Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP5136235B2 - 光学的情報記録媒体及び設計方法 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP5136235B2 - 光学的情報記録媒体及び設計方法 - Google Patents

光学的情報記録媒体及び設計方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5136235B2
JP5136235B2 JP2008158746A JP2008158746A JP5136235B2 JP 5136235 B2 JP5136235 B2 JP 5136235B2 JP 2008158746 A JP2008158746 A JP 2008158746A JP 2008158746 A JP2008158746 A JP 2008158746A JP 5136235 B2 JP5136235 B2 JP 5136235B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
super
medium
state
resolution
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008158746A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010003330A (ja
Inventor
修一 大久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2008158746A priority Critical patent/JP5136235B2/ja
Publication of JP2010003330A publication Critical patent/JP2010003330A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5136235B2 publication Critical patent/JP5136235B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Description

本発明は、光学的情報記録媒体及び設計方法に関し、更に詳しくは、温度又は光強度に依存して光学特性が非線形に変化する相変化層を有する光学的情報記録媒体、及び、そのような光学的情報記録媒体の設計方法に関する。
レーザ光照射により情報の再生を行う光学的情報記録媒体の一例として、光ディスク媒体が知られている。光ディスクは、その機能によって、記録された情報の再生のみを行う再生専用型(ROM媒体)、1回だけ記録可能な追記型、データの書換えが可能な書換え型に区分される。これらのうち、ROM媒体は、射出成型という技術を用いることで、廉価に、かつ、高速に複製が可能であることから、画像或いはパッケージソフトの配布媒体として広く普及している。また、ROM媒体の普及に牽引される形で、追記型及び書換え型の市場も拡大してきた。今後、画像の高品質化が更に進展することを考慮すると、光ディスクには、更なる大容量化が望まれる。
光ディスクの容量は、情報の再生に用いられるレーザ光のビーム径に依存している。ビーム径が小さいほど、より高密度な情報を誤りなく再生することが可能となる。ROM媒体の場合には、一般にピットと称される基板に形成された幾何学的な凹凸が情報を表しており、容量を増加させるには、より微小なピットを形成する必要がある。微小なピットから情報を正確に読み出すことには、レーザ光のビーム径を小さくすることが、最も有効な手段である。
ところで、レーザーダイオードを出射した光は、対物レンズを通じて収束しても、回折の影響のため、一点には集束せず、有限の大きさを有するビームとなる。一般に、これを回折限界と呼んでおり、レーザ光の波長がλ、対物レンズの開口数がNA(Numerical Aperture)であるとき、λ/(4NA)が再生分解能の限界となる。具体的に、λ=405nm、NA=0.65の場合は、λ/(4NA)≒156nmとなり、156nm以下の長さのビットを正確に読み出すことはできない。
上記条件で、156nm以下の長さのピットを正確読み出すには、レーザ光の波長を405nmよりも短くするか、対物レンズのNAを0.65より大きくする必要がある。しかし、現在のレーザー技術としては、短波長のレーザーを提供するのに限界がある。また、光ディスクで一般的に用いられているポリカーボネート(PC)基板は、405nmよりも短い波長に光に対して、基板が透明ではなくなる、つまり、光の透過率が低下するということも問題となる。NAに関しては、NAの大きな対物レンズを製造するには、コストが高くなるという問題がある。また、対物レンズの開口数が大きくなるほど、ピックアップとディスクとの間の距離は縮まる。このため、NAを大きくすると、光ヘッドとディスクとが衝突する危険性が高まり、両者が衝突することで、ディスク表面が損傷して、データ損失に至るおそれが大きくなる。
