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JP5138441B2 - 吸収性物品の製造方法 - Google Patents
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JP5138441B2 - 吸収性物品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品の製造方法に関する。
従来より、使い捨ておむつや下着に取り付けて使用される軽失禁用の吸収パッド等の吸収性物品では、幅方向の両側において着用者に向かって起立する一対の側壁部(いわゆる、立体ギャザー)が設けられており、これにより、尿等の排泄物の漏出防止が図られている。
例えば、特許文献1の吸収性物品では、吸収性本体の両側に立上がりギャザーが設けられており、当該立上がりギャザーの少なくとも立上がり基部と立上がり部の自由端部の両方に前後方向に伸びる弾性部材が伸張状態で接合されている。また、特許文献2の吸収性物品では、幅方向の両側に設けられた防漏壁が、着用者に向かって起立する基壁部と、基壁部の上端部に連設された面状の弾性伸縮部とを備え、面状の弾性伸縮部を着用者の肌に平面的にフィットさせることにより尿等の漏れ防止が図られている。特許文献2の吸収性物品では、面状の弾性伸縮部の幅方向の両端、および、その間の部位に長手方向に伸びる糸状の複数の弾性部材が接合されている。
特許第4025101号公報 特許第3919638号公報
ところで、特許文献1の吸収性物品では、立上がりギャザーの着用者側のエッジである立上がり部の自由端部に弾性部材が接合されているため、当該弾性部材が着用者の肌に強く当たり、吸収性物品の着用感が低下してしまうおそれがある。また、特許文献2の吸収性物品でも同様に、着用者に面状に接する弾性伸縮部の全幅に亘って複数の弾性部材が接合されているため、これらの弾性部材が着用者の肌に強く当たり、吸収性物品の着用感が低下してしまう可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、吸収性物品の一対の側壁部において着用者側へと起立する起立部の着用者側のエッジ近傍の部位の柔軟性を向上することを目的としている。
請求項に記載の発明は、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品の製造方法であって、a)帯状の第1シート部と前記第1シート部よりも幅が大きい帯状の第2シート部とを互いの幅方向の一方のエッジを一致させて重ねるとともに、前記第1シート部と前記第2シート部とが重なる積層部の前記幅方向の他方のエッジから前記一方のエッジに向かって離れた位置において前記幅方向に垂直な長手方向に伸びる弾性部材を前記第1シート部と前記第2シート部との間に伸張状態にて接合することにより、前記積層部の前記他方のエッジ近傍に非伸縮部を形成し、前記他方のエッジから離れた位置に伸縮部を形成する工程と、b)前記第2シート部のうち前記積層部の前記他方のエッジから突出する部位を前記一方のエッジに向かって折り返し、さらに前記他方のエッジに向かって折り返すことにより、前記積層部から連続する第1折り返し部および第2折り返し部を形成する工程と、c)前記積層部と前記第1折り返し部とを重ねて前記積層部と前記第1折り返し部とを前記長手方向の全長に亘って接合することにより第1サイドシートを形成する工程と、d)前記a)工程ないし前記c)工程と同様の工程により、前記第1サイドシートの前記幅方向の一方側と他方側とが反対の第2サイドシートを形成する工程と、e)トップシートの前記幅方向の両側において、前記第1サイドシートおよび前記第2サイドシートの前記第2折り返し部をトップシートに対向させつつ前記第1サイドシートおよび前記第2サイドシートを前記トップシートの前記幅方向の中心線に平行かつ対称に配置し、前記第2折り返し部を前記トップシートに接合する工程と、f)前記トップシートとバックシートとの間に吸収コアを配置し、前記吸収コアの周囲にて、前記トップシートと前記バックシートとを接合し、または、前記トップシート、前記1サイドシートおよび前記第2サイドシートの接合体と前記バックシートとを接合することにより吸収性物品を形成する工程とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性物品の製造方法であって、前記第1シート部と前記第2シート部とが前記一方のエッジにて互いに連続しており、前記a)行程における前記積層部の形成が、前記一方のエッジとなる前記長手方向に略平行な折り目にて前記第1シート部を折り返して前記第2シート部に重ねることにより行われる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の吸収性物品の製造方法であって、前記弾性部材が、前記積層部の前記他方のエッジから離れた位置から前記一方のエッジまたは前記一方のエッジ近傍の位置までの帯状の領域に設けられる。