JP5121069B2 - サンプリングフィルタ装置および無線通信装置 - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は、積分器からの出力に応じてフィルタ特性が決定されるサンプリングフィルタ装置および無線通信装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
移動体通信などの無線通信装置では、信号を時間的に離散化し周波数変換およびフィルタリングを行うサンプリングフィルタ装置が用いられる。従来のサンプリングフィルタ装置としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがあった。図8は、特許文献1に記載された従来のサンプリングフィルタ装置を示すものである。
【0003】
図8において、従来のサンプリングフィルタ装置は、スイッチ2Aと、スイッチ2Bと、積分器3と、重み付けおよびサンプリング(W&S)要素6と、制御信号発生器7とを有している。制御信号発生器7から生成されるクロックと、反転クロックと、W&S信号と、リセット信号により、リセットとサンプリングとホールドの3つのプロセスを実行する。
【0004】
このサンプリングフィルタ装置のフィルタ特性は、重み関数により決定される。また、重み関数は、W&S要素6とW&S信号の組み合わせに依存し、W&S信号は、例えば、3つの重み関数(一定、傾斜、ガウス)に対応する。W&S要素6を通る信号電流は、サンプリング窓の外ではゼロであり、サンプリング窓の中では重み関数(一定、傾斜、ガウス)に従って重みが付けられる。このように、W&S信号によりW&S要素6の出力に重み付けを行うことにより、フィルタ特性を変更することが可能である。
【特許文献1】
特表2003−510933号公報(第31頁、図2A)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記特許文献1に記載の従来の方法では、フィルタ特性を変更するためのW&S信号として、複雑な波形を用意する必要があった。また、この方法では、デシメーションが行われるため、出力信号の周波数空間が非常に狭くなってしまうという課題を有していた。
【0006】
すなわち、前記特許文献1のW&S信号は、図9に示す波形になっており、クロック1〜nの間、W&S信号のサンプリング段階に基づき、nクロック分の電流を積分すると、デシメーション比=nのデシメーションが行われる。例えば、サンプリング周波数が100Mspsの信号を1/4デシメーションすると、サンプリング周波数が25Mspsになる。サンプリング定理に基づき、100Mspsの場合は0〜50MHzの信号、25Mspsの場合は0〜12.5MHzの信号をモニタすることができる。出力信号の周波数空間とは、このモニタすることが可能な周波数範囲のことを意味しており、デシメーションを行うとサンプリング周波数が低くなるので、周波数空間が狭くなってしまう。特に、前記特許文献1では、図10のようにn=870の例を示しており、サンプリング周波数が1/870倍になるので、周波数空間が非常に狭くなってしまう。
【0007】
本発明の目的は、前記従来の課題を解決するもので、制御信号として複雑な波形を用いることなく、フィルタ特性を変更することができ、また、広い周波数空間を利用したフィルタ処理を行うことができるサンプリングフィルタ装置および無線通信装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記従来の課題を解決するために、本発明のサンプリングフィルタ装置は、積分器からの出力に応じてフィルタ特性が決定されるサンプリングフィルタ装置であって、入力電圧を所定の電流に変換するN個(Nは2以上の整数)の電圧電流変換部と、前記電圧電流変換部から出力される電流を積分して出力するN+1個の積分器と、前記N+1個の積分器それぞれの入力段に設けたN+1個の充電スイッチと、前記N+1個の積分器それぞれの出力段に設けたN+1個の放電スイッチと、前記N個の電圧電流変換部と前記N+1個の充電スイッチとの接続を切り換える切替スイッチと、前記積分器毎に前記N+1個の充電スイッチおよび前記N+1個の放電スイッチのON/OFFのタイミングをそれぞれ制御するとともに、前記切替スイッチによる接続を切り換えるタイミングを制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記切替スイッチの切り換えにより接続されたN個の電圧電流変換部の各々とN+1個の積分器から選択されたN個の積分器の各々との間における前記電圧電流変換部から前記積分器への電荷の充電と、前記N個の積分器以外の1個の積分器からの電荷の放電と、が同時に実行されるように、前記充電スイッチおよび前記放電スイッチのそれぞれのON/OFFのタイミングの制御を行うものである。
【0009】
本構成によれば、デシメーションを行わずにフィルタリングすることができるので、広い周波数空間を利用したフィルタリングを実現することが可能になる。また、本構成によれば、積分器からの出力を変更できるので、制御信号として複雑な波形を用いることなく、フィルタ特性を変更することができる。
