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JP5116532B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents
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JP5116532B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は画像処理装置および画像処理方法に関し、特に、複数の描画オブジェクトからなる画像データに対し、出力装置に応じた色変換を施す画像処理装置および画像処理方法に関する。
従来、プリンタやモニタなどの出力装置における標準的な色空間として、sRGB色空間が用いられてきたが、今後は、AdobeRGBやscRGB等の、sRGBよりも広い色空間が、描画オブジェクトの色指定の際に利用されると考えられる。これは、以下のような理由による。例えば、sRGBが実世界の色をカバーしきれていない事や、OSがAdobeRGBやscRGBといった拡張色空間のサポートを開始しつつある事、デジタルカメラが撮像データをAdobeRGB色空間の値で保存する機能を提供している事、等である。さらに、グラフィックデザイン・アプリケーションソフトウエアがAdobeRGB色空間の作品を保存する機能を提供している事、等もある。
また文書の編集において、既存のデジタルコンテンツを利用するインフラが整ってきた事から、色空間の異なる複数のコンテンツが、1つの文書や1つのページ内に混在するようにもなってきている。
このような状況に対応するために、例えば、印刷対象である文書内に含まれる画像、あるいは各描画データの色再現域を動的に算出し、それぞれに適切な出力信号プロファイルを動的に選択して、色補正を行う技術がある(例えば、特許文献1参照)。この技術によれば、文書あるいはページ内に複数存在する画像あるいは描画データに対して、最適な色補正を施すことが可能になる。
特開2007−166403号公報
しかしながら、上記従来の色補正技術によれば、文書あるいはページ内に混在する画像あるいは描画データのそれぞれに対して最適な色補正を行うために、画像あるいは描画データ同士の色味を保てない場合がある。このため、例えば画像Aと画像Bとにおいて、同じRGB値((R,G,B)=(200,200,200)等)を有する画素についての出力色が異なる、といった現象が発生してしまう。
本発明は上述した問題を解決するためになされたものであり、以下の機能を有する画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。すなわち、複数の描画オブジェクトからなる画像データに対し、出力装置に応じた適切な色変換を施す際に、描画オブジェクトごとの色味のバラツキを抑制する。
上記目的を達成するための一手段として、本発明の画像処理方法は以下のステップを備える。
すなわち、複数の描画オブジェクトからなる画像データに対し、出力装置に応じた色変換を施す画像処理装置が行う画像処理方法であって、
前記画像処理装置の単位選択手段が、ユーザ指示に基づいて色変換の最適化単位を選択する単位選択ステップと、
前記画像処理装置の色域取得手段が、前記複数の描画オブジェクトについて、それぞれの入力色域を取得する色域取得ステップと、
前記画像処理装置の合算手段が、前記色域取得ステップで取得された前記複数の描画オブジェクトそれぞれの入力色域を前記単位選択ステップで選択された最適化単位でグループ化し、グループごとに、該グループ内の入力色域を含む合算色域を算出する合算ステップと、
前記画像処理装置の色変換手段が、前記複数の描画オブジェクトのそれぞれについて、該描画オブジェクトの入力色域が属するグループについて算出した合算色域に基づく色域圧縮を伴う色変換を行う色変換ステップと、
を有することを特徴とする。
以上の構成からなる本発明によれば、複数の描画オブジェクトからなる画像データに対し、出力装置に応じた適切な色変換を施す際に、描画オブジェクトごとの色味のバラツキが抑制される。
以下、添付の図面を参照して、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
<第1実施形態>
本実施形態は、出力信号プロファイルを用いて出力装置に応じた色補正(以下、色変換と称する)を行う際に、ユーザが色変換の最適化単位を選択可能とし、該最適化単位で、適切な出力信号プロファイルを決定することを特徴とする。以下、本実施形態の構成について詳細に説明する。
●システム構成