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の吸収性物品の製造方法であって、前記弾性部材が、前記長手方向に沿って互いに略平行に伸びるとともに間隔をあけて配列された複数の弾性糸である。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の吸収性物品の製造方法であって、前記e)工程にて前記トップシートに接合された前記第1サイドシートおよび前記第2サイドシートのそれぞれにおいて、前記積層部および前記第1折り返し部が、前記第2折り返し部の前記幅方向の内側のエッジにて前記幅方向の外側に向かって折り返されている。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の吸収性物品の製造方法であって、前記吸収性物品が、着用者が着用する外装物品の内側に取り付けられる軽失禁用の吸収パッドである。
本発明では、積層部の他方のエッジ近傍の部位の柔軟性を向上することができる。また、積層部と第1折り返し部とが接合されないタイプの吸収性物品の製造方法と類似の製造方法にて吸収性物品を容易に製造することができる。
図1は、本発明の一の実施の形態に係る吸収性物品1を示す平面図であり、吸収性物品1は、着用者が着用する外装物品である下着の着用者側に取り付けられて着用者からの尿等の排泄物を受ける軽失禁用の吸収パッドである。吸収性物品1の吸収量は、およそ200ml(ミリリットル)以下とされ、本実施の形態では、吸収性物品1の吸収量は20ml以上40ml以下とされる。図1では、着用者に接する面(すなわち、着用者側)を手前側にして吸収性物品1を描いている。
図2は、吸収性物品1を図1中に示すA−Aの位置にて吸収性物品1の長手方向(すなわち、図1中の上下方向)に垂直な面で切断した断面図であり、図3は、吸収性物品1の図1中における上側の端部近傍の部位をB−Bの位置にて長手方向に垂直な面で切断した断面図である。吸収性物品1では、図1中における下側の端部近傍の部位も、図3に示す断面と同様の構造を有する。
図1および図2に示すように、吸収性物品1は、バックシート23、制臭シート24、吸収コア22およびトップシート21が着用者側とは反対側から順に積層された略シート状の本体部2、および、本体部2の長手方向に垂直な幅方向の両側において長手方向のほぼ全長に亘って設けられた一対のサイドシート3を備える。
トップシート21は、吸収体である吸収コア22の着用者側の主面を覆い、バックシート23は、吸収コア22の着用者側とは反対側の主面を覆う。トップシート21およびバックシート23は、ホットメルト接着剤等により吸収コア22および制臭シート24の周囲にて互いに接合される。図2では、図示の都合上、本体部2の各構成およびサイドシート3を分離して描いている(図3および図8においても同様)。
トップシート21は透液性のシート材料、例えば、親水性繊維により形成された不織布であり、着用者からの排泄物の水分を速やかに捕捉して吸収コア22へと移動させる。トップシート21として利用される不織布は、例えば、ポイントボンド不織布やエアスルー不織布、スパンレース不織布であり、これらの不織布を形成する親水性繊維としては通常、セルロースやレーヨン、コットン等が用いられる。なお、トップシート21として、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)にて形成された透液性の不織布が利用されてもよく、また、開孔を有するプラスチックフィルムが利用されてもよい。
吸収コア22は、厚さ方向に積層された2層のコア部材221,222を備える。コア部材221,222はそれぞれ、親水性繊維(例えば、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維)に粒状の吸水性ポリマー(例えば、SAP(Super Absorbent Polymer))を混合したものをティッシュペーパーや透液性不織布等の被覆シートにより包み込んで形成され、トップシート21を透過した水分を吸収して迅速に固定する。親水性繊維を包む被覆シートは、親水性繊維および吸水性ポリマーとホットメルト接着剤により接合されて、親水性繊維の型崩れ、および、吸水性ポリマーの脱落(特に、吸水後における脱落)を防止する。なお、コア部材221,222の構造は、上記構造には限定されず、各コア部材は、例えば、2枚の不織布の間に粒状の高吸水性ポリマーをホットメルト接着剤等により固定した上で当該2枚の不織布をホットメルト接着剤やヒートシール等により接合した構造とされてよい。このような構造のコア部材では、高吸水性ポリマーは、それぞれが長手方向に連続的に伸びる帯状であって幅方向に配列された複数の領域に固定され、当該複数の領域の隙間(すなわち、高吸水性ポリマーの非存在領域)において2枚の不織布がヒートシール等により接合されることにより、高吸水性ポリマーの複数の存在領域が個別に封止されることが好ましい。また、吸収コア22は、例えば、1つのコア部材により構成されてもよい。
