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JP5139599B2 - 内視鏡 - Google Patents
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Description

本発明は、照明光学系として挿入部の先端部に発光素子を配設した内視鏡に関する。
内視鏡は、医療分野及び工業分野で広く利用されている。内視鏡では、診断或いは観察の対象が生体、プラント等の内部である。このため、内視鏡観察を行う際、観察対象を照明する光源が必要である。
一般的な内視鏡装置では、内視鏡と、内視鏡の外部装置として光源装置を備えている。光源装置で発する照明光は、内視鏡に設けられているライトガイドに供給される。供給された照明光は、ライトガイドによって伝送され、内視鏡の挿入部先端に配置した照明窓から出射されて観察対象を照明する。
近年、光源装置及びライトガイドファイバの組合せの代わりに、発光ダイオード等の発光素子を挿入部の先端部に設け、この発光素子の発する光で直接的に観察対象を照明する内視鏡が提案されている。
例えば、日本国特開2004−248835号公報(以下、文献1と記載する)には、挿入部先端部に配置したLED照明(本発明の発光素子に対応))の発する熱によって、照明光量の減少、或いは、画像ノイズの発生を防止して、良好な観察を長時間に渡って行える内視鏡が示されている。この内視鏡においては、挿入部先端部に配置した発光素子から発する熱を挿入部後方側へ伝導する放熱部材を設けて、発光素子を冷却している。
しかしながら、文献1において、放熱部材は、熱伝導率が高い部材で形成された直径が0.1mm以下の素線を複数本束ねた束線部材である。この束線部材は、挿入部内空間の中心位置から離れた内周面側に配置されている。このため、挿入部に設けられた湾曲部を湾曲動作させた際、湾曲部内の束線部材もその湾曲動作に伴って湾曲する。そして、湾曲部の湾曲動作が繰り替えし行われることにより、束線部材も繰り返し湾曲されて、該束線部材を構成する素線が切断されて放熱性に悪影響を及ぼすおそれがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、内視鏡の先端部に配置された発光素子から発する熱を放熱して、照明光量の減少、或いは画像ノイズの発生を防止して、良好な観察を長時間に渡って行える内視鏡を提供することを目的にしている。
本発明の一態様に係る内視鏡は、内視鏡挿入部における湾曲部より先端側に形成された、前記湾曲部を構成する先端湾曲駒を有する内視鏡硬質部の内部に設けられ、観察光学部が固設される金属製の先端硬性部材と、前記内視鏡硬質部の内部に設けられ、前記先端硬性部材に一体に固設される絶縁性の樹脂部材で構成され、照明光学部を構成する透明な照明窓部及び発光素子配設穴を有する先端カバーと、前記内視鏡硬質部の内部における前記発光素子配設穴内に配置され、前記先端カバーの有する照明窓部に臨まれて予め定めた位置に固定される発光部及び該発光素子配設穴の開口より前記照明窓部側に位置し、該発光素子配設穴の開口に対向する導通部を備える発光素子と、前記内視鏡硬質部の内部において前記発光素子の導通部に接続された、当該発光素子において発生する熱を伝導するための熱伝導性の放熱部と、当該放熱部に形成された、前記発光素子に電源を供給するための電源用ケーブルが接続される導電部と、を有する基板と、前記内視鏡硬質部の内部において、一端部が前記基板に接続され、他端部が前記基板より基端側に延設すると共に前記先端湾曲駒の基端側より突出しない前記内視鏡硬質部内に収容する位置に配置された、前記基板に伝導された前記発光素子において発生する熱を放熱するための板状形状を呈する放熱部材と、を具備している。
内視鏡の挿入部の先端面を示す図 図1のY2−Y2線断面図であり、内視鏡の先端部の構成を説明する図 発光素子と、先端カバーとの構成を説明する断面図 先端硬性部材の構成を説明する断面図 折曲部を有する凹字形状の放熱板を説明する図 図5の凹字形状の放熱板の折曲部に平編導線を固定した放熱板を備える内視鏡の先端部の構成を説明する断面図 放熱機能付きカバーユニットと先端硬性部材との関係を説明する断面図 照明窓部の出射面が円弧状凸形状部である先端カバーを説明する断面図 照明窓部の出射面が円弧状凹形状部である先端カバーを説明する断面図 照明窓部を透明な第1樹脂部材で構成し、照明窓部以外を遮光部を構成する第2樹脂部材で構成した先端カバーを説明する断面図 観察光学部と照明光学部との間を遮光部を構成する第2樹脂部材で構成し、その他の部分を全て透明な第1樹脂部材で構成した先端カバーを説明する図 観察光学部と照明光学部との間の照明光学部側を遮光部を構成する第2樹脂部材で構成し、その他の部分を全て透明な第1樹脂部材で構成した先端カバーを説明する図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1、2に示すように本実施形態の内視鏡1は、細長な挿入部2を有する。内視鏡1の先端面6aには例えば洗浄ノズル3、観察窓4a、処置具挿通孔2aの開口6bが設けられている。
なお、符号5は、発光素子、例えば発光ダイオードであり、後述する照明光学部20を構成する。
図2に示すように挿入部2は、先端側から順に先端部6、湾曲部7、図示しない管状で可撓性を有する可撓管部を連設して構成されている。湾曲部7は、先端側に先端湾曲駒7fを備えている。この先端湾曲駒7fの基端側には、湾曲駒7a、図示しない複数の湾曲駒が連接して、例えば上下左右方向に湾曲する構成になっている。
先端部6は、先端カバー8と先端硬性部材9とを備えて構成されている。先端カバー8は、絶縁部材で構成されている。先端硬性部材9は、ステンレス鋼等の金属部材で構成されている。
まず、先端カバー8について説明する。
図3に示すように先端カバー8は、筒状に形成されている。先端カバー8は、絶縁性を有する透明な樹脂部材である例えばポリサルフォン製である。先端カバー8の先端面には、第1の開口8a、第2の開口8b、第3の開口8c(図1参照)、及び照明窓部8dが設けられている。
第1の開口8aは、洗浄ノズル3が挿通して配置される貫通孔である。第1の開口8aには、洗浄ノズル3の噴出口の向きを規定する凸部8a1が設けられている。第2の開口8bは、先端硬性部材9の後述する先端第1凸部9aが配置される貫通孔である。第3の開口8cは、前記図1に示した処置具挿通孔2aを構成する貫通孔である。開口8a、8b、8cを構成する貫通孔の中心軸(不図示)は、先端カバー8の中心軸(不図示)に平行である。
照明窓部8dは、出射面が平面で構成されている。照明窓部8dの基端側面には発光素子5が配置される発光素子配設穴8eが設けられている。照明窓部8dと、発光素子配設穴8eに固設される発光素子5とによって照明光学部20が構成される。
発光素子5は、先端面側に発光部5aを備え、基端面側に導通部5bを備えている。本実施形態において、発光素子5は、矢印3Aに示すように発光素子配設穴8eの予め定めた位置に配置され、接着によって一体に固定される。
具体的に、発光部5aは、照明窓部8dの基端側の面に臨まれる。導通部5bは、発光素子配設穴8eの開口照明窓部8d側に位置している。即ち、導通部5bは、導通部5bの周囲に立設する壁部8fによって覆われている。このことによって、金属製の先端硬性部材9と導通部5bとの絶縁を確実に確保して、先端部6の太径化が防止される。
なお、破線に示すように基板21に接続された発光素子5を矢印3Bに示すように先端カバー8の発光素子配設穴8eに配置して固設するようにしてもよい。また、発光素子5を先端カバー8の予め定めた位置に一体成形によって設けるようにしてもよい。符号8gは、先端硬性部材配置空間であり、先端硬性部材9の先端側部が収容される。
