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JP5113546B2 - トノカバー装置 - Google Patents
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JP5113546B2 - トノカバー装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、ハッチバック式の自動車において座席背後からバックドアまでの間に設けられた荷室(トノー部)の上方を、トノカバーで覆い外部から視認できないようにするためのトノカバー装置に関する。
特許文献1は、この種のトノカバー装置を開示している。特許文献1に開示されたトノカバー装置は、図11に示すように、座席の背後にトノカバーの巻取り装置100を設け、この巻取り装置100にシート状のトノカバー101を巻き取り収納するとともに、巻取り装置100からトノカバー101の先端部を自在に引き出すことができる構成となっている。トノカバー101の先端両側部には、トノフックと称する突起102が設けてある。また、荷室内の左右にあるデッキサイドトリム103には、荷室の前後方向に延びる案内レール104が設けてあり、トノカバー101の引き出し又は巻取り動作に際して、突起102は、この案内レール104に案内されて前後方向へ水平移動する。
図12(a)に示すように、案内レール104のバックドアに近い側の端部には、窪溝105が形成してあり、トノカバー101を引き出した状態(すなわち、荷室の上方をトノカバー101で覆った状態)のとき、突起102がこの窪溝105へ落ち込んで仮保持される。
さらに、デッキサイドトリム103の内部にはフック状の係脱部材106が回動自在に設けてあり、バックドアが閉じられたとき、バックドアトリム107に設けた押圧部108が、係脱部材106の背部を押圧して回動させる。これにより、図12(b)に示すように、突起102を窪溝105から押し出すとともに、係脱部材106の先端部で突起102を係止する。係脱部材106に突起102が係止された状態にあっては、トノカバー101が巻き取られることはなく、荷室上方を遮蔽した状態を保持する。その後、バックドアが開かれると、係脱部材106が逆方向(図示反時計方向)へ回動し、突起102の係止状態が解除される。よって、トノカバー101が巻取り装置100に巻き取られる。
特開2003−48486号公報
上述した構成の従来装置は、バックドアが閉じられているときは、係脱部材106により突起102を係止するため、振動等があってもトノカバー101が巻き取られることなく、トノカバー101の引き出し状態を確実に保持することができる。
しかし、バックドアが開いた状態にあっては、図12(a)に示すように、窪溝105に突起102を落とし込んでいるだけなので、作業者の腕などがトノカバーに触れただけで窪溝105から突起102が脱出してしまうおそれがあった。窪溝105による突起102の係止状態が解除されると、トノカバー101は巻取り装置100により自動的に巻き取られてしまう。よって、作業者は、再度、巻取り装置100からトノカバー101を引き出し、窪溝105へ突起102を落とし込む作業を繰り返さなければならず、操作性に問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、巻取り装置から引き出したトノカバーを確実に保持して、良好な操作性を確保できるトノカバー装置の提供を目的とする。
上述した目的を達成するために、請求項1の発明は、自動車の荷室上方を覆うためのトノカバーと、このトノカバーを巻き取る巻取り装置と、当該巻取り装置から引き出されるトノカバーの先端部に設けられたトノカバー係合部と、このトノカバー係合部を係止して前記トノカバーの引き出し状態を保持するトノカバー保持機構と、を備えたトノカバー装置であって、
前記トノカバー保持機構は、
自動車の車体へ取り付けられる本体と、
この本体へ揺動自在に装着されるとともに、前記トノカバー係合部を係脱自在に係止する係止部が設けられた揺動部材と、