回折限界を超えて再生分解能を向上させるための技術として、媒体超解像技術が知られている。媒体超解像においては、温度或いは光強度により光学特性が非線形に変化する超解像層を利用した媒体が用いられる。特許文献1には、相変化層を超解像層として用いた光学的情報記録媒体が記載されている。図12に、超解像光ディスクの透明基板にあらかじめ形成されたピット列を拡大して示す。対物レンズを通過したレーザ光は、媒体上に、集光スポットとして照射される。超解像層は、照射されたレーザ光を吸収し、温度が上昇する。
レーザ光照射により温度が上昇した領域のうち、特に超解像層の融点を超えた融解領域では、超解像層が固相状態から液相状態に変化する。液相状態に変化した領域は、反射率が上昇し、記録マークを再生する開口として機能することになる。その結果、再生に寄与する開口の大きさを、回折限界で決まる集光スポットサイズよりも小さくすることができる。これにより、再生限界以下の微小な記録マークの情報を、超解像再生信号として読み出すことができる。
超解像層の1つとして、相変化層が知られている。相変化層は、結晶状態と融解状態とでは異なる光学特性を示すので、結晶状態と融解状態の可逆変化を利用することで、超解像再生を実現できる。つまり、結晶状態と融解状態とでは、光学特性が大きく変化するので、回折限界以下のピットを再生することが可能となる。
特開平5−89511号公報
図13に、相変化層を用いて超解像再生動作を行ったときの相変化層の状態を示す。通常、超解像媒体は、保護層や超解像層、反射層などの積層構造となっている。これらのうち、図13では、説明簡略化のために、超解像層(相変化層)のみを図示している。また、図13では、ピット列についても、図示を省略している。集光ビーム照射領域には、3種類の状態の相変化層が混在している。すなわち、(A)レーザビーム中心付近で保温に保持され融解している領域、(B)一度高温に保持され融解した後、レーザビームの移動に伴って温度が低下し、液相から固相に戻った領域、(C)温度は上昇するが、ビーム縁部であるため温度上層幅が狭く、融点に達することなく固相のまま保たれる領域の3種類の領域が存在する。
相変化層の光学定数は、上記3種類の状態においてそれぞれ異なるため、反射率も同一とはならない。しかし、超解像動作時にビーム内に3種類の状態が混在していることを開示している従来例はなく、これまで、上記(A)〜(C)における3つの反射率の全てを考慮した媒体設計はなされていない。このため、微小マーク再生信号のS/N(信号対雑音比)が不十分で、良好な検出性能(低い誤り率)を得ることが困難であった。
本発明は、相変化層を有する光学的情報記録媒体について、微小マークの再生信号S/Nが十分に確保可能な光学的情報記録媒体、及び、その設計方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の光学的情報記録媒体は、相変化層を有する超解像媒体であって、情報再生に用いられるレーザ光が照射された際の相変化層の状態として、溶解した状態、溶解することなく結晶化した状態、及び、溶解後に結晶化した状態が存在し、相変化層が溶解状態にある領域における超解像媒体の反射率をRA、相変化層が溶解後に結晶化した状態にある領域における超解像媒体の反射率をRB、溶解することなく結晶化した状態にある領域における超解像媒体の反射率をRCとして、RA/(RB+RC)が1.5以上であることを特徴とする。
本発明の光学的情報記録媒体の媒体構成設計方法は、相変化層を有する超解像媒体の媒体構成を設計する方法であって、情報再生に用いられるレーザ光が照射された際の前記相変化層の状態として、溶解した状態、溶解することなく結晶化した状態、及び、溶解後に結晶化した状態が存在し、相変化層が溶解状態にある領域における超解像媒体の反射率RA、相変化層が溶解後に結晶化した状態にある領域における超解像媒体の反射率RB、及び、溶解することなく結晶化した状態にある領域における超解像媒体の反射率RCに基づいて、媒体構成を決定することを特徴とする。
本発明の光学的情報記録媒体は、微小マークの再生信号S/Nを十分に高くすることができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態の光学的情報記録媒体の断面を示している。光学的情報記録媒体は、基板101、保護層102、104、超解像層103、及び、反射層105を有する。基板101は、あらかじめ、幾何学的な凹凸として形成された記録ピットを有する。光学的情報記録媒体は、基板101上に、保護層102、超解像層103、保護層104、及び、反射層105を順次に積層した構成となっている。
