JP5114664B2 - コークス押出負荷の評価方法及び装置 - Google Patents
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Description
例えば、コークスを押出す際には、押出し機ラムによる押し力の一部が側圧として炉壁面にかかる。この押出し側圧は、コークスの押出しに必要な力が大きいほど高くなり、時として、炉壁煉瓦の破孔や炉壁損壊等のトラブルを発生させる。
コークス炉の炉壁は局部的に損耗している場合やカーボンが付着している場合も多く、コークス押出し時に炉壁にかかる力は、全体に一様ではなく、炉壁の凹凸状態などに応じた分布を持っているため、そのような力(荷重)をより正確に推定するためには、炉壁に局部的に発生する凹凸の影響を評価することが必要である。
この装置は、図10に示すように、間隔調整可能に対向配置された側部可動壁31、32と、側部可動壁の端面に当接する受側可動壁33とでコの字状の囲いを形成し、この囲いの中にコークスケーキ34を装入し、押出機35によって解放側から囲いの中のコークスケーキ34を押出す際、側部可動壁31、32、受側可動壁33および押出機35に設けた多数の荷重測定器36によって、側部可動壁、受側可動壁および押出機の各々の荷重分布や全体荷重を直接測定できるようにしたものである。
従来、炉壁における局所荷重の評価方法としては、評価しようとしている炉壁の箇所に感圧紙を設置することが知られている。しかし、この技術を上記試験装置に適用したとしても、感圧紙には最終的に最大荷重が記録されるため、荷重分布を過大に評価してしまう可能性があり、また、時間的に連続して荷重を測定することは不可能であるという問題がある。
(1)コークス押出負荷評価装置の左右の側壁間にコークスを配置し、そのコークスを側壁に沿って一方から他方に向けて押出す際、少なくとも一方の側壁に突起を設け、かつ、コークスを押出す際にコークスに反力を作用させながら押出すようにし、コークスが突起を通過する際の左右の側壁にかかる力、押出す際の押出し力、反力を作用する際の受力をそれぞれ測定し、これらの測定値と前記反力の値に基づいて押出負荷を評価することを特徴とするコークス押出負荷の評価方法。
(2)コークスを押出す際、コークス上に荷重を積載して押出すようにし、前記測定値と前記反力の値のほかに、該荷重をさらに加えて押出負荷を評価することを特徴とする(1)に記載のコークス押出負荷の評価方法。
(3)前記側壁とコークスとの間に、検出領域内の任意の位置での力の変化を時間的に連続して測定できるシート状の圧力検出手段を配設し、該圧力検出手段によって、側壁にかかる力の分布と任意の位置での力の変化を時間的に連続して測定し、前記測定値と前記反力の値のほかに、該圧力検出手段の測定結果をさらに加えて押出負荷を評価することを特徴とする(1)または(2)のいずれかに記載のコークス押出負荷の評価方法。
(5)装入されたコークスと左右の側壁の間に、検出領域内の任意の位置での力の変化を時間的に連続して測定できるシート状の圧力検出手段がさらに配置されていることを特徴とする(4)に記載のコークス押出負荷の評価装置。
(6)前記突起が、位置を任意に変更できるように前記側壁に設置されていることを特徴とする(4)または(5)に記載のコークス押出負荷の評価装置。
(7)コークス上に積載される荷重をさらに備えることを特徴とする(4)〜(6)のいずれかに記載のコークス押出負荷の評価装置。
図1は、本発明の実施の形態を示すコークス押出負荷の評価装置の平面図であり、図2は同じく側面図である。図において、基台1上には、一定の間隔を置いて左右の支持体2、3が設置されており、また、左右の支持体2、3の配置方向と交わる押出方向前後にも一定の間隔を置いて油圧シリンダ4とエアシリンダ6が設置されている。左右の支持体2、3は、基台に対し設置位置が調整できるように固定されている。
各パネルは、コークスケーキ14の装入時及び押出し時に移動できるように、チェーンブロックなどの手段(図示せず)により垂直に吊り下げ支持されて基台1上に設置される。
この突起15を用いることで、コークス炉炭化室の壁面に凸凹がある場合の押出負荷に及ぼす影響を定量的に測定できるようにする。
コークスが突起15を通過する際、ロードセルにより、左右の側面パネルにかかる力、押出す際の押出し力、反力を作用する際の受力をそれぞれ測定する。
具体的には、押出機ラムの近傍を想定した場合には、エアシリンダ6による反力を大きく設定し、ガイド車側を想定した場合には、該反力を小さく設定する。
移動距離が更に進むにつれて、(イ)の押出し力と(ロ)の反力の差が拡大し、右壁全体の受力(ハ)および左壁全体の受力(ニ)もさらに増加していき、図4(a)の(III)に示すコークスケーキ14が突起15の斜面を乗り超えた位置に相当する移動距離(470〜500mm)でそれぞれの値が最大となる。
保護シート20には、市販の厚紙(クラフト紙)や薄い金属シートなどを単独、あるいは併用して使用することができる。
圧力センサシ−トには市販品(ニッタ(株)製)を用い、それを図6のようにセットして、図4の場合と同様の突起を用いて押出し試験を実施した。
図8は、突起面とコークスケーキの接触面積、突起面に作用する全体荷重、及び、接触圧力(=全体荷重/接触面積)とコークスケーキの移動距離の関係を示したものである。この図より、コークスケーキが移動するにつれて、全体荷重が増加するが、接触面積も増加すること、その結果として、接触面積は概ね一定の値で推移することがわかる。
また、側壁を形成する側面パネルは、材質や表面形状を変更することによって、表面の摩擦状態を変化させることもできる。コークスと接する底面は、基台の表面を利用することもできるが、所定の摩擦状態を得るために基台とは別に底部を設けることもできる。
2、3 支持体
4 油圧シリンダ
5 押し側のブロック
6 エアシリンダ
7 受け側のブロック
8、9 側面パネル
10、11 前後パネル
12 ロードセル
13 ローラ
14 コークスケーキ
15 突起
16 突起の斜面
17 突起の水平面
18 位置検出器
19 圧力センサシート
20 保護シート
21 センサコネクター
22 センサ制御・データ記録システム
Claims (7)
- コークス押出負荷評価装置の左右の側壁間にコークスを配置し、そのコ−クスを側壁に沿って一方から他方に向けて押出す際、少なくとも一方の側壁に突起を設け、かつ、コークスを押出す際にコークスに反力を作用させながら押出すようにし、コークスが突起を通過する際の左右の側壁にかかる力、押出す際の押出し力、反力を作用する際の受力をそれぞれ測定し、これらの測定値と前記反力の値に基づいて押出負荷を評価することを特徴とするコークス押出負荷の評価方法。
- コークスを押出す際、コークス上に荷重を積載して押出すようにし、前記測定値と前記反力の値のほかに、該荷重をさらに加えて押出負荷を評価することを特徴とする請求項1に記載のコークス押出負荷の評価方法。
- 前記側壁とコークスとの間に、検出領域内の任意の位置での力の変化を時間的に連続して測定できるシート状の圧力検出手段を配設し、該シート状の圧力検出手段によって、側壁にかかる力の分布と任意の位置での力の変化を時間的に連続して測定し、前記測定値と前記反力の値のほかに、該圧力検出手段の測定結果をさらに加えて押出負荷を評価することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のコークス押出負荷の評価方法。
- 基台上に間隔を置いて設置された左右の支持体と、
前記左右の支持体間に間隔を置いて配置され、内側にコークス押出し空間を形成する左右の側壁と、
前記左右の支持体の一方の側の基台上に押出方向に沿って配置されたコークス押出手段と、
前記左右の支持体の他方の側の基台上に配置され、コークス押出しの際に前記コークス押出手段による押出し力に対する反力をコークスに作用させる反力付与手段と、
前記左右の側壁間に配置されたコークスを囲むように、その押出方向前後に配置され、前記左右の側壁間の間隔よりも小さい幅を有する前後の可動壁と、
少なくとも一方の前記側壁のコークスと対向する面に設置され、対向する面から連続する斜面を有する突起と、
前記支持体と前記側壁との間、前記押出手段と前記可動壁との間、及び前記反力付与手段と前記可動壁との間にそれぞれ設置された荷重検出手段
とを備えることを特徴とするコークス押出負荷の評価装置。
- 装入されたコークスと左右の側壁の間に、検出領域内の任意の位置での力の変化を時間的に連続して測定できるシート状の圧力検出手段がさらに配置されていることを特徴とする請求項4に記載のコークス押出負荷の評価装置。
- 前記突起が、位置を任意に変更できるように側壁に設置されていることを特徴とする請求項4または5に記載のコークス押出負荷の評価装置。
- コークス上に積載される荷重をさらに備えることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載のコークス押出負荷の評価装置。
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