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JP5143638B2 - 画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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本発明は、例えば紙幣、有価証券および機密書類などの複写を禁止すべき原稿の画像中に含まれる複写禁止パターンを検出する画像処理方法、画像処理装置、画像形成装置、プログラムおよび記録媒体に関するものである。
近年、カラー複写装置は、複写性能の向上に伴い、複写画像を原稿画像に対する高い忠実度にて再現可能となっている。これに伴い、カラー複写装置には、紙幣、有価証券および機密書類などのコピー禁止原稿を複写する行為、特に大量に複写して偽造する行為に対する高い防止機能が求められている。
従来の複写装置における複写防止技術には、記録紙に印刷する原稿の画像を画像読取装置により読み取って得られた画像データ(読取り画像データ)と、予め複写装置に登録されている複写防止対象となる特定画像の画像データ(登録画像データ)とを比較して、読取り画像データについての印刷を行うか否かを判断するものが知られている。さらに、この技術では、読取り画像データについての印刷を行わないと判断すると、単純に印刷を中止する、あるいは読取り画像データをその読取り画像データとは異なる画像データに変更して印刷するといった処理が行われる。
具体的なこの種の従来の技術として、特許文献1および特許文献2が知られている。特許文献1に記載の技術では、原稿の周縁部に形成されたバーコードからなる特定パターン、もしくは原稿の互いに対向する隅から隅に渡って延び、交差する2本の斜線からなる特定パターンが原稿に形成されており、この原稿の画像を読み取り、検出部にて上記特定パターンを検出すると、この検出部からの検出信号により複写機の複写機能を停止するようになっている。
また、特許文献2に記載の技術では、画像処理装置が、第1および第2の色抽出ブロック、OR回路、記憶装置、マーク検出部、原稿切り出し部およびマッチング部を備えている。この画像処理装置では、入力画像データに対して第1および第2の色抽出ブロックによりそれぞれ黒と赤による個別の二値化処理を行い、これら二つのデータをOR回路にて一つのデータにまとめて記憶装置に記憶する。次に、マーク検出部により、テンプレートを使用して入力画像データに含まれる正方形マークを検出し、画像切り出し部にて正方形マークで囲まれるマークを切り出し、切り出したマークの複写禁止判定マーク(特定マーク)に対する適合度をマッチング部にて求め、その結果を出力する。
特開昭54−32322号(昭和54年3月9日公開) 特開平9−16043号(平成9年1月17日公開)
複写の禁止が要求される紙幣、有価証券および機密書類などのコピー禁止原稿に記される複写禁止パターンは、それ自体が改ざんされるのを防止するため、非常に目立ち難いものとなっている。その上、原稿によって紙質や複写禁止パターンの印刷の濃度にばらつきがある。すなわち、紙質の相違により複写禁止パターンを検出するための信号にノイズが生じ易く、また複写禁止パターンの印刷濃度の濃淡により均一な精度での複写禁止パターンの検出が難しくなっている。このため、複写禁止パターンの検出においても高い機能が求められている。
このような状況において、特許文献1に記載の技術は、明瞭に記された特定パターンを検出するものであるため、上述した複写禁止パターンを正確に検出することができない。
なお、特許文献1に記載の技術は、特定パターンが例えばバーコードである場合、原稿にバーコードを印刷して管理する上では有効である。しかしながら、上記いずれの特定パターンであっても、それら特定パターンが非常に目立ってしまい、それらが複写禁止パターンであることが容易に知られてしまうことになる。したがって、それら特定マークに何らかの改ざんを加えて検出されないようにすることで、コピー禁止原稿を容易に複写することができるようになる。
また、特許文献2に記載の技術は、二つの色フィルターを有することにより、二つの色の複写禁止判定マーク(特定マーク)を検出することができる。また、OR回路にて二つの色の検出信号を一つをまとめていることにより、回路規模を小さくすることができる。
しかしながら、二つの色フィルターは互いに異なる色の特定マークを検出することはできるものの、特許文献1に記載の技術と同様、紙質の相違によるノイズや特定マークの印刷濃度の濃淡に対応できないため、上述した複写禁止パターンを正確に検出することができない。
したがって、本発明は、コピー禁止原稿に対して非常に目立ち難い状態で記された複写禁止パターンを、コピー禁止原稿の紙質の相違や複写禁止パターンの濃淡がある場合であっても、正確に検出することができる画像処理装置および画像処理方法の提供を目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、画像データに含まれる、特定色および特定形状を有する複写禁止パターンを検出する画像処理装置において、前記画像データから相対的に濃度が薄い前記複写禁止パターンについての特定色の画像データを検出し、その画像データを二値データとして出力する第1の特定色検出手段と、前記画像データから相対的に濃度が濃い前記複写禁止パターンについての特定色の画像データを検出し、その画像データを二値データとして出力する第2の特定色検出手段と、前記第1の特定色検出手段と前記第2の特定色検出手段との少なくとも一方から入力した前記二値データから、前記複写禁止パターンについての特定形状を検出し、前記画像データにおける前記複写禁止パターンの有無に関する情報を出力する出力手段とを備えていることを特徴としている。