保護層102、104には、ZnS−SiO、SiN、SiO、SiON、Ta等の誘電体を用いることができる。保護層は、1層のみで形成してもよく、また、誘電体を順に積層した多層膜で形成してもよい。超解像層103は、相変化層である。超解像層103には、InSb、GeBiTe、BiTe、GeSbTe、SbTe、GaSb、AgInSbTeなどの一般的な相変化材料を用いることができる。超解像層103と保護層との間には、信頼性向上のために、厚さ3nm〜5nm程度の界面層を適宜付加してもよい。反射層105には、Al合金、Ag合金などを用いることができる。
光学的情報記録媒体からの情報再生時、レーザ光は、基板101の保護層102とは反対側の面から入射する。図13を参照して超解像層103の状態を説明すると、再生レーザ光が照射される領域には、3種類の状態の超解像層(相変化層)が存在する。すなわち、(A)レーザビーム中心付近で保温に保持され融解している領域、(B)一度高温に保持され融解した後、レーザビームの移動に伴って温度が低下し、液相から固相に戻った領域、(C)温度は上昇するが、ビーム縁部であるため温度上層幅が狭く、融点に達することなく固相のまま保たれる領域の3種類の領域が存在する。
(A)の領域では、相変化層は溶融した液相状態にあり、非晶質状態のように、原子配列がランダムに乱れた状態となっている。しかし、(A)の領域は、固相の非晶質状態、つまり、融解状態から急冷し、配列が乱れたまま固相に戻った状態に比して膜が高温に保持されているので、原子運動はより活発であり、原子配列は固相の非晶質状態とは異なっている。その結果、固相の非晶質状態と溶融状態とでは、光学定数は異なる。超解像媒体の光学設計を精度よく行うためには、溶融状態での光学定数が必要である。
(B)の領域では、相変化層は、溶融後に結晶化した状態となっている。融点直下の温度領域では、結晶核の生成頻度が低く結晶成長速度が速いため、溶融結晶化では、結晶粒が大きな結晶状態が形成される。これに対し、(C)の領域は、融点に達せずに固相で結晶化が進行した領域となっている。成膜直後に非晶質状態にあり、室温から融点よりも低い温度まで加熱され結晶化した場合には、結晶核生成頻度が高い温度領域を経て結晶化が進行するので、微細な結晶粒からなる結晶状態が形成される。なお、成膜直後に結晶状態となっている相変化層もあるが、そのような膜においては、(C)の領域における結晶状態は、成膜直後の結晶状態とほぼ同一である。(B)と(C)では、結晶状態が同一ではないので、超解像媒体の光学設計には、それぞれの結晶状態における光学定数が必要である。
融解することにより反射率が増加することを利用した超解像動作を例として説明すると、(A)の領域の反射率は、マークを再生するために利用されるので、できるだけ大きいことが望ましい。一方、(B)の領域及び(C)の領域の反射率は、微細なマークの再生に対する外乱となるため、できるだけ小さくすることが望ましい。本発明者は、(A)、(B)、(C)の3種類のそれぞれの状態における光学定数及び反射率を測定し、(B)、(C)の双方の状態における反射率を、(A)の状態における反射率より十分低くすることで、再生S/N(検出性能)を向上できることを見出した。つまり、(A)、(B)、(C)の領域での反射率をそれぞれRA、RB、RCとして、RA/(RB+RC)を所定の値以上とすることで、再生S/Nを向上できることを見出した。
上記RA、RB、RCは、光学的情報記録媒体を構成する各層(図1)の膜厚に依存して変化する。本発明者は、相変化層の光学定数を求め、RA、RB、RCが膜厚変化に対してどのように変化するかを調べた。また、本発明者は、RA/(RB+RC)を所定の値以上とする光学的情報記録再生媒体を作成し、再生性能を測定して、RA/(RB+RC)を所定の値以上とすることで再生S/Nを向上できることを確認した。再生S/Nを向上できることは、回折限界以下の微少なピットからの情報を正確に読みとることができということであり、上記構成とすることで、記録容量を大幅に向上させることが可能となる。
以下、実施例を用いて説明する。はじめに、第1実施例について説明する。まず、相変化層(InSb層)の光学定数を求める。試料として、直径50mm、厚さ350mmのガラス基板上に、ZnS−SiO:50nm、GeN:5nm、InSb:10nm、GeN:5nm、ZnS−SiO:50nmを順次にスパッタリングにより積層したものを用いた。なお、InSb層を保護層(ZnS−SiO層)で挟み込む理由は、InSb層単体の状態では、融点まで加熱した際に、InSb層が昇華又は蒸発により消失するためである。
