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JP5121314B2 - 製品の履歴情報管理システム - Google Patents
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Description

本発明は、製品の生産履歴情報を管理するための履歴情報管理システムに関する。
従来より、市場に出荷された製品の生産履歴情報を追跡すること、いわゆるトレーサビリティが可能なように製品が収納、又は包装されたケースや包装体などに、あるいはその製品自体に生産履歴情報を印字したり、その生産履歴情報が印字された用紙を貼り付けたりすることが行われている。
例えば、シート状感光材料が収容される保護カバー、包装袋、包装箱、及び段ボール箱のそれぞれにシート状感光材料の加工、包装時に発生した加工履歴データをそれぞれ印刷する加工履歴管理システムが知られている(特許文献1参照)。また、GPセンターに関する情報、採卵鶏農場及び成鶏舎に関する情報、及び採卵した日付及びロットに関する情報等を履歴情報として鶏卵又は包装体に印字する鶏卵の管理システムが知られている(特許文献2参照)。この他、複数の生牛に由来する肉が混在する精肉などの商品につき、その商品の生産履歴についての照会指標となるロットナンバと複数の生牛のそれぞれについての個体識別情報とをロットナンバごとに関連付けたグループデータが生成されて個体情報管理データベースに格納されており、精肉にはロットナンバが印字された値付ラベルが貼り付けられ、個体情報管理データベースに対してロットナンバの照会が要求されるとそれに応答してグループデータから照会されたロットナンバの生産履歴情報を抽出して返信する商品履歴照会システムが知られている(特許文献3参照)。精肉に貼り付けるラベルにその精肉に使用された生牛の個体識別情報の全てを履歴照会表示として印字する計量値付装置が知られている(特許文献4参照)。
特開2003−191918号公報 特開2004−344040号公報 特開2004−239821号公報 特開2005−209170号公報
複数の原材料が使用される製品、又は複数の生産工程を経て製造される製品では、単一の製品が複数の履歴情報を有するためこの履歴情報を全て印字するために、広い印字スペースが必要となる。また、単一のケースや包装体などに複数の製品を収納、包装する場合も同様に、単一のケースや包装体に複数の履歴情報を印字する必要がある。
特許文献1の管理システムでは加工履歴データを印字するため、広い印字スペースが必要なる。また、特許文献4の装置でも、個体識別情報の全てを履歴照会表示として印字するため、広い印字スペースが必要となる。特許文献2の管理システムでは、履歴情報を記号化して印字しているが、単一の包装体に異なる履歴情報を有する製品が混在している場合に対応できない。特許文献3のシステムでは、複数の履歴情報を単一のデータとして印字して管理可能であるが、その管理を行うためのグループデータを作成する必要がある。
ところで、周知のように製品などには既に製造年月日が印字されており、外表面の小さい製品ではそれ以外に履歴情報を印字するためのスペースを確保することが困難になることがある。また、履歴情報を印字したことにより製品の外観が損なわれることもある。
そこで、本発明は、複数の原材料が使用されている製品又は複数の生産工程により製造される製品でも単一の製品に単一の履歴情報の印字で管理でき、さらに製造日時または製造時刻を印字するスペース以外に印字スペースを確保することが困難な製品においても対応可能な製品の履歴情報管理システムを提供することを目的とする。
本発明の製品の履歴情報管理システムは、製品(P)に該製品の製造された製造日時(D1、T1)または製造時刻(T1)を印字する印字装置(30)と、前記印字装置により製造日時または製造時刻が印字された製品の生産履歴情報とその製品に印字されている製造日時または製造時刻とが関連付けて記憶される記憶装置(51)と、前記印字装置が製品に印字する製造日時または製造時刻の時刻合わせを標準電波を利用して行う時刻合わせ装置(50、60)と、を備え、前記製品は、飲料が充填された容器(P)であり、かつ複数の生産履歴情報を有し、前記記憶装置には、製品に印字されている製造日時または製造時刻とその製品が有する複数の生産履歴情報とがそれぞれ関連付けて