バックシート23は、撥水性または不透液性のプラスチックフィルムであり、トップシート21を透過した排泄物が、本体部2の外側にしみ出すのを防止する。吸収性物品1のムレを防止して着用者の快適性を向上するという観点からは、透湿性(すなわち、通気性)を有するプラスチックフィルムがバックシート23として利用されることが好ましい。バックシート23としては、撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS不織布)や当該不織布の着用者側に撥水性または不透液性のプラスチックフィルムが積層された積層シートが利用されてもよい。
制臭シート24は、制臭剤を含有する親水性のシート部材であり、制臭シート24を形成する親水性繊維としては、例えば、セルロースやパルプが用いられる。制臭剤としては、好ましくは金属(例えば、銀、銅、亜鉛、鉄、ニッケルコバルト、パラジウム、白金)を担持するゼオライト等の無機多孔結晶が用いられる。
一対のサイドシート3はそれぞれ、図1および図2に示すように、撥水性または不透液性のシート部材であるサイドシート本体31に、長手方向に伸びる2本の弾性部材32が接合されることにより形成される。本実施の形態では、サイドシート本体31には2本の弾性部材32以外の弾性部材は接合されない。サイドシート本体31は、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、SMS不織布、または、エアスルー不織布により形成される。また、サイドシート本体31は、プラスチックフィルムや上記不織布とプラスチックフィルムとが積層された積層シートにより形成されてもよく、この場合、透湿性を有するプラスチックフィルムが利用されることにより、吸収性物品1のムレが防止されて着用者の快適性が向上される。弾性部材32としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状または帯状の天然ゴム等が用いられ、本実施の形態では、弾性糸であるポリウレタン糸がホットメルト接着剤によりサイドシート本体31に接着される。
図2および図3に示すように、一対のサイドシート3はそれぞれ、長手方向の全長に亘って本体部2の着用者側に接合される帯状の接合部33、および、接合部33の幅方向の内側のエッジ3432にて着用者側へと折り返される(すなわち、平面視において接合部33に重なるように幅方向の外側に向かって折り返される)側壁部34を備える。接合部33は、本体部2の幅方向のエッジ近傍において、トップシート21およびバックシート23の着用者側にホットメルト接着剤を介して接着される。側壁部34は、サイドシート本体31を3層に折り重ね、隣接する各層を互いにホットメルト接着剤にて接着することにより形成される。
側壁部34は、図3に示すように、長手方向の両端部において接合部33上に重ねられてヒートシールにより接合部33上に固定される2つの固定部341を備える。図1では、図の理解を容易にするために、一対の側壁部34の各固定部341に平行斜線を付している。なお、固定部341の接合部33に対する固定は、超音波接合やホットメルト接着剤による接着、あるいは、ヒートシールとホットメルト接着剤による接着の組み合わせ等により行われてもよい。
側壁部34は、また、図1に示すように、2つの固定部341の間において2つの固定部341から連続するとともに、図2に示すように、本体部2の幅方向のエッジよりも内側から着用者側へと起立する起立部342を備える。本実施の形態では、起立部342は、本体部2の吸収コア22の幅方向のエッジよりも内側から着用者側へと起立している。
各サイドシート3では、側壁部34の起立部342において、長手方向に沿って互いに略平行に伸びるとともに間隔をあけて配列された複数(本実施の形態では、2本)の弾性糸である弾性部材32が、起立部342の着用者側のエッジ3431から離れた位置に接合されることにより、起立部342の着用者側のエッジ3431近傍の部位(すなわち、エッジ3431を含むとともに長手方向の全長に亘る帯状の部位)が、伸縮性を有しない非伸縮部3421となり、また、起立部342の着用者側のエッジ3431から離れた部位(すなわち、非伸縮部3421の接合部33側において複数の弾性部材32が接合される帯状の部位)が、伸縮性を有する伸縮部3422となる。