図2に、試験装置を示す。試料は、直径10mm程度のステージ203上に置かれる。ステージ203上の試料は、加熱源204により加熱される。加熱源204から供給する熱量を制御することで、試料における温度上昇量を制御することができる。昇温後は、加熱を停止し、自然冷却又は窒素ガスパージによる冷却を行い、試料を室温にまで冷却する。透過率、反射率の計測に際しては、光源201を発光し、光源201からの光を、偏光ビームスプリッタ202、1/4波長板207を介して試料に照射する。試料に照射する光は、直径は1mm程度で、集光されていない平行光とする。
試料を透過した光は、フォトディテクタ205に入射する。フォトディテクタ205は、試料の透過光を検出する。試料で反射した光は、1/4波長板207を逆向きに通り、偏光ビームスプリッタ202で反射して、フォトディテクタ206に入射する。フォトディテクタ206は、試料の反射光を検出する。フォトディテクタ205、206の検出信号に基づいて、試料の透過率及び反射率を求めることができる。
ここで、試料はInSb層以外の層も含んでいるため、試験装置を用いて求めることができる透過率及び反射率は、InSb層以外の層を含んだ状態での透過率及び反射率となる。試料を構成する各層のうち、InSb以外の膜については、ZnS−SiO、GeNともに融点が十分に高いので、それぞれ単層の状態で別個に光学定数を測定できる。InSb単体についての光学定数は、試料の透過率及び反射率と、既知のZnS−SiO、GeNの光学定数、膜厚と、InSbの膜厚とから算出することができる。
上記試料を、図2に示すような光学系内に配置し、室温から520℃の温度範囲における反射率/透過率の温度依存を調べた。図3に、反射率及び透過率の温度依存の測定結果を示す。図3において、(i)は溶融状態、(ii)は溶融後室温まで冷却された状態、(iii)は成膜直後の状態にそれぞれ相当する。なお、図3では、500℃近傍で、反射率に大きなヒステリシスが観測されているが、これは、溶融・凝固の過加熱・過冷却の影響によるものである。
(ii)及び(iii)の状態の試料について、TEM(Transmission Electron Microscope)観察を行ったところ、InSbは、(ii)では粒径300nm程度の結晶状態であり、(iii)は粒径50nm程度の結晶状態であることが確認された。なお、融点より低い400℃程度まで加熱・冷却した試料についてもTEM観察を行ったところ、結晶状態は(iii)と同等であった。(i)〜(iii)の状態は、図13に示す(A)〜(C)の状態にそれぞれ相当するので、以降は、(A)、(B)、(C)で表記することとする。
上記測定結果から、(A)〜(C)の各状態におけるInSbの光学定数を求めた。下記表1に、(A)〜(C)の状態におけるInSbの光学定数を示す。(A)は、溶融状態であり、(B)及び(C)は結晶化状態であるので、(A)と(B)、或いは、(A)と(C)では、光学定数が異なる。(B)と(C)については、共に結晶状態ではあるものの、粒径が異なっており、光学定数が異なっている。この(B)と(C)における光学定数の相違に着目した超解像媒体の設計に関する技術の開示はこれまでになく、従来は、(B)又は(C)の状態の何れか一方の光学定数が設計に用いられてきた。
Figure 0005136235
次いで、本発明者は、求めたInSbの光学定数を用いて、超解像媒体の反射率を計算した。媒体構成としては、レーザ光を入射する基板側から順に、ZnS−SiO、GeN、InSb、GeN、ZnS−SiO、Ag合金を積層した構成を仮定した。ここで、InSbは図1の超解像層103に対応し、InSbを挟み込むZnS−SiOは保護層102、104に対応する。また、Ag合金は反射層105に対応し、GeNは、保護層102、104と、超解像層103との間の界面層に該当する。
想定した媒体における各部の膜厚は、InSbの膜厚を13nmとし、Ag合金の膜厚を50nm、GeNの膜厚を5nmとした。超解像層103と反射層105との間のZiS−SiO層(保護層104)の膜厚は15nmとした。基板101側のZnS−SiO(保護層102)の膜厚は、設計パラメータとし、膜厚を変化させて、各膜厚でのRA、RB、RCを計算した。
図4に、反射率の計算結果例を示す。基板側のZnS−SiOの膜厚を変化させると、(A)、(B)、(C)の状態における反射率RA、RB、RCは、図4に示すように変化する。図4を参照すると、ZnS−SiOの膜厚が50nm程度までは、RBとRCはほぼ等しく、両者の差は小さいことがわかる。しなしながら、ZnS−SiOの膜厚が50nmよりも厚くなるにつれて、RBとRCの差が大きくなっていく。なお、RCは、サーボ動作に関わってくるため、サーボ動作を安定的に行うためには、ある一定以上の反射率を有していることが好ましい。具体的には、安定サーボ動作の確保のためには、RCは5%以上あることが好ましい。
