JP5123838B2 - 盗難防止装置 - Google Patents
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Description
この装置は、車両のキーシリンダ側に設けられたイモビライザと、キー側に設けられたトランスポンダと呼ばれる応答出力部とを備えている。そして、キーをキーシリンダに差し込んだときに、イモビライザからトランスポンダ駆動電波を出力し、このトランスポンダ駆動電波でキー側に設けた応答出力部を発電させて応答信号を出力させる。イモビライザでは、この応答信号を復調させてこの応答信号が有する固有のコード(これを本明細書ではイモビIDコードと称する)を取得する。
盗難防止制御部では、イモビIDコードが、あらかじめ記憶部に記憶された登録IDコードと一致するか照合し、照合が成立した場合に、ステアリングロック装置のロックを解除したり、エンジンなどの駆動源の始動を禁止したりした盗難防止制御を解除する。
したがって、正規のキー以外では、照合が不成立となり、不正に車両を運転することを防止する。
まず、ラインオフ時に、車両側の記憶部は、初期化されている。
そこで、ラインオフ時に、キーをキーシリンダに差し込み、あらかじめ設定された登録トリガを出力させる操作(例えば、イグニッションスイッチのON)を実行し、イモビライザからトランスポンダ駆動電波を出力させる。キーでは、応答出力部がトランスポンダ駆動電波を受信して電磁結合による発電を行なって、応答信号を出力する。そこで、イモビライザでは、応答信号を受信して、イモビIDコードを取得する。
登録制御部では、この最初に得られた応答信号から取得されたイモビIDコードを、登録IDコードとして記憶部に書き込む。この記憶部は、1回の書き込みのみを可能とし、以後の書き込みは禁止し、登録IDコードが保持される。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の盗難防止装置において、前記入力状態判定手段は、前記ID信号の電界強度に基づいて、この電界強度があらかじめ設定された基準電界強度よりも大きい場合に、実行可能状態であると判定することを特徴とする盗難防止装置とした。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の盗難防止装置において、前記登録制御部は、前記入力状態判定手段が前記実行可能状態と判定したときに、報知手段により前記実行可能状態を報知することを特徴とする盗難防止装置とした。
したがって、本発明では、イモビライザにおける応答信号の入力状態が適切な場合のみ記憶部への書き込みが実行され、例えば、携帯機がイモビライザから離れ過ぎたり、向きが不適正であったりして、入力状態が不適正の場合には、記憶部への登録IDコードの書き込みが行なわれない。
よって、無線式の携帯機であっても、書込登録処理時の記憶部への書込不具合の発生を防止することができ、記憶部の交換や書込やり直し作業の発生を抑えて、費用および作業工数を抑えることができる。
変調度は、応答信号の強度に対応しており、応答信号の強度が充分であるときに、書込登録処理を実行可能と判定する。したがって、イモビライザと携帯機との距離や携帯機の向きなどが不安定であっても、イモビライザにおける応答信号の入力状態を適正に把握でき、精度の高い状態判定が可能である。
また、変調度の測定は、簡単な構成で実施可能であり、イモビライザに設けることが容易である。
電界強度は、応答信号の強度に対応しており、応答信号の強度が充分であるときに、書込登録処理を実行可能と判定する。したがって、イモビライザと携帯機との距離や携帯機の向きなどが不安定であっても、イモビライザにおける応答信号の入力状態を適正に把握でき、精度の高い状態判定が可能である。
また、電界強度の測定は、簡単な構成で実施可能であり、イモビライザに設けることが容易である。
したがって、登録作業者は、報知により書き込みが可能な状況であることを明確に知って作業を進めることができ、作業性に優れる。