弾性部材32は、起立部342の着用者側のエッジ3431から離れた位置から起立部342の接合部33側のエッジ3432(またはエッジ3432近傍の位置)までの帯状の領域に設けられ、本実施の形態では、2本の弾性部材32は、起立部342の接合部33側のエッジ3432(またはエッジ3432近傍)、および、起立部342の幅方向の中央近傍に接合されている。これにより、非伸縮部3421と起立部342の接合部33側のエッジ3432との間の帯状の部位全体が伸縮部3422となる。伸縮部3422では、側壁部34を長手方向に伸張して起立部342が接合部33上に重ねられた状態において、複数の弾性部材32がいずれも、サイドシート本体31の一部である着用者側の1層のシート部3425と接合部33に対向する2層のシート部3426,3427とにより挟まれている。
弾性部材32の長手方向の両端部は、図1に示すように、側壁部34の2つの固定部341に位置しているが、固定部341では、弾性部材32はサイドシート本体31には接合されておらず、側壁部34を長手方向に伸張した状態においても、収縮状態となっている。また、固定部341では、シート部3427のシート部3426とは反対側の面が、接合部33上に接合されて固定されている。
図1に示す吸収性物品1が着用者に装着される際には、各サイドシート3に設けられた弾性部材32が収縮することにより、側壁部34の2つの固定部341の間の起立部342において伸縮部3422が長手方向に収縮し、本体部2の側方において起立部342が着用者側に向かって起立し、着用時に着用者の足の付け根近傍に当接する立体ギャザーが形成される。その結果、吸収性物品1の幅方向における排泄物の漏出(いわゆる、横漏れ)が防止される。
吸収性物品1では、一対の側壁部34のそれぞれにおいて、起立部342の着用者側のエッジ3431を含む帯状の非伸縮部3421が起立部342に設けられることにより、起立部342の着用者側のエッジ3431近傍の部位の柔軟性を向上することができるとともに、起立部342に設けられた弾性部材32が着用者の肌に強く当たることを防止することができる。その結果、吸収性物品1の着用感を向上することができる。
また、各起立部342において、非伸縮部3421と起立部342の接合部33側のエッジ3432(またはエッジ3432近傍の位置)との間の帯状の部位全体が伸縮部3422とされることにより、伸縮部3422の幅を大きくして起立部342の伸縮性を増大することができる。これにより、吸収性物品1の着用時に起立部342が起立しやすくなるため、吸収性物品1の幅方向における排泄物の漏出をより確実に防止することができる。
起立部342では、比較的安価な弾性糸が弾性部材32として利用され、長手方向に沿って互いに略平行に伸びる複数の弾性糸がサイドシート本体31に接合されて伸縮部3422が形成されることにより、吸収性物品1の製造コストを低減することができる。なお、吸収性物品1では、上述のように、ポリウレタンフィルム等の帯状の弾性部材が、サイドシート本体31に接合されることにより伸縮部3422が形成されてもよく、この場合であっても、起立部342の着用者側のエッジ3431近傍の部位の柔軟性を向上することができるとともに、起立部342に設けられた弾性部材32が着用者の肌に強く当たることを防止することができる。
各サイドシート3では、側壁部34が接合部33の幅方向の内側のエッジ3432にて外側に向かって折り返されることにより、起立部342が幅方向の内側から外側に向かって広がりつつ着用者側へと起立する。これにより、起立部342が、着用者の足の付け根近傍において着用者の肌に密着する。このように、起立部342の着用者に対する密着性が向上されることにより、吸収性物品1の幅方向における排泄物の漏出をさらに確実に防止することができる。
本実施の形態では、側壁部34を長手方向に伸張して起立部342が接合部33上に重ねられた状態において、弾性部材32が着用者側の1層のシート部3425と接合部33と対向する2層のシート部3426,3427とにより挟まれているが、弾性部材32の着用者側に設けられるシート部は1層以上とされていればよく、これにより、弾性部材32が着用者の肌に直接的に接触することが防止され、吸収性物品1の着用感がより向上される。また、弾性部材32の接合部33と対向する側に設けられるシート部は2層以上とされていればよく、これにより、起立部342の柔軟性が向上され、吸収性物品1の着用感がさらに向上される。
次に、吸収性物品1の製造方法について説明する。以下の製造方法では、製造工程の一部を変更することにより、吸収性物品1、および、吸収性物品1とは形状が異なる他の吸収性物品を、一の製造装置により選択的に製造することができる。図4は、下記の製造方法により製造される他の吸収性物品91の長手方向の中央近傍における断面を示す図であり、図2に対応する。吸収性物品91の長手方向の両端部近傍の構造は、図3に示す吸収性物品1の構造と同様であり、以下の説明において対応する記号に同符号を付す。
