Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP5142467B2 - ミシン - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP5142467B2 - ミシン - Google Patents

ミシン Download PDF

Info

Publication number
JP5142467B2
JP5142467B2 JP2005357669A JP2005357669A JP5142467B2 JP 5142467 B2 JP5142467 B2 JP 5142467B2 JP 2005357669 A JP2005357669 A JP 2005357669A JP 2005357669 A JP2005357669 A JP 2005357669A JP 5142467 B2 JP5142467 B2 JP 5142467B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tension
thread
detected
balance
upper thread
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005357669A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007159705A (ja
Inventor
穂純 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Juki Corp filed Critical Juki Corp
Priority to JP2005357669A priority Critical patent/JP5142467B2/ja
Publication of JP2007159705A publication Critical patent/JP2007159705A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5142467B2 publication Critical patent/JP5142467B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

本発明は、上糸の張力を糸張力検出手段によって検出し、その検出張力に基づき糸調子装置の駆動手段を制御手段によって制御することにより、糸調子装置により付与される上糸の張力を制御するミシンに関する。
従来のミシンにおいては、上糸が糸供給源から糸調子装置、天秤を順に経由して縫い針まで案内されている。糸調子装置は電磁ソレノイド等の駆動源によって駆動され、駆動源を電気的に制御することによって上糸の張力を調整することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
また、布や糸等の変化に対応すべく、上糸の張力を検出する張力検出器を天秤と縫い針の間に設け、天秤による糸引きが行われ上糸にかかる張力がピークになる天秤上昇区間付近の張力を検出し、この検出結果に基づいて糸調子装置を制御して、当該天秤上昇区間の糸張力を制御することが行われている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−300882号公報 特公平5−75440号公報
しかしながら、糸調子装置と遠く離れて位置する下糸との結節点にかかる上糸の張力は、糸調子装置を制御しても直ぐに変化するものではなく、ミシンが高速運転される場合は、その遅れが大きく影響し、天秤上昇区間付近の張力の検出結果に基づいて糸調子装置を制御してもその結果が反映されるのは、天秤による上糸の引き上げの終了後となってしまい、結果として、高速運転すると上糸の張力の制御が追従できず、上糸と下糸の結節位置が均一にならないという問題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、検出張力が上糸の張力に反映されるまでに時間を要したものとしても、縫い目を均一にすることができるミシンを提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、上下動する針棒に支持されて針板に設けられた針孔を貫通して上下動する縫い針と、前記縫い針と協動して縫い目を形成する釜と、糸供給源から前記縫い針に至る上糸経路中の前記糸供給源から天秤の間に配置され糸張力が制御可能な糸調子装置と、前記糸調子装置により付与される張力を可変する駆動手段と、設定張力を設定する張力設定手段と、前記天秤の上下動位相を検出する位置検出手段と、前記天秤と前記縫い針との間の上糸経路に配置され上糸にかかる張力を検出する張力検出手段と、前記駆動手段を制御する制御手段と、を備えるミシンにおいて、前記制御手段は、前記張力設定手段により設定された前記設定張力と、前記設定張力よりも低い第1閾値及び前記第1閾値よりも高く前記設定張力よりも低い第2閾値を記憶し、前記位置検出手段により検出される検出位相が前記釜の剣先により上糸が引き込まれる天秤下死点区間である際において前記張力検出手段により検出された検出張力を、前記設定張力に対応した第1閾値及び前記第1閾値よりも高い第2閾値と比較し、その比較の結果、前記検出張力が前記第1閾値を下回った場合には、前記位置検出手段により検出される検出位相が前記釜にすくわれた上糸ループが前記釜から外れてから前記縫い針が前記針孔を上から下に抜けるまでの天秤上昇区間である際において前記駆動手段を制御することによって前記糸調子装置により付与される上糸の張力を前記設定張力よりも低く制御し、前記検出張力が前記第2閾値を超えた場合には、前記位置検出手段により検出される検出位相が前記天秤上昇区間である際において前記駆動手段を制御することによって前記糸調子装置により付与される上糸の張力を前記設定張力よりも高く制御し、前記検出張力が前記第1閾値以上前記第2閾値以下であった場合には、前記位置検出手段により検出される検出位相が前記天秤上昇区間である際において前記駆動手段を制御することによって前記糸調子装置により付与される上糸の張力を前記設定張力に制御し、前記位置検出手段により検出される検出位相が前記天秤上昇区間以外である際においては、前記駆動手段を制御することによって前記糸調子装置により付与される上糸の張力を前記設定張力に制御することを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、天秤下死点区間において張力検出手段により検出された張力に基づき、その天秤下死点区間の後の天秤上昇区間において糸調子装置による上糸の張力を制御しているので、天秤下死点区間において張力検出手段により検出された張力がその後の天秤上昇区間における上糸の張力に確実に反映される。そのため、上糸の張力の追従性が良くなり、縫い目を均一にすることができる。
このように制御することにより張力を適正に調整できるのは以下の理由による。
下糸と上糸の結節が行われる天秤上昇区間より前の天秤下死点区間においても天秤から縫い針間の上糸は釜の剣先により引き込まれ、その結果、張力が増加する。そして、この時の張力の増加量は布と上糸との抵抗により大きく影響される。この布と上糸との抵抗による影響は、下糸と上糸の結節が行われる天秤上昇区間中にも同じく表れる。従って、天秤下死点区間において布や上糸の影響を検出して、その検出結果に基づいて、実際に下糸と上糸の結節が行われる天秤上昇区間の張力を制御すれば、布や上糸の変化に対応して上糸と下糸の結節時の張力を適正に制御することができる。
例えば、天秤下死点区間に張力が通常よりも大きく検出される布に段部がある場合等に、天秤上昇区間中における張力を段部により影響される張力分だけ増加するように糸調子装置を制御しておくことで、下糸と上糸の結節時の張力を適正に制御することできる。特に、この制御は、実際に下糸と上糸の結節時よりも前に行われるので、高速運転中も十分に追従させることができる。
請求項1に係る発明によれば、天秤下死点区間において張力検出手段により検出された張力がその後の天秤上昇区間における上糸の張力に確実に反映されるので、均一な縫い目を施すことができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1〜図2に示すように、ミシン1はフレーム2を具備する。フレーム2は、ベッド部3と、ベッド部3の上方に配設されたアーム部4とを備える。アーム部4の先端部には、下方に延出した針棒5が上下動可能に設けられ、針棒5の下端に縫い針6が取り付けられている。この針棒5はクランク機構等を介して主軸に連結され、主軸がミシンモータ81に連結され、主軸の回転運動がクランク機構によって針棒5の上下運動に変換され、ミシンモータ81により針棒5及び縫い針6が上下動する。