本実施形態におけるプリントシステムは、PCとプリンタがネットワークにそれぞれ1つまたは複数台接続されている。図1に、本実施形態におけるプリントシステムの構成例を示す。同図に示すように、本実施形態では、ネットワークにPC101,102、およびプリンタ103,104がそれぞれ接続されている例を示す。なお、以下では本実施形態の特徴的な処理をPC側で行う例を示すが、この処理をプリンタ側にて行うことも可能である。
図2に、本実施形態におけるPC101またはPC102(以下、単にPCと称する)のハードウェア構成を示す。PCのハードウェア構成としては一般に、様々な接続方法や、様々なバスやインターフェースを有する構成が知られており、ここで紹介するハードウェア構成はその一例に過ぎない。
図2において、点線で囲まれた部分がマザーボード200であり、以下、マザーボード200の構成について説明する。CPU201は、キャッシュメモリ202を介して、ノースブリッジ203およびサウスブリッジ204と通信しながら、このクライアントPCのソフトウェア全体を制御している。ここで、ノースブリッジ203とサウスブリッジ204のデータのやり取りや、クライアントPC内部でのデータ一次保存のために、メモリ(RAM)207が使用されている。
ノースブリッジ203は、汎用PCIバス208を持っており、オプション(後付け)でSCSI外部装置などを接続することができる。ノースブリッジ203は、ディスプレイ212を表示させるためのグラフィックコントローラ206にも接続されている。
更に、サウスブリッジ204は、別の汎用PCIバス210を持っており、こちらには、NIC217を介してネットワーク接続が可能となっている。また、サウスブリッジ204は、IDEバス209も持っており、PCの制御ソフトウェアを初め、様々なデータを格納しておくハードディスクドライブ(HDD)214が接続される。IDEバス209にはまた、クライアントPCのインストール時などのデータ読み出しや大量データのデータ保存(アーカイブ)などに利用される、CD−ROM(または、CD−R、CD−R/W)ドライブ213なども接続される。また、USBポート211によって、USBメモリに代表されるUSB外部装置214にアクセスすることが可能になる。
そして、I/O部205を経由して、キーボード218やマウス219あるいは、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ(F/Dドライブ)216に接続され、データの入出力を行うことができる。
図3は、本実施形態の例えばPC101における特徴的な機能構成を示すブロック図である。図3に示す構成はもちろん、PC102においても同様に実現可能である。
図3において、PC101は、入力データ(主にPDL)301と、ユーザ設定情報302を入力し、プリンタが解釈可能な出力データ308に変換する。
PC101において、303は入力データを解析する入力データ処理部である。304は、色変換のためのパラメータ(入力/出力色空間、色空間圧縮方法等)を最終的に決定する色変換パラメータ決定処理部であり、本実施形態の特徴的な構成である。なお、色変換パラメータ決定処理部304においては、ユーザ設定情報302および出力信号プロファイル情報307を用いて、色変換パラメータを決定する。305は、色変換パラメータ決定処理部304で決定された色変換用のパラメータを使用して、色変換を行う色変換処理部である。306は、入力データ処理部303で解析された入力データ301を、プリンタが解釈可能な出力データ308に変換する出力データ生成部である。
以下、本実施形態における各データ、および各処理について詳細に説明する。
●入力データ
まず、入力データ301について説明する。図4に、入力データ301の例を示す。図4において、1行目は出力データのサイズが幅200、高さ200であることを示し、2行目、3行目、4行目は、各描画オブジェクトを示している。例えば3行目で示される描画オブジェクトは、色空間scRGBの色(1,0,0)で塗りつぶされる描画オブジェクトであって、開始位置(40,10)から幅20、高さ20の四角形であることを示している。
●ユーザ設定情報
次に、ユーザ設定情報302について説明する。図5に、ユーザ設定情報302を設定するためのUI例を示す。図5によれば、色変換の最適化の単位について、文書単位を示す“文書で最適化”と、オブジェクト単位を示す“オブジェクト単位で最適化”のいずれかを、ボタン501,504によって選択できる。前者を選択した場合にはさらに、ページ単位を示す“ページ毎に最適化”と、オブジェクトタイプ単位を示す“オブジェクトタイプ毎に最適化”のいずれかを、チェックボックス502,503によってオプションで選択することができる。どちらのオプションも選択しない場合は、“文書で最適化”することになる。
このように、本実施形態におけるユーザ設定情報302には、ユーザ指示に応じた単位選択結果が設定されるが、この設定のタイミングとしては、ユーザによる文書作成時や、文書表示時、または文書印刷時、等が考えられる。
●出力信号プロファイル情報
次に、出力信号プロファイル情報307について説明する。本実施形態の出力信号プロファイル情報307としては、入力色信号の色域のバリエーションに応じて、複数の出力信号プロファイルが登録されている。
●入力データ処理
次に、入力データ処理部303について説明する。図6は、入力データ処理部303における入出力構成を示すブロック図であり、同図に示すように入力データ処理部303では、先に説明した入力データ301を解析することによって、描画オブジェクト一覧表401を作成する。
描画オブジェクト一覧表401は、図7に示すフォーマットからなる。図7に示すように描画オブジェクト一覧表401は、文書内の全てのオブジェクトに対して、入力信号プロファイル情報/色空間圧縮方法情報/オブジェクトタイプ/入力色値/ページ番号/その他描画情報/出力信号プロファイル、を有する。入力信号プロファイルの情報には、入力データ301に基づき、例えばプロファイルのパス情報等、入力信号プロファイルを特定する情報が入る。色空間圧縮方法情報は、色変換時の色空間圧縮方式を決定するための情報であり、入力データ301に基づき、例えば、"Perceptual"等の文字列が入る。また入力色値には、オブジェクトタイプがGraphicsやTextの場合は“128, 128, 128”等の数値が入り(グラデーションを表現する場合は複数の数値)、オブジェクトタイプがImageの場合は画像ファイルへのパス情報等が入る。またページ番号には、そのオブジェクトが存在するページ番号が入る。また、その他描画情報とは、描画の際に必要となる、矩形やサイズ等の情報であるが、本発明への関与が小さいため、その詳細は割愛する。
以上のように、入力データ処理部303における処理が終了した時点では、描画オブジェクト一覧表401における、入力信号プロファイル/色空間圧縮方法情報/オブジェクトタイプ/入力色値/ページ番号/その他描画情報、の部分が決定される。すなわち、描画オブジェクト一覧表401における出力信号プロファイルについては、後段の処理によって決定される。
●色変換パラメータ決定処理
次に、色変換パラメータ決定処理部304について説明する。図8は、色変換パラメータ決定処理部304における入出力構成を示すブロック図であり、本実施形態の特徴的な構成である。色変換パラメータ決定処理部304では、ユーザ設定情報302と、入力データ処理部303により作成された描画オブジェクト一覧表401と、出力信号プロファイル情報307を入力とする。そして、描画オブジェクト一覧表401を更新して、描画オブジェクト一覧表402として出力する。ここで更新されるデータは、描画オブジェクト一覧表401における出力信号プロファイルのフィールドである。
ここで上述したように、本実施形態における出力信号プロファイル情報307には、入力色信号の色域に応じた複数の出力信号プロファイルが登録されている。色変換パラメータ決定処理部304では、この複数の出力信号プロファイルから、描画オブジェクト一覧表401に設定すべき出力信号プロファイルを選択・決定する。
以下、本実施形態における色変換パラメータ決定処理、すなわち出力信号プロファイルの決定処理について、図9を用いて説明する。
まずステップS1701は、色変換最適化の単位情報取得ステップであり、ユーザ設定情報302を読み込む。この単位情報として、"オブジェクト単位で最適化"が設定されていた場合には、ステップS1702の個別オブジェクト処理に進む。なお、この個別オブジェクト処理については周知であるため、ここでは説明を省略する。
また、単位情報として"文書で最適化"が設定されているものの、"ページ毎に最適化"が設定されていない場合には、ステップS1703の出力信号プロファイル選定処理に移る。
また、単位情報として"文書で最適化"が設定され、さらに"ページ毎に最適化"も設定されている場合は、ステップS1704でページ毎に描画オブジェクト一覧表401を分割し、各ページの描画オブジェクト一覧表を生成する。そして、各ページの描画オブジェクト一覧表に対し、ステップS1705の出力信号プロファイル選定処理を行う。なお、詳しくは後述するが、ステップS1703の出力信号プロファイル選定処理と、ステップS1705の出力信号プロファイル選定処理は、同様の処理を行う。その後ステップS1706で、ページ毎に分割された描画オブジェクト一覧表を統合する。
ここで、ステップS1703およびステップS1705における出力信号プロファイル選定処理について、図10のフローチャートを用いて詳細に説明する。
まずステップS1801は描画オブジェクト取得ステップであり、描画オブジェクト一覧表401から、一つの描画オブジェクトを取得する。
次に、ステップS1802は入力色色域計算ステップである。すなわち、ステップS1801で取得した描画オブジェクトにおける入力色値情報と入力信号プロファイル情報を用いて、入力色値をデバイス非依存の色空間(例えばLab空間)へ変換することによって、入力色の色域情報を求める。ここで得られた色域情報は、描画オブジェクトが使用している色をデバイス非依存の色空間に変換した値の集合である。
次にステップS1803は出力信号プロファイル色域取得ステップであり、出力信号プロファイル情報307から、一つの出力信号プロファイルを取り出し、その色域情報を取得する。なお、この出力信号プロファイルの取り出しは、その色域の小さい順に行われるものとする。ここで得られた色域情報は、プロファイルのデバイス色のグリッド点に一致する、デバイス非依存の色空間の値の集合である。
次にステップS1804は色域比較ステップであり、ステップS1802で求めた入力色色域と、ステップS1803で求めた出力信号プロファイル色域とを比較する。この比較としては、デバイス非依存の色空間において両者の色域を三次元で表現し、凸包同士の大小比較を行う。
以上説明したステップS1803およびステップS1804における、出力信号プロファイル色域取得および色域比較処理は、出力信号プロファイル色域が入力色色域より大きくなるまで繰り返される。これにより、ステップS1801で取得された描画オブジェクトに対して最も有効な色域を有する出力信号プロファイルが選定される。
その後、図9のステップS1701で取得した単位情報として"オブジェクトタイプ別の処理"が設定されていた場合には、ステップS1805に進む。ステップS1805では、ステップS1803で最後に読み込んだ、最適な色域を有する出力信号プロファイルの情報を、図11に示すフォーマットからなるオブジェクトタイプ−出力信号プロファイルテーブルにセットする。
一方、図9のステップS1701で取得した単位情報として"オブジェクトタイプ別の処理"が設定されていない場合には、ステップS1806に進む。ステップS1806では、ステップS1803で最後に読み込んだ、最適な色域を有する出力信号プロファイルの情報を、図12に示すフォーマットからなる文書−出力信号プロファイルテーブルにセットする。
以上のステップS1801〜S1806の処理を全てのオブジェクトについて繰り返す。これにより、単位情報として"オブジェクトタイプ別の処理"が設定されているか否かに応じて、オブジェクトタイプ−出力信号プロファイルテーブルと、文書−出力信号プロファイルテーブルのいずれかが作成される。なお、これらのプロファイルテーブルは、例えば文書−出力信号プロファイルテーブルであれば、最終的には1つの出力信号プロファイルのみがセットされる。これは、その入力色色域が最も大きくなる描画オブジェクトについて、該入力色域よりも大きい出力信号プロファイルを選定するためである。すなわち、既に算出されている入力色色域よりも、新たに算出する入力色域が大きくなる場合にのみ、出力色域取得および色域比較を行うとする。もちろん、オブジェクトタイプ−出力信号プロファイルテーブルであれば、オブジェクトタイプごとに1つの出力信号プロファイルがセットされる。
最終的に、ステップS1801で読み込むオブジェクトが無くなると、ステップS1807において描画オブジェクト一覧表401を更新し、描画オブジェクト一覧表402を作成する。すなわち、図11に示すオブジェクトタイプ−出力信号プロファイルテーブルが存在する場合には、該テーブルに記載されたオブジェクトタイプと出力信号プロファイルを参照して、描画オブジェクト一覧表401の出力信号プロファイルを更新する。一方、オブジェクトタイプ−出力信号プロファイルテーブルが存在しない場合は、図12に示す文書−出力信号プロファイルテーブルを参照して、描画オブジェクト一覧表401の出力信号プロファイルを更新する。
これにより、単位情報として"オブジェクトタイプ別の処理"が設定されている場合には、描画オブジェクト一覧表401における出力信号プロファイルのフィールドが、オブジェクトタイプ別に更新される。一方、"オブジェクトタイプ別の処理"が設定されていない場合には、描画オブジェクト一覧表401における出力信号プロファイルのフィールドが、一様に更新される。
以上のように本実施形態では、文書内に存在する複数の描画オブジェクトの色域を、設定された最適化単位でグループ化し、該グループごとに適切な出力信号プロファイルが選択される。
●色変換処理
次に、色変換処理部305について説明する。図13は、色変換処理部305における入出力構成を示すブロック図である。図13において、601は入力色であり、更新後の描画オブジェクト一覧表402に設定されている値またはイメージ情報である。602は入力色処理部であり、描画オブジェクト一覧表402に設定されている入力信号プロファイルを用いて、入力色601をデバイス非依存な色空間へ変換する。603は出力色処理部であり、描画オブジェクト一覧表402に設定されている色空間圧縮方式情報と出力信号プロファイルを用いて、デバイス非依存な色空間上に変換された入力色を、デバイス依存な出力色604へ変換する。そして、描画オブジェクト一覧表402における入力色値のフィールドが、この出力色604で更新される。
●出力データ生成
次に、出力データ生成部306について説明する。出力データ生成部306では、上述したように変換された描画オブジェクト一覧表402に基づき、プリンタが解釈可能な出力データ308を生成する。
以上説明したように本実施形態によれば、色変換の最適化単位として、描画オブジェクトのタイプごと、または文書ごとに、最適な出力色域を有する出力信号プロファイルを設定することができる。これにより、色変換最適化処理で発生していた描画オブジェクトごとの色味のバラツキを抑制し、好ましい色再現が実現される。
<第2実施形態>
以下、本発明に係る第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、出力信号プロファイルが入力信号の色域に応じて複数用意される例を示したが、第2実施形態においては、出力信号プロファイルが入力信号の色域に依存しないことを特徴とする。なお、第2実施形態におけるシステム構成は、上述した第1実施形態で図1および図2に示した構成と同様である。また、第2実施形態における各データおよび各処理についても、上述した第1実施形態と同様のものについては説明を省略し、特に異なる処理についてのみ、以下に説明する。
図14は、第2実施形態におけるPCの特徴的な機能構成を示すブロック図であり、上述した第1実施形態における図3と同様の構成には同一符号を付し、説明を省略する。
上述した第1実施形態においては、出力信号プロファイル情報307に複数の出力信号プロファイルが登録されている例を示したが、第2実施形態における出力信号プロファイル情報307には、一つの出力信号プロファイルのみが登録されている。そして、この出力信号プロファイル情報307からの情報は、色変換パラメータ決定処理部304でなく、入力データ処理部303へ入力される。
●入力データ処理
第2実施形態における入力データ処理部303について説明する。入力データ処理部303における入出力構成は、上述した第1実施形態と同様に図6に示されるが、出力される描画オブジェクト一覧表401のフォーマットが異なる。第2実施形態における描画オブジェクト一覧表401は、図15に示すフォーマットからなる。図15に示すように描画オブジェクト一覧表401は、第1実施形態の図7と同様の入力信号プロファイル情報/色空間圧縮方法情報/オブジェクトタイプ/入力色値/ページ番号/その他描画情報/出力信号プロファイルに加えて、さらに色域情報を有する。
入力信号プロファイル、および出力信号プロファイルの情報には、例えばプロファイルのパス情報等、それぞれのプロファイルを特定する情報が入る。色空間圧縮方法情報は、色変換時の色空間圧縮方式を決定するための情報であり、例えば、"Perceptual.dll"等の色空間圧縮を行うモジュールのパスが入る。また入力色値には、オブジェクトタイプがGraphicsやTextの場合は“128, 128, 128”等の数値が入り(グラデーションを表現する場合は複数の数値)、オブジェクトタイプがImageの場合は画像ファイルへのパス情報等が入る。またページ番号には、そのオブジェクトが存在するページ番号が入る。また、その他描画情報とは、描画の際に必要となる、矩形やサイズ等の情報であるが、本発明への関与が小さいため、その詳細は割愛する。
以上のように、入力データ処理部303における処理が終了した時点では、描画オブジェクト一覧表401において色域情報以外の項目が全て決定され、該色域情報については後段の処理によって決定される。
●色変換パラメータ決定処理
次に、第2実施形態における色変換パラメータ決定処理部304について説明する。第2実施形態においても、色変換パラメータ決定処理部304は図8に示すように、ユーザ設定情報302と描画オブジェクト一覧表401を入力する。そして、描画オブジェクト一覧表401を更新して、描画オブジェクト一覧表402として出力する。ここで更新されるデータは、描画オブジェクト一覧表401における色域情報のフィールドである。
以下、第2実施形態における色変換パラメータ決定処理、すなわち色域情報の決定処理について、図16を用いて説明する。
まずステップS1901は、色変換最適化の単位情報取得ステップであり、ユーザ設定情報302を読み込む。この単位情報として、"オブジェクト単位で最適化"が設定されていた場合には、ここでは何もせずに処理を終了する。
また、単位情報として"文書で最適化"が設定され、"ページ毎に最適化"が設定されていない場合には、ステップS1902の入力色域合算処理に移る。
また、単位情報として"文書で最適化"が設定され、"ページ毎に最適化"も設定されている場合は、ステップS1903でページ毎に描画オブジェクト一覧表401を分割し、各ページの描画オブジェクト一覧表を生成する。そして、各ページの描画オブジェクト一覧表に対し、ステップS1904の入力色域合算処理を行う。なお、ステップS1902の入力色域合算処理と、ステップS1904の入力色域合算処理は、同様である。その後ステップS1905で、ページ毎に分割された描画オブジェクト一覧表を統合する。
ここで、ステップS1902およびステップS1904における入力色域合算処理について、図17のフローチャートを用いて詳細に説明する。
まずステップS2001は描画オブジェクト取得ステップであり、描画オブジェクト一覧表401から、一つの描画オブジェクトを取得する。次にステップS2002は、入力色色域計算ステップである。すなわち、ステップS2001で取得した描画オブジェクトにおける入力色値情報と入力信号プロファイル情報を用いて、入力色値をデバイス非依存の色空間(例えばLab空間)へ変換することによって、入力色の色域情報を求める。ここで得られた色域情報は、描画オブジェクトが使用している色をデバイス非依存の色空間に変換した値の集合である。
次に、図16のステップS1901で取得した単位情報として"オブジェクトタイプ別の処理"が設定されていた場合には、ステップS2003に進む。ステップS2003では、図18に示すフォーマットからなるオブジェクトタイプ−色域情報テーブルから、現在処理している描画オブジェクトに一致するオブジェクトタイプの色域情報をロードする。なお、このオブジェクトタイプ−色域情報テーブルは、第1番目の描画オブジェクト処理の際には未だ存在しないため、その場合にはステップS2003の処理をスキップする。
一方、図16のステップS1901で取得した単位情報として"オブジェクトタイプ別の処理"が設定されていない場合には、ステップS2004に進んで、図19に示すフォーマットからなる文書−色域情報テーブルから、色域情報のロードを行う。なお、この文書−色域情報テーブルは、第1番目の描画オブジェクト処理の際には未だ存在しないため、その場合にはステップS2004の処理をスキップする。
そしてステップS2005では、ステップS2002で計算した入力色の色域情報と、ステップS2003またはステップS2004でロードした色域情報とを合算する。これにより、処理対象となる全てのオブジェクトにおける入力色域が合算され、全ての入力色域を含む最大の色域情報(合算色域)が、該オブジェクト群における最適な色域情報として得られる。
そして、単位情報として"オブジェクトタイプ別の処理"が設定されていた場合には、ステップS2006において、ステップS2005で合算した色域情報をオブジェクトタイプ−色域情報テーブルにストアする。一方、"オブジェクトタイプ別の処理"が設定されていない場合には、ステップS2007において、ステップS2005で合算した色域情報を、文書−色域情報テーブルにストアする。
以上のステップS2001〜S2007の処理を全てのオブジェクトについて繰り返し、最終的に読み込むオブジェクトが無くなった時点で、ステップS2008において描画オブジェクト一覧表401の更新を行い、描画オブジェクト一覧表402を作成する。すなわち、図18に示すオブジェクトタイプ−色域情報テーブルが存在する場合には、該テーブルに記載されたオブジェクトタイプと色域情報を参照して、描画オブジェクト一覧表401の色域情報を更新する。一方、オブジェクトタイプ−出力信号プロファイルテーブルが存在しない場合は、図19に示す文書−色域情報テーブルを参照して、描画オブジェクト一覧表401の色域情報を更新する。
これにより、単位情報として"オブジェクトタイプ別の処理"が設定されている場合には、描画オブジェクト一覧表401における色域情報のフィールドが、オブジェクトタイプ別に更新される。一方、"オブジェクトタイプ別の処理"が設定されていない場合には、描画オブジェクト一覧表401における色域情報のフィールドが、一様に更新される。
●色変換処理
次に、第2実施形態における色変換処理部305について説明する。図20は、第2実施形態の色変換処理部305における入出力構成を示すブロック図である。図20において、701は入力色であり、更新後の描画オブジェクト一覧表402に設定されている値またはイメージ情報である。702は入力色処理部であり、描画オブジェクト一覧表402に設定されている入力信号プロファイルを用いて、入力色701をデバイス非依存な色空間へ変換する。703は色域圧縮部であり、描画オブジェクト一覧表402で設定されている色空間圧縮方法情報、色域情報、および出力信号プロファイルから決定される出力色域情報を用いて、色域圧縮を行う。なお、描画オブジェクト一覧表402に色域情報がセットされていない場合には、描画オブジェクト一覧表402で指定されている入力信号プロファイルから色域情報を求め、これを使用する。704は出力色処理部であり、描画オブジェクト一覧表402に設定されている出力信号プロファイルを用いて、デバイス非依存な色空間上で圧縮された入力色を、デバイス依存な出力色705へ変換する。そして、描画オブジェクト一覧表402における入力色値のフィールドを、この出力色705で更新する。
以上説明したように第2実施形態によれば、描画オブジェクトごと、または文書ごとに、全てのオブジェクトを包含する最大の色域を入力色域として算出し、これに基づく色域圧縮を行うことができる。これにより、色変換最適化処理で発生していた描画オブジェクトごとの色味のバラツキを抑制し、好ましい色再現が実現される。
なお、第2実施形態では、予め1つの出力信号プロファイルのみを用意する例を示したが、上述した第1実施形態と同様に、予め複数の出力信号プロファイルを用意しておくことも有効である。すなわち、全オブジェクトの色域合算結果に対し、最適な出力信号プロファイルを選択・決定するように構成すれば良い。
<変形例>
上述した第1実施形態と第2実施形態とでは、色変換パラメータ決定処理部304及び色変換処理部305における処理内容が異なる例を示したが、これら2通りの処理を1つのシステム上で使い分けることも可能である。
たとえば、この使い分けは以下のように実現可能である。まずユーザ設定情報302として、上記各実施形態と同様の図5に示すUIに加えて、さらに図21に示すUIによって、第1実施形態の処理を行うのか、第2実施形態の処理を行うのか、をユーザが選択する。すなわち、図21に示すボタン1601によって、第1実施形態に示した、出力信号プロファイルが入力信号の色域のバリエーションに対して複数用意された色補間処理が選択される。一方、ボタン1602によって、第2実施形態に示した、出力信号プロファイルが入力信号の色域のバリエーションに依存しない色補間処理が選択される。そして、この図21に示すUIでの選択に応じて、色変換パラメータ決定処理部304および色変換処理部305における処理を、上記2通りのいずれとするかを決定すれば良い。
このように、第1および第2実施形態における色変換処理を選択的に実行可能とすることによって、出力装置に応じた色変換を行う際に、ユーザが色変換の基本方式を選択することができ、より柔軟な色変換を行うことが可能となる。
また、上述した第2実施形態では、予め1つの出力信号プロファイルを設定する例を示したが、合算して得られた入力色域に対し、第1実施形態と同様に複数の出力信号プロファイルから最適な一つを選択するようにしても良い。
<他の実施形態>
本発明は例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体(記録媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、撮影装置、webアプリケーション等)から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。なお、この場合のプログラムとは、実施形態において図に示したフローチャートに対応したコンピュータ可読のプログラムである。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、以下に示す媒体がある。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD-ROM、CD-R、CD-RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD-ROM,DVD-R)などである。
プログラムの供給方法としては、以下に示す方法も可能である。すなわち、クライアントコンピュータのブラウザからインターネットのホームページに接続し、そこから本発明のコンピュータプログラムそのもの(又は圧縮され自動インストール機能を含むファイル)をハードディスク等の記録媒体にダウンロードする。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD-ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせることも可能である。すなわち該ユーザは、その鍵情報を使用することによって暗号化されたプログラムを実行し、コンピュータにインストールさせることができる。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、実行されることによっても、前述した実施形態の機能が実現される。すなわち、該プログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行うことが可能である。
第1実施形態に係るプリントシステムの構成例を示す図である。 第1実施形態におけるPCのハードウェア構成例を示す図である。 第1実施形態におけるPCの特徴的な機能構成を示すブロック図である。 第1実施形態における入力データの一例を示す図である。 第1実施形態における色変換最適化の単位決定UIの一例を示す図である。 第1実施形態における入力データ処理部の入出力構成を示すブロック図である。 第1実施形態における描画オブジェクト一覧表の形式例を示す図である。 第1実施形態における色変換用パラメータ決定処理部の入出力構成を示すブロック図である。 第1実施形態における色変換用パラメータ決定処理を示すフローチャートである。 第1実施形態における出力信号プロファイル選定処理を示すフローチャートである。 第1実施形態におけるオブジェクトタイプ−出力信号プロファイルテーブルの形式例を示す図である。 第1実施形態における文書−出力信号プロファイルテーブルの形式例を示す図である。 第1実施形態における色変換処理部の入出力構成を示すブロック図である。 第2実施形態におけるPCの特徴的な機能構成を示すブロック図である。 第2実施形態における描画オブジェクト一覧表の形式例を示す図である。 第2実施形態における色変換用パラメータ決定処理を示すフローチャートである。 第2実施形態における入力色域合算処理を示すフローチャートである。 第2実施形態におけるオブジェクトタイプ−色域情報テーブルの形式例を示す図である。 第2実施形態における文書−色域情報テーブルの形式例を示す図である。 第2実施形態における色変換処理部の入出力構成を示すブロック図である。 変形例における色変換方式決定UIの一例を示す図である。

Claims (4)

  1. 複数の描画オブジェクトからなる画像データに対し、出力装置に応じた色変換を施す画像処理装置が行う画像処理方法であって、
    前記画像処理装置の単位選択手段が、ユーザ指示に基づいて色変換の最適化単位を選択する単位選択ステップと、
    前記画像処理装置の色域取得手段が、前記複数の描画オブジェクトについて、それぞれの入力色域を取得する色域取得ステップと、
    前記画像処理装置の合算手段が、前記色域取得ステップで取得された前記複数の描画オブジェクトそれぞれの入力色域を前記単位選択ステップで選択された最適化単位でグループ化し、グループごとに、該グループ内の入力色域を含む合算色域を算出する合算ステップと、
    前記画像処理装置の色変換手段が、前記複数の描画オブジェクトのそれぞれについて、該描画オブジェクトの入力色域が属するグループについて算出した合算色域に基づく色域圧縮を伴う色変換を行う色変換ステップと、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  2. さらに、前記画像処理装置のプロファイル選定手段が、グループごとに、該グループについて前記合算ステップ得られた合算色域について、予め用意された複数の出力信号プロファイルから出力信号プロファイルを選定するプロファイル選定ステップを有し、
    前記色変換ステップにおいては、前記複数の描画オブジェクトのそれぞれについて、該描画オブジェクトの入力色域が属するグループについて前記プロファイル選定ステップで選定された出力信号プロファイルを用いた色変換を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 複数の描画オブジェクトからなる画像データに対し、出力装置に応じた色変換を施す画像処理装置であって、
    ユーザ指示に基づいて色変換の最適化単位を選択する単位選択手段と、
    前記複数の描画オブジェクトについて、それぞれの入力色域を取得する色域取得手段と、
    前記色域取得手段で取得された前記複数の描画オブジェクトのそれぞれの入力色域を前記単位選択手段で選択された最適化単位でグループ化し、グループごとに、該グループ内の入力色域を含む合算色域を算出するする合算手段と、
    前記複数の描画オブジェクトのそれぞれについて、該描画オブジェクトの入力色域が属するグループについて算出した合算色域に基づく色域圧縮を伴う色変換を行う色変換手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  4. コンピュータに請求項1又は2に記載の画像処理方法の各工程を実行させるためのプログラム。
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