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本発明は、XYステージや大型印刷装置に用いられる基板ステージ等のステージに係り、特に、レールを連結する大型のステージに関する。
グラナイトは平面精度を確保する加工が容易であり、熱的な歪みも小さく、大きな原石が得られることから、XYステージ、大型印刷装置、三次元検査装置等の基板ステージに用いられている。
近年では基板の大型化が増々進行しており、大型基板に適合するように基板ステージを大型化させた場合は、道路を搬送できない大きさになってしまう。
そのため、グラナイトの原石から小面積の台や短いレールを成形し、設置場所まで搬送して組み立てることで、実際に使用する場所に大型の基板ステージを設置する試みがなされている。
しかし、補助載置台を主載置台に取り付け、別々に作成したレール同士を連結すると、レールの継ぎ目に段差が発生したり、レールの水平性が確保できないという問題が発生した。
大型の基板ステージが記載された技術文献は、例えば下記公報がある。
特開平7−311375号公報 特開2005−114882号公報
本発明は、レールの水平性と直線性を確保できる分割型の基板ステージを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、主載置台と、前記主載置台よりも小面積で前記主載置台から分離可能な補助載置台と、前記主載置台上と前記補助載置台上にそれぞれ設けられた主レールと補助レールとを有し、前記補助載置台を前記主載置台に取り付けたときに前記主レールの端部と前記補助レールの端部は接続されて、水平面内で直線状に伸びる連結レールが形成され、前記連結レール上を移動板が走行可能にされたステージであって、前記主レールと前記補助レールは一本の長尺の切断元レールから分割されて構成され、前記補助載置台には、前記補助レールの高さを複数位置で調節可能な上下方向調整装置が設けられたステージである。
また、本発明は、前記主載置台に固定され、前記主レールの上方に配置された上部レールを有するステージである。
また、本発明は、前記上部レールにはインクジェットヘッドが取り付けられたステージである。
また、本発明は、主載置台と、前記主載置台よりも小面積で前記主載置台から分離可能な補助載置台と、前記主載置台上と前記補助載置台上にそれぞれ設けられた主レールと補助レールとを有し、前記補助載置台を前記主載置台に取り付けたときに前記主レールの端部と前記補助レールの端部は接続されて、水平面内で直線状に伸びる連結レールが形成され、前記連結レール上を移動可能に上部レールが配置されたステージであって、前記主レールと前記補助レールは一本の長尺の切断元レールから分割されて構成され、前記補助載置台には、前記補助レールの高さを複数位置で調節可能な上下方向調整装置が設けられたステージである。
また、本発明は、前記主レールの前記補助レールに接続される端部は前記主載置台の外周よりも内側に後退して配置され、前記補助レールの前記主レールに接続される端部は前記補助載置台の外周よりも外側に突き出されたステージである。
また、本発明は、前記切断元レールはグラナイトで構成されたステージである。
連結レールの直線性が確保されるので、基板を載置する載置板に揺れが生じず、高速移動させることができる。また、吐出液の着弾位置精度も向上する。
特に、補助レールの端部が主載置台上に乗せられ、主載置台に密着されているので、補助レールを上方に湾曲させても、補助レールと主レールの継ぎ目に段差ができることはない。
図7、図8は本発明の基板ステージ10を製造場所に於いて仮に組み立てた状態の平面図と側面図である、図9、図10は、組立前の状態を示している。
この基板ステージ10は、一台の主載置台11と、平面形状が主載置台11よりも小型・小面積の複数(ここでは四台)の補助載置台12a〜12dを有している。
主載置台11と補助載置台12a〜12dの平面形状は四角形である。
主載置台11と補助載置台12a〜12dは着脱可能に構成されており、基板ステージ10に組み立てる際には、補助載置台12a〜12dの側面を主載置台11の側面と密着し、不図示の固定部材によって、主載置台11に固定する。
主載置台11と補助載置台12a〜12dの表面は平坦であり、主載置台11の表面には二本の主レール131、132が互いに平行に配置され、補助載置台12a〜12dの表面には補助レール14a〜14dがそれぞれ一本ずつ配置されている。
