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JP5118856B2 - ラベル付ボトル及びラベル固定方法 - Google Patents
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Description

本発明は、飲料等をポリエチレンテレフタレート製ボトル(以下、ペットボトルと記す。)などの、円筒状をなす胴部中央に縮径部が設けられ、該縮径部と底部との間に該縮径部よりも外径の大きい段差が設けられ、前記縮径部に合成樹脂製フィルムからなる筒状ラベルが固定されたラベル付ボトル、及び該ボトルにラベルを固定する方法に関する。
従来より、ペットボトルに清涼飲料水や果汁飲料などを充填し、口部にキャップを装着して密封し、且つ胴部に合成樹脂製フィルムからなる筒状ラベルを固定して製品としたラベル付ボトルが汎用されている。
現在、ペットボトルにおいては、リサイクルのために廃棄時にラベルを剥がす必要があり、ラベルには高い剥離性が求められている。そのため糊付けを必要とせずに固定でき、ミシン目等により容易に破断させて剥離させることができる熱収縮性ラベル(シュリンクラベルとも称される。)が多用されている。
しかしながら、熱収縮性ラベルは伸縮性に乏しく、糊付けもされていないため、容器との間でズレが生じ、ラベルが動いて持ちにくいという問題がある。特に、容量1.5Lや2Lの大容量の円筒形ペットボトル入り炭酸飲料は、内圧の変化による体積の変動が生じやすく、開封してボトル内圧が下がるとラベルとボトル本体との間に隙間が生じてしまい、ラベルが動いて持ちにくいという問題がある。これに対し、従来、例えば特許文献1,2に開示された技術が提案されている。
特許文献1には、胴部にくびれ部を有する容器の少なくとも前記胴部に被嵌された熱収縮性を有する筒状のシュリンクラベルを加熱し収縮させて容器に装着させるシュリンクラベルの容器への装着方法であって、シュリンクラベルにおける前記くびれ部より下方の所定領域を他の領域に先行して収縮させることを特徴とするシュリンクラベルの容器への装着方法が開示されている。
特許文献2には、下記樹脂組成物Aによるフイルムを中間層(A)とし、樹脂組成物Bによるフイルムを両外面層(B)とすることを特徴とする熱収縮性積層フイルム、及び熱収縮性積層フイルムによるミシン目入りチューブ状フイルムがラベルとして軽量ペットボトルに熱収縮締着された包装軽量ペットボトルが開示されている。<樹脂組成物A>メタロセン触媒による直鎖状低密度ポリエチレン樹脂45〜65質量%、低密度ポリエチレン樹脂5〜25質量%、環状オレフィン系樹脂5〜15質量%及び石油樹脂5〜25質量%。<樹脂組成物B>環状オレフィン系樹脂70〜90質量%及び直鎖状低密度ポリエチレン樹脂10〜30質量%。
特開2006−1573号公報 特開2006−27052号公報
しかしながら、前述した従来技術には、次のような問題があった。
特許文献1に開示されたように、ボトル全体を熱収縮性ラベルで覆う方法は、大容量ペットボトルでは、使用するラベルの量が多くなる、均一に収縮させるのが難しい、といった問題がある。また、ボトルの剛性向上及び直立性確保のために底部に複数の脚部を形成したボトルでは、脚部を熱収縮性ラベルで覆うと隙間ができてしまい、外観が悪くなり、また隙間に物が引っ掛かり易くなるなどの問題がある。
特許文献2に開示された包装軽量ペットボトルは、内圧の変化による体積の変動が生じやすく、開封してボトル内圧が下がるとラベルとボトル本体との間に隙間が生じてしまい、ラベルが動いて持ちにくくなる、という問題を解消できていない。
本発明は、前記事情に鑑みてなされ、ボトルの胴部にラベルを強固に固定することが可能なラベル付ボトル及びラベル固定方法の提供を目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、円筒状をなす胴部中央に縮径部が設けられ、該縮径部と底部との間に最大外径の段差が設けられ、且つ複数の脚部が設けられ、前記縮径部に合成樹脂製フィルムからなる筒状ラベルが固定されたラベル付ボトルにおいて、
前記ラベルが、前記縮径部下端から前記段差を覆う位置まで延長された熱収縮性ラベルからなり、前記熱収縮性ラベルの下端が前記段差より15mm以上下方で前記脚部よりも上方の位置にあることを特徴とするラベル付ボトルを提供する。
本発明のラベル付ボトルにおいて、前記ボトルがポリエチレンテレフタレート製ボトルであり、前記ラベルがポリオレフィン系樹脂熱収縮性フィルムであることが好ましい。
また本発明は、円筒状をなす胴部中央に縮径部が設けられ、該縮径部と底部との間に最大外径の段差が設けられ、且つ複数の脚部が設けられたボトルの前記縮径部に、合成樹脂製フィルムからなる筒状ラベルを固定するラベル固定方法において、
熱収縮時に前記縮径部下端から前記段差を覆う位置まで達する熱収縮性ラベルを用い、該熱収縮性ラベルをその下端が前記段差より15mm以上下方で前記脚部よりも上方の位置に配置し、次いで該熱収縮性ラベルを下方部分から収縮させることを特徴とするラベル固定方法を提供する。
本発明のラベル付ボトルは、縮径部下端から前記段差を覆う位置まで延長された熱収縮性ラベルを胴部に固定したものなので、開封してボトル内圧が下がった場合でも、ラベルが弛み難くなり、ラベルが空回りしたり上下にズレることを防止できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明のラベル付ボトルの一実施形態を示す図である。本実施形態のラベル付ボトル1は、円筒状をなす胴部3中央に縮径部6が設けられ、該縮径部6と底部4との間に他の胴部よりも外径の大きい段差7が設けられたペットボトル2の縮径部6に、合成樹脂製フィルムからなる筒状のラベル9が固定された構成になっており、このラベル9は、縮径部6下端から段差7を覆う位置まで延長された延長部分10を有する熱収縮性ラベルからなることを特徴としている。
本実施形態のラベル付ボトル1において、ボトルとしては、胴部3が円筒状のペットボトル2を用いている。このペットボトル2の上部に設けられた口部の外周には、図示していない雄ネジが設けられ、この雄ネジには内周面に雌ネジが設けられたキャップ8が装着されている。また、このペットボトル2の下部には、ボトルの剛性向上及び直立性確保のために複数の脚部5が設けられている。前記ラベル9の下端は、段差7より下方で脚部5よりも上方に位置している。
このペットボトル2は、円筒状をなす胴部3中央に縮径部6が設けられ、該縮径部6と底部4との間に他の胴部よりも外径の大きい段差7が設けられた構造であればよく、細部の形状や寸法は特に限定されない。また、段差7は、他の胴部よりも外径がわずかに大きければ、本発明による効果、すなわちラベルの周りやズレを防止する効果が得られるため、容器成形時に金型の接合部により生じる段差を利用することもできる。なお、縮径部6の上部に、この段差と同程度の外径を持つ膨出部や段差を設けることもできる。
本実施形態のラベル付ボトル1において、ラベル9は、円筒状の熱収縮性ラベルからなり、ペットボトル2の胴部3に固定した状態で、縮径部6下端から段差7を覆う位置まで延長された延長部分10を有するような大きさになっている。このラベル9の材質は、ポリエチレン系樹脂などのポリオレフィン系樹脂が好ましく、例えば、特許文献2に開示されているように、LLDPE樹脂、LDPE樹脂、環状オレフィン系樹脂、石油樹脂などを含む熱収縮性積層フイルムなども使用できる。
本実施形態のラベル付ボトル1において、ラベル9は、その上縁部と延長部分10とが非印刷部11,11になっており、これらの非印刷部11,11の間の部分が印刷部12になっている。この印刷部12には、商品名や必要な表記等が印刷されている。また、このラベル9には、ミシン目などのラベル剥離用の破断部を形成することが好ましい。
本実施形態のラベル付ボトル1は、縮径部6下端から段差7を覆う位置まで延長された熱収縮性樹脂フィルムからなるラベル9を胴部3に固定したものなので、開封してボトル内圧が下がった場合でも、ラベル9が弛み難くなり、ラベル9が空回りしたり上下にズレることを防止できる。
本実施形態のラベル付ボトル1において、ペットボトル2の胴部3に前述したラベル9を固定する場合、本発明に係るラベル固定方法によって固定することが好ましい。
本発明に係るラベル固定方法は、円筒状をなす胴部3中央に縮径部6が設けられ、該縮径部6と底部4との間に他の胴部3よりも外径の大きい段差7が設けられ、且つ複数の脚部5が設けられたペットボトル2の縮径部6に、合成樹脂製フィルムからなる筒状のラベル9を固定するラベル固定方法において、熱収縮時に前記縮径部6下端から段差7を覆う位置まで達する熱収縮性ラベルを用い、該熱収縮性ラベルをその下端が段差7より下方で脚部5よりも上方の位置に配置し、次いで該熱収縮性ラベルを下方部分から収縮させることを特徴とする。
本発明に係るラベル固定方法によれば、縮径部6下端から段差7を覆う位置まで延長されたラベル9を、ペットボトル2の胴部3に確実に固定することができる。
高さ305mm、最大外径(段差外径)92.5mm、底部下端から段差までの距離約53mm、縮径部の長さ約118mmを有するペットボトルに、炭酸飲料を充填した後、ラベル下方の非印刷部の長さを種々変更した熱収縮性ラベルを固定し、例1〜例9のサンプルを作製した。これらのサンプルを開封してボトル内圧を低下させた後、それぞれのラベルの固定状態を調べた。ラベル固定状態の評価基準は、次の通りとした。
◎:上下ズレ無し。
○:ほぼ上下ズレ無し。
△:若干上下ズレ有。
×:上下ズレ有。
(例1)
ラベル下方の非印刷部の長さを、通常の5mm(ラベル下端が接地面より60mm)とした。ラベル下端は段差まで達していない。例1でのラベル固定状態は×であった。
(例2)
ラベル下方の非印刷部の長さを10mm(ラベル下端が接地面より55mm)とした。ラベル下端は段差まで達していない。例2でのラベル固定状態は×であった。
(例3)
ラベル下方の非印刷部の長さを15mm(ラベル下端が接地面より50mm)とした。ラベル下端は段差に達したが完全に覆っていない。例3でのラベル固定状態は×であった。
(例4)
ラベル下方の非印刷部の長さを20mm(ラベル下端が接地面より45mm)とした。
ラベル下端は段差に達したが完全に覆っていない。例4でのラベル固定状態は×であった。
(例5)
ラベル下方の非印刷部の長さを25mm(ラベル下端が接地面より40mm)とした。段差はラベルでほぼ覆われた。例5でのラベル固定状態は△であった。
(例6)
ラベル下方の非印刷部の長さを30mm(ラベル下端が接地面より35mm)とした。段差はラベルで覆われた。例6でのラベル固定状態は○であった。
(例7)
ラベル下方の非印刷部の長さを35mm(ラベル下端が接地面より30mm)とした。段差はラベルで覆われた。例7でのラベル固定状態は○であった。
(例8)
ラベル下方の非印刷部の長さを40mm(ラベル下端が接地面より25mm)とした。段差はラベルで覆われた。例8でのラベル固定状態は○であった。
(例9)
ラベル下方の非印刷部の長さを65mm(ラベル下端=接地面)とした。例9でのラベル固定状態は◎であった。
以上の通り、ラベル下方の非印刷部を通常の5mmよりも25mm延長することにより、開封後のラベル空回り及び上下ズレを抑制することができる。非印刷部を25mm延長した場合、ボトル胴部下部の段差を15mm程度またいだ位置関係となっている。従って、非印刷部(延長部分)は、段差よりも15mm以上延長して設けることが好ましい。
ラベル材質は、ポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂が主に用いられるが、その中でもポリオレフィン系樹脂が最も有効であった。
前記の装着状態を再現しようとした場合、ボトル胴部下部段差の前後を同時に加熱収縮させることにより、収縮時にラベルが上下にずれることを防止できる。
本発明のラベル付ボトルの一実施形態を示す側面図である。
符号の説明
1…ラベル付ボトル、2…ペットボトル、3…胴部、4…底部、5…脚部、6…縮径部、7…段差、8…キャップ、9…ラベル、10…延長部分、11…非印刷部、12…印刷部。

Claims (3)

  1. 円筒状をなす胴部中央に縮径部が設けられ、該縮径部と底部との間に最大外径の段差が設けられ、且つ複数の脚部が設けられ、前記縮径部に合成樹脂製フィルムからなる筒状ラベルが固定されたラベル付ボトルにおいて、
    前記ラベルが、前記縮径部下端から前記段差を覆う位置まで延長された熱収縮性ラベルからなり、前記熱収縮性ラベルの下端が前記段差より15mm以上下方で前記脚部よりも上方の位置にあることを特徴とするラベル付ボトル。
  2. 前記ボトルがポリエチレンテレフタレート製ボトルであり、前記ラベルがポリオレフィン系樹脂熱収縮性フィルムであることを特徴とする請求項1に記載のラベル付ボトル。
  3. 円筒状をなす胴部中央に縮径部が設けられ、該縮径部と底部との間に最大外径の段差が設けられ、且つ複数の脚部が設けられたボトルの前記縮径部に、合成樹脂製フィルムからなる筒状ラベルを固定するラベル固定方法において、
    熱収縮時に前記縮径部下端から前記段差を覆う位置まで達する熱収縮性ラベルを用い、該熱収縮性ラベルをその下端が前記段差より15mm以上下方で前記脚部よりも上方の位置に配置し、次いで該熱収縮性ラベルを下方部分から収縮させることを特徴とするラベル固定方法。
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