記憶され、前記製品の製造ラインは、飲料が貯溜された複数のタンク(10A、10B)と、前記複数のタンクと接続されたサージタンク(12)と、前記サージタンクの飲料を複数の容器に充填する充填装置(20)と、を備え、前記サージタンクには、前記複数のタンクのうちのいずれか一つのタンクの飲料が選択的に供給され、前記印字装置は、前記充填装置で飲料が充填された各容器に製造日時または製造時刻を印字し、前記充填装置により各容器に飲料を充填する充填工程(S200)において生産履歴情報としてロット番号が発生し、前記サージタンクに供給する飲料を前記複数のタンクのうちのいずれか1つのタンクの飲料から他のタンクの飲料に切り替えた場合に、タンクの切替時までに前記充填装置で飲料が充填された容器と、タンクの切替時から前記充填装置にて前記サージタンクの容量分の飲料が容器に充填されるまでの期間に前記充填装置にて飲料が充填された容器と、その期間が経過した後に前記充填装置で飲料が充填された容器とに互いに異なるロット番号が付されるように、前記充填工程では、タンクの切替後に前記印字装置にて印字した容器の本数がタンクの切り替え時に前記充填装置と前記印字装置との間にあった容器の本数以上になるまでタンクの切替前に容器に付されていたロット番号と同じロット番号が容器に付され、タンクの切替後に前記印字装置にて印字した容器の本数がタンクの切り替え時に前記充填装置と前記印字装置との間にあった容器の本数以上になった後はタンクの切替前に容器に付されていたロット番号と異なるロット番号が容器に付されることにより、上述した課題を解決する。
本発明の履歴情報管理システムによれば、製品に印字した製造日時または製造時刻とその製品の生産履歴情報を関連付けたので、製造日時または製造時刻から生産履歴情報を追跡することができる。この場合、製品に複数の原材料が使用されていたり、製品が複数の生産工程により製造されていても記憶装置にこれらの生産履歴情報を製造日時または製造時刻と関連付けて記憶させておくことにより、製造日時または製造時刻からこれらの生産履歴情報を追跡することができる。そのため、複数の原材料が使用されている製品又は複数の生産工程により製造される製品でも製品に印字した製造日時または製造時刻によりその製品の履歴情報を管理できる。また、製造日時または製造時刻と生産履歴情報とを関連付けたので、製造日時または製造時刻を印字するスペース以外に印字スペースを確保することが困難な製品にも対応することができる。
また、本発明の履歴情報管理システムによれば、製造日時または製造時刻と複数の生産履歴情報とを関連付けたので、製造日時または製造時刻からこれらの複数の生産履歴情報を追跡することができる。さらに、標準電波を利用して時刻合わせを行うので、誤った製造日時または製造時刻が印字されることを防止できる。
本発明の履歴情報管理システムの一形態においては、前記印字装置により製造日時または製造時刻が印字された複数の製品が包装されている包装体(B)に前記複数の製品が包装された包装日時(D2、T2)または包装時刻(T2)を印字する包装体印字装置(40)をさらに備え、前記記憶装置には、前記包装体印字装置により包装体に印字された包装日時または包装時刻とその包装体に包装されている各製品の生産履歴情報とがそれぞれ関連付けて記憶されていてもよい。このように包装日時または包装時刻と各製品の生産履歴情報とをそれぞれ関連付けることにより、単一の包装体に複数の製品を包装する場合でも単一の包装体に単一の履歴情報の印字で各製品の生産履歴を管理することができる。
なお、以上の説明では本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記したが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
以上に説明したように、本発明によれば、製品に印字した製造日時または製造時刻、又は製品を包装した包装体に印字した包装日時または包装時刻と製品の生産履歴情報とを関連付けたので、これら製造日時、製造時刻、包装日時、及び包装時刻から製品の生産履歴情報を追跡することができる。また、これらの日時や時刻から複数の生産履歴情報を追跡することが可能であり、複数の生産履歴情報を印字したり複数の生産履歴情報からわざわざ単一のデータを作成する必要がないため、生産履歴情報の管理にかかる手間を軽減できる。製造日時、製造時刻、包装日時、又は包装時刻は、製品又は包装体に一般に印字されているため、新たに生産履歴情報を印字するためのスペースを設ける必要がない。そのため、印字スペースを低減できる。また、これら日時や時刻を印字するスペース以外に印字スペースを確保することが困難な製品にも対応することができる。