また、本発明の画像処理方法は、画像データに含まれる、特定色および特定形状を有する複写禁止パターンを検出する画像処理方法において、前記画像データから相対的に濃度が薄い前記複写禁止パターンについての特定色の画像データを検出し、その画像データを二値データとして出力する第1の特定色検出工程と、前記画像データから相対的に濃度が濃い前記複写禁止パターンについての特定色の画像データを検出し、その画像データを二値データとして出力する第2の特定色検出工程と、前記第1の特定色検出工程と前記第2の特定色検出工程との少なくと一方から得られた前記二値データから、前記複写禁止パターンについての特定形状を検出し、前記画像データにおける前記複写禁止パターンの有無に関する情報を出力する出力工程とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、第1の特定色検出手段(第1の特定色検出工程)は、画像データから相対的に濃度が薄い前記複写禁止パターンについての特定色の画像データを検出し、その画像データを二値データとして出力する。第2の特定色検出手段(第2の特定色検出工程)は、画像データから相対的に濃度が濃い前記複写禁止パターンについての特定色の画像データを検出し、その画像データを二値データとして出力する。出力手段(出力工程)は、第1の特定色検出手段と第2の特定色検出手段との少なくとも一方から入力した二値データから、複写禁止パターンについての特定形状を検出し、画像データにおける複写禁止パターンの有無に関する情報、例えば実際の複写禁止パターンに対する検出した複写禁止パターンの類似度を出力する。
したがって、画像データが複写禁止パターンが薄く印刷されている紙幣のもの、あるいは画像データが複写禁止パターンが濃く印刷されている紙幣のものの何れであっても、画像データから複写禁止パターンを確実に検出することができる。また、複写禁止パターンにそれよりも薄い濃度で付加しているノイズ成分(下地あるいは複写禁止パターンに絡まった線や模様などの成分)を適切に排除することができる。
上記の画像処理装置において、前記複写禁止パターンは、所定の位置関係に配置された複数のマークを含むものであり、前記出力手段は、前記第1の特定色検出手段から出力される二値データから前記複写禁止パターンにおける前記複数のマークの相対的位置関係を検出し、検出結果を位置データとして出力する第1の特定形状検出部と、前記第2の特定色検出手段から出力される二値データから前記複写禁止パターンにおける前記複数のマークの相対的位置関係を検出し、検出結果を位置データとして出力する第2の特定形状検出部と、これら第1の特定形状検出部および第2の特定形状検出部の出力を加算する検出結果加算部と、前記検出結果加算部から出力される位置データが示す前記複数のマークの相対的位置関係と実際の複写禁止パターンにおける複数のマークの相対的位置関係とを比較し、前記画像データにおける前記複写禁止パターンの有無に関する前記判定結果を出力する位置関係算出部とを備えている構成としてもよい。
上記の画像処理方法において、前記複写禁止パターンは、所定の位置関係に配置された複数のマークを含むものであり、前記出力工程は、前記第1の特定色検出手段から出力される二値データから前記複写禁止パターンにおける前記複数のマークの相対的位置関係を検出し、検出結果を位置データとして出力する第1の特定形状検出工程と、前記第2の特定色検出手段から出力される二値データから前記複写禁止パターンにおける前記複数のマークの相対的位置関係を検出し、検出結果を位置データとして出力する第2の特定形状検出工程と、これら第1の特定形状検出工程および第2の特定形状検出工程により得られた出力を加算する検出結果加算工程と、前記検出結果加算工程により得られた位置データが示す前記複数のマークの相対的位置関係と実際の複写禁止パターンにおける複数のマークの相対的位置関係とを比較し、前記画像データにおける前記複写禁止パターンの有無に関する前記判定結果を出力する位置関係算出工程とを備えている構成としてもよい。
上記の構成によれば、複写禁止パターンは、所定の位置関係に配置された複数のマークを含み、出力手段(出力工程)は、第1の特定形状検出部(第1の特定形状検出工程)、第2の特定形状検出部(第2の特定形状検出工程)、検出結果加算部(検出結果加算工程)および位置関係算出部(位置関係算出工程)を備えている。
第1の特定形状検出部(第1の特定形状検出工程)は、第1の特定色検出手段から出力される二値データから複写禁止パターンにおける複数のマークの相対的位置関係を検出し、検出結果を位置データとして出力する。第2の特定形状検出部(第2の特定形状検出工程)は、第2の特定色検出手段から出力される二値データから複写禁止パターンにおける複数のマークの相対的位置関係を検出し、検出結果を位置データとして出力する。検出結果加算部(検出結果加算工程)は、第1の特定形状検出部(第1の特定形状検出工程)および第2の特定形状検出部(第2の特定形状検出工程)の出力を加算する。位置関係算出部(位置関係算出工程)は、検出結果加算部(検出結果加算工程)から出力される位置データが示す複数のマークの相対的位置関係と実際の複写禁止パターンにおける複数のマークの相対的位置関係とを比較し、画像データにおける複写禁止パターンの有無に関する判定結果を出力する。
したがって、前述のように、画像データが複写禁止パターンが薄く印刷されている紙幣のもの、あるいは画像データが複写禁止パターンが濃く印刷されている紙幣のものの何れであっても、画像データから複写禁止パターンを確実に検出することができる。