主レール131、132と補助レール14a〜14dは主載置台11と補助載置台12a〜12dの二辺と平行であり、補助載置台12a〜12dは、主載置台11の主レール131、132の両端に位置する二辺に、二台ずつ取り付けられている。
図11は、主載置台11と補助載置台12a〜12d上の主レール131、132と補助レール14a〜14dの位置関係を示す図面である。
補助載置台12a〜12dは、主レール131、132の両端を延長した延長線上に一台ずつ配置され、補助レール14a〜14dの一端部が、主レール131、132の端部にそれぞれ接続され、一本の主レール131、132とその両端の補助レール14a〜14dによって二本の連結レール81、82が形成されている。
主載置台11は表面が水平になるように配置されており、従って、主レール131、132の表面は水平面内に位置している。
主レール131、132の長さは主載置台11の主レール131、132と平行な辺よりも短く形成されており、主レール131、132の両端は、主載置台11の周囲よりも内側方向に後退しており、組立前は、主レール131、132の両端部の延長線上には主載置台11の表面が露出されている。
補助レール14a〜14dの主レール131、132に接続される部分は補助載置台12a〜12dの周囲よりも外側に突き出されており、突き出された部分は、主載置台11の主レール131、132が後退した部分の上に乗せられている。
補助レール14a〜14dは、主載置台11上に乗せられた部分が主載置台11の表面と密着され、主レール131、132の端部に接続されている。
一本の連結レール81、82を構成する主レール131、132と補助レール14a〜14dは、連結レール81、82よりも長尺の一本の切断元レールを切断して形成している。
図12(a)の符号7は切断元レールであり、切断元レール7は二カ所で切断され、同図(b)に示すように、中央部分から主レール131、132が作成され、両端部分から二本の補助レール14a〜14dが作成されている。(切断元レール7の長さL0)≧(主レール131、132の長さLa+二本の補助レール14a〜14dの長さLb+Lc)である。
主レール131、132は主載置台11上に密着して固定されている。補助載置台12a〜12dには、複数の上下方向調整装置6が設けられており、補助レール14a〜14dは上下方向調整装置6を介して、補助載置台12a〜12d上に配置されている。
ここでは上下方向調整装置6は、ネジで構成されており、各上下方向調整装置6は補助載置台12a〜12dの底面側から表面側に向けてそれぞれ上向きに挿通され、その先端に、補助レール14a〜14dの裏面が当接されている。上下方向調整装置6を回転させると、その先端位置を上下に移動させ、補助レール14a〜14dの高さを変えることができる。
補助載置台14a〜14dの表面は主載置台11の表面よりも下方に配置されている。主レール131、132の上下方向の幅(高さ)と、補助レール14a〜14dの上下方向の幅(高さ)は同じ大きさであり、補助レール14a〜14dは上下方向調整装置6によって補助載置台12a〜12dの表面上から持ち上げることで、主レール131、132の高さと同じ高さ以上に持ち上げることができるように構成されている。
切断元レール7はグラナイト製であり、補助レール14a〜14dは剛性を有しているが、微少量の変形は可能である。
補助レール14a〜14dは、長手方向に沿った複数位置で上下方向調整装置6の先端に当接されており、一本の補助レール14a〜14dに当接された複数本の上下方向調整装置6の先端の高さを変えることで、直線状に伸びるようにも、上下方向に湾曲するようにもすることができる。
また、補助レール14a〜14dには、水平面内調整装置が設けられており、水平面内調整装置によって、補助レール14a〜14dの主レール131、132に対する水平面内での向きや、主レール131、132に対する相対位置を調整できるようにされている。
連結レール81、82上には、エアベアリング等の摩擦低減装置21を介してグラナイト製の移動板16が乗せられており、不図示の基板移動機構を動作させると移動板16は連結レール81、82上を走行し、補助載置台12a〜12d上にも、主載置台11上にも位置できるようにされている。
主載置台11上の主レール131、132よりも外周位置には支柱22が立設されており、支柱22上には二本の上部レール151、152が互いに平行に、且つ主レール131、132の伸びる方向とは垂直に配置されている。