この実施の形態の盗難防止装置は、トランスポンダ駆動電波(KS)を受信することにより発電して、固有のイモビIDコードを示す応答信号を出力する応答出力部(24)を有する携帯機(2)と、前記トランスポンダ駆動電波(KS)を出力する一方、前記携帯機(2)から送信される応答信号(OTS)を受信し、この応答信号(OTS)が示すイモビIDコードを取得するイモビライザ(8)と、前記イモビライザ(8)で取得されたイモビIDコードを、あらかじめ記憶部(13)に登録された登録IDコードと照合し、照合が成立した場合に、盗難防止状態を解除する盗難防止制御部(11)と、前記記憶部(13)に前記登録IDコードを書き込む書込登録処理を実行し、この書込登録処理の実行時に受信した前記応答信号(OTS)から取得した前記イモビIDコードを、前記記憶部(13)に前記登録IDコードとして書き込む登録制御部(11)と、を備えた盗難防止装置であって、前記書込登録処理の実行時に、前記応答信号(OTS)の入力状態が、前記書込登録処理を実行可能な状態であるか否かを判定する入力状態判定手段(11)を備え、前記登録制御部(11)は、前記入力状態判定手段(11)が、実行可能状態との判定時に、前記トランスポンダ駆動電波(KS)を出力させ、得られた応答信号(OTS)から取得したイモビIDコードを前記記憶部(13)に登録IDコードとして書き込むことを特徴とする盗難防止装置である。
駆動系コントローラ(盗難防止制御部)4は、図外の駆動源の始動および停止を切り換えるコントローラである。
アンテナドライバ71は、車両の複数箇所に設置されたアンテナ73からリクエスト信号LFSを出力する。
エントリチューナ72は、携帯機2から送信されたインテリジェントキーシステムに用いるID信号RFSを受信して、固有の電子IDコードを取得するもので、信号のデジタルアナログ変換を行なうインタフェース回路72a、および、ID信号RFSを電子コードに変換する復調回路72bを備えている。
また、記憶部13は、1回だけ書き込みを行なうことができるメモリである。また、登録IDコードは、後述する書込登録処理により、その車両に割り当てられた携帯機2が有する固有のイモビIDコードが、最初に入力された際に、これを登録IDコードとして書き込まれたものである。
ベースステーション81は、アンテナ83からトランスポンダ駆動電波KSを出力させるアンテナドライバ85と、アンテナ83で受信した携帯機2から送られる応答信号OTSからイモビIDコードを取得する復調回路86と、を備えている。
このステップS3は、書込登録処理を実行するか、通常制御を実行するかの判定を行なうもので、登録モードフラグは、初期設定状態で「1」に設定されており、書込登録処理が終了すると「0」に変更される。
したがって、書込登録処理を実行する時点では、登録モードフラグは、まだ「1」であり、ステップS4に進んで、書込登録処理に移行する。一方、書込登録処理が終了した後は、登録モードフラグは「0」に変更されているため、ステップS16の通常制御へ移行する。
本実施例1では、書込登録処理として、まず、携帯機2から出力される応答信号OTSの変調度を測定する。
そこで、まず、ステップS5で、イモビライザ8からトランスポンダ駆動電波KSを出力させる。
そこで、次のステップS8は、ステップS7で求めた変調度が、登録IDコードの書き込みを実行するのに十分な強度(すなわち入力状態)であるかを、例えば、あらかじめ設定された閾値よりも大きいか否かにより判定し、閾値よりも大きい場合は、次のステップS9に進み、閾値よりも小さい場合は、ステップS5に戻る。変調度測定回路84およびこのステップS8の処理を実行する部分が、特許請求の範囲の入力状態判定手段に相当する。また、ステップS9以降の処理を実行する部分が、登録制御部に相当する。
すなわち、制御部11は、プッシュスイッチ5がONとなると、イモビライザ8からトランスポンダ駆動電波KSを出力させ、返信された応答信号OTSから取得されたイモビIDコードを、記憶部13に、この車両固有の登録IDコードとして登録する。
車両のラインオフ時に、携帯機2の固有のイモビIDコードを、記憶部13に登録IDコードとして、書込登録する場合の手順を説明する。
まず、登録作業者は、ラインオフ車両に割り当てられた携帯機2を持って、車両に乗り込み、図外のイグニッションスイッチをONにする。
このラインオフ時は、記憶部13には、登録IDコードが書き込まれておらず、登録モードフラグ=1となっているため、制御部11のステップS1→S2→S3→S4の処理の流れに基づいて、書込登録処理に移行し、プッシュスイッチ5が赤色点灯される。
ここで、携帯機2が、プッシュスイッチ5(イモビライザ8)に近く、応答信号OTSの充分な強度(=良好な入力状態)が得られている場合には、プッシュスイッチ5の点灯色が赤色から緑色に切り換わる。また、プッシュスイッチ5が、赤色点灯のままである場合、応答信号OTSの強度が不十分(=入力不良状態)であるから、登録作業者は、携帯機2を、さらにプッシュスイッチ5(イモビライザ8)に近付ける。