図5に、RC≧5%の膜厚範囲について、膜厚と、RA/(RB+RC)との関係を示す。図5を参照すると、膜厚45nm程度から50nm程度のとき、RA/(RB+RC)の値は他の膜厚範囲のときの値よりも大きくなっていることがわかる。超解像再生性能の観点では、保護層102の膜厚は、一定値以上のRCが確保でき、かつ、RBとRCとの双方がRAに比べて十分小さくなる45nm程度から50nm程度が好適であると推察される。
比較例として、設計パラメータとしてRAとRCのみを考慮し、RA/RCの値で媒体構成を選択する場合を考える。図6に、RC≧5%の範囲における膜厚とRA/RCと関係を示す。図6を参照すると、RA/RCを基準に媒体構成を選択すると、RA/RCは85nm程度で最大となるので、保護層102の膜厚は85nm程度が好適であると考えられる。しかしながら、図5を参照すると、膜厚80nm程度ではRBの値が大きくなるので、RA/(RB+RC)の値は小さくなり、超解像再生性能の観点からは、好適な媒体構成とはならないと考えられる。
続いて実施例2について説明する。実施例2では、実施例1の検討を踏まえて、保護層102の膜厚を45nmとする光学的情報記録媒体(Disk1)と、保護層102の膜厚を85nmとする光学的情報記録媒体(Disk2)とを作成し、再生性能の比較を行った。つまり、RA/(RB+RC)に基づいて媒体構成を選択したDisk1と、RA/RCに基づいて媒体構成を選択したDisk2とにおける再生性能を測定し、両者を比較した。
作成した光学的情報記録媒体(Disk1、Disk2)における保護層102以外の膜厚は、実施例1で想定した媒体における各部の膜厚と同一とした。すなわち、超解像層103(InSb)の膜厚は13nmとし、保護層104の膜厚は15nm、反射層105(Ag合金)の膜厚は50nmとした。また、保護層102と超解像層103との間の界面層(GeN)及び超解像層103と保護層104との間の界面層(GeN)の膜厚は、それぞれ5nmとした。
Disk1及びDisk2は、厚さ0.6mmのPC基板に、深さ45nm、最短100nmのピットが形成されたROM用基板とした。ピット列は、(1−7)変調により記録されており、最短ピット長は100nmで、最長ピット長は400nmであった。作成したDisk1及びDisk2について、波長405nm、NA=0.65の光ヘッドを用い、線速6.6m/sにて、再生パワを変化させながら評価を行ったところ、Disk1では、再生パワ2.7mW〜3.3mWの範囲において、10−6程度の良好な誤り率が得られた。一方、Disk2では、10−4よりも低い(良好な)誤り率を得ることはできなかった。
本発明者は、Disk1及びDisk2におけるRA、RB、RCに相当する反射率を測定し、作成したDisk1及びDisk2におけるRA、RB、RCを検証した。この検証は、以下の手順で行った。
(1)Disk1及びDisk2のミラー領域(半径22mm付近)において、超解像層103(InSb)の状態が変化しない0.5mWのパワのレーザ光(波長405nm)を照射し、反射率を測定する。この反射率は、RCに相当する。なお、ミラー領域を用いた理由は、ミラー領域はピットによる回折の影響がなく、反射率測定に適しているからである。
(2)Disk1及びDisk2のミラー領域において、超過像層103(InSb)を溶融させる3mWのパワのレーザ光(波長405nm)を照射しつつ、光ヘッドを半径方向に0.5mmだけ移動した後、溶融結晶化が生じた0.5mm幅の領域の中心付近に、0.5mWのパワのレーザ光(波長405nm)を照射し、反射率を測定する。この反射率は、RBに相当する。
(3)Disk1及びDisk2のミラー領域において、ビーム径が約2μmと大きいレーザ光を高パワで照射し、溶融領域を形成する。このときのレーザ波長は、1600nmとした。当該溶融領域と同じ領域に、0.5mWのパワのレーザ光(波長405nm)を照射し、反射率を測定する。情報の再生に用いる波長405nmのレーザ光は、約0.5mmに集光されており、集光ビーム内は全て溶融しているとみなせるので、この手順で測定される反射率は、RAに相当する。
上記手順により測定した反射率と、RA、RB、RCの設計値との差を求めたところ、差は、Disk1及びDisk2の何れにおいても全て1%以下であった。つまり、Disk1及びDisk2にて、設計どおりの反射率が得られていることが確認できた。
引き続き、実施例3について説明する。実施例3では、実施例2で用いた保護層102の膜厚を45nmとする光学的情報記録媒体に加えて、保護層102の膜厚を55nm、65nm、75nm、85nmとする光学的情報記録媒体を作成し、そのそれぞれについてRA/(RB+RC)と、誤り率とを求め、両者の関係を調べた。保護層102以外の膜、及び、その他の測定条件については、実施例2と同一とした。
図7に、RA/(RB+RC)と誤り率との関係を示す。膜厚とRA/(RB+RC)との関係と、膜厚と誤り率との関係とから、RA/(RB+RC)と誤り率との関係を求めると、図7に示すグラフが得られる。図7を参照すると、RA/(RB+RC)と誤り率との間には明確な相関があり、RA/(RB+RC)の値が大きくなるほど、誤り率が低下することがわかる。つまり、RA/(RB+RC)の値が大きくなるほど、良好な誤り率が得られることがわかる。また、装置の許容限界とみなすことができる10−4以下の誤り率を得るためには、RA/(RB+RC)を1.5以上とすればよいことがわかる。
なお、RA/(RB+RC)の値が大きい光学的情報記録媒体では、RBとRCとがほぼ等しくなる。従って、媒体の設計(媒体構成選択)に際しては、RBとRCとをほぼ同一とすることを設計方針としてもよい。例えば、RBとRCの反射率の差が2%以内の媒体構成とすることで、RA/(RB+RC)が所定の値以上の光学的情報記録媒体を得ることができる。
比較例として、各膜厚の光学的情報記録媒体のRA/RCの測定結果と誤り率とから、RA/RCと誤り率との関係を求めた。表2に、RA/RCの測定結果及び誤り率の測定結果を示す。また、図8に、RA/RCと誤り率との関係を示す。図8を参照すると、RA/RCと誤り率とに明確な相関はなく、RA/RCは、媒体の性能を表す指標とはなりえないことがわかる。
Figure 0005136235
実施例4について説明する。実施例4では、媒体構成選択に際して、RA/RBのみを指標として、好適な媒体構成を選択できか否かについて検討した。すなわち、図4を参照すると、RBが小さい領域では、RA/(RB+RC)が大きくなっているので、RAとRBとに着目すれば、超解像再生に対して好適な媒体構成を選択できるように思われる。そこで、実施例1とは異なる媒体構成について、RA/RBのみを指標として、好適な媒体構成の選択が可能であるか否かを調べた。
図9に、実施例1とは異なる媒体構成の光学的情報記録媒体におけるRA、RB、RCと、保護層102(図1)の膜厚との関係を示す。媒体構成として、基板101側から順に、保護層102(ZnS−SiO:膜厚は設計パラメータ)、界面層(GeN:5nm)、超解像層103(InSb:8nm)、界面層(GeN:5nm)、保護層104(ZnS−SiO:15nm)、反射層105(Ag合金:50nm)を積層した構成を仮定した。この媒体は、RBが低い場合であっても、RCが大きくなる場合が存在しており、超解像再生に適した媒体構成であるとは言えない。
図10に、上記構成の光学的情報記録媒体におけるRA/(RB+RC)と保護層102の膜厚との関係を示す。図10に示すように、上記構成の光学的情報記録媒体におけるRA/(RB+RC)の値は1.5を超えるところもあるものの、最大値の値が図5に比して低い。従って、RA/(RB+RC)の値に基づいて、上記構成が超解像再生に好適な媒体構成であるとは言えないということが判断できる。この場合は、保護層102以外の膜厚についても膜厚の変更を行うなどして、媒体構成の変更を行えばよい。
図11に、上記構成の光学的情報記録媒体におけるRA/RBと保護層102の膜厚との関係を示す。図11を参照すると、膜厚30nm程度から40nm程度の範囲でRA/RBの値が大きくなっており、保護層102の膜厚をその範囲とすることで、好適な媒体構成が得られるように思える。つまり、RAとRBのみでは、上記構成が超解像再生に適した媒体であるか否かを正しく判断することができず、好適な媒体構成を選択できないことがわかる。
以上、まとめると、光学的情報記録媒体は、相変化層が溶解状態にある領域における超解像媒体の反射率をRA、相変化層が溶解後に結晶化した状態にある領域における超解像媒体の反射率をRB、溶解することなく結晶化した状態にある領域における超解像媒体の反射率をRCとして、RA/(RB+RC)が所定の値以上である。RA/(RB+RC)を所定の値以上とすることで、再生S/Nを向上でき、高密度記録が可能となる。特に、RA/(RB+RC)を1.5以上とすることで、10−4以下の良好な誤り率を得ることができる。
また、媒体構成の設計に際しては、相変化層が溶解状態にある領域における超解像媒体の反射率RA、相変化層が溶解後に結晶化した状態にある領域における超解像媒体の反射率RB、及び、溶解することなく結晶化した状態にある領域における超解像媒体の反射率RCに基づいて、媒体構成を決定する。溶融後に結晶化した状態にある領域の反射率(RB)と、溶融することなく結晶化した状態にある領域の反射率(RC)とを分けて考え、RB、RCと、溶融状態にある領域の反射率RAとに基づいて媒体構成を選択することで、再生S/Nを向上できる媒体構成を得ることができる。
なお、上記各実施例では、超解像層(相変化層)にInSbを使用した例について説明した。これは、InSbは、溶融状態の光学定数と結晶状態の光学定数とが大きく異なっており、RA/|RB+RC|を大きな値にすることが容易で、超解像層として好適であるためである。しかしながら、超解像層はInSbには限らず、BiTeやGeSbTeなどを用いることもできる。その場合でも、RA、RB、RCに基づいて媒体構成を選択し、RA/(RB+RC)を所定の値以上とすることで、再生S/Nの向上が可能である。
上記各実施例では、基板側の保護層の膜厚を変化させることで、RA/(RB+RC)の値を所定の値以上とする媒体構成を得た。しかし、RA、RB、RCは、図1に示す各層の膜厚の組み合わせに依存して変化するので、変化させる膜厚は基板側の保護層には限られず、基板側の保護層以外の膜厚を変化させることでRA/(RB+RC)を所定の値以上とする媒体構成を得てもよい。また、各部の膜厚調整以外の要素により、RA/(RB+RC)を所定の値以上とする媒体構成を得てもよい。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明の光学的情報記録媒体及び設計方法は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施したものも、本発明の範囲に含まれる。
本発明の一実施形態の光学的情報記録媒体を示す断面図。 反射率/透過率を測定する装置の概要を示すブロック図。 相変化層を有する試料を加熱・冷却した際に観測される反射率/透過率の変化の一例を示すグラフ。 超解像媒体の反射率と保護層の厚さとの関係の一例を示すグラフ。 保護層の膜厚とRA/(RB+RC)との関係を示すグラフ。 保護層の膜厚とRA/RCとの関係を示すグラフ。 RA/(RB+RC)と超解像媒体の誤り率特性との関係を示すグラフ。 RA/RCと超解像媒体の誤り率との関係を示すグラフ。 超解像媒体の反射率と保護層の厚さとの関係の別例を示すグラフ。 保護層の膜厚とRA/(RB+RC)との関係を示すグラフ。 保護層の膜厚とRA/RBとの関係を示すグラフ。 超解像媒体に形成されたピット列を拡大して示す図。 相変化層を用いて超解像再生動作を行ったときの相変化層の状態を示す図。
符号の説明
101:基板
102、104:保護層
103:超解像層
105:反射層
201:光源
202:偏光ビームスプリッタ
203:ステージ
204:加熱源
205、206:フォトディテクタ
207:1/4波長板

Claims (4)

  1. 相変化層を有する超解像媒体であって、
    情報再生に用いられるレーザ光が照射された際の相変化層の状態として、溶解した状態、溶解することなく結晶化した状態、及び、溶解後に結晶化した状態が存在し、相変化層が溶解状態にある領域における超解像媒体の反射率をRA、相変化層が溶解後に結晶化した状態にある領域における超解像媒体の反射率をRB、溶解することなく結晶化した状態にある領域における超解像媒体の反射率をRCとして、RA/(RB+RC)が1.5以上である光学的情報記録媒体。
  2. RC≧5%を満たす、請求項1に記載の光学的情報記録媒体。
  3. RBとRCとがほぼ同一である、請求項1又は2に記載の光学的情報記録媒体。
  4. 相変化層を有する超解像媒体の媒体構成を設計する方法であって、
    情報再生に用いられるレーザ光が照射された際の前記相変化層の状態として、溶解した状態、溶解することなく結晶化した状態、及び、溶解後に結晶化した状態が存在し、
    相変化層が溶解状態にある領域における超解像媒体の反射率RA、相変化層が溶解後に結晶化した状態にある領域における超解像媒体の反射率RB、及び、溶解することなく結晶化した状態にある領域における超解像媒体の反射率RCに基づいて、媒体構成を決定する設計方法。
JP2008158746A 2008-06-18 2008-06-18 光学的情報記録媒体及び設計方法 Expired - Fee Related JP5136235B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008158746A JP5136235B2 (ja) 2008-06-18 2008-06-18 光学的情報記録媒体及び設計方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008158746A JP5136235B2 (ja) 2008-06-18 2008-06-18 光学的情報記録媒体及び設計方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010003330A JP2010003330A (ja) 2010-01-07
JP5136235B2 true JP5136235B2 (ja) 2013-02-06

Family