図1及び図2を参照して本発明の履歴情報管理システムについて説明する。図1は、本発明の一形態に係る履歴情報管理システム100を飲料の生産に適用した例を示している。この飲料は容器Pに充填されて製品となるため、本発明の製品には飲料が充填された容器Pが相当する。図1では、タンク10から飲料を容器Pに充填する仕上工程S100以降の生産工程を示し、仕上工程S100以前の生産工程の図示を省略した。図2は、図1に示した各工程で発生する生産履歴情報の一覧を示した表である。
図1に示したように、この飲料は、調合及び殺菌などの飲料製造工程が終了すると仕上工程S100に送られてタンク10に貯留され、仕上げが行われる。仕上げが行われた飲料は、充填工程S200においてタンク10から充填装置20に送られ、充填装置20により容器Pに充填され、密封される。飲料が充填された容器Pは充填工程S200内に設けられる容器印字工程S201に送られる。容器印字工程S201では、容器印字装置30により飲料が充填された容器Pに図1に拡大して示したように製造日時としての充填時刻T1及び充填日D1がそれぞれ印字される。充填時刻T1及び充填日D1が印字された容器Pは、次の包装工程S300に送られ、所定の本数ずつ包装体としての段ボール箱Bに収納されて包装される。そして、容器Pを包装した段ボール箱Bは包装工程S300内に設けられる包装体印字工程S301に送られ、容器Pを包装した包装時刻T2及び包装日D2が包装体印字装置40により印字される。その後、段ボール箱Bは出荷工程S400に送られて市場に出荷される。
図2に示したように、仕上工程S100では、タンク10に貯留されている飲料が調合された調合タンクの番号(以下、調合タンク番号と略称することがある。)、仕上日、及び調合した飲料を貯留しているタンク10の番号(以下、仕上タンク番号と略称することがある。)が生産履歴情報として発生する。次の充填工程S200では、仕上タンク番号、容器Pに充填した飲料に対して充填時刻T1、ヒータ温度、容器Pを密封したキャップのロット番号(以下、キャップロット番号と略称することがある。)、充填温度、及び容器Pに飲料を充填した製造ラインのライン番号が生産履歴情報として発生する。包装工程S300では、飲料を充填した容器Pのロット番号、容器Pを包装した包装時刻T2、ライン番号、飲料に付される商品コード、及び仕上タンク番号が生産履歴情報として発生する。そして、出荷工程S400では、製造日、出荷先名、出荷日、ロット番号が生産履歴情報として発生する。図2に示した各工程の生産履歴情報のうち一番上に示した情報は、その工程とその工程よりも前の工程とを結びつける情報(以下、キー項目と称することがある。)であり、その工程よりも前の工程の生産履歴情報にも同じ情報が存在する。例えば、図2に矢印で示したように包装工程S300に存在する仕上タンク番号は、充填工程S200にも存在し、またその充填工程S200よりも前の仕上工程S100にも存在する。そのため、これらの工程の各生産履歴情報は、この仕上タンク番号によって互いに関連付けることができる。
図1に示したように、充填装置20、容器印字装置30、及び包装体印字装置40などの各工程で使用される装置は、ネットワークNTを介して互いに接続されている。このネットワークNTには、この製造ラインに設けられているこれらの装置20、30、40の稼動情報を収集してオペレータに表示する監視装置50が設けられている。監視装置50としては、例えばパーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータ機器が利用される。図1に示したように監視装置50には記憶装置51が内蔵されており、監視装置50は飲料を生産する各工程で発生した生産履歴情報を図2に示したように各工程間で関連付けて記憶装置51に記憶する。この生産履歴情報の関連付け及び記憶は、容器印字装置30にて容器Pに充填時刻T1及び充填日D1が印字されたとき、及び包装体印字装置40にて段ボール箱Bに包装時刻T2及び包装日D2が印字されたときにそれぞれ行われる。そのため、容器印字工程S201及び包装体印字工程S301が本発明の記憶工程に相当する。なお、記憶装置51は監視装置50に内蔵されているものに限定されず、外部記憶装置として監視装置50に接続されているものでもよい。また、記憶装置51としては、例えばハードディスク記憶装置、あるいは記憶保持が可能な半導体記憶素子等が用いられる。
また、図1に示したようにネットワークNTには電波時計などにおいて時刻の修正に使用される標準電波を受信する受信装置60が接続されており、監視装置50は受信装置60が受信した標準電波を利用して所定の周期毎、例えば1日毎にこのネットワークNTに接続された各印字装置30、40の時刻合わせを行う。そのため、監視装置50及び受信装置60が本発明の時刻合わせ装置に相当する。受信装置60としては、例えばセイコープレシジョン株式会社製のタイムサーバTS−2010型等を利用することができる。ネットワークNTは、各印字装置30、40をシーケンス制御するためのシーケンサ(PLC、Programable Logic Controller)に接続されており、監視装置50はこのシーケンサの内蔵タイマの時刻合わせを行っている。飲料の製造工程においては、タンク10を切り替える際に両方が同時に使用された時期などを精度良く把握する必要があるが、一般にシーケンサ(PLC)の内蔵タイマはこのような要求精度に対して遅れなどの誤差が生じ易い。各印字装置30、40の時刻と、記憶装置51に記憶の指示を出す監視装置50の時刻とがずれている場合、各印字装置30、40により印字された時刻と監視装置50の指示により記憶装置51に記憶された時刻との間にずれが生じ、トレーサビリティ管理の精度が低下する。そのため、このように各シーケンサの内蔵タイマを所定の周期毎に標準電波を利用して時刻合わせを行うことで、各生産履歴情報を精度良く関連付けることができる。また、各印字装置30、40により印字された時刻と監視装置50の指示により記憶装置51に記憶された時刻とがずれることがない。したがって、精度の高いトレーサビリティの管理が可能となる。
この履歴情報管理システム100によれば、監視装置50の記憶装置51に飲料の各生産工程で発生した生産履歴情報を図2に示したようにそれぞれ関連付けて記憶させるので、容器Pに印字した充填時刻T1に基づいて図2に示したこれら飲料の生産履歴情報を追跡することができる。また、段ボール箱Bに印字した包装時刻T2ともこれらの生産履歴情報は関連付けられているので、この包装時刻T2に基づいても同様にこれら飲料の生産履歴情報を追跡することができる。また、この履歴情報管理システム100では、充填時刻T1及び包装時刻T2を他の生産履歴情報と関連付け、これらの関連を記憶させるので、容器Pや段ボール箱Bにはこれらの時刻T1、T2を印字するのみで、生産履歴情報を追跡することができる。そのため、容量が小さいために印字スペースを大きく設けることができない容器Pにも対応することができる。
次に図3〜図6を参照して生産履歴情報を追跡する方法についてさらに詳しく説明する。図3に示したように飲料の製造では、一般に複数(図3では2つのみを示す。)のタンク10において仕上げを行い、これらのタンク10から順次容器Pに飲料を充填する。なお、以下では図3の左側のタンクを第1タンク10Aと称し、右側のタンクを第2タンク10Bと称する。図3において図1と共通の装置には同一の符号を付して説明を省略する。図3に示したように各タンク10A、10Bはポンプ11を介してサージタンク12にそれぞれ接続されている。なお、各タンク10A、10Bの出口には不図示の開閉弁が設けられており、この開閉弁を開閉することにより各タンク10A、10Bからサージタンク12への飲料の導入及びその停止を切り替える。サージタンク12に導かれた飲料は、その後充填装置20に送られて容器Pに充填される。飲料が充填された容器Pは、充填装置20から第1コンベア21によって容器印字装置30に搬送され、充填時刻T1及び充填日D1が印字される。その後、容器Pは段ボール箱Bに収納され、包装される、容器Pを包装した段ボール箱Bは、第2コンベア31にて搬送され、その搬送途中で包装体印字装置40により包装時刻T2及び包装日D2が印字される。その後、段ボール箱Bは図1と同様に出荷工程に送られて市場に出荷される。
図4は、図3に示した製造ラインにて容器Pに飲料を充填した場合の各容器Pに付されるロット番号について示した図である。図3に示した製造ラインでは、容器Pに飲料を充填しているときに第1タンク10Aが空になると、容器Pへの充填作業を継続して行うべく第1タンク10Aの開閉弁を閉じるとともに第2タンク10Bの開閉弁を開けて第2タンク10Bからサージタンク12への飲料の送出を開始する。このようにタンク10の切り替えが行われると、その切り替えを行った時点においてはサージタンク12内に第1タンク10Aに貯留されていた飲料と第2タンク10Bに貯留されていた飲料の両方があるため、両方のタンク10A、10Bの飲料が混合して容器Pに充填される。この両方のタンク10A、10Bの飲料が混合して容器Pに充填される期間は、タンク10の切り替えを行ってからサージタンク12の容量の分の飲料が充填装置20により容器Pに充填されるまでと考えられる。そこで、図4に示したように、第1タンク10Aの飲料が充填された容器Pにはロット番号としてロット1が、第1タンク10A及び第2タンク10Bの両方のタンクの飲料が充填された容器Pにはロット番号としてロット2が、第2タンク10Bの飲料が充填された容器Pにはロット番号としてロット3が、それぞれ付される。
次にこの製造ラインにおける各工程の生産履歴情報の関連付けに付いて説明する。図3に示したように、充填装置20から容器印字装置30までは第1コンベア21によって搬送される。そのため、第1タンク10Aから第2タンク10Bへの切り替えが行われてもその時点で容器印字装置30が充填時刻T1及び充填日D1を印字している容器Pはロット1の容器Pである。ロット2の容器Pは、その時点において充填装置20と容器印字装置30の間にある容器Pが容器印字装置30を通過した後に容器印字装置30に到達する。そこで、監視装置50は、図4に示したようにタンク10の切り替えを行ってから容器印字装置30で印字した容器Pの本数をカウントし、この本数がタンク10の切り替え時に充填装置20と容器印字装置30との間にあった容器Pの本数以上となった場合に容器印字装置30により充填時刻T1及び充填日D1を印字した容器Pがロット2の容器Pであると関連付ける。同様の手順でロット2の容器Pからロット3の容器Pへの関連付けの切り替えを行う。図4の期間Aが、このような第1コンベア21にて容器Pが搬送される時差を示している。なお、包装体印字装置40にて段ボール箱Bに印字される包装時刻T2及び包装日D2も第2コンベア31で搬送される時差を考慮して他の生産履歴情報との関連付けが行われる。
図5は、このようにして各生産履歴情報を関連付けた場合の容器Pのロット番号、タンク番号、そのタンク番号の飲料を充填した容器Pの本数、及び容器Pに印字した充填時刻T1との関係の一例を示している。そして、この関連付けは記憶装置51に記憶される。そのため、例えば、充填時刻T1として10:22:06が印字されたロット2の容器Pにはタンク番号370に貯留されていた飲料及びタンク番号371に貯留されていた飲料の両方が混合して充填されていることが追跡できる。
図6は、同様に各生産履歴情報を関連付けた場合の容器Pのロット番号、タンク番号、そのタンク番号の飲料を充填した容器Pを収納した段ボール箱Bの個数(以下、箱数と称することがある。)、及び段ボール箱Bに印字した包装時刻T2との関係の一例を示している。そして、この関連付けも図5に示したものと同様に記憶装置51に記憶される。そのため、例えば図6に丸で囲んで示したように包装時刻T2として13:48:33が印字された段ボール箱Bは、ロット4の容器P及びロット5の容器Pが混在して収納されていることが追跡できる。
このように本発明の履歴情報管理システムによれば、図5に示したように異なるタンク10の複数の飲料が混合して充填されていても容器Pに印字されている充填時刻T1からいずれのタンク10の飲料が充填されているか追跡することができる。また、図6に示したように単一の段ボール箱Bに異なるロット番号の容器Pが混在して収納されていても、段ボール箱Bに印字されている包装時刻T2からこれらの生産履歴情報を追跡することができる。
本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施してよい。例えば、本発明が適用される対象はジュースやお茶などの飲料に限定されない。ビール、発泡酒、焼酎、ウィスキー等のアルコール飲料など種々の飲料の生産工程に本発明を適用してもよい。また、飲料に限定されず、精肉など加工を行う種々の食品や医薬品、化粧品、日用品、塗料、インク、化学品等に本発明を適用してもよい。