【0010】
また、本発明のサンプリングフィルタ装置は、前記制御手段が、前記N個の電圧電流変換部と前記N+1個の充電スイッチとの接続の切り換えが1クロック毎に行われるように、前記切替スイッチの接続を切り替えるタイミングを制御し、前記制御手段が、前記充電スイッチおよび前記放電スイッチのそれぞれのON/OFFの状態が1クロック毎に変化するように制御を行うものとしてもよい。
【0011】
本構成によれば、デシメーションを行わずにフィルタリングすることが可能なので、広い周波数空間を利用したフィルタリングを実現することが可能になる。
【0012】
また、本発明のサンプリングフィルタ装置は、 z−n(nは1以上の整数)は、nサンプル遅延した信号を示すものとし、前記制御手段は、Nが偶数(N=2M、Mは1以上の整数)の場合、1クロックで前記複数の電圧電流変換部が入力電圧を電流に変換する係数をa1倍〜aM倍として、伝達関数yが、y=a1+a2z−1+・・・+aMz−M+1+aMz−M+・・・+a2z−N+2+a1z−N+1となるよう制御し、Nが奇数(N=2M+1)の場合、1クロックで前記複数の電圧電流変換部が入力電圧を電流に変換する係数をa1倍〜aM+1倍として、伝達関数yが、y=a1+a2z−1+・・・+aMz−M+1+aM+1z−M+aMz−M−1+・・・+a2z−N+2+a1z−N+1となるよう制御するものとしてもよい。
【0013】
本構成によれば、デシメーションを行わないNタップのFIR(Finite Impulse Response)フィルタ特性を実現することが可能になる。
【0014】
また、本発明のサンプリングフィルタ装置は、前記制御手段が、前記電圧電流変換部の内部電圧を切り換えることにより、前記積分器に入力される電荷量を切り換える制御を行うものとしてもよい。
【0015】
本構成によれば、回路構成を複雑にすることなくフィルタ特性を可変にすることが可能になる。
【0016】
また、本発明のサンプリングフィルタ装置は、前記N個の電圧電流変換部が、異なる電圧−電流特性を有するものとしてもよい。
【0017】
本構成によれば、回路構成を複雑にすることなくフィルタ特性を可変にすることが可能になる。
【0018】
また、本発明のサンプリングフィルタ装置は、前記N個の電圧電流変換部と前記N+1個の積分器との接続を切り換えるスイッチは、前記制御手段からの信号に応答して、前記N個の電圧電流変換部からの入力をN+1個の出力に切り換える切換スイッチと、前記制御手段からの信号に応答して、前記切換スイッチのN+1個の出力をサンプリングし、前記N+1個の積分器に供給するN+1個のサンプリングスイッチと、を含むものとしてもよい。
【0019】
本構成によれば、デシメーションを行わないNタップのFIRフィルタ特性を実現することが可能になる。
【0020】
また、本発明のサンプリングフィルタ装置は、前記N個の電圧電流変換部と前記N+1個の積分器との接続を切り換えるスイッチが、前記制御手段からの信号に応答して、前記N個の電圧電流変換部からの入力をN+1個の出力に切り換える切換スイッチと、前記制御手段からの信号に応答して、前記N個の電圧電流変換部の出力をサンプリングし、前記N+1個の積分器に供給するN個のサンプリングスイッチと、を含むものとしてもよい。
【0021】
本構成によれば、デシメーションを行わないNタップのFIRフィルタ特性を実現することが可能になる。
【0022】
また、本発明の無線通信装置は、アンテナより入力される無線周波数信号に対して離散化およびフィルタ処理を行うサンプリングフィルタ装置と、前記サンプリングフィルタ装置内における前記複数の積分器の両端の電圧値を出力するバッファ部と、前記バッファ部から出力される離散化されたアナログ信号をデジタル化するA/D部と、前記A/D部でデジタル化された信号に対して、復調処理または復号処理を行うベースバンド部と、を有する。
【0023】
本構成によれば、サンプリングフィルタ装置を利用した無線通信装置を実現することが可能になる。
【0024】
また、本発明の無線通信装置は、アンテナより入力される無線周波数信号に対して離散化およびフィルタ処理を行うとともに、第1または第2の無線通信方式に対応して前記電圧電流変換部の内部電圧を切り換え、前記複数の積分器に充電する電荷量を変更する本発明のサンプリングフィルタ装置と、前記サンプリングフィルタ装置内における前記複数の積分器の両端の電圧値を出力するバッファ部と、前記バッファ部から出力される離散化されたアナログ信号をデジタル化するA/D部と、前記A/D部の出力を前記第1または第2の無線通信方式に対応して切り換えるスイッチ部と、前記第1の無線通信方式に対応し、前記A/D部から前記スイッチ部を介して出力されるデジタル信号に対して復調処理または復号処理を行う第1のベースバンド部と、前記第2の無線通信方式に対応し、前記A/D部から前記スイッチ部を介して出力されるデジタル信号に対して復調処理または復号処理を行う第2のベースバンド部とを有する。
