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JP5111982B2 - 情報収集装置 - Google Patents
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JP5111982B2 - 情報収集装置 - Google Patents

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Description

本発明は、情報収集装置に係り、特に、所定の収集データを収集する収集手段と、前記収集手段により前記収集データが収集される毎に前記収集データの圧縮を行う圧縮手段と、路側器の通信エリアへの進入に応じて前記収集された収集データに終了データを付加する付加手段と、前記終了データを付加した前記収集データを前記路側器に対して無線送信する送信手段と、を備えた情報収集装置に関するものである。
貨物輸送トラックやタクシーなどの営業車両には、運行管理を行うための情報収集装置が搭載されている。情報収集装置は、車両の運行状況に応じて発生する営業日報データなどの所定の収集データを収集してメモリカードなどの記録媒体に記録するデータ収集を行う。従来、事務所のPCに対する上記収集データの受け渡しは下記に示す手順で行われていた。まず、運転手が情報収集装置に設けた終了ボタンを操作する。この操作に応じて情報収集装置が収集データの末尾に終了データを付加する。その後、運転手が情報収集装置からメモリカードを抜き取って、事務所内に持ち込みPCに接続する。
しかしながら、この方法では、毎回メモリカードの抜き挿しが発生するため、メモリカードの接続部分の劣化が激しく、情報収集装置の寿命が短くなる原因となっていた。そこで、例えば情報収集装置と無線通信可能な路側器を事務所の入口に設けて、情報収集装置を搭載した車両が路側器の通信エリアを通過している間に無線通信によって収集データを路側器に転送することが考えられている。しかしながら、メモリカードのデータ量が多いため通信時間が必要であり、収集データを最後まで送信しないうちに車両が路側器の通信エリアから抜けてしまう恐れがあった。一般に、通信時間を短くするために、データ圧縮を行い通信データ量を少なくして時間を短縮することが行われる(特許文献1、2)。データ圧縮は、収集データが収集される毎に圧縮処理を行う動的圧縮方式を利用することで、圧縮処理の時間を分散させることができる。
しかし、従来の情報収集装置では、収集データを路側器に送信する前に、収集データの末尾にデータ収受の終了を示す「終了データ」を付加する必要がある。上記終了データの付加は、終了ボタンの操作忘れなどのミスを防止するために、路側器の通信エリアへの進入に応じて自動的に行われる。このため、情報収集装置は、路側器の通信エリアに進入してから終了データを付加してさらにその後の圧縮処理が終了するのを待って無線送信を開始する。よって、この圧縮処理時間分だけ路側器との通信時間が短くなり、収集データの送信効率が悪い、という問題があった。
特開平9−531658号公報 特開2004−341884号公報
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、圧縮率の悪い状況では、圧縮処理時間を通信時間に割くことにより、収集データの送信効率の向上を図った情報収集装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、所定の収集データを収集する収集手段と、前記収集手段により前記収集データが収集される毎に前記収集データの圧縮を行う圧縮手段と、路側器の通信エリアへの進入に応じて収集された前記収集データに終了データを付加する付加手段と、前記終了データを付加した前記収集データを前記路側器に対して無線送信する送信手段と、を備えた情報収集装置において、前記収集データに前記終了データを付加した後に圧縮したときの予測圧縮率を予測する圧縮率予測手段と、前記収集データに前記終了データを付加した後に圧縮しないで前記路側器に無線送信したときに前記通信エリアを通過する間に送信できる前記収集データの未圧縮時データサイズ、及び、前記収集データに前記終了データを付加した後に前記予測圧縮率で圧縮して前記路側器に無線送信したときに前記通信エリアを通過する時間から前記圧縮手段による圧縮にかかる時間を差し引いた時間で送信できる前記収集データの圧縮時データサイズ、を比較して、前記未圧縮時データサイズが前記圧縮時データサイズ以上であれば圧縮する必要がないと判定して、前記未圧縮時データサイズが前記圧縮時データサイズよりも小さければ圧縮する必要があると判定する判定手段と、を備え、そして、前記送信手段が、前記判定手段により圧縮する必要がないと判定されたときに前記終了データを付加した前記収集データを圧縮しないで前記路側器に対して無線送信して、前記判定手段により圧縮する必要があると判定されたときに前記終了データを付加した前記収集データを前記圧縮手段により圧縮した後に前記路側器に対して無線送信するように設定されていることを特徴とする情報収集装置に存する。