前記図2に示すように発光素子5の導通部5bには、絶縁性を備え、且つ熱伝導率の高い例えばセラミック製の基板21が接続される。基板21は、例えば、角柱形状であって、図示されない一面には配線となる導電パターンを有している。導電パターンには、発光素子5に電源を供給する電源用ケーブル22、23が接続される。基板21は、発光素子5で発生する熱を基端側に伝導させる放熱部材と、発光素子5と電源用ケーブル22、23とを電気的に接続する接続部材とを兼用している。
本実施形態において基板21の形状は、角柱形状に限定されるものではなく、円柱形状であってもよい。
基板21には、切り欠き面21aが形成されている。切り欠き面21aには板状放熱部材である放熱板24が配置される。切り欠き面21aは、例えば、先端部内空間6cの中心軸から離れた内周面側に形成されている。板状放熱部材である放熱板24は、例えば半田、ろう付け等により、切り欠き面21aに一体に固定される。なお、基板21に形成された切り欠き面21aの配置位置は、先端部内空間6cの中心軸から離れた内周面側に限定されるものではない。切り欠き面21aの配置位置は、後述する図7の破線に示すように先端部内空間6cの中心軸側に設けるようにしてもよい。
放熱板24は、銅、アルミ等の熱伝導率の高い金属部材で形成されている。放熱板24の厚み、幅、長さは、放熱する熱容量(以下、放熱量と記載する)を考慮して、また、内視鏡1の種類に応じて適宜設定される。また、放熱板24は、必要に応じて断面形状がL字形状、U字形状、半円形状、凹字形状、箱形状等、所望する立体形状に形作られる。
本図において放熱板24は、例えば、平板である。放熱板24は、接続部24aと、放熱部兼用口金24bとを備えて構成されている。接続部24aは、基板21の切り欠き面21aに配置される放熱部兼用口金24bは、基板21の端面から基端側に突出する。放熱部兼用口金24bには、挿入部2内を挿通し、電源用ケーブル22、23が内挿された保護チューブ25の先端部が外嵌配置され、糸巻き接着等によって一体に固定される。
この構成によれば、放熱部兼用口金24b及び電源用ケーブル22、23を保護チューブ25内に挿通させることにより、電源用ケーブル22、23が挿入部2内に安定して配置されるとともに、放熱部兼用口金24bが挿入部内内蔵物に接触することが防止される。したがって、放熱部兼用口金24bによって、チューブを傷付ける不具合、或いは信号線を切断する不具合等が解消される。
また、放熱板24の端部24eは、内視鏡硬質部内に配置される。言い換えれば、端部24eは、内視鏡1の挿入部2に備えられている湾曲部7を構成する先端湾曲駒7fから基端側に突出することなく配置される。これは、湾曲部7が繰り返し湾曲動作された場合、その湾曲動作に伴って放熱板24が変形されることを防止するためである。なお、内視鏡硬質部とは、先端カバー8の先端面から先端湾曲駒7fの基端までである。
このように、放熱板24を内視鏡硬質部内に配置したことによって、湾曲部7の湾曲に伴って放熱板24が繰り返し湾曲されて破損する不具合を確実に防止することができる。
一方、先端硬性部材9には、洗浄ノズル3、及び観察光学部10が設けられる。観察光学部10は、レンズユニット11及び撮像ユニット15を備えて構成される。
レンズユニット11は、レンズ枠12と、レンズ枠12に配置される例えば光学レンズ4b−4e等とを備えて構成される。これに対して、撮像ユニット15は、撮像装置16と、素子枠17とを備えて主に構成される。レンズ枠12及び素子枠17は、ステンレス等、耐食性に優れ、熱伝導率の低い金属部材で形成されている。
撮像装置16は、撮像素子16a及び図示しない電子部品を実装した回路基板で構成される。撮像素子16aは、CCD、CMOS等である。撮像素子16aの受光面側には、例えば2枚の光学部材であるカバーレンズ18、19が接着固定される。カバーレンズ18、19は、素子枠17に配置され、第2カバーレンズ19が撮像素子16aの受光面に配置されている。撮像装置16からは、挿入部2の基端側に向かって複数の信号線を一纏めにした信号ケーブル16bが延出している。
図4に示すように先端硬性部材9は、先端第1凸部9a及び先端第2凸部9bを有している。先端第1凸部9aは、構成部本体9mの先端側に形成され、第2の開口8bに配置される。先端第2凸部9bは、先端硬性部材配置空間8gに配置される。先端第1凸部9aの先端面は、先端第2凸部9bの先端面から予め定めた寸法、突出するように設定されている。この結果、先端第1凸部9aの先端面は、先端カバー8の先端面に対して面一致状態、或いは先端カバー8の先端面より突出して配置される。
また、先端硬性部材9には、第1貫通孔9c、第2貫通孔9d、第3貫通孔9e、及び第4貫通孔9fが設けられている。各貫通孔9c、9d、9e、9fの中心軸(不図示)は、先端硬性部材9の中心軸(不図示)に平行である。
第1貫通孔9cは、観察光学部用孔であり、レンズ枠用孔9c1と素子枠用孔9c2と有して構成されている。レンズ枠用孔9c1にはレンズ枠12が固設される。素子枠用孔9c2には素子枠17が遊嵌配置される。
第2貫通孔9dは、ノズル用孔9d1と送気送水用孔9d2とを有して構成されている。ノズル用孔9d1には洗浄ノズル3が固設される。第3貫通孔9eは、前記図1に示した処置具挿通孔2aを構成する貫通孔である。
第4貫通孔9fは、照明光学部用孔9f1である。照明光学部用孔9f1は、先端カバー8に一体に設けられている発光素子5の数だけ形成されている。照明光学部用孔9f1は、放熱板24を一体に固定した基板21が通過可能な孔であり、丸孔、或いは角孔で構成される。
上述のように構成した内視鏡1においては、先端カバー8に一体に構成された照明光学部20の発光素子5に電源用ケーブル22、23を介して電源を供給することによって発光素子5が発光する。すると、発光部5aから出射される照明光は、照明窓部8dを通過して観察対象を照明する。
本実施形態において、先端第1凸部9aの先端面が、先端カバー8の先端面に対して面一致状態、または先端カバー8の先端面より突出して配置されている。このことによって、発光素子5の発光部5aから出射されて先端カバー8内を照明窓部8dに向かって透過された照明光が、この透明な先端カバー8を介して直接、観察光学部10に侵入することを防止することができる。
また、発光素子5が発光状態になることによって発光素子5から熱が発生する。この熱は、まず基板21に伝導され、その後、放熱量を考慮した形状の放熱板24の接続部24a、放熱部兼用口金24bに伝導されて先端部内空間6cに放熱される。このことによって、発光素子5の温度の上昇が防止されて照明光量が減少する不具合を防止することができると共に、発光素子5から発生した熱が先端硬性部材9に設けられた観察光学部10のレンズ枠12、素子枠17を介して撮像装置16に伝導されて画像ノイズが発生する不具合を防止することができる。
なお、上述した実施形態においては、放熱板24を平板形状に形成し、必要に応じて断面形状がL字形状、U字形状、半円形状、凹字形状、箱形状等、所望の形状に形作るとしている。しかし、発光素子5から発生する熱容量が放熱板24の放熱量よりも大きな場合、以下の第1の構成、或いは第2の構成に示すように放熱板24を構成する。このことによって、放熱板24の放熱量の増大を図ることができる。
第1の構成においては、電源用ケーブル22、23の代わりに、同軸線を使用する。同軸線は、1つの芯線と、その芯線の周囲に設けられるシールド線とを有する。この構成において、シールド線は、例えば熱伝導率の高い複数の銅系金属素線で構成される。第1の構成においては、同軸線のシールド線を放熱部材として放熱板24の放熱部兼用口金24bに半田等で接続する。
この第1の構成によれば、発光素子5から発生する熱は、基板21、放熱板24の接続部24a、放熱部兼用口金24bに伝導された後、さらに、シールド線に伝導されて放熱される。
このように、放熱部兼用口金24bに、シールド線を接続することによって、放熱板24の放熱量がシールド線によって増大されて、発光素子5で発生した熱をより確実に放熱することができる。
第2の構成では、図5に示すように放熱板24を例えば凹字形状に形成すると共に、放熱部兼用口金24bの一部に折曲部24cを設けている。折曲部24cの基端平面は、後述する平板状部26aが接続される接続固定部24dである。
図5、図6に示すように折曲部24cは、その端部24eが先端湾曲駒7f内の中心近傍に配置されるように適宜、折り曲げられて構成される。この結果、接続固定部24dは、先端湾曲駒7f内の中心近傍に配置される。接続固定部24dには、具体的に、板状放熱部材である平編導線26の平板状部26aが固定される。
平編導線26は、銅、アルミ等の熱伝導率の高い金属素線で形成される。平編導線26は、平板状部26aと、可撓性を有する平編組線部26bとを備えて構成されている。平板状部26aは、半田等で固めて板状に構成されている。、平編組線部26bは、挿入部2の中央部を挿通して挿入部基端側に向かうように湾曲部7内を延出している。
この第2の構成によれば、発光素子5から発生する熱は、基板21、放熱板24の接続部24a、放熱部兼用口金24bに伝導されて先端部内空間6cに放熱されると共に、基板21、放熱板24の接続部24a、放熱部兼用口金24b、折曲部24cに伝導された後、さらに、平編導線26に伝導されて挿入部2内に放熱される。
このように、放熱部兼用口金24bに折曲部24cを形成し、その折曲部24cに平編導線26を接続している。この結果、放熱板24の放熱量が平編導線26によって増大されて、発光素子5で発生した熱をより確実に挿入部の基端側に放熱することができる。
また、接続固定部24dを先端湾曲駒7f内の中心近傍に配置し、その接続固定部24dに平編導線26の平板状部26aを接続し、平編組線部26bを挿入部2の中央部に挿通配置させている。この結果、平編組線部26bが湾曲部7の湾曲動作に伴って湾曲することが大幅に減少されて、金属素線が切断されて放熱性が低下する不具合が解消される。
なお、放熱板24を基板21に接続することなく、平編導線26の平板状部26aを切り欠き面21aに接続して、平編組線部26bを挿入部2の中央部に挿通配置させて、発光素子5から発生する熱を放熱するようにしてもよい。
図7に示すように先端カバー8に、発光素子5と、基板21と、放熱板24とを一体に構成して放熱機能を有する放熱機能付きカバーユニット30を先端硬性部材9に対して着脱自在な構成にする。
このように、先端カバー8を放熱機能付きカバーユニット30として構成したことによって、先端カバー8と先端硬性部材9との組み付けを容易に行って先端部6を構成することができる。即ち、図7の実線に示すカバーユニット30から突出する放熱板24及び基板21を、破線に示す先端硬性部材9の照明光学部用孔9f1に挿通させつつ、破線に示す先端第2凸部9b及び先端第1凸部9aを実線に示す先端硬性部材配置空間8g及び第2の開口8bに配置させることによって、先端部6を構成することができる。
図8A−図9Cを参照して先端カバーの他の構成例を説明する。
上述した実施形態で示した先端カバー8は、出射面を平面で構成した照明窓部8dを有している。しかし、先端カバー8に設けられる照明窓部8dの出射面は平面に限定されるものではなく、例えば、図8Aに示す先端カバー81のように照明窓部8dの出射面を円弧状凸形状部8d1として構成するようにしてもよい。
このように、照明窓部8dの出射面を円弧状凸形状部8d1にしてレンズ機能を持たせる。この結果、照明窓部8dから出射される照明光が周辺に拡散して中心光量が低下する不具合を解消することができる。
なお、円弧状凸形状部8d1の凸部長さDは、少なくとも発光部5aから出射される出射光の光線高の範囲d内とする。また、円弧状凸形状部8d1の突出長は、円弧状凸形状部8d1の先端面が少なくとも先端カバー8の他の先端面より先端側に突出し、円弧状凸形状部8d1から出射される照明光が中心に集光される構造であればよい。
また、図8Aにおいては、照明窓部8dの出射面を円弧状凸形状部8d1としている。しかし、出射面から出射される照明光が中心に集光される構造であれば、出射面は、円弧状凸形状部8d1であっても多角形凸形状部であってもよい。また、出射面から出射される照明光が中心に集光される構造であれば、図8Bに示す先端カバー82のように照明窓部8dの出射面を円弧状凹形状部8d2、或いは多角形凹形状部で構成するようにしてもよい。
上述した実施形態において、先端部6は、絶縁性を有する透明な樹脂部材で構成した先端カバー8と、金属部材で構成された先端硬性部材9とを一体にして構成される。そして、第2の開口8bに配置される先端硬性部材9の先端第1凸部9aの先端面を、先端カバー8の先端面に対して面一致、或いは先端カバー8の先端面より突出させて配置させている。この結果、発光素子5の発光部5aから出射されて照明窓部8dに向かって透過された照明光が、この透明な先端カバー8を介して直接、観察光学部10に侵入することを防止している。
先端カバー8と先端硬性部材9とを一体にして構成される先端部6において、図9A−図9Cに示すように先端カバー8を透明な第1樹脂部材91と遮光部を構成する着色された第2樹脂部材92とで構成している。
図9Aの先端カバー83においては、照明窓部8dを第1樹脂部材91で構成し、照明窓部8d以外の部分を全て第2樹脂部材92で構成している。この構成によれば、発光素子5の発光部5aから出射された照明光は、透明な第1樹脂部材91で構成された照明窓部8d内を透過して観察対象に出射される。言い換えれば、照明窓部8dの周囲及び観察光学部10の周囲を第2樹脂部材92で構成したことによって、発光素子5の発光部5aから出射される照明光が先端カバー83を介して直接、観察光学部10に侵入することが確実に防止される。そして、先端カバー83は、第1樹脂部材91と第2樹脂部材92との二色成形によって形成される。
なお、第1樹脂部材91で構成される照明窓部8dの出射面を、前記図8Aに示したように円弧状凸形状部8d1として構成する、或いは前記図8Bに示したように円弧状凹形状部8d2として構成するようにしてもよい。
また、図示は省略するが、第1樹脂部材91で構成される照明窓部8dの側周面を基端側から先端側にいくにしたがって径寸法が拡径するテーパー形状で形成する、或いは第1樹脂部材91で構成される照明窓部8dの外径寸法を発光素子5の外径寸法より大径に形成するようにしてもよい。
さらに、図9Bの先端カバー84に示すように、観察光学部10と照明光学部20との間を第2樹脂部材92で構成し、その他の部分を全て第1樹脂部材91で構成するようにしてもよい。或いは、図9Cの先端カバー85に示すように、観察光学部10と照明光学部20との間の例えば照明光学部20側を半周だけ第2樹脂部材92で構成し、その他の部分を全て第1樹脂部材91で構成するようにしてもよい。
このことによって、発光素子5の発光部5aから出射される照明光が先端カバー84、85を介して直接、観察光学部10に侵入することを防止することができる。なお、先端カバー85において、観察光学部10と照明光学部20との間の例えば観察光学部10側の周囲半周または全周を第2樹脂部材92で構成し、その他の部分を全て第1樹脂部材91で構成するようにしてもよい。先端カバー84、85も二色成形によって形成される。
尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
本出願は、2010年10月25日に日本国に出願された特願2010−238800号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の開示内容は、本願明細書、請求の範囲、図面に引用されたものとする。

Claims (6)

  1. 内視鏡挿入部における湾曲部より先端側に形成された、前記湾曲部を構成する先端湾曲駒を有する内視鏡硬質部の内部に設けられ、観察光学部が固設される金属製の先端硬性部材と、
    前記内視鏡硬質部の内部に設けられ、前記先端硬性部材に一体に固設される絶縁性の樹脂部材で構成され、照明光学部を構成する透明な照明窓部及び発光素子配設穴を有する先端カバーと、
    前記内視鏡硬質部の内部における前記発光素子配設穴内に配置され、前記先端カバーの有する照明窓部に臨まれて予め定めた位置に固定される発光部及び該発光素子配設穴の開口より前記照明窓部側に位置し、該発光素子配設穴の開口に対向する導通部を備える発光素子と、
    前記内視鏡硬質部の内部において前記発光素子の導通部に接続された、当該発光素子において発生する熱を伝導するための熱伝導性の放熱部と、当該放熱部に形成された、前記発光素子に電源を供給するための電源用ケーブルが接続される導電部と、を有する基板と、
    前記内視鏡硬質部の内部において、一端部が前記基板に接続され、他端部が前記基板より基端側に延設すると共に前記先端湾曲駒の基端側より突出しない前記内視鏡硬質部内に収容する位置に配置された、前記基板に伝導された前記発光素子において発生する熱を放熱するための板状形状を呈する放熱部材と、
    を具備することを特徴とする内視鏡。
  2. 前記発光素子は、前記先端カバーに一体成形によって設けられることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記先端カバーを透明な樹脂部材で形成する構成において、
    該先端カバーは、前記先端硬性部材に設けられた観察光学部が配置される先端凸部が挿入される貫通孔を有し、該貫通孔内に配置される該先端凸部は、前記発光素子から発せられた照明光が前記観察光学部に入射することを回避する遮光部を兼ねることを特徴とする請求項1または2に記載の内視鏡。
  4. 前記先端カバーは、少なくとも照明窓部を構成する透明な第1樹脂部材と、前記発光素子から発せられた照明光が前記観察光学部に入射することを回避する遮光部を構成する着色された第2樹脂部材との二色成形によって形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の内視鏡。
  5. 前記発光素子と、前記先端カバーと、前記基板と、前記放熱部材とが一体な放熱機能付きカバーユニットを構成し、該ユニットを前記先端硬性部材に対して取り付け取り外し自在であることを特徴とする請求項1−4の何れか1項に記載の内視鏡。
  6. 内視鏡挿入部における湾曲部より先端側に形成された、前記湾曲部を構成する先端湾曲駒を有する内視鏡硬質部の内部に設けられ、観察光学部が固設される金属製の先端硬性部材と、
    前記内視鏡硬質部の内部に設けられ、前記先端硬性部材に一体に固設される絶縁性の樹脂部材で構成され、照明光学部を構成する透明な照明窓部及び発光素子配設穴を有する先端カバーと、
    前記内視鏡硬質部の内部における前記発光素子配設穴内に配置され、前記先端カバーの有する照明窓部に臨まれて予め定めた位置に固定される発光部及び該発光素子配設穴の開口より前記照明窓部側に位置し、該発光素子配設穴の開口に対向する導通部を備える発光素子と、
    前記内視鏡硬質部の内部において前記発光素子の導通部に接続された、当該発光素子において発生する熱を伝導するための熱伝導性の放熱部と、当該放熱部に形成された、前記発光素子に電源を供給するための電源用ケーブルが接続される導電部と、を有する基板と、
    前記内視鏡硬質部の内部から前記湾曲部にかけて配設された可撓性を有する平編銅線であって、前記基板上に配置される平板状部と、前記平板状部から屈曲されて基端側に向けて延出し、前記湾曲部の長手中心軸に沿って配置される平編組線部と、を有し、前記基板に伝導された前記発光素子において発生する熱を放熱する平編銅線と、
    を具備することを特徴とする内視鏡。
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