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JP5118520B2 - 信号処理モジュール - Google Patents
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Description

本発明は、車両制御用の車内通信ネットワークに接続される信号処理モジュールの技術分野に属し、特に、燃料電池を構成する発電素子の起電力を個別に検出するのに適した技術に関する。
近年、自動車等の車両を電子制御するために搭載される各種車載モジュール(エンジン(又は燃料電池)、エアコン、パワステ、ブレーキ等の制御装置や、温度、圧力等の計測装置)は、車内通信ネットワーク(CAN(Controller Area Network)等)に接続されている。
このように、高度の知能を有する車載モジュールが、CANバスを介して相互にデータ通信を行うことにより、高度な車両制御が実現される。
一方、燃料電池を搭載する車両は、燃料ガス(水素)と空気(酸素)とを単セル(発電素子)に供給して電気化学反応により動力源となる起電力を得ている。
この種の燃料電池は、数十から数百の単セルが積層し直列接続して、全体として数百Vの起電力を出力する燃料電池スタック(発電モジュール)を構成する。
この燃料電池スタックは、発電中に単セルの一つに異常が発生し発電が滞ると、この単セルを破損させる場合があり、さらにこの被害は他の正常な単セルにも拡大する場合がある。このため、燃料電池スタックは、それぞれの単セルについて個別に起電力(以下、「セル電圧」という)が測定できるように構成され、いずれか一つの単セルに異常が発見された場合は、被害が周囲に広がる前に復旧を図り、復旧できないときは燃料電池スタックの発電を停止するようになっている。
このようなセル電圧を検出するための信号処理モジュールは、燃料電池スタックの近傍に配置され、単セルの電極(実際にはセパレータ)の側面から伸びる複数のリード線が合流して束状になったハーネスの先端に接続される。
さらに、このセル電圧検出用の信号処理モジュールは、CANバスに接続されて、検出した各セルのセル電圧の結果をメッセージ化してCANバスに送信し、燃料電池スタックの発電状態の監視や故障の有無やその位置を特定するのに利用される(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開平11−339828号公報 特開2004−127776号公報
ところで、燃料電池スタックのセル電圧を検出する信号処理モジュールは、信頼性確保の観点から回路の集積度を低める要請がある。このため信号処理モジュールを構成する電子回路は、複数の回路基板に分割して積層化し、それぞれの回路基板を、別々の識別子(ID)で定義して、別々にCANバスに論理接続させることが検討されている。
この場合、これら複数の回路基板の物理接続は、CANバスの共通回路から分岐した複
数の支線の先端にそれぞれが接続される構成をとる。
そうすると、積層するために分割された回路基板の数だけ接続される支線(配線)の本数が増えて、車載モジュールの設置空間におけるレイアウトの自由度が著しく制限される問題がある。また、車両組み立ての簡便性や、低コスト化を妨げる問題がある。
本発明は、前記した問題を解決することを課題とし、車内通信ネットワークにより各種車載モジュールの制御を行う車両において、バス配線の使用量を低減させることに貢献する信号処理モジュールを提供することを目的とする。
前記した課題を解決するために本発明は、車両制御用の車内通信ネットワークに接続され、複数の発電素子を積層してなる燃料電池と接続されて当該発電素子の起電力をアナログ信号として個別に検出する信号処理モジュールであって、前記車内通信ネットワークに接続する中継端子を有する筐体と、前記筐体の内部に収納されるとともに前記中継端子を経由して前記車内通信ネットワークに接続する第1回路基板と、前記第1回路基板に設けられている連結端子に連結して前記筐体の内部で積層されるとともに前記連結端子及び前記中継端子を経由して前記車内通信ネットワークに接続する第2回路基板とを、備えることを特徴とする。
かかる構成により、第1回路基板(基礎回路基板)及び第2回路基板(増設回路基板)が、車内通信ネットワークに対して別々に論理接続されていても、その分岐は筐体の内部に存在することになる。このために、車内通信ネットワークに物理接続する信号処理モジュールは、筐体の外部において分岐のない一つの配線ですむことになる。
さらに、かかる構成により、数百にのぼる多数の単セルが積層して構成される燃料電池スタックのセル電圧を検出する信号処理モジュールを設計レイアウト上において省スペースに設けることができる。
さらに本発明に係る信号処理モジュールは、一つの第1回路基板及び積層する2以上の前記第2回路基板のそれぞれに設けられ相互に連結し合う連結端子及び前記中継端子を経由して前記車内通信ネットワークに接続することを特徴とする。
かかる構成により、信号処理モジュールを構成する電子回路を、3以上の回路基板に分割して積層化して構成することができる。
さらに本発明に係る信号処理モジュールの前記筐体は、前記中継端子を備える第1フレーム(基礎フレーム)と、前記第1フレームに積層されるとともに前記第2回路基板を支持する第2フレーム(増設フレーム)とを、備えることを特徴とする。
かかる構成により、信号処理モジュールは、一つの第1フレームに積層される第2フレームの数を増減させることにより機能を拡張させることができる。
さらに本発明に係る信号処理モジュールの前記第1フレームは、積層する複数の前記第2フレームに対して積層方向の端面に位置していることを特徴とする。または、積層する複数の前記第2フレームに対して積層方向の略中央に位置していることを特徴とする
かかる構成により、第1フレームが端面に位置する場合は、信号処理モジュールと車内通信ネットワークとを接続する配線のレイアウト自由度が向上する。
または、第1フレームが略中央に位置する場合は、信号処理モジュールの内部で積層する回路基板のインピーダンスが低下する。
さらに本発明に係る信号処理モジュールは、前記第1回路基板及び前記第2回路基板で処理される車両制御用の前記発電素子のアナログ信号を入力する入力端子が、それぞれの回路基板を支持している前記第1フレーム及び前記第2フレームの側面に設けられていることを特徴とする。
または、前記筐体が収納している全ての回路基板で処理される車両制御用の前記発電素子のアナログ信号を入力する入力端子が、前記第1フレームの側面に設けられていることを特徴とする。
かかる構成により、筐体を構成する第1フレーム及び第2フレームのそれぞれ側面に前記入力端子が設けられていることにより、信号処理モジュールの拡張性が向上する。
また、第1フレームの側面のみに前記入力端子が設けられていることにより、アナログ信号の入力系の省スペース化を図ることができ、信号処理モジュールの小型化に貢献する。
本発明により、車内通信ネットワークにより各種車載モジュールの制御を行う車両において、バス配線の使用量を低減し、設計レイアウト上において省スペースに貢献する信号処理モジュールが提供される。
以下、図面を参照して本発明の信号処理モジュールを詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る信号処理モジュール10Aの分解斜視図である。なお、以下において、第1実施形態の信号処理モジュール10Aに特に限定せずに、一般化した説明については、単に「信号処理モジュール10」のように記載する場合がある。
信号処理モジュール10Aは、図示されるように、筐体11と、その内部に収容される回路基板20(基礎回路基板20A(第1回路基板),増設回路基板20B(第2回路基板))とから構成される。
そして、信号処理モジュール10は、車両60(図8参照)に搭載される燃料電池50から延びる連絡配線41(41A,41B)が接続して、アナログ信号であるセル電圧(素子信号V)を検出するものである。なおこの連絡配線41は、検出対象である単セル51(図7参照)毎に対応するリード線が束状に形成されてなるものである。
さらに、信号処理モジュール10は、車内通信ネットワーク(CAN;Controller Area Network)のネットワーク配線16に接続されて、車両60の制御に必要な情報(デジタル信号)を提供するものである。
筐体11は、基礎回路基板20Aを支持する基礎フレーム12(第1フレーム)と、増設回路基板20Bを支持する増設フレーム13(第2フレーム)とが積層して構成されている。
これにより、筐体11は、その内部に複数の回路基板20を積層させるスペースを形成するとともに、分岐の無いネットワーク配線16で車内通信ネットワークに接続することができる。
基礎フレーム12(第1フレーム)は、ネットワーク配線16が接続される中継端子15と、アナログ信号入力端子40Aを備えるものであって、その内部において基礎回路基板20Aを支持している(適宜図2参照)。この基礎フレーム12は、一方の面のみが開口する有底形状で、この開口面に1又は2以上の増設フレーム13が積層し、筐体11の端面に位置している。
これにより、信号処理モジュール10を固定する対象物に沿わせてネットワーク配線16を配置することができるので、レイアウトの自由度が向上する。
中継端子15は、ネットワーク配線16と接続して、車内通信ネットワークと交信を行う通信信号S及び供給電力Pを基礎回路基板20A上に設けられている基板端子25に導くものである。
この中継端子15及び基板端子25は、回路基板20と車内通信ネットワーク側との間でやりとりされる全ての通信信号Sが経由する箇所であり、また供給電力Pもそこを経由してそれぞれの回路基板20に供給されることになる。
入力端子40(40A,40B)は、基礎フレーム12及び増設フレーム13の側面に設けられている。そして、入力端子40(40A,40B)は、燃料電池50(図7参照)から延びる連絡配線41(41A,41B)に接続して、セル電圧(素子信号V)を、対応する基礎回路基板20A及び増設回路基板20Bに導くものである。
このように、基礎フレーム12及び増設フレーム13のそれぞれの側面に入力端子40を設けて筐体11を構成することができるため、信号処理モジュール10の拡張性が向上する。
増設フレーム13(第2フレーム)は、両面が開口有し、側面にアナログ信号入力端子40Bを備え、増設回路基板20Bの周囲に配置され、この増設回路基板20Bを支持片18において支持するものである(適宜図3参照)。
そして、一つの基礎フレーム12及びこれに積層する2以上の増設フレーム13が、それぞれに設けられている固定片17において締結されることにより筐体11が形成されることになる。
これにより、信号処理モジュール10は、一つの基礎フレーム12に積層される増設フレーム13の数を増減させることにより機能を拡張させることができる。
基礎回路基板20A(第1回路基板)は、図2及び図3に示されるように、素子信号配線21と、素子側基板端子22と、通信信号配線23と、電力供給配線24と、ネットワーク(NW)側基板端子25と、セル電圧検出回路(アナログ信号検出回路)26と、通信回路27と、電力回路28と、連結端子30Aとから構成され、筐体11の一部である基礎フレーム12の内部に収納されている。
これにより基礎回路基板20Aは、中継端子15を経由して車内通信ネットワークに接続する。
増設回路基板20Bは、ネットワーク側基板端子25を備えていない点を除いて、基礎回路基板20Aと同様の構成を有している。そして、この増設回路基板20Bは、自身に設けられている連結端子30Bが、基礎回路基板20Aに設けられている連結端子30Aに連結することによって、この連結端子30A及び中継端子15を経由して車内通信ネットワークに接続するものである。
また、複数の増設回路基板20Bを、互いの連結端子30Bにおいて連結させて、積層させることも可能になっている。これにより、信号処理モジュール10を構成する電子回路を、3以上の回路基板20に分割して積層化して構成することが可能になる。
素子側基板端子22は、回路基板20(20A,20B)に実装されるものであって、入力端子40に対して機械的に着脱自在に連結し、この入力端子40を経由して伝送される素子信号Vを、素子信号配線21に導くものである。
なお、この素子信号配線21は、連絡配線41を構成するリード線に一対一に対応するように構成されている。
ネットワーク側基板端子25は、基礎回路基板20Aに実装されるものであって、中継端子15に対して機械的に着脱自在に連結し、この中継端子15を経由して伝送される通信信号S及び供給電力Pを、それぞれ通信信号配線23及び電力供給配線24に導くものである。
検出回路26は、素子信号配線21により導かれたセル電圧(アナログ信号V)をスキャンして計測するとともに、この計測値をしてデジタル化して通信回路27に引き渡すものである。
なお、図面において記載が簡略化されているが、検出回路26に導かれるセル電圧のアナログ信号Vは、燃料電池50(図7参照)を構成する単セル51の数に対応して、数十から数百にわたる。
通信回路27は、検出回路26から受け取ったセル電圧のデジタル情報に識別子(ID)を付加してパケット化して通信信号配線23に送出するものである。
なおCAN通信では、パケットに含まれる識別子(ID)により通信の優先度を定義し、通信回線において衝突が発生した場合は、優先度の低い識別子(ID)で定義されたモジュールは送信を止め、優先度の高い識別子(ID)で定義されたモジュールが送信を続けるようになっている。
CAN通信では、通信信号配線23を構成するCAN_Hiライン及びCAN_Loラインに供給する電位を変化させて、リセッシブ・レベル及びドミナント・レベルの2値によりパケット通信を実行する。
電力回路28は、電力供給配線24を経由してネットワーク配線16上の直流電源(図示せず)から供給電力Pの供給を受けて、回路基板20に実装されている検出回路26、通信回路27、及びその他の回路素子に駆動電圧を供給するものである。
連結端子30(30A,30B)は、図4(a)の縦断面図に示されるように、一つの基礎回路基板20A及び積層する1又は2以上の増設回路基板20Bのそれぞれに設けられ、相互に連結し合うものである。また、連結の末端には終端子30Cが設けられている。そして、この連結端子30は、図4(b)の拡大縦断面図に示されるように、連結体33と、第1導電体34と、第2導電体35と、第3導電体36とから構成されている。
ここで、基礎回路基板20A及び増設回路基板20Bに、それぞれ設けられる連結端子30A,30Bは、それぞれ符号を別々にして図示しているが特に構造上に大きな差異があるわけではない。ただし、基礎回路基板20Aに設けられている連結端子30Aにおいて、第1導電体34がネットワーク側基板端子25(適宜図2参照)に連絡している点において相違する。
連結体33は、回路基板20の片面に開口する第1係合部31と、その反対面に開口する第2係合部32とを有し、第1係合部31は、他の連結体33の第2係合部32と互いに係合するように構成されている。
第1導電体34は、第1係合部31側に露出している接点であって、第2係合部32側に露出する接点である第2導電体35と電気的に導通している。
第3導電体36は、第1係合部31側に露出している接点であって、通信信号配線23又は電力供給配線24と電気的に導通している。
そして、連結端子30A,30Bが連結すると、一方の第2導電体35と、他方の第1導電体34及び第3導電体36とが接触することになる。これにより、連結端子30Aの第1導電体34及び第3導電体36が互いに導通するとともに、一方の連結端子30Aの第1導電体34及び他方の連結端子30Bの第1導電体34も互いに導通するようになる。
これにより、ネットワーク側の基板端子25からの供給電力P及び通信信号Sは、全ての回路基板20に伝達されるとともに、これら回路基板20から発信される通信信号Sもネットワーク側の基板端子25に導くことができる。
また、連結端子30は、図4において記載が省略されているが、これら、第1導電体34、第2導電体35、及び第3導電体36で一組の接点を形成し、図面垂直方向に複数の接点組が配列している。
そして、これら複数の接点組のうちの一部が、電力供給配線24に接続して供給電力P(図1参照)の供給に関与し、その他の一部が通信信号配線23に接続して通信信号Sの交信に関与する。
ここでCAN通信における通信信号配線23は、CAN_Hi信号の伝送ライン、CAN_Lo信号の伝送ライン、基準電位のGND信号ラインに分類され、さらに電力供給配線24は、ネットワーク配線16の延長に存在する図示しない12Vの車載バッテリに、連絡している。
このように、基礎回路基板20A及び増設回路基板20B,20Bは、それぞれ別々の識別子(ID)で定義されて、車内通信ネットワークに対して別々に論理接続されていている。しかも、その論理接続の分岐は筐体11の内部に存在することになるために、車内通信ネットワークと信号処理モジュール10とを物理接続するネットワーク配線16は、分岐のない一つの配線ですむことになり配線使用量が節約される。
<第2実施形態>
図5は、本発明の第2実施形態に係る信号処理モジュール10Bの分解斜視図である。
なお、第1実施形態と同一又は対応する機能については、図面において同一の符号を付して、すでにした説明を援用することとして記載を省略する。
信号処理モジュール10Bにおいては、基礎フレーム12が、積層する複数の増設フレーム13に対して略中央に位置している。
これに伴い、基礎フレーム12は、第1実施形態では有底のものを用いたが、増設フレーム13と同様に両面開口のものとした。さらに、筐体11の両端面には、増設フレーム13の開口を塞ぐ蓋面フレーム14A,14Bが配置されている。
さらに、基礎回路基板20Aに設けられる連結端子30Aは、第1導電体34及び第2導電体35を備え(図4(b)参照)、これらが基板端子25につながる構成をとる。
このように、信号処理モジュール10Bが構成されることにより、信号処理モジュール10の内部で積層する回路基板20のインピーダンスを低下させることができる。
<第3実施形態>
図6は、本発明の第3実施形態に係る信号処理モジュール10Cの分解斜視図である。
なお、第1実施形態及び第2実施形態と同一又は対応する機能については、図面において同一の符号を付して、すでにした説明を援用することとして記載を省略する。
信号処理モジュール10Cにおいては、筐体11が収納している全ての回路基板20で処理される車両制御用の素子のアナログ信号Vを入力する入力端子40(40A,40B,40C)が、基礎フレーム12の側面に設けられている。
これに伴い全ての回路基板20は、入力端子40A,40B,40Cに対応し、それぞれ積層方向に連結する連結端子30D、30E、30Eを備えている。
ここで、連結端子30Dは、導かれた素子信号Vを、同じ回路基板20上の検出回路26に導くように機能するものである。また、連結端子30Eは、導かれた素子信号Vを、同じ回路基板20上の検出回路26には導かずに、連結する他の連結端子30D、30Eに導くように機能する。このような、連結端子30D及び連結端子30Eの機能の切り替えは、通常、回路基板20上のスイッチ(図示せず)の切り替え等の設定により行うことができる。
このように、入力端子40(40A,40B,40C)の全てが、基礎フレーム12の側面のみに設けられていることにより、例えば増設フレーム13を薄くできる等して省スペース化を図ることができ、信号処理モジュール10の小型化に貢献する。
また、基礎回路基板20A及び増設回路基板20Bをほぼ完全に共通化することが可能となり、コストダウンに貢献する。
本発明の信号処理モジュール10は、これまで説明した実施形態に限定されるものでない。具体的には、検出される素子信号Vは、燃料電池50(図7参照)のセル電圧に限定されず、その他の電圧・電流計測、温度計測、圧力計測、ガスの定性・定量を目的とするアナログ信号である場合もある。また、検出対象となる素子信号Vは、これらの目的のうち同一のものである必要はなく、異なる目的を検出する回路基板20が、積層して信号処理モジュール10を構成する場合もある。
筐体11は、基礎フレーム12及び増設フレーム13に分割されているものを例示したが、一体物であってもよい。
また、車内通信ネットワークはCAN通信に限定されるものでなく、他の通信方法を適用することも可能である。その際の連結端子30は、適用する通信方法に適合したものを採用すればよい。
また、連結端子30の第1係合部31及び第2係合部32は、一体物である連結体33に設けられる場合を示したが、別体により回路基板20の互いに反対面に設けられてもよい。
また、実施形態の説明は、回路基板20を三層積層させたものを例示したが、二層のものも四層以上の形態も取り得る。
図7は、本発明に係る信号処理モジュールによりセル電圧が検出される燃料電池の実施例を示す図である。
燃料電池50は、複数(例えば、200〜400)の単セル(発電素子)51が厚み方向に積層されて、その両端面を高剛性の一対のプレート52,52及び支持ロッド53で狭持する構成を備えている。
なお、単セル51は、それぞれ図示しない電解質膜と、その両面にそれぞれ配置されるアノード極及びカソード極と、燃料ガス(主成分:水素)の流路及び酸化ガス(空気)の流路が設けられているセパレータとを、構成要素とする。
このように構成される単セル51は、燃料ガスと酸化ガスとの電気化学反応により0.7V程度の起電力を発生するとともに、積層する単セル51が直列結合してなる燃料電池50は、全体として数百Vの起電力を出力する。
その一方で、それぞれの単セル51の境界に位置するセパレータには、図示しないセル電圧測定用の端子が設けられており、この端子は、燃料電池50の側面から上面に向けて這わせた連絡配線41(適宜図1参照)に接続している。
これにより、燃料電池50を構成する単セル51のセル電圧であるアナログ信号(素子信号V)が、セル電圧検出装置(信号処理モジュール)10において検出されることになる。なお、検出されるセル電圧は、一つの単セルのみに限定されず、隣接する数個の単セルの起電力をまとめて検出する場合もある。
図8は、本発明に係る信号処理モジュールによりセル電圧が検出される燃料電池を搭載した車両の実施例を示す図である。
車両60には、燃料電池50と、水素タンク61と、コンプレッサ62と、加湿器63と、ラジエータ64(放熱器)と、セル電圧検出装置10を含む制御モジュールとが、搭載されている。
ところで、セル電圧検出装置10は、数百にわたり積層した多数の単セル51のセル電圧を検出するものであっても、図7、図8中で記載が省略されているが、接続されるネットワーク配線16(図1参照)が分岐を含まないので、車両60の設計レイアウトにおいて省スペースに設けられている。
そして、水素タンク61からは水素燃料が、コンプレッサ62からは空気が、送られて、燃料電池50は発電する。この燃料電池50の出力端には、電動式の走行モータ(図示せず)が接続されており、この走行モータの駆動力を利用して、車両60が走行する。
セル電圧検出装置10及びその他の制御モジュールは、図示しないCANバスを介して、相互に通信している。そして、セル電圧検出装置10は、単セル51のセル電圧を常時監視し、発電状態や故障の有無を判定している。そして、セル電圧検出装置10は、単セル51の一部に異常を発見した場合は、その旨をCAN上の各種制御モジュールに伝達し、運転席の警告灯を点灯させる等の予め定められたシーケンスに則った処理が実行される。
本発明の第1実施形態に係る信号処理モジュールの分解斜視図である。 第1実施形態に係る信号処理モジュールの縦断面図である。 実施形態に係る信号処理モジュールの構成要素である増設(第2)回路基板及び増設(第2)フレームの部分の分解斜視図である。 (a)は実施形態に係る信号処理モジュールの構成要素である連結端子が相互に連結し合う状態を示す縦断面図であり、(b)はこの連結端子の拡大縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る信号処理モジュールの分解斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る信号処理モジュールの分解斜視図である。 本発明に係る信号処理モジュールによりセル電圧が検出される燃料電池である。 本発明に係る信号処理モジュールによりセル電圧が検出される燃料電池を搭載した車両である。
符号の説明
10,10A,10B セル電圧検出装置(信号処理モジュール)
11 筐体
12 基礎フレーム(第1フレーム)
13 増設フレーム(第2フレーム)
14,14A,14B 蓋面フレーム
15 中継端子
16 ネットワーク配線
20,20A 基礎回路基板(第1回路基板)
20,20B 増設回路基板(第2回路基板)
21 素子信号配線
22 素子側基板端子
23 通信信号配線
24 電力供給配線
25 ネットワーク側基板端子
30,30A,30B 連結端子
31 第1係合部
32 第2係合部
33 連結体
34 第1導電体
35 第2導電体
36 第3導電体
40,40A,40B アナログ信号の入力端子
41 連絡配線
50 燃料電池
51 単セル(発電素子)
60 車両
S 通信信号
V アナログ信号(素子信号)

Claims (7)

  1. 車両制御用の車内通信ネットワークに接続され、複数の発電素子を積層してなる燃料電池と接続されて当該発電素子の起電力をアナログ信号として個別に検出する信号処理モジュールであって
    前記車内通信ネットワークに接続する中継端子を有する筐体と、
    前記筐体の内部に収納されるとともに前記中継端子を経由して前記車内通信ネットワークに接続する第1回路基板と、
    前記第1回路基板に設けられている連結端子に連結して前記筐体の内部で積層されるとともに前記連結端子及び前記中継端子を経由して前記車内通信ネットワークに接続する第2回路基板とを、備えることを特徴とする信号処理モジュール。
  2. 請求項1に記載の信号処理モジュールにおいて、
    一つの第1回路基板及び積層する2以上の前記第2回路基板のそれぞれに設けられ相互に連結し合う連結端子及び前記中継端子を経由して前記車内通信ネットワークに接続することを特徴とする信号処理モジュール。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の信号処理モジュールにおいて、
    前記筐体は、
    前記中継端子を備える第1フレームと、
    前記第1フレームに積層されるとともに前記第2回路基板を支持する第2フレームとを、備えることを特徴とする信号処理モジュール。
  4. 請求項3に記載の信号処理モジュールにおいて、
    前記第1フレームは、積層する複数の前記第2フレームに対して積層方向の端面に位置していることを特徴とする信号処理モジュール。
  5. 請求項3に記載の信号処理モジュールにおいて、
    前記第1フレームは、積層する複数の前記第2フレームに対して積層方向の略中央に位置していることを特徴とする信号処理モジュール。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の信号処理モジュールにおいて、
    前記第1回路基板及び前記第2回路基板で処理される車両制御用の前記発電素子のアナログ信号を入力する入力端子が、それぞれの回路基板を支持している前記第1フレーム及び前記第2フレームの側面に設けられていることを特徴とする信号処理モジュール。
  7. 請求項4又は請求項5に記載の信号処理モジュールにおいて、
    前記筐体が収納している全ての回路基板で処理される車両制御用の前記発電素子のアナログ信号を入力する入力端子が、前記第1フレームの側面に設けられていることを特徴とする信号処理モジュール。
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