JP5128538B2 - アキシャルギャップ型回転電機 - Google Patents
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Description
永久磁石同期式回転電機の基本的構造は、軟磁性材料とコイル、永久磁石から構成されている。そして、この回転電機の損失は、鉄損と銅損に大別される。鉄損は、軟磁性材料の特性によって決まる。銅損は、コイルの抵抗値、すなわち、占積率によって決まり、巻線をコンパクトな構造にすればするほど損失を小さくすることができる。効率を高める方法は、これらの損失を小さくできる回転電機の形状や寸法等の設計によって達成されるものであるが、材料の特性を変更することでも高効率化に寄与できる。
また、固定子鉄心及び孔固定子鉄心を固定保持する孔または溝の縁部のうちの少なくとも一方が、電気絶縁コーティングされているので、固定子鉄心を保持した固定鉄心保持部材の孔または溝の縁部と固定子鉄心との間の電気的導通による渦電流損失の発生が抑制できる。
《第1の実施形態》
図1は、第1の実施形態に係る回転電機の部分断面斜視図であり、図2は、第1の実施形態に係る回転電機の構成部品をロータ軸方向に展開した分解斜視図である。図3は、第1の実施形態に係る回転電機のステータを構成する鉄心保持部材の構造図であり、(a)は、斜視図、(b)は、平面図である。
図1に示すように、このアキシャルギャップ型回転電機101(以下、単に「回転電機101」と称する)は、ステータ2と、同ステータ2のロータ軸1の軸線方向両側面に所定の空隙(ギャップ)をもって対向的に配置される一対のロータ3A,3Bとを備え、それらがハウジング4内に格納され、ロータ軸1の軸線方向両外側面(図1における上下外面)を、その中心部にロータ軸孔8a(図2参照)を有する円盤状のカバー8で覆われている。
ちなみに、回転電機101は、三相の永久磁石同期モータである。
各ロータ3A,3Bは、中心にロータ軸孔32a(図2参照)を有する継鉄(バックヨーク)を兼ねる、例えば、電磁鋼板等からなるロータ円盤32A,32Bの片面に、永久磁石31が、ロータ軸1の軸線を中心軸として円周方向に周期的に接着固定され、回転駆動力を出力するロータ軸1に同軸的に、図示省略のキー等により固定されている。
ロータ3A、ロータ3Bに接着される永久磁石31の数は、図2に示すように例えば、6個であり、必ずしも、ステータ2の固定子鉄心22と鉄心保持部材(固定子鉄心保持部材)21を挟むコイル23の対で構成されるポールメンバーの数、例えば、9個と同一である必要は無く、また、永久磁石31の平面形状も固定子鉄心22の断面形状と一致させる必要は無い。
ただし、ロータ3Aの永久磁石31とロータ3Bの永久磁石31は、ロータ軸1の図2における上側または下側のいずれか一方側から見たとき、周方向に同一位置に、同一形状で周期的に配置されている必要がある。
図2におけるロータ3Aは下面側から見た斜視図であり、図2におけるロータ3Bは上面側から見た斜視図であり、その永久磁石31の周方向の両端の外形を構成する直線がロータ軸1の軸線を中心とする円の接線と交わる角度は、異なるものとされている。
例えば、図2では、永久磁石31の平面形状は、ほぼ菱形形状をしている場合を示している。これは、トルク脈動、コギングトルクを低減するための形状の一例である。
ロータ3A,3Bには、永久磁石を用いない、かご型構造や、磁性体円盤、導電体円盤、リラクタンスが周方向位置によって異なる回転子等も採用可能であると考えられる。
図1に示すようにステータ2には、ポールメンバーを構成する棒状の固定子鉄心22が、その軸方向をロータ軸1の軸線方向に向け、ロータ軸1の軸線を中心軸として円周方向に沿って、周期的に配置され、固定子鉄心22の周囲にはコイル23が巻回されている。