図4に示すように、吸収性物品91では、一対の側壁部34がそれぞれ、図2に示す吸収性物品1の側壁部34の起立部342とは形状が異なる起立部342aを備え、起立部342aは、図2に示す起立部342のシート部3425〜3427に対応するシート部3425a〜3427aを備える。吸収性物品91では、起立部342aのシート部3426aとシート部3427aとが接合されず、シート部3427aの接合部33とは反対側のエッジ3433からシート部3425a,3426aが幅方向の内側に向かって着用者側へと起立している。また、起立部342aの着用者側のエッジ3434に弾性部材32が設けられ、起立部342aのエッジ3434近傍の部位が伸縮性を有する伸縮部となっている。
図5.Aおよび図5.Bは、吸収性物品1および吸収性物品91の製造の流れを示す図であり、図6.Aないし図6.Fは、製造途上の吸収性物品1を示す図である。以下では、まず、吸収性物品1の製造方法について説明し、次に、吸収性物品91の製造方法について説明する。
吸収性物品1が製造される際には、サイドシート本体31となる予定の帯状のシート部材(以下、単に「サイドシート本体31」と呼ぶ。)の幅方向の一方の帯状の部位(シート部3426となる予定の部位であり、以下、単に「シート部3426」と呼ぶ。)が、図6.Aに示すように、長手方向に略平行な折り目3401にて折り返され、間に2本の弾性部材32を挟んでサイドシート本体31のシート部3426以外の帯状の部位に重ねられる。サイドシート本体31のシート部3426以外の部位の幅はシート部3426の幅よりも大きく、シート部3426は、サイドシート本体31のシート部3425となる予定の帯状の部位(以下、単に「シート部3425」と呼ぶ。)上に重ねられる。これにより、シート部3425とシート部3426とが重ねられた積層部3420が形成される(ステップS11)。
2本の弾性部材32は、幅方向において積層部3420の折り目3401とは反対側のエッジ(すなわち、シート部3426の折り目3401とは反対側のエッジであり、後述する折り目3402とおよそ重なる部位)から折り目3401に向かって離れた位置に配置され、長手方向に伸張された状態にてホットメルト接着剤によりシート部3425およびシート部3426に接合される。これにより、積層部3420の折り目3401とは反対側のエッジ近傍に非伸縮部が形成され、当該エッジから離れた位置に伸縮部が形成される。積層部3420では、2本の弾性部材32は、積層部3420の長手方向の両端部近傍を除き、側壁部34の起立部342となる部位のみにおいてシート部3425およびシート部3426に接合される。
続いて、サイドシート本体31の積層部3420以外の部位(すなわち、積層部3420の折り目3401とは反対側のエッジから突出する部位)が、図6.Bに示すように、積層部3420の折り目3401とは反対側のエッジにおいて、長手方向に略平行な折り目3402にてシート部3426側へと折り目3401に向かって折り返され、さらに、図6.Cに示すように、積層部3420の折り目3401と平面視において近接する長手方向に略平行な折り目3403にて積層部3420(シート部3425,3426)とは反対側へと折り目3402に向かって折り返される(ステップS12)。なお、サイドシート本体31の折り目3402における折り返し、および、折り目3403における折り返し(すなわち、幅方向の一方および他方への折り返し)は、どちらが先に行われてもよい。
サイドシート本体31の折り目3402と折り目3403との間の帯状の部位は、シート部3427となる予定の部位であり、以下、単に「シート部3427」と呼ぶ。また、サイドシート本体31の残りの部位(すなわち、折り目3403にてシート部3427に連続する帯状の部位)は、接合部33となる予定の部位であり、以下、単に「接合部33」と呼ぶ。ステップS12では、上述のように、サイドシート本体31の積層部3420から突出した部位が折り目3402,3403にて折り返されることにより、積層部3420から連続する第1折り返し部であるシート部3427、および、シート部3427から連続する第2折り返し部である接合部33が形成される。
シート部3427および接合部33が形成されると、図6.Dに示すように、積層部3420と第1折り返し部であるシート部3427とが重ねられ、積層部3420のシート部3426とシート部3427とがサイドシート本体31の長手方向の全長に亘って接合される(ステップS13,S14)。これにより、上述の積層部3420の非収縮部および伸縮部がそれぞれ、側壁部34の起立部342における非伸縮部3421および伸縮部3422(図2参照)となる。
次に、サイドシート本体31の長手方向の両端部近傍において、積層部3420とシート部3427とが接合された部位が、図6.Eに示すように、シート部3427と接合部33とを対向させつつ接合部33にヒートシールにより接合される。これにより、側壁部34の2つの固定部341(図1および図3参照)が形成され、一対のサイドシート3の一方となる予定のシート部材(以下、「第1サイドシート」という。)が形成される(ステップS16)。第1サイドシートでは、2つの固定部341の間において、積層部3420とシート部3427とが接合されて形成された部位(図6.D参照)が側壁部34の起立部342(図1および図2参照)となり、折り目3402(図6.C参照)が起立部342の着用者側のエッジ3431となる。
次に、上述の第1サイドシートの形成と同様の工程により、第1サイドシートと左右が逆の構造を有する(すなわち、第1サイドシートの幅方向の一方側と他方側とが反対の構造を有する)とともに一対のサイドシート3の他方となる予定のシート部材(以下、「第2サイドシート」という。)が形成される(ステップS17,S11〜S14,S16)。
第1サイドシートおよび第2サイドシートが形成されると(ステップS17)、図6.Fに示すように、トップシート21の幅方向の両側において、第1サイドシート3bおよび第2サイドシート3cが、第1サイドシート3bおよび第2サイドシート3cのそれぞれの第2折り返し部である接合部33をトップシート21に対向させつつトップシート21の幅方向の中心線に平行かつ対称に配置される。そして、第1サイドシート3bおよび第2サイドシート3cのそれぞれの接合部33がトップシート21に接合される(ステップS18)。このとき、接合部33の幅方向の外側のエッジは、トップシート21の幅方向のエッジよりも外側に位置しており、接合部33のトップシート21側の面の一部はトップシート21とは重ならず、トップシート21から露出している。
その後、図2に示すように、トップシート21とバックシート23との間に2層のコア部材221,222を有する吸収コア22が配置され、トップシート21およびトップシート21の幅方向の両側に接合されたサイドシート3(すなわち、トップシート21、第1サイドシート3bおよび第2サイドシート3cの接合体)とバックシート23とが、吸収コア22の周囲にて接合されることにより吸収性物品1が形成される(ステップS19)。なお、ステップS19におけるトップシート21およびサイドシート3とバックシート23との接合は、ステップS18におけるサイドシート3のトップシート21への接合と並行して行われてもよい。
吸収性物品1が製造される製造装置において図4に示す吸収性物品91が製造される際には、まず、吸収性物品1の製造と同様に、サイドシート本体31の幅方向の一方のシート部3426aが折り目3401にて折り返され、伸張状態の2本の弾性部材32を挟んでシート部3425a上に重ねられて積層部3420が形成される(図6.A参照)(ステップS11)。続いて、サイドシート本体31のシート部3426aから突出する部位が、折り目3402,3403にて折り返されて第1折り返し部および第2折り返し部であるシート部3427a、および、接合部33が形成される(図6.Bおよび図6.C参照)(ステップS12)。
シート部3427a、および、接合部33が形成されると、積層部3420とシート部3427aとが重ねられ、積層部3420とシート部3427aとがサイドシート本体31の長手方向の両端部近傍(後述するステップS18において側壁部34の固定部341となる領域)にて接合される(ステップS13,S15)。このとき、サイドシート本体31の長手方向の中央部(すなわち、側壁部34の起立部342となる領域)では、積層部3420とシート部3427aとは接合されない。
次に、サイドシート本体31の長手方向の両端部近傍において、積層部3420とシート部3427aとが接合された部位が、シート部3427aと接合部33とを対向させつつ接合部33にヒートシールにより接合される(図6.E参照)。これにより、2つの固定部341(図1および図3参照)を有する側壁部34aを備える第1サイドシートが形成される(ステップS16)。第1サイドシートでは、2つの固定部341の間において、積層部3420(シート部3425a,3426a)およびシート部3427aが、側壁部34の起立部342a(図4参照)となる。
次に、上述の第1サイドシートの形成と同様の工程により、第1サイドシートと左右が逆の構造を有する(すなわち、第1サイドシートの幅方向の一方側と他方側とが反対の構造を有する)第2サイドシートが形成される(ステップS17,S11〜S13,S15,S16)。
第1サイドシートおよび第2サイドシートが形成されると(ステップS17)、図4に示すように、トップシート21の幅方向の両側において、第1サイドシートおよび第2サイドシート(すなわち、一対のサイドシート3a)がトップシート21の幅方向の中心線に平行かつ対称に配置され、各サイドシート3aの接合部33がトップシート21に接合される(ステップS18)。その後、トップシート21とバックシート23との間に吸収コア22が配置され、トップシート21および一対のサイドシート3aの接合体とバックシート23とが、吸収コア22の周囲にて接合されることにより吸収性物品91が形成される(ステップS19)。