【0025】
本構成によれば、サンプリングフィルタ装置を利用して複数の無線通信方式に応じたフィルタ特性に切り換えることができ、複数の無線通信方式に対応した無線通信装置を実現することが可能になる。
【発明の効果】
【0026】
本発明のサンプリングフィルタ装置および無線通信装置によれば、制御信号を変化させる代わりに、コンデンサへの電荷のチャージ時に重み付けをして加算し、畳み込み演算を行う構成にすることにより、デシメーションをせずに広い周波数空間を利用したフィルタ処理を行い、また、複雑な制御部を必要としないでフィルタ特性を変更できるサンプリングフィルタ装置および無線通信装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0030】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるサンプリングフィルタ装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態では、サンプリングフィルタ装置がN=4タップのフィルタ特性を持つ場合について説明する。
【0031】
図1において、サンプリングフィルタ装置100は、アンテナ110と、電圧電流変換部120〜123と、切り替えスイッチ130と、制御部140と、コンデンサ150〜154と、サンプリングスイッチ160〜164と、充電スイッチ170〜174と、放電スイッチ180〜184とを有している。
【0032】
アンテナ110は無線システムの無線周波数信号を受信する。図1には記載されていないが、アンテナ110で受信された無線周波数信号は、例えばフィルタなど、無線システムに対応した高周波信号処理を施され、電圧電流変換部120〜123に入力される。
【0033】
電圧電流変換部120〜123は、電圧の入力信号を電流に変換して出力する。例えば、トランスコンダクタンスアンプであり、各電圧電流変換部120〜123は、電圧−電流特性がそれぞれ異なっていてもよいし、同じであってもよい。本実施の形態では、電圧電流変換部120及び123の電圧−電流特性が同じであり、電圧電流変換部121及び122の電圧−電流特性が同じであり、電圧電流変換部120と121とでは、その電圧−電流特性が異なる例を示す。
【0034】
切り替えスイッチ130は、制御部140から入力される信号に基づき、サンプリングスイッチ160〜164の接続先を電圧電流変換部120〜123のいずれかに切り換える。サンプリングスイッチ160〜164は、制御部140から入力される信号に基づき、電圧電流変換部120〜123からそれぞれ入力される電流をサンプリングしてコンデンサ150〜154に出力する。
【0035】
コンデンサ150〜154は、それぞれ充電スイッチ170〜174を介してサンプリングスイッチ160〜164に接続されている。サンプリングスイッチ160〜164においてサンプリングされた電流に基づき、充電スイッチ170〜174がONのときに、コンデンサ150〜154に電荷がチャージされ、チャージされた電荷は放電スイッチ180〜184がONのときに出力される。
【0036】
充電スイッチ170〜174は、制御部140から入力される制御信号に基づき、コンデンサ150〜154に電荷をチャージするかチャージしないかを切り換える。放電スイッチ180〜184は、制御部140から入力される制御信号に基づき、コンデンサ150〜154にチャージされた電荷を出力するか出力しないかを切り換える。
【0037】
図2は各スイッチに対する制御信号を示しており、各スイッチのON、OFFのタイミングを表している。サンプリングスイッチ160〜164の動作周波数が1/T[Hz]の場合、タイミング1は0〜T[s]、タイミング2はT〜2T[s]、タイミングLは(L−1)×T〜L×T[s]の期間を示す。
【0038】
コンデンサ150〜154に電荷をチャージする場合、充電スイッチ170〜174に対する各制御信号のON期間は4T[s]で、各制御信号がONとなるタイミングはT[s]ずつずれている。コンデンサ150〜154にチャージされた電荷を出力する場合、放電スイッチ180〜184に対する各制御信号のON期間はT[s]で、各制御信号がONとなるタイミングはT[s]ずつずれている。
【0039】
図3は、各タイミングにおける電圧電流変換部120〜123とサンプリングスイッチ160〜164との接続関係を示している。制御部140は、図3の関係を満たすように切り替えスイッチ130を制御し、タイミング1〜5の制御を繰り返す。
【0040】
タイミング1では、電圧電流変換部120とサンプリングスイッチ160、電圧電流変換部121とサンプリングスイッチ164、電圧電流変換部122とサンプリングスイッチ163、電圧電流変換部123とサンプリングスイッチ162とが接続され、充電スイッチ170、174、173、172をONにして、コンデンサ150、154、153、152に電荷をチャージする。また、放電スイッチ181をONにし、コンデンサ151にチャージされている電荷を出力する。
【0041】
すなわちタイミング1では、コンデンサ150に入力電圧のa1倍の電荷(a1は電圧電流変換部120が入力電圧を電流に変換する係数:詳細は後述する)、コンデンサ154に入力電圧のa2倍の電荷、コンデンサ153に入力電圧のa3(=a2)倍の電荷、コンデンサ152に入力電圧のa4(=a1)倍の電荷が充電される。このように、複数のコンデンサに異なる電荷量を同じタイミングで充電する。
【0042】
タイミング2では、電圧電流変換部120とサンプリングスイッチ161、電圧電流変換部121とサンプリングスイッチ160、電圧電流変換部122とサンプリングスイッチ164、電圧電流変換部123とサンプリングスイッチ163とが接続され、充電スイッチ171、170、174、173をONにして、コンデンサ151、150、154、153に電荷をチャージする。また、放電スイッチ182をONにし、コンデンサ152にチャージされている電荷を出力する。
【0043】
タイミング3では、電圧電流変換部120とサンプリングスイッチ162、電圧電流変換部121とサンプリングスイッチ161、電圧電流変換部122とサンプリングスイッチ160、電圧電流変換部123とサンプリングスイッチ164とが接続され、充電スイッチ172、171、170、174をONにして、コンデンサ152、151、150、154に電荷をチャージする。また、放電スイッチ183をONにし、コンデンサ153にチャージされている電荷を出力する。
【0044】
タイミング4では、電圧電流変換部120とサンプリングスイッチ163、電圧電流変換部121とサンプリングスイッチ162、電圧電流変換部122とサンプリングスイッチ161、電圧電流変換部123とサンプリングスイッチ160とが接続され、充電スイッチ173、172、171、170をONにして、コンデンサ153、152、151、150に電荷をチャージする。また、放電スイッチ184をONにし、コンデンサ154にチャージされている電荷を出力する。
【0045】
タイミング5では、電圧電流変換部120とサンプリングスイッチ164、電圧電流変換部121とサンプリングスイッチ163、電圧電流変換部122とサンプリングスイッチ162、電圧電流変換部123とサンプリングスイッチ161とが接続され、充電スイッチ174、173、172、171をONにして、コンデンサ154、153、152、151に電荷をチャージする。また、放電スイッチ180をONにし、コンデンサ150にチャージされている電荷を出力する。
【0046】
したがって、タイミング1では、タイミング−3(3クロック前)の信号をa1倍したものと、タイミング−2の信号をa2倍したものと、タイミング−1の信号をa2倍したものと、タイミング0の信号をa1倍したものとの合計がコンデンサ151から放電される。
【0047】
また、タイミング2では、タイミング−2の信号をa1倍したものと、タイミング−1の信号をa2倍したものと、タイミング0の信号をa2倍したものと、タイミング1の信号をa1倍したものとの合計がコンデンサ152から放電される。このように、複数のコンデンサから異なるタイミングで異なる電荷量が放電される。
【0048】
タイミング6以降は、タイミング1〜5を繰り返す。切り替えスイッチ130が各電圧電流変換部120〜123と各サンプリングスイッチ160〜164との接続を切り換えるタイミングは、各サンプリングスイッチ160〜164がOFFのときに行う。例えば、タイミング1では、T/2〜T[s]の間に行う。
【0049】
このように、各タイミングでは、5つのコンデンサのうち、4つのコンデンサに電荷をチャージすると同時に、残りの1つのコンデンサに過去の4タイミング分の期間にチャージされた電荷を出力する。電圧電流変換部120、123が入力電圧を電流に変換する係数をa1、電圧電流変換部121、122が入力電圧を電流に変換する係数をa2とすると、サンプリングフィルタ装置100の伝達関数yは、(数1)と表せる。
【0050】
【数1】
【0051】
ここで、yをzの式で表現することは、yが離散時間系であることを示している。また、z−1は、1サンプル遅延した信号を示す。したがって、サンプリングフィルタ装置100の出力は、最新のサンプルをa1倍したものと、1タイミング前のサンプル信号をa2倍したものと、2タイミング前のサンプル信号をa2倍したものと、3タイミング前のサンプル信号をa1倍したものとを足したものであることを示している。
【0052】
図4の実線は、1/Tが2400[MHz]で、a1が0.1363、a2が0.3637の場合のフィルタ特性を示している。一方、点線はa1の値とa2の値とが同じ場合である。このように、a1とa2の値を変えることで、フィルタの特性を変更させることが可能である。
【0053】
上記では、N=4タップのフィルタ特性を持つサンプリングフィルタ装置の例として、電圧電流変換部を4個、サンプリングスイッチ、充電スイッチ、放電スイッチ、コンデンサをそれぞれ5個有する構成を示したが、これに限定されない。サンプリングフィルタ装置100が、電圧電流変換部をN(Nは2以上の整数)個、サンプリングスイッチ、充電スイッチ、放電スイッチ、コンデンサをそれぞれN+1個有する構成にすることにより、Nタップのフィルタ特性を持つサンプリングフィルタ装置を構成することが可能である。
【0054】
Nが偶数(N=2M、Mは1以上の整数)の場合、サンプリングフィルタ装置100の伝達関数yは、(数2)と表せる。
【0055】
【数2】
【0056】
Nが奇数(N=2M+1)の場合、サンプリングフィルタ装置100の伝達関数yは、(数3)と表せる。
【0057】
【数3】
【0058】
また、電圧電流変換部120〜123のダイナミックレンジが広い場合、電圧電流変換部120〜123の内部電圧を切り換えることによってコンデンサにチャージされる電荷量を変更する構成にすることにより、フィルタ特性を可変にすることも可能である。
【0059】
このように、実現したいタップ数と同じ数の電圧電流変換部を備え、タップ数より1つ多い数のコンデンサを備え、各コンデンサの充電、放電のタイミングを切り換える構成によれば、電荷をコンデンサにチャージする際に重み付けをして加算し、畳み込み演算を行う制御を行うことで、デシメーションせずに、広い周波数空間を利用したフィルタリング処理を行うことが可能である。また、制御信号として矩形波を用いることができ、複雑な波形の制御信号や複雑な制御部を必要とすることなくフィルタ特性を変更できる。
【0060】
なお、制御信号として矩形波ではなく正弦波でもよく、コンデンサ150〜154に電荷を充電する電圧電流変換部120〜123の順番も特に問わない(例えば、120→121→122→123ではなく、123→122→121→120でもよい)。
【0061】
また、図11に示すように、切り替えスイッチ130が電圧電流変換部120〜123とサンプリングスイッチ160〜164との接続を切り替える代わりに、サンプリングスイッチ160〜163と充電スイッチ170〜174との接続を切り替える構成としてもよい。図11に示す構成とすることにより、サンプリングスイッチを1つ減らすことが可能である。この場合、各タイミングにおけるサンプリングスイッチ160〜163と充電スイッチ170〜174との接続関係は図12に示すようになる。制御部140は、図12の関係を満たすように切り替えスイッチ130を制御し、タイミング1〜5の制御を繰り返す。
さらに、図11の構成において、サンプリングスイッチ161及び162の制御信号に対して、サンプリングスイッチ160及び163の制御信号の位相を図13のように180度ずらすことにより、係数a1を負の値とすることも可能である。ただし、例えば、サンプリングスイッチ160〜163がすべてOFFになる期間を設けるなど、切り替えスイッチ130が接続を切り替えるタイミングを用意する必要がある。この場合、サンプリングフィルタ装置100の伝達関数yは、(数4)と表せる。
【0062】
【数4】
【0063】
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2における無線通信装置の構成を示すブロック図である。図5において、無線通信装置200は、サンプリングフィルタ部201と、バッファ部202と、A/D部203と、ベースバンド部204とを有している。
【0064】
サンプリングフィルタ部201は、実施の形態1におけるサンプリングフィルタ装置100と同じ構成で同様の動作をし、アンテナ110より入力される無線周波数信号に対して離散化、フィルタ処理を行う。
【0065】
バッファ部202は、サンプリングフィルタ部201のコンデンサ150〜154の両端の電圧値を出力する。例えば、オペアンプで構成することが可能である。コンデンサ150〜154の両端の電圧値は、アンテナ110から入力された信号成分がサンプリングフィルタ部201でフィルタリングされた特性を持っており、コンデンサ150〜154の両端の電圧値の周波数特性が、図4に示したものになる。
【0066】
A/D部203は、バッファ部202から入力される離散化されたアナログ信号をデジタル化する。ベースバンド部204は、A/D部203から入力されるデジタル信号に対してデジタル信号処理を行う。
【0067】
すなわち、ベースバンド部204では、A/D部203でデジタル化された信号に対して、復調処理、復号処理などを行う。かかる構成によれば、実施の形態1におけるサンプリングフィルタ装置を無線通信装置に適用することが可能である。
【0068】
また、以上の説明では、デシメーションを行わない制御について示したが、各コンデンサの電圧値を出力するタイミングを制御することにより、デシメーション比を変更することも可能である。
図6は各スイッチに対する制御信号を示しており、各スイッチのON、OFFのタイミングを表している。図2とは、放電スイッチ180〜184のON、OFFタイミングが異なる。N=4タップの場合、各コンデンサの電圧値を出力する際に、タイミング1でコンデンサ151の電圧値を読み取り、タイミング2ではコンデンサ152の電圧値を読み取らず、タイミング3でコンデンサ153の電圧値を読み取り、タイミング4でコンデンサ154の電圧値を読み取らず、タイミング5でコンデンサ150の電圧値を読み取り、タイミング6ではコンデンサ151の電圧値を読み取らず、タイミング7でコンデンサ152の電圧値を読み取り、タイミング8ではコンデンサ153の電圧値を読み取らず、タイミング9でコンデンサ154の電圧値を読み取り、タイミング10ではコンデンサ150の電圧値を読み取らないという制御を繰り返すことにより、デシメーション比を2とすることができる。すなわち、デシメーションを行わない制御だけではなく、タイミング制御によってデシメーション比を変更することも可能である。ただし、例えば、各コンデンサに蓄積された電荷をリセットするスイッチを用意するなど、読み取らなかった電荷はリセットする必要がある。
【0069】
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3における無線通信装置の構成を示すブロック図である。図7において、無線通信装置300は、サンプリングフィルタ部301と、バッファ部302と、A/D部303と、第1のベースバンド部304と、第2のベースバンド部306と、スイッチ307とを有している。
【0070】
サンプリングフィルタ部301は、実施の形態1におけるサンプリングフィルタ装置100と同じ構成で同様の動作をし、アンテナ110より入力される無線周波数信号に対して離散化、フィルタ処理を行い、さらに、電圧電流変換部120〜123の内部電圧を切り換えることによってコンデンサにチャージされる電荷量を変更することが可能である。
【0071】
バッファ部302は、バッファ部202と同様の機能を持ち、サンプリングフィルタ部301のコンデンサ150〜154の両端の電圧値を出力する。A/D部303は、バッファ部302から入力される離散化されたアナログ信号をデジタル化する。第1のベースバンド部304は、第1の無線通信方式に対応し、A/D部303からスイッチ307を介して入力されるデジタル信号に対してデジタル信号処理を行う。
【0072】
第2のベースバンド部306は、第2の無線通信方式に対応し、A/D部303からスイッチ307を介して入力されるデジタル信号に対してデジタル信号処理を行う。
【0073】
スイッチ307は、A/D部303の出力を、無線通信方式が第1の無線通信方式であるか、第2の無線通信方式であるかに対応して、第1のベースバンド部304または第2のベースバンド部306に入力する。
なお、本実施の形態では、A/D部をスイッチ307の前段に配置したが、無線通信方式によっては、スイッチ307の後段に配置する構成も可能である。
【0074】
かかる構成によれば、実施の形態1におけるサンプリングフィルタ装置のフィルタ特性を変えることにより、複数の無線通信方式に対応した無線通信装置に適用することが可能である。
【0075】
無線通信方式の例としては、例えば、W−CDMA方式とIEEE802.11a方式が挙げられる。W−CDMA方式の帯域幅は約4MHz、IEEE802.11a方式の帯域幅は約20MHzなので、それぞれの方式に適したフィルタが必要となるが、本実施形態によれば、サンプリングフィルタ装置のフィルタ特性を可変にできるので、一つのフィルタで、両方式に対応することが可能となる。なお、第1の無線通信方式および第2の無線通信方式の例は特に問わない。また、サンプリングフィルタ部301は、無線通信方式に応じて使用する電圧電流変換部を切り替える構成にすることも可能である。
【0076】
(実施の形態4)
図14は、本発明の実施の形態4における無線通信装置の構成を示すブロック図である。図14において、無線通信装置400は、サンプリングフィルタ部401と、スイッチ407と、第1のバッファ部402と、第2のバッファ部408と、第1のA/D部403と、第2のA/D部405と、第1のベースバンド部404と、第2のベースバンド部406とを有している。
【0077】
サンプリングフィルタ部401は、実施の形態1におけるサンプリングフィルタ装置100と同じ構成で同様の動作をし、アンテナ110より入力される無線周波数信号に対して離散化、フィルタ処理を行う。
スイッチ407は、タイミングに応じて、サンプリングフィルタ部401の放電スイッチ180〜184の接続先を、第1のバッファ部402または第2のバッファ部408に切り替える。
第1のバッファ部402および第2のバッファ部408は、バッファ部202と同様の機能を持ち、サンプリングフィルタ部401のコンデンサ150〜154の両端の電圧値を出力する。
第1のA/D部403および第2のA/D部405は、それぞれ第1のバッファ部402および第2のバッファ部408から入力される離散化されたアナログ信号をデジタル化する。
第1のベースバンド部404および第2のベースバンド部406は、それぞれ第1のA/D部403および第2のA/D部405から入力されるデジタル信号に対してデジタル信号処理を行う。
【0078】
サンプリングフィルタ部401が図2と同様の制御信号で動作し、スイッチ407がサンプリングフィルタ部401の放電スイッチ180〜184の接続先を、1タイミング毎に第1のバッファ部402または第2のバッファ部408に交互に切り替える場合の動作を説明する。タイミング1でコンデンサ151の電圧値をバッファ部402で読み取り、タイミング2でコンデンサ152の電圧値をバッファ部408で読み取り、タイミング3でコンデンサ153の電圧値をバッファ部402で読み取り、タイミング4でコンデンサ154の電圧値をバッファ部408で読み取り、タイミング5でコンデンサ150の電圧値をバッファ部402で読み取り、タイミング6でコンデンサ151の電圧値をバッファ部408で読み取り、タイミング7でコンデンサ152の電圧値をバッファ部402で読み取り、タイミング8でコンデンサ153の電圧値をバッファ部408で読み取り、タイミング9でコンデンサ154の電圧値をバッファ部402で読み取り、タイミング10でコンデンサ150の電圧値をバッファ部408で読み取るという制御を繰り返すことにより、第1のバッファ部402、第2のバッファ部408からそれぞれ出力される信号は図6と同様の制御を行ったこととなる。すなわち、デシメーション比が2となる信号を、第1のベースバンド部404と第2のベースバンド部406で処理することができる。
【0079】
なお、本実施の形態では、放電スイッチ180〜184の接続先を切り替える構成としたが、各コンデンサに接続される放電スイッチを複数有する構成も可能である。また、ベースバンド部で処理する信号を、第1のバッファ部402と第2のバッファ部408から出力される信号から選択する構成とすることも可能である。さらに、デシメーション比が4となる信号を、4つのベースバンド部で処理する構成も可能である。
かかる構成によれば、分配による振幅のロスなく、複数のベースバンド部で受信信号を処理することが可能である。
【0080】
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本出願は、2006年10月23日出願の日本特許出願(特願2006−287307)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明は、制御信号を変化させる代わりにコンデンサへの電荷のチャージ時に重み付けをして加算し、畳み込み演算を行う構成にすることにより、デシメーションをせずに広い周波数空間を利用したフィルタリングを行い、また、複雑な制御部を必要としないでフィルタ特性を変更できるサンプリングフィルタ装置を提供できる効果を有し、無線通信装置のアナログ回路におけるフィルタ、ミキサなどとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施の形態1におけるサンプリングフィルタ装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における制御部の制御信号を示す図
【図3】本発明の実施の形態1における電圧電流変換部の接続関係を示す表
【図4】本発明の実施の形態1におけるサンプリングフィルタ装置における周波数特性を示す図
【図5】本発明の実施の形態2における無線通信装置の構成を示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態2における制御部の制御信号の他の例を示す図
【図7】本発明の実施の形態3における無線通信装置の構成を示すブロック図
【図8】従来のサンプリングフィルタ装置の構成を示すブロック図
【図9】従来のサンプリングフィルタ装置のW&S信号を示す波形図
【図10】従来のサンプリングフィルタ装置において周波数空間が狭くなることを説明するための図
【図11】本発明の実施の形態1におけるサンプリングフィルタ装置の他の構成を示すブロック図
【図12】本発明の実施の形態1におけるサンプリングスイッチの接続関係の他の例を示す表
【図13】本発明の実施の形態1における制御部の制御信号の他の例を示す図
【図14】本発明の実施の形態4における無線通信装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
【0028】
100、201、301、401 サンプリングフィルタ装置
110 アンテナ
120、121、122、123 電圧電流変換部
130 切り替えスイッチ
140 制御部
150〜154 コンデンサ
160〜164 サンプリングスイッチ
170〜174 充電スイッチ
180〜184 放電スイッチ
200、300、400 無線通信装置
202、302、402、408 バッファ部
203、303、403、405 A/D部
204、304、306、404、406 ベースバンド部
307、407 スイッチ
Claims (9)
- 積分器からの出力に応じてフィルタ特性が決定されるサンプリングフィルタ装置であって、
入力電圧を所定の電流に変換するN個(Nは2以上の整数)の電圧電流変換部と、
前記電圧電流変換部から出力される電流を積分して出力するN+1個の積分器と、
前記N+1個の積分器それぞれの入力段に設けたN+1個の充電スイッチと、
前記N+1個の積分器それぞれの出力段に設けたN+1個の放電スイッチと、
前記N個の電圧電流変換部と前記N+1個の充電スイッチとの接続を切り換える切替スイッチと、
前記積分器毎に前記N+1個の充電スイッチおよび前記N+1個の放電スイッチのON/OFFのタイミングをそれぞれ制御するとともに、前記切替スイッチによる接続を切り換えるタイミングを制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記切替スイッチの切り換えにより接続されたN個の電圧電流変換部の各々とN+1個の積分器から選択されたN個の積分器の各々との間における前記電圧電流変換部から前記積分器への電荷の充電と、前記N個の積分器以外の1個の積分器からの電荷の放電と、が同時に実行されるように、前記充電スイッチおよび前記放電スイッチのそれぞれのON/OFFのタイミングの制御を行うサンプリングフィルタ装置。 - 前記制御手段は、前記N個の電圧電流変換部と前記N+1個の充電スイッチとの接続の切り換えが1クロック毎に行われるように、前記切替スイッチの接続を切り替えるタイミングを制御し、
前記制御手段は、前記充電スイッチおよび前記放電スイッチのそれぞれのON/OFFの状態が1クロック毎に変化するように制御を行う請求項1記載のサンプリングフィルタ装置。 - z−n(nは1以上の整数)は、nサンプル遅延した信号を示すものとし、
前記制御手段は、Nが偶数(N=2M、Mは1以上の整数)の場合、1クロックで前記複数の電圧電流変換部が入力電圧を電流に変換する係数をa1倍〜aM倍として、伝達関数yが、y=a1+a2z−1+・・・+aMz−M+1+aMz−M+・・・+a2z−N+2+a1z−N+1となるよう制御し、
Nが奇数(N=2M+1)の場合、1クロックで前記複数の電圧電流変換部が入力電圧を電流に変換する係数をa1倍〜aM+1倍として、伝達関数yが、y=a1+a2z−1+・・・+aMz−M+1+aM+1z−M+aMz−M−1+・・・+a2z−N+2+a1z−N+1となるよう制御する請求項1記載のサンプリングフィルタ装置。 - 前記制御手段は、前記電圧電流変換部の内部電圧を切り換えることにより、前記積分器に入力される電荷量を切り換える制御を行う請求項1記載のサンプリングフィルタ装置。
- 前記N個の電圧電流変換部は、異なる電圧−電流特性を有する請求項1記載のサンプリングフィルタ装置。
- 前記N個の電圧電流変換部と前記N+1個の積分器との接続を切り換えるスイッチは、
前記制御手段からの信号に応答して、前記N個の電圧電流変換部からの入力をN+1個の出力に切り換える切換スイッチと、
前記制御手段からの信号に応答して、前記切換スイッチのN+1個の出力をサンプリングし、前記N+1個の積分器に供給するN+1個のサンプリングスイッチと、を含むものである請求項2記載のサンプリングフィルタ装置。 - 前記N個の電圧電流変換部と前記N+1個の積分器との接続を切り換えるスイッチは、
前記制御手段からの信号に応答して、前記N個の電圧電流変換部からの入力をN+1個の出力に切り換える切換スイッチと、
前記制御手段からの信号に応答して、前記N個の電圧電流変換部の出力をサンプリングし、前記N+1個の積分器に供給するN個のサンプリングスイッチと、を含むものである請求項2記載のサンプリングフィルタ装置。 - アンテナより入力される無線周波数信号に対して離散化およびフィルタ処理を行う請求項1から7のいずれか一項記載のサンプリングフィルタ装置と、
前記サンプリングフィルタ装置内における前記複数の積分器の両端の電圧値を出力するバッファ部と、
前記バッファ部から出力される離散化されたアナログ信号をデジタル化するA/D部と、
前記A/D部でデジタル化された信号に対して、復調処理または復号処理を行うベースバンド部と、を有する無線通信装置。 - アンテナより入力される無線周波数信号に対して離散化およびフィルタ処理を行うとともに、第1または第2の無線通信方式に対応して前記電圧電流変換部の内部電圧を切り換え、前記複数の積分器に充電する電荷量を変更する請求項1から7のいずれか一項記載のサンプリングフィルタ装置と、
前記サンプリングフィルタ装置内における前記複数の積分器の両端の電圧値を出力するバッファ部と、
前記バッファ部から出力される離散化されたアナログ信号をデジタル化するA/D部と、
前記A/D部の出力を前記第1または第2の無線通信方式に対応して切り換えるスイッチ部と、
前記第1の無線通信方式に対応し、前記A/D部から前記スイッチ部を介して出力されるデジタル信号に対して復調処理または復号処理を行う第1のベースバンド部と、
前記第2の無線通信方式に対応し、前記A/D部から前記スイッチ部を介して出力されるデジタル信号に対して復調処理または復号処理を行う第2のベースバンド部とを有する無線通信装置。
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