ID=41584945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008158746A Expired - Fee Related JP5136235B2 (ja) 2008-06-18 2008-06-18 光学的情報記録媒体及び設計方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5136235B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07147025A (ja) * 1993-11-24 1995-06-06 Sony Corp 光ディスク
JPH07254154A (ja) * 1994-03-15 1995-10-03 Sony Corp 光ディスクの信号再生方法とこれに用いる光ディスク

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010003330A (ja) 2010-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3638152B2 (ja) 光学的情報記録媒体とその製造方法、光学的情報記録・再生方法及び光学的情報記録・再生装置
US7442424B2 (en) Information storage medium having super resolution structure and apparatus for recording to and/or reproducing from the same
EP2040255B1 (en) Optical information reproducing method and optical information reproducing device
US7813258B2 (en) Optical information recording medium and optical information reproducing method
JP2009505314A (ja) 超解像の情報記録媒体、記録/再生装置及び記録/再生方法
JP3344198B2 (ja) 光記録媒体および記録再生方法
JP5136235B2 (ja) 光学的情報記録媒体及び設計方法
JPWO2009072285A1 (ja) 情報記録媒体、及びその製造法、ならびに記録再生装置
JP2006315242A (ja) 相変化型光情報記録媒体
JP5229222B2 (ja) 光学情報記録媒体及び光学情報再生装置,光学情報再生方法,光学情報再生用プログラム
JP2001052376A (ja) 相変化光ディスク
US20100220573A1 (en) Optical information recording medium, optical information reproducing method, and optical information reproducing device
JP5437793B2 (ja) 情報記録媒体及びその製造方法
JP2003168244A (ja) 光情報記録媒体
JP2005327328A (ja) 3次元光情報記録媒体
JP4998224B2 (ja) 光学的情報記録媒体
US7706244B2 (en) Information recording media and playback power determining method for signal playback
JP5321175B2 (ja) 光学的情報記録媒体及びその製造方法
WO2010032348A1 (ja) 情報記録媒体及びその製造方法
Meinders et al. Philips Research Book Series
JP4244090B2 (ja) 光学的情報記録用媒体
JP2007157258A (ja) 光記録媒体
JP4111164B2 (ja) 光記録媒体および記録再生方法
JP2003022538A (ja) 光記録媒体の初期化装置および初期化方法
JPH10188346A (ja) 光学的情報記録媒体及び記録・再生方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20100224

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110513

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120724

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121016

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121029

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151122

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees