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JP5120010B2 - 車両上制御装置への制御用データの書込み方法および車両上制御装置 - Google Patents
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JP5120010B2 - 車両上制御装置への制御用データの書込み方法および車両上制御装置 - Google Patents

車両上制御装置への制御用データの書込み方法および車両上制御装置 Download PDF

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本発明は、車上自動機器の動作を制御する車上制御装置ならびに、該車上制御装置に制御プログラムおよび/又は該プログラムの実行において使用する参照データを書込む方法に関する。本発明は、これに限定する意図ではないが、車両上の自動変速機の動作を制御する変速制御装置およびその他の、車上自動機器の動作を制御するコンピュータ,コントローラに用いることができる。
特開2003−202072号公報 特開2006−283832号公報 特開2001−034601号公報
特許文献1には、道路情報および走行状態に基づいて目標速度を算出し、車両速度を該目標速度とするように、車両上自動変速機の変速をコンピュータによって制御する車両用制御装置が記載されている。特許文献2には、RAM内蔵のCPUおよびEEPROMを用いて、シフトレバーポジションおよびエンジン作動状態に基づいて自動変速機を制御する車両制御装置を記載している。
特許文献3は、多くの車上制御装置に採用される1チップマイクロコンピュータ(マイコン)の不揮発メモリに制御プログラムを書き込む方法を記載している。マイコンは、CPU,RAMおよび不揮発メモリ(EPROM,EEPROM)を主体とし、RAMの記憶容量は不揮発メモリよりも小さい。特許文献3の図1に示される第1実施例は、外部のPROMライタからマイコン(の不揮発メモリ)に格納する制御プログラムの転送時間を短くするために、制御プログラムを圧縮して転送するが、制御プログラムは、RAMの空きエリアに入りきる単位でブロック化されて、ブロック単位で圧縮されて転送される。しかし、転送しながら書込みを行うので高圧縮は不向きで圧縮率が低く、また、圧縮データを解凍すなわち伸張したとき、RAMの空きエリアに入りきる単位で圧縮して転送するので、1ブロックの圧縮データ量すなわち転送データ量は少なく、転送時間節減効果が比較的に低い。そこで第2実施例では、制御プログラムのブロック単位の圧縮データを受信してRAMに順次書込んでから不揮発メモリに書込み、全制御プログラムの圧縮データを不揮発メモリに格納すると、該不揮発メモリから圧縮データを順次RAMに読み出して解凍し、解凍したデータを不揮発メモリに書き込む。これによれば、PROMライタから制御装置である1チップマイコンへの制御プログラムの転送時間は短く、しかも高圧縮率の圧縮方式を採用できるので、更に転送時間を短縮することができる。
しかし、不揮発メモリに、制御プログラムの圧縮データと伸張データを並行して保持する必要があるので、圧縮データを保持する分、不揮発メモリの記憶容量を増やさなければならない。また、制御プログラムの書込み時に、RAMには同一の圧縮データを2回書込むことになり、しかも不揮発メモリに、圧縮データの書込みと読み出しを行わなければならず、RAMおよび不揮発メモリに対するデータ読み書き処理が増える。
ところで、制御プログラムおよび又は該制御プログラムで用いる参照データの書込みは、非圧縮データの転送による場合と、圧縮データの転送の場合で、PROMライタあるいはその他の転送ツールで生成するデータ転送フレームが異なり、また、1チップマイコンなど車上制御装置での受信データの、不揮発メモリへの格納処理が異なる。しかし、全データを非圧縮データで転送したい場合や、圧縮データと非圧縮データの混在で転送したい場合がある。特に、制御プログラムで用いる参照データは、設計の都合上、変更する頻度が高いため、非圧縮データで処理したい場合がある。また、特定の識別品番書込みを実施する際には、テキストデータとして認識可能な非圧縮データを用いたい場合も存在する。
本発明は、車上制御装置への制御プログラム,制御参照データの書込み,追加書込みあるいは一部更新書込みを、圧縮データと非圧縮データが混在したデータの転送可能にすることを第1の目的とし、これをRAMおよび不揮発メモリの記憶容量を格別に増やすことなく実現することを第2の目的とし、RAMおよび不揮発メモリのデータ読み書き処理を格別に増やすことなく実現することを第3の目的とする。
上記目的を達成するために本発明においては、車上自動機器(1)の動作を制御するプログラムおよび該プログラムの実行において使用する参照データを含む制御用データを非圧縮で転送するための第1種データ転送フレームと、圧縮して転送するための第2種データ転送フレームとを、同一固定サイズとし、各データ転送フレームは、非圧縮/圧縮を表す圧縮識別情報を含むものとする。そして車両上制御装置において、受信したデータフレームの圧縮識別情報が非圧縮を表すときは、該データ転送フレームの制御用データを不揮発メモリ(27)に格納するが、圧縮を表すときは、該データ転送フレームの制御用データをRAM(26)に書込んで解凍処理を開始し、解凍した制御用データを前記RAMに書込みかつ該制御データ量が設定量、に達すると解凍処理を中断して、解凍した制御用データを前記不揮発メモリ(27)に格納し、そして中断した箇所から解凍処理を再開し、この解凍と不揮発メモリへの格納を、該データ転送フレームの圧縮制御用データを全て解凍して前記不揮発メモリに格納するまで繰り返す。これを実現する本発明の、車両上制御装置への制御用データの書込み方法は、下記(1)以下の通りである。
(1)データを一時書込むためのRAM(26)、ならびに、車上自動機器(1)の動作を制御するプログラムおよび該プログラムの実行において使用する参照データを含む制御用データ、を格納するための不揮発メモリ(27)を持ち、該不揮発メモリの制御用データを用いて、車上自動機器の状態を表す状態データを前記RAMに保持し該状態データに基づいて出力データを生成し該出力データにより該車上自動機器の動作を制御する車両上制御装置(22)の、前記不揮発メモリに前記制御用データを格納する、制御用データ書込み方法において、
前記不揮発メモリ(27)に格納するための非圧縮の前記制御用データおよび該制御用データの前記不揮発メモリ上の格納アドレスを指定するアドレスデータであって非圧縮を表す圧縮識別情報を含む固定サイズの第1種データ転送フレーム、又は、前記不揮発メモリ(27)に格納するための圧縮した前記制御用データおよび前記不揮発メモリのアドレス範囲の外を表すアドレスデータであって圧縮を表す圧縮識別情報を含む、前記固定サイズと同一サイズの第2種データ転送フレーム、を受信し、
受信したデータ転送フレームの圧縮識別情報が非圧縮を表すときは、該データ転送フレームの制御用データを前記不揮発メモリ(27)に格納し、
受信したデータ転送フレームの圧縮識別情報が圧縮を表すときは、該データ転送フレームの制御用データを前記RAM(26)に書込んで解凍処理を開始し、解凍した制御用データを前記RAMに書込みかつ該制御データ量が設定量、に達すると解凍処理を中断して、解凍した制御用データを前記不揮発メモリ(27)に格納し、そして中断した箇所から解凍処理を再開し、この解凍と不揮発メモリへの格納を、該データ転送フレームの圧縮制御用データを全て解凍して前記不揮発メモリに格納するまで繰り返す、
ことを特徴とする、車両上制御装置への制御用データの書込み方法。
なお、理解を容易にするために括弧内には、図面に示し後述する実施例の対応要素又は対応事項の符号を、例示として参考までに付記した。以下も同様である。
これによれば、非圧縮で転送するための第1種データ転送フレームと、圧縮して転送するための第2種データ転送フレームとが、同一固定サイズであるので、同一のフレーム構成で、車両上制御装置に転送できる。第1種データ転送フレームの非圧縮の制御データの量を、RAM書込みが可能な設定量に固定しておくことにより、RAMの記憶容量を増やすことなく、第1種データ転送フレームの転送およびその中の制御データの不揮発メモリへの格納が可能である。
第2種データ転送フレームが第1種データ転送フレームと同一サイズであるので、第2種データ転送フレームの圧縮制御データのデータ量は上記設定量となるので、RAM書込みが可能である。データ転送フレームに圧縮識別情報があるので、これに基づいて解凍処理の要否を容易に選択できる。RAMに設定量の圧縮データと、解凍した設定量の制御データを記憶する空き容量があれば、解凍した制御用データを前記RAMに書込みかつ該制御データ量が設定量、に達すると解凍処理を中断して、解凍した制御用データを前記不揮発メモリ(27)に格納し、そして中断した箇所から解凍処理を再開し、この解凍と不揮発メモリへの格納を、該データ転送フレームの圧縮制御用データを全て解凍して前記不揮発メモリに格納するまで繰り返すので、RAMオーバフローを生じない。この空き容量が保証されない場合には、該設定量は、RAMの空き容量の1/2以下に設定する。こうすると、RAMの記憶容量を格別に増やすことなく、第1種データ転送フレームを用いる非圧縮制御データの転送と不揮発メモリへの格納は勿論、第2種データ転送フレームを用いる圧縮した制御データの転送と不揮発メモリへの格納が可能である。RAMおよび不揮発メモリのデータ読み書き処理は格別に増えない。
本発明の後述の実施例では、不揮発メモリのアドレスデータは3バイトであり、その最上位バイト(先頭バイト)の最上位2ビット(先頭ビット)の「01」が「圧縮」を表し、「00」が非圧縮を表す。なおこの場合、不揮発メモリの記憶領域の最大アドレスは、該ビットが「00」にとどまるものである。データ転送フレームの先頭部(プロトコル)の転送先アドレスデータを圧縮識別情報に兼用するので、第1種データ転送フレームと第2種データ転送フレームは見かけ上同一構成であり、これも、非圧縮制御用データ転送と圧縮制御用データ転送の併用を容易にしている。
(2)前記第1種データ転送フレームの非圧縮の制御用データ量は固定値であり、前記設定量は、該固定値である、上記(1)に記載の、車両上制御装置への制御用データの書込み方法。
)前記第2種データ転送フレームは、前記不揮発メモリ(27)に格納するための前記制御用データを複数(n)に分割した格納用データと該格納用データが圧縮データか否を表す圧縮識別情報とを含む、各データ転送フレームであり、1つのデータ転送フレームの格納用データが圧縮データであって前記解凍した制御用データを前記不揮発メモリ(27)に格納すると解凍処理を中断し、次のデータ転送フレームを受信すると、該データ転送フレームの圧縮識別情報が圧縮を表すものであったときは、該データ転送フレームの格納用データを前記RAM(26)に書込んで中断した箇所から解凍処理を再開する、上記(1)又は(2)に記載の、車両上制御装置への制御用データの書込み方法。
これによれば、圧縮しても前記設定量を超える、サイズが大きい制御データでも、圧縮データを設定量に分割して各分割をデータ転送フレームとして車両上制御装置に転送して格納することができる。
)データを一時書込むためのRAM(26)、ならびに、車上自動機器(1)の動作を制御するプログラムおよび該プログラムの実行において使用する参照データを含む制御用データ、を格納するための不揮発メモリ(27)を持ち、該不揮発メモリの制御用データを用いて、車上自動機器の状態を表す状態データを前記RAMに保持し該状態データに基づいて出力データを生成し該出力データにより該車上自動機器の動作を制御する、車両上制御装置(22)において、
前記不揮発メモリ(27)に格納するための前記制御用データおよび該制御用データの前記不揮発メモリ上の格納アドレスを指定するアドレスデータであって、非圧縮を表すものは該アドレスデータそのもの、圧縮をあらわすものは、前記不揮発メモリのアドレス範囲の外を表すものである圧縮識別情報を含む、前記制御用データが圧縮か非圧縮かに関わらず同一の固定サイズのデータ転送フレームを受信し、
該圧縮識別情報が圧縮を表すものでないと、該データ転送フレームの制御用データを前記不揮発メモリ(27)に格納し、
前記圧縮識別情報が圧縮を表すものであったときは、該データ転送フレームの制御用データを前記RAM(26)に書込んで解凍処理を開始し、解凍した制御用データを前記RAMに書込みかつ該制御データ量が設定量、に達すると解凍処理を中断して、解凍した制御用データを前記不揮発メモリ(27)に格納し、そして中断した箇所から解凍処理を再開し、この解凍と不揮発メモリへの格納を、該データ転送フレームの圧縮制御用データを全て解凍して前記不揮発メモリに格納するまで繰り返す、ことを特徴とする車両上制御装置。
これによれば、データ転送フレームが非圧縮制御データ転送用のものか圧縮制御データ転送用のものかに関わらず同一サイズであるので、同一の受信機能で受信してRAMに制御データを書込むことができる。データ転送フレームに圧縮識別情報があるので、これに基づいて解凍処理の要否を容易に選択できる。RAMに設定量の圧縮データと、解凍した設定量の制御データを記憶する空き容量があれば、解凍した制御用データを前記RAMに書込みかつ該制御データ量が設定量、に達すると解凍処理を中断して、解凍した制御用データを前記不揮発メモリ(27)に格納し、そして中断した箇所から解凍処理を再開し、この解凍と不揮発メモリへの格納を、該データ転送フレームの圧縮制御用データを全て解凍して前記不揮発メモリに格納するまで繰り返すので、RAMオーバフローを生じない。この空き容量が保証されない場合には、該設定量は、RAMの空き容量の1/2以下に設定する。こうすると、RAMの記憶容量を格別に増やすことなく、第1種データ転送フレームを用いる非圧縮制御データの転送と不揮発メモリへの格納は勿論、第2種データ転送フレームを用いる圧縮した制御データの転送と不揮発メモリへの格納が可能である。RAMおよび不揮発メモリのデータ読み書き処理は格別に増えない。
)前記第1種データ転送フレームの非圧縮の制御用データ量は固定値であり、前記設定量は、該固定値である、上記()に記載の、車両上制御装置への制御用データの書込み方法。
)前記制御データの圧縮データを転送するためのデータ転送フレームは、前記不揮発メモリ(27)に格納するための前記制御用データの圧縮データを複数に分割した格納用データと該格納用データが圧縮データか否を表す圧縮識別情報とを含む、各データ転送フレームであって、1つのデータ転送フレームの格納用データが圧縮データであって前記解凍した制御用データを前記不揮発メモリ(27)に格納すると解凍処理を中断し、次のデータ転送フレームを受信すると、該データ転送フレームの圧縮識別情報が圧縮を表すものであったときは、該データ転送フレームの格納用データを前記RAM(26)に書込んで中断した箇所から解凍処理を再開する、上記(4)又は(6)に記載の車両上制御装置。
本発明の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
図1に、本発明の一実施例の車上制御装置を装備した変速制御システムの概要を示す。自動変速機1は、変速機構,該変速機構を駆動する油圧回路、および、該油圧回路の油圧の通流を制御するソレノイドバルブ群、を備える。変速機構は、エンジン3の回転動力を、車輪駆動軸回転駆動用の回転動力に変速しまた方向転換するものであって、トルクコンバータ、および、複数段の変速を行うための遊星歯車機構,クラッチおよびブレーキを含む。油圧回路は、オイルポンプ,多くの機械式バルブ,オリフィス,流体流路を含む。該流体流路に介挿されたソレノイドバルブ群の各ソレノイドバルブのオン(開)/オフ(閉)あるいは油圧切換えにより、油圧回路が、変速機構のクラッチ,ブレーキに油圧をオン(印加)/オフ(解放)する。これにより、自動変速機1のレンジ(パーキングP,後進R,ニュートラルN,前進D,S,L)が定まり、また、前,後進の速度段(第1速〜第6速)が定まる。ソレノイドバルブ群の中には、前進設定用のソレノイドバルブ,後進設定用のソレノイドバルブ,速度段およびロックアップ設定用のソレノイドバルブがある。
電子制御装置(ECU)2には、ブレーキ信号,スロットル開度信号,エンジン回転速度信号,車速信号、等の状態信号およびその他の、レンジおよび速度段決定に参照すべき状態信号が入力されると共に、レンジ選択キー群(電気スイッチ群)4の、運転者が操作したキーを表すレンジ指示信号が与えられる。ECU2は、状態信号およびレンジ指示信号に対応して、設定すべきレンジを決定しかつ速度段を決定して、決定したレンジおよび速度段に自動変速機1を設定するための、ソレノイドバルブ群の各ソレノイドバルブのオン(ソレノイドに通電)/オフ(非通電)を指示するソレノイド操作信号を生成して、自動変速機1に内蔵の、各ソレノイドに通電するソレノイドドライバ(通電回路)に出力する。これによって各ソレノイドバルブに通電が行われ、あるいは通電が停止される。
ECU2は、エンジン3および自動変速機1から、エンジンの動作状態および自動変速機の動作状態を表す状態信号を受け、また、レンジ選択キー群4のレンジ選択信号を受け、自動変速機1の油圧回路の各種ソレノイドバルブのオン/オフ,油圧切換え等の指示信号(操作信号)を自動変速機1に出力する入出力インターフェース(I/F)21,車上コンピュータシステムの主コントローラである車上システムコントローラVSCCから車両の運転状態,走行状態を表す状態信号を受信し、自動変速機1の動作状態を表す変速機状態信号を車上システムコントローラVSCCに出力する入出力インターフェース(I/F)23、および、変速制御プログラムを用いて、入力状態信号に対応して操作出力データを生成してI/F21に出力する、本発明の一実施例の車上制御装置である、変速機コントローラ22で構成されている。
操作出力データはI/F21において変速機操作信号にデコードされて自動変速機1のソレノイドドライバに出力される。本実施例では、変速機コントローラ22には、1チップマイクロコンピュータ(マイコン)を用いており、マイコン22の内部のプログラムメモリである不揮発メモリ(本実施例ではEEPROM27)に格納した変速制御プログラムに従って、入力状態信号に対応して制御出力データを生成してI/F21に出力する。
図2に、マイコン22の主要な構成要素を示す。マイコン22には、CPU24,共通バス25,RAM26,不揮発メモリであるEEPROMおよび入出力ポート28がある。RAM26は、変速制御において、状態信号(入力信号)をI/F21が1バイト単位に集成した状態データを保持し、自動変速機1に出力する操作データおよび車上システムコントローラVSCCに出力する状態データ、等入出力データ、ならびに、演算処理,論理処理の中間過程のデータ、などのデータを一時保持するためのものである。
EEPROM27は、CPU24の動作プログラムおよび参照データを不揮発保持するものであり、本実施例では、上述の変速制御プログラムおよび該プログラムが利用する参照データ(変速特性を定める速度段境界データ,ロックアップ境界データ他)を格納(インストール)する「制御データ」書込み領域273の他に、ブートプログラム書込み領域271を、EEPROM27に設定している。以下において、変速制御プログラムおよび参照データを総括して「制御用データ」と表現する。図2上の表示は、CPU24がブートプログラムに従ってマイコン22の内部の不揮発メモリであるEEPROM27に、「制御用データ」をインストールするときのデータ書込み状態を示す。
マイコン22に「制御用データ」をインストールするときには、図2に示す「制御用データ」を組み込んだデータ転送フレームを格納した書込みツール29を、I/F23を介して入出力ポート28に接続する。本実施例では、書込みツール29からマイコン22にインストールする「制御用データ」を転送するためのデータ転送フレームに、第1種と第2種の2種類がある。
第1種データ転送フレームは、本実施例では、該インストールを開始するときのRAM26の空き容量の1/2以下の固定量である、データを転送するサイズの「第1設定量」の非圧縮「制御用データ」の書込み領域の先頭に、EEPROM27の書込みアドレスデータ(3バイト)を含むプロトコルを付加したものである。
第2種データ転送フレームは、「制御用データ」の圧縮データの「第1設定量」分の書込み領域の先頭に、EEPROM27の書込みアドレスデータ(3バイト)を含むプロトコルを付加し、しかも、3バイトアドレスデータの最上位バイトの最上位2ビットを「01」としたものである。このアドレスデータは、EEPROM27の書込み領域の最大アドレスを超えるアドレスすなわち記憶領域を外れるアドレスを表す。この場合の実アドレスは、圧縮データ内に格納されており、圧縮データを解凍して取得する。
第1種データ転送フレームで非圧縮の「制御データ」をマイコンに転送する場合は、書込みツール29において、非圧縮の「制御データ」の全体量が前記「設定量」を超える場合、全体量を「第2設定量」単位で分割し、各分割の非圧縮の第1種データ転送フレームを生成して書込みツール29で保持する。
第2種データ転送フレームで圧縮した「制御データ」をマイコンに転送する場合は、書込みツール29において、「制御データ」を圧縮して、圧縮データの全体量が「第1設定量」を超える場合、圧縮データを「第1設定量」単位で分割し、各分割の圧縮データの第2種データ転送フレームを生成して書込みツール29で保持する。図2は、このように第2種データ転送フレームを生成して書込みツール29で保持した状態を表す。
電源オン直後に起動するブートプログラム271には、本実施例では、上述の第2種データ転送フレームの圧縮(凍結,符号化)した「制御データ」を解凍(伸張,復号)するプログラム272が含まれており、該解凍プログラム272を用いて圧縮「制御データ」を解凍する。すなわち、非圧縮の「制御データ」を復元する。
図3に、CPU24の、「制御データ」インストール処理の概要を示す。電源オンにより動作電圧が印加されるとCPU24は、ブートプログラム271を起動し(ステップs1)、該ブートプログラムに従って、書込み接続ポート(I/O28の通信ポート)に書込みツールの接続があるか判定する(ステップs2)。なお、以下においては、括弧内には、ステップという語を省略してステップ識別符号のみを記す。
書込みツール29が接続されていないと、CPU24は、制御プログラム書込み領域273の制御プログラムを起動し、該制御プログラムに従って変速制御を開始する(s2−s11−s12)。
しかし、書込みツール29が接続されていた場合には、書込みツール29と通信して、第1番のデータ転送フレームを受信してRAM26に書込む(s2〜s4)。次に、受信フレームの3バイトの書込みアドレスデータの最上位バイトの最上位2ビットのデータ(圧縮識別情報)に応じて、それが「00」であると、第1番のデータ転送フレームの「制御データ」(非圧縮)をそのまま、EEPROM27の、該3バイトのアドレスデータが表すアドレス(始端アドレス)以降に書込む(s5,s6)。
圧縮識別情報が「01」であった場合には、第1番のデータ転送フレームの「制御データ」(圧縮)を、解凍プログラムを用いて解凍してRAM26に解凍した「制御データ」を蓄積していき、蓄積量が前述の「設定量」以上になると、そこで解凍を中断して、EEPROM27の、該3バイトのアドレスデータの最上位2ビット(圧縮識別情報)を「00」と読み替えたデータが表すアドレス(始端アドレス)以降に書込む(s5−s7〜s9)。そして中断した次の圧縮データから解凍を再開し(s10−s7)、また、解凍した「制御データ」量が、「制御データ」を書込む単位のサイズの「第2設定量」以上になると、そこで解凍を中断して、EEPROM27の、先の制御データを書き込んだ最終アドレスの次のアドレス以降に書込む。このように、解凍した「制御データ」量が「第2設定量」以上になるごとに解凍を中断して解凍した「制御データ」のEEPROM27への書込みを行い、書込みを終えると解凍を再開する。



なお、第1設定量と第2設定量とは異なり、第1設定量は、データを転送するサイズであり、第2設定量は解凍した「制御データ」を書込む単位のサイズである。
第1番のデータ転送フレームの圧縮「制御データ」の解凍を完了すると、そこで解凍を中断し、解凍済の制御データをEEPROM27に書込む。
第1番のデータ転送フレームの「制御データ」の、EEPROM27への書込みを終了するとCPU24は、レディを書込みツール29に転送し、これに応答して書込みツール29が第2番のデータ転送フレームをマイコン22に送信する(s3,s4)。
この第2番のデータ転送フレームの転送データが非圧縮である場合の、CPU24のデータ処理は、上述の第1番のデータ転送フレームを受信した場合の処理と同一である(s5,s6)。
第2番のデータ転送フレームの「制御データ」が圧縮データであった場合は、中断していた解凍を、第2番のデータ転送フレームの「制御データ」を用いて再開し、解凍した「制御データ」は、第1番の(直前に受信した)データ転送フレームの「制御データ」のEEPROM27の書込み終了アドレスの次のアドレス以降に書込む。その他の処理は上述の第1番のデータ転送フレームを受信した場合の処理と同様である(s5−s7〜s10。
第3番以降のデータ転送フレームの受信処理は上述の第2番のデータ転送フレームの受信処理と同一である。最後のデータ転送フレームの「制御データ」収納領域には、「制御データ」の後にエンド(終了)情報が書込まれている。CPU24は、この終了情報を検知すると、そこでRAMに蓄積している最後のデータ転送フレームの「制御データ」をEEPROM27へ書込み、書込み終了の後処理をしてから、制御プログラム書込み領域273の制御プログラムを起動し、該制御プログラムに従って変速制御を開始する(s10−s3−s11−s12)。
この実施例によれば、非圧縮で転送する第1種データ転送フレームと、圧縮して転送する第2種データ転送フレームとが、同一固定サイズであるので、同一のフレーム構成で、車両上制御装置に転送できる。データ転送フレームに圧縮識別情報があるので、これに基づいて解凍処理の要否を容易に選択できる。サイズが大きい制御データでも、n分割して各分割を第1番から第n番までのデータ転送フレームとしてマイコン22に転送して不揮発プログラムメモリであるEEPROM27に格納するので、RAM26には、1つのデータ転送フレームを書込み保持し、かつ、EEPROM27への書込み単位である設定量の、解凍した制御用データを保持する容量があればよく、全制御用データ(1〜n)の圧縮データと該圧縮データを解凍した全制御用データとを同時に保持するほどの、大きな記憶容量を要しない。RAM26およびEEPROM2727への同一データの読み書き処理は格別に増えない。
この実施例ではさらに、1つのデータ転送フレームの圧縮「制御データ」の解凍中でも、解凍した制御用データをRAM26に書込みかつ解凍した制御データ量が設定量、に達すると解凍処理を中断して、解凍した制御用データをEEPROM27に格納し、そして中断した箇所から解凍処理を再開し、この解凍と不揮発メモリへの格納を、該1つのデータ転送フレームの圧縮制御用データを全て解凍して前記不揮発メモリに格納するまで繰り返すので、RAMオーバフローを生じない。この実施例では該設定量を、RAM26の空き容量の1/2以下に設定しているので、RAM26の記憶容量を格別に増やすことなく、第1種データ転送フレームを用いる非圧縮制御データの転送とEEPROM27への格納は勿論、第2種データ転送フレームを用いる圧縮した制御データの転送とEEPROM27への解凍格納が可能である。
本発明の1実施例の車上制御装置(22)を装備した変速制御システムの概要を示すブロック図である。 図1に示すマイコン22の主要な構成要素を示すブロック図である。 図2に示すCPU24の、EEPROM27に格納されたプログラムに従って実施する制御の概要を示すフローチャートである。
25:共通バス

Claims (6)

  1. データを一時書込むためのRAM、ならびに、車上自動機器の動作を制御するプログラムおよび該プログラムの実行において使用する参照データを含む制御用データ、を格納するための不揮発メモリを持ち、該不揮発メモリの制御用データを用いて、車上自動機器の状態を表す状態データを前記RAMに保持し該状態データに基づいて出力データを生成し該出力データにより該車上自動機器の動作を制御する車両上制御装置の、前記不揮発メモリに前記制御用データを格納する、制御用データ書込み方法において、
    前記不揮発メモリに格納するための非圧縮の前記制御用データおよび該制御用データの前記不揮発メモリ上の格納アドレスを指定するアドレスデータであって非圧縮を表す圧縮識別情報を含む固定サイズの第1種データ転送フレーム、又は、前記不揮発メモリに格納するための圧縮した前記制御用データおよび前記不揮発メモリのアドレス範囲の外を表すアドレスデータであって圧縮を表す圧縮識別情報を含む、前記固定サイズと同一サイズの第2種データ転送フレーム、を受信し、
    受信したデータ転送フレームの圧縮識別情報が非圧縮を表すときは、該データ転送フレームの制御用データを前記不揮発メモリに格納し、
    受信したデータ転送フレームの圧縮識別情報が圧縮を表すときは、該データ転送フレームの制御用データを前記RAMに書込んで解凍処理を開始し、解凍した制御用データを前記RAMに書込みかつ該制御データ量が設定量に達すると解凍処理を中断して、解凍した制御用データを前記不揮発メモリに格納し、そして中断した箇所から解凍処理を再開し、この解凍と不揮発メモリへの格納を、該データ転送フレームの圧縮制御用データを全て解凍して前記不揮発メモリに格納するまで繰り返す、
    ことを特徴とする、車両上制御装置への制御用データの書込み方法。
  2. 前記第1種データ転送フレームの非圧縮の制御用データ量は固定値であり、前記設定量は、該固定値である、請求項1に記載の、車両上制御装置への制御用データの書込み方法。
  3. 前記第2種データ転送フレームは、前記不揮発メモリに格納するための前記制御用データを圧縮したデータを複数に分割した格納用データと前記圧縮識別情報とを含む、各データ転送フレームであり、1つのデータ転送フレームの格納用データが圧縮データであって前記解凍した制御用データを前記不揮発メモリに格納すると解凍処理を中断し、次のデータ転送フレームを受信すると、該データ転送フレームの圧縮識別情報が圧縮を表すものであったときは、該データ転送フレームの格納用データを前記RAMに書込んで中断した箇所から解凍処理を再開する、請求項1又は2に記載の、車両上制御装置への制御用データの書込み方法。
  4. データを一時書込むためのRAM、ならびに、車上自動機器の動作を制御するプログラムおよび該プログラムの実行において使用する参照データを含む制御用データ、を格納するための不揮発メモリを持ち、該不揮発メモリの制御用データを用いて、車上自動機器の状態を表す状態データを前記RAMに保持し該状態データに基づいて出力データを生成し該出力データにより該車上自動機器の動作を制御する、車両上制御装置において、
    前記不揮発メモリに格納するための前記制御用データおよび該制御用データの前記不揮発メモリ上の格納アドレスを指定するアドレスデータであって、非圧縮を表すものは該アドレスデータそのもの、圧縮をあらわすものは、前記不揮発メモリのアドレス範囲の外を表すものである圧縮識別情報を含む、前記制御用データが圧縮か非圧縮かに関わらず同一の固定サイズのデータ転送フレームを受信し、
    該圧縮識別情報が圧縮を表すものでないと、該データ転送フレームの制御用データを前記不揮発メモリに格納し、
    前記圧縮識別情報が圧縮を表すものであったときは、該データ転送フレームの制御用データを前記RAMに書込んで解凍処理を開始し、解凍した制御用データを前記RAMに書込みかつ該制御データ量が設定量、に達すると解凍処理を中断して、解凍した制御用データを前記不揮発メモリに格納し、そして中断した箇所から解凍処理を再開し、この解凍と不揮発メモリへの格納を、該データ転送フレームの圧縮制御用データを全て解凍して前記不揮発メモリに格納するまで繰り返す、ことを特徴とする車両上制御装置。
  5. 前記第1種データ転送フレームの非圧縮の制御用データ量は固定値であり、前記設定量は、該固定値である、請求項に記載の車両上制御装置。
  6. 前記制御データの圧縮データを転送するためのデータ転送フレームは、前記不揮発メモリに格納するための前記制御用データの圧縮データを複数に分割した格納用データと該格納用データが圧縮データか否を表す圧縮識別情報とを含む、各データ転送フレームであって、1つのデータ転送フレームの格納用データが圧縮データであって前記解凍した制御用データを前記不揮発メモリに格納すると解凍処理を中断し、次のデータ転送フレームを受信すると、該データ転送フレームの圧縮識別情報が圧縮を表すものであったときは、該データ転送フレームの格納用データを前記RAMに書込んで中断した箇所から解凍処理を再開する、請求項4又は5に記載の車両上制御装置。
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