ベアリング保持孔25aの有底部にはロータ軸1が貫通し、その外周面との間に間隙を確保されるロータ軸孔25b(図3参照)が形成されている。
ここでは、鉄心保持部材21とベアリング保持部材25は、ともに、高強度なエンジニアリングプラスチック製であり、一体成型されている。
鉄心保持領域21aは、その径方向外方側に、周方向の両側に部材が延びる縁部(第1の外周縁部)21a1を有し、鉄心保持領域21bは、その径方向外方側に、周方向の両側に部材が伸びる縁部(第2の外周縁部)21b1を有している。
なお、孔または溝21c1,21c2の周縁の隅部は、応力集中を避けるため、角アールを取っておくことが好ましい。
図3の(b)には、鉄心保持部材21の縁部21a1,21b1と、孔または溝21c1,21c2に固定子鉄心22を挿入固定した後に、コイル23を固定子鉄心22に挿入固定した状態におけるコイル23の外形の位置関係を示すため、コイル23の外形の位置を仮想線で示してある。
次に、固定子鉄心22の構成について、図4を参照して説明する。固定子鉄心22の構成材料は、珪素鋼板、アモルファス、圧粉磁心、パーマロイ、パーメンジュール等の軟磁性材料が使用可能である。珪素鋼板、パーマロイ等の薄板で構成する場合には、図4の(a)に示すような巻鉄心22’としたものを焼鈍して歪取りを行って、樹脂、接着剤等によって固着を行ったものを、図4の(b)のような所定の形状に切断加工して構成した固定子鉄心22A(図1、図2および後記する図5、図7、図9では、代表的に固定子鉄心22と表示)とする。
また、アモルファス等の箔帯から構成する場合も、同様の方法でほぼ扇形状の断面形状を有する鉄心を得ることができる。
なお、アモルファス等の箔帯から構成する場合には、図4の(a)に示す巻鉄心22’の形状から切り出さず、直接アモルファス等の箔帯を断面が扇形状になるように巻いて成形することもできる。
固定子鉄心22の断面形状は、前記したほぼ略扇形形状、矩形に限定されず、円形、楕円の形状でも良い。
図5は、ステータを構成する鉄心保持部材に固定子鉄心を固定した後の斜視図である。
図5に示すように先ず鉄心保持部材21に形成された扇形状の孔または溝21c1,21c2(図3参照)に固定子鉄心22を圧入し、固定する。これは、例えば、孔または溝21c1,21c2に固定子鉄心22を一方側から挿入して反対側に突出させる深さ分の受け孔を所定個数有する冶具台上に、鉄心保持部材21を固定して、固定子鉄心22を一方側から一つずつ順に圧入することにより、固定子鉄心22の軸方向中央部が鉄心保持部材21に容易に固定保持される。ここで、切り欠き部21eが形成されていることにより、鉄心保持領域21a,21bが圧入時に周方向に逃げることができ、孔または溝21c1,21c2に亀裂が入るのが防止できる。また、孔または溝21c1,21c2の周縁の隅部には前記したように角アールを取ってあるので、固定子鉄心22の圧入時に、隅部で亀裂が入るのを防止できる。
図6は、固定子鉄心にコイルを取り付ける方法の説明図であり、図7は、第1の実施の形態に係る回転電機のステータの全体斜視図である。
コイル23,23は、巻き線中間部23aで接続されて一つポールコンポーネントのコイルとして構成される。このコイルの製造方法は、絶縁ボビンに巻かれたコイルを組立てる方法や、固定子鉄心22に直接巻線を施す方法等で製造される。この際、コイルの巻き線中間部23aの接続は、後工程となると複雑な製造工程となるので、固定子鉄心22の軸方向に配置される2つのコイル23,23は連続して巻線を行っておき、軸方向両側から組立てられるような巻き線中間部23aを有するようにすることが望ましい。また、さらには、配線の合理化のためには、巻き線端23b、23bに続けてコイル23を接続し、3相回転電機としての同一の相のコイルを連続で巻線して組立てする方法が考えられる。このような手順により、回転電機101のステータ2を得ることができる。
ちなみに、巻き線端23b、23bは同相の他のポールコンポーネント用のコイル23に接続していても良い。
なお、巻き線中間部23aや巻き線端23bはステータ2の鉄心保持領域21a,21bに樹脂等で接着し、ロータ3A,3Bと接触しないように固定する。
次に、図8を参照しながら、ステータ2をハウジング4に固定する方法を説明する。
図8は、第1の実施形態に係る型回転電機におけるステータの外周縁とハウジング内周面との固定時の取り合い関係を示す説明図である。
図8に示すように円筒状のハウジング4にステータ2を圧入して、ステータ2とハウジング4とを固定可能である。前記したように、鉄心保持部材21の扇形状の鉄心保持領域21aの縁部のみがハウジング4の内周面4aと当接して、固定される。
なお、図8では図示省略してあるが、既に図8において上面側のベアリング孔25bにはボールベアリング5も挿入固定されている。
図9は、第1の実施形態に係る回転電機の1つのロータの斜視図である。
図2と図9を参照しながらロータ3A,3Bのステータ2への組み込み手順を説明する。
まず、図9に示すようにロータ軸1をロータ3Bのロータ軸孔32aに軸線方向片側から挿入して、キー等によりロータ軸1と一体に固定する。次いで、図9においてロータ3Bの上面側にボールベアリング5をロータ軸1に嵌める。そして、それを既にハウジング4に固定されたステータ2のロータ軸孔25bに、図2において下方側からロータ軸1を挿入し、ロータ軸1に嵌められたボールベアリング5をステータ2の下側のベアリング保持孔25a内に嵌合する。このとき、ベアリング保持部材25の下端部側に位置して保持されるロータ円盤32Bは、永久磁石31と固定子鉄心22の対向面において、あらかじめ設計されたギャップ寸法となるような位置関係となっている。
なお、ステータ2の各ポールコンポーネントに供給する三相電源用の回路基板を一方のカバー8の内部に設けても良い。
なお、本実施形態では、鉄心保持部材21の円盤部基部領域21d(図3参照)の径方向外方側を、周方向に区切られた鉄心保持領域21a,21bの構成としたがそれに限定されるものではなく、単に、ほぼ扇形状の孔または溝21c1,21c2が形成された環状円盤の領域の形状でも良い。その場合は切り欠き部21eを設ける必要は無く、必要に応じて、外周部の一部を一定量だけ外方側に張り出した形状としても良い。
次に、図1から図9を参照しながら本発明の第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態においては、鉄心保持部材21およびベアリング保持部材25は、高強度なエンジニアリングプラスチック製であり、一体成型されているとしたが、それに限定されるものではない。
本実施形態では、鉄心保持部材21とベアリング保持部材25は、個別に製作され、鉄心保持部材21は、例えば、アルミ合金、鋼板等の強度の高い金属材料で構成し、中心部に、例えば、鋼製のほぼ円筒状のベアリング保持部材25を嵌め込むための円形の孔を有する第1の実施形態における図3に示すような固定子鉄心22の断面形状とほぼ同一形状の、例えば、ほぼ扇形状の孔または溝21c1,21c2が形成されたほぼ円盤形状とする。そして、前記した鉄心保持部材21の中心部の孔に、ベアリング保持部材25を圧入、焼き嵌め、隙間嵌め等の方法により嵌め込み固定する。
ちなみに、ベアリング保持部材25は、第1の実施形態と同じ形状をしている。
電気絶縁のためのコーティングとしては、セラミックや、樹脂等非導電材料によるコーティングが圧入時などに剥離し難いので、単なる塗装より都合が良い。もし、塗装の場合は、焼付け塗装が好ましい。
さらに、第1の実施形態において、図3で説明したように、周方向に隣接する縁部21a1の周方向端と21b1の周方向端との間、および周方向に隣接する縁部21b1の周方向端と21b1の周方向端同士の間には、切り欠き部21eが形成されており、隣接する鉄心保持領域21a,21bの間、及び隣接する鉄心保持領域21b,21bの間は、その径方向外方側で、縁が切られている。
本実施形態によれば、ベアリング保持部材25と鉄心保持部材21は、ハウジング4に強固に固定される構造としてあるので、ハウジング4を外部に固定した構造で、第1の実施形態の場合よりもロータ軸1(出力軸)からのより大きな回転出力を得ることができる構造となっている。
次に、図10から図14を参照しながら第3の実施形態に係る回転電機について説明する。
図10は、第3の実施形態に係る回転電機の部分断面斜視図であり、図11は、第3の実施形態に係る回転電機の構成部品をロータ軸方向に展開した分解斜視図である。
ちなみに、回転電機105は、三相の永久磁石同期モータである。
第1の実施形態または第2の実施形態と同じ構成には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
次に、図12を参照しながら本実施形態の特徴である中間ロータであるロータ3Cの構成について説明する。図12は、第3の実施形態に係る回転電機の中間ロータの磁石保持方法の説明図であり、(a)は、分解斜視図、(b)は組立斜視図である。
ロータ3A,3Bは、そのロータ円盤32A,32Bが永久磁石31に対する継鉄部(バックヨーク)を構成する構造であるが、ロータ3Cでは、そのロータ円盤(界磁極保持部材)32Cは永久磁石31に対する継鉄部を構成しない。つまり、ロータ円盤32Cは、非磁性体や、非導電性の材料で構成されることが好ましく、例えば、高強度のエンジニアリングプラスチックで構成されたほぼ円盤状の構成である。そして、ロータ円盤32Cは、中心にロータ軸孔32aを有するとともに、永久磁石31を保持するための保持孔(磁石保持孔)32bを、ロータ3A,3Bにおける永久磁石31の配置と同じ周期性及び形状でもって設けられている。永久磁石31は、保持孔32bに接着固定する構造とする。これによって、ロータ3Cの永久磁石31は、図12の(b)に示すように、ロータ円盤32Cの中にきっちり配置されてロータ軸1の軸線方向両側の面を有効に使用できるロータを構成することができる。
また、ハウジング4へのステータ2の固定方法については、ハウジング4の内径を変化させて段付きとすることで、ハウジング4内へステータ2を固定する場合の、ステータ2のロータ軸1の軸線方向の位置決め精度を向上することも可能である。
次に、図13を参照しながら永久磁石31Bを前記と同様の構造となるよう保持するロータ3Cの第1の変形例であるロータ3Dの構造について説明する。
図13は、第3の実施形態に係る回転電機の中間ロータの磁石保持方法の第1の変形例を説明する図であり、(a)は、展開斜視図、(b)は、組立斜視図である。
ロータ3Dは、中心部にロータ軸孔33aを有する2枚のロータ円盤片面(界磁極保持部材)33A、33Bと、その間に挟まれて保持される永久磁石31Bとから構成される。図13の(a)に示すように永久磁石31Bは、両面にほぼ径方向の溝31a1,31a2を有する。そして、ロータ円盤片面33A、33Bは、永久磁石31Bを保持するための保持孔(磁石保持孔)33bをロータ3Cの保持孔32b(図12参照)と同様に有するが、保持孔32bの永久磁石31の前記した溝31a1,31a2と対応する位置に、かつ、ステータ2(図11参照)に面する側に、永久磁石31Bのロータ軸1の軸線方向の移動を拘束するためのブリッジ部33c1,33c2が設けられている。このブリッジ部33c1,33c2は、ロータ円盤片面33A、33Bのロータ軸1の軸線方向の厚みよりも薄く構成して、ブリッジ部33c1,33c2の位置に対応する部分の永久磁石31Bのロータ軸1の軸線方向の厚みを著しく低下させないようにする。ちなみに、2枚のロータ円盤片面33A、33Bは、ロータ3Dの厚さが、永久磁石31Bの最大厚みよりも大きくならないようにしてある。
永久磁石31Bは、保持孔32bの窓33b1,33b2(図13の(a)参照)から磁性の極面をステータ2側(図11参照)露出する。
なお、図13においては、溝31a1,31a2やブリッジ部33c1,33c2をほぼ径方向に同一周方向位置で設ける構成としたがそれに限定されるものではない。より永久磁石31Bの溝31a1,31a2における強度を上げるために、ブリッジ部33c1,33c2を、例えば、X字状に配置し、溝31a1,31a2をそれに対応させて設けても良い。
次に、図14を参照しながら永久磁石31Cを前記と同様の構造となるよう保持するロータ3Cの第2の変形例であるロータ3Eの構造について説明する。
図14は、第3の実施形態に係る回転電機の中間ロータの磁石保持方法の第2の変形例を説明する図であり、(a)は、中間ロータの部分断面斜視図とその永久磁石の斜視図、(b)は、(a)におけるA部、B部のロータ円盤と永久磁石との固定時の取り合い関係を説明する図である。本変形例のロータ3Eを構成するロータ円盤(界磁極保持部材)32Dは、その中心部にロータ軸孔32aを有する1枚もののほぼ円盤形状をしており、永久磁石31Cを保持するための保持孔(磁石保持孔)32bを、ロータ3A,3Bにおける永久磁石31の配置と同じ周期性及び形状でもって設けられている。
なお、樹脂成形磁石は、例えば、フェライトと熱可塑性樹脂からなるフェライトボンド磁石用樹脂複合材料を用いて成形されるものが良く知られている。
2 ステータ
3A,3B,3C,3D,3E ロータ
4 ハウジング
4a 内周面
5 ボールベアリング
8 カバー
8a ロータ軸孔
21 鉄心保持部材
21a1 縁部(第1の外周縁部)
21b1 縁部(第2の外周縁部)
21c1,21c2 孔または溝
21 鉄心保持部材(固定子鉄心保持部材)
21a,21b 鉄心保持領域
21d 円盤部基部領域
21e 切り欠き部
22,22A,22B,22D 固定子鉄心
23 コイル
23a 巻き線中間部
23b 巻き線端
25 ベアリング保持部材(ベアリングの保持部材)
25a ベアリング保持孔
25b ロータ軸孔
31,31B,31C 永久磁石
31a1,31a2 溝
32A,32B ロータ円盤
32C,32D ロータ円盤(界磁極保持部材)
32a,33a ロータ軸孔
32b,33b 保持孔(磁石保持孔)
33A,33B ロータ円盤片面(界磁極保持部材)
33c1,33c2 ブリッジ部
33b1,33b2 窓
101,105 アキシャルギャップ型回転電機
Claims (5)
- ロータ軸の軸線方向に沿って、所定の空隙をもってステータを挟んで対向的に、界磁極を構成する永久磁石を周方向に複数有するロータを配置したアキシャルギャップ型回転電機において、
前記ステータは、
前記ロータ軸の軸線を中心軸として円周方向に沿って、かつ、前記ロータ軸の軸線方向にその軸方向を向けて配置される複数個の棒状のその断面形状が略扇形である固定子鉄心と、
該固定子鉄心の断面形状とほぼ同一形状の孔または溝を、前記ロータ軸の軸線を中心軸として円周方向に沿って前記複数個設けた円盤状の継鉄としての機能を有しない導電性の高強度金属材料で構成された固定子鉄心保持部材と、
前記固定子鉄心に巻回されたコイルと、を含んで構成され、
前記固定子鉄心は、アモルファス金属、圧粉磁心、軸方向に異方性を持った軟磁性材料のいずれかで構成され、前記固定子鉄心保持部材の前記孔または溝に、前記ロータ軸の方向から圧入、焼嵌め、隙間嵌めのいずれかの方法を用いて挿入され、その軸方向の中央部付近において固定保持されており、
前記固定子鉄心保持部材は、その外周縁から前記孔または溝に達する径方向の切り欠き部を有し、該切り欠き部によって円周方向に区切られた前記外周縁が、前記ステータとロータを収容する円筒形状のハウジングの内周面と接触する第1の外周縁部と、前記ハウジングの内周面との間に間隙を形成する第2の外周縁部から構成されて、円筒形状の前記ハウジングの内周面に、圧入、焼嵌め、隙間嵌めのいずれかの方法を用いて固定されており、
前記固定子鉄心保持部材の前記固定子鉄心を固定保持する前記孔または溝の縁部および前記固定子鉄心のうち少なくとも一方は、前記固定子鉄心保持部材と前記固定子鉄心との間で電流が流れないよう、電気絶縁コーティングがなされ、
前記固定子鉄心保持部材と、その径方向内側に配置されるベアリングの保持部材が一体で構成されることを特徴とするアキシャルギャップ型回転電機。 - ロータ軸の軸線方向に沿って、少なくともロータ、ステータ、ロータ、ステータ、ロータの順に交互に配置し、そして前記複数のロータのうち前記ロータ軸の軸線方向の両端に配されたものを一端側ロータ及び他端側ロータとし、前記ステータ同士に挟まれる位置に配置されるものを中間ロータとし、前記それぞれのステータ、ロータ間に所定の空隙を有するとともに、前記ステータを前記ロータ軸の軸線方向に沿って2つ以上配置したアキシャルギャップ型回転電機において、
前記各ロータは、界磁極を構成する永久磁石を周方向に複数有し、
前記各ステータは、
前記ロータ軸の軸線を中心軸として円周方向に沿って、かつ、前記ロータ軸の軸線方向にその軸方向を向けて配置される複数個の棒状のその断面形状が略扇形である固定子鉄心と、
該固定子鉄心の断面形状とほぼ同一形状の孔または溝を、前記ロータ軸の軸線を中心軸として円周方向に沿って前記複数個設けた円盤状の継鉄としての機能を有しない導電性の高強度金属材料で構成された固定子鉄心保持部材と、
前記固定子鉄心に巻回されたコイルと、を含んで構成され、
前記固定子鉄心は、アモルファス金属、圧粉磁心、軸方向に異方性を持った軟磁性材料のいずれかで構成され、前記固定子鉄心保持部材の前記孔または溝に、前記ロータ軸の方向から圧入、焼嵌め、隙間嵌めのいずれかの方法を用いて挿入され、その軸方向の中央部付近において固定保持されており、
前記固定子鉄心保持部材は、その外周縁から前記孔または溝に達する径方向の切り欠き部を有し、該切り欠き部によって円周方向に区切られた前記外周縁が、前記ステータとロータを収容する円筒形状のハウジングの内周面と接触する第1の外周縁部と、前記ハウジングの内周面との間に間隙を形成する第2の外周縁部から構成されて、円筒形状の前記ハウジングの内周面に、圧入、焼嵌め、隙間嵌めのいずれかの方法を用いて固定されており、
前記固定子鉄心保持部材の前記固定子鉄心を固定保持する前記孔または溝の縁部および前記固定子鉄心のうち少なくとも一方は、前記固定子鉄心保持部材と前記固定子鉄心との間で電流が流れないよう、電気絶縁コーティングがなされ、
前記固定子鉄心保持部材と、その径方向内側に配置されるベアリングの保持部材が一体で構成されることを特徴とするアキシャルギャップ型回転電機。 - 前記中間ロータは、前記界磁極を構成する前記永久磁石の前記ロータ軸の軸線方向の両側を露出させて保持する界磁極保持部材を有し、継鉄部を有しない構成とすることを特徴とする請求項2に記載のアキシャルギャップ型回転電機。
- 前記中間ロータの前記界磁極を構成する前記永久磁石を保持する界磁極保持部材は、2枚の円盤状部材によって前記永久磁石を前記ロータ軸の軸線方向に挟み込んで保持することを特徴とする請求項2に記載のアキシャルギャップ型回転電機。
- 前記中間ロータの前記界磁極を構成する前記永久磁石を保持する界磁極保持部材は、前記永久磁石を保持する磁石保持孔を有し、その磁石保持孔に前記永久磁石を樹脂成形により取り付けることを特徴とする請求項2に記載のアキシャルギャップ型回転電機。
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