容器には充填時刻のみが印字され、この充填時刻と各生産履歴情報とを関連付けて記憶装置に記憶させてもよい。また、同様に段ボール箱に包装時刻のみを印字し、この包装時刻と各生産履歴情報とを関連付けて記憶装置に記憶させてもよい。
本発明の一形態に係る履歴情報管理システムを飲料の生産に適用した例を示す図。 図1に示した各工程で発生する生産履歴情報の一覧を示す図。 本発明の一形態に係る履歴情報管理システムを飲料の生産に適用した他の例を示す図。 図3に示した製造ラインにて容器に飲料を充填した場合の各容器に付されるロット番号について説明するための図。 各生産履歴情報を関連付けた場合の容器のロット番号、タンク番号、そのタンク番号の飲料を充填した容器の本数、及び容器に印字した充填時刻との関係の一例を示す図。 各生産履歴情報を関連付けた場合の容器のロット番号、タンク番号、そのタンク番号の飲料を充填した容器を収納した段ボール箱の個数、及び段ボール箱に印字した包装時刻との関係の一例を示す図。
符号の説明
30 容器印字装置
40 包装体印字装置
50 監視装置(時刻合わせ装置)
51 記憶装置
60 受信装置(時刻合わせ装置)
100 履歴情報管理システム
S200 充填工程
S201 容器印字工程(記憶工程)
S300 包装工程
S301 包装体印字工程(記憶工程)
P 容器(製品)
B 段ボール箱(包装体)
T1 充填時刻(製造時刻)
T2 包装時刻
D1 充填日
D2 包装日

Claims (2)

  1. 製品に該製品の製造された製造日時または製造時刻を印字する印字装置と、前記印字装置により製造日時または製造時刻が印字された製品の生産履歴情報とその製品に印字されている製造日時または製造時刻とが関連付けて記憶される記憶装置と、前記印字装置が製品に印字する製造日時または製造時刻の時刻合わせを標準電波を利用して行う時刻合わせ装置と、を備え、
    前記製品は、飲料が充填された容器であり、かつ複数の生産履歴情報を有し、
    前記記憶装置には、製品に印字されている製造日時または製造時刻とその製品が有する複数の生産履歴情報とがそれぞれ関連付けて記憶され、
    前記製品の製造ラインは、飲料が貯溜された複数のタンクと、前記複数のタンクと接続されたサージタンクと、前記サージタンクの飲料を複数の容器に充填する充填装置と、を備え、
    前記サージタンクには、前記複数のタンクのうちのいずれか一つのタンクの飲料が選択的に供給され、
    前記印字装置は、前記充填装置で飲料が充填された各容器に製造日時または製造時刻を印字し、
    前記充填装置により各容器に飲料を充填する充填工程において生産履歴情報としてロット番号が発生し、
    前記サージタンクに供給する飲料を前記複数のタンクのうちのいずれか1つのタンクの飲料から他のタンクの飲料に切り替えた場合に、タンクの切替時までに前記充填装置で飲料が充填された容器と、タンクの切替時から前記充填装置にて前記サージタンクの容量分の飲料が容器に充填されるまでの期間に前記充填装置にて飲料が充填された容器と、その期間が経過した後に前記充填装置で飲料が充填された容器とに互いに異なるロット番号が付されるように、前記充填工程では、タンクの切替後に前記印字装置にて印字した容器の本数がタンクの切り替え時に前記充填装置と前記印字装置との間にあった容器の本数以上になるまでタンクの切替前に容器に付されていたロット番号と同じロット番号が容器に付され、タンクの切替後に前記印字装置にて印字した容器の本数がタンクの切り替え時に前記充填装置と前記印字装置との間にあった容器の本数以上になった後はタンクの切替前に容器に付されていたロット番号と異なるロット番号が容器に付されることを特徴とする製品の履歴情報管理システム。
  2. 前記印字装置により製造日時または製造時刻が印字された複数の製品が包装されている包装体に前記複数の製品が包装された包装日時または包装時刻を印字する包装体印字装置をさらに備え、
    前記記憶装置には、前記包装体印字装置により包装体に印字された包装日時または包装時刻とその包装体に包装されている各製品の生産履歴情報とがそれぞれ関連付けて記憶されることを特徴とする請求項1に記載の製品の履歴情報管理システム。
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