主軸には天秤27の上下動位相を検出する位置検出手段としてのエンコーダ83が設けられ、主軸の回転角がエンコーダ83によって検出されて電気信号に変換され、これにより縫い針6の上下動位置及び天秤27の上下動位相が検出される。例えば、主軸が1°回転するたびにパルス信号がエンコーダ83によって生成され、パルス数により主軸の回転角と縫い針6の上下動位置が定まる。
ベッド部3の上面には、針板7が取り付けられ、この針板7には針孔8が形成されている。針孔8の下には、釜9が設けられ、釜9内にはボビンが収納され、そのボビンに下糸が巻回されている。また、釜9は、下軸11に連結された剣先10を有する。
アーム部4の上面には、糸案内棒21が起立するよう設けられ、アーム部4の前面上部には、第1の糸調子装置22が設けられている。第1の糸調子装置22の下方であってアーム部4の前面下部には、第2の糸調子装置23が設けられている。
第2の糸調子装置23は、図3に示すように、アーム部4の前面に取り付けられた取付台23aと、取付台23aの前面側に設けられた固定皿23bと、固定皿23bに重ねられた可動皿23cと、可動皿23c、固定皿23b及び取付台23aを貫通して可動皿23cに係止し、アーム部4の前面に対して垂直な方向に移動可能な可動ピン23dとを備える。第2の糸調子装置23は、可動皿23cと固定皿23bとの間に挟まれた糸に付与する張力を制御可能としたものである。
また、アーム部4内には電磁ソレノイド82が設けられ、この電磁ソレノイド82のプランジャ82aが可動皿23cに連結されている。電磁ソレノイド82は、プランジャ82a及び可動ピン23dを軸線方向に駆動し、固定皿23bと可動皿23cとの間に挟まれた糸に付与する張力を可変させる駆動手段である。特開2000−202183号公報に記載されているように、この電磁ソレノイド82は、特定のストローク区間内においてプランジャ82aのストロークが変化してもプランジャ82aにより与えられる推力が一定となるという特性を有する。また、この電磁ソレノイド82は、プランジャ82aのストロークが一定の場合に、電磁ソレノイド82に流れる電流が大きくなるに従ってプランジャ82aで発生する推力が大きくなるという特性を有する。そして、この電磁ソレノイド82はプランジャ82aが特定ストローク区間で進出・後退を行うように設定され、電流の制御により推力を可変して、固定皿23bと可動皿23cとの間に挟まれた糸に付与する張力を可変させるものである。
図1に示すように、第2の糸調子装置23に糸取りバネ24が設けられ、第2の糸調子装置23の左方に糸掛け具25が設けられている。
アーム部4の前面であって第1の糸調子装置22と第2の糸調子装置23との間には、第1の糸案内具26が設けられている。第1の糸案内具26の左方には、第2の糸案内具28が設けられている。第1の糸案内具26と第2の糸案内具28との間には、天秤27がアーム部4の前面から前方に延出するよう設けられ、この天秤27がアーム部4の前面に沿って上下に往復移動するように設けられている。天秤27は天秤伝動機構等を介して主軸に連結され、ミシンモータ81により天秤27が上下動する。
アーム部4の前面であって第2の糸案内具28の下方には、糸張力検出器29が設けられている。この糸張力検出器29は、上から順に糸通し29a,29b,29cを配列し、糸通し29bに歪みゲージ29dを設けたものである。この糸張力検出器29は、糸の張力を歪みゲージ29dで検出して電気信号に変換する。
上糸の経路は以下のようになる。上糸供給源からの上糸51が糸案内棒21の穴に通され、その次に第1の糸調子装置22に案内されて挟まれ、その次に第2の糸調子装置23に案内されてその固定皿23bと可動皿23cとの間に挟まれ、次に糸取りバネ24に掛けられ、その次に糸掛け具25に掛けられ、その次に第1の糸案内具26に通され、その次に天秤27に通され、その次に第2の糸案内具28に通され、その次に糸張力検出器29に案内され、最後に縫い針6の穴に通されている。
針棒5、縫い針6及び天秤27はミシンモータ81により上下に駆動され、下軸11及び剣先10もミシンモータ81により回転される。縫い針6が下降する時には、針孔8を下に貫通し、縫い針6に通された上糸が剣先10によって捕捉され、縫い針6が上昇する時には、捕捉された上糸がボビンの下糸と絡み合う。このような縫い針6と釜9の協動により縫い目が布に形成される。