このプッシュスイッチ5の長押しを受けて、ステップS10→S11→S12の処理に基づいて、まず、トランスポンダ駆動電波KSの出力が成される。携帯機2では、このトランスポンダ駆動電波KSの入力に応答して応答信号OTSを出力し、イモビライザ8では、この応答信号OTSからイモビIDコードを取得し、制御部11に送る。そして、制御部11では、このイモビIDコードを、その車両の固有の登録IDコードとして、記憶部13に書き込む。
a)携帯機2のイモビIDコードを記憶部13に登録IDコードとして書込登録を行なう際に、携帯機2からイモビライザ8に入力される応答信号OTSの変調度(=入力状態)に基づいて、正常に応答信号OTSの入力が可能な状態であるか否かを判定し、正常入力が可能な状態でのみ、書込登録を実行可能とした。
したがって、携帯機2がイモビライザ8から離れていたり、向きが不適正であったりして、応答信号OTSの入力状態不良を原因とする書込登録処理の異常終了を防止することができる。
b)携帯機2からの応答信号OTSの入力状態の判定を、応答信号OTSの変調度に基づいて実行するようにしたため、イモビライザ8内の簡単な構成で判定可能であり、コスト、重量、製造の手間の点で有利である。
c)応答信号の入力状態が良好か否かの判定結果を、プッシュスイッチ5の発光色により登録作業者に視覚的に報せるようにした。したがって、登録作業者は、応答信号の入力状態の良否を視覚的に知ることができ、作業性に優れる。
d)イモビライザ8のアンテナ83は、書込登録処理を実行可能な状態であるか否かを報せるために発光するプッシュスイッチ5の近傍に配置したため、携帯機2をイモビライザ8に近付ける行為と、書込登録処理を実行可能か否かを確認する行為との、視線を一致させることができ、作業性に優れる。
さらに、書込登録開始のトリガをプッシュスイッチ5の長押しとしたため、この書込登録開始を指示する作業の視線も、上記視線と一致させることができ、作業性に優れ、かつ、書込登録開始の指示作業時に、携帯機2の位置がふらつくことを防止でき、いっそう作業性に優れる。
また、実施例1と同様に、上記c)d)の効果を奏する。
さらに、書込登録トリガとして、駆動源の始動を指令するプッシュスイッチ5を用いたがこれに限定されず、他の車載スイッチを用いることができる。
2 携帯機
3 ロックコントローラ(盗難防止部)
4 駆動系コントローラ(盗難防止部)
5 プッシュスイッチ
5g 緑色ダイオード(報知手段)
5r 赤色ダイオード(報知手段)
8 イモビライザ
11 制御部(盗難防止制御部、登録制御部)
13 記憶部
24 復調/応答出力回路(応答出力部)
84 変調度測定回路
208 イモビライザ
284 電界強度測定回路
KS トランスポンダ駆動電波
OTS 応答信号
Claims (4)
- トランスポンダ駆動電波を受信することにより発電して、固有のイモビIDコードを示す応答信号を出力する応答出力部を有する携帯機と、
前記トランスポンダ駆動電波を出力する一方、前記携帯機から送信される応答信号を受信し、この応答信号が示すイモビIDコードを取得するイモビライザと、
前記イモビライザで取得されたイモビIDコードを、あらかじめ記憶部に登録された登録IDコードと照合し、照合が成立した場合に、盗難防止状態を解除する盗難防止制御部と、
前記記憶部に前記登録IDコードを書き込む書込登録処理を実行し、この書込登録処理の実行時に受信した前記応答信号から取得した前記イモビIDコードを、前記記憶部に前記登録IDコードとして書き込む登録制御部と、
を備えた盗難防止装置であって、
前記書込登録処理の実行時に、前記応答信号の入力状態が、前記書込登録処理を実行可能な状態であるか否かを判定する入力状態判定手段を備え、
前記登録制御部は、前記入力状態判定手段が、実行可能状態との判定時に、前記トランスポンダ駆動電波を出力させ、得られた応答信号から取得したイモビIDコードを前記記憶部に登録IDコードとして書き込むことを特徴とする盗難防止装置。 - 前記入力状態判定手段は、前記ID信号の変調度を測定し、この変調度があらかじめ設定された基準変調度よりも大きい場合に、実行可能状態であると判定することを特徴とする請求項1に記載の盗難防止装置。
- 前記入力状態判定手段は、前記ID信号の電界強度に基づいて、この電界強度があらかじめ設定された基準電界強度よりも大きい場合に、実行可能状態であると判定することを特徴とする請求項1に記載の盗難防止装置。
- 前記登録制御部は、前記入力状態判定手段が前記実行可能状態と判定したときに、報知手段により前記実行可能状態を報知することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の盗難防止装置。
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