請求項2記載の発明は、前記判定手段が、前記収集手段により収集データの収集が行われる毎に前記判定を行うように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の情報収集装置に存する。
請求項3記載の発明は、前記判定手段が、{1−(前記圧縮手段による圧縮にかかる時間)/(前記通信エリアを通過する時間)}が前記予測圧縮率以下であれば前記未圧縮時データサイズが前記圧縮時データサイズ以上であると判断して、{1−(前記圧縮手段による圧縮にかかる時間)/(前記通信エリアを通過する時間)}が前記予測圧縮率よりも大きければ前記未圧縮時データサイズが前記圧縮時データサイズよりも小さいと判断するように設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報収集装置に存する。
請求項4記載の発明は、前記圧縮率予測手段が、前記終了データを付加する前の前記収集データのデータサイズを記録入力として、前記終了データを付加した前記収集データを前記圧縮手段により圧縮したときの付加後圧縮率を記録出力として、互いに対応付けて記録された記録手段と、前記終了データを付加する前の前記収集データのデータサイズを取得入力として取得する取得手段と、前記記録入力のうち前記取得入力と一致するものを検索し、検索した記録入力に対応して記録されている記録出力を前記予測圧縮率とする予測手段と、を有することを特徴とする請求項1〜3何れか1項に記載の情報収集装置に存する。
請求項5記載の発明は、前記圧縮率予測手段が、前記終了データを付加する前の前記収集データの付加前圧縮率を記録入力としてさらに対応付けて記録されたものであり、そして、前記取得手段が、前記終了データを付加する前の前記収集データの付加前圧縮率を取得入力としてさらに取得するように設定されたものであることを特徴とする請求項4に記載の情報収集装置に存する。
請求項6記載の発明は、前記予測手段が、前記記録手段に記録された記録データサイズのうち前記取得手段に取得された取得データサイズと一致するものがあり、かつ、前記記録手段に記録された記録付加前圧縮率のうち前記取得手段に取得された取得付加前圧縮率と一致するものがない場合に、前記取得データサイズと一致する前記記録データサイズに対応する前記記録付加前圧縮率のうちその大きさの順番が前記取得付加前圧縮率を挟んで前後となる記録付加前圧縮率を検索し、この検索した2つの記録付加前圧縮率に対応する2つの記録出力の平均を前記予測圧縮率とするように設定されていることを特徴とする請求項5に記載の情報収集装置に存する。
請求項7記載の発明は、前記予測手段が、前記記録手段に記録された記録データサイズのうち前記取得手段に取得された取得データサイズと一致するものがなく、かつ、前記記録手段に記録された記録付加前圧縮率のうち前記取得手段に取得された取得付加前圧縮率と一致するものがない場合に、前記記録データサイズのうちその大きさの順番が前記取得データサイズを挟んで前後となる記録データサイズを検索し、この検索した2つの記録データサイズに対応する2つの記録出力の平均を前記予測圧縮率とするように設定されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の情報収集装置に存する。
請求項8記載の発明は、前記圧縮手段による終了データを付加した収集データの圧縮が行われる毎に前記記録入力のうち当該収集データの終了データを付加する直前に前記取得手段に取得された取得入力と一致する記録入力を検索し、この検索された記録入力に対応する記録出力と前記圧縮手段により圧縮された圧縮率とが一致すればその記録出力に対応する一致回数を増やすカウント手段と、を備え、そして、前記予測手段が、前記記録入力のうち前記取得入力と一致する前記記録入力を検索して、この検索した前記記録入力に対応する前記記録出力が複数あったとき、一致回数が一番多い前記記録出力を選択予測圧縮率とするように設定されていることを特徴とする請求項4〜7何れか1項に記載の情報収集装置に存する。
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、未圧縮時データサイズが圧縮時データサイズ以上であり圧縮しない方が収集データの送信量が多い状況では終了データを付加した収集データを圧縮しないで路側器に対して無線送信でき、未圧縮時データサイズが圧縮時データサイズよりも小さく圧縮した方が収集データの送信量が多い状況では終了データを付加した収集データを圧縮手段により圧縮した後に路側器に対して無線送信できる。これにより、圧縮率の悪い状況では圧縮処理時間を通信時間に割くことができ、収集データの送信効率の向上を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、判定手段が、収集手段により収集データの収集が行われる毎に判定を行うので、通信エリアに進入する前に判定が終わっていて、より一層収集データの送信効率の向上を図ることができる。
請求項3記載の発明によれば、{1−(圧縮手段による圧縮にかかる時間)/(通信エリアを通過する時間)}が予測圧縮率以下か、予測圧縮率よりも大きいかによって、簡単に未圧縮時データサイズが圧縮時データサイズ以上であるか、未圧縮時データサイズが圧縮時データサイズよりも小さいかを判断することができる。
請求項4記載の発明によれば、記録入力のうち取得入力と一致するものを検索し、検索した記録入力に対応する記録出力を予測圧縮率とするので、簡単に、かつ、正確に予測圧縮率を予測することができる。
請求項5記載の発明によれば、記録手段が、路側器に送信した収集データの終了データを付加する直前の付加前圧縮率をさらに記録入力として対応付けて記録されるものであり、そして、取得手段が、路側器に送信した収集データの終了データを付加する直前の付加前圧縮率をさらに取得入力として取得するように設定されているので、より一層、正確に予測圧縮率を予測することができる。
請求項6及び7記載の発明によれば、予測手段が、記録入力のうち取得入力に近い2つの記録入力を検索し、この検索した2つの記録入力に対応する2つの記録出力の平均を予測圧縮率として出力する。これにより、記録入力のうち取得入力と一致するものがなくても予測圧縮率を予測することができる。
請求項8記載の発明によれば、予測手段が、記録入力のうち取得入力と一致する記録入力を検索して、この検索した記録入力に対応する記録出力が複数あったとき、一致回数が一番多い出力を選択する。これにより、記録入力に対応する記録出力が複数あっても正確に予測圧縮率を予測することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の情報収集装置2を組み込んだ通信システムの一実施の形態を示す構成図である。図2は、図1に示す情報収集装置2の構成図である。図3は、図2に示す情報収集装置2内のCPU22Aの機能ブロック図である。図4は、図3に示すデータベース22C3内のデータ構造を示すブロック図である。図5は、図1に示す路側器4の構成図である。
通信システムは、図1に示すように、タクシ車両1に搭載されている情報収集装置2と、タクシ車両1の管理を行う事務所3に設置されている路側器4と、を有している。まず、上記情報収集装置2の構成について図2を参照して説明する。情報収集装置2は、車載アンテナAT1と、無線器21と、マイクロコンピュータ(μCOM)22と、インタフェース(I/F)23と、を有している。
車載アンテナAT1は、タクシ車両1に搭載されたアンテナである。無線器21は、車載アンテナAT1を用いて後述する路側器4とDSRC(Dedicated Short Range Communication;専用狭域通信)を行い、データを受信したり、送信したりするための機器である。無線器21は、車載アンテナAT1が受信したデータを復調してμCOM22に出力したり、μCOM22から出力される送信データを変調して車載アンテナAT1に出力する変復調回路を有している。
μCOM22は、処理プログラムに従って各種の処理を行う中央演算処理ユニット(CPU)22Aと、CPU22Aが行う処理のプログラムなどを格納した読出専用のメモリであるROM22Bと、CPU22Aでの各種の処理過程で利用するワークエリア、各種データを格納するデータ記憶エリアなどを有する読出書込自在のメモリであるRAM22Cと、を有している。I/F23は、μCOM22内のCPU22Aがタクシメータ5との通信を行うためのインタフェース回路である。
次に、上述した情報収集装置2のCPU22Aの機能構成について図3を参照して説明する。CPU22Aは、収集機能22A1、圧縮機能22A2、付加機能22A3、無線通信機能22A4、圧縮率予測機能22A5、及び、判定機能22A6、を有している。
収集機能22A1は、タクシ車両1の賃走時間や料金などの営業日報データに応じた収集データをタクシメータ5から収集して、RAM22C内に設けた収集データエリア22C1内に格納する機能である。圧縮機能22A2は、収集機能22A1により収集データが収集される毎に収集データエリア22C1内に格納された収集データの動的圧縮を行う機能である。
上記動的圧縮とは、収集データが収集される毎に符号木を更新し、そのときの符号木を使って圧縮する方法である。全データを読み込んで符号木を作成する静的符号化がデータを逐次読みながら同時に圧縮処理を行うことが不可能なものであるのに対して、動的圧縮は符号木の作成とデータの圧縮処理とを同時に行うことができる圧縮方法である。このような動的圧縮方法としては、動的ハフマン符号化(Dynamic Huffman Coding)または適応型ハフマン符号法(Adaptive Huffman Coding)などが考えられる。
圧縮とは、データの冗長性や偏りを利用して情報量(エントロピー)を減らすことである。有名な圧縮方法として、ハフマン符号法がある。これは、もっとも出現頻度の高いデータには短い符号を与え、出現頻度の低いデータには長い符号を与えることで、全体の平均符号長を短くすることで圧縮を行うものである。つまり、圧縮の定義のとおり、圧縮対象データに偏りがあればより高い圧縮率が得られ、偏りがあまりない場合は圧縮率が低くなる。さらに、偏りがないと全く圧縮の効果が得られないことになる。
単純な例として、ハフマン符号でなく、データの連続性を示す圧縮方法を示す。タクシメータ5に記録される収集データを営業を行った時刻と料金のみに単純化する。営業時刻情報の、月、日、時間と分をそれぞれ、1byteのデータで記録するものとし、料金は2桁ずつ1byteのデータで記録するフォーマットを規定する。10月10日10時10分に料金1000円であった場合、収集データは、10,10,10,10,10,100となる。この場合の圧縮後の収集データは、10,5,00,1の4byteで表現できる。次に、10月10日10時20分に2000円であった場合、収集データは、10,10,10,20,20,00となる。この場合の圧縮後の収集データは、10,3,20,2,00,1の6byteの表現となる。この2つの例のように、同じデータ系列でもその内容によって圧縮率が大きく変わるだけでなく、2つ目のデータのように圧縮できないこともある。
圧縮機能22A2はまた、収集データを圧縮する毎にデータサイズ・圧縮率エリア22C2内に記録されたデータサイズを更新する。圧縮機能22A2は、後述する終了データを付加する前は収集データを圧縮する毎にデータサイズ・圧縮率エリア22C2内に記録された付加前圧縮率を更新して、後述する終了データを付加した後に収集データが圧縮されるとデータサイズ・圧縮率エリア22C2内に記録された付加後圧縮率を更新する。
付加機能22A3は、後述する無線通信機能22A4によって路側器4の通信エリア7に進入したことが検出されると収集データに終了データを付加する機能である。無線通信機能22A4は、終了データを付加した収集データを路側器4に対して無線送信する機能である。圧縮率予測機能22A5は、収集データに終了データを付加した後に圧縮したときの収集データの予測圧縮率を予測する機能である。
判定機能22A6は、収集データが収集される毎に、収集データに終了データを付加した後に圧縮しないで路側器4に無線送信したときに通信エリア7を通過する間に送信できる収集データの未圧縮時データサイズDS1、及び、収集データに終了データを付加した後に上記予測圧縮率で圧縮して路側器4に無線送信したときに通信エリア7を通過する間に送信できる収集データの圧縮時データサイズDS2、を比較して、未圧縮時データサイズDS1≧圧縮時データサイズDS2であれば圧縮する必要がないと判定して、未圧縮時データサイズDS1<圧縮時データサイズDS2であれば圧縮する必要があると判定する機能である。
ところで、通信エリア7を通過するのにかかる時間=t、圧縮機能22A2による圧縮処理にかかる時間=T、無線通信速度=R、予測圧縮率=cとすると、上記未圧縮時データサイズDS1は下記の式(1)で、圧縮時データサイズDS2は下記の式(2)で表すことができる。
DS1=R×t …(1)
DS2=R×(t−T)/c …(2)
よって、判定機能22A6では、下記の式(3)又は(4)を満たせば圧縮する必要がないと判定し、下記の式(3)又は(4)を満たさなければ圧縮する必要があると判定する。
R×t≧R×(t−T)/c …(3)
(3)を変形
c≧1−T/t …(4)
以下では式(4)を用いて判定する場合について説明する。
無線通信機能22A4は、判定機能22A6により圧縮する必要がないと判定されたときに終了データを付加した収集データを圧縮しないで路側器4に対して無線送信して、判定機能22A6により圧縮する必要があると判定されたときに終了データを付加した収集データを圧縮機能22A2により圧縮した後に路側器4に対して無線送信する。
次に、上記圧縮率予測機能22A5の詳細な構成について説明する。圧縮率予測機能22A5は、記録機能22A51、取得機能22A52、及び、予測機能22A53、から構成されている。
記録機能22A51は、図4に示すように、収集データを無線送信する毎に路側器4に送信した収集データの終了データを付加する直前のデータサイズを記録キーA(記録入力、記録データサイズ)、送信した収集データの終了データを付加する直前の付加前圧縮率を記録キーB(記録入力、記録付加前圧縮率)、送信した終了データを付加した収集データを圧縮したときの付加後圧縮率を記録キーC(記録出力、記録付加後圧縮率)として互いに対応付けて、例えばRAM22C内に設けた記録手段としてのデータベース22C3内に記録する機能である。
取得機能22A52は、収集データを収集する毎にデータサイズ・圧縮率エリア22C2内に格納されているデータサイズを取得キーA(取得入力、取得データサイズ)、付加前圧縮率を取得キーB(取得入力、取得付加前圧縮率)として取得する機能である。予測機能22A53は、データベース22C3に記録されている記録キーA、Bのうち取得機能22A52により取得された取得キーA、Bと一致するものを検索し、検索した記録キーA、Bに対応して記録されている記録キーCを予測圧縮率cとして予測する機能である。
次に、上記路側器4の構成について図5を参照して説明する。路側器4は、路側アンテナAT2と、無線器41と、μCOM42と、I/F43と、を有している。路側アンテナAT2は、図1に示すように、事務所3の入口6に通信エリア7を形成するアンテナである。事務所3に入るタクシ車両1は、必ずこの通信エリア7を通過することとなる。無線器41は、路側アンテナAT2を用いて上記情報収集装置2とDSRCを行い、データを受信したり、送信したりするための機器である。無線器41は、路側アンテナAT2が受信したデータを復調してμCOM42を出力したり、μCOM42から出力される送信データを変調して路側アンテナAT2に出力する変復調回路を有している。
μCOM42は、処理プログラムに従って各種の処理を行うCPU42Aと、CPU42Aが行う処理のプログラムなどを格納した読出専用のメモリであるROM42Bと、CPU42Aでの各種の処理過程で利用するワークエリア、各種データを格納するデータ記憶エリアなどを有する読出書込自在のメモリであるRAM42Cと、を有している。I/F43は、μCOM42内のCPU42Aが事務所3側のPC(パーソナルコンピュータ)などから構成された管理装置8との通信を行うためのインタフェース回路である。管理装置8は、転送された収集データを例えばプリンタなどの出力端末9から出力する。
上述した構成の通信システムの動作について図6及び図7のフローチャートを参照して以下説明する。図6は、図1に示す情報収集装置2内のCPU22Aの処理手順を示すフローチャートである。図7は、図1に示す情報処理装置2内のCPU22Aの判定処理手順を示すフローチャートである。
まず、タクシ車両1のイグニッションがオンされると、CPU22Aが処理を開始する。その後、タクシ車両1は事務所3の出口から事務所3を出て営業を開始する。CPU22Aは、営業時には路側器4から送信される電波を受信できないため通信エリア7に進入していないと判断して(ステップS1でN)、ステップS2〜S5が繰返し行われる。
詳しくは、CPU22Aは、収集手段として働き、賃走時間や料金などの収集データがタクシメータ5で発生すると(ステップ2でY)、その収集データを収集データエリア22C1内に記録する記録処理を行う(ステップ3)。その後、CPU22Aは、圧縮手段として働き、収集データエリア22C1内に格納した収集データを圧縮して、その時のデータサイズ、圧縮率にデータサイズ・圧縮率エリア22C2に記録されているデータサイズ、付加前圧縮率を更新する圧縮処理を行う(ステップ4)。
次に、CPU22Aは、圧縮率予測手段、判定手段として働き、記録された収集データに終了データを付加した後、圧縮した方が効率的に送信できるか、圧縮しない方が効率的に送信できるか否かを判定する判定処理を行った後(ステップS5)、ステップS1に戻る。上記判定処理について、図7を参照して以下説明する。先ず、CPU22Aは、取得手段として働き、このときデータサイズ・圧縮率エリア22C2に記録されたデータサイズを取得キーA、付加前圧縮率を取得キーB、として取得する(ステップS51)。
次に、CPU22Aは、データベース22C3に記録されている記録キーA、BのうちステップS51で取得した取得キーA、Bと一致するものを検索する(ステップS52)。取得キーA、Bの両方と一致する記録キーA、Bが検索できた場合(ステップS53でY)、CPU22Aは、予測手段として働き、一致した記録キーA、Bに対応する記録キーCを予測圧縮率cとして予測する(ステップS54)。例えば、取得キーA=100、取得キーB=20であれば、図4に示すように、記録キーA=100、記録キーB=20に対応する記録キーC=25が予測圧縮率cとして予測される。
取得キーA、Bの両方と一致する記録キーA、Bが検索できないときは(ステップS53でN)、CPU22Aは、取得キーAと一致する記録キーAを検索する(ステップS55)。次に、CPU22Aは、取得キーAと一致する記録キーAが検索できた場合、即ち記録キーAのうち取得キーAと一致するものがあり、かつ、記録キーBのうち取得キーBと一致するものがない場合(ステップS56でY)、取得キーAと一致する記録キーAに対応する記録キーBのうちその大きさの順番が取得キーBを挟んで前後となる記録キーBを検索する(ステップS57)。次に、CPU22Aは、予測手段として働き、ステップS57で検索した2つの記録キーBに対応する2つの記録キーCの平均を予測圧縮率cとして予測する(ステップS58)。例えば、取得キーA=300、取得キーB=40であれば、図4に示すように、記録キーA=300、記録キーB=50に対応する記録キーC=40と、記録キーA=300、記録キーB=30に対応する記録キーC=30と、の平均35が予測圧縮率cとして予測される。
これに対して、取得キーAに一致する記録キーAも検索できず、取得キーBに一致する記録キーBも検索できないときは(ステップS56でN)、CPU22Aは、記録キーAのうち大きさの順番が取得キーAを挟んで前後となる記録キーAを検索する(ステップS59)。次に、CPU22Aは、ステップS59で検索した2つの記録キーAに対応する記録キーCの平均を予測圧縮率cとして予測する(ステップS60)。例えば、取得キーA=150、取得キーB=50であれば、図4に示すように、記録キーA=100に対応する記録キーC=25と、記録キーA=200に対応する記録キーC=95と、の平均50が予測圧縮率cとして予測される。
次に、CPU22Aは、ステップS54、S58、S60で求めた上記予測圧縮率cを用いて上記式(4)が成立するか否かを判断する(ステップS61)。CPU22Aは、式(4)が成立すれば(ステップS61でY)、圧縮する必要がないと判断して圧縮フラグをオフした後(ステップS62)、ステップS1に戻る。一方、CPU22Aは、式(4)が成立しなければ(ステップS61でN)、圧縮する必要があると判断して圧縮フラグをオンした後(ステップS63)、ステップS1に戻る。その後、タクシ車両1が営業を終えて、事務所3内の入口6に侵入すると、情報収集装置2は、路側器4からの電波を受け取る。これに応じて、CPU22Aは、通信エリア7に進入したと判断して(ステップS1でY)、圧縮通信を行う必要があるか否かを判断する(ステップS6)。
CPU22Aは、上記圧縮フラグがオンしていれば圧縮通信を行う必要があると判断して(ステップS6でY)、付加手段として働き、収集データの末尾に終了データを付加する(ステップS7)。その後、CPU22Aは、終了データを付加した収集データを圧縮して、そのときの圧縮率にデータサイズ・圧縮率エリア22C2内の付加後圧縮率を更新する圧縮処理を行った後(ステップS8)、送信手段として働き、無線器21を制御して収集データを無線送信した後(ステップ9)、ステップS13に進む。
一方、CPU22Aは、上記圧縮フラグがオフしていれば圧縮通信を行う必要がないと判断して、付加手段として働き、収集データの末尾に終了データを付加する(ステップS10)。その後、CPU22Aは、送信手段として働き、圧縮処理を行わずに無線器21を制御して収集データを無線通信する(ステップS11)。そして、CPU22Aは、収集データの無線送信が終了した後に終了データを付加した収集データを圧縮して、そのときの圧縮率にデータサイズ・圧縮率エリア22C2内の付加後圧縮率を更新する圧縮処理を行った後(ステップS12)、ステップS13に進む。
ステップS13において、CPU22Aは、データサイズ・圧縮エリア22C2に記録されたデータサイズを記録キーA、付加前圧縮率を記録キーB、付加後圧縮率を記録キーCとして互いに関連付けてデータベース22C3に記録する記録処理を行った後、処理を終了する。
上述した情報収集装置2によれば、未圧縮時データサイズDS1≧圧縮時データサイズDS2であり圧縮しない方が収集データの送信量が多い状況では終了データを付加した収集データを圧縮しないで路側器4に対して無線送信でき、未圧縮時データサイズDS1<圧縮時データサイズDS2であり圧縮した方が収集データの送信量が多い状況では終了データを付加した収集データを圧縮した後に路側器4に対して無線送信できる。これにより、圧縮率の悪い状況では圧縮処理時間を通信時間に割くことができ、収集データの送信効率の向上を図ることができる。
また、上述した情報収集装置2によれば、収集データの収集が行われる毎に圧縮した方が良いか、圧縮しないほうが良いか判定を行うので、通信エリア7に進入する前に判定が終わっていて、より一層収集データの送信効率の向上を図ることができる。
また、上述した情報収集装置2によれば、(1−T/t)が予測圧縮率c以下か、予測圧縮率cよりも大きいかによって、簡単に未圧縮時データサイズDS1が圧縮時データサイズDS2以上であるか未圧縮時データサイズDS1が圧縮時データサイズDS2よりも小さいかを判断することができる。
また、上述した情報収集装置2によれば、記録キーA、Bのうち取得キーA、Bと一致するものを検索し、検索した記録キーA、Bに対応する記録キーCを予測圧縮率cとするので、簡単に、かつ、正確に予測圧縮率を予測することができる。
また、上述した情報収集装置2によれば、路側器4に送信した収集データの終了データを付加する直前の付加前圧縮率をさらに記録キーBとして対応付けて記録されるものであり、そして、収集データの終了データを付加する直前の付加前圧縮率をさらに取得キーBとして取得するように設定されているので、より一層、正確に予測圧縮率cを予測することができる。
また、上述した情報収集装置2によれば、データベース22C3に記録されている記録キーA、Bのうち取得キーA、Bに近い2つの記録キーA、Bを検索し、この検索した2つの記録キーA、Bに対応する2つの出力の平均を予測圧縮率として出力する。これにより、データベース22C3に記録されている記録キーA、Bのうち取得キーA、Bと一致するものがなくても予測圧縮率cを予測することができる。
また、上述した情報収集装置2において、例えば、図8に示すように、同じ記録キーA=100、記録キーB=20に対応して複数の記録キーC=25、30がデータベース22C3に記録される場合がある。この場合、例えば、記録キーA、BのうちステップS8やS12で終了データを付加した収集データの圧縮が行われる毎に終了データを付加する直前のステップS51で取得された取得キーA、Bと一致する記録キーA、Bを検索し、この検索された記録キーA、Bに対応する記録キーCとステップS8やS12で行った圧縮処理による圧縮率とが一致すればその記録キーCに対応する一致回数を増やすカウント機能をCPU22Aに持たせる。
そして、CPU22Aが、記録キーA、Bのうち取得キーA、Bと一致する記録キーA、Bを検索した結果、検索した記録キーA、Bに対応する記録キーCが複数あったとき一致回数が一番多い記録キーCを選択するように設定する。これにより、記録キーA、Bに対応する記録キーCが複数あっても正確に予測圧縮率cを予測することができる。
また、上述した情報収集装置2によれば、記録入力としてデータサイズと付加前圧縮率との2つを用いていたが、本発明はこれに限ったものではない。例えば、記録入力としてはデータサイズのみを用いてもよい。
また、上述した情報収集装置2によれば、収集データを送信する毎に記録した記録キーA、B、Cを用いて予測圧縮率cを予測していたが、本発明はこれに限ったものではない。記録キーA、B、Cとしては予めデータベース22C3に記録されたものを用いて予測圧縮率cを予測することが考えられる。
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の情報収集装置を組み込んだ通信システムの一実施の形態を示す構成図である。 図1に示す情報収集装置の構成図である。 図2に示す情報収集装置内のCPUの機能ブロック図である。 図3に示すデータベース内のデータ構造を示す図である。 図1に示す路側器の構成図である。 図1に示す情報収集装置2内のCPU22Aの処理手順を示すフローチャートである。 図1に示す情報処理装置2内のCPU22Aの判定処理手順を示すフローチャートである。 他の実施形態における図3に示すデータベースのデータ構造を示す図である。
符号の説明
2 情報収集装置
4 路側器
22A CPU(収集手段、圧縮手段、付加手段、送信手段、圧縮率予測手段、判定手段、取得手段、予測手段)
22C3 データベース(記録手段)

Claims (8)

  1. 所定の収集データを収集する収集手段と、前記収集手段により前記収集データが収集される毎に前記収集データの圧縮を行う圧縮手段と、路側器の通信エリアへの進入に応じて収集された前記収集データに終了データを付加する付加手段と、前記終了データを付加した前記収集データを前記路側器に対して無線送信する送信手段と、を備えた情報収集装置において、
    前記収集データに前記終了データを付加した後に圧縮したときの予測圧縮率を予測する圧縮率予測手段と、
    前記収集データに前記終了データを付加した後に圧縮しないで前記路側器に無線送信したときに前記通信エリアを通過する間に送信できる前記収集データの未圧縮時データサイズ、及び、前記収集データに前記終了データを付加した後に前記予測圧縮率で圧縮して前記路側器に無線送信したときに前記通信エリアを通過する時間から前記圧縮手段による圧縮にかかる時間を差し引いた時間で送信できる前記収集データの圧縮時データサイズ、を比較して、前記未圧縮時データサイズが前記圧縮時データサイズ以上であれば圧縮する必要がないと判定して、前記未圧縮時データサイズが前記圧縮時データサイズよりも小さければ圧縮する必要があると判定する判定手段と、を備え、そして、
    前記送信手段が、前記判定手段により圧縮する必要がないと判定されたときに前記終了データを付加した前記収集データを圧縮しないで前記路側器に対して無線送信して、前記判定手段により圧縮する必要があると判定されたときに前記終了データを付加した前記収集データを前記圧縮手段により圧縮した後に前記路側器に対して無線送信するように設定されていることを特徴とする情報収集装置。
  2. 前記判定手段が、前記収集手段により収集データの収集が行われる毎に前記判定を行うように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の情報収集装置。
  3. 前記判定手段が、{1−(前記圧縮手段による圧縮にかかる時間)/(前記通信エリアを通過する時間)}が前記予測圧縮率以下であれば前記未圧縮時データサイズが前記圧縮時データサイズ以上であると判断して、{1−(前記圧縮手段による圧縮にかかる時間)/(前記通信エリアを通過する時間)}が前記予測圧縮率よりも大きければ前記未圧縮時データサイズが前記圧縮時データサイズよりも小さいと判断するように設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報収集装置。
  4. 前記圧縮率予測手段が、前記終了データを付加する前の前記収集データのデータサイズを記録入力として、前記終了データを付加した前記収集データを前記圧縮手段により圧縮したときの付加後圧縮率を記録出力として、互いに対応付けて記録された記録手段と、前記終了データを付加する前の前記収集データのデータサイズを取得入力として取得する取得手段と、前記記録入力のうち前記取得入力と一致するものを検索し、検索した記録入力に対応して記録されている記録出力を前記予測圧縮率とする予測手段と、を有することを特徴とする請求項1〜3何れか1項に記載の情報収集装置。
  5. 前記圧縮率予測手段が、前記終了データを付加する前の前記収集データの付加前圧縮率を記録入力としてさらに対応付けて記録されたものであり、そして、
    前記取得手段が、前記終了データを付加する前の前記収集データの付加前圧縮率を取得入力としてさらに取得するように設定されたものであることを特徴とする請求項4に記載の情報収集装置。
  6. 前記予測手段が、前記記録手段に記録された記録データサイズのうち前記取得手段に取得された取得データサイズと一致するものがあり、かつ、前記記録手段に記録された記録付加前圧縮率のうち前記取得手段に取得された取得付加前圧縮率と一致するものがない場合に、前記取得データサイズと一致する前記記録データサイズに対応する前記記録付加前圧縮率のうちその大きさの順番が前記取得付加前圧縮率を挟んで前後となる記録付加前圧縮率を検索し、この検索した2つの記録付加前圧縮率に対応する2つの記録出力の平均を前記予測圧縮率とするように設定されていることを特徴とする請求項5に記載の情報収集装置。
  7. 前記予測手段が、前記記録手段に記録された記録データサイズのうち前記取得手段に取得された取得データサイズと一致するものがなく、かつ、前記記録手段に記録された記録付加前圧縮率のうち前記取得手段に取得された取得付加前圧縮率と一致するものがない場合に、前記記録データサイズのうちその大きさの順番が前記取得データサイズを挟んで前後となる記録データサイズを検索し、この検索した2つの記録データサイズに対応する2つの記録出力の平均を前記予測圧縮率とするように設定されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の情報収集装置。
  8. 前記圧縮手段による終了データを付加した収集データの圧縮が行われる毎に前記記録入力のうち当該収集データの終了データを付加する直前に前記取得手段に取得された取得入力と一致する記録入力を検索し、この検索された記録入力に対応する記録出力と前記圧縮手段により圧縮された圧縮率とが一致すればその記録出力に対応する一致回数を増やすカウント手段と、を備え、そして、
    前記予測手段が、前記記録入力のうち前記取得入力と一致する前記記録入力を検索して、この検索した前記記録入力に対応する前記記録出力が複数あったとき、一致回数が一番多い前記記録出力を選択予測圧縮率とするように設定されていることを特徴とする請求項4〜7何れか1項に記載の情報収集装置。
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