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JP5118084B2 - 掌紋読取装置 - Google Patents
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JP5118084B2 - 掌紋読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、掌紋読取装置に関するものである。
図15は、例えば司法関係において、指紋や掌紋を採取した様子を示している。このように指紋や掌紋を採取するためには、従来、平板状のガラス板またはプリズム上に指または掌を載せ、その像をカメラやスキャナで撮る方法が知られている。特許文献1は、その一例として、ハウジングの上に設けた窓に掌を載せると、ハウジングの中に設けたカメラが当該掌を撮像するといった掌紋採取装置を開示している。
また、例えば特許文献2に示すように、従来からファイバ光学プレートが知られている。図16に示すように、従来のファイバ光学プレート80は、多数の光ファイバ85を束ねて一体化したものであり、その一端には、光軸に対して傾斜させてカッティングした入力端面81を形成している。この入力端面81上に指82などを密着させると、その対向側の出力端面83には、この密着部の凹凸パターンが写し出され、この結果、指紋84の像を読み取ることができる。
特表2006−500662号公報 米国特許第4932776号公報
上記の特許文献1に開示された掌紋採取装置を用いる場合には、下方向からのリング照明を与えた上での撮像となり、低コントラストとなってしまう。特に、被写体である掌が多汗の状態または乾燥している状態では低コントラストとなる傾向が更に高い。特殊な皮膚調整剤を用いてコントラストを向上させ認識率を上げることも考えられるが、使用するのに不便である。
また、上記の特許文献2に開示された従来のファイバ光学プレートを用いて指紋や掌紋を採取する場合には、指紋や掌紋の採取時に、指や掌を平面の上または凹部の上に載せることとなるため、特に掌紋の採取時には掌の中央部が凹んでいることから、クリアな掌紋を撮ることは困難であった。
そこで、本発明は上記に鑑みてなされたもので、掌紋の採取時に鮮明な出力画像を得ることが可能な掌紋読取装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の掌紋読取装置は、各々の光軸が相互に平行となった状態で集成された複数の単位ファイバを備え、これらの単位ファイバの各々の両端面がそれぞれ集合して構成される入力端面及び出力端面を有するファイバ光学プレートを含む掌紋読取装置であって、前記入力端面に密着した掌の掌紋の像を前記出力端面から出射する掌紋読取装置において、このファイバ光学プレートは、前記光軸の方向に高さを持つ円錐型であり、前記入力端面は、前記円錐型における凸状の形状である側面を成し、前記出力端面は、前記円錐型における底面を成し、凸状の形状である側面を成す前記入力端面に、凹んでいる部分を含む被写体のが接触されると、当該入力端面から入射した光が前記出力端面より出力され、前記単位ファイバは、前記入力端面から入射した光を伝搬するコアと、前記コアの外周部を覆うクラッドと、前記クラッドの外周部を覆い且つ入射する光を吸収する光吸収体とを備え、前記コアの光軸に対し前記入力端面が傾斜しており、当該傾斜角度は、空気中から前記コアに入射した光が前記クラッドとの境界面において全反射を生じないような角度に設定されていることを特徴とする。
本発明のファイバ光学プレートは円錐型であり、当該円錐型における側面が入力端面となっているため、掌紋の採取時に、斜めになっている入力端面に被写体の掌が密着しやすくなり、その結果、入力端面と掌の中央部の凹んでいる部分との間で空間が生じることを防止できる。つまり、斜めの入力端面が凸状の形状となり、その凸状となっている部分が被写体の掌の中央部の凹んでいる部分にはまるようになっているので、入力端面と掌の中央部の凹んでいる部分との間で空間が生じにくくなっている。したがって、掌紋の採取時に、掌を平面の上または凹部の上に載せる場合と比べ、より鮮明な出力画像を得ることが可能となる。
また、単位ファイバにおいては、クラッドの外周部を覆うように光吸収体を設けることで、この光吸収体には、コアから漏れた光、及び、クラッドを伝搬する光が到達する。これらの光は、この光吸収体に入射した際に吸収されるため、隣り合う光ファイバ同士は、この光吸収体によって光学的に絶縁されることになる。したがって、各コアを伝搬する光が漏れて隣接する他のコア内に入射することが回避される。また、ファイバ光学プレートの入力端面の傾斜角度を上記のような角度に設定すると、空気中を伝搬して入力端面からコア内に入射した光は、その一部がコアからクラッドに洩れて吸収体で吸収される。従って、背景光などの不要な光は、コアを伝搬する過程で次第に減衰し、出力端面からはほとんど出力されない状態となる。一方、入力端面に物体の表面を密着させた際、この密着部を透過した光がコア内に入射するが、この入射した光には、クラッドとの境界面において全反射の条件を満たすような角度で入射する光も存在するようになる。すなわち、密着部から入射した光のみが、出力端面から出力される。以上により、たとえ被写体である掌が多汗の状態または乾燥している状態であっても、掌紋の採取時に鮮明な出力画像を得ることが可能となる。
また、円錐型における側面である入力端面に、掌のみならず、指も全て載せることにより、掌紋と指紋とを同時に採取することができ、特に指紋については5指を一括して採取することができる。
本発明によれば、掌紋の採取時に鮮明な出力画像を得ることが可能な掌紋読取装置を提供することができる。
本実施形態に係るFOP1の一部破断斜視図である 図1のFOP1の背面図である。 図2における部分Aの拡大図である。 図1のFOP1の一部横断面図である。 図1のFOP1を構成するコア5、クラッド6、光吸収体7の各材料組成を重量%で示すと共に、コア5、クラッド6の屈折率を示す図表である。 図1のFOP1の一部縦断面図である。 図1のFOP1の入力端面2に指または掌10の表面を密着させた状態を部分的に拡大して示す、図1のFOP1の一部縦断面図である。 図1のFOP1を備えた掌紋指紋読取装置を示す概略構成図である。 図1のFOP1を備えた掌紋指紋読取装置を示す概略構成図である。 本実施形態の他の実施態様に係るFOP100の一部破断斜視図である。 図10のFOP100の背面図である。 図11における部分Cの拡大図である。 本実施形態の更に他の実施態様に係るFOP200の一部破断斜視図である。 本実施形態の更に他の実施態様に係るFOP200の背面図である。 例えば司法関係において、指紋や掌紋を採取した様子を示す図である。 従来のファイバ光学プレート80を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明にかかる掌紋読取装置の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1〜3を用いてファイバ光学プレート(以下、「FOP」と記す。)1の外観を説明する。図1はFOP1の一部破断斜視図であり、図2はFOP1の背面図であり、図3は図2における部分Aの拡大図である。このFOP1は、後述する掌紋指紋読取装置に用いられるものであり、図1〜3に示すように、各々の光軸が相互に略平行となった状態で集成された複数の単位光ファイバ4を備え、これらの単位光ファイバ4の各々の両端面がそれぞれ集合して構成される入力端面2及び出力端面3を有する。FOP1は、単位光ファイバ4の光軸方向(Z方向)に高さhを持つ円錐型であり、入力端面2は当該円錐型における側面を成し、出力端面3は当該円錐型における底面を成す。このFOP1は、入力端面2に被写体の指および掌の何れかまたは両方が接触されると、当該入力端面2から入射した光が出力端面3より出力されるように構成されている。なお、入力端面2はファイバの光軸に対して傾斜しており(後述する)、出力端面3は光軸に対してほぼ垂直に形成されている。
FOP1は、図4に示すように、入力端面2から入射した光を伝搬するコア5、その外周部を覆うクラッド6、さらに、各クラッド6の外周部を覆うように設けられた吸収体7の3種類から構成されている。クラッド6の外周部を覆うように吸収体7を設けることで、コア5から漏れた光及びクラッド6に入射された光が吸収体7で吸収される。このため、隣り合う光ファイバ同士は、この吸収体7によって光学的に絶縁された状態となっている。なお、コア5、クラッド6及び吸収体7は、それぞれ、図5に示す材料によって形成されており、この結果、コア5の屈折率は1.621、クラッド6の屈折率は1.519となっている。また、FOP1の大きさの一例として、図1における高さhは例えば15〜20cmであり、幅wは例えば20〜25cmである。
上記したように、クラッド6の外周部を吸収体7で覆った光ファイバでFOP1を形成することで、各コア5内に入射した光が、コア5から漏れて隣接する別のコア5内に入射することが回避され、隣接するファイバ間でのクロクトークの発生を防止でき、出力像のS/N比が改善される。この作用は、入力端面2の傾斜角度(光ファイバの光軸に対する傾斜角度)に無関係で奏されるものである。また、FOP1では、入力端面2の傾斜角度を、特定の値に設定することで、後述するような優れた作用・効果を奏する。
図6に、FOP1の縦断面を示す。図中、n0はコア5の屈折率、n1はクラッド6の屈折率、nは空気の屈折率をそれぞれ示している。本実施形態のFOP1では、受光角が0°となるように、入力端面2の傾斜角度α(光ファイバの光軸に対する入力端面2の傾斜角度)を規定している。すなわち、傾斜角度αは、このコア5内に、空気中から、いかなる角度で光が入射しても、コア5とクラッド6との境界面において全反射を生じないような角度に設定されている。
この傾斜角度αは、次式より求めることができる。
n0sinβ=n1 sin90° (全反射の条件)…(1)
n0sinγ=n sin90° (受光角0°の条件) …(2)
α+(90°+γ)+(90°−β)=180°…(3)
この場合、図5より、n0=1.621、n1=1.519、n=1であるので、α=31.54°として求まる。したがって、図6における傾斜角度αが、この値以下になると、空気中を伝搬し入力端面2から入射する光は、いかなる角度で入射したとしても、コア5とクラッド6との境界面で全反射を起こさないこととなる。
したがって、入力端面2からFOP1内に入射した光は、屈折を繰り返して伝搬する過程で、その一部がコア5からクラッド6に漏れて吸収体7で吸収され、次第に減衰して消滅する。このように入力端面2の傾斜角度をこのような角度とした場合、空気中を伝搬し入力端面2からFOP1内に入射した光は、出力端面3からはほとんど出力されない状態となる。
一方、図7に示すように、この状態で、入力端面2に、特定の物体、例えば指または掌10の表面を密着させた場合には、指紋または掌紋の凹凸によって、入力端面2と密着する密着部11と、入力端面2との間に空隙を生じる非密着部12とが形成される。密着部11では、入力端面2と指または掌10の表面とが密着しており、指または掌10の表面の屈折率は空気の屈折率よりも大である。したがって、入力端面2に入射する光の入射角度と、クラッド6との境界面における全反射の条件との関係が、密着前の関係から変化し、クラッド6との境界面において全反射の条件を満たすような角度で入射する光も存在するようになる。例えば、指または掌10の背後から光を照射し、この透過光がB点に到達したとする(図7)。このB点からFOP1内に入射する光のうち、図示するように、40.68°の範囲で入射された光は、コア5とクラッド6との境界面において全反射の条件を満たすので((2)式より)、この入射光はクラッド6との境界面で全反射を繰り返し、出力端面3側から出力される。なお、この角度の範囲を越えて入射した光は、屈折を繰り返し伝搬する過程で減衰し消滅する。
これに対し、非密着部12では、図示するような空隙部13が形成され、この中には空気が存在している。すなわち、指または掌10を密着させる前の状態と、何ら変わるものではない。したがって、入力端面2の非密着部12からもコア5内に光が入射するものの、いかなる角度で入射しても、依然として、クラッド6との境界面における全反射の条件を満たしておらず、コア5内を伝搬する過程で減衰し消滅する。
したがって、このように物体の表面像などを検出する際には、入力端面2に密着した物体表面の凸部から入射する光のみが出力端面3から出力され、表面の凹部から入射する光は伝搬過程で減衰して消滅する。このため、背景光などの不要な光が除去され、入力端面2に密着した部分の像のみが伝送されて出力されることになる。
なお、以上説明した例は、N.A.(開口数)=0.55の場合であり、その他の主なN.A.に対する傾斜角度αを表1に示しておく。
ここで、このようなFOP1を備えた掌紋指紋読取装置の具体的な構成を示す。図8は、掌紋指紋読取装置を示しており、前述したFOP1、CCD20、コンピュータ21などで構成している。FOP1の入力端面2は、光軸に対し傾斜して形成しており、この傾斜角度は、前述した(1)〜(3)式で求められた傾斜角度α以下に設定している。この面に被験者の指および掌10の何れかまたは両方が接触されると、当該入力端面2に当該指および掌10の何れかまたは両方が押し付けられて密着され、この背後或いは側面側に設けた光源23から光を照射するものである。このように密着させると、密着部の凹凸パターン(指紋や掌紋の像)が、出力端面3に伝送され、この画像データがCCD20に与えられ、その信号がコンピュータ21において画像処理される構成となっている。
また、図9に、他の構成例を示す。この例では、FOP1の出力端面3とCCD20とが離れていない構成となっており、CCD20は出力端面3との間で何も介さずに出力端面3をそのまま撮像することとなる。
続いて、本実施形態にかかるFOP1の作用及び効果について説明する。本実施形態においては、FOP1は円錐型であり、当該円錐型における側面が入力端面2となっているため、掌紋の採取時に、斜めになっている入力端面2に被写体の掌が密着しやすくなり(図8および図9参照)、その結果、入力端面2と掌の中央部の凹んでいる部分との間で空間が生じることを防止できる。つまり、斜めの入力端面2が凸状の形状となり、その凸状となっている部分が被写体の掌の中央部の凹んでいる部分にはまるようになっているので、入力端面2と掌の中央部の凹んでいる部分との間で空間が生じにくくなっている。したがって、掌紋の採取時に、掌を平面の上または凹部の上に載せる場合と比べ、より鮮明な出力画像を得ることが可能となる。
また、単位ファイバ4においては、クラッド6の外周部を覆うように光吸収体7を設けることで、この光吸収体7には、コア5から漏れた光、及び、クラッド6を伝搬する光が到達する。これらの光は、この光吸収体7に入射した際に吸収されるため、隣り合う光ファイバ同士は、この光吸収体7によって光学的に絶縁されることになる。したがって、各コア5を伝搬する光が漏れて隣接する他のコア5内に入射することが回避される。また、FOP1の入力端面2の傾斜角度を上記のような角度に設定すると、空気中を伝搬して入力端面2からコア5内に入射した光は、その一部がコア5からクラッド6に洩れて光吸収体7で吸収される。従って、背景光などの不要な光は、コア5を伝搬する過程で次第に減衰し、出力端面3からはほとんど出力されない状態となる。一方、入力端面2に物体の表面を密着させた際、この密着部11を透過した光がコア5内に入射するが、この入射した光には、クラッド6との境界面において全反射の条件を満たすような角度で入射する光も存在するようになる。すなわち、密着部11から入射した光のみが、出力端面3から出力される。以上により、たとえ被写体である掌が多汗の状態または乾燥している状態であっても、掌紋の採取時に鮮明な出力画像を得ることが可能となる。
また、円錐型における側面である入力端面2に、掌のみならず、指も全て載せることにより、掌紋と指紋とを同時に採取することができ、特に指紋については5指を一括して採取することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。
例えば、図10〜12に示すように、単位光ファイバ104の光軸方向に高さ100hを持つ円錐型(上記FOP1と同等のもの)をその中心軸100cを基準にして半分切ったような形状(幅100wは図1の幅wの1/2)として、FOP100を構成しても良い。図10はFOP100の一部破断斜視図であり、図11はFOP100の背面図であり、図12は図11における部分Cの拡大図である。図10〜12に示すFOP100は、図1〜3に示したFOP1と同様に、各々の光軸が相互に略平行となった状態で集成された複数の単位光ファイバ104を備え、これらの単位光ファイバ104の各々の両端面がそれぞれ集合して構成される入力端面102及び出力端面103を有する。入力端面102は元々の円錐型における側面を成し、出力端面103は元々の円錐型における底面を成す。このFOP100においても、入力端面102に被写体の指および掌の何れかまたは両方が接触されると、当該入力端面102から入射した光が出力端面103より出力されるように構成されている。また、入力端面102はファイバの光軸に対して傾斜しており(入力端面2について上述した通り)、出力端面103は光軸に対してほぼ垂直に形成されている。
また、図13および図14に示すように、単位光ファイバ104の光軸方向に高さ100hを持つ円錐型をその中心軸100cを基準にして半分切ったような形状(上記FOP100と同等のもの)から更に適宜切り離して、FOP200を構成しても良い。図13はFOP200の一部破断斜視図であり、図14はFOP200の背面図である。図13および図14において、部分Dは当該切り離した部分を示し、符号203はFOP200の出力端面を示す。
1…FOP、2…入力端面、3…出力端面、4…単位光ファイバ、5…コア、6…クラッド、7…光吸収体。

Claims (1)

  1. 各々の光軸が相互に平行となった状態で集成された複数の単位ファイバを備え、これらの単位ファイバの各々の両端面がそれぞれ集合して構成される入力端面及び出力端面を有するファイバ光学プレートを含む掌紋読取装置であって、前記入力端面に密着した掌の掌紋の像を前記出力端面から出射する掌紋読取装置において、
    このファイバ光学プレートは、前記光軸の方向に高さを持つ円錐型であり、
    前記入力端面は、前記円錐型における凸状の形状である側面を成し、
    前記出力端面は、前記円錐型における底面を成し、
    凸状の形状である側面を成す前記入力端面に、凹んでいる部分を含む被写体のが接触されると、当該入力端面から入射した光が前記出力端面より出力され、
    前記単位ファイバは、前記入力端面から入射した光を伝搬するコアと、前記コアの外周部を覆うクラッドと、前記クラッドの外周部を覆い且つ入射する光を吸収する光吸収体とを備え、
    前記コアの光軸に対し前記入力端面が傾斜しており、当該傾斜角度は、空気中から前記コアに入射した光が前記クラッドとの境界面において全反射を生じないような角度に設定されていることを特徴とする掌紋読取装置
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