以上に説明したように、上記製造方法によれば、一対の側壁部34の長手方向中央においてシート部3427とシート部3425,3426(すなわち、積層部3420)とが接合されないタイプの吸収性物品91の製造方法と類似の製造方法により、吸収性物品1を容易に製造することができる。このため、上述のように、積層部3420とシート部3427,3427aの接合の際に、長手方向の全長に亘る接合、および、長手方向の両端部近傍のみにおける部分的接合のいずれか一方を選択的に行うことにより(具体的には、積層部3420とシート部3427,3427aとの間へのホットメルト接着剤の塗布を、長手方向の全長に亘って連続的に行うか、長手方向の両端部近傍のみに部分的に行うかを切り換えることにより)、同一の製造装置にて吸収性物品1と吸収性物品91とを選択的に容易に製造することができる。
上述のように、吸収性物品1では、シート部3425,3426がシート部3427と接合されることにより、側壁部34の起立部342の高さが比較的低くされる。したがって、吸収性物品1の構造は、吸収量が比較的少ない小型の軽失禁用の吸収パッドに特に適しているといえる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態に係る吸収性物品の製造では、サイドシート本体31のシート部3426とサイドシート本体31のシート部3426以外の部位とが別部材とされてもよい。ここで、シート部3426を「第1シート部」と呼び、サイドシート本体31のシート部3426以外の部位を「第2シート部」と呼ぶと、ステップS11における積層部3420の形成は、帯状の第1シート部と第1シート部よりも幅が大きい帯状の第2シート部とを互いの幅方向の一方のエッジを一致させて重ねることにより行われる。
なお、上記実施の形態に係る吸収性物品のように、シート部3426とサイドシート本体31のシート部3426以外の部位とが連続している場合も、シート部3426を「第1シート部」と呼び、サイドシート本体31のシート部3426以外の部位を「第2シート部」と呼ぶと、ステップS11における積層部3420の形成は、帯状の第1シート部と第1シート部よりも幅が大きい帯状の第2シート部とを、折り目3401(図6.A参照)にて互いの幅方向の一方のエッジを一致させて重ねることにより行われると捉えることができる。
吸収性物品の製造では、ステップS19において、バックシート23に対してトップシート21が接合されることなく、トップシート21の両側に接合されたサイドシート3の接合部33がバックシート23に接合されることにより吸収性物品1が形成されてもよい。この場合も、上記実施の形態と同様に、サイドシート3とバックシート23との接合は、サイドシート3のトップシート21への接合と並行して行われてもよい。
また、ステップS18において、一対のサイドシート3の接合部33全体がトップシート21と重なるように接合され、ステップS19において、バックシート23とトップシート21のみとが接合されることにより吸収性物品1が形成されてもよい。この場合、トップシート21とバックシート23との接合は、サイドシート3のトップシート21への接合と並行して行われてもよく、サイドシート3のトップシート21への接合よりも前に行われてもよい。
さらには、ステップS18よりも前に、吸収コア22を間に挟んでトップシート21とバックシート23とが接合されて本体部2が形成され(ステップS19)、その後、本体部2に対して一対のサイドシート3が接合されてもよい。
吸収性物品1の製造では、ステップS12において、積層部3420(すなわち、シート部3425,3426)の折り目3401とは反対側のエッジから突出する部位が、図7.Aに示すように、折り目3402にてシート部3425側へと折り返され、さらに、折り目3403にて積層部3420とは反対側へと折り返されることにより、シート部3427および接合部33が形成されてもよい。この場合、ステップS14では、図7.Bに示すように、積層部3420のシート部3425とシート部3427とが長手方向の全長に亘って接合される。
吸収性物品1では、側壁部34は、必ずしも接合部33の幅方向の内側のエッジ3432にて幅方向の外側に向かって折り返される必要はなく、例えば、図8に示すように、側壁部34が接合部33の外側のエッジ3435にて幅方向の内側に向かって折り返される構造とされてもよい。
上記実施の形態に係る吸収性物品1の構造は、軽失禁パッド以外にも、使い捨ておむつや使い捨ておむつの着用者側に取り付けて使用される補助吸収具、あるいは、生理用ナプキンやパンティライナー等の様々な吸収性物品に適用されてよい。