図4には、針棒5の動きを表す針棒曲線Cと、天秤27の動きを表す天秤曲線Dと、釜9による糸取り量を表す釜糸取り曲線Eとが図示されている。図4の横軸は主軸の回転角を表す。図4の縦軸は、針棒曲線Cでは上下方向の針棒5の位置を表し、天秤曲線Dでは上下方向の天秤27の位置を表し、釜糸取り曲線Eでは糸取り量を表す。
図4に示すように、主軸の回転角がゼロ°(=360°)である場合に、針棒5が上死点にあり、主軸の回転角が180°である場合に、針棒5が下死点にある。主軸の回転角が90°である場合に、縫い針6が針孔8に挿入され始め、主軸の回転角が270°である場合に、縫い針6が針孔8から下から上に抜け出す。主軸の回転角が約75°のときに、天秤27が上死点にあり、主軸の回転角が約300°のときに、天秤27が下死点にある。主軸の回転角が約115°のときに、上糸が釜9の剣先10により捕捉され、主軸の回転角が115〜380°(=20°)ときに、上糸が釜9の剣先10にすくわれて上糸ループが形成されており、主軸の回転角が20°のときに、上糸ループが釜9の剣先10から外れる。また、主軸の回転角が270〜350°の間の区間では、天秤27が下死点又は下死点近傍にあり、以下ではこの区間を天秤下死点区間Aという。主軸の回転角が20〜100°の区間は、釜9の剣先10にすくわれた上糸ループが釜9から外れてから縫い針6の先端が針板7の針孔8を上から下に抜けるまでの区間であり、以下ではこの区間を天秤上昇区間Bという。
図5では、上述した糸張力検出器29で検出される天秤27と縫い針6との間の上糸の張力であり、横軸が主軸の回転角を表し、縦軸が張力を表す。図5の曲線Fに示すように、天秤下死点区間Aでは釜9の剣先10により上糸が引き込まれるので、上糸の張力のピークが天秤下死点区間Aで現れる。天秤下死点区間Aにおける張力は、上糸と下糸の交差部分を布の裏面寄り(針板7寄り)に近づけるように作用する。
また、天秤上昇区間Bでは天秤27が上昇して上糸が引かれ下糸と絡んだ上糸のループの引き下げが下糸によって制限されるので、別のピークが天秤上昇区間Bに現れる。天秤上昇区間Bにおける張力は、上糸と下糸の交差部分を布の表面寄り(布押え寄り)に近づけるように作用する。
図2に示すように、このミシン1は制御装置91、操作パネル92及び起動・停止スイッチ93を有する。操作パネル92は、制御装置91から入力した表示信号に従った表示を行うディスプレイと、ディスプレイの表示面に重ねられたタッチパネルとを具備する。タッチパネルの表面上において作業者の指等が接触した場合に、その接触位置に応じた操作信号がタッチパネルから制御装置91に出力される。この操作パネル92は第2の糸調子装置23の張力を設定する張力設定手段であり、ユーザが操作パネル92のタッチパネルをタッチすることにより、その操作に応じた設定張力が制御装置91に入力される。起動・停止スイッチ93は、縫製を起動・停止するためのスイッチである。
制御装置91は、操作パネル92から操作信号を入力したり、操作パネル92に表示信号を出力したりするインターフェースと、糸張力検出器29によって検出された張力を入力するインターフェースと、プログラムを記憶したROMと、ROMに記憶されたプログラムを実行するマイクロコンピュータと、マイクロコンピュータによって制御されることでミシンモータ81を駆動する駆動回路と、マイクロコンピュータによって制御されることで電磁ソレノイド82を駆動する駆動回路とを備える。
この制御装置91は、ROMのプログラムに従ったマイクロコンピュータの処理により以下のように機能する。制御装置91は、操作パネル92によって設定された設定張力γ(図5を参照。)をRAMに一時的に記憶する機能を有する。また、制御装置91は、操作パネル92によって設定された設定張力γに対応する設定張力i(但し、設定張力i<設定張力γ)及び設定張力j(但し、設定張力j>設定張力γ)をROMから読み込んでRAMに一時的に記憶する機能を有する。また、制御装置91は、操作パネル92によって設定された設定張力γに対応する第1閾値α(但し、第1閾値α<設定張力γ)及び第2閾値β(但し、第1閾値α<第2閾値β<設定張力γ)をROMから読み込んでRAMに一時的に記憶する機能を有する。制御装置91は、ミシンモータ81を駆動してミシンモータ81の回転速度を制御する機能を有する。また、制御装置91は、ミシンモータ81の動作中にエンコーダ83から入力した信号により主軸の回転角を認識する機能を有する。また、制御装置91は、ミシンモータ81の動作中に糸張力検出器29から入力した信号によって第2の糸調子装置23から上糸に付与される張力を認識する機能を有する。
また、図5に示すように、制御装置91は、エンコーダ83によって検出された主軸の回転角が100〜360(ゼロ)〜20°となる間(つまり、天秤上昇区間B以外)において電磁ソレノイド82を制御することによって、第2の糸調子装置23が上糸に付与する張力を設定張力γに調整する機能を有する。また、制御装置91は、エンコーダ83によって検出された主軸の回転角が270〜350°となる間(つまり、天秤下死点区間A)において糸張力検出器29から入力した張力が第1閾値αを越えたか否かを判定する機能を有する。また、制御装置91は、エンコーダ83によって検出された主軸の回転角が270〜350°となる間において糸張力検出器29から入力した張力が第2閾値βを越えたか否かを判定する機能を有する。また、制御装置91は、天秤下死点区間Aにおいて糸張力検出器から入力した張力が曲線Gのように第1閾値αを越えない場合には、次の天秤上昇区間Bにおいて電磁ソレノイド82を制御することによって、第2の糸調子装置23から上糸に付与される張力を曲線Iのように設定張力γよりも低い設定張力iに調整する機能を有する。また、制御装置91は、天秤下死点区間Aにおいて糸張力検出器から入力した張力が曲線Hのように第2閾値βを越えた場合には、次の天秤上昇区間Bにおいて電磁ソレノイド82を制御することによって、第2の糸調子装置23から上糸に付与される張力を曲線Jのように設定張力γよりも高い設定張力jに調整する機能を有する。また、制御装置91は、天秤下死点区間Aにおいて糸張力検出器から入力した張力が第1閾値α以上第2閾値β以下の場合には、次の天秤上昇区間Bにおいて電磁ソレノイド82を制御することによって、第2の糸調子装置23から上糸に付与される張力を設定張力γに維持する機能を有する。
次に、図6を用いてミシン1の動作について説明する。
ユーザが布を針板7の上にセッティングし、糸案内棒21、第1の糸調子装置22、第2の糸調子装置23、糸取りバネ24、糸掛け具25、第1の糸案内具26、天秤27、第2の糸案内具28、糸張力検出器29、縫い針6の順に上糸を通す。更に、ユーザが、下糸を巻回したボビンを釜9にセッティングする。
そして、ユーザが操作パネル92を操作すると、操作内容に応じた設定張力γが操作パネル92から制御装置91に入力され、制御装置91がその設定張力γ、設定張力i、設定張力j、第1閾値α及び第2閾値βを記憶する。そして、制御装置91は、設定張力γに対応する設定張力i、設定張力j、第1閾値α及び第2閾値βを読み込んで一時的に記憶する(ステップS1)。そして、制御装置91は、第2の糸調子装置23から上糸に付与される張力が設定張力γとなるように電磁ソレノイド82を制御する(ステップS2)。
ユーザが起動・停止スイッチ93を操作すると(ステップS3:Yes)、制御装置91がミシンモータ81を回転させる(ステップS4)。これにより針棒5、縫い針6及び天秤27が上下動し、釜9、下軸11が回転し、縫い針6と釜9の協動により布に縫い目が形成される。
このような縫製中では、制御装置91は以下のようなフィードバック制御を行っている。縫製中では、主軸の回転角がエンコーダ83に検出され、主軸の回転角を表す信号が制御装置91に入力され、更に、上糸の張力が糸張力検出器29に検出され、上糸の張力を表す信号が制御装置91に入力される。そして、エンコーダ83によって検出された主軸の回転角が270〜350°の間に、制御装置91が糸張力検出器29から入力した張力を第1閾値α及び第2閾値βと比較する。
具体的には、エンコーダ83によって検出された主軸の回転角が270°になってから(ステップS5:Yes)350°になるまでの間(ステップS7:No)、糸張力検出器29によって検出された張力が変数P(但し、変数Pの初期値はゼロ)を越えたら、制御装置91が変数Pを検出張力に書き換えることによって(ステップS6)、回転角が270〜350°における検出張力のピーク(350°のときの変数Pの値)を検出する。そして、主軸の回転角が20°となったら(ステップS8:Yes)、制御装置91が変数P(回転角が270〜350°における検出張力のピーク)を第1閾値α及び第2閾値βと比較する(ステップS9)。
比較の結果、天秤下死点区間A(主軸回転角270°〜350°の間)において糸張力検出器29から入力した張力のピーク(変数P)が第2閾値βを越えた場合には(ステップS9:No、ステップS10:No)、制御装置91が直ちに電磁ソレノイド82を制御することによって、第2の糸調子装置23による付与張力を設定張力γより高い設定張力jに調整する(ステップS12)。これにより天秤上昇区間Bにおいて糸張力検出器29によって検出される張力は曲線Kで表されたようになる。
一方、天秤下死点区間Aにおいて糸張力検出器29から入力した張力が第1閾値αを越えない場合には(ステップS9:No、ステップS10:Yes)、制御装置91が直ちに電磁ソレノイド82を制御することによって、第2の糸調子装置23による付与張力を設定張力γより低い設定張力iに調整する(ステップS11)。これにより天秤上昇区間Bにおいて糸張力検出器29によって検出される張力は曲線Lで表されたようになる。
第2の糸調子装置23による付与張力が設定張力i又は設定張力jになった後、主軸の回転角が100°になると(ステップS13:Yes)、制御装置91が電磁ソレノイド82を制御することによって、第2の糸調子装置23による付与張力を設定張力γに調整し(ステップS14)、制御装置91の処理がステップS15に移行する。
また、天秤下死点区間Aにおいて糸張力検出器29から入力した張力が第1閾値α以上第2閾値β以下である場合には(ステップS9:Yes)、制御装置91が天秤上昇区間Bにおいて電磁ソレノイド82を制御することによって、第2の糸調子装置23による付与張力を設定張力γに維持し、制御装置91の処理がステップS15に移行する。
なお、天秤上昇区間B以外では、制御装置91が電磁ソレノイド82を制御することによって、第2の糸調子装置23による付与張力を設定張力γにする。
ステップS15では制御装置91が起動・停止スイッチ93の入力を判定し、ユーザによる起動・停止スイッチ93のスイッチオフを検出した場合には(ステップS15:Yes)、制御装置91がミシンモータ81を停止させ(ステップS16)、ユーザによる起動・停止スイッチ93のスイッチオフを検出しない場合には(ステップS15:No)、制御装置91の処理がステップS4に戻る。なお、制御装置91の処理がステップS4に戻る場合には、制御装置91は変数Pを初期値にリセットする。
以上のように本実施の形態によれば、天秤下死点区間Aにおいて糸張力検出器29により検出された張力に基づき、次の天秤上昇区間Bにおいて第2の糸調子装置23による上糸の張力を制御しているので、天秤下死点区間Aにおいて糸張力検出器29により検出された張力がその後の天秤上昇区間Bにおける上糸の張力に確実に反映される。特に、図5の曲線Hのように天秤下死点区間Aにおいて上糸の張力が大きく第2閾値βを越えた場合には、第2の糸調子装置23による付与張力が設定張力γより高くすると、天秤下死点区間Aにおいて上糸と下糸の交差部分を布の裏面寄りに近づけるように作用する張力が、天秤上昇区間Bにおいて上糸と下糸の交差部分を布の表面寄りに近づけるように作用する張力と釣り合う。一方、図5の曲線Gのように天秤下死点区間Aにおいて上糸の張力が小さく第1閾値αを越えない場合には、第2の糸調子装置23による付与張力が設定張力γより低くすると、天秤下死点区間Aにおいて上糸と下糸の交差部分を布の表面寄りに近づけるように作用する張力が、天秤上昇区間Bにおいて上糸と下糸の交差部分を布の裏面寄りに近づけるように作用する張力と釣り合う。従って、縫いの最中には、上糸と下糸のバランスをとることができ、上糸と下糸の結節位置を一定にすることができる。そのため、出来上がった縫い目では、上糸と下糸が布の厚み方向中間部において交差し、綺麗な縫い目を均一に施すことができる。
また、本実施の形態によれば、天秤上昇区間Bにおける張力の値を天秤上昇区間Bよりも前の天秤下死点区間Aで検出される張力によって決定し天秤上昇区間Bに達したら即その決定された張力に基づいて第2の糸調子装置23を制御しているので、下糸と上糸の結節時よりも前に、前もって上糸に所望の張力を与えるように制御することができる。従って、第2の糸調子装置23が張力を変更するように制御されてからその結果が実際の張力に反映されるまでに時間を要したとしても、変更された張力が実際に必要な区間に変更された張力を反映させることができ、従来のように天秤の上昇区間中の張力を検出してその結果に基づいて張力を制御する場合と比べて、高速応答性の良い糸調子装置を提供することができる。
なお、上記実施の形態では、A区間において検出される糸張力をα、βの二つの閾値によって判断し、糸調子装置による張力の出力値もγ、i、jと三つの張力値として制御しているが、閾値又は出力値を更に多段階しても良いし、糸張力の検出値に基づいて糸調子装置の張力を無段階に制御しても良い。
また、上記実施の形態では、駆動電流の制御によって張力を可変可能な糸調子装置23を用いたが、糸調子装置23は張力が制御可能な糸調子装置であれば、例えばモータによって2枚の位置を移動して張力を可変する糸調子装置などであっても、適用可能である。
本発明の実施形態におけるミシンのアーム部の正面と、その下のベッド部の破断面とを示した正面図である。 ミシンの構成を示したブロック図である。 アーム部に設けられた糸調子装置と、その駆動源とを示した側面図である。 ミシンの動作タイミングを示したタイミングチャートである。 糸張力検出器により検出される張力と、糸調子装置により付与する張力とを示したタイミングチャートである。 制御装置による処理の流れを示したフローチャートである。
符号の説明
1 ミシン
5 針棒
6 縫い針
7 針板
8 針孔
9 釜
23 第2の糸調子装置
27 天秤
29 糸張力検出器(張力検出手段)
82 電磁ソレノイド(駆動手段)
83 エンコーダ(位置検出手段)
91 制御装置(制御手段)
92 操作パネル(張力設定手段)

Claims (1)

  1. 上下動する針棒に支持されて針板に設けられた針孔を貫通して上下動する縫い針と、
    前記縫い針と協動して縫い目を形成する釜と、
    糸供給源から前記縫い針に至る上糸経路中の前記糸供給源から天秤の間に配置され糸張力が制御可能な糸調子装置と、
    前記糸調子装置により付与される張力を可変する駆動手段と、
    設定張力を設定する張力設定手段と、
    前記天秤の上下動位相を検出する位置検出手段と、
    前記天秤と前記縫い針との間の上糸経路に配置され上糸にかかる張力を検出する張力検出手段と、
    前記駆動手段を制御する制御手段と、を備えるミシンにおいて、
    前記制御手段は、
    前記張力設定手段により設定された前記設定張力と、前記設定張力よりも低い第1閾値及び前記第1閾値よりも高く前記設定張力よりも低い第2閾値を記憶し、
    前記位置検出手段により検出される検出位相が前記釜の剣先により上糸が引き込まれる天秤下死点区間である際において前記張力検出手段により検出された検出張力を、前記第1閾値及び前記第2閾値と比較し、
    その比較の結果、前記検出張力が前記第1閾値を下回った場合には、前記位置検出手段により検出される検出位相が前記釜にすくわれた上糸ループが前記釜から外れてから前記縫い針が前記針孔を上から下に抜けるまでの天秤上昇区間である際において前記駆動手段を制御することによって前記糸調子装置により付与される上糸の張力を前記設定張力よりも低く制御し、
    前記検出張力が前記第2閾値を超えた場合には、前記位置検出手段により検出される検出位相が前記天秤上昇区間である際において前記駆動手段を制御することによって前記糸調子装置により付与される上糸の張力を前記設定張力よりも高く制御し、
    前記検出張力が前記第1閾値以上前記第2閾値以下であった場合には、前記位置検出手段により検出される検出位相が前記天秤上昇区間である際において前記駆動手段を制御することによって前記糸調子装置により付与される上糸の張力を前記設定張力に制御し、
    前記位置検出手段により検出される検出位相が前記天秤上昇区間以外である際においては、前記駆動手段を制御することによって前記糸調子装置により付与される上糸の張力を前記設定張力に制御することを特徴とするミシン。
JP2005357669A 2005-12-12 2005-12-12 ミシン Expired - Fee Related JP5142467B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005357669A JP5142467B2 (ja) 2005-12-12 2005-12-12 ミシン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005357669A JP5142467B2 (ja) 2005-12-12 2005-12-12 ミシン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007159705A JP2007159705A (ja) 2007-06-28
JP5142467B2 true JP5142467B2 (ja) 2013-02-13

Family

ID=38243284

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005357669A Expired - Fee Related JP5142467B2 (ja) 2005-12-12 2005-12-12 ミシン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5142467B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5174414B2 (ja) 2007-10-05 2013-04-03 Juki株式会社 ミシンの糸張力制御装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54131448A (en) * 1978-03-31 1979-10-12 Ritsukaa Kk Device for automatically adjusting tension of upper thread of sewing machine
JP3974460B2 (ja) * 2002-06-12 2007-09-12 Juki株式会社 糸張力制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007159705A (ja) 2007-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI611062B (zh) 縫紉機
CN100497785C (zh) 缝纫机
CN108442044B (zh) 一种缝纫机缝料过坎自动感应装置和应用其的缝纫机
JP6031380B2 (ja) 二本針ミシン
JP2008079998A (ja) ミシン
CN1317607A (zh) 循环缝纫机
JP4526956B2 (ja) ミシン
US8752491B2 (en) Sewing machine
CN110904582A (zh) 一种基于缝料厚薄检测的控制方法
JP5142467B2 (ja) ミシン
JP3913842B2 (ja) ミシンの布押え圧力制御装置
JP4108991B2 (ja) ミシン
CN103820952B (zh) 缝纫机
JP2006149440A (ja) ミシン
KR20020048867A (ko) 재봉기의 윗실 제어
KR100228930B1 (ko) 재봉틀의 실권취레버 구동장치
US11255033B2 (en) Presser foot vertical drive device and sewing machine including the same
JP2006020757A (ja) 刺繍縫製可能なミシン
JPH04332593A (ja) ミシン
CN104120560A (zh) 缝纫机的控制方法
EP3889333A1 (en) Sewing device
CN101377038A (zh) 缝纫机
JP3986318B2 (ja) 上下送りミシン
CN104846560B (zh) 缝纫机
JPS6050476B2 (ja) ミシンの自動糸調子装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110524

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121030

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121120

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151130

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5142467

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees