JP5136964B2 - 変性ポリイソシアネート組成物及びこれを用いた2液型ポリウレタンコーティング剤組成物 - Google Patents
変性ポリイソシアネート組成物及びこれを用いた2液型ポリウレタンコーティング剤組成物 Download PDFInfo
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Description
これら従来技術の問題点を解決する方法として、たとえば、特許文献1には、A)脂肪族ジイソシアネートと特定のジオールとから得られる、イソシアヌレート基が25モル%以下のアロファネート変性ポリイソシアネートと、B)脂環式ジイソシアネートと特定のジオールとから得られる、イソシアヌレート基が25モル%以下のアロファネート変性ポリイソシアネートとを特定のモル比で混合して使用することにより、低極性有機溶剤に対するトレランスを向上させるだけでなく、高い硬度の塗膜を得る技術が提案されている。
更には、将来的にはパラフィン系炭化水素のような無臭溶剤を使用していく動きがあるが、これに溶解性の良い硬化剤は得られていないのが現状である。
すなわち、低極性有機溶剤、とりわけその中でも溶解能のないアニリン点や混合アニリン点の高い有機溶剤、そして無臭溶剤に対して高いトレランスを有し、かつ、硬度、乾燥性にすぐれた硬化剤は得られていないのが現状である。
塗料、接着剤分野においては、硬度低下は物性の低下につながり、乾燥性の低下は作業性の低下につながり、一般的に短所として位置付けられるものとなる好ましくない。
すなわち、本発明は、(1)〜(6)に示すものである。
(A)脂肪族ジイソシアネートと炭素数3〜20のモノオールとから得られる、アロファネート基/イソシアヌレート基(モル比)が100/0〜90/10の変性脂肪族ポリイソシアネート。
(B)アロファネート基/イソシアヌレート基(モル比)が0/100〜5/95の変性脂環族ポリイソシアネート。
(2) 下記(A)と(B)とを含有することを特徴とする、粘度2000mPa・s(25℃)以下かつイソシアネート含量10〜20質量%の変性ポリイソシアネート組成物。
(A)脂肪族ジイソシアネートと炭素数3〜20のモノオールとから得られる、アロファネート基/イソシアヌレート基(モル比)が100/0〜90/10の変性脂肪族ポリイソシアネート。
(B)アロファネート基/イソシアヌレート基(モル比)が0/100〜5/95の変性脂環族ポリイソシアネート。
(3) 前記(A)/(B)(質量比)が90/10〜70/30である、前記(1)又は(2)の変性ポリイソシアネート組成物。
(4) 更に低極性有機溶剤を含有する、前記(1)〜(3)のいずれかの変性ポリイソシアネート組成物。
(5) 水酸基価1〜300mgKOH/gのポリオールと、前記(1)〜(4)のいずれかの変性ポリイソシアネート組成物とからなること、を特徴とする2液型ポリウレタンコーティング剤組成物。
(6) 低極性有機溶剤に溶解あるいは分散した水酸基価1〜300mgKOH/gのポリオールと、前記(1)〜(4)のいずれかの変性ポリイソシアネート組成物とからなること、を特徴とする2液型ポリウレタンコーティング剤組成物。
な塗膜を得ることのできる2液型ポリウレタンコーティング剤組成物を提供することが可能となった。
本発明における(A)変性脂肪族ポリイソシアネートを合成するために用いる脂肪族ジイソシアネートとしては、HDI、1,4−テトラメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等が挙げられる。これらは単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
これらの脂肪族ジイソシアネートのうち、耐候性等を考慮した場合には、HDIが好ましい。
モノアルコールの具体例としては、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−ブタノール、iso−ブタノール、n−ペンタノール、iso−ペンタノール、n−ヘキサノール、n−ヘプタノール、n−オクタノール、2−エチルヘキサノール、エチルジメチル−1−ヘキサノール、メチル−1−ノナノール、ジメチル−1−オクタノール、テトラメチル−1−ヘキサノール、3−エチル−4,5,6−トリメチルオクタノール、4,5,6,7−テトラメチルノナノール、4,5,8−トリメチルデカノール、4,7,8−トリメチルトリデカノール、トリデカノール、テトラデカノール、2−ヘキシルドデカノール、2−オクチルドデカノール、2−デシルテトラデカノール、2−ヘキサデシルオクタデカノール等が挙げられる。これらは単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
最適な使用量は、実験的に適宜決めればよい。モノアルコールの量が少ないと、反応容器の体積当たりの収率が悪く非効率であり、モノアルコールの量が多いと、ポリアロファネート体が多くなり、結果として粘度の増大となる。
ウレタン化反応は、20〜120℃の範囲で好適に行うことができる。
アロファネート化触媒としては、好適には、カルボン酸の金属塩又はこれと亜リン酸エステルとの混合触媒を挙げることができ、更に好適にはカルボン酸の金属塩を挙げることができる。
カルボン酸の金属塩の原料であるカルボン酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、カプロン酸、オクチル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、2−エチルヘキサン酸等の飽和脂肪族カルボン酸、シクロヘキサンカルボン酸、シクロペンタンカルボン酸等の飽和単環カルボン酸、ビシクロ(4.4.0)デカン−2−カルボン酸等の飽和複素カルボン酸、ナフテン酸等の上記したカルボン酸の混合物、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、大豆油脂肪酸、トール油脂肪酸等の不飽和脂肪族カルボン酸、ジフェニル酢酸等の芳香脂肪族カルボン酸、安息香酸、トルイル酸等の芳香族カル
ボン酸が挙げられる。
また、カルボン酸の金属塩の原料である金属としては、例えば、マグネシウム、カルシウム、バリウム等のアルカリ土類金属、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、ジルコニウム等の遷移金属、アルミニウム等のホウ素族、スズ、鉛等の炭素族の金属が挙げられる。
これらのカルボン酸の金属塩は単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
これらのなかでは、飽和脂肪族カルボン酸のジルコニウム塩、スズ塩、亜鉛塩及び鉛塩からなる群から選ばれる1種又は2種以上が好ましい。
亜リン酸トリエステルの具体例としては、トリエチルホスファイト、トリブチルホスファイト等のモノホスファイト等が挙げられる。また、ジステアリルペンタエリスリチルジホスファイト、ジトリデシルペンタエリスリトールジホスファイト等の多価アルコールから誘導されたジ、トリあるいはテトラホスファイト類も挙げられる。更に、炭素数が1〜20のジアルキルビスフェノールAジホスファイト、4,4′−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニル−ジトリデシル)ホスファイト等のビスフェノール系化合物から誘導されたジホスファイト類、水素添加ビスフェノールAホスファイトポリマー(分子量2400〜3000)等のポリホスファイト類、トリス(2,3−ジクロロプロピル)ホスファイトも挙げられる。
亜リン酸ジエステルの具体例としては、ジラウリルハイドロゲンホスファイト、ジフェニルハイドロゲンホスファイト等が挙げられる。
これらの亜リン酸エステルは単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
カルボン酸の金属塩と亜リン酸エステルとを組合わせて使用すると、カルボン酸の金属塩自体の使用量はそれ単独で使用する場合よりも少ない量でよい。カルボン酸の金属塩の使用量はその種類により異なるが、通常、モノアルコールと脂肪族ジイソシアネートとの反応生成物に対して0.0005〜1質量%が好ましく、0.001〜0.1質量%が更に好ましい。前記反応生成物に対するカルボン酸の金属塩の使用量が0.0005質量%未満であると、実質的に反応が遅く、長時間を要し、他方、カルボン酸の金属塩の使用量が1質量%を超えると、反応制御が難しく、また、反応生成物を硬化剤とする2液型ポリウレタンコーティング剤組成物のポットライフが短くなる等の問題が生じることがある。
亜リン酸エステルの使用量は、モノアルコールと脂肪族ジイソシアネートとの反応生成物に対して0.005〜1質量%が好ましく、0.01〜0.1質量%が更に好ましい。その使用量が0.005質量%未満であると、助触媒としての作用が充分でなく、他方、その使用量が1質量%を超えると、反応により得られた生成物を利用した最終製品の物性に悪影響を及ぼすおそれがある。
アロファネート化反応は、70〜150℃の範囲で行うのが好ましい。反応温度が70℃未満では反応の進行が極めて遅く、150℃を超えると着色しやすくなる。
残留含有率まで除去するのが好ましい。
これらのうち、トレランス等を考慮した場合には、IPDIが好ましい。
イソシアヌレート化触媒の具体例としては、トリエチルアミン、N−エチルピペリジン、N,N′−ジメチルピペラジン、N−エチルモルフォリン、フェノール化合物のマンニッヒ塩基等の第3級アミン、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム等のテトラアルキルアンモニウムのハイドロオキサイドや有機弱酸塩、トリメチルヒドロキシプロピルアンモニウム、トリメチルヒドロキシプロピルアンモニウム、トリエチルヒドロキシエチルアンモニウム等のヒドロキシアルキルアンモニウムのハイドロオキサイドや有機弱酸塩、酢酸、プロピオン酸、酪酸、カプロン酸、カプリン酸、吉草酸、イソ吉草酸、オクチル酸、ミリスチン酸、ナフテン酸等のカルボン酸のアルカリ金属塩等が挙げられる。これらは単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
なお、これらのイソシアヌレート化触媒の中には、ポリオール等の活性水素化合物に溶解あるいは分散して使用されるものがあり、ポリオールが脂環族のイソシアネートと反応してアロファネート基となるものがあるため、(B)変性脂環族ポリイソシアネートはアロファネート基/イソシアヌレート基(モル比)=0/100〜5/95となるような範囲で活性水素化合物の含有量を抑える必要がある。
これらのうち、カルボン酸のアルカリ金属塩が好ましい。
イソシアヌレート化触媒は、脂環族のイソシアネートに対して0.0001〜1.0質量%、特に0.001〜0.1質量%の量を用いるのが好ましい。
イソシアヌレート化反応は、40〜90℃の範囲で行うのが好ましい。反応温度が40℃未満では反応の進行が極めて遅く、また、90℃を超えると着色しやすいという不都合がある。
このような低極性溶剤としては具体的には、メチルシクロヘキサン(アニリン点:40℃)、エチルシクロヘキサン(アニリン点:44℃)、ミネラルスピリット(アニリン点:56℃)、テレビン油(アニリン点:44℃)が挙げられ、また、石油系炭化水素として市販されている商品名で、High Aromatic White Spirit(以下、「HAWS」と表記する)(シェルケミカルズジャパン株式会社製、アニリン点:17℃)、Low Aromatic White Spirit(以下、「LAWS」
と表記する)(シェルケミカルズジャパン株式会社製、アニリン点:44℃)、エッソナフサNo.6(エクソンモービル社製、アニリン点:43℃)、ペガゾール3040(エクソンモービル社製、アニリン点:55℃)、Aソルベント(新日本石油社製、アニリン点:45℃)、クレンゾル(新日本石油株式会社製、アニリン点:64℃)、ミネラルスピリットA(新日本石油社製、アニリン点:43℃)、ハイアロム2S(新日本石油株式会社製、アニリン点:44℃)、ソルベッソ100(エクソンモービル社製、混合アニリン点:14℃)、ソルベッソ150(エクソンモービル社製、混合アニリン点:18.3℃)、スワゾール100(丸善石油化学株式会社製、混合アニリン点:24.6℃)、スワゾール200(丸善石油化学株式会社製、混合アニリン点:23.8℃)、スワゾール1000(丸善石油化学株式会社製、混合アニリン点:12.7℃)、スワゾール1500(丸善石油化学株式会社製、混合アニリン点:16.5℃)、スワゾール1800(丸善石油化学株式会社製、混合アニリン点:15.7℃)、出光イプゾール100(出光興産株式会社製、混合アニリン点:13.5℃)、出光イプゾール150(出光興産株式会社製、混合アニリン点:15.2℃)、ペガゾールARO−80(エクソンモービル社製、混合アニリン点:25℃)、ペガゾールR−100(エクソンモービル社製、混合アニリン点:14℃)、昭石特ハイゾール(シェルケミカルズジャパン株式会社製、混合アニリン点:12.6℃)、日石ハイゾール(新日本石油株式会社製、混合アニリン点:17℃以下)等が挙げられる。
これらは単独で又は2種以上を混合して使用することができる。
なお、これらの低極性有機溶剤には極性有機溶剤を混合して使用することもできる。
ここで、「アニリン点」とは、等容量のアニリンと試料(有機溶剤)とが均一な混合溶液として存在する最低温度のことである。また、「混合アニリン点」とは、アニリン2容量、試料1容量および1−ヘプタン1容量が均一な混合溶液として存在する最低温度のことである。アニリン点および混合アニリン点はJIS K 2256に記載のアニリン点および混合アニリン点試験方法に準じて測定することができる。
なお、アニリンは凝固点が−6℃であるため、それ以下の温度ではアニリン点は測定できない。そこで、アニリンにヘプタンを混合して有機溶剤の溶解力をより広域に測定するために、混合アニリン点が用いられる。
具体的には、飽和又は不飽和ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、飽和又は不飽和の油変性又は脂肪酸変性アルキッドポリオール、アミノアルキッドポリオール、ポリカーボネートポリオール、アクリルポリオール、ポリエーテルポリオール、エポキシポリオール、含フッ素ポリオール、更には飽和又は不飽和ポリエステル樹脂、ポリカプロラクトン樹脂、飽和又は不飽和の油変性又は脂肪酸変性アルキッド樹脂、アミノアルキッド樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリエーテル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、セルロースアセテートブチラート樹脂、含フッ素樹脂等が挙げられる。これらのうち、光沢、肉持感、硬度、可撓性、耐久性等の塗膜性能、乾燥性、硬化性等の作業性及び経済性等の点で、特にアクリルポリオール、アクリル樹脂が好ましい。
本発明の2液型ポリウレタンコーティング剤組成物は、溶剤のほかにラッカー工業に常用の各種顔料及び各種添加剤を含んでいてもよい。
更に、本発明の組成物は従来より行なわれている通常の塗装方法によって塗装することができ、塗装にはエアレススプレー機、エアスプレー機、静電塗装機、浸漬、ロールコーター、ナイフコーター、ハケ等を用いることができる。
合成例1
撹拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管のついた容量1リットルの四つ口フラスコに、HDI(日本ポリウレタン工業株式会社製;NCO含量=49.9%)を950g、次いでiso−プロパノールを50g仕込み、これを撹拌しながら85℃に加熱し3時間ウレタン化反応を行った。そしてその後、この反応液中にアロファネート化触媒としてオクチル酸ジルコニウムを0.1g仕込み、110℃にて3時間反応させた後、反応停止剤である酸性リン酸エステルJP−508(城北化学株式会社製)を0.1g仕込み、50℃で1時間停止反応を行った。この反応生成物を130℃、0.04kPaにて薄膜蒸留を行って、NCO含量が19.3%、25℃の粘度が100mPa・s、遊離のHDI含有量が0.1%、1分子中のアロファネート結合が1個のモノアロファネートが73%(GPCのピーク面積)の変性脂肪族ポリイソシアネートS−1
を得た。変性脂肪族ポリイソシアネートS−1のアロファネート基とイソシアヌレート基のモル比は98/2であった。
合成例1で得た変性脂肪族ポリイソシアネートS−1とVESTANAT T−1890/100(IPDI系イソシアヌレート型変性ポリイソシアネート、テグサジャパン株式会社製、NCO含量=17.2%)を90/10(質量比)で混合して、NCO含量が18.9%、25℃の粘度が220mPa・sの変性ポリイソシアネート組成物を得た。この変性ポリイソシアネート組成物をP−1とする。
実施例1と同様に、合成例1で得た変性脂肪族ポリイソシアネートS−1とVESTANAT T−1890/100を85/15(質量比)で混合して、NCO含量が18.8%、25℃の粘度が340mPa・sの変性ポリイソシアネート組成物を得た。この変性ポリイソシアネート組成物をP−2とする。
実施例1と同様に、合成例1で得た変性脂肪族ポリイソシアネートS−1とVESTANAT T−1890/100を75/25(質量比)で混合して、NCO含量が18.6%、25℃の粘度が1000mPa・sの変性ポリイソシアネート組成物を得た。この変性ポリイソシアネート組成物をP−3とする。
実施例1と同様に、合成例1で得た変性脂肪族ポリイソシアネートS−1とVESTANAT T−1890/100を70/30(質量比)で混合して、NCO含量が18.4%、25℃の粘度が1760mPa・sの変性ポリイソシアネート組成物を得た。この変性ポリイソシアネート組成物をP−4とする。
撹拌機、温度計、冷却器及び窒素ガス導入管のついた容量1リットルの四つ口フラスコに、HDIを940.5g、次いでソバモール912(12−ヒドロキシステアリルアルコール;コグニスジャパン株式会社製)を59.5g仕込み、これを撹拌しながら85℃に加熱し3時間ウレタン化反応を行った。そしてその後、この反応液中にアロファネート化触媒としてオクチル酸ジルコニウムを0.1g仕込み、110℃にて3時間反応させた後、反応停止剤である酸性リン酸エステルJP−508を0.1g仕込み、50℃で1時間停止反応を行った。この反応生成物を130℃、0.04kPaにて薄膜蒸留を行い、
NCO含量が16.7%、25℃の粘度が780mPa・sの変性脂肪族ポリイソシアネートを得た。
得られた変性脂肪族ポリイソシアネートとVESTANAT T−1890/100を70/30(質量比)で混合して、変性ポリイソシアネート組成物を得た。この変性ポリイソシアネート組成物をH−1とする。H−1については、トレランス試験を行ったが、粘度が高すぎるためその他の性能試験は行わなかった。
合成例1で得た変性脂肪族ポリイソシアネートS−1とコロネートHXLV(HDI系イソシアヌレート型変性ポリイソシアネート、日本ポリウレタン工業株式会社製、NCO含量=23.1%)を90/10(質量比)で混合して、NCO含量が19.5%、25℃の粘度が130mPa・sの変性ポリイソシアネート組成物を得た。この変性ポリイソシアネート組成物をH−2とする。
合成例1で得た変性脂肪族ポリイソシアネートS−1とコロネートHXLVを85/15(質量比)で混合して、NCO含量が19.7%、25℃の粘度が340mPa・sの変性ポリイソシアネート組成物を得た。この変性ポリイソシアネート組成物をH−3とする。
実施例1〜4、比較例1〜3で得られた変性ポリイソシアネート組成物それぞれを1gとり、表1及び表2記載の各種溶剤をビュレットにて少しずつ加え、よく振り混ぜて濁ったところを終点とし、その時の溶剤の所要g数を求めた。そして次の式にて、各種溶剤に対応するトレランス(溶剤希釈性)を求めた。
トレランス=溶剤の所要g数/サンプル量(1g)
※この値が大きいほど溶剤希釈性に優れている。
これらの結果を表1及び表2に示す。
実施例1〜4、比較例1〜3で得られた変性ポリイソシアネート組成物それぞれを溶剤HAWS(High
Aromatic White Spirit)に溶解した各溶液とアクリルポリオール(アクリディックHU−596、大日本インキ化学工業株式会社製、水酸基価30mgKOH/g、固形分=50%)とからなる組成物を、メチルエチルケトンで脱脂した鋼板(JIS
G3141 SPCC−SB、PF−1077処理、日本テストパネル工業株式会社製)にアプリケーターを用いてWet100μmで塗布し、20℃、65%RHの環境下で1週間養生を行い、乾燥膜厚30〜40μmの塗膜を形成させた。
これら塗膜を下記の手法を用いて評価を行った。塗膜の乾燥性を評価するためにドライングレコーダー(理研光学:現・株式会社リコー)を用いて行った。更に、円筒形マンドレルにより折り曲げられた場合に塗膜の割れ、ひび、金属基盤からのはがれに対する抵抗性を評価するための耐屈曲性試験(円筒型マンドレル法)(JIS K5600−5−1に準拠)、塗膜が押し込みによって部分変形を受けた場合に塗膜の割れ、ひび、金属基盤からのはがれに対する抵抗性を評価するための耐カッピング性試験(JIS K5600−5−2に準拠)、おもり落下によって変形する塗膜の割れ、ひび、金属基盤からのはがれに対する抵抗性を評価するための耐おもり落下試験(デュポン法)(JIS K5600−5−3に準拠)、塗膜表面の硬度を評価するために引っかき硬度試験(鉛筆法)(JIS K5600−5−4に準拠)、塗膜の密着性を評価する碁盤目テープ試験(JIS
K5600−8−5−2に準拠)を実施した。
QUVによる照射1056時間後の耐候性試験(JIS K5600−7−8に準拠)を実施した。耐候性試験装置はQ−Panel製であり、サイクル条件は1サイクルUV
照射70℃で8時間、結露(暗黒)50℃で4時間である。
耐汚染性試験は、独立行政法人土木研究所より作成された、土木構造物へ適用するための利用技術ガイドライン中にある防汚材料及び性能評価試験法(土木用防汚材料1種)に準拠して実施した。
これらの結果を表3及び表4に示す。
Claims (6)
- 下記(A)と(B)とを含有することを特徴とする、粘度2000mPa・s(25℃)以下の変性ポリイソシアネート組成物。
(A)脂肪族ジイソシアネートと炭素数3〜20のモノオールとから得られる、アロファネート基/イソシアヌレート基(モル比)が100/0〜90/10の変性脂肪族ポリイソシアネート。
(B)アロファネート基/イソシアヌレート基(モル比)が0/100〜5/95の変性脂環族ポリイソシアネート。 - 下記(A)と(B)とを含有することを特徴とする、粘度2000mPa・s(25℃)以下かつイソシアネート含量10〜20質量%の変性ポリイソシアネート組成物。
(A)脂肪族ジイソシアネートと炭素数3〜20のモノオールとから得られる、アロファネート基/イソシアヌレート基(モル比)が100/0〜90/10の変性脂肪族ポリイソシアネート。
(B)アロファネート基/イソシアヌレート基(モル比)が0/100〜5/95の変性脂環族ポリイソシアネート。 - 前記(A)/(B)(質量比)が90/10〜70/30である、請求項1又は2に記載の変性ポリイソシアネート組成物。
- 更に低極性有機溶剤を含有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の変性ポリイソシアネート組成物。
- 水酸基価1〜300mgKOH/gのポリオールと、請求項1〜4のいずれか一項に記載の変性ポリイソシアネート組成物とからなること、を特徴とする2液型ポリウレタンコーティング剤組成物。
- 低極性有機溶剤に溶解あるいは分散した水酸基価1〜300mgKOH/gのポリオールと、請求項1〜4のいずれか一項に記載の変性ポリイソシアネート組成物とからなること、を特徴とする2液型ポリウレタンコーティング剤組成物。
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