一の実施の形態に係る吸収性物品を示す平面図である。 吸収性物品の断面図である。 吸収性物品の断面図である。 他の吸収性物品の断面図である。 吸収性物品の製造の流れを示す図である。 吸収性物品の製造の流れを示す図である。 製造途上の吸収性物品を示す図である。 製造途上の吸収性物品を示す図である。 製造途上の吸収性物品を示す図である。 製造途上の吸収性物品を示す図である。 製造途上の吸収性物品を示す図である。 製造途上の吸収性物品を示す図である。 製造途上の吸収性物品を示す図である。 製造途上の吸収性物品を示す図である。 吸収性物品の他の例を示す断面図である。
符号の説明
1 吸収性物品
2 本体部
3 サイドシート
3b 第1サイドシート
3c 第2サイドシート
21 トップシート
22 吸収コア
23 バックシート
31 サイドシート本体
32 弾性部材
33 接合部
34 側壁部
341 固定部
342 起立部
3420 積層部
3421 非伸縮部
3422 伸縮部
3425〜3427 シート部
3431,3432 エッジ
S11〜S19 ステップ

Claims (6)

  1. 着用者からの排泄物を受ける吸収性物品の製造方法であって、
    a)帯状の第1シート部と前記第1シート部よりも幅が大きい帯状の第2シート部とを互いの幅方向の一方のエッジを一致させて重ねるとともに、前記第1シート部と前記第2シート部とが重なる積層部の前記幅方向の他方のエッジから前記一方のエッジに向かって離れた位置において前記幅方向に垂直な長手方向に伸びる弾性部材を前記第1シート部と前記第2シート部との間に伸張状態にて接合することにより、前記積層部の前記他方のエッジ近傍に非伸縮部を形成し、前記他方のエッジから離れた位置に伸縮部を形成する工程と、
    b)前記第2シート部のうち前記積層部の前記他方のエッジから突出する部位を前記一方のエッジに向かって折り返し、さらに前記他方のエッジに向かって折り返すことにより、前記積層部から連続する第1折り返し部および第2折り返し部を形成する工程と、
    c)前記積層部と前記第1折り返し部とを重ねて前記積層部と前記第1折り返し部とを前記長手方向の全長に亘って接合することにより第1サイドシートを形成する工程と、
    d)前記a)工程ないし前記c)工程と同様の工程により、前記第1サイドシートの前記幅方向の一方側と他方側とが反対の第2サイドシートを形成する工程と、
    e)トップシートの前記幅方向の両側において、前記第1サイドシートおよび前記第2サイドシートの前記第2折り返し部をトップシートに対向させつつ前記第1サイドシートおよび前記第2サイドシートを前記トップシートの前記幅方向の中心線に平行かつ対称に配置し、前記第2折り返し部を前記トップシートに接合する工程と、
    f)前記トップシートとバックシートとの間に吸収コアを配置し、前記吸収コアの周囲にて、前記トップシートと前記バックシートとを接合し、または、前記トップシート、前記1サイドシートおよび前記第2サイドシートの接合体と前記バックシートとを接合することにより吸収性物品を形成する工程と、
    を備えることを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記第1シート部と前記第2シート部とが前記一方のエッジにて互いに連続しており、前記a)行程における前記積層部の形成が、前記一方のエッジとなる前記長手方向に略平行な折り目にて前記第1シート部を折り返して前記第2シート部に重ねることにより行われることを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記弾性部材が、前記積層部の前記他方のエッジから離れた位置から前記一方のエッジまたは前記一方のエッジ近傍の位置までの帯状の領域に設けられることを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記弾性部材が、前記長手方向に沿って互いに略平行に伸びるとともに間隔をあけて配列された複数の弾性糸であることを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記e)工程にて前記トップシートに接合された前記第1サイドシートおよび前記第2サイドシートのそれぞれにおいて、前記積層部および前記第1折り返し部が、前記第2折り返し部の前記幅方向の内側のエッジにて前記幅方向の外側に向かって折り返されていることを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記吸収性物品が、着用者が着用する外装物品の内側に取り付けられる軽失禁用の吸収パッドであることを特徴とする吸収性物品の製造方法。
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