また、メモリの使用量が少ない特定形状検出部(特定形状検出工程)は第1の特定形状検出部(第1の特定形状検出工程)と第2の特定形状検出部(第2の特定形状検工程)とを備えるものの、これら両者の出力を検出結果加算部(検出結果加算工程)にて一つにし、メモリの使用量が多い検出結果加算部(検出結果加算工程)以降の処理部分は1個のみ備えた構成としている。これにより、全体として必要なメモリ容量が少なく、かつ回路規模も小さくなっている。
上記の画像処理装置は、前記第1の特定形状検出部において前記二値データから前記複写禁止パターンの前記複数のマークが検出された場合、および前記第2の特定形状検出部において前記二値データから前記複写禁止パターンの前記複数のマークが検出された場合に、前記二値データの前記複数のマークの検出位置から所定範囲までの領域を検出結果を出力しないマスク領域とするにじみ補正部を備えている構成としてもよい。
上記の構成によれば、にじみ補正部は、第1の特定形状検出部もしくは第2の特定形状検出部において二値データから複写禁止パターンの複数のマークが検出された場合に、複数のマークの検出位置から所定範囲までの領域を検出結果を出力しないマスク領域とする。したがって、例えば印刷やスキャナーでの画像読み取り段階において発生する画像のにじみにより、所定範囲内において複写禁止パターンが複数検出される事態を防止することができる。また、特定形状検出部は、第1および第2の特定形状検出部を有するものの、にじみ補正部は1個としていることにより、構成の簡素化を図ることができる。
上記の画像形成装置において、前記第1の特定色検出手段および前記第2の特定色検出手段は、赤の濃度RがR下限閾値以上かつR上限閾値以下、緑の濃度GがG下限閾値以上かつG上限閾値以下、青の濃度BがB下限閾値以上かつB上限閾値以下、緑の濃度Gと赤の濃度Rの差分G−RがG−R下限閾値以上かつG−R上限閾値以下、緑の濃度Gと青の濃度Bの差分G−BがG−B下限閾値以上かつG−B上限閾値以下、赤の濃度Rと青の濃度Bの差分R−BがR−B下限閾値以上かつR−B上限閾値以下であるという6条件を全て満たした画素を1とし、他の画素を0とすることにより画像データを二値化する構成としてもよい。
上記の構成によれば、第1の特定色検出手段および第2の特定色検出手段は、3原色の色信号だけでなく、それらの色差信号を含めた6個の信号における最大値および最小値の条件を設定しているので、複写禁止パターンについての特定色の画像データを高い精度にて検出できるようになっている。
以上のように、本発明の構成によれば、例えば画像データが複写禁止パターンが薄く印刷されている紙幣のもの、あるいは画像データが複写禁止パターンが濃く印刷されている紙幣のものの何れであっても、それら画像データから複写禁止パターンを確実に検出することができる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて以下に説明する。
図1は、本発明の実施の形態の画像処理装置の構成を示すブロック図である。この画像処理装置は、入力された画像中にその画像が複写禁止原稿のものであることを示す複写禁止パターンが存在するか否かを判別する機能を有するものである。複写禁止パターンは、例えば紙幣、有価証券および機密書類などの複写を禁止すべき原稿の画像中に含まれ、例えば、特定の色を有し、かつ複写禁止パターンを構成する複数のマークが特定の位置関係に配置されている。このような複写禁止パターンの具体例を図2(a)および図2(b)に示す。
図2(a)は複写禁止パターン71を示す説明図である。図2(a)に示す複写禁止パターン71は、例えば色が黄色であり、薄く印刷されたものである。図2(b)は複写禁止パターン71に薄い他の線や模様が絡まっている状態を示す説明図である。図2(b)に示す複写禁止パターン71は、例えば色が黄色であり、濃く印刷されたものである。上記のように、複写禁止パターン71に線や模様が絡まっているのは、複写禁止パターン71を分かり難くするカムフラージュのためである。
図2(a)に示すように、複写禁止パターン71は、複数のマーク71aを有し、これらマーク71aが所定の位置関係を有して配置されている。図2(a)では、複写禁止パターン71は、5個のマーク71aが直線状に配置されている。なお、複写禁止パターン71を薄い黄色で印刷するのは、薄い黄色で印刷されたものが肉眼では見え難いためである。なお、上記複写禁止パターン71は一例であり、マーク71aの形状、数、配置間隔および並び方向は上記のものに限定されない。
複写禁止パターン71は、例えば図3に示すように原稿に記されている。図3は、複写禁止パターン71が付加された原稿73の一例を示す平面図である。図3に示すように、原稿73の上部(図3では左側領域)には複写禁止パターン71が例えば黄色にて記されている。
画像処理装置は、図1に示すように、解像度変換部23、第1特定色検出部(第1の特定色検出手段)1、第2特定色検出部(第2の特定色検出手段)2、特定形状検出部(出力手段)3、検出結果加算部(出力手段)4および位置関係算出部(出力手段)5を備えている。
解像度変換部23は、スキャナーあるいはデジタルカメラなどの画像入力装置から入力した画像データを一定の解像度に変換し、第1および第2特定色検出部1,2に出力する。図1に示す例では、スキャナーからRGBそれぞれ8ビットの画像データが解像度変換部23に入力されている。なお、解像度変換部23による解像度変換処理は、メモリ容量低下のために、画像データを例えば600DPI(Dot Per Inch)から300DPIに変換するものである。
第1および第2特定色検出部1,2は、解像度変換部23より入力した画像データから特定色の画像データを検出し、その画像データを二値化して特定形状検出部3に出力する。ここで、上記特定色の画像データとは、入力画像データに含まれる、特定の色を有する複写禁止パターンの画像データである。
この場合、第1特定色検出部1は上記特定色について薄い色を検出し、第2特定色検出部2は上記特定色について濃い色を検出する。このために、第1特定色検出部1は、色差分演算部6、比較器7および設定レジスタ8を備え、同様に、第2特定色検出部2は、色差分演算部9、比較器10および設定レジスタ11を備えている。
特定形状検出部3は、第1および第2特定色検出部1,2より入力した2値の画像データから複写禁止パターンを示す特定形状およびその位置を検出し、特定形状についての位置データとして検出結果加算部4に出力する。この特定形状検出部3は、第1特定形状検出部14、第2特定形状検出部17、にじみ補正部18およびメモリ19を備えている。
第1特定形状検出部14は、第1特定色検出部1に対応し、形状識別部13およびメモリ12を備えている。形状識別部13は、薄い特定色の2値の画像データから特定形状およびその位置を検出する。メモリ12は、形状識別部13が上記処理を行う場合に、複数ラインの画像データを一時的に記憶する。
同様に、第2特定形状検出部17は、第2特定色検出部2に対応し、形状識別部16およびメモリ15を備えている。形状識別部16は、濃い特定色の2値の画像データから特定形状およびその位置を検出する。メモリ15は、形状識別部16が上記処理を行う場合に、複数ラインの画像データを一時的に記憶する。これら第1特定形状検出部14および第2特定形状検出部17には、頁同期信号およびライン同期信号が入力されている。
にじみ補正部18は、第1特定形状検出部14もしくは第2特定形状検出部17にて特定形状(複写禁止パターン)が検出された場合に、その特定形状の位置から所定範囲内の領域の画像データ(画素)をマスク領域とする。これにより、本来1個の特定形状(複写禁止パターン)が、例えば印刷やスキャナーでの画像読み取り段階において発生する画像のにじみにより、所定範囲内において複数検出される事態を防止する。メモリ19は、にじみ補正部18が上記処理を行う場合に、複数ラインの画像データを一時的に記憶する。
検出結果加算部4は、例えばOR回路からなり、第1特定形状検出部14と第2特定形状検出部17との検出結果を加算して、すなわちOR演算して、位置関係算出部5に出力する。
位置関係算出部5は、メモリ20、ベクトル演算部21および類似度算出部22を備えている。ベクトル演算部21は、検出結果加算部4からの入力された特定形状(複写禁止パターン)の位置データに基づいてベクトル演算を行い、その位置データが複写禁止パターンを示すものであるか否かを判定する。メモリ20は、ベクトル演算部21が上記動作を行う場合の作業領域となる。類似度算出部22は、ベクトル演算部21において上記位置データが複写禁止パターンを示すものと判定された場合に、上記特定形状の複写禁止パターンに対する類似度を算出して出力する。
次に、画像処理装置の上記の各部についてさらに詳細に説明する。
図4は、図1に示した解像度変換部23の構成を示すブロック図である。
解像度変換部23は、図4に示すように、主走査変換部31、副走査変換部32、メモリ33および設定レジスタ34を備えている。
主走査変換部31は、画像データについて主走査方向の解像度を一定の解像度に変換する。例えば、600DPIのRGB各々8bit(256階調)の画像データを、2画素の平均値を取ることによって300DPIに変換する。
副走査変換部32は、同様に画像データについて副走査方向の解像度を一定の解像度に変換する。主走査方向と同様、例えば、600DPIのRGB各々8bitの画像データを、2画素の平均値を取ることによって300DPIに変換する。ただし、副走査方向においては、光学系の移動速度の設定により画像を変倍することがあり、解像度変換の倍率が一定ではない。このため、副走査方向においては、解像度を設定レジスタ34に設定された倍率に従って変倍する。メモリ33は、副走査変換部32による副走査方向の解像度変換動作の際に、副走査方向の複数ラインのデータを一時的に記憶する。
第1特定色検出部1および第2特定色検出部2については、これら両者が基本的に同様の構成である。したがって、ここでは、第1特定色検出部1を例として図5に基づいて説明する。図5は、第1特定色検出部1の構成を示すブロック図である。
第1特定色検出部1の色差分演算部6は、解像度変換部23より入力したR(赤)、G(緑)、B(青)の各々8bitの画像データから、G−R(緑と赤の色差)、G−B(緑と青の色差)、R−B(赤と青の色差)を計算する。これにより得られたデータ(色差信号)は負になることがあるので9bitになる。そして、色差分演算部6は、R、G、B、G−R、G−B、R−Bの6種類のデータを比較器7に出力する。
設定レジスタ8は、R、G、B、G−R、G−B、R−Bの6個のパラメータのそれぞれについて、特定色を検出するための濃度の最大値(上限の閾値)および最小値(下限の閾値)を設定する。
比較器7は、色差分演算部6から入力した画像データの6個のパラメータと、設定レジスタ8において各パラメータ毎に設定されている最大値および最小値とを比較し、比較結果を二値データとして出力する。すなわち、6個のパラメータの全てが、対応する最大値以下かつ最大値以上である場合には1を出力し、それ以外の場合には0を出力する。このように、出力値を二値化することで、RGB各々8bitの画像データは、1bitとなり、データ量が1/24となる。
ここで、設定レジスタ8に設定される上記最大値および最小値の具体例を示す。255が薄い色、0が濃い色、特定色が黄色の場合、特定色を検出するには、R_min=160,R_max=230、G_min=160,G_max=215、B_min=90,B_max=150、G−R_min=−25,G−R_max=10、G−B_min=20,G−B_max=105、R−B_min=50,R−B_max=130に設定する。
また、図6には、複数の色についての設定レジスタ8に設定される上記最大値および最小値の例を示す。具体的には、複写禁止パターンが、薄い黄色域、濃い黄色域、赤域、薄い黒域、濃い黒域である場合を示している。
特定形状検出部3では、第1特定形状検出部14が、第1特定色検出部1から入力した二値データに基づいて、特定形状(複写禁止パターン)を検出し、第2特定形状検出部17が、第2特定色検出部2から入力した二値データに基づいて、特定形状(複写禁止パターン)を検出する。
図7は、形状識別部13,16がテンプレートマッチングに使用するテンプレートの一例を示す説明図である。上記特定形状検出動作において、第1特定形状検出部14の形状識別部13および第2特定形状検出部17の形状識別部16は、図7に示すように、例えば15(主走査方向15画素)×15(副走査方向15ライン)のテンプレートを使用する。
図8は、形状識別部13,16のテンプレートマッチグによる特定形状検出動作を示す説明図である。形状識別部13,16は、上記特定形状検出動作において、図8に示すように、テンプレート51を主走査方向に1画素ずつずらしながらテンプレートマッチングを行う。左端から右端までの主走査方向の処理が終了すると、テンプレート51の位置を1ライン下のラインに移動し、同様にしてテンプレートマッチングを行う。なお、図8におけるエリアEは、複写禁止パターンが検出される可能性があるエリアであり、エリアFは、複写禁止パターンが一切検出されないエリアである。
なお、図8の例では、コピー原稿1枚分(300DPI:H4000画素×V9450画素)のデータ処理として、主走査方向へは15画素のウインドで(4000−15)回のスキャンを行い、副走査方向へは15画素×15ラインのウインドで(9450−15)回のスキャンを行う。
次に、形状識別部13,16による特定形状(複写禁止パターン)を検出するためのテンプレートマッチングについてさらに詳細に説明する。
図9(a)〜図9(e)は、15(主走査方向15画素)×15(副走査方向15ライン)のテンプレート51において、複写禁止パターンを検出するために設定されている複数の処理領域を示す説明図である。すなわち、テンプレート51は、図9(a)に示す周辺部白判定領域51a、図9(b)に示す周辺部カウント領域51b、図9(c)に示す第1中心部カウント領域51c、図9(d)に示す第2中心部カウント領域51d、および図9(e)に示す第3中心部カウント領域51eを有する。形状識別部13,16では、複写禁止パターンを検出するためのテンプレートマッチングにおいて、これら各領域における、二値データの1の数、すなわち特定色の画素の数(二値データでは黒画素の数)をカウントし、設定値と比較することで、特定形状(複写禁止パターン)が含まれているか否かを判別する。
図10(a)は、テンプレート51の周辺部白判定領域51aを示す説明図であり、図10(b)は、形状識別部13,16における上記周辺部白判定領域51aを使用した周辺部白判定動作のための具体的構成を示す説明図である。図10(b)に示すように、形状識別部13,16は、周辺部白判定動作のためにNOR回路52を備えている。この周辺部白判定動作では、周辺部白判定領域51aにおいて特定色の画素の数(二値データでは黒画素の数)が例えば0の場合に特定形状(複写禁止パターン)有りの条件を満たす。
図11(a)は、テンプレート51の周辺部カウント領域51bを示す説明図であり、図11(b)は、形状識別部13,16における上記周辺部カウント領域51bを使用した周辺部カウント動作のための具体的構成を示す説明図である。図11(b)に示すように、形状識別部13,16は、周辺部カウント動作のために、カウンタ53および比較器54を備える。この周辺部カウント動作では、周辺部カウント領域51bにおいてカウンタ53が計数する特定色の画素の数(二値データでは黒画素の数)Aが例えばレジスタ設定値B以下の場合に特定形状(複写禁止パターン)有りの条件を満たす。
図12(a)は、テンプレート51の第1中心部カウント領域51cを示す説明図であり、図12(b)は、形状識別部13,16における上記第1中心部カウント領域51cを使用した第1中心部カウント動作のための具体的構成を示す説明図である。図12(b)に示すように、形状識別部13,16は、第1中心部カウント動作のために、カウンタ55および比較器56を備える。この第1中心カウント動作では、第1中心部カウント領域51cにおいてカウンタ55が計数する特定色の画素の数(二値データでは黒画素の数)Aが例えばレジスタ設定値B以下の場合に特定形状(複写禁止パターン)有りの条件を満たす。
図13(a)は、テンプレート51の第2中心部カウント領域51dを示す説明図であり、図13(b)は、形状識別部13,16における上記第2中心部カウント領域51dを使用した第2中心部カウント動作のための具体的構成を示す説明図である。図13(b)に示すように、形状識別部13,16は、第2中心部カウント動作のために、カウンタ57および比較器58を備える。この第2中心カウント動作では、第2中心部カウント領域51dにおいてカウンタ57が計数する特定色の画素の数(二値データでは黒画素の数)Aが例えばレジスタ設定値B以下かつレジスタ設定値C以上の場合に特定形状(複写禁止パターン)有りの条件を満たす。
図14(a)は、テンプレート51の第3中心部カウント領域51eを示す説明図であり、図14(b)は、形状識別部13,16における上記第3中心部カウント領域51eを使用した第3中心部カウント動作のための具体的構成を示す説明図である。図14(b)に示すように、形状識別部13,16は、第3中心部カウント動作のために、カウンタ59および比較器60を備える。この第3中心カウント動作では、第3中心部カウント領域51eにおいてカウンタ59が計数する特定色の画素の数(二値データでは黒画素の数)Aが例えばレジスタ設定値B以上の場合に特定形状(複写禁止パターン)有りの条件を満たす。
そして、形状識別部13,16では、周辺部白判定、周辺部カウント、第1中心部カウント、第2中心部カウントおよび第3中心部カウントの全ての動作において、特定形状(複写禁止パターン)有りの条件が満たされた場合に、画像データ中に特定形状(複写禁止パターン)有りと判定する。
特定形状検出部3は、テンプレートマッチングが成立した場合、すなわち画像データ中に特定形状(複写禁止パターン)有りと判定した場合に、そのときのテンプレート51の左上の画素位置の座標が1になるようなデータを検出結果加算部4に出力する。このデータはさらに、検出結果加算部4から位置関係算出部5に出力される。
図15はにじみ補正部18の動作の説明図である。にじみ補正部18は、第1特定形状検出部14もしくは第2特定形状検出部17において特定形状(複写禁止パターン)が検出された場合に、その複写禁止パターンの位置をテンプレートマッチングポイントとして記す。そして、このテンプレートマッチングポイントから、例えば後ろ14画素および副走査方向の後ろ14ラインをマスク領域とする。これにより、第1特定形状検出部14もしくは第2特定形状検出部17からは、上記マスク領域内において特定形状(複写禁止パターン)が検出されても検出結果加算部4に対して特定形状(複写禁止パターン)有りの検出結果(位置データ)が出力されない。この結果、所定領域内において本来一つの複写禁止パターンが複数個の複写禁止パターンとして検出される事態を防止する。
図16は、位置関係算出部5が使用するテンプレート72の説明図である。複写禁止パターン71は、本実施の形態において、図2(a)に示したように、マーク71aが直線状に並んでいる。そこで、位置関係算出部5は、図16に示すように、101(主走査方向画素数)×101(副走査方向画素数)のテンプレート72を使用する。このテンプレート72では、複写禁止パターン71の5個のマーク71aの位置が、P0、P1、P2、P3、P4となっており、位置P2を中心とし、位置P0、P1、P3、P4を通る4個のリングパターンを有する。
位置関係算出部5のベクトル演算部21は、上記テンプレート72を使用し、検出結果加算部4から入力された位置データについて、1個のマーク71aを中心とし、他の4個のマーク71aが4個のリング上に位置する条件に適合するか否かを判断する。次に、上記位置データが上記条件に適合する場合に、上記位置データに対してベクトル演算を行い、上記位置データによって示されるマーク(マーク71aに対応)が直線状に配置されている条件に適合するか否かを判断する。そして、この条件に適合する場合、類似度算出部22は、複写禁止パターン71に対しての上記位置データによって示される特定形状の類似度を算出し、算出結果をメカ制御部(図17に示す印刷制御部84に相当)に出力する。
このメカ制御部は、例えば本実施の形態の画像処理装置が備えられている複写機等の画像形成装置における印刷動作(複写動作)を制御するものであり、類似度算出部22から入力した類似度に応じて、画像形成装置の複写動作を停止する、例えば操作パネルにおいて警告を表示する、並びに画像メモリが記憶する対象画像データを消去するなどの処理を行う。
上記の構成において、本実施の形態の画像処理装置では、複写禁止パターン71を含む原稿73から読み取られた画像データが入力されると、この画像データは解像度変換部23にて処理され、データ量が減少する。
次に、解像度変換部23にて処理された画像データは、第1特定色検出部1および第2特定色検出部2に入力され、これら第1特定色検出部1もしくは第2特定色検出部2からは、複写禁止パターン71に相当する特定の色の画像データが二値データとして出力される。
この場合、複写禁止パターン71が原稿73において薄く印刷されたものであった場合、複写禁止パターン71は第1特定色検出部1にて検出され、上記二値データは第1特定色検出部1から出力される。一方、複写禁止パターン71が原稿73において濃く印刷されたものであった場合、複写禁止パターン71は第2特定色検出部2にて検出され、上記二値データは第2特定色検出部2から出力される。
すなわち、薄い複写禁止パターン71は、濃度が第1特定色検出部1における設定レジスタ8の前記最小値以上かつ最大値以下の範囲内にあるため、第1特定色検出部1にて検出される。また、濃い複写禁止パターン71は、濃度が第2特定色検出部2における設定レジスタ8の前記最小値以上かつ最大値以下の範囲内にあるため、第2特定色検出部2にて検出される。この場合、複写禁止パターン71にカムフラージュのために絡まっている薄い線や模様あるいはノイズ成分は排除される。
第1特定色検出部1から出力された上記二値データは特定形状検出部3の第1特定形状検出部14に入力され、第2特定色検出部2から出力された上記二値データは特定形状検出部3の第2特定形状検出部17に入力される。第1特定形状検出部14および第2特定形状検出部17では、テンプレートマッチングにより上記二値データから特定形状(複写禁止パターン)を検出すると、その特定形状の位置データを検出結果加算部4に出力する。この位置データには、複写禁止パターン71を構成する各マーク71aの相対的な位置関係が含まれている。
検出結果加算部4では、第1特定形状検出部14および第2特定形状検出部17から出力された位置データを加算して一つのデータにし、位置関係算出部5に出力する。したがって、検出結果加算部4から出力された位置データには、第1特定形状検出部14もしくは第2特定形状検出部17にて検出された複写禁止パターン71の位置データが含まれている。
位置関係算出部5では、ベクトル演算部21が、検出結果加算部4から入力した位置データにより示される各マークの相対的な位置関係が複写禁止パターン71のものと判定すると、類似度算出部22が、例えばベクトル演算部21の判定結果に基づいて、上記位置データによって示される特定形状の複写禁止パターン71に対する類似度を算出する。
上記のように、本実施の形態の画像処理装置では、薄い色の複写禁止パターンを検出する第1特定色検出部1と濃い色の複写禁止パターン71を検出する第2特定色検出部2とを備えているので、例えば紙幣に複写禁止パターン71が薄く印刷されている場合および濃く印刷されている場合のいずれの場合であっても、複写禁止パターン71を確実に検出することができる。また、複写禁止パターン71にそれよりも薄い濃度で付加しているノイズ成分を適切に排除することができる。
また、特定形状検出部3においては、第1特定形状検出部14および第2特定形状検出部17を有するものの、にじみ補正部18を1個としていること、また、第1特定形状検出部14および第2特定形状検出部17の出力を検出結果加算部4により加算して一つのデータとしていることにより、それぞれ構成の簡素化が図られている。
また、メモリの使用量が少ない(本実施の形態では14ライン分)特定形状検出部は第1特定形状検出部14と第2特定形状検出部17との2個備え、メモリの使用量が多い(本実施の形態では101ライン)位置関係算出部5は1個のみ備えた構成であるので、全体として必要なメモリ容量が少なくなっている。
図17は、本実施の形態の画像処理装置81を備えた複写機等の画像形成装置80の構成を示すブロック図である。この画像形成装置80は、カラースキャナ82、画像処理装置81、操作部83、印刷制御部84、画像加工部85および印刷部86を備えている。
画像加工部85は、カラースキャナ82にて読み取られた原稿の画像データ(RGBのデータ)を、画像処理装置81を介して入力し、印刷用の画像データに加工する。印刷部86は、プリンタとしての機能を有し、画像加工部85から出力された画像データを用紙上に印刷する。
画像処理装置81は、前述のように、上記画像データ中における特定形状(複写禁止パターン71)の有無を判定し、特定形状(複写禁止パターン71)が有りと判定した場合に、その判定の対象となった画像に含まれる特定形状についての、登録されている複写禁止パターン71に対する類似度を印刷制御部84に出力する。
印刷制御部84は、画像加工部85および印刷部86の動作を制御するとともに、画像処理装置81から入力した上記類似度に基づいて、画像データについての印刷の可否を判断し、画像加工部85および印刷部86における上記画像データの処理動作を制御する。例えば、上記類似度が所定値以上である場合に、画像加工部85による上記画像データの処理および印刷部86による上記画像データの印刷を禁止する。また、印刷制御部84は、画像加工部85のHDD(ハードディスクドライブ)87およびメモリ88に格納されてる上記画像データに関するデータを全て消去させる。
図18は、図17に示した画像形成装置80の動作を示すフローチャートである。図18に示すように、画像形成装置80においては、操作部83へのユーザの操作により各種モード設定が行われる(S1)。このモード設定は、画像形成装置80を、モノクロモード、フルカラーモードあるいは自動モードに設定するものである。なお、自動モードは、カラースキャナ82にて読み取る原稿がモノクロ原稿であるかフルカラー原稿であるかを自動的に判定し、判定結果に応じてモノクロモードもしくはフルカラーモードの動作を行うようにするものである。
次に、操作部83のスタートキーがオンされると(S2)、カラースキャナ82による原稿画像に対してのスキャン動作を開始する(S3)。
次に、S1でのモード設定がモノクロモード、フルカラーモードあるいは自動モードのいずれであるかを判定し(S4)、自動モードもしくはフルカラーモードであれば、画像処理装置81の複写禁止パターン検出機能を有効とする(S5)。一方、モノクロモードであれば、画像処理装置81の複写禁止パターン検出機能を無効とし(S8)、S9に進む。
S5においては、画像処理装置81による特定形状(複写禁止パターン)の検出動作が行われ、画像処理装置81から画像形成装置80の印刷制御部84に、処理対象画像における特定形状の複写禁止パターンに対する類似度が出力される。
印刷制御部84では、上記類似度が閾値以上であるか否かを判定し(S6)、上記類似度が閾値以上であれば複写禁止パターン検出コマンドを発行し、カラースキャナ82におけるスキャン動作を停止させる(S7)。
次に、画像加工部85では、印刷制御部84から複写禁止パターン検出コマンドを受信したか否か判定する(S9)。画像加工部85では、複写禁止パターン検出コマンドを受信すると、処理対象の画像データに対する処理を中断し、HDD87およびメモリ88に格納されている処理対象の画像データを消去する(S10)。
一方、画像加工部85では、S9において、印刷制御部84から複写禁止パターン検出コマンドを受信しなければ、カラースキャナ82から画像処理装置81を介して入力した画像データをHDD87に保存するとともに、保存した画像データを読み出す(S11)。
次に、原稿(処理対象の画像データ)がカラーかモノクロかを判定し(S12)、カラーであれば印刷のためのカラー系の画像処理を行い(S13)、モノクロであれば印刷のためのモノクロ系の画像処理を行う(S14)。その後、画像加工部85にて処理された画像データは印刷部86に送られ、用紙上に可視像として印刷される。
図19は、上記画像形成装置80を備えた画像形成システム90の構成を示す模式図である。図19に示すように、画像形成システム90は、画像形成装置80とデジタルカメラ92、ノート形パーソナルコンピュータ(以下、ノートPCと称する)93およびパーソナルコンピュータ(以下、PCと称する)94とがネットワーク91を介して接続されている。
画像形成装置80には、カラースキャナ82にて読み取られた画像、デジタルカメラ92にて撮影された画像、並びに例えばインターネットなどのコンピュータネットワークを介してノートPC93やPC94に取り込まれた画像などの処理対象画像がネットワーク91を介して入力され、要求に応じて適宜印刷される。この場合、画像形成装置80では、画像処理装置81による複写禁止パターン検出機能(複写禁止パターンに類似する画像パターンの有無判定機能)により、上記処理対象画像における複写禁止パターンの有無を判別し、複写禁止パターン有りと判定した処理対象画像については、印刷を禁止し、かつその画像データを消去する。これにより、紙幣および有価証券を偽造したり、機密書類を複写したりすることを防止できる。
最後に、画像処理装置81の各ブロック、特に第1特定色検出部1、第2特定色検出部2、特定形状検出部3、検出結果加算部4および位置関係算出部5は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、画像処理装置81は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである画像処理装置81の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記画像処理装置81に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、画像処理装置81を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明の実施の形態の画像処理装置の構成を示すブロック図である。 図2(a)は、図3に示す原稿に薄く記された複写禁止パターンを示す説明図、図2(b)は、図3に示す原稿に濃く記された複写禁止パターンに薄い他の線や模様が絡まって記されている状態を示す説明図である。 複写禁止パターンが付加された原稿の一例を示す平面図である。 図1に示した解像度変換部の構成を示すブロック図である。 図1に示した第1特定色検出部の構成を示すブロック図である。 複数の色についての図5に示した設定レジスタに設定される最大値および最小値の例を示す説明図である。 図1に示した形状識別部がテンプレートマッチングに使用するテンプレートの一例を示す説明図である。 図1に示した形状識別部のテンプレートマッチグによる特定形状検出動作を示す説明図である。 図9(a)は、図7に示したテンプレートの周辺部白判定領域を示す説明図、図9(b)は、同テンプレートの周辺部カウント領域を示す説明図、図9(c)は、同テンプレートの第1中心部カウント領域を示す説明図、図9(d)は、同テンプレートの第2中心部カウント領域を示す説明図、図9(e)は、同テンプレートの第3中心部カウント領域を示す説明図である。 図10(a)は、図7に示したテンプレートの周辺部白判定領域を示す説明図、図10(b)は、図1に示した形状識別部における上記周辺部白判定領域を使用した周辺部白判定動作のための具体的構成を示す説明図である。 図11(a)は、図7に示したテンプレートの周辺部カウント領域を示す説明図、図11(b)は、図1に示した形状識別部における上記周辺部カウント領域を使用した周辺部カウント動作のための具体的構成を示す説明図である。 図12(a)は、図7に示したテンプレートの第1中心部カウント領域を示す説明図、図12(b)は、図1に示した形状識別部における上記第1中心部カウント領域を使用した第1中心部カウント動作のための具体的構成を示す説明図である。 図13(a)は、図7に示したテンプレートの第2中心部カウント領域を示す説明図、図13(b)は、図1に示した形状識別部における上記第2中心部カウント領域を使用した第2中心部カウント動作のための具体的構成を示す説明図である。 図14(a)は、図7に示したテンプレートの第3中心部カウント領域を示す説明図、図14(b)は、図1に示した形状識別部における上記第3中心部カウント領域を使用した第3中心部カウント動作のための具体的構成を示す説明図である。 図1に示したにじみ補正部が行う動作の説明図である。 図1に示した位置関係算出部が使用するテンプレートの説明図である。 本発明の実施の形態の画像処理装置を備えた複写機等の画像形成装置の構成を示すブロック図である。 図17に示した画像形成装置の動作を示すフローチャートである。 図17に示した画像形成装置を備えた画像形成システムの構成を示す模式図である。
符号の説明
1 第1特定色検出部(第1の特定色検出手段)
2 第2特定色検出部(第2の特定色検出手段)
3 特定形状検出部(出力手段)
4 検出結果加算部(出力手段)
5 位置関係算出部(出力手段)
6 色差分演算部
7 比較器
8 設定レジスタ
9 色差分演算部
10 比較器
11 設定レジスタ
13 形状識別部
14 第1特定形状検出部
16 形状識別部
17 第2特定形状検出部
18 にじみ補正部
21 ベクトル演算部
22 類似度算出部
23 解像度変換部
31 主走査変換部
32 副走査変換部
34 設定レジスタ
51 テンプレート
51