この揺動部材を一方向へ揺動させるように常時付勢する付勢手段と、
前記本体へ揺動自在に装着された揺動カム部材と、
この揺動カム部材を一方向へ揺動させるように常時付勢するカム付勢手段と、
前記揺動部材の係止部と協働して、当該係止部からの前記トノカバー係合部の離脱を防ぐ離脱防止部材と、を含み、
更に、前記揺動部材にはカム接触子が設けられるとともに、前記揺動カム部材にはこのカム接触子を案内するカム部が形成されており、
前記カム部には、前記付勢手段からの付勢力に抗して前記カム接触子の移動を規制する保持位置が形成してあり、この保持位置に前記カム接触子が保持されているとき、前記揺動部材の係止部は、前記離脱防止部材と協働して前記トノカバー係合部の離脱を防止することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1を前提として、前記揺動部材の係止部を凹溝で形成するとともに、前記トノカバー係合部をこの凹溝に入り込む突起で形成し、且つ、前記離脱防止部材を前記トノカバーの案内レールで構成し、
前記保持位置に前記カム接触子が保持されているとき、前記凹溝の開口が前記案内レールと対向する位置に配置されることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2を前提として、前記カム部は、前記揺動カム部材の外周に形成した外側カム面と、この外側カム面の一端側に入口が開口するとともに、前記外側カム面の他端側に出口が開口し、これら入口と出口の間に形成されたカム溝とを含み、このカム溝の一部に前記保持位置が形成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3を前提として、前記カム接触子は、次の(イ)乃至(ホ)の経路に沿って前記カム部を案内されることを特徴とする。
(イ)前記トノカバー係合部が前記揺動部材の係止部から離脱している状態のとき、前記カム接触子は前記外側カム面と当接する。
(ロ)外力により引き出し方向に移動してきた前記トノカバー係合部が前記揺動部材の係止部に係止され、さらに当該外力をもって前記揺動部材が前記付勢手段からの付勢力に抗する方向へ揺動したとき、前記カム接触子は前記カム溝の入口から当該カム溝に入り込む。
(ハ)前記トノカバー係合部に作用する引き出し方向の外力が解除されたとき、前記揺動部材が前記付勢部材による付勢力をもって逆方向へ揺動し、この揺動に伴い前記カム接触子は前記保持位置に案内される。
(ニ)外力をもって前記揺動部材が前記付勢手段からの付勢力に抗する方向へ揺動したとき、前記保持位置から前記カム接触子が離間するとともに、前記揺動カム部材が前記カム付勢手段の付勢力をもって揺動し、前記カム接触子は前記保持位置から移動する。
(ホ)前記保持位置から前記カム接触子が移動した状態にあっては、前記付勢手段による付勢力の作用方向へ前記揺動部材が揺動自在であり、この揺動に伴い前記カム接触子は前記カム溝の出口から外部へ抜け出し、再び前記外側カム面に接触する。
また、請求項5の発明は、請求項3又は4を前提として、前記カム溝の保持位置には、内壁を傾斜面に切り欠いて脱出経路が形成してあり、前記トノカバーに巻取り方向の過大な外力が作用したとき、当該外力をもって前記カム接触子が前記傾斜面を乗り越え前記保持位置から移動する構成を備えたことを特徴とする。
さらに、請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれかを前提として、前記本体へ揺動自在に装着された解除アームと、自動車のバックドアに取り付けられた解除部材とを備え、
自動車のバックドアが開いたとき、前記解除部材が前記解除アームを揺動させ、これに連動して当該解除アームが前記揺動カム部材を押圧して揺動させ、この揺動に伴い前記カム接触子が前記保持位置から移動するとともに、前記係止部から前記トノカバー係合部が離脱する構成としたことを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6を前提として、前記解除アームは、自動車のバックドアが閉じている状態において、前記揺動カム部材から離間していることを特徴とする。
上述した請求項1の発明によれば、カム部に形成した保持位置にカム接触子が保持されているとき、揺動部材の係止部が、離脱防止部材と協働してトノカバー係合部の離脱を防止するので、バックドアの開閉状態にかかわりなく、トノカバーの引き出し状態を確実に保持して、良好な操作性を確保することができる。
また、請求項2の発明によれば、揺動部材の係止部を凹溝で形成するとともに、トノカバー係合部をこの凹溝に入り込む突起で形成し、且つ、離脱防止部材をトノカバーの案内レールで構成したので、構造が簡単で製造が容易となり、製品コストも低減することが可能である。
請求項3の発明によれば、揺動カム部材の外周ではなく、カム溝の一部に保持位置を形成することで、周囲の物体との接触や干渉のおそれがなく、カム接触子を保持位置へ確実に保持することができる。
請求項4の発明によれば、揺動部材や揺動カム部材の動作に連動して、円滑で無駄のないカム接触子の案内を実現することが可能となる。
請求項5の発明によれば、トノカバーに巻取り方向の過大な外力が作用したとき、当該外力をもってカム接触子が傾斜面を乗り越えて保持位置から移動するので、係止部からトノカバー係合部が離脱可能となり、過大な外力をトノカバーの移動によって開放し、装置各部の損傷を抑制することができる。
さらに、請求項6の発明によれば、バックドアの開放動作に連動して、カム接触子が保持位置から移動するとともに、係止部からトノカバー係合部が離脱するので、自動的にトノカバーを巻取り装置に巻き取らせることができる。
そして、請求項7の発明によれば、自動車のバックドアが閉じている状態において、解除アームが揺動カム部材から離間してるので、自動車の走行中に発生するバックドアからの振動が揺動カム部材へ伝わらず、その結果、装置内での走行中の異音発生を抑制することができる。
以上説明したように、本発明によれば、巻取り装置から引き出したトノカバーを確実に保持して、良好な操作性を確保することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態のトノカバー装置も、図11に示したように、自動車の座席背後からバックドアまでの間に設けられた荷室(トノー部)上方をトノカバー101で覆うためのものである。座席の背後には、トノカバーの巻取り装置100を設けてあり、この巻取り装置100にシート状のトノカバー101を巻き取り収納するとともに、巻取り装置100からトノカバー101の先端部を自在に引き出すことができる構成となっている。トノカバー101の先端両側部には、突起102が設けてある。本実施形態では、この突起102が、トノカバー係合部となる。
また、荷室内の左右にあるデッキサイドトリム103には、荷室の前後方向に延びる二本の案内レール104が設けてあり、突起102はこれら案内レール104の間に形成された間隙に配置されている。トノカバー101の引き出し又は巻取り動作に際して、突起102は、案内レール104に沿って前後方向へ水平移動する。
本実施形態のトノカバー装置では、案内レール104のバックドアに近い側の端部に、窪溝105は形成されてなく、その代わりにトノカバー保持機構1が設けられている。トノカバー保持機構1は、突起102(トノカバー係合部)を係止してトノカバー101の引き出し状態を保持するための機構である。
図1乃至図3は、トノカバー保持機構の構成を示す図で、図1および図2はそれぞれ異なった視点から看た斜視図、図3は正面図である。
これらの図面に示すように、トノカバー保持機構は、本体10と、揺動部材20と、揺動カム部材30と、解除アーム50とを備えている。本体10は、図11に示したデッキサイドトリム103へ直接、又は他の部材を介して間接的に取り付けられる。