上部レール151、152には、インクジェットヘッド17が移動可能に配置されており、不図示のヘッド移動機構を動作させると、インクジェットヘッド17は上部レール151、152に沿って走行し、主載置台11上にも、主載置台11の外側にも位置できるようになっている。上部レール151、152は水平に配置されており、インクジェットヘッド17は水平面内を移動する。
上部レール151、152とインクジェットヘッド17は、連結レール81、82よりも上方に位置しており、連結レール81、82と上部レール151、152の間は離間して配置されている。インクジェットヘッド17を主載置台11上に位置させた状態で、基板5が配置された移動板16をインクジェットヘッド17の真下位置を通過させることができる。
この基板ステージ10は、図7、8のように、仮に一旦組み立てた後、図9、10に示すように、補助載置台12a〜12dを主載置台11から分離させ、インクジェットヘッド17や移動板16を主載置台11から取り外す。主載置台11と補助載置台12a〜12d等を分離した状態で、実際に使用する場所まで運搬し、主載置台11は表面が水平になるように設置し、補助レール14a〜14dを主レール131、132に連結しながら補助載置台12a〜12dを主載置台11に固定し、移動板16やインクジェットヘッド17を連結レール81、82や上部レール151、152に取り付け、インクジェットヘッド17を吐出液供給系23に接続する。
補助載置台12a〜12dは、一側面が主載置台11の側面に固定されており、主載置台11に取り付けられた部分は主載置台11よって支持されているのに対し、それと反対側の側面は支持されておらず、自重で下方に湾曲する。
本発明では、補助レール14a〜14dは、上下方向調整装置6によって、一本の補助レール14a〜14d内の長手方向の複数位置の高さを個別に設定できるように構成されており、本組立の際には、補助レール14a〜14dの主載置台11上に位置する部分の表面高さを主レール131、132の表面の高さと同じにしながら、補助レール14a〜14dの接続部と反対側の端部の高さを主レール131、132の高さと同じになるように設定し、連結レール81、82の両端を補助載置台12a〜12dのたわみ分を上方に補正することができる。
他方、補助レール14a〜14dと主レール131、132の水平面内の角度と相対位置を水平面内調整装置によって調整し、水平面内で一直線に伸びるようにする。二本の連結レール81、82は水平面内で伸びる方向は平行になる。
使用場所においても、運搬前に仮に組み立てた図7、8と同じ状態に組み立て、上記のように連結レール81、82を調整した後、図1、2に示すように、インクジェットヘッド17を主載置台11の外側に位置させた状態で、移動板16を補助載置台12b、12d上に位置させて基板5を移動板16上に配置する。
次に、図3、4に示すように、インクジェットヘッド17を主載置台11の上へ移動させ、主載置台11上で静止させ、図5、6に示すように、インクジェットヘッド17の下方に向けて基板5を移動させる。
インクジェットヘッド17の下方に向けられた面には複数の吐出孔が設けられており吐出液供給系23からインクジェットヘッド17に印刷液を供給しながらインクジェットヘッド17に設けられた吐出機構を動作させると、各吐出孔から印刷液の液滴を吐出することができる。
吐出孔は、基板の幅方向(基板5の移動方向とは垂直な方向)に沿って配置されている。吐出孔が配置された領域の長さは、基板5の幅よりも短くなっており、インクジェットヘッド17と基板5の相対位置を制御しながら、インクジェットヘッド17から印刷液を吐出すると、基板5表面の(基板長)×(基板幅)の領域のうち、(基板長)×(吐出孔が配置された領域)内の所望位置に吐出液を着弾させることができる。
その領域内に吐出液を着弾させた後、インクジェットヘッド17を移動させ、インクジェットヘッド17を静止させた状態で基板5を移動させ、基板5表面の吐出液が着弾していない領域に向けて吐出液を吐出すると、基板5表面の所望位置に吐出液を着弾させることができる。
運搬後の再組立の際に、上下方向調整装置6によって補助レール14a〜14dの両端を上方に補正することで、上述したような補助載置台12a〜12dの自重による湾曲が相殺され、連結レール81、82を一直線にすることができるので、移動板16が走行する際の移動揺れが発生しなくなり、基板5の位置ずれが生じなくなる。
上記例では、インクジェットヘッド17を静止させて基板5を移動させており、移動板16が連結レール81、82上を走行する際に移動揺れは発生しないので、吐出液の着弾位置精度が向上している。
上記例とは逆に、基板5を静止させ、インクジェットヘッド17を移動させて所望領域に吐出液を着弾させることもできる。
インクジェットヘッド17に替え、測定装置等の他の装置を上部レール151、152に取り付けてもよい。
また、上記例では上部レール151、152は主載置台11に固定したが、移動板16に替え、上部レール151、152を連結レール81、82に移動可能に取り付け、上部レールを移動させる移動機構によって上部レール151、152が連結レール81、82の延びる方向に移動できるようにしておくと、上部レール151、152に取り付けられたインクジェットヘッド17は、水平面内で互いに直角な二方向(X−Y)に移動することが可能になるから、基板5を静止させておいても基板5の全表面に吐出液を着弾させることが可能になる。
この場合、上部レール151、152に、インクジェットヘッド17ではなく、種々の装置を取り付け可能な取付器具を設けておくと、汎用的なX−Yステージとして用いることもできる。
本発明の基板ステージの動作を説明するための平面図(1) 本発明の基板ステージの動作を説明するための側面図(1) 本発明の基板ステージの動作を説明するための平面図(2) 本発明の基板ステージの動作を説明するための側面図(2) 本発明の基板ステージの動作を説明するための平面図(3) 本発明の基板ステージの動作を説明するための側面図(3) 本発明の基板ステージを説明するための平面図 本発明の基板ステージを説明するための側面図 本発明の基板ステージの補助載置台を主載置台から分離した状態を説明するための平面図 本発明の基板ステージの補助載置台を主載置台から分離した状態を説明するための側面図 主レールと補助レールの位置関係を説明するための平面図 (a):切断元レールを説明するための図 (b):切断元レールの切断後の状態を説明するための図
符号の説明
6……上下方向調整装置
1、82……連結レール
10……基板ステージ
11……主載置台
12a〜12d……補助載置台
131、132……主レール
14a〜14d……補助レール
151、152……上部レール

Claims (6)

  1. 主載置台と、
    前記主載置台よりも小面積で前記主載置台から分離可能な補助載置台と、
    前記主載置台上と前記補助載置台上にそれぞれ設けられた主レールと補助レールとを有し、
    前記補助載置台を前記主載置台に取り付けたときに前記主レールの端部と前記補助レールの端部は接続されて、水平面内で直線状に伸びる連結レールが形成され、
    前記連結レール上を移動板が走行可能にされたステージであって、
    前記主レールと前記補助レールは一本の長尺の切断元レールから分割されて構成され、
    前記補助載置台には、前記補助レールの高さを複数位置で調節可能な上下方向調整装置が設けられたステージ。
  2. 前記主載置台に固定され、前記主レールの上方に配置された上部レールを有する請求項1記載のステージ。
  3. 前記上部レールにはインクジェットヘッドが取り付けられた請求項2記載のステージ。
  4. 主載置台と、
    前記主載置台よりも小面積で前記主載置台から分離可能な補助載置台と、
    前記主載置台上と前記補助載置台上にそれぞれ設けられた主レールと補助レールとを有し、
    前記補助載置台を前記主載置台に取り付けたときに前記主レールの端部と前記補助レールの端部は接続されて、水平面内で直線状に伸びる連結レールが形成され、
    前記連結レール上を移動可能に上部レールが配置されたステージであって、
    前記主レールと前記補助レールは一本の長尺の切断元レールから分割されて構成され、
    前記補助載置台には、前記補助レールの高さを複数位置で調節可能な上下方向調整装置が設けられたステージ。
  5. 前記主レールの前記補助レールに接続される端部は前記主載置台の外周よりも内側に後退して配置され、
    前記補助レールの前記主レールに接続される端部は前記補助載置台の外周よりも外側に突き出された請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載のステージ。
  6. 前記切断元レールはグラナイトで構成された請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載のステージ。
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