては、様々な有機酸および無機酸(例えば、塩酸、ヒドロキシメタンスルホン酸、臭化水素酸、メタンスルホン酸、硫酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、マレイン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、スルファミン酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、パモ酸(pamoic acid)、スルファニル酸(sulfanillic acid)、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イセチオン酸(isethonic acid))と形成する塩を含むが、これらに限定されない。該医薬的に許容し得る塩としては、様々な他の医薬的に許容し得る塩(例えば、硝酸塩、リン酸塩、ホウ酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、安息香酸塩、アスコルビン酸塩、サリチル酸塩など)を含む。カチオン(例えば、4級アンモニウムイオン)は、アニオン性分子の医薬的に許容し得る対イオンとして企図する。
【0057】
式Iの化合物の好ましい塩としては、塩酸塩、メタンスルホン酸塩およびトリフルオロ酢酸塩を含むが、メタンスルホン酸塩がより好ましい。加えて、式Iの化合物の医薬的に許容し得る塩は、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウムおよびリチウム);アルカリ土類金属(例えば、カルシウムおよびマグネシウム);有機塩基(例えば、ジシクロヘキシルアミン、トリブチルアミンおよびピリジン)およびアミノ酸(例えば、アルギニン、リシン)などと形成することができる。
【0058】
本発明の医薬的に許容し得る塩は、通常の化学的な方法によって製造することができる。一般的に、該塩は遊離の塩基または酸を、化学量論的な量または過剰量の、所望の塩を形成する無機または有機の酸または塩基と、適当な溶媒まは溶媒の組み合わせ中で反応させることによって製造する。
【0059】
本発明はまた癌の処理において有用な医薬組成物を包含する。このものは、医薬的に許容し得る担体または希釈物があるなしで本発明の組み合わせの治療学的に有効な量を投与することを含む。本発明の相乗的な医薬組成物は、任意の抗増殖性細胞毒性剤、任意の静止剤、式Iの化合物および医薬的に許容し得る担体を含む。該方法は、細胞毒性剤および/または細胞分裂停止剤を、式Iの化合物と組み合わせて使用することを包含する。本発明の組成物は、更に1つ以上の別の医薬的に許容し得る成分(例えば、ミョウバン、安定化剤、抗菌剤、緩衝化剤、着色剤、芳香剤、アジュバントなど)を含むことができる。抗新生生物剤、任意の細胞分裂停止剤(化学品)、式Iの化合物および本発明の組成物を、経口または非経口(例えば、静脈内、筋肉内、腹膜腔内、皮下、直腸および局所の投与経路を含む)で投与することができる。
【0060】
経口的に使用する場合には、抗新生生物剤、細胞分裂停止剤、本発明の式Iの化合物および組成物を例えば、錠剤もしくはカプセル剤、散剤、分散可能な顆粒またはカシェ剤の形態で投与することができる。経口的に使用する錠剤の場合には、通常使用する担体としては、例えばラクトース、コーンスターチ、炭酸マグネシウム、タルクおよび糖を含み、そして滑沢剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム)を通常加える。カプセル形態で経口投与する場合には、有用な担体は、例えばラクトース、コーンスターチ、炭酸マグネシウム、タルクおよび糖を含む。水性懸濁剤を経口投与に使用する場合には、乳化剤および/または懸濁化剤を通常加える。加えて、甘味剤および/または芳香剤を該経口組成物に加えることができる。筋肉内、腹膜腔内、皮下および静脈内で使用する場合には、活性成分の減菌した溶液を通常使用し、そして該溶液のpHを適当に調節して緩衝化すべきである。静脈内使用の場合には、該溶質の全濃度をコントロールして、該製剤を等張性とすべきである。本発明の好ましい態様の場合には、式Iの化合物またはその医薬的に許容し得る塩を静脈内投与のために、スルホブチルエーテル−7−β−シクロデキストリンまたは2−ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンと一緒に製剤化する。
【0061】
本発明に従って坐剤を製造する場合には、低融解ワックス(例えば、脂肪酸グリセリドまたはココアバターの混合物)を最初に融解し、活性成分を例えば撹拌によって、ワックス中に均一に分散する。次いで、該溶融した均一な混合物を便利な大きさの型に注ぎ、冷却する。そのことにより、固化する。
【0062】
液体製剤としては、例えば液剤、懸濁剤および乳剤を含む。該製剤は、水または非経口注射のための水/プロピレングリコール液剤によって例示される。液体製剤としてはまた、鼻腔内投与のための溶液を含み得る。吸入に適当なエアロゾール製剤としては、例えば溶液および散剤形態の固体を含むことができ、これらは医薬的に許容し得る担体(例えば、不活性圧縮ガス)と組み合わせることができる。
【0063】
使用直前に経口または非経口投与のための液体製剤に変換することを意図する固体の製剤をも含む。該液体形態としては、例えば溶液、懸濁液および乳濁液を含む。
【0064】
式Iの化合物、並びに本明細書に記載の細胞毒性剤および細胞分裂停止剤を経皮運搬することもできる。該経皮組成物はクリーム剤、ローション剤、エアロゾール剤および/または乳剤の形態をとることができ、そしてこのものはこの目的のために当該分野で一般的であるマトリックスまたは貯蔵タイプの経皮パッチ中に含むことができる。
【0065】
本発明の組み合わせはまた、処置する疾患についての特別の有用性で選択される他の公知の療法と組み合わせて使用することもできる。
【0066】
一定の用量で製剤化する場合には、本発明の組み合わせ組成物の活性成分を以下に記載する用量範囲内で使用する。あるいは、細胞毒性剤、細胞分裂停止剤および式Iの化合物を以下に記載する用量範囲内で別々に投与することができる。本発明の好ましい態様においては、抗新生生物剤を以下に記載する用量範囲内で投与して、その後に式Iの化合物を以下に記載する用量範囲内で投与する。
【0067】
表1は、本発明の方法において使用するのに好ましい化学療法の組み合わせおよび典型的な用量を記載する。「式Iの化合物」と記載する場合には、本明細書に記載する式Iのいずれかの改変を該化学療法の組み合わせにおいて使用することを企図する。化合物2を使用することが好ましい。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【0068】
上の表1において、「5FU」は5−フルオロウラシルを意味する。「ロイコボリン」はロイコボリンカルシウムとして使用することができる。「UFT」は、テガフールとウラシルのモル比が1:4である。そして、「エポチロン」はWO99/02514またはWO00/50423(これらは本明細書の一部を構成する)に記載されている化合物であることが好ましい。
【0069】
表1は本発明の医薬組成物を製剤化する場合の本発明の式Iの化合物およびある抗癌剤の典型的な用量を提示するが、、医師は処置する患者の病状によって正当化される好ましい用量を使用することができる。例えば、式Iの化合物が化合物2である場合は、処置を必要とする限り、3週間毎に約25〜500mg/m2の範囲の用量で投与することが好ましい。シスプラチンの好ましい用量は約75〜120mg/m2であり、このものは3週間毎に投与する。カルボプラチンの好ましい用量は、約200〜600mg/m2の範囲内であるか、またはAUCが約0.5〜8mg/ml×分の範囲内であって、AUCが約4〜6mg/ml×分であることが最も好ましい。使用する方法が放射線を使用する場合には、好ましい用量は約200〜600cGyの範囲内である。CPT−11の好ましい用量は、1週間に1回、約100〜125mg/m2の範囲内である。パクリタキセルの好ましい用量は、21日毎に約130〜225mg/m2である。ゲムシタビンの好ましい用量は約80〜1500mg/m2の範囲内であって、このものは1週間に1回投与する。UFTは、ロイコボリン投与と組み合わせて、毎日約300〜400mg/m2の範囲で使用することが好ましい。ロイコボリンの好ましい用量は、1週間に1回、約10〜600mg/m2で投与する。
【0070】
使用する実際の用量は、患者の要求および処置する病気の激しさに応じて変えることができる。ある状況についての適当な用量の決定は当該分野の通常の知識の範囲内である。通常、処置は化合物の最適の用量よりも少ない用量を用いて開始する。その後に、そのような状況下での最適な効果が得られるまで、該用量を少量ずつ増加させる。便利のため、所望するならば、総1日用量を分けて、1日の間に数回投与することができる。間欠療法(例えば、3週間のうち1週間か、または4週間のうち3週間)をも使用することができる。
【0071】
ある癌を、式Iの化合物および多数の抗癌剤を用いて有効に処置することができる。そのような3つおよび4つの組み合わせはより大きな効能を与えることができる。そのような3つおよび4つの組み合わせを使用する場合には、上記の用量を使用することができる。従って、上記表1における他のそのような組み合わせは、例えば「化合物2」と、(1)ミトザントロン+プレドニゾン;(2)ドキソルビシン+タキサン;または(3)ヘルセプチン+タキサンとの組み合わせを含む。上記の組み合わせのいずれかにおいて、5−FUをUFTでおき代えることができる。
【0072】
本発明の方法または組成物を使用する場合には、臨床ケースにおいて腫瘍の増殖または転移のモジュレートに使用する他の薬剤(例えば、鎮吐剤)をも所望に応じて投与することができる。
【0073】
本発明の組み合わせ化学療法を使用する臨床研究もまた行うことができる。該研究において、3週間間隔でタキソール(登録商標)(135mg/m2)を約3時間注入投与し、続いて化合物2(50mg/m2)を約1時間注入投与することが特に好ましい。別のプロトコールの場合には、タキソール(登録商標)(80mg/m2)を約1時間注入し、続いて化合物2(80mg/m2)を注入する。このプロトコールは、1週間に1回の投与を含む。別のプロトコールは、タキソール(登録商標)(135mg/m2)を約3時間注入し、続いてカルボプラチン注入(AUC=6)を約20分間注入することを含む3つの組み合わせの投与を含む。ここで、タキソール(登録商標)およびカルボプラチンは3週間毎にこの様式で投与する。本プロトコールにおいて、化合物2は80mg/m2を1時間の注入で、毎週患者に投与する。
【0074】
本発明は癌の相乗処置の方法を包含し、ここで細胞毒性剤および/または細胞分裂停止剤、並びに式Iの化合物は同時にまたは連続して投与する。従って、抗新生生物剤および式Iの化合物を含む医薬製剤はある処置のための組み合わせを投与するのが有利となり得るが、別の処置においては該細胞毒性剤または細胞分裂停止剤の前投与が有利となり得る。本発明の抗新生生物剤および式Iの化合物の組み合わせは、癌(癌性腫瘍が好ましい)を処置する他の方法(例えば、放射線療法および手術を含むが、これらに限定されない)と組み合わせて使用することができるとも理解される。更に、細胞分裂停止剤を他の相乗療法のいずれかまたは全てを用いて連続してまたは同時に投与することができるとも理解される。
【0075】
本発明の組み合わせは、他のよく知られている治療剤(このものは、処置する病気にたいするある有用性について選択する)と一緒に共投与することもできる。あるいは、複数の組み合わせ製剤が不適当である場合には、本発明の組み合わせを公知の医薬的に許容し得る薬剤を用いて連続して使用することができる。
【0076】
化学療法剤および/または放射線療法を、当該分野でよく知られている治療学的なプロトコールに従って投与することができる。化学療法剤および/または放射線療法の投与は、処置する疾患および該疾患における該化学療法剤および/または放射線療法の公知の効果に応じて変えることができることは、当該分野の当業者にとって明らかであろう。また、当該分野の医師の知識に従って、治療学的なプロトコール(例えば、用量および投与時間)を、投与治療剤(すなわち、抗新生生物剤または放射線)が患者に及ぼす観察される効果を考慮して、および投与治療剤にたいする該疾患の観察される応答を考慮して変えることができる。
【0077】
本発明の方法において、式Iの化合物を細胞毒性剤および/または放射線および/または細胞分裂停止剤と同時にまたは連続して投与する。従って、化学療法剤および式Iの化合物、または放射線および式Iの化合物を同時にまたは本質的に同時に投与することは必要ではない。同時投与または本質的に同時投与の利点は、当該分野の医師の決定の範囲内である。
【0078】
また通常、式Iの化合物、任意の細胞分裂停止剤および任意の細胞毒性剤は同じ医薬組成物中で投与する必要はなく、そして物理的なおよび化学的な性質が異なるために、異なる経路で投与しなければいけない。例えば、式Iの化合物は経口投与して、それらの良好な血中レベルを得たり、維持することができ、一方で該化学療法剤は静脈内投与することができる。投与様式および(可能ならば、同じ医薬組成物での)投与の適否の決定は、当該分野の医師の知識の範囲内である。初期投与は当該分野で知られる確立されたプロトコールに従って行なうことができ、次いで観察された効果に基づいて、用量、投与様式および投与時間を当該分野の医師によって改変することができる。
【0079】
式Iの化合物および細胞毒性剤および/または放射線および/または細胞分裂停止剤の特定の選択は、付き添いの医師の診断、患者の病状についての彼等の判断および適当な処置プロトコールによるであろう。式Iの化合物および/または細胞毒性剤および/または細胞分裂停止剤および/または放射線を、増殖性疾患の性質、患者の病気、並びに式Iの化合物と組み合わせる(すなわち、1回処置プロトコールで)化学療法剤および/または細胞分裂停止剤および/または放射線の実際の選択に応じて、併用して(例えば、同時に、本質的には同時に、または同じ処置プロトコールで)または連続して投与することができる。
【0080】
式Iの化合物および細胞毒性剤および/または放射線および/または細胞分裂停止剤を同時にまたは本質的に同時に投与しない場合には、式Iの化合物、化学療法剤および/または細胞分裂停止剤および/または放射線の投与の開始順序を変えることができる。従って、例えば式Iの化合物をまず投与し、続いて細胞毒性剤および/または放射線を投与したり;あるいは、細胞毒性剤および/または放射線をまず投与し、続いて式Iの化合物を投与することができる。この交互の投与は、1回処置プロトコールの間に繰り返すことができる。患者の処置する疾患および病状の評価後の処置プロトコール間での各々の治療剤の投与順序および投与の反復回数の決定は、当該分野の医師の通常の知識の範囲内である。例えば、特に細胞毒性剤を使用する場合には、細胞分裂停止剤および/または放射線を最初に投与することができる。次いで、式Iの化合物を投与し、続けて場合により処置プロトコールが完結するまで細胞分裂停止剤を投与することによって、該処置を続ける。
【0081】
従って、経験および知識にしたがって、医師は処置を進めるにつれて個々の患者の要求により、処置の成分(治療剤、すなわち式Iの化合物、細胞分裂停止剤、細胞毒性剤または放射線)を投与するための各々のプロトコールを改変することができる。
【0082】
付き添いの医師は、投与用量で処置が有効であるかどうかを判断する際に、患者の一般的な幸福(well-being)、並びにより明確な徴候(例えば、疾患に関連する症状の軽減)、腫瘍の増殖の抑制、腫瘍の実際の縮小または転移の抑制を考慮するであろう。腫瘍の大きさは標準的な方法(例えば、CATまたはMRIスキャンなどの放射線学研究)によって測定することができる。そして、連続的な測定は腫瘍の増殖が遅延されているかまたは逆転さえされているか否かを判断するのに使用することができる。疾患に関連する症状(例えば、痛み)の軽減および症状の全体の改善も、処置の有効性を判断する助けとなる。
【0083】
本発明の理解を更に容易にするために、主により具体的な詳細を例示する目的で、以下の実施例を提示する。本発明の範囲はそれら実施例によって限定されると考えるべきではなく、特許請求の範囲で定義される全ての内容を包含する。
【0084】
実験プロトコール
化合物:
以下の記載は、実施例における試験化合物を同定するのに使用する。
化合物1:[1S−[1R*,3R*(E),7R*,10S*,11R*,12R*,16S*]]−7,11−ジヒドロキシ−8,8,10,12,16−ペンタメチル−3−[1−メチル−2−(2−メチル−4−チアゾリル)エテニル]−4−アザ−17−オキサビシクロ[14.1.0]ヘプタデカン−5,9−ジオン
化合物2:(R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−4−(2−チエニルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピンー7−カルボニトリル・塩酸塩
化合物3:(R)−4−(ブチルスルホニル)−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン・塩酸塩
化合物4:(R)−4−(3−メトキシプロピルスルホニル)−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン・塩酸塩
化合物5:(R)−4−[(5−ブロモ−2−チエニル)スルホニル]−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン・塩酸塩
化合物6:(R)−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−4−(1−ピペリジニルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン・塩酸塩
化合物7:(R)−7−シアノ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−4−[(4−メトキシフェニル)スルホニル]−3−(フェニルメチル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン・塩酸塩
化合物8:4−(3−ブロモフェニルアミノ)−6,7−ビス(メトキシ)キナゾリン
化合物9:N−[5−[[[5−(1,1−ジメチルエチル)−2−オキサゾリル]メチル]チオ]−2−チアゾリル]−4−ピペリジンカルボキサミド
【0085】
薬物投与:
化合物1(エポチロン)をげっ歯類ヘ投与する場合には、2つの異なる賦形剤:(1)エタノール/水(容量比が1:9)および(2)クレモフォア(登録商標)/エタノール/水(容量比が1:1:8)を使用した。化合物1をまず、エタノールまたはクレモフォア(登録商標)/エタノール(50:50)の混合物中に溶解した。薬物投与の1時間よりも短い前に、必要な用量の強さまでの最終的な希釈を行なった。非経口投与(IV)の場合には、希釈は水を用いて行って、その結果、該投与溶液は上に記載する指定の賦形剤構成成分を含む。経口投与(PO)の場合には、希釈は0.25Mのリン酸ナトリウム緩衝液(pH=8.0)を用いて行って、容量比を30/70とした。パクリタキセルをエタノールおよびクレモフォア(登録商標)の50/50混合物に溶解し、4℃で保存した。パクリタキセルの最終的な希釈物は、NaCl(0.9%)と一緒に薬物投与する直前に得た。注射した全ての化合物の容量は、0.01ml/マウスgおよび0.005ml/ラットgであった。
【0086】
クローン産生性の細胞コロニー形成のアッセイ
化合物がインビトロでクローン産生性の腫瘍細胞(不確定に分裂してコロニーを形成することができる細胞)を死滅させることについての効力は、クローン産生性アッセイによって評価した。薬物に16時間曝露させた終点で、該細胞を0.05%トリプシンに37℃で5分間曝露させることによって、単層細胞培養物を解離させた。細胞を完全培地(このものは10%FBSを含有する)中に再懸濁し、コルターチャンネライザーを用いて計数し、希釈して希釈毎に5つの複製物を作製して、これらをプラスチック製の組織培養用ペトリ皿にプレートした。該細胞を加湿雰囲気下、37℃で10日間インキュベートした。細胞コロニーをクリスタルバイオレットを用いて染色し、コロニー当たり>50細胞を有するコロニーをスコアした。クローン産生性のHCT−116ヒト結腸癌細胞を90%だけ死滅するのに必要な濃度(すなわち、IC90)を測定した。
【0087】
非同期的に増殖する腫瘍のBrdUrd標識化
BrdUrdを減菌したリン酸で緩衝化したサリン(PBS)(pH 7.4)中に溶解して、このものを用量が100mpkでマウスに尾静脈から持続的に注入(24時間)することによって投与した。腫瘍を有するマウスを注入期間の終わりで殺し、該腫瘍をBrdUrd/DNA分析のために切除した。
【0088】
腫瘍の分散および細胞の染色
腫瘍を切除し、ハサミを用いて細かく分け、このものを酵素カクテル(これは、0.025%コラゲナーゼ(シグマ社、セントルイス、MO)、0.05%プロナーゼ(pronase)(カルビオケム(Calbiochem)、ラ ホーヤ(Lajolla)、CA)および0.04%のDNA分解酵素(シグマ社)からなる)酵素カクテルを用いて37℃で1時間解離した。該細胞懸濁液を70μmのナイロンスクリーンを通すことによってデブリを除去した後に、該細胞をPBS中で洗浄し、計数し、75%メタノール中で再懸濁した。分析まで、該固定化させた細胞を4℃で冷蔵保存した。
【0089】
アッセイの日には、75%メタノール中に固定化させた細胞を、PBS中で1回洗浄し、ペプシンの2N HCl(0.2mg/ml)中に再懸濁し、37℃で20分間インキュベートした。次いで、細胞をPBS(このものは、0.5%胎児ウシ血清(FBS)および0.5%ツィーン80を含有する)(1mL)を用いて2回洗浄した。2回洗浄後に、細胞をPBS(1mL)(このものは、2%FBSを含有する)に再懸濁し、このものを室温で20分間インキュベートした。次いで、細胞を遠心沈殿し、該ペレットを抗−BrdUrd−FITC(10μg/mL、100μl)(ベーリンガーマンハイム製)中で再懸濁した。45分間インキュベート後に、細胞をPBS(これは、0.5%FBSおよび0.5%ツィーン80を含有する)中で洗浄した。洗浄した細胞をRNA分解酵素(1mg/ml)中に再懸濁し、室温で30分間インキュベートした。最後に、プロピジウムヨード(シグマ製)をPBS中、10μg/mlの濃度で加えた。
【0090】
インビボ抗腫瘍試験
ヒト腫瘍異種移植片をBalb/cヌードマウス中で保った。腫瘍は、ドナーマウスから得られる腫瘍断片を用いて適当なマウス系統に皮下移植として増殖させた。
【0091】
意義ある応答(6〜10)を検出するのに要求される動物の必要数を実験の開始時にプールし、各々に13−ゲージトロカールを用いて腫瘍断片(〜50mg)を皮下移植により与えた。初期の腫瘍の処置の場合には、該動物を再びプールし、その後に様々な処置群およびコントロール群に分配した。進行期の疾患を有する動物の処置の場合には、腫瘍を予め決めたサイズのウィンドウ(範囲外の腫瘍は除外した)にまで増殖させて、動物を様々な処置群およびコントロール群に均等に分配した。各々の動物の処置は個々の体重によった。処置した動物を、処置に関連する毒性/死亡率について毎日調べた。各群の動物を処置の開始前(Wt1)に計量し、次いで最後の処置投与後(Wt2)に再計量した。体重差(Wt2−Wt1)は、腫瘍に関連する毒性の基準を示した。
【0092】
腫瘍が予め決めた0.5または1.0gの「標的」サイズに達するまで、週に2回ノギスを用いて測定することによって、腫瘍の応答を測定した。腫瘍の重量(mg)を、式:
腫瘍の重量=(長さ×幅2)÷2
から算出した。最大許容用量(MTD)は、過剰な毒性(すなわち、1匹以上の死)が起こるレベルを正に超える用量レベルとして定義する。該MTDは、最適用量(OD)に相当することが多かった。OD時の活性を記載する。腫瘍が標的サイズに達する前に死亡した処置したマウスは、薬物の毒性が原因で死亡したものと考えた。標的サイズよりも小さい腫瘍を有するコントロールマウスは全く死亡しなかった。薬物毒性が原因で1匹以上が死亡した処置群は、過度の毒性の処置であると考えられた。それらのデータは化合物の抗腫瘍効能の評価には含めなかった。
【0093】
腫瘍応答の終点は、腫瘍の増殖の遅延(T−C値)として表わした。このものは、処置した腫瘍(T)が予め決めた標的サイズに達するのに必要とする時間(日)をコントロール群(C)の場合と比較した差異と定義した。
【0094】
腫瘍細胞の死滅を評価するのに、腫瘍の大きさを2倍にする時間(TVDT)をまず、式:
TVDT=コントロール腫瘍を標的サイズにするまでの時間(日)の中央値−コントロール腫瘍を標的サイズの半分にするまでの時間(日)の中央値
および、式:
細胞死滅の対数期(LCK)=T−C÷(3.32×TVDT)
を用いて算出した。研究の終了時(腫瘍インプラントの>75日後)に検出することができる腫瘍が存在しない場合には、腫瘍は「治癒された」と定義する。研究の終了時および薬物処置の終点の間隔は、常にいずれかのある腫瘍タイプの大きさを2倍にする時間の10倍を超えるようにした。
【0095】
群の大きさは、典型的に全ての処置群およびコントロール群において8匹のマウスから構成した。応答データの統計学的な分析は、ゲハン(Gehan)により一般化されたウィルコックソン(Wilcoxon)検定を用いて行った。
【0096】
実施例1
腫瘍は、増殖性細胞個体群および非増殖性細胞個体群の両方を含む
腫瘍が増殖するにつれて、血管形成は悪性細胞個体群の速い増殖と足並みをそろえることができないことが多い。それゆえに、固形腫瘍塊は典型的に異常な血管網を示し、このものは正常な組織の血管と違って、腫瘍細胞が最適に増殖するための十分な栄養の援助を与えることができない。従って、固形腫瘍は増殖性腫瘍細胞および非増殖性細胞の両方を含む。ほとんどの固形腫瘍において、非増殖性腫瘍細胞は、全腫瘍細胞個体群のほとんどを構成する。最新の抗癌剤は、増殖性細胞の生物化学的なプロセスを標的とする。非増殖性腫瘍細胞個体群および/または定常期細胞は、それらの薬剤によってほんのわずかに影響を受けるだけである。従って、放射線または化学療法が新生生物疾患を治癒することができない主な原因は、これらの化合物が静止状態の腫瘍細胞個体群を標的とすることができないことである。持続的な(24時間)注入用のBrdUrdレジメを使用した、HCT116ヒト結腸癌腫の異種移植片の場合に、インビボでの様々な腫瘍における増殖性細胞画分は全細胞個体群の少量画分を構成するのみであることが見積もられた。200〜300mgのHCT−116腫瘍細胞において、わずかに20%の細胞個体群が増殖性細胞を含んでおり、一方で残りの80%は非増殖性細胞を含んでいた(図1)。多くの他の腫瘍もまた調べており、各々の場合において、非増殖性細胞は腫瘍に存在する細胞の大部分を構成する(表2)
表2
【表5】
【0097】
固形腫瘍における栄養が限られたミクロの環境は、培地の増殖条件をコントロールすることによって、インビトロでの細胞培地中で再利用することができる。従って、栄養供給を枯渇させる(培養の8日目)ことによって、腫瘍細胞は非増殖性状態または静止状態(これは、定常期であり、約90%が非増殖性である)に誘発され得る。一方で、最適な栄養条件(培養の3日目)では、実際に全ての腫瘍細胞は指数関数的に増殖する(これは対数期であり、約90%が増殖性である)。
【0098】
実施例2
本発明の組成物は、非増殖性腫瘍細胞を選択的に死滅させる
化合物2がクローン産生性の腫瘍細胞(このものは、不確定に分裂してコロニーを形成することができる細胞である)をインビトロで死滅させることについての効力は、クローン産生性アッセイによって評価した。薬物に16時間曝露させた終点で、該細胞を0.05%トリプシンに37℃で5分間曝露させることによって、単層細胞培養物を解離させた。細胞を完全培地(このものは10%FBSを含有する)中に再懸濁し、コルターチャンネライザーを用いて計数し、希釈して希釈毎に5つの複製物を作製して、これらをプラスチック製の組織培養用のペトリ皿にプレートした。該細胞を加湿雰囲気下、37℃で10日間インキュベートした。細胞コロニーをクリスタルバイオレットを用いて染色し、コロニー当たり>50細胞を有するコロニーをスコアした。コロニー産生性のHCT−116ヒト結腸癌細胞を90%だけ死滅するのに必要な濃度(すなわち、IC90)を測定した。
【0099】
化合物2およびそのアナログは、増殖性(対数期)細胞と比べて、非増殖性(定常期)HCT−116ヒト結腸癌腫細胞を選択的に死滅させる(図2〜4および表3)。増殖性個体群および非増殖性の個体群の間での選択性の差異の大きさ(倍数)は、2.7〜181の範囲であった。
表3
【表6】
【0100】
ほとんどの抗癌薬物はDNA合成またはその機能に影響を及ぼすことによって機能し、従って増殖性細胞を標的とするが、一方静止細胞は薬物の曝露直後にそのような細胞が分裂しない限り、無傷のままである。それゆえに、抗癌剤の有用性は腫瘍細胞のこの抵抗性画分によって限定されることが多い。例えば、化合物2と直接的に比較して、通常使用される抗癌剤(例えば、パクリタキセル、エポチロンBおよび5−フルオロウラシル)は増殖性腫瘍細胞にたいして優先的に細胞毒性であり、非増殖性細胞にたいして本質的に無効である(図5および6、並びに表4)。
表4
【表7】
【0101】
実施例3
抗増殖性剤を本発明の化合物と組み合わせることにより、相乗的に作用してインビトロで腫瘍細胞を死滅させる
上記の通り、機構的な研究は化合物2が非増殖性腫瘍細胞にたいして選択的に細胞毒性であることを強く示唆した。この独特の特徴により、増殖性腫瘍細胞を主に標的とする現存する抗癌薬との相乗的な組み合わせ療法の見通しが立つ。例えば、パクリタキセルはインビトロで対数期のHCT−116にたいして非常に細胞毒性であって、IC90値は17.8nMであった(図5)。しかしながら、非増殖性の定常期の細胞個体群にたいしては、162nMという高い濃度で完全に非毒性であった(図5)。同様な劇的な差異は、エポチロンBを用いた場合に観察され(図6)、IC90は増殖性細胞および非増殖性細胞の場合にそれぞれ、1.3および>108nMであった(表3)。インビトロで、パクリタキセルと化合物2とを組み合わせることにより、相乗的な細胞毒性が得られ、その結果、該組み合わせは加成よりも大きな細胞の死滅を示した(図7)。その上、この相乗的な組み合わせを観察するためには、該2つの薬物は特定の順序で投与すべきであることを見出した。相乗作用は、細胞を該2つの薬剤を用いて同時に処置するかまたはパクリタキセルを化合物2よりも先に投与する場合に観察された。パクリタキセルの24時間前に化合物2を投与した場合には、拮抗作用が観察された。同様な相乗作用および順序依存は、化合物2と化合物1との組み合わせを用いた場合にも観察された(図8〜10)。
【0102】
実施例4
抗増殖性剤を本発明の化合物と組み合わせることにより、相乗的に作用してヒト腫瘍の異種移植片における腫瘍細胞を死滅させる
注入用の化合物2と静脈内ボーラス用のパクリタキセルとの組み合わせ療法は、scHCT−116腫瘍モデルを用いて行った(図11)。個々の薬剤を単独で与えた場合は不活性であるが(化合物2およびパクリタキセルについて、それぞれ0.4および0.6LCKである)、該組み合わせ(化合物2を125mkpkで24時間静脈内注入し、そしてパクリタキセルを24mg/kgで静脈内注入する)はLCKが1.8(相乗的な効果)であった。
【0103】
ボーラス投与により与えた化合物2およびパクリタキセルの組み合わせ療法もまた、タキソール(登録商標)にたいする抵抗性が生じた癌患者由来のPat−7ヒト卵巣癌腫細胞において相乗作用を示した。それぞれ最大許容用量で与えたパクリタキセルおよび化合物2は、単一薬物処置としてのこの抵抗性の腫瘍モデルにおいて、1より小さい対数の細胞死滅(LCK)を示した。しかしながら、最大許容用量での化合物2とパクリタキセルとの組み合わせは、治療学的な相乗作用を示し、そして1.7 LCKの有意な抗腫瘍性活性を示した(図12)。相乗的な抗腫瘍活性は、HCT116ヒト結腸癌腫異種移植片においても観察された(図13)。ヒト患者において観察された同様な全身性曝露を与えた用量レベル(20〜80μM、時間)の化合物2は、パクリタキセルの抗腫瘍作用と一緒になって相乗的に機能することが分かった。
【0104】
多剤耐性ヒト結腸癌腫異種移植片のHCT/VM46においてインビボで化合物1および化合物2の組み合わせを用いた治療学的な相乗作用もまた、明白に実証された。化合物1および化合物2の両方は、単一薬物処置としてのこのモデルにおいて適度の抗腫瘍活性を有する(図13)。両方の薬剤は、腫瘍応答が1よりも大きいCLKを生ずるが(それぞれ、1.6および1.1 LCK)、腫瘍の治癒を誘発しなかった。しかしながら、該2つの薬剤を組み合わせて投与した場合には(化合物1の投与24時間後に化合物2を投与する)、抗腫瘍活性の劇的な改善が観察された。特に、腫瘍の増殖の遅延の非常に有意な増加(3.7LCK)(このものは、治癒効果の増大を含む)が、7匹中3匹のマウスにおいて観察された(図13)。
【0105】
そのような組み合わせの順序に依存することが実証された。化合物2の処置を化合物1の処置の24時間前に投与した場合には、治療学的な相乗作用は観察されなかった(図14)。単にそのような組み合わせを行なうだけでは、化合物1を単独で与えた場合と同様に全くそのような相乗作用は観察されなかった。
【0106】
実施例5
本発明の化合物は、ヒト固形癌腫にたいするトポイソメラーゼ1インヒビターCPT−11のインビボ抗腫瘍活性を増大させる
CPT-11は、可逆1本鎖の開裂を誘発することによって、酵素トポイソメラーゼ1(このものは、DNAにおけるねじれのひずみを軽減する)と特に相互作用する、抗増殖性細胞毒性の抗癌剤である。CPT−11の細胞毒性は、三元複合体(このものは、複製酵素がトポイソメラーゼ−1とCPT−11またはその活性代謝産物であるSN−38とによって形成する)と相互作用する場合のDNA合成の間に生じる二本鎖DNAの損傷が原因である。従って、CPT−11は、活性なDNA合成を起こす増殖性細胞を選択的に標的とする。我々はこの実験において、進行性のHCT116ヒト結腸癌腫異種移植片を有するマウス(300〜500mg)について化合物2の1時間前にCPT−11を用いる組み合わせ処置により、単独で投与した各々の該薬剤よりもはるかに優れた相乗的な抗腫瘍活性を生じることを実証した(図15Aおよび15B)。この研究において、CPT−11はMTDが30mg/kg/注射であるかまたはその付近で静脈内投与した。化合物2を2つの異なる用量レベル:60および80mg/kg/注射で与えた。化合物2のこれらの用量は、臨床的に達成し得る曝露に近い薬物曝露を与えるという理由で選択した。図15Aおよび15Bに示す通り、両方の用量レベルの化合物2をCPT−11と組み合わせることにより、各々の該薬剤を単独で与えた場合よりも、より有意に大きな抗腫瘍活性を示した。その上、該組み合わせは単一の薬物のみの場合よりも有意に高い部分的なおよび完全な腫瘍退縮速度を示した。
表5.進行性のHCT116ヒト結腸癌腫にたいする、化合物2とCPT−11との組み合わせ化学療法の抗腫瘍活性
【表8】
1薬物処置レジメは静脈内でQ2D×5であった。CPT−22は、化合物2の1時間前に与えた。
2腫瘍は、処置の開始時では300〜500の範囲内であった(中央値は〜200mg)。
3LCKとは、細胞死滅の対数(Log cell kill)である。
4PRとは、腫瘍の大きさが50%以上減少する部分的な応答(Partial responce)である。
5CRとは、完全応答(Complete response)である。これは、全ての容易に測定することができる腫瘍を処置することによって根絶と定義する。35mgよりも小さい場合には、腫瘍は測定不能と定義される。完全な応答は、顕微なまたは潜在性の腫瘍が残ることがあり、これらが続いて腫瘍の進行となり得る点で治癒とは異なる。
【0107】
実施例6
本発明の化合物は、固形ヒト腫瘍にたいするゲムシタビン(GEMZAR)のインビボ抗腫瘍活性を増大させる
ゲムシタビンは、細胞期特異性を示す代謝拮抗タイプの抗増殖性の細胞毒性化学療法剤である。該剤は、DNA合成を起こす(S−期)細胞を主に死滅させ、またG1/S−期境界を通る細胞の進行をも遮断する。従って、ゲムシタビンは、活発に分裂したりまたは増殖する細胞について選択的に毒性である。我々は、ゲムシタビンと化合物2との組み合わせ(ゲムシタビンを、化合物2の1時間前に投与する)がヌードマウスにおける進行性HT−29ヒト結腸癌腫異種移植片にたいする抗腫瘍活性の増大を示すことを示した(図16Aおよび16B)。重要なことに、抗腫瘍活性の増大は、増殖の遅延(LCK)の点でだけ観察されるのではなく、より重要なことに応答速度(腫瘍の退縮)の著しい改善をも引き起こした。従って、化合物2とゲムシタビンとの組み合わせは全ての処置したマウスにおいて100%のPRを示し、一方で単独の薬物である化合物2は12.5%のPRを示し、そして単一薬物であるゲムシタビンは24および6mg/kg/注射の用量でそれぞれ0および25%の応答速度を示した(図16B)。
【0108】
実施例7
本発明の化合物とパクリタキセルとの組み合わせは相乗的に作用して、ヒト結腸癌腫異種移植片を死滅させる。
パクリタキセルは、細胞分裂の有糸分裂周期に入ると、腫瘍細胞を死滅させる。従って、パクリタキセルは、増殖性細胞にたいして選択的に毒性である(図5)。我々は、化合物2とパクリタキセルとの組み合わせはヌードマウスにおけるヒト結腸癌腫モデルであるHCT116にたいして相乗的な抗腫瘍活性を与えることを実証した。図17Aおよび17Bは、パクリタキセル(20mpk、1週間に1回×4)の静脈内投与の3時間後に化合物2(40または80mpk)を静脈内投与することにより、いずれかの薬剤の単独の抗腫瘍効果が著しく増大することを示す。治療学的な増加の大きさは、該2つの薬剤が加成性の抗腫瘍活性を単に発揮した場合に得られるであろう大きさをも明らかに越えていた。この相乗的な相互作用は、単に増殖の遅延についてだけではなく、腫瘍応答におけるより臨床的に関連する基準、すなわち部分的なおよび完全な腫瘍の退縮(または、応答)(それぞれ、PRおよびCR)について、並びに腫瘍の治癒についても観察することができる。このことは、表6および図17Cにおいて例示する。
表6.進行性HCT116ヒト結腸癌腫にたいする、化合物2とパクリタキセルとの組み合わせ化学療法の抗腫瘍効果
【表9】
1薬物処置レジメは静脈内でQ7D×4であった。パクリタキセルは、化合物2の3時間前に与えた。
2腫瘍は、処置の開始時では130〜300の範囲であった(中央値は〜200mg)。
3LCKとは、細胞死滅の対数である。
4PRとは、腫瘍の大きさが50%以上減少する部分応答である。
5CRとは、完全応答である。これは、全ての容易に測定することができる腫瘍を処置することによって根絶と定義される。35mgよりも小さい場合には、腫瘍は測定不能と定義される。完全な応答は、顕微なまたは潜在性の腫瘍が残ることがあり、これらが続いて腫瘍の進行となり得る点で治癒とは異なる。
6治癒とは、腫瘍インプラントの77日後における生存可能な疾患について検死によって観察される形跡がないことを意味する。
【0109】
実施例8
Her−1インヒビター(化合物8)と本発明の化合物との組み合わせは、相乗的に作用して、インビトロでのSAL−2癌細胞およびインビボでのA431扁平上皮細胞癌腫を死滅させる
上皮細胞成長因子(EGFまたはHer−1)受容体は、多数のヒト上皮癌腫細胞および扁平上皮細胞細胞癌腫に関与する。腫瘍細胞におけるEGFとその受容体との結合により、タンパク質チロシンキナーゼ活性およびチロシン自己リン酸化の活性化を生じる。これらの事象は、癌細胞の分裂促進的な(増殖性)シグナル伝達に関与する生化学的な応答のカスケードの活性化を生じる。EGF受容体との結合の抑制は感作細胞において観察され、このことにより細胞による増殖の抑制、細胞周期の停止およびアポトーシスを生じる。従って、EGFインヒビターまたはHer−1インヒビターは選択的に増殖性細胞を標的とし、そして有糸分裂シグナル伝達を妨害することによって、癌細胞を非増殖性細胞とする。非増殖性細胞を標的とする本発明の化合物の選択性を考えれば、我々はある概念を提案する。すなわち、我々はHer−1インヒビターのこの特定の作用様式の利点を用いることができ、そのために癌細胞を非増殖性状態に進めることによって、該細胞を化合物2および本発明の同様な化合物のアポトーシス後活性に対して「感作する」であろうというものである。この仮説は、インビトロおよびインビボでの両方の実験条件において本当であることが証明された。インビトロでの場合には、Her−1インヒビターを化合物2と組み合わせることの治療学的な効能を評価するために、Her−1受容体の活性形態を本質的に(constitutively)過剰発現するSAL−2腫瘍細胞を用いて実験を行った。この目的のために、Her−1インヒビターである化合物8を使用した。参照のために、増殖性細胞だけを標的とする薬剤の例としてパクリタキセルを使用した。我々の仮説によれば、パクリタキセルは本発明の実験条件(すなわち、連続的な薬物の曝露:まず、Her−1インヒビターの曝露によって細胞の停止を誘発し、続いて化合物2またはパクリタキセルを曝露させる)においては十分に機能しないであろう。該データは、指数関数的に増殖するSAL2癌細胞は化合物2およびパクリタキセルの各々を単一薬物として投与した場合に、それらにたいしてかなり抵抗性であることを示した。このことを、図18A〜18Gに示す。Her−1インヒビターである’832および続くパクリタキセルとの連続的な組み合わせは、我々の仮説によって予想される通り、拮抗的であった(図18C)。それに対して、Her−1インヒビター(化合物8)および続く化合物2との連続的な組み合わせは、相乗的であった(図18D)。
【0110】
Her−1インヒビターと本発明の化合物を組み合わせることによるインビボでの効果を立証するために、我々はHer−1インヒビターであるイレッサ(登録商標)を化合物2と組み合わせて、ヒト上皮扁平癌癌であるA431(このものは、Her−1受容体を過剰発現することが知られる)にたいして使用した。図18EおよびFにおいて示す通り、化合物2の2つの別々の用量レベルはイレッサ(登録商標)と組み合わせて使用した場合には、各々の該薬剤を単独で与えた場合と比較して、抗腫瘍活性の増大を示した。イレッサを1日処置レジメであるQ1D×11で投与し、該処置の開始3日後に化合物2を用いた処置を開始することに注意すべきである。化合物2はQ2D×5のスケジュールで投与した。重要なことは、連続的な薬物処置のレジメ(最初は、イッサ(登録商標)である)はパクリタキセルと組み合わせた場合ではあまり機能しなかった(図18G)。イレッサ(登録商標)およびパクリタキセルの組み合わせは抗腫瘍効果を示すが、そのような効果は単一薬物を単独で使用したいずれの場合よりもよくなかった。
【0111】
実施例9
化合物2とHer−2に関連するヘルセプチンとの組み合わせは、Her−2を過剰発現するヒト乳癌細胞の増殖について相乗的な抑制効果を示す
HER−2(またはc−erbB2)プロトオンコジーンは、185KDaの膜貫通受容タンパク質(このものは、上皮成長因子受容体またはHer−1に構造的に関連する)をコードする。HER2タンパク質の過剰発現は、主に乳癌の25〜30%において観察される。ヘルセプチン(登録商標)は組換えDNA由来のヒト化モノクローナル抗体であり、このものはHer−2タンパク質の細胞外ドメインと選択的に結合する。ヘルセプチン(登録商標)は、インビトロアッセイおよび動物の両方においてHer−2を過剰発現するヒト腫瘍細胞の増殖を抑制することが分かっている。従って、本発明において提案する概念によれば、ヘルセプチン(登録商標)はあるクラスの薬剤(このものは、癌細胞を非増殖性細胞とすることによって作用し、そのことによって腫瘍細胞を本発明の化合物の抗癌作用に感作させ、そしてまたこのものは非増殖性細胞を選択的に標的する)の1例である。従って、本実験において化合物2を用いて処置する前に、ヒト乳癌セルラインであるBT−474(このものは、Her−2を過剰発現する)を2時間前処置することにより、癌細胞の増殖において相乗的な抗増殖性効果を示した(図19)。
【0112】
実施例10
タモキシフェンを本発明の化合物と組み合わせることにより、相乗的に作用してエストロゲン依存性のヒト乳癌異種移植片における癌細胞を死滅させる
大部分のヒト乳癌細胞は、増殖および腫瘍の進行のためにエストロゲンを必要とする(エストロゲンに依存する)。エストロゲン依存性の乳癌の抗エストロゲン剤(例えば、タモキシフェン)を用いた処置は、インビトロおよびインビボの両方で腫瘍細胞の増殖を抑制することが知られる。ヒトの乳癌モデルにおける本発明の抗癌剤の組み合わせの効能を評価するために、MCF−7異種移植片をヌードマウスにおいて増殖させ、本明細書に記載する通り処置した。化合物2およびタモキシフェンとの組み合わせ化学療法により、抗腫瘍活性が増大した。実際に、腫瘍の緩解が、MCF−7ヒト乳癌異種移植片モデルにおいて8匹のマウス中3匹で観察された。図20は、単一薬物として投与する化合物2が腫瘍増殖についてほんの全くささやかな(modest)効果を与えることを示す。タモキシフェンのみの場合は、このモデルでは著しくより活性であり、これはエストラジオール(estradial)ペレット除去の場合とおよそ同じ程度に有効であった。しかしながら、タモキシフェンまたはペレット除去を用いる処置後では、全ての腫瘍が再び増殖し、治癒は全く観察されなかった。それに対して、タモキシフェン(40mpk)を化合物2(経口、100mpk、qdx×10、2つの経路)と組み合わせることにより、上記の治癒に加えて腫瘍重量の中央値が著しく減少した。
【0113】
実施例11
アンドロゲン切除療法(外科的または化学的)は、腫瘍細胞における非増殖性 状態(静止状態)を誘発させることによって、アンドロゲン依存性のヒト前立腺癌の化合物2にたいする感受性を増大する
上記の通り、細胞を様々な生物学的な条件下で非増殖性または「静止状態」とする。ヒト前立腺癌の処置についての1つの通常の方法は、化学的な去勢である。本発明はいずれのある理論または機構に依存するものではないが、アンドロゲン依存性の前立腺癌において腫瘍の増殖にとって重要な増殖刺激を除去することによって、ホルモンの切除は静止状態後の薬剤として機能すると考えられる。従って、ヒト前立腺癌異種移植片モデルにおける本発明の抗癌剤の効能を評価した。
【0114】
アンドロゲン依存性のscMDA−Pca−2bヒト前立腺癌腫異種移植片モデルにおいて、化合物2(400mpk、経口、q1d×10)を単独で用いる処置は、腫瘍増殖について適度な効果を有していた。このことを、図21に示す。アンドロゲン切除療法(外科的な去勢)もまた腫瘍増殖の速度を低下させるが、縮退を生じなかった。データが示す通り(図21)、去勢の3日後に化合物2を投与することにより、速い腫瘍の縮退が生じた。
【0115】
アンドロゲン依存性の前立腺癌腫細胞を非増殖性にする別方法は、化学的な抗アンドロゲン剤(例えば、カソデックス(登録商標))の使用である。実際に、いくつかの前立腺癌腫は、徐々にアンドロゲン非依存性となる後でさえもカソッデクス(登録商標)にたいしてなお感受性であり、その逆もまた同じであることが現在知られている。この現象は、アンドロゲン受容体における特定の突然変異(このものは、アンドロゲンと抗アンドロゲン受容体との結合と区別して影響を及ぼす)から生じると仮定される。カソデックス(登録商標)および化合物2を組み合わせることの抗腫瘍効能を試験するために、我々はカソデックス(登録商標)応答性であるが、アンドロゲン非依存性であるヒト前立腺癌モデルであるPca−2b−Alを用いた。図22に示す通り、カソデックス(登録商標)および化合物2の組み合わせの効果は、この腫瘍モデルにおいて該薬剤のいずれかを単独で使用した場合の効果よりも有意に大きかった。ここで、それらは共にそれぞれの最大許容用量およびレジメ(それぞれ、化合物2は600mpk、経口、q1d×10であり;カソデックス(登録商標)は150mpk、経口、q1d×4である)で投与した。従って、限定することによってカソデックス(登録商標)および化合物2との組み合わせは、該薬剤の各々を単一で与える場合を越える相乗的な抗腫瘍活性を示した。
【0116】
実施例12
化合物2とcdkインヒビター(化合物9)との組み合わせは、厳密に順序に依存する様式で相乗的な細胞を死滅させる効果を示す(図23)
哺乳動物の細胞の有糸分裂は、セリン/トレオニンタンパク質キナーゼの系統群(このものは、サイクリン依存性キナーゼ(CDKs)として知られる)の協調活性を必要とする。CDKs(特に、CDK2)のインヒビターは細胞増殖を抑制し、そして細胞周期のG1/S境界期の細胞を停止させることが分かっている。CDKsインヒビター(CDKI)および本発明の化合物との組み合わせ化学療法の効果を測定するために、指数的に増殖するA2780ヒト卵巣癌腫細胞を選択的なCDK2インヒビター(1.5μM)を用いて4時間処置することによって、研究を行った。化合物9(これは、非有効な用量である)を、化合物2の濃度を増加させながらの20時間の処置と組み合わせた。2つの処置の順序:(1)化合物9を用いて4時間処置し、続いて化合物2を用いて20時間処置すること;または、(2)化合物2を用いて20時間処置し、続いて化合物9を用いて4時間処置することを使用した。図23に示す通り、CDKIを最初に投与した場合には、相乗的な細胞の死滅が観察された。一方で、化合物2を最初に与えた場合には、効果は全く観察されなかった。このことは、CDKIを最初に投与することによって細胞は非増殖性となり、その後そのものは化合物2の細胞毒性作用に感作されたという仮説によって支持される。
【0117】
実施例13
エポチロンBのエポチロンFヘの変換
【化3】
(i)エポチロンB(1.98g、3.90mmol)をアルゴン下に置き、乾燥CH2Cl2(60mL)に溶解した。この溶液に、mCPBA(0.720g、4.17mmol、1.07当量)を加えた。該混合物を25℃で5.5時間撹拌させた。該反応混合物をNaHCO3(60mL)を用いてクエンチし、CHCl3(3×75mL)を用いて抽出した。該有機相を水洗(100mL)し、続いて5%Na2SO3水溶液(70mL)、次いでブライン(70mL)を用いて洗浄した。次いで、該有機相をNa2SO4を用いて乾燥した。該粗反応生成物をシリカゲルクロマトグラフィー精製(2%MeOH/CHCl3を用いて溶出)を行なって、白色のふわふわした固体のN−オキシド(0.976g、48%)を得た。
【0118】
(ii)アルゴン下の再封入可能な管に、乾燥CH2Cl2(35mL)に溶解したN−オキシド(0.976g、1.86mmol)、2,6−ルチジン(1.73mL、14.88mmol、8当量)および(CF3CO)2O(1.84mL、13.02mmol、7当量)を加えた。該管を封入し、70℃で5分間加熱した。該混合物を冷却し、溶媒をアルゴン気流下で除去し、続いて真空下で濃縮して暗黄色溶液(数mL)を得た。該反応液をMeOH(25mL)を用いて希釈し、28%NH4OH(水溶液)(2.9mL)を加えた。該混合物を45℃まで20分間加熱し、次いで室温まで冷却させた。該粗生成物を回転蒸発機を用いて濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー精製(4%MeOHのCHCl3溶液を用いて溶出)を行なって、エポチロンF(0.815g、84%)を得た。
【0119】
実施例14
[1S−[1R * ,3R * (E),7R * ,10S * ,11R * ,12R * ,16S * ]]−3−[2−[2−(アジドメチル)−4−チアゾリル]−1−メチルエテニル]−7,11−ジヒドロキシ−8,8,10,12,16−ペンタメチル−4,17−ジオキサビシクロ[14.1.0]ヘプタデカン−5,9−ジオンの製造
【化4】
上記実施例13のエポチロンF(957mg、1.83mmol)のテトラヒドロフラン(20.0mL)の撹拌溶液に、アルゴン下、0℃で、ジフェニルホスホリルアジド(0.47mL、604mg、2.19mmol、1.2当量)を加えた。該混合物を約3分間撹拌した。次いで、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(0.27mL、278mg、1.83mmol、1当量)を加え、該混合物を0℃で撹拌した。2時間後、該混合物を25℃まで昇温させて、20時間撹拌した。該反応混合物を酢酸エチル(150mL)を用いて希釈し、H2O(50mL)を用いて洗浄した。該水相を酢酸エチル(35mL)を用いて抽出した。該有機相を組み合わせてNa2SO4を用いて乾燥し、真空下で濃縮した。該粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー精製(50%酢酸エチル/ヘキサンを用いて溶出)を行なって、透明で無色油状物である21−アジドエポチロンB(913mg、91%)を得た。
MS (ESI+): 549.3 (M+H)+; 1H-NMR (300MHz, CDCl3); δ= 6.59 (bs, 17-H), 7.04 (s, 19-H), 4.63 (s, 21-H2)。HRMS (DSI)(C27H40N4O6Sとして計算)[M+]理論値: 549. 2747, 実測値: 549.2768。
【0120】
実施例15
[1S−[1R * ,3R * (E),7R * ,10S * ,11R * ,12R * ,16S * ]]−3−[2−[2−(アミノメチル)−4−チアゾリル]−1−メチルエテニル]−7,11−ジヒドロキシ−8,8,10,12,16−ペンタメチル−4,17−ジオキサビシクロ[14.1.0]ヘプタデカン−5,9−ジオンの製造
リンドラー触媒(18.0mg)をH2雰囲気下、エタノール(500μL)に懸濁して、飽和とした。次いで、エタノール−メタノール混合液に溶解した上記実施例14の21−アジドエポチロンB(15.9mg、29.0μmol)を加えた。室温で30分間撹拌後に、該懸濁液を珪藻土を用いてろ過し、酢酸エチルを用いて洗浄した。該溶媒を有機相から除去し、高真空圧下で乾燥した。該粗生成物の精製は、PSC(溶媒:CH2Cl2:メタノール=90:10を使用)を用いて行なって、21−アミノエポチロンB(12.3mg、81%)および抽出物(1mg、6%)を得た。
1H-NMR (300MHz, CDCl3); δ= 6.58 (bs, 17-H), 7.05 (s, 19-H), 4.15 (s, 21-H2)。HRMS (DSI)(C27H42N2O6Sとして計算)[M+H+]理論値: 522. 2764, 実測値: 522.2772。
【0121】
実施例16
[1S−[1R * ,3R * (E),7R * ,10S * ,11R * ,12R * ,16S * ]]−3−[2−[2−(アミノメチル)−4−チアゾリル]−1−メチルエテニル]−7,11−ジヒドロキシ−8,8,10,12,16−ペンタメチル−4,17−ジオキサビシクロ[14.1.0]ヘプタデカン−5,9−ジオンの製造(別法)
【化5】
21−アジドエポチロンB(実施例14)(1.070g、1.950mmol)のテトラヒドロフラン(30mL)撹拌溶液に、アルゴン下でトリメチルホスフィン(0.22mL、0.163g、2.145mmol、1.1当量)を加えた。次いで、H2O(5.5mL)を加えて、該混合物を25℃で撹拌させた。3時間後に該アジドは完全に消費されて、28%のNH4OH水溶液(3mL)を加えて、ホスホリルイミンからアミンヘの変換を完結させた。25℃で1時間撹拌後、溶媒を真空下で除去した。該粗物質をシリカゲルクロマトグラフィー精製(1%Et3N、2.5%MeOHのCHCl3を使用)を行なって、白色固体の21−アミノエポチロンB(924mg、91%)を得た。MS(EDI+):523.3(M+H)+。
【0122】
実施例17
(+)−シス−4−tert−ブチル−1−tert−ブトキシカルボニル−3−トリエチルシリルオキシアゼチジン−2−オンの製造
【化6】
トリメチルアセトアルデヒド(20.3mL、1.25当量)をp−アニシジン(18.4g、0.150mol)および無水Na2SO4(150g)の無水ジクロロメタン(250mL)撹拌懸濁液に室温で加えた。2時間後に、このものをろ過し、該固体を更に無水ジクロロメタンを用いて洗浄した。該溶媒を該ろ液から除去し、結晶性の残渣を無水ジクロロメタン(750mL)に溶解し、このものを窒素雰囲気下に置いた。トリエチルアミン(48.0mL、2.3当量)を加え、該反応液を−78℃まで冷却した。ベンジルオキシアセチルクロリド(27.2mL、1.15当量)を滴下し、次いで該反応液を室温まで昇温させた。24時間後に、このものを0.5M HCl(2回)、飽和NaHCO3溶液およびブラインを用いて洗浄し、乾燥(Na2SO4)した。該溶媒を除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー精製(20%ジクロロメタン/ヘキサン(これは、0〜20%のEtOAcを含有)を用いて勾配溶出)を行なって、結晶性固体の(±)−シス−4−tert−ブチル−3−ベンジルオキシ−1−p−メトキシベンジルアゼチジノン(46.9g、92%)を得た。
1H-NMR (CDCl3); δ= 1.09 (s, 9H), 3.81 (s, 3H), 4.15 (d, 1H, J= 5.5Hz), 4.77 (d, 1H, J= 11.9Hz), 4.81 (d, 1H, J= 5.5Hz), 5.03 (d, 1H, J= 11.9 Hz), 6.87 - 7.43 (m, 9Hz)。LRMS (ESI) 340 ([M+H+])。
硝酸アンモニウムセリウム(60.4g、3.6当量)の水(900mL)溶液を、よく撹拌したアゼチジノン(10.38g、30.6mmol)のアセトニトリル(600mL)溶液に氷浴中、1時間かけて加えた。次いで、該反応液をEtOAcを用いて抽出し(2回)、該有機抽出液を合わせて、飽和NaHCO3水溶液(2回)、20%NaHSO3水溶液、飽和NaHCO3溶液およびブラインを用いて洗浄した。乾燥後(Na2SO4を使用)、該溶媒を除去し、該残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー精製(10〜40%のEtOAcを含有するヘキサン溶液を用いて勾配溶出)を行なって、わずかに不純な(±)−シス−3−ベンジルオキシ−4−tert−ブチルアゼチジン−2−オン(5.64g)を得た。
1H-NMR (CDCl3); δ= 1.04 (s, 9H), 3.51 (d, 1H, J= 5.2Hz), 4.71 (m, 2H), 4.96 (d, 1H, J= 11.9Hz), 6.10 (brs, 1H), 7.35 (m, 5H)。
この物質(5.54g、23.8mmol)および10%Pa/木炭(2.5g)の無水EtOH(100mL)懸濁液を、水素添加(34psiのH2、パール装置)を23時間行なった。更に該Pd触媒(2g)を加え、該水素添加反応を50psi H2で更に17時間続けた。該触媒をろ過することによって除去し、溶媒を該ろ液から除去することによって、粗(±)−シス−3−ヒドロキシ−4−(tert−ブチル)アゼチジン−2−オンが残った。
1H-NMR (CDCl3+D2O(1滴)); δ= 1.05 (s, 9H), 3.48 (d, 1H, J= 5.0Hz), 4.98 (d, 1H, J= 5.0Hz)。
この物質を乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(40mL)に溶解し、イミダゾール(3.24g、2当量)およびトリエチルシリルクロリド(4.0mL、1当量)を加えた。10分後、該反応液を水およびEtOAcとヘキサン(1:1)の混合物との間で分配した。該有機相を水(2回)およびブラインを用いて洗浄し、次いで乾燥(Na2SO4)した。該溶媒を除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー精製(20〜25%のEtOAc/ヘキサンを用いて勾配溶出)を行なって、(±)−シス−4−tert−ブチル−3−トリエチルシリルオキシアゼチジン−2−オン(3.86g)を得た。
1H-NMR (CDCl3); δ= 0.70 (m, 6H), 0.98 (m, 18H), 3.39 (d, 1H, J= 5.0Hz), 4.88 (dd, 1H, J= 2.1, 5.0Hz), 6.08 (brs, 1H)。
このアゼチジノン(2.04g、7.92mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(1.66mL、1.2当量)、二炭酸ジ−tert−ブチル(1.90g、1.1当量)およびp−ジメチルアミノピリジン(194mg、0.2当量)の乾燥ジクロロメタン(24mL)溶液を室温で3時間撹拌した。該反応混合物をジクロロメタンを用いて希釈して、ブラインを用いて洗浄して乾燥(Na2SO4を使用)した。溶媒を除去して、続いてシリカゲルカラムクロマトグラフィー精製(0〜20%のEtOAc/ヘキサンを用いて勾配溶出)を行なって、油状物の標題化合物(2.71g、96%)を得た。
1H-NMR (CDCl3); δ= 0.70 (m, 6H), 1.00 (m, 9H), 1.09 (s, 9H), 1.53 (s, 9H), 3.90 (d, 1H, J= 6.5Hz), 4.93 (d, 1H, J= 6.5Hz)。
【0123】
実施例18
バカチン( baccatin )誘導体Aの製造
【化7】
10−デスアセチルバカチン(47.4g、87mmol)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)(500mL)溶液に、イミダゾール(47g、691mmol)を周囲温度で加えた。透明な溶液が観察されるまで、溶液を10〜15分間撹拌した。ジイソプロピルジクロロシラン(58mL、322mmol)を該反応混合物に滴下した。反応混合物を周囲温度で16時間撹拌した。更なる量のジイソプロピルジクロロシラン(6mL)を該溶液に加え、該反応混合物を60分間撹拌した。この時点でのHPLCは、反応の完結を示した。メタノール(36mL)を該混合物に加え、該溶液を60分間撹拌した。反応を停止させ、tert−ブチルメチルケトン(TBME)(500mL)および水(200mL)の混合物を用いて希釈した。相分離し、有機相をブライン(250mL)を用いて洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウムを使用)し、蒸発させて白色アモルファス状化合物である、トリシリル化されたバカチン誘導体A(91g、収率>100%)を得た。このものは、更に精製することなく次の工程に使用した。
LRMS(ESI)M+(C50H84O13Si3として計算)理論値 977;実測値 977。
【0124】
実施例19
バカチン誘導体Bの製造
【化8】
(B)バカチン誘導体A(90g、92mmol)のDMF(500mL)溶液に、0℃でイミダゾール(22g、320mmol)を加えた。ジメチルクロロシラン(35mL、320mmol)を0℃で滴下した。該化合物の沈降が、この時点で観察された。反応混合物(スラリー)を0℃で0,5時間撹拌した。固体をろ過し、このものを冷DMF(3×150mL)を用いて洗浄した。風乾後、固体をTBME(700mL)に再溶解し、該溶液を水(3×200mL)およびブライン(250mL)を用いて洗浄し、乾燥した(硫酸ナトリウムを使用)。該溶液を短いシリカゲルパッドを通してろ過した。溶媒を真空下で除去することにより、B(収率77%、70g)を得た。
LRMS(ESI)M+(C50H90O13Si4として計算)理論値 1035、実測値 1035。
【0125】
実施例20
バカチン誘導体Cの製造
【化9】
B(66.3g、64mmol)のトルエン(680mL)撹拌溶液に、−34℃でレッド(Red)−Al(登録商標)(50mL、160mmol、65重量%の水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムのトルエン溶液)を10分間かけて滴下した。反応混合物を−25℃まで昇温し、1.5時間撹拌した。メタノール(62mL)を該反応混合物に滴下し、内部温度を−20℃〜−25℃に保った。溶液をTBME(500mL)を用いて希釈し、続いて1N水酸化ナトリウム溶液(60mL)およびブライン(60mL)を用いて加えた。溶液を30分間撹拌した。珪藻土(12g)を該混合物に加え、10分間撹拌し、珪藻土のパッドを通してろ過した。相分離した。有機相を水、ブラインを用いて洗浄して、乾燥(硫酸ナトリウムを使用)した。次いで、溶液を短いシリカゲルパッドを通してろ過して、その後に溶媒を除去した。白色固体の該化合物を収率97%(62g)で得た。
LRMS(ESI)M+(C50H88O12Si4として計算)理論値 993、実測値 993。
【0126】
実施例21
バカチン誘導体Dの製造
【化10】
アルゴン雰囲気下で、バカチン誘導体C(62g、62mmol)の無水テトラヒドロフラン(THF)(600mL)溶液に、−60℃でリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(125mL、125mmol、1MのTHF溶液)を滴下した。溶液を15分間撹拌し、続いてクロロギ酸メチル(9mL、116mmol)を加えた。該溶液の内部温度を−60℃に保った。反応液をゆっくりと0℃まで昇温させ、混合物を3時間撹拌した。反応の完結後、飽和塩化アンモニウム(300mL)を加えた。反応混合物をTBME(100mL)を用いて抽出した。有機相を飽和塩化アンモニウム(200mL)、水(200mL)およびブライン(200mL)を用いて洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウムを使用)し、蒸発させて油状物のD(67g、>100%)を得た。該粗物質を更に精製することなく、次の工程に使用した。
LRMS(ESI)M+(C52H90O14Si4として計算)理論値 1051、実測値 1051。
【0127】
実施例22
バカチン誘導体Eの製造
【化11】
バカチン誘導体D(62g、59mmol)の乾燥THF(260mL)溶液に、トリエチルアミン・フッ化水素酸複合体(56mL、344mmol)を周囲温度で加えた。反応液を3時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(350mL)を用いて希釈し、水(200mL)およびブライン(200mL)を用いて洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウムを使用)し、蒸発させてE(43g、>100%の粗収率)を得た。該粗化合物を熱酢酸エチル(350mL)およびヘキサン(50mL)混合液中に再スラリー化することにより、純粋なE(収率90%、50mL)を得た。
LRMS(ESI)M+(C29H36O11として計算)理論値 560、実測値 560。
【0128】
実施例23
バカチン誘導体Fの製造
【化12】
−65℃のバカチン誘導体E(32g、57mmol)およびイミダゾール(11.7g、172mmol)のDMF(220mL)撹拌溶液に、アルゴン下でジイソプロピルジクロロシラン(26.8mL)を加えた。該反応混合物の温度を−60℃に保ち、該混合物を2時間撹拌した。反応の完結後(HPLC)、メタノール溶液(このものは、イミダゾール(11.7g)をメタノール(35mL)に溶解した)を加え、該溶液を0℃で30分間撹拌した。混合物をTBME(500mL)を用いて抽出した。有機相を水洗し(4×150mL)、乾燥し(硫酸ナトリウムを使用)、蒸発させて粗F(4g)を得た。該粗物質を更にアセトニトリル(150mL)に溶解し、該溶液をヘキサン(3×100mL)を用いて洗浄した。アセトニトリルを除去することにより、白色固体の純粋なF(34g、収率84%)を得た。
LRMS(ESI)M+(C36H52O12Siとして計算)理論値 704、実測値 704。
【0129】
実施例24
4−デアセチル−7−[ビスイソプロピル(メトキシ)]シリルオキシ−4−メトキシカルボニルバカチンの製造
【化13】
バカチン誘導体F(33.2g、47mmol)のDMF(200mL)溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(61.2mL、61.2mmol、1MのTHF溶液)を−43℃で滴下した。該反応混合物を15分間撹拌し、続いて無水酢酸(5.8mL、63mmol)を加えた。該反応混合物を−40℃で30分間撹拌した。酢酸(3.6mL)を加え、冷浴を除いた。該反応混合物をTBME(300mL)を用いて抽出した。有機相を分離し、このものを水(3×150mL)およびブライン(150mL)を用いて洗浄し、乾燥(硫酸ナトリウムを使用)し、蒸発させて粗生成物を得た。この化合物の精製は、THF:ヘキサン(1:6)混合物から結晶化することによって達成した。40gから、標題生成物(21g、収率60%)が結晶化した。
LRMS(ESI)M+(C38H54O13Siとして計算)理論値 746、実測値 746。
【0130】
実施例25
3’−tert−ブチル−3’−N−tert−ブチルオキシカルボニル−4−デアセチル−3’−デフェニル−3’−N−デベンゾイル−4−O−メトキシカルボニルパクリタキセルの製造
【化14】
(±)−シス−4−tert−ブチル−1−(tert−ブチルオキシカルボニル)−3−トリエチルシリルオキシアゼチジン−2−オン(2.71g、5当量)および4−デアセチル−7−[ビスイソプロピル(メトキシ)]シリルオキシ−4−メトキシカルボニルバカチン(1.13g、1.52mmol)の乾燥THF(100mL)溶液をN2下、−50℃まで冷却し、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1.97mL、1.3当量、1.0MのTHF溶液)を加えた。5分後に、このものを浴に移し、このものを−35℃〜−30℃に20分間保ち、次いで−25℃で24時間保った。次いで、該反応液を飽和NH4Cl水溶液を用いてクエンチし、EtOAcおよびヘキサン(1:1)の混合物を用いて抽出した。該有機抽出物をブラインを用いて洗浄し、乾燥した(Na2SO4を使用)。該溶媒を除去し、残渣を円形クロマトグラフィー精製(6mmのシリカゲルプレート、5〜20%のEtOAc/ヘキサン溶液を用いて勾配溶出)を行なうことにより、2’,3’−ジアステレオマー混合物である、3’−tert−ブチル−3’−N−tert−ブチルオキシカルボニル−7−[ビスイソプロピル(メトキシ)シリルオキシ−4−デアセチル−3’−デフェニル−3’−N−デベンゾイル−4−O−メトキシカルボニル−2’−トリエチルシリルオキシパクリタキセル(1.55g)を得た。この混合物を乾燥THF(60mL)に溶解し、トリエチルアミン・三フッ化水素(0.92mL、4当量)を加えた。室温で22時間後に、該反応混合物を飽和NaHCO3溶液を用いて飽和とし、次いでEtOAcを用いて抽出した。該有機抽出液をブラインを用いて洗浄し、乾燥(Na2SO4を使用)し、溶媒を除去した。残渣を円形クトマトグラフィー精製(2mmのシリカゲルプレート、10〜50%勾配のEtOAc/ヘキサン溶液を用いて勾配溶出)を行なって、2’S,3’S−3’−tert−ブチル−3’−N−tert−ブチルオキシカルボニル−4−デアセチル−3’−デフェニル−3’−N−デベンゾイル−4−O−メトキシカルボニルパクリタキセル(210mg、18%)
【数1】
および、標題化合物(668mg、56%)
【数2】
を得た。
【0131】
本発明は、上で具体的に記載した実施態様に限定されるものではなく、本特許請求の範囲から逸脱することなく、改変および修飾をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、ヌードマウスで増殖させたHCT−116固形ヒト結腸癌腫モデルにおいて、大部分の腫瘍細胞が非増殖性の(G0)増殖期にあることを示すグラフである。皮下増殖させたHCT−116ヒト結腸癌腫固形腫瘍に存在する非増殖性細胞は、連続注入による長時間のBrdUrd標識化(24時間)によって同定した。該固形腫瘍から分散した腫瘍細胞の全個体群のわずかに20%だけがBrdUrdに対して陽性に染色され、このことは増殖性細胞が選択的に標識化されたことを示す。
【図2】 図2は、非増殖性のHCT−116腫瘍細胞が化合物2によってインビトロで選択的に標的とされることを示すグラフである。指数的に増殖する腫瘍細胞(2日目の非集密的であって非常に増殖性である細胞)は、増殖の定常期にある腫瘍細胞(8日目の非常に集密的であって非増殖性である細胞)よりも化合物2に対して>44倍感受性が低かった(IC90=0.3μM)。
【図3】 図3は、非増殖性のHCT−116腫瘍細胞が化合物6によってインビトロで選択的に標的とされることを示すグラフである。指数的に増殖する腫瘍細胞(2日目の非集密的であって非常に増殖性である細胞)が定常期の腫瘍細胞(8日目の非常に集密的であって非増殖性である細胞)よりも化合物6に対して〜67倍感受性が低かった(IC90=1.04μM)。
【図4】 図4は、非増殖性のHCT−116腫瘍細胞が化合物4によってインビトロで選択的に標的とされることを示すグラフである。指数的に増殖する腫瘍細胞(2日目の非集密的であって非常に増殖性である細胞)が、定常期の腫瘍細胞(8日目の非常に集密的であって非増殖性である細胞)よりも化合物4に対して>91.2倍感受性が低かった(IC90=1.05μM)。
【図5】 図5は、化合物2およびその同属種(congener)と異なって、抗増殖剤(例えば、パクリタキセル)がインビトロで増殖性のHCT−116腫瘍細胞を選択的に標的とすることを示すグラフである。指数的に増殖する癌細胞(2日目の非集密的であって非常に増殖性である細胞)が、定常期の腫瘍細胞(8日目の非常に集密的であって非増殖性である細胞)よりも>>10倍感受性が高かった(IC90=17.8nM)。
【図6】 図6は、エポチロン(このものは、抗新生生物である抗増殖性剤の別クラスである)は、増殖性細胞を選択的に標的とすることを示すグラフである。この例において、指数的に増殖するHCT116癌細胞(2日目の非集密的であって非常に増殖性である細胞)が定常期のHCT116細胞(8日目の非常に集密的であって非増殖性である細胞)よりもエポチロンBに対して>>83倍感受性が高かった(IC90=1.3nM)。
【図7】 図7は、ヒト結腸癌腫セルラインにおける、化合物2とパクリタキセルとの組み合わせ療法の結果を示すグラフである。これらのデータは、インビトロでのHCT116癌細胞の処置において化合物2およびパクリタキセルとの組み合わせ処置を使用することにより、明らかに相乗的な抗癌活性が得られることを示す。2つのそれら剤を与える順序は、相乗作用が得られるかどうかを決めるのに重要であることが分かった。まず、パクリタキセルを20時間投与し、続いて化合物2(0.33μM)を次の20時間投与することは、明らかに相乗的であった。このことは、2つのそれら剤をその示す濃度で20時間同時処置した場合と同様であった。それに対して、化合物2(0.3μM)および続くパクリタキセルの組み合わせは、拮抗的であることを見出した。
【図8】 図8は、ヒト結腸癌腫セルラインHCT116における、化合物2および化合物1との組み合わせ化学療法を示すグラフである。これらのデータは、インビトロでのHCT116癌細胞の処置において、化合物2および化合物1との組み合わせ処置を使用することにより、明らかに相乗的な抗癌活性が得られることを示す。まず化合物1を20時間与え、続いて化合物2(1μM)を次の20時間の処置期間で与えた。
【図9】 図9は、化合物2および化合物1を用いた組み合わせ化学療法による相乗作用を示すグラフである。相乗作用は、化合物1および化合物2の濃度の範囲で得られ、これは該組み合わせにおいて用いる各々の薬剤の特定の濃度に依存しないようであった。化合物2の場合では、濃度が1μM(図8)、0.33μM(図9)および0.11μM(図10)である全ての場合が、様々な濃度の化合物1と相乗的な相互作用を示した。これらの実験において、まず化合物1を20時間与え、続いて化合物2を次の20時間の処置期間で与えた。
【図10】 図10は、図9と同様に化合物2および化合物1との組み合わせ化学療法による相乗作用を示すグラフである。
【図11】 図11は、ヌードマウスで増殖させたヒト腫瘍異種移植片(HTC116ヒト結腸癌腫)における、化合物2およびパクリタキセルとの組み合わせ化学療法後に得られる、インビボでの相乗作用を示すグラフである。この実験において、化合物2は125mg/kg用量を持続的な(24時間)静脈内注入によって与えた。化合物2の注入期間の終わりに、パクリタキセルを24mg/kg用量で腹膜腔内投与した(これは、同時投与とみなす)。
【図12】 図12は、ヌードマウスで増殖させたパクリタキセル抵抗性のヒト腫瘍異種移植片(Pat−7ヒト卵巣癌腫)における、化合物2およびパクリタキセルを用いる組み合わせ化学療法後のインビボでの相乗作用を示すグラフである。パクリタキセルおよび化合物2は同時に投与した。すなわち、パクリタキセルを静脈内投与経路で投与し、化合物2を腹膜腔内投与経路で投与した。示すデータは、最大限に許容されるレジメであった。ここで、パクリタキセル(36mg/kg、静脈内、q3d×3);化合物2(350mg/kg、腹膜腔内、q3d×3)であった。
【図13】 図13は、ヌードマウスで増殖させた多剤耐性のヒト腫瘍異種移植(HCTVM46ヒト結腸癌腫)における、化合物2および化合物1との組み合わせ療法後の、インビボでの治療学的な相乗作用を示すグラフである。化合物1を24時間静脈内投与し、その後に化合物2を腹膜腔内投与した。示すデータは、最大限に許容されるレジメである。化合物1のみ(15mg/kg、q4d×3)、化合物2のみ(400mg/kg、q4d×3)、組み合わせ(化合物1を6mg/kg、その後に化合物2を400mg/kgで)。
【図14】 図14は、ヌードマウスで増殖させた多剤耐性のヒト腫瘍異種移植片(HCTVM46ヒト結腸癌腫)についてのインビボでの、化合物1および化合物2との組み合わせのスケジュール依存性を示すグラフである。上記の他の報告されたスケジュールと対照的に、化合物1の1日前に化合物2を投与することにより、治療学的な相乗作用は得られなかった。示すデータは、最大限に許容されるレジメである。すなわち、化合物1のみ(10mg/kg、静脈内、q4d×3)、化合物2のみ(400mg/kg、腹膜腔内、q4d×3)、組み合わせ(化合物2を300mg/kg、続いて化合物1を10mg/kg)である。
【図15】 図15は、化合物2およびCPT−11との組み合わせ化学療法により、ヌードマウスで増殖させた進行性のヒト結腸癌腫HCT116(300〜500mg)において相乗的な抗腫瘍活性を得ることを示すグラフである。CPT−11を投与し、その1時間後に化合物2を投与した。MTDが30mg/kg/注射でまたはその付近で、CPT−11を静脈内投与した。化合物2を、2つの異なる用量レベル:60および80mg/kg/注射で静脈内で与えた。
【図16】 図16(A)は、ゲムシタビン(Gem)および化合物2との組み合わせ化学療法により、ヒト結腸癌腫HT−29の腫瘍増殖の抑制の増大を誘発することを示すグラフである。図16(B)は、腫瘍の退縮を腫瘍応答の終点として使用する場合に、ゲムシタビンおよび化合物2との組み合わせ療法から得られる相乗的な抗腫瘍活性もまた観察されることを示すグラフである。Gemを投与し、その1時間後に化合物2を投与した。Gemを2つの用量レベル:24および36mg/kg/注射(MTD=36mg/kg/注射)で静脈内投与した。化合物2を2つの異なる用量レベル:60および80mg/kg/注射で静脈内で与えた。
【図17】 図17(A)は、パクリタキセル(Ptxl)および化合物2との組み合わせ化学療法は、ヒト結腸癌腫HCT116について腫瘍の増殖の観点で相乗的な抗腫瘍活性を誘発することを示すグラフである。図17(B)は、腫瘍退縮および治癒速度を腫瘍応答の終点として用いる場合に、パクリタキセルおよび化合物2との組み合わせ療法から得られる相乗的な抗腫瘍活性もまた観察されることを示すグラフである。パクリタキセルを投与し、その3時間後に化合物2を投与した。パクリタキセルを20mg/kg/注射のQ7D×4で静脈内投与した。化合物2を2つの異なる用量レベル:40および80mg/kg/注射で静脈内で与えた。
【図18】 図18(A)〜18(G)は、様々な新生生物剤を単独でまたは組み合わせて使用することによる抗癌効果を示すグラフである。該結果は、化合物2およびHer−1インヒビター(化合物8)を組み合わせて使用することにより、Her−1で活性化されたSAL−2癌セルラインについてインビトロで相乗的な細胞毒性効果を発揮することを示す(図18Bを図18Dと比較する)。図18Aは、示す濃度のパクリタキセルに20時間曝露後の、SAL−2セルラインのクローン原性生存を示すグラフである。図18Bは、示す濃度の化合物2に20時間曝露後の、SAL−2セルラインのクローン産生性の生存を示すグラフである。図18Cは、パクリタキセルと、Her−1インヒビターである化合物8との間の拮抗的な相互作用を示すグラフである。SAL−2細胞をまず化合物8に20時間曝露させて、その後に更にパクリタキセルに20時間曝露させた。図18Dは、化合物2と、Her−1インヒビターである化合物8との間の相乗的な相互作用を示すグラフである。SAL−2細胞をまず化合物9に20時間曝露させて、その後に化合物2に20時間曝露させた。化合物2は、ヌードマウスでのHer−1を過剰生産するA431ヒト扁平上皮癌腫異種移植片モデルにおいてHer−1(EGFR)インヒビターであるイレッサ(登録商標)の抗腫瘍活性を増大させる。図18Eは、イレッサ(登録商標)(200mg/kg/投与、経口、Q1D×11)および化合物2(60mg/kg/注射、静脈内、Q2D×5)との組み合わせ効果を示すグラフである。イレッサ(登録商標)療法を開始し、その3日後に化合物2を用いた処置を開始した。図18Fは、イレッサ(登録商標)(200mg/kg/投与、経口、Q1D×11)および化合物2(80mg/kg/注射、静脈内、Q2D×5)との組み合わせ効果を示すグラフである。図18Gは、イレッサ(登録商標)(200mg/kg/投与、経口、Q1D×11)およびパクリタキセル(24mg/kg/注射、静脈内、Q2D×5)との組み合わせ効果を示すグラフである。
【図19】 化合物2およびヘルセプチンとの組み合わせ処置により、BT474ヒト乳癌腫セルラインについて相乗的な抗増殖性活性を得ることを示すグラフである。図示する通り、ヘルセプチン(登録商標)処置を開始し、その2日後に化合物2の処置を開始した。
【図20】 図20は、化合物2がヌードマウスでのMCF−7エストロゲン依存性のヒト乳癌腫異種移植片モデルにおける、タモキシフェンの抗腫瘍活性を増大することを示すグラフである。タモキシフェンをQ2D×14で経口投与した。図示する通り、化合物2を2つの経路でQ1D×10で経口投与した。
【図21】 図21は、化合物2がヌードマウスでのアンドロゲン依存性のヒト精巣癌腫異種移植片モデルであるMDA−PCa−2bにおける、外科的な去勢の抗腫瘍活性を増大することを示すグラフである。外科的な去勢を、腫瘍のインプラントの21日後に行なった。化合物2およびパクリタキセル療法を開始し、その3日後に外科的な去勢を開始した。化合物2を、Q1D×10で経口投与した。パクリタキセルを、Q2D×5で静脈内で与えた。
【図22】 図22は、化合物2がヌードマウスでのアンドロゲン依存性であるカソデックス(Casodex)(登録商標)反応性のヒト精巣癌腫異種移植片モデルであるMDA−PCa−2b−Alにおける、アンドロゲン受容体インヒビターであるカソデックス(登録商標)の抗腫瘍活性を増大させることを示すグラフである。カソデックス(登録商標)は、Q1D×10で経口投与した。化合物2の療法を開始し、その3日後にカソデックス(登録商標)療法を開始した。化合物2を、Q1D×10で経口投与した。
【図23】 図23は、CDKインヒビター(CDKI)、化合物9と化合物2との組み合わせにより、インビトロでのA2780ヒト卵巣癌細胞において順序依存性の相乗的な細胞毒性効果を得ることを示すグラフである。1.5μM(効果のない用量)の化合物9を用いた4時間の処置を、濃度を増大させながら化合物2を用いた20時間の処置と組み合わせた。コロニーの生成を10日目にスコアした。パネルAにおいては、CDKIによる処置を化合物2による処置の前に行なった。パネルBにおいては、化合物2による処置をCDKIによる処置の前に行なった。
Claims (13)
- 処置が必要な哺乳動物における増殖性癌細胞および非増殖性癌細胞の両方を標的とする剤であって、パクリタキセルを、(R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−4−(2−チエニルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−7−カルボニトリルまたはその医薬的に許容し得る塩と組み合わせて用いるために含む、該剤。
- パクリタキセルを、(R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−4−(2−チエニルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−7−カルボニトリルまたはその医薬的に許容し得る塩を投与する前に投与する、請求項1に記載の剤。
- 処置が必要な哺乳動物における増殖性癌細胞および非増殖性癌細胞の両方を標的とする剤であって、CPT−11を、(R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−4−(2−チエニルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−7−カルボニトリルまたはその医薬的に許容し得る塩と組み合わせて用いるために含み、前者を、後者を投与する前に投与する、該剤。
- 処置が必要な哺乳動物における増殖性癌細胞および非増殖性癌細胞の両方を標的とする剤であって、ゲムシタビンまたはその医薬的に許容し得る塩を、(R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−4−(2−チエニルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−7−カルボニトリルまたはその医薬的に許容し得る塩と組み合わせて用いるために含み、前者を、後者を投与する前に投与する、該剤。
- 処置が必要な哺乳動物における増殖性癌細胞および非増殖性癌細胞の両方を標的とする剤であって、4−(3−ブロモフェニルアミノ)−6,7−ビス(メトキシ)キナゾリンを、(R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−4−(2−チエニルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−7−カルボニトリルまたはその医薬的に許容し得る塩と組み合わせて用いるために含み、前者を、後者を投与する前に投与する、該剤。
- 処置が必要な哺乳動物における増殖性癌細胞および非増殖性癌細胞の両方を標的とする剤であって、トラスツズマブを、(R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−4−(2−チエニルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−7−カルボニトリルまたはその医薬的に許容し得る塩と組み合わせて用いるために含み、前者を、後者を投与する前に投与する、該剤。
- 処置が必要な哺乳動物における増殖性癌細胞および非増殖性癌細胞の両方を標的とする剤であって、4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−7−メトキシ−6−(3−(4−モルホリニル)プロポキシ)キナゾリンを、(R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−4−(2−チエニルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−7−カルボニトリルまたはその医薬的に許容し得る塩と組み合わせて用いるために含み、前者を、後者を投与する前に投与する、該剤。
- 処置が必要な哺乳動物における増殖性癌細胞および非増殖性癌細胞の両方を標的とする剤であって、タモキシフェンを、(R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−4−(2−チエニルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−7−カルボニトリルまたはその医薬的に許容し得る塩と組み合わせて用いるために含み、前者を、後者を投与する前に投与する、該剤。
- 処置が必要な哺乳動物における増殖性癌細胞および非増殖性癌細胞の両方を標的とする剤であって、N−[5−[[[5−(1,1−ジメチルエチル)−2−オキサゾリル]メチル]チオ]−2−チアゾリル]−4−ピペリジンカルボキミドまたはその医薬的に許容し得る塩を、(R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−4−(2−チエニルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−7−カルボニトリルまたはその医薬的に許容し得る塩と組み合わせて用いるために含み、前者を、後者を投与する前に投与する、該剤。
- パクリタキセルの135mg/m 2 を3時間注入投与し、続いて(R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−4−(2−チエニルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−7−カルボニトリルまたはその医薬的に許容し得る塩の50mg/m 2 を1時間注入投与し、そして必要に応じてパクリタキセルおよび(R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−4−(2−チエニルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−7−カルボニトリルまたはその医薬的に許容し得る塩の両方を3週間間隔で投与する、請求項1に記載の剤。
- パクリタキセルの80mg/m 2 を1時間注入投与し、続いて(R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−4−(2−チエニルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−7−カルボニトリルまたはその医薬的に許容し得る塩の80mg/m 2 を1時間注入投与し、そして必要に応じてパクリタキセルおよび(R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−4−(2−チエニルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−7−カルボニトリルまたはその医薬的に許容し得る塩の両方を1週間間隔で投与する、請求項1に記載の剤。
- 処置が必要な哺乳動物における増殖性癌細胞および非増殖性癌細胞の両方を標的とする剤であって、パクリタキセルおよびカルボプラチンを、(R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−4−(2−チエニルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−7−カルボニトリルまたはその医薬的に許容し得る塩と組み合わせて用いるために含み、パクリタキセルの135ng/m 2 を3時間注入し、続いてAUCが6に等しいカルボプラチンを20分間注入投与し、そしてパクリタキセルおよびカルボプラチンを3週間間隔で投与し、
更に(R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−4−(2−チエニルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−7−カルボニトリルまたはその医薬的に許容し得る塩の80mg/m 2 を1週間投与する、該剤。 - 処置が必要な哺乳動物における癌の処置のための医薬組成物であって、
(1)パクリタキセル、
(2)(R)−2,3,4,5−テトロヒドロ−1−(1H−イミダゾール−4−イルメチル)−3−(フェニルメチル)−4−(2−チエニルスルホニル)−1H−1,4−ベンゾジアゼピン−7−カルボニトリルまたはその医薬的に許容し得る塩、並びに医薬的に許容し得る担体を含有する、該医薬組成物。
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US19227800P | 2000-03-27 | 2000-03-27 | |
| US60/192,278 | 2000-03-27 | ||
| PCT/US2001/009193 WO2001072721A2 (en) | 2000-03-27 | 2001-03-22 | Synergistic methods and compositions for treating cancer |
Publications (3)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003528864A JP2003528864A (ja) | 2003-09-30 |
| JP2003528864A5 JP2003528864A5 (ja) | 2008-04-24 |
| JP5110756B2 true JP5110756B2 (ja) | 2012-12-26 |
Family
ID=22709017
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001570634A Expired - Fee Related JP5110756B2 (ja) | 2000-03-27 | 2001-03-22 | 癌を処置するための相乗方法および組成物 |
Country Status (24)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6537988B2 (ja) |
| EP (1) | EP1272193B1 (ja) |
| JP (1) | JP5110756B2 (ja) |
| KR (1) | KR20020084254A (ja) |
| CN (1) | CN100384424C (ja) |
| AR (1) | AR028296A1 (ja) |
| AT (1) | ATE430570T1 (ja) |
| AU (2) | AU2001247683B2 (ja) |
| BR (1) | BR0109517A (ja) |
| CA (1) | CA2404712A1 (ja) |
| CZ (1) | CZ20023220A3 (ja) |
| DE (1) | DE60138611D1 (ja) |
| ES (1) | ES2325055T3 (ja) |
| HU (1) | HUP0301690A3 (ja) |
| IL (1) | IL151373A0 (ja) |
| MX (1) | MXPA02009463A (ja) |
| MY (1) | MY127082A (ja) |
| NO (1) | NO20024610L (ja) |
| PE (1) | PE20011291A1 (ja) |
| RU (1) | RU2264217C2 (ja) |
| TW (1) | TWI310684B (ja) |
| UY (1) | UY26635A1 (ja) |
| WO (1) | WO2001072721A2 (ja) |
| ZA (1) | ZA200207766B (ja) |
Families Citing this family (108)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ES2312695T3 (es) * | 1996-11-18 | 2009-03-01 | Gesellschaft Fur Biotechnologische Forschung Mbh (Gbf) | Epotilones e y f. |
| US20050043376A1 (en) * | 1996-12-03 | 2005-02-24 | Danishefsky Samuel J. | Synthesis of epothilones, intermediates thereto, analogues and uses thereof |
| US6204388B1 (en) | 1996-12-03 | 2001-03-20 | Sloan-Kettering Institute For Cancer Research | Synthesis of epothilones, intermediates thereto and analogues thereof |
| US6867305B2 (en) * | 1996-12-03 | 2005-03-15 | Sloan-Kettering Institute For Cancer Research | Synthesis of epothilones, intermediates thereto and analogues thereof |
| CA2273083C (en) | 1996-12-03 | 2012-09-18 | Sloan-Kettering Institute For Cancer Research | Synthesis of epothilones, intermediates thereto, analogues and uses thereof |
| US20020058286A1 (en) * | 1999-02-24 | 2002-05-16 | Danishefsky Samuel J. | Synthesis of epothilones, intermediates thereto and analogues thereof |
| US20020077301A1 (en) * | 2000-10-05 | 2002-06-20 | Whitehead Institute For Biomedical Research | Effects of combined administration of farnesyl transferase inhibitors and signal transduction inhibitors |
| CA2424345A1 (en) * | 2000-10-16 | 2002-04-25 | Neopharm, Inc. | Liposomal formulation of mitoxantrone |
| US7037906B1 (en) * | 2000-12-22 | 2006-05-02 | Oxigene, Inc. | Methods for modulating tumor growth and metastasis |
| US20050209310A1 (en) * | 2000-12-22 | 2005-09-22 | Chaplin David J | Methods for modulating tumor growth and metastasis |
| IL157443A0 (en) * | 2001-03-14 | 2004-03-28 | Bristol Myers Squibb Co | Pharmaceutical compositions for the treatment of cancer including an epothilone analog and a chemotherapeutic agent |
| CA2444867C (en) * | 2001-05-16 | 2010-08-17 | Novartis Ag | Combination comprising n-{5-[4-(4-methyl-piperazino-methyl)-benzoylamido]-2-methylphenyl}-4-(3-pyridyl)-2pyrimidine-amine and a chemotherapeutic agent |
| US20050043409A1 (en) * | 2001-10-25 | 2005-02-24 | Chen Ying-Nan Pan | Combinations comprising a selective cyclooxygenase-2 inhibitor |
| GB0126879D0 (en) * | 2001-11-08 | 2002-01-02 | Astrazeneca Ab | Combination therapy |
| WO2003041658A2 (en) * | 2001-11-13 | 2003-05-22 | Bristol-Myers Squibb Company | Process for the preparation of 3,7-disubstituted-2,3,4,5- tetrahydro-1h-1,4-benzodiazepine compounds |
| TW200408407A (en) * | 2001-11-30 | 2004-06-01 | Dana Farber Cancer Inst Inc | Methods and compositions for modulating the immune system and uses thereof |
| GEP20063806B (en) * | 2001-12-20 | 2006-04-25 | Bristol Myers Squibb Co | Pharmaceutical compositions of orally active taxane derivatives having enhanced bioavailability |
| US6998391B2 (en) * | 2002-02-07 | 2006-02-14 | Supergen.Inc. | Method for treating diseases associated with abnormal kinase activity |
| US20030147813A1 (en) * | 2002-02-07 | 2003-08-07 | John Lyons | Method for treating chronic myelogenous leukemia |
| BR0310026A (pt) * | 2002-05-17 | 2005-02-15 | Aventis Pharma Sa | Uso de docetaxel/doxorrubicina/ciclofosfamida em terapia adjuvante de câncer de mama e ovariano |
| EP1506286B1 (en) * | 2002-05-24 | 2014-03-19 | Merck Sharp & Dohme Corp. | Neutralizing human anti-igfr antibody |
| US6627614B1 (en) * | 2002-06-05 | 2003-09-30 | Super Gen, Inc. | Sequential therapy comprising a 20(S)-camptothecin and an anthracycline |
| CN101816792A (zh) * | 2002-06-10 | 2010-09-01 | 诺瓦提斯公司 | 包含埃坡霉素的组合及其药学用途 |
| RU2379032C9 (ru) * | 2002-06-10 | 2010-03-27 | Новартис Аг | Комбинации, включающие эпотилоны, и их фармацевтическое применение |
| EP2186811A1 (en) * | 2002-08-23 | 2010-05-19 | Sloan-Kettering Institute For Cancer Research | Synthesis of epothilones, intermediates thereto, analogues and uses thereof |
| US6921769B2 (en) | 2002-08-23 | 2005-07-26 | Sloan-Kettering Institute For Cancer Research | Synthesis of epothilones, intermediates thereto and analogues thereof |
| US7649006B2 (en) * | 2002-08-23 | 2010-01-19 | Sloan-Kettering Institute For Cancer Research | Synthesis of epothilones, intermediates thereto and analogues thereof |
| US20040209930A1 (en) * | 2002-10-02 | 2004-10-21 | Carboni Joan M. | Synergistic methods and compositions for treating cancer |
| GB0223380D0 (en) * | 2002-10-09 | 2002-11-13 | Astrazeneca Ab | Combination therapy |
| US8613922B2 (en) | 2003-04-24 | 2013-12-24 | The University Of North Carolina At Chapel Hill | Methods for inhibiting diabetic retinopathy with an antibody against integrin associated protein (IAP) |
| US20050043233A1 (en) | 2003-04-29 | 2005-02-24 | Boehringer Ingelheim International Gmbh | Combinations for the treatment of diseases involving cell proliferation, migration or apoptosis of myeloma cells or angiogenesis |
| JP2006526662A (ja) * | 2003-06-05 | 2006-11-24 | アシュカル,チャールズ | 過増殖性細胞疾患を治療する方法 |
| EP1493445A1 (en) * | 2003-07-04 | 2005-01-05 | Max-Planck-Gesellschaft zur Förderung der Wissenschaften e.V. | Inhibition of stress-induced ligand-dependent EGFR activation |
| NZ592039A (en) * | 2003-08-27 | 2013-03-28 | Ophthotech Corp | Combination therapy for the treatment of ocular neovascular disorders |
| US7326567B2 (en) | 2003-11-12 | 2008-02-05 | Schering Corporation | Plasmid system for multigene expression |
| WO2005046665A1 (en) * | 2003-11-13 | 2005-05-26 | Warner-Lambert Company Llc | Combination chemotherapy comprising a mek inhibitor and a erbb1/2 receptor inhibitor |
| TW200526684A (en) * | 2003-11-21 | 2005-08-16 | Schering Corp | Anti-IGFR1 antibody therapeutic combinations |
| US7612071B2 (en) * | 2004-03-12 | 2009-11-03 | Syntrix Biosystems, Inc. | Compositions and methods employing aminopterin |
| US20050272068A1 (en) * | 2004-03-18 | 2005-12-08 | The Brigham And Women's Hospital, Inc. | UCH-L1 expression and cancer therapy |
| US20060106060A1 (en) * | 2004-03-18 | 2006-05-18 | The Brigham And Women's Hospital, Inc. | Methods for the treatment of synucleinopathies (Lansbury) |
| US20070293539A1 (en) * | 2004-03-18 | 2007-12-20 | Lansbury Peter T | Methods for the treatment of synucleinopathies |
| JP2007529555A (ja) * | 2004-03-18 | 2007-10-25 | ザ ブライハム アンド ウイメンズ ホスピタル, インコーポレイテッド | シヌクレイノパチーを治療する方法 |
| US20050272722A1 (en) * | 2004-03-18 | 2005-12-08 | The Brigham And Women's Hospital, Inc. | Methods for the treatment of synucleinopathies |
| CA2559285A1 (en) * | 2004-03-18 | 2005-09-29 | Brigham And Women's Hospital, Inc. | Methods for the treatment of synucleinopathies |
| MXPA06010755A (es) * | 2004-03-23 | 2006-12-15 | Astrazeneca Ab | Terapia de combinacion. |
| GB0406446D0 (en) * | 2004-03-23 | 2004-04-28 | Astrazeneca Ab | Combination therapy |
| EP1735350B1 (en) | 2004-04-15 | 2010-08-25 | Genencor International, Inc. | Anti-cea scfv - beta-lactamase constructs (cab molecules) in adept |
| US7449196B2 (en) * | 2004-07-09 | 2008-11-11 | Robert Sabin | Anti tumor compositions and methods of use |
| KR20080019733A (ko) * | 2004-07-16 | 2008-03-04 | 화이자 프로덕츠 인코포레이티드 | 항-아이지에프-1알 항체를 사용하는 비-혈액학적악성종양에 대한 조합 치료 |
| GB0419071D0 (en) | 2004-08-26 | 2004-09-29 | Mgx Internat Ltd | Display device |
| GB0424339D0 (en) * | 2004-11-03 | 2004-12-08 | Astrazeneca Ab | Combination therapy |
| TW200628156A (en) * | 2004-11-04 | 2006-08-16 | Bristol Myers Squibb Co | Combination of a SRC kinase inhibitor and a BCR-ABL inhibitor for the treatment of proliferative diseases |
| PT1828249E (pt) * | 2004-12-03 | 2011-02-25 | Schering Corp | Biomarcadores para a pré-selecção de pacientes para terapêutica anti-igf1r |
| CA2594482C (en) * | 2005-01-19 | 2013-10-01 | Zeria Pharmaceutical Co., Ltd. | Antitumor agent |
| KR101313702B1 (ko) | 2005-02-03 | 2013-10-04 | 와이어쓰 | 제피티니브 및/또는 에를로티니브 내성암 치료용 약제학적 조성물 |
| US7754850B2 (en) | 2005-02-11 | 2010-07-13 | University Of Southern California | Chimeric disintegrin domain |
| US20060194821A1 (en) * | 2005-02-18 | 2006-08-31 | The Brigham And Women's Hospital, Inc. | Compounds inhibiting the aggregation of superoxide dismutase-1 |
| RU2276613C1 (ru) * | 2005-03-17 | 2006-05-20 | Российская медицинская академия последипломного образования Министерства здравоохранения Российской Федерации (РМАПО МЗ РФ) | Способ лечения злокачественных опухолей головки поджелудочной железы |
| US20060235006A1 (en) * | 2005-04-13 | 2006-10-19 | Lee Francis Y | Combinations, methods and compositions for treating cancer |
| JP4875064B2 (ja) * | 2005-04-15 | 2012-02-15 | シェーリング コーポレイション | 癌を処置または予防するための方法および組成物 |
| US8101728B2 (en) * | 2005-04-28 | 2012-01-24 | Danisco Us Inc. | TAB molecules |
| AR053272A1 (es) * | 2005-05-11 | 2007-04-25 | Hoffmann La Roche | Determinacion de responsivos a la quimioterapia |
| NZ564098A (en) * | 2005-06-15 | 2010-04-30 | Schering Corp | Anti-IGF1R antibody formulations |
| FR2887454B1 (fr) * | 2005-06-28 | 2009-06-05 | Sanofi Aventis Sa | Combinaisons antitumorales contenant des derives du taxane et des sigma ligands |
| EP1942937A1 (en) | 2005-11-04 | 2008-07-16 | Wyeth | Antineoplastic combinations with mtor inhibitor, herceptin, and/or hki-272 |
| US8546404B2 (en) | 2005-12-13 | 2013-10-01 | Merck Sharp & Dohme | Compounds that are ERK inhibitors |
| JP2009528280A (ja) | 2006-02-16 | 2009-08-06 | シェーリング コーポレイション | Erkインヒビターとしてのピロリジン誘導体 |
| US8044033B2 (en) * | 2006-03-02 | 2011-10-25 | The Board Of Regents Of The University Of Texas System | Fluorocytidine derivatives and COX-2 inhibitors for the treatment of cancer |
| EP2029156A4 (en) * | 2006-05-01 | 2010-07-21 | Univ Southern California | COMBINATION THERAPY FOR CANCER TREATMENT |
| RU2325914C2 (ru) * | 2006-06-15 | 2008-06-10 | Государственное учреждение научно-исследовательский институт онкологии Томского Научного центра Сибирского отделения Российской академии медицинских наук (ГУ НИИ онкологии ТНЦ СО РАМН) | Способ лечения операбельного рака молочной железы |
| US20080081051A1 (en) * | 2006-09-28 | 2008-04-03 | Robert Sabin | Method of manufacturing anti-tumor and anti-viral compositions |
| US20080085881A1 (en) * | 2006-10-06 | 2008-04-10 | Aimery De Gramont | Stop-and-go oxaliplatin treatment regimens |
| WO2008065409A2 (en) * | 2006-12-01 | 2008-06-05 | Betagenon Ab | Combination for use in the treatment of cancer, comprising tamoxifen or an aromatase inhibitor |
| EP2131849B1 (en) * | 2007-03-02 | 2011-10-26 | The University Of Wollongong | Compositions and methods for delivery of anti-cancer agents |
| US20100111874A1 (en) * | 2007-03-19 | 2010-05-06 | University Of Medicine And Dentistry Of New Jresey | Method of cancer detection and treatment |
| WO2009035718A1 (en) * | 2007-09-10 | 2009-03-19 | Curis, Inc. | Tartrate salts or complexes of quinazoline based egfr inhibitors containing a zinc binding moiety |
| WO2009033204A1 (en) * | 2007-09-12 | 2009-03-19 | University Of Wollongong | Multi-component compositions and methods for delivery of anti-cancer agents |
| US8022216B2 (en) | 2007-10-17 | 2011-09-20 | Wyeth Llc | Maleate salts of (E)-N-{4-[3-chloro-4-(2-pyridinylmethoxy)anilino]-3-cyano-7-ethoxy-6-quinolinyl}-4-(dimethylamino)-2-butenamide and crystalline forms thereof |
| DK2082745T3 (da) | 2007-12-28 | 2013-03-25 | Deutsches Krebsforsch | Kræftterapi med en parvovirus kombineret med kemoterapi |
| KR101560339B1 (ko) * | 2008-01-28 | 2015-10-14 | 나노캐리어 가부시키가이샤 | 의약 조성물 또는 조합제 |
| US8716483B2 (en) | 2008-02-21 | 2014-05-06 | Merck Sharp & Dohme Corp. | Compounds that are ERK inhibitors |
| WO2009151683A2 (en) * | 2008-03-12 | 2009-12-17 | Link Medicine Corporation | Quinolinone farnesyl transferase inhibitors for the treatment of synucleinopathies and other indications |
| CA2725390C (en) * | 2008-04-08 | 2014-09-23 | Syndax Pharmaceuticals, Inc. | Use of a hdac inhibitor and a her-2 inhibitor in the treatment of breast cancer |
| RU2365370C1 (ru) * | 2008-04-29 | 2009-08-27 | Государственное учреждение Российский онкологический научный центр им. Н.Н. Блохина РАМН | Способ лечения рака легкого |
| BRPI0914790A2 (pt) * | 2008-06-17 | 2015-10-20 | Wyeth Llc | uso de um composto de vinorelbina e um composto de hki-272, composição farmacêutica e produto e kit para o tratamento de neoplasma |
| NZ593090A (en) * | 2008-11-13 | 2013-06-28 | Link Medicine Corp | Azaquinolinone derivatives and uses thereof |
| US8802394B2 (en) | 2008-11-13 | 2014-08-12 | Radu O. Minea | Method of expressing proteins with disulfide bridges with enhanced yields and activity |
| US20110060005A1 (en) * | 2008-11-13 | 2011-03-10 | Link Medicine Corporation | Treatment of mitochondrial disorders using a farnesyl transferase inhibitor |
| US20100331363A1 (en) * | 2008-11-13 | 2010-12-30 | Link Medicine Corporation | Treatment of mitochondrial disorders using a farnesyl transferase inhibitor |
| EP2370103B1 (en) * | 2008-11-28 | 2016-03-23 | Novartis AG | Pharmaceutical combinations comprising an isoxazole derived hsp90-inhibitor and the her2 inhibitor trastuzumab |
| WO2010099139A2 (en) | 2009-02-25 | 2010-09-02 | Osi Pharmaceuticals, Inc. | Combination anti-cancer therapy |
| WO2010099363A1 (en) | 2009-02-27 | 2010-09-02 | Osi Pharmaceuticals, Inc. | Methods for the identification of agents that inhibit mesenchymal-like tumor cells or their formation |
| WO2010099364A2 (en) | 2009-02-27 | 2010-09-02 | Osi Pharmaceuticals, Inc. | Methods for the identification of agents that inhibit mesenchymal-like tumor cells or their formation |
| WO2010099138A2 (en) | 2009-02-27 | 2010-09-02 | Osi Pharmaceuticals, Inc. | Methods for the identification of agents that inhibit mesenchymal-like tumor cells or their formation |
| US20110300150A1 (en) | 2010-05-18 | 2011-12-08 | Scott Eliasof | Compositions and methods for treatment of autoimmune and other disease |
| PL2500036T3 (pl) * | 2011-03-18 | 2014-10-31 | Metheresis Translational Res Sa | Inhibitory met do zwiększania skuteczności radioterapii |
| WO2012149014A1 (en) | 2011-04-25 | 2012-11-01 | OSI Pharmaceuticals, LLC | Use of emt gene signatures in cancer drug discovery, diagnostics, and treatment |
| WO2013152252A1 (en) | 2012-04-06 | 2013-10-10 | OSI Pharmaceuticals, LLC | Combination anti-cancer therapy |
| CN103374000B (zh) * | 2012-04-13 | 2015-11-11 | 中国科学院广州生物医药与健康研究院 | 嘧啶并二氮杂卓类化合物及其药用组合物和应用 |
| DK4374873T3 (da) | 2013-07-12 | 2025-11-03 | Astellas Us Llc | Middel til brug ved behandling eller forebyggelse af oftalmologiske tilstande |
| CN107043456B (zh) * | 2017-04-19 | 2019-05-17 | 川北医学院 | 对氧环己酮与l-苯丙氨酸氮芥共聚物及其应用 |
| US10233226B2 (en) | 2017-06-21 | 2019-03-19 | The University Of North Carolina At Chapel Hill | Methods and compositions for chimeric antigen receptor targeting cancer cells |
| US12428490B2 (en) | 2018-06-13 | 2025-09-30 | The University Of North Carolina At Chapel Hill | Methods and compositions for chimeric antigen receptor targeting cancer cells |
| US11068254B1 (en) | 2020-06-10 | 2021-07-20 | Cigna Intellectual Property, Inc. | Systems and methods for generating and managing domain-based technology architecture |
| CA3222225A1 (en) * | 2021-06-03 | 2022-12-08 | University Of Cincinnati | Bzd-1 as a chemosensitizer of cancer |
| CN120695174A (zh) * | 2021-07-01 | 2025-09-26 | 江苏先声生物制药有限公司 | 抗人vegf抗体与化药联用在制备治疗卵巢癌的药物中的应用 |
| US11879010B2 (en) | 2021-09-30 | 2024-01-23 | The Charlotte Mecklenburg Hospital Authority | Methods and compositions for pretargeted immunotherapy |
| CN114712377B (zh) * | 2022-04-26 | 2023-08-15 | 江苏师范大学 | 断血流皂苷a在制造药物中的用途 |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6011029A (en) * | 1996-02-26 | 2000-01-04 | Bristol-Myers Squibb Company | Inhibitors of farnesyl protein transferase |
| DE19706584C2 (de) * | 1997-02-21 | 2002-09-26 | Aeg Energietechnik Gmbh | Hochtemperaturbrennstoffzellen mit Erwärmung des Reaktionsgases |
| GB9801231D0 (en) | 1997-06-05 | 1998-03-18 | Merck & Co Inc | A method of treating cancer |
| WO1999002573A1 (en) * | 1997-07-08 | 1999-01-21 | Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Cor Poration | Method for reducing sheeting during olefin polymerization |
| DK1041985T3 (da) | 1997-12-22 | 2006-06-19 | Schering Corp | Kombination af benzocycloheptapyridinforbindelser og antineoplastiske lægemidler til behandling af profilerative sygdomme |
| KR100708360B1 (ko) * | 1999-01-21 | 2007-04-17 | 브리스톨-마이어스스퀴브컴파니 | 라스-파르네실트란스퍼라제 억제제와술포부틸에테르-7-β-시클로덱스트린 또는2-히드록시프로필-β-시클로덱스트린과의 착물 및 방법 |
-
2001
- 2001-03-21 TW TW090106552A patent/TWI310684B/zh not_active IP Right Cessation
- 2001-03-22 BR BRPI0109517-0A patent/BR0109517A/pt not_active Application Discontinuation
- 2001-03-22 RU RU2002129000/14A patent/RU2264217C2/ru not_active IP Right Cessation
- 2001-03-22 DE DE60138611T patent/DE60138611D1/de not_active Expired - Lifetime
- 2001-03-22 JP JP2001570634A patent/JP5110756B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2001-03-22 HU HU0301690A patent/HUP0301690A3/hu unknown
- 2001-03-22 EP EP01920653A patent/EP1272193B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2001-03-22 CA CA002404712A patent/CA2404712A1/en not_active Abandoned
- 2001-03-22 KR KR1020027012704A patent/KR20020084254A/ko not_active Withdrawn
- 2001-03-22 AT AT01920653T patent/ATE430570T1/de not_active IP Right Cessation
- 2001-03-22 MX MXPA02009463A patent/MXPA02009463A/es active IP Right Grant
- 2001-03-22 AU AU2001247683A patent/AU2001247683B2/en not_active Ceased
- 2001-03-22 MY MYPI20011361A patent/MY127082A/en unknown
- 2001-03-22 ES ES01920653T patent/ES2325055T3/es not_active Expired - Lifetime
- 2001-03-22 IL IL15137301A patent/IL151373A0/xx not_active IP Right Cessation
- 2001-03-22 CN CNB018071627A patent/CN100384424C/zh not_active Expired - Fee Related
- 2001-03-22 CZ CZ20023220A patent/CZ20023220A3/cs unknown
- 2001-03-22 AU AU4768301A patent/AU4768301A/xx active Pending
- 2001-03-22 WO PCT/US2001/009193 patent/WO2001072721A2/en not_active Ceased
- 2001-03-26 US US09/817,456 patent/US6537988B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2001-03-27 AR ARP010101457A patent/AR028296A1/es unknown
- 2001-03-27 UY UY26635A patent/UY26635A1/es not_active Application Discontinuation
- 2001-03-27 PE PE2001000286A patent/PE20011291A1/es not_active Application Discontinuation
-
2002
- 2002-09-26 NO NO20024610A patent/NO20024610L/no not_active Application Discontinuation
- 2002-09-26 ZA ZA200207766A patent/ZA200207766B/en unknown
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| IL151373A0 (en) | 2003-04-10 |
| RU2264217C2 (ru) | 2005-11-20 |
| CZ20023220A3 (cs) | 2003-11-12 |
| MY127082A (en) | 2006-11-30 |
| EP1272193A2 (en) | 2003-01-08 |
| ATE430570T1 (de) | 2009-05-15 |
| BR0109517A (pt) | 2006-08-29 |
| HUP0301690A3 (en) | 2005-05-30 |
| CA2404712A1 (en) | 2001-10-04 |
| WO2001072721A2 (en) | 2001-10-04 |
| RU2002129000A (ru) | 2004-03-27 |
| AU4768301A (en) | 2001-10-08 |
| CN1419452A (zh) | 2003-05-21 |
| ES2325055T3 (es) | 2009-08-25 |
| US6537988B2 (en) | 2003-03-25 |
| EP1272193B1 (en) | 2009-05-06 |
| HUP0301690A2 (hu) | 2003-08-28 |
| AR028296A1 (es) | 2003-04-30 |
| UY26635A1 (es) | 2001-10-25 |
| WO2001072721A3 (en) | 2002-06-13 |
| ZA200207766B (en) | 2003-01-20 |
| PE20011291A1 (es) | 2002-01-13 |
| KR20020084254A (ko) | 2002-11-04 |
| JP2003528864A (ja) | 2003-09-30 |
| US20020002162A1 (en) | 2002-01-03 |
| NO20024610L (no) | 2002-11-25 |
| CN100384424C (zh) | 2008-04-30 |
| TWI310684B (en) | 2009-06-11 |
| AU2001247683B2 (en) | 2006-01-12 |
| MXPA02009463A (es) | 2003-04-10 |
| DE60138611D1 (de) | 2009-06-18 |
| NO20024610D0 (no) | 2002-09-26 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5110756B2 (ja) | 癌を処置するための相乗方法および組成物 | |
| AU2001247683A1 (en) | Synergistic methods and compositions for treating cancer | |
| US8598215B2 (en) | Combination of epothilone analogs and chemotherapeutic agents for the treatment of proliferative diseases | |
| KR20100100949A (ko) | 증식성 질환의 치료를 위한 튜불린 조정제와 항-ctla4 항체의 조합물 | |
| JP2006503867A (ja) | 癌を処置するための相乗的な方法および組成物 | |
| AU2002248542A1 (en) | Combination of epothilone analogs and chemotherapeutic agents for the treatment of proliferative diseases | |
| TW201106950A (en) | Combinations for the treatment of diseases involving cell proliferation, migration or apoptosis of myeloma cells, or angiogenesis | |
| JP2007528849A (ja) | 増殖性疾患の治療のためのSrcキナーゼ阻害剤および化学療法剤の併用 | |
| BG108605A (bg) | Използване на състави при лечението на рак | |
| JP2010513287A (ja) | 癌治療のための組成物及び方法 | |
| TWI528960B (zh) | 用於治療增生性疾病的醫藥組合物 | |
| HK1141447A1 (en) | Pharmaceutical composition for the treatment of proliferative diseases |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080310 |
|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080310 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110726 |
|
| A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20111025 |
|
| A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20111101 |
|
| A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20111125 |
|
| A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20111202 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111219 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120321 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120717 |
|
| A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20120730 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120918 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121009 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151019 Year of fee payment: 3 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |