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JP5118501B2 - 手摺用ブラケット - Google Patents
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JP5118501B2 - 手摺用ブラケット - Google Patents

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Description

本発明は、建築物の壁面等に取り付けられる手摺を支持するための手摺用ブラケットに関するものである。
従来、特許文献1に記載されているような、手摺を支持するための手摺用ブラケットが知られている。このブラケットは、壁面にネジ止めで固定される座金部材と、この座金部材にネジ止めで固定されるブラケット本体と、このブラケット本体から突設された先端が上方へ向かう円弧状のアームと、このアームの上端に固定された、手摺を受けるための手摺取付部とを備えている。手摺取付部は、手摺の断面形状に対応するように手摺の延びる方向と直交する方向から見て円弧状に形成されている。そして、かかる手摺用ブラケットが壁面に固定された状態で手摺取付部に載せられた手摺は、当該手摺取付部を貫通した状態でのネジ止めによって手摺ブラケットに支持される。
特開平2005−98075号公報
ところで、特許文献1に記載の手摺用ブラケットにあっては、壁面にネジ止めで固定された座金部材に対してブラケット本体をネジ止めしなければならず、その分手摺用ブラケットの取り付け作業の作業性が劣るという問題点が存在する。
本発明は、従来のこのような問題点を解消するためになされたものであって、壁面への取り付け作業の作業性を向上させることができる手摺用ブラケットを提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、壁面に固定される座金部材と、頂部に手摺を支持する手摺支持部材を備えたブラケット本体と、このブラケット本体のベースプレート装着部の開口内へ挿入して固定され、かつ、前記座金部材に着脱可能に取り付けられるベースプレートとが備えられ、前記座金部材には、前記ベースプレートに対する対向面から周方向に等ピッチで突設された複数の第1係止突片が形成され、前記ベースプレートには、第1係止突片と対応するように等ピッチで突設された複数の第2係止突片が形成されて、前記ブラケット本体に固定されたベースプレートを前記座金部材に最接近させ、ブラケット本体を手摺支持位置に回動操作することで、ベースプレートの第2係止突片が座金部材の第1係止突片との間に嵌り込むことで、ブラケット本体が座金部材を介して前記壁面に固定された状態になり、前記ブラケット本体のベースプレート装着部の開口の部分は、前記座金部材を全体的に覆い得るように形状設定されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、座金部材とベースプレートとの間に両者をワンタッチで結合するワンタッチ結合構造が介設されているため、予めベースプレートをブラケット本体に取り付けておくことにより、手摺用ブラケットを現地施工するに際し、ワンタッチ結合構造を介してブラケット本体をワンタッチで予め壁面に固定されている座金部材に取り付けることができ、手摺用ブラケットの現地施工の作業性が大幅に向上する。
すなわち、ベースプレートの第2係止突片を座金部材の第1係止突片に対応させた状態でブラケット本体を中心回りに第2係止突片の方向に向けて回動させるというワンタッチ操作を行うことにより、第1および第2係止突片が互いに係合し合い、これによりブラケット本体が座金部材を介して壁面に固定された状態になる。
また、ブラケット本体のベースプレート装着部の開口の部分は、前記座金部材を全体的に覆い得るように形状設定されている。
かかる構成によれば、ブラケット本体が座金部材に取り付けられた状態では、ブラケット本体のベースプレート装着部の後面開口の部分が、座金部材を完全に覆った状態になるため、ネジなどが外部に露出することがなく、壁面に取り付けられた手摺用ブラケットを非常に美麗な状態にすることができる。
このように、ブラケット本体の座金部材に対する着脱操作は、当該ブラケット本体を回動させることで行われるため、一旦壁面に取り付けられ、手摺支持部材を介して手摺を支持したブラケット本体を何らかの理由で座金部材から取り外すに際し、手摺と手摺支持部材との結合状態を解消させた後でなければブラケット本体を回動操作して取り外すことができない。
従って、従来のようにブラケット本体がネジ止めで座金部材に固定されているような場合には、特にブラケット本体を回動操作することなしに座金部材から取り外すことができるため、手摺が手摺支持部材に結合されたままの状態でブラケット本体を座金部材から取り外してしまい、これによって支持されなくなった手摺が不安定な状態になってしまうような不都合が生じることがあるが、発明では予め手摺がブラケット本体から取り外されるため、このような不都合の発生を未然に防止することができ、安全対策上好都合である。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記手摺支持部材は、互いに対向する2本の手摺の各端面にそれぞれ固定される一対の円盤と、各円盤の半分の位置からそれぞれ突設された半円状を呈する一対の半円状肉厚部とを備え、各半円状肉厚部は、それぞれの各弦部が互いに当接された状態で前記ブラケット本体の頂部に固定されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、互いに接続されるべき2本の手摺の一方側の端縁に手摺支持部材の円盤を固定する一方、他方側の端縁にも円盤を固定し、これら各円盤から突設された半円状厚部同士が互いに干渉しあわないように(すなわち、各手摺支持部材の半円状肉厚部を、それぞれ相手方の円盤に当接させるように)して両手摺支持部材を当接させ、この状態で両者をブラケット本体の頂部に固定することにより、互いに隣接されるべき2本の手摺の対向端部同士が1つの手摺用ブラケットにより支持された状態になる。
従って、一定の長さの複数本の手摺を、直列に並べて端面同士が互いに対向する部分に手摺用ブラケットを設置していくことにより、所定長さの手摺が配設される。
請求項記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記手摺支持部材は、手摺の端面が固定される円盤によって形成され、前記円盤は、前記ブラケット本体の頂部に固定されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、直列に連結されるべき複数本の手摺における端の手摺の端部に円盤を固定し、この円盤をブラケット本体の頂部に固定することにより、手摺の端部が見苦しくない状態で手摺用ブラケットに支持される。
本発明に係る手摺用ブラケットによれば、ブラケット本体が座金部材を覆うカバーとしての機能も備えているため、従来のように座金部材を覆う専用のカバー体が存在しない分部品点数を少なくすることができ、部品コストおよび組み付けコストの低減化を達成することができる。
また、座金部材とベースプレートとの間に両者をワンタッチで結合するワンタッチ結合構造が介設されているため、予めベースプレートをブラケット本体に取り付けておくことにより、手摺用ブラケットを現地施工するに際し、ワンタッチ結合構造を介してベースプレートをワンタッチで予め壁面に固定されている座金部材に取り付けることができ、手摺用ブラケットの現地施工の作業性を大幅に向上させることができる。
図1は、本発明に係る手摺用ブラケットの第1実施形態を示す一部切り欠き分解斜視図であり、図2は、その組み立て途中の一部切り欠き斜視図であり、図3は、その一部切り欠き組み立て斜視図である。また、図4は、図3のIV―IV線断面図である。なお、図1〜図4においてX方向を左右方向、Y方向を前後方向といい、特に−Xを左方、+Xを右方、−Yを前方、+Yを後方という。
まず、図1に示すように、手摺用ブラケット10は、壁面Wに固定される座金部材20と、この座金部材20に取り付けられるベースプレート30と、このベースプレート30を介して前記座金部材20に取り付けられ、かつ、頂部に手摺の端面に固定される端面部材(手摺支持部材)50が取り付けられるブラケット本体40とを備えて構成されている。そして、座金部材20と前記ベースプレート30との間に、ブラケット本体40を座金部材20にワンタッチで結合するワンタッチ結合構造が形成されている。
前記座金部材20は、本実施形態においては、金属製の円板によって形成されている。かかる座金部材20には、周縁部に周方向に向けて等ピッチで穿設された複数(本実施形態では3つ)のネジ挿通孔21が設けられている。そして、座金部材20は、これらのネジ挿通孔21に挿通されたネジSが壁面Wにねじ込まれて締結されることにより壁面Wに固定される。
また、座金部材20には、それぞれの隣設されたネジ挿通孔21間に裏面(後面)側からの切り起しで形成されたネジ挿通孔21と同数の第1係止突片22が設けられている。これらの第1係止突片22は、後述のベースプレート30の第2係止突片32との間で互いに係止し合うものである。
前記各第1係止突片22は、曲率中心が座金部材20の中心と同心の円弧状を呈するように切り起された起立円弧起突221と、この起立円弧起突221の先端部から中心方向に向けて延設された延設片222とからなっている。延設片222は、中心側の先端縁部が中心線の延びる方向から見た平面視で当該中心を曲率中心とした円弧状に形成されている。
前記ベースプレート30は、ブラケット本体40に固定された状態で当該ブラケット本体40と座金部材20との間に介設されるものであり、本実施形態においては、一辺の長さ寸法が座金部材20の直径と同一に設定された正方形状を呈する金属製の板体によって形成されている。かかるベースプレート30は、四隅部にそれぞれ穿設された、ビスBを通すための4つのビス挿通孔31と、前記座金部材20の各第1係止突片22にそれぞれ対向するように前面側から切り起されることによって形成された複数(第1係止突片22と同数)の第2係止突片32とを有している。
前記第2係止突片32は、ベースプレート30の背面側から前方に向かって円弧状を呈するように切り起された、曲率中心がベースプレート30の中心と同心の起立円弧起突321と、この起立円弧起突321の先端部から径方向の外方に向けて延設された延設片322とからなっている。
前記延設片322は、径方向の外方の縁部が座金部材20の起立円弧起突221の内面側の円弧面に摺接するように円弧縁面とされている。かかる円弧縁面は、前方から見て反時計方向に向かうに従い曲率径寸法が漸増されている。
そして、第2係止突片32を第1係止突片22に対してほぼ60°位相ずれさせた状態でベースプレート30の背面側を座金部材20の前面側に当接させ、ベースプレート30の前面側から見て中心回りに時計方向に回転させることにより、第2係止突片32の延設片322が第1係止突片22の延設片222と座金部材20の前面との間の隙間に嵌り込んでいくことになる。
なお、本実施形態では、第2係止突片32の延設片322の円弧縁面が反時計方向に向かうに従い曲率径寸法が漸増されている。従って、当該円弧縁面が第1係止突片22の延設片222の内面側と干渉して回り締まりし、これによってベースプレート30が座金部材20に固定される。そして、第2係止突片32の延設片322は、ベースプレート30が略60°回転されることにより、円弧縁面の作用でベースプレート30の座金部材20への固定化が完了するように寸法設定されている。これら座金部材20の第1係止突片22と、ベースプレート30の第2係止突片32とで、本発明に係るワンタッチ結合構造が形成されている。
前記ブラケット本体40は、前記ベースプレート30が固定されるベースプレート装着部41と、このベースプレート装着部41の前縁部から立設された、頂部に前記端面部材50が装着される端面部材装着部42とを備えている。
ベースプレート装着部41は、後面が開口した後面開口411を有する、断面形状が正方形に設定された四角のラッパ状を呈している。前記正方形の面積は、後方に向かうに従い漸増する。また、前記後面開口411は、ベースプレート30より僅かに大きい正方形に設定され、これによってベースプレート30をベースプレート装着部41の後面開口411内へ挿入することができる。
そして、このようなベースプレート装着部41内の四隅部には、後面開口411からベースプレート30および座金部材20の各厚み寸法を加えた合計寸法分だけ奥まった位置(すなわち前方へ寄った位置)から前方へ向けて膨出されたビス座部412が設けられている。各ビス座部412の後面には、ベースプレート30の各ビス挿通孔31にそれぞれ対応したビス孔413が螺設されている。
従って、ベースプレート装着部41の後面開口411ベースプレート30を嵌め込んだ状態でビスBを各ビス挿通孔31を介して各ビス孔413にそれぞれ螺着締結することにより、図2に示すように、ベースプレート30がブラケット本体40に装着された状態になる。
前記端面部材装着部42は、手摺Tの端面に取り付けられた端面部材50を支持して固定するためのものである。かかる端面部材装着部42は、縦長の直方体状に形状設定され、略下半分がベースプレート装着部41の前端部にめり込んだ状態で略上半分が上方に向かって立設されている。
このような端面部材装着部42の上面には、曲率半径が端面部材50の半径と等しく設定された円弧面421が形成されている。端面部材50は、この円弧面421上に載置されることにより、安定した状態で端面部材装着部42に支持される。かかる円弧面421の後端部には、左右方向の中央位置から上方に向かって突設された位置決め突片422が設けられている。この位置決め突片422は、端面部材50の後述する位置決め孔53を外嵌するためのものであり、これにより端面部材50の端面部材装着部42に対する被支持状態が確実になる。
また、端面部材装着部42には、端面部材装着部42の円弧面421に支持された端面部材50を太ネジS1でネジ止めするための上下方向に貫通した縦貫通孔423が穿設されている。この縦貫通孔423は、端面部材装着部42の底面から円弧面421の直前まで穿設された、内径寸法が太ネジS1の頭部の径寸法より僅かに大きい大径孔424と、この大径孔424と同心で円弧面421の上面から穿設された、孔径寸法が太ネジS1の螺設部の径寸法より僅かに大きい小径孔425とからなっている。
そして、太ネジS1を下面開口から大径孔424に差し込んでいき、螺設部を小径孔425から上方へ突出させた状態で、端面部材50の後述するネジ孔56に螺着して締結することにより、端面部材50がブラケット本体40に固定されることになる。
前記端面部材50は、手摺Tを手摺用ブラケット10に支持させるべく当該手摺Tの端面に固定されるものである。かかる端面部材50は、第1実施形態においては、端面同士が互いに対向した2本の手摺Tの一方側(図1に示す例では左側)の端面に固定される第1端面部材50aと、同他方側(図1に示す例では右側)の端面に固定される第2端面部材50bとがブラケット本体40の端面部材装着部42上で互いに結合されるようになっている。
これら第1および第2端面部材50a,50bは、径寸法がそれぞれ手摺Tの径寸法と同一に設定された円盤51と、これら各円盤51の対向面側に形成された半円状肉厚部52とからなっている。そして、第1端面部材50aの半円状肉厚部52の弦面521と、第2端面部材50bの弦面521を互いに当接させることにより、図3に示すような円柱状の端面部材50が形成される。
このような第1および第2端面部材50a,50bには、円盤51から突設された状態で弦面521から立設された嵌合突起522と、この嵌合突起522と斜めの位置(点対称の位置)で対応するように半円状肉厚部52の端面に応接された嵌合凹部523とが設けられている。
図5は、嵌合突起522および嵌合凹部523を説明するための第1および第2端面部材50a,50bの斜視図であり、特に第2端面部材50bについては、内部の構造を視認し得るように透視的に(すなわち、例えばガラスで作られることにより内部が見えるような状態で)示している。また、図5では、嵌合突起522および嵌合凹部523を楕円内に示している。
これらの嵌合突起522および嵌合凹部523とは、半円状肉厚部52の弦面521における左右方向に延びる曲率中心線Lの中央位置である中心点Oの点対象位置にそれぞれ設けられている。
そして、第1および第2端面部材50a,50bは、図1に示す曲率中心線L(当該曲率中心線Lは、円盤51の中心線と一致する)回りに180°の位相ずれで両者の弦面521を互いに当接させつつ接近させていくことにより、第1端面部材50aの嵌合突起522が第2端面部材50bの嵌合凹部523に嵌り込むとともに、第2端面部材50bの嵌合突起522が第1端面部材50aの嵌合凹部523に嵌り込み、これによって第1および第2端面部材50a,50bの位置ずれが防止されるようになされている。
また、第1端面部材50aの円弧面には、ブラケット本体40の位置決め突片422に対応した位置に位置決め孔53が穿設されている。この位置決め孔53は、壁面Wに固定された状態のブラケット本体40の位置決め突片422に外嵌されることにより、第1端面部材50aの弦面521が水平面になるように設置位置が設定されている。
また、円盤51および半円状肉厚部52には、それぞれの適所に左右方向へ延びる挿通孔54が穿設されている。そして、ビスBがこれらの挿通孔54を介して手摺Tの端面にねじ込まれ、これによって互いに直列に隣設される手摺Tの対向面に第1および第2端面部材50a,50bが取り付けられる。
なお、図5に示す例では、嵌合凹部523は、平面視で開口部から奥へ向かうに従い溝幅が漸増する、いわゆる蟻溝が採用されているとともに、嵌合突起522はこの蟻溝に対応するように平面視で根本部分の幅寸法が最も短く、先へ向かうに従い幅寸法が漸増するように形状設定されている。従って、嵌合突起522および嵌合凹部523にこのような蟻溝方式が採用されている場合には、両者が上下から互いに接近することで一旦嵌め合わされると、第1および第2端面部材50a,50bは、軸心方向に離間し得なくなるため、かかる蟻溝方式は、第1および第2端面部材50a,50bの接合方式として優れている。
そして、このような端面部材50の内の第1端面部材50aには、前記弦面521の中心点Oを通り、かつ、弦面521と直交する方向に延びる装着孔55が貫設されているとともに、第2端面部材50bの弦面521には、前記装着孔55と対向した位置に有底のネジ孔56が凹設されている。これらの装着孔55およびネジ孔56は、いずれも前記ブラケット本体40の端面部材装着部42に穿設された小径孔425と同一の孔径寸法に設定されている。
そして、第1および第2端面部材50a,50bが互いに合体されてブラケット本体40の端面部材装着部42の円弧面421に取り付けられた状態で、太ネジS1を下部開口から縦貫通孔423に差し込み、小径孔425から上方へ突出した部分を第1端面部材50aの装着孔55に貫通させ、引き続き第2端面部材50bのネジ孔56に螺着して締結することにより、端面部材50は、図3に示すように、ブラケット本体40に固定された状態になる。
以下、手摺用ブラケット10の組み付け作業および手摺Tの手摺用ブラケット10への取り付け作業について図面を基に説明する。手摺用ブラケット10を組み付けるに際しては、まず最初に座金部材20を、図1に示すように、壁面Wの所定の位置に押し当て、この状態でネジSを各ネジ挿通孔21を介して壁面Wへねじ込む。こうすることによって座金部材20は、図2に示すように、壁面Wに固定された状態になる。
一方、図1において矢印で示すように、ベースプレート30をブラケット本体40のベースプレート装着部41の後面開口411に嵌め込む。引き続きベースプレート30の四隅のビス挿通孔31を介してベースプレート装着部41の各ビス座部412に螺設されたビス孔413にビスBをそれぞれ螺着し締結することにより、ベースプレート30は、図2に示すように、ブラケット本体40の後面開口411に装着された状態になる。
ついで、ブラケット本体40を、図2に直線矢印で示すように、前後方向に延びるベースプレート30の中心線回りに略30°傾けた状態とし、この状態でブラケット本体40を座金部材20へ近づけてベースプレート30を座金部材20に最接近させるようにする。そうすると、ベースプレート30の各第2係止突片32は、座金部材20における周方向で隣設された2つの第1係止突片22間に位置することになる。
この状態で図2に円弧状矢印で示すように、ブラケット本体40を、ベースプレート30の中心線回りに時計方向に向けて回動させるワンタッチ操作を行うと、ベースプレート30の第2係止突片32の延設片322が座金部材20の第1係止突片22の延設片222と座金部材20前面との間に嵌り込んでいく。そして、ブラケット本体40は、略30°回動させた状態で、図3に示すように、座金部材20を介して壁面Wに固定された状態になる。
一方、隣設される手摺Tの対向端面にそれぞれ固定された第1および第2端面部材50a,50bは、各嵌合突起522が相手方の嵌合凹部523に嵌め込まれることにより、図2に示す状態を経て図3に示すように円柱状の端面部材50が形成される。かかる端面部材50は、第1端面部材50aの位置決め孔53がブラケット本体40の円弧面421に形成された位置決め突片422に外嵌され、これによって端面部材50がブラケット本体40の円弧面421上で位置決めされる。
ついで、太ネジS1がブラケット本体40の端面部材装着部42に穿設された縦貫通孔423にドライバ等の工具を用いて下から差し通され、第1端面部材50aの装着孔55を介して第2端面部材50bのネジ孔56に螺着されて締結される。こうすることによって端面部材50を介して直列に互いに隣設された2本の手摺Tは、当該端面部材50を介してブラケット本体40により支持された状態になる。
そして、ブラケット本体40が座金部材20に取り付けられた状態では、ブラケット本体40のラッパ状を呈したベースプレート装着部41の後面開口411の部分が、図3に示すように、座金部材20を完全に覆った状態になるため、ネジなどが外部に露出することがなく、壁面Wに取り付けられた手摺用ブラケット10を非常に美麗な状態にすることができる。
以上詳述したように、第1実施形態に係る手摺用ブラケット10は、壁面Wに固定される座金部材20と、この座金部材20に着脱可能に取り付けられるベースプレート30と、このベースプレート30を介して座金部材20に取り付けられ、かつ、頂部に手摺Tを支持する端面部材50が設けられたブラケット本体40とが備えられ、座金部材20とベースプレート30との間には、両者をワンタッチで結合するワンタッチ結合構造が介設されている。そして、ブラケット本体40は、ベースプレート30を介して座金部材20を全体的に覆い得るように形状設定されている。
このような手摺用ブラケット10によれば、座金部材20とベースプレート30との間に両者をワンタッチで結合するワンタッチ結合構造が介設されているため、予めベースプレート30をブラケット本体40に取り付けておくことにより、手摺用ブラケット10を現地施工するに際し、ワンタッチ結合構造を介してベースプレート30をワンタッチで予め壁面Wに固定されている座金部材20に取り付けることができ、手摺用ブラケット10の現地施工の作業性を大幅に向上させることができる。
そして、ワンタッチ結合構造は、座金部材20のベースプレート30に対する対向面から周方向に等ピッチで突設された複数の第1係止突片22と、ベースプレート30に第1係止突片22と対応するように等ピッチで突設された複数の第2係止突片32とで構成され、第1および第2係止突片22,32は、いずれもベースプレート30を周方向に向けて回動させることにより互いに係止し合うように形状設定されている。
ワンタッチ結合構造をこのように構成することにより、ベースプレート30の第2係止突片32を座金部材20の第1係止突片22に対応させた状態でベースプレート30を中心回りに第2係止突片32の方向に向けて回動させるというワンタッチ操作を行うことにより、第1および第2係止突片22,32が互いに係合し合い、これによりブラケット本体40の座金部材20を介しての壁面Wへの固定操作を容易に行うことができる。
さらに、端面部材50は、手摺Tの端面が固定される円盤51によって形成され、円盤51は、ブラケット本体40の頂部に固定されているため、直列に連結されるべき複数本の手摺Tにおける端の手摺Tの端部に円盤51を固定し、この円盤51をブラケット本体40の頂部に固定することにより、手摺Tをその端部が見苦しくない状態で手摺用ブラケット10に支持させることができる。
そして、第1実施形態における端面部材50は、互いに対向する2本の手摺Tの各端面にそれぞれ固定される一対の円盤51と、各円盤51の半分の位置からそれぞれ突設された半円状を呈する一対の半円状肉厚部とを備え、各半円状肉厚部は、それぞれの各弦部が互いに当接された状態でブラケット本体40の頂部に固定されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、互いに接続されるべき2本の手摺Tの一方側の端縁に端面部材50の円盤51を固定する一方、他方側の端縁にも円盤51を固定し、これら各円盤51から突設された半円状厚部同士が互いに干渉しあわないように(すなわち、各端面部材50の半円状肉厚部を、それぞれ相手方の円盤51に当接させるように)して両端面部材50を当接させ、この状態で両者をブラケット本体40の頂部に固定することにより、互いに隣接されるべき2本の手摺Tの対向端部同士を、1つの手摺用ブラケット10により確実に支持された状態にすることができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
(1)図6は、本発明に係る手摺用ブラケットの第2実施形態を示す一部切り欠き分解斜視図であり、図7は、その組み立て斜視図である。また、図8は、手摺が第1および第2実施形態に係る手摺用ブラケットに支持されて所定の壁面に取り付けられた状態を示す斜視図である。なお、図6〜図8におけるXおよびYによる方向表示は、図1の場合と同様(−X:左方、+X:右方、−Y:前方、+Y:後方)である。
まず図6に示すように、第2実施形態の手摺用ブラケット10′は、他の手摺Tと接続されることなく、当該手摺Tの端部を支持するために用いられるものであり、座金部材20、ベースプレート30およびブラケット本体40については第1実施形態のものと同様のものが採用されているが、端面部材50′が第1実施形態のものと相違している。
すなわち、第2実施形態の手摺用ブラケット10′に使用される端面部材50′は、径寸法が手摺Tの径寸法より若干大きめの扁平な円盤のみによって構成されている。かかる端面部材50′には、互いに点対象位置に軸心方向へ延びた(図6に示す例では左右方向に延びた)挿通孔54がそれぞれ穿設されているとともに、周面から軸心へ向かい、かつ、前記挿通孔54と干渉しないように螺設されたネジ孔56が螺設されている。
また、端面部材50′の周面におけるネジ孔56の近傍には、ブラケット本体40の円弧面421に設けられた位置決め突片422に外嵌させるための位置決め孔53が設けられている。
かかる構成の手摺用ブラケット10′によれば、他の手摺Tと接続されることのない当該手摺Tの端面に、まず、端面部材50′がその挿通孔54に挿通されたビスBにより取り付けられる。ついで、端面部材50′は、その位置決め孔53が位置決め突片422外嵌され、これによる位置決め状態でブラケット本体40の端面部材装着部42の円弧面421上に載置される。
引き続き、太ネジS1がブラケット本体40の縦貫通孔423に下から差し入れられ、端面部材50′のネジ孔56に螺着され締結される。こうすることによって、手摺Tは、その端部が、図7に示すように、手摺用ブラケット10に支持されて壁面Wに取り付けられる。このような手摺Tの端部専用の手摺用ブラケット10′を採用することにより、手摺Tの端部が見苦しくない状態で手摺用ブラケット10′に支持されるため、直列で接続される複数本の手摺Tは、図8に示すように、中間部分は第1実施形態に係る手摺用ブラケット10が採用される一方、端部は第2実施形態に係る手摺用ブラケット10′が採用され、これによって壁面Wに第1および第2実施形態に係る手摺用ブラケット10,10′に支持された複数本の手摺Tが美麗になるとともに手摺Tの端部が安全になる。
(2)上記の実施形態においては、座金部材20に設けられる第1係止突片22およびベースプレート30に設けられる第2係止突片32の双方が、それぞれ3つずつとされているが、本発明は、第1および第2係止突片22,32が3つずつであることに限定されるものではなく、2つずつであってもよいし、4つ以上であってもよい。
(3)上記の実施形態においては、手摺Tとして断面視で円形のものが採用されているが、これに代えて断面視で上部は円弧状だが下部は矩形状に形状設定されたような、断面視で円形でない手摺を採用してもよい。但しこの場合、端面部材50,50′も手摺Tの断面形状に合わせたものを採用する必要がある。
(4)上記の実施形態においては、ベースプレート30がブラケット本体40にビスBによって固定されているが、こうする代わりに溶着処理あるいは接着処理でベースプレート30をブラケット本体40に固定してもよい。
本発明に係る手摺用ブラケットの第1実施形態を示す一部切り欠き分解斜視図である。 図1に示す手摺用ブラケットの組み立て途中の状態を示す一部切り欠き斜視図である。 図2に示す手摺用ブラケットの一部切り欠き組み立て斜視図である。 図3のIV―IV線断面図である。 嵌合突起および嵌合凹部を説明するための第1および第2端面部材の斜視図であり、特に第2端面部材については、内部の構造を視認し得るように透視的に示している。 本発明に係る手摺用ブラケットの第2実施形態を示す一部切り欠き分解斜視図である。 本発明に係る手摺用ブラケットの第2実施形態を示す一部切り欠き分解斜視図であり、図6に示す手摺用ブラケットの組み立て斜視図である。 手摺が第1および第2実施形態に係る手摺用ブラケットに支持されて所定の壁面に取り付けられた状態を示す斜視図である。
符号の説明
10,10′ 手摺用ブラケット
20 座金部材
21 ネジ挿通孔 22 係止突片
221 起立円弧起突 222 延設片
30 ベースプレート 31 ビス挿通孔
32 係止突片 321 起立円弧起突
322 延設片
40 ブラケット本体
41 ベースプレート装着部 411 後面開口
412 ビス座部 413 ビス孔
42 端面部材装着部 421 円弧面
422 突片 423 縦貫通孔
424 大径孔 425 小径孔
50,50′ 端面部材(手摺支持部材)
50a 第1端面部材 50b 第2端面部材
51 円盤 52 半円状肉厚部
521 弦面 522 嵌合突起
523 嵌合凹部 53 位置決め孔
54 挿通孔 55 装着孔
56 ネジ孔
W 壁面 T 手摺
B ビス S ネジ
S1 太ネジ L 曲率中心線
O 中心点

Claims (3)

  1. 壁面に固定される座金部材と、頂部に手摺を支持する手摺支持部材を備えたブラケット本体と、このブラケット本体のベースプレート装着部の開口内へ挿入して固定され、かつ、前記座金部材に着脱可能に取り付けられるベースプレートとが備えられ、
    前記座金部材には、前記ベースプレートに対する対向面から周方向に等ピッチで突設された複数の第1係止突片が形成され、前記ベースプレートには、第1係止突片と対応するように等ピッチで突設された複数の第2係止突片が形成されて、
    前記ブラケット本体に固定されたベースプレートを前記座金部材に最接近させ、ブラケット本体を手摺支持位置に回動操作することで、ベースプレートの第2係止突片が座金部材の第1係止突片との間に嵌り込むことで、ブラケット本体が座金部材を介して前記壁面に固定された状態になり、
    前記ブラケット本体のベースプレート装着部の開口の部分は、前記座金部材を全体的に覆い得るように形状設定されていることを特徴とする手摺用ブラケット。
  2. 前記手摺支持部材は、互いに対向する2本の手摺の各端面にそれぞれ固定される一対の円盤と、各円盤の半分の位置からそれぞれ突設された半円状を呈する一対の半円状肉厚部とを備え、各半円状肉厚部は、それぞれの各弦部が互いに当接された状態で前記ブラケット本体の頂部に固定されていることを特徴とする請求項記載の手摺用ブラケット。
  3. 前記手摺支持部材は、手摺の端面が固定される円盤によって形成され、前記円盤は、前記ブラケット本体の頂部に固定されていることを特徴とする請求項1または2記載の手摺用ブラケット。
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