揺動部材20は、支軸21を介して本体10へ揺動自在に装着されている。また、この揺動部材20は、支軸21に嵌め込まれた捩りコイルばね(付勢手段)22によって、一方向(図3の反時計方向)へ揺動させるように常時付勢されている。図4に示すように、揺動部材20には、外周の一部に突起102を係脱自在に係止するための凹溝(係止部)23が形成してあり、さらに正面から軸方向へ突き出るようにカム接触子24が形成してある。凹溝23は、揺動部材20の揺動に伴い、図11に示した二本の案内レール104の間の間隙内に出没する。
揺動カム部材30は、支軸31を介して本体10へ揺動自在に装着されている。この揺動カム部材30は、支軸31に嵌め込まれた捩りコイルばね(カム付勢手段)32によって、一方向(図3の反時計方向)へ揺動させるように常時付勢されている。この付勢力による揺動カム部材30の揺動範囲は、本体10に形成したストッパ11により規制されている。
また、揺動カム部材30は、支軸31に沿って軸方向にも移動可能となっている。捩りコイルばね32は、この揺動カム部材30を本体10に向かって軸方向にも付勢しており、この付勢力をもって揺動カム部材30の浮き上がりを防止している。
図5に示すように、揺動カム部材30には、外側カム面40とカム溝41からなるカム部が形成してある。外側カム面40は、揺動カム部材30の外周面の一部に形成してあり、この外側カム面40の一端側にカム溝41への入口42が開口するとともに、外側カム面40の他端側にカム溝41の出口43が開口している。さらに、揺動カム部材30の裏面には、解除アーム50の当接部33が軸方向へ突き出して形成してある。
解除アーム50は、支軸51を介して本体10へ揺動自在に装着されている。
この解除アーム50は、支軸51に嵌め込まれた捩りコイルばね52によって、一方向(図3の反時計方向)へ揺動させるように常時付勢されている。解除アーム50の基端には、後述する解除部材53の摺接部50aが形成してあり、一方、解除アーム50の先端には、揺動カム部材30の当接部33に当接してこれを押圧する押圧部50bが形成してある。
ここで、解除アーム50は、自動車のバックドアが閉じているとき、揺動カム部材30から離間するように、相対的位置が調整されている。
自動車のバックドアトリム107(図11参照)には、図3に仮想線で示すような解除部材53を設け、バックドアの開閉に伴いこの解除部材53が解除アーム50の摺接部50aに当接するように構成する。この解除部材53は、いわゆる一方向クラッチを構成しており、バックドアを閉じた際には、図3に符号53aで示すごとく回動して、解除アーム50の摺接部50aと対向する位置(符号53bで示す位置)に回り込む。その後、バックドアが開放されたとき、解除部材53はバックドアと一体に図3の上方へ移動する。このとき、解除部材53は、摺接部50aを押圧しながら移動し、その押圧力により解除アーム50が、捩りコイルばね52の付勢力に抗して図3の時計方向へ回動する。この回動動作に伴い、解除アーム50の先端に形成した押圧部50bが、揺動カム部材30の当接部33に当接して、これを押圧する。
ここで、当接部33は、揺動中心となる支軸21から近い距離(少なくとも、後述する保持位置44よりも近い距離)に形成してある。したがって、当接部33に作用する押圧力により揺動カム部材30に生じる曲げ応力は小さく、よって揺動カム部材30は破損しにくく耐久性が向上する。
図6(a)は、揺動カム部材に形成したカム部の形状を示す裏面図、同図(b)は、そのA−A線断面図である。また図7は、カム部をカム接触子24が移動する軌跡を示す正面図である。既述したように、カム部は外側カム面40とカム溝41で形成してあり、外側カム面40の一端側にカム溝41への入口42が開口するとともに、外側カム面40の他端側にカム溝41の出口43が開口している。カム溝41の内部には、捩りコイルばね22からの付勢力に抗してカム接触子24の移動を規制する保持位置44が形成してある。
この保持位置44にカム接触子24が保持されるとき、揺動部材20の凹溝23は、図11に示した二本の案内レール104の間隙内で、上側の案内レール104と対向する位置に配置される。このとき、凹溝23にはトノカバー101の突起102が入り込んで係止される。突起102は、凹溝23と案内レール104との間に挟まれて、凹溝23との係止状態が保持される。すなわち、案内レール104は、凹溝23と協働して、凹溝23からの突起102の離脱を防ぐ離脱防止部材として機能している。
図7に示すように、カム接触子24は、外側カム面40を移動して(矢印a)、入口42からカム溝41内に入り(矢印b)、その後、カム溝41に沿って移動して(矢印c、d)、保持位置44に保持される。さらに、保持位置44への保持状態が解除されると、再びカム溝41に沿って移動し(矢印e、f)、出口43から外側カム面40に出てもとの位置に戻る(矢印g)。
なお、カム溝41の出口43には、図6(a)に示すように、傾斜面43aが形成してあり、カム接触子24が出口43から外部で出るとき、揺動カム部材30を軸方向に押圧し、この押圧力により揺動カム部材30が軸方向へ浮き上がる。カム接触子24が外部に出ると、捩りコイルばね32の付勢力をもって揺動カム部材30の浮き上がりは解消される。揺動カム部材30がもとに戻ると、もはや出口43からカム接触子24がカム溝41内に入り込むことはできず、カム接触子24は揺動カム部材30の外周に形成した外側カム面40に摺接することになる。
ここで、カム溝41の保持位置44には、図6(a)(b)に示すように、揺動カム部材30の内壁を傾斜面45に切り欠いて脱出経路が形成してある。この脱出経路は、カム接触子24が保持位置44に位置するとき、トノカバー101の巻取り方向に沿った配置となり、トノカバー101に巻取り方向の過大な外力が作用したとき、その外力を受けてカム接触子24が傾斜面45を乗り越え、保持位置44から移動する構成となっている。カム接触子24が傾斜面45を乗り越える際にも、揺動カム部材30が軸方向に押圧され、この押圧力により揺動カム部材30は軸方向へ浮き上がる。
次に、図8乃至図10を主に参照して、本実施形態に係るトノカバー装置の動作を説明する。
トノカバー101の先端両側部に設けた突起(図11参照)が、揺動部材20の凹溝23から離脱している状態のとき、カム接触子24は外側カム面40と当接している(図8(a)参照)。このとき、凹溝23は、二本の案内レール104の間隙内で、巻取り装置100の方向に開口を向けて静止している。
次いで、トノカバー101を巻取り装置100から引き出すと、突起102が案内レール104に沿って移動し、揺動部材20の凹溝23に係止されるとともに、突起102を介してトノカバー101の引き出し力が揺動部材20へ伝えられ、揺動部材20が図8の時計方向へ揺動する(図8(b)(c)参照)。この揺動動作に連動して、揺動カム部材30は図8の時計方向へ揺動する。これら揺動部材20と揺動カム部材30の揺動動作に伴い、カム接触子24は、揺動カム部材30の外側カム面40に沿って相対移動する。そして、図8(c)に示すように、カム接触子24は、入口42からカム溝41内へ入り込む。
その後、トノカバー101の引き出し操作を終了し、トノカバー101をフリーにすると、揺動部材20は捩りコイルばね22の付勢力をもって図8の反時計方向に揺動する。このとき、揺動カム部材30も捩りコイルばね32の付勢力をもって図8の反時計方向に揺動する。これらの動作に伴い、カム接触子24はカム溝41に沿って相対移動して保持位置44に到達する(図9(a))。保持位置44では、カム接触子24は揺動カム部材30の内壁に当接して移動が規制される。このとき、巻取り装置100からの巻取り力により、トノカバー101は反対方向へ引っ張られている。この引張力が、突起102を介してカム接触子24に伝えられるが、内壁との当接によりカム接触子24は保持位置44に保持される。
カム接触子24が、保持位置44に保持されるとき、揺動部材20の凹溝23は、図11に示した二本の案内レール104の間隙内で、上側の案内レール104と対向する位置に配置される。したがって、凹溝23に係止された突起102は、凹溝23と案内レール104との間に挟まれて、凹溝23との係止状態が保持される。よって、トノカバー101に外力が加わっても、突起102が凹溝23から離脱するおそれがない。
次に、トノカバー101を引き出し方向へ引っ張ると、揺動部材20が図9の時計方向に移動して、カム接触子24が保持位置44から離れる。このとき、揺動カム部材30が捩りコイルばね32の付勢力により図9の反時計方向に揺動する。この揺動動作に伴い、カム接触子24はカム溝41に沿って相対移動する(図9(b))。
続いて、トノカバー101の引き出し操作を終了し、トノカバー101をフリーにすると、揺動部材20は捩りコイルばね22の付勢力をもって図8の反時計方向に揺動する。このとき、揺動カム部材30も捩りコイルばね32の付勢力をもって図8の反時計方向に揺動する。これらの動作に伴い、カム接触子24はカム溝41に沿って相対移動し、出口43からカム溝41を抜け出し、外側カム面40に摺接する(図9(c))。
また、カム接触子24が保持位置44に保持された状態において(図9(a))、自動車のバックドアが開くと、バックドアトリム107に取り付けられた解除部材53が、解除アーム50の摺接部50aを押圧する(図10(a))。この押圧力によって解除アーム50が図10の時計方向に揺動し、先端の押圧部50bが揺動カム部材30の当接部33に当接してこれを押圧する。この押圧力により、揺動カム部材30が図10の反時計方向に揺動して、カム接触子24が保持位置44から離れる(図10(b))。このとき、揺動カム部材30が捩りコイルばね32の付勢力により図10の反時計方向に揺動する。さらに、揺動カム部材30も捩りコイルばね32の付勢力をもって図10の反時計方向に揺動する(図10(c))。これらの動作に伴い、カム接触子24はカム溝41に沿って相対移動し、出口43からカム溝41を抜け出し、外側カム面40に摺接する(図10(d))。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施や応用実施が可能なことは勿論である。
本発明の実施形態に係るトノカバー保持機構の構成を示す斜視図である。 同じくトノカバー保持機構を異なった視点から看た斜視図である。 同じくトノカバー保持機構の構成を示す正面図である。 揺動部材の構成を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図、(d)は斜視図である。 揺動カム部材の構成を示す図で、(a)は平面図、(b)は裏面図、(c)は側面図、(d)は斜視図である。 揺動カム部材に形成したカム部の形状を示す図で、(a)は裏面図、(b)はA−A線断面図である。 カム部をカム接触子24が移動する軌跡を示す正面図である。 本発明の実施形態に係るトノカバー装置の動作説明図である。 図8に続く、トノカバー装置の動作説明図である。 図8に続く、トノカバー装置の動作説明図である。 従来のトノカバー装置を説明するための斜視図である。 同じく従来のトノカバー装置を説明するための構成図である。
符号の説明
1:トノカバー保持機構、10:本体、11:ストッパ、20:揺動部材、21:支軸、22:捩りコイルばね、23:凹溝(係止部)、24:カム接触子、30:揺動カム部材、31:支軸、32:捩りコイルばね、33:当接部、40:外側カム面、41:カム溝、42:入口、43:出口、43a:傾斜面、44:保持位置、45:傾斜面、50:解除アーム、50a:摺接部、50b:押圧部、51:支軸、52:捩りコイルばね、53:解除部材、
101:トノカバー、102:突起(トノカバー係合部)、103:デッキサイドトリム、104:案内レール、105:窪溝、106:係脱部材、107:バックドアトリム、108:押圧部

Claims (7)

  1. 自動車の荷室上方を覆うためのトノカバーと、このトノカバーを巻き取る巻取り装置と、当該巻取り装置から引き出されるトノカバーの先端部に設けられたトノカバー係合部と、このトノカバー係合部を係止して前記トノカバーの引き出し状態を保持するトノカバー保持機構と、を備えたトノカバー装置であって、
    前記トノカバー保持機構は、
    自動車の車体へ取り付けられる本体と、
    この本体へ揺動自在に装着されるとともに、前記トノカバー係合部を係脱自在に係止する係止部が設けられた揺動部材と、
    この揺動部材を一方向へ揺動させるように常時付勢する付勢手段と、
    前記本体へ揺動自在に装着された揺動カム部材と、
    この揺動カム部材を一方向へ揺動させるように常時付勢するカム付勢手段と、
    前記揺動部材の係止部と協働して、当該係止部からの前記トノカバー係合部の離脱を防ぐ離脱防止部材と、を含み、
    更に、前記揺動部材にはカム接触子が設けられるとともに、前記揺動カム部材にはこのカム接触子を案内するカム部が形成されており、
    前記カム部には、前記付勢手段からの付勢力に抗して前記カム接触子の移動を規制する保持位置が形成してあり、この保持位置に前記カム接触子が保持されているとき、前記揺動部材の係止部は、前記離脱防止部材と協働して前記トノカバー係合部の離脱を防止することを特徴とするトノカバー装置。
  2. 前記揺動部材の係止部を凹溝で形成するとともに、前記トノカバー係合部をこの凹溝に入り込む突起で形成し、且つ、前記離脱防止部材を前記トノカバーの案内レールで構成し、
    前記保持位置に前記カム接触子が保持されているとき、前記凹溝の開口が前記案内レールと対向する位置に配置されることを特徴とする請求項1のトノカバー装置。
  3. 前記カム部は、前記揺動カム部材の外周に形成した外側カム面と、この外側カム面の一端側に入口が開口するとともに、前記外側カム面の他端側に出口が開口し、これら入口と出口の間に形成されたカム溝とを含み、このカム溝の一部に前記保持位置が形成されていることを特徴とする請求項1又は2のトノカバー装置。
  4. 前記カム接触子は、次の(イ)乃至(ホ)の経路に沿って前記カム部を案内されることを特徴とする請求項3のトノカバー装置。
    (イ)前記トノカバー係合部が前記揺動部材の係止部から離脱している状態のとき、前記カム接触子は前記外側カム面と当接する。
    (ロ)外力により引き出し方向に移動してきた前記トノカバー係合部が前記揺動部材の係止部に係止され、さらに当該外力をもって前記揺動部材が前記付勢手段からの付勢力に抗する方向へ揺動したとき、前記カム接触子は前記カム溝の入口から当該カム溝に入り込む。
    (ハ)前記トノカバー係合部に作用する引き出し方向の外力が解除されたとき、前記揺動部材が前記付勢部材による付勢力をもって逆方向へ揺動し、この揺動に伴い前記カム接触子は前記保持位置に案内される。
    (ニ)外力をもって前記揺動部材が前記付勢手段からの付勢力に抗する方向へ揺動したとき、前記保持位置から前記カム接触子が離間するとともに、前記揺動カム部材が前記カム付勢手段の付勢力をもって揺動し、前記カム接触子は前記保持位置から移動する。
    (ホ)前記保持位置から前記カム接触子が移動した状態にあっては、前記付勢手段による付勢力の作用方向へ前記揺動部材が揺動自在であり、この揺動に伴い前記カム接触子は前記カム溝の出口から外部へ抜け出し、再び前記外側カム面に接触する。
  5. 前記カム溝の保持位置には、内壁を傾斜面に切り欠いて脱出経路が形成してあり、前記トノカバーに巻取り方向の過大な外力が作用したとき、当該外力をもって前記カム接触子が前記傾斜面を乗り越え前記保持位置から移動する構成を備えたことを特徴とする請求項3又は4のトノカバー装置。
  6. 前記本体へ揺動自在に装着された解除アームと、自動車のバックドアに取り付けられた解除部材とを備え、
    自動車のバックドアが開いたとき、前記解除部材が前記解除アームを揺動させ、これに連動して当該解除アームが前記揺動カム部材を押圧して揺動させ、この揺動に伴い前記カム接触子が前記保持位置から移動するとともに、前記係止部から前記トノカバー係合部が離脱する構成としたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載したトノカバー装置。
  7. 前記解除アームは、自動車のバックドアが閉じている状態において、前記揺動カム部材から離間していることを特徴とする請求項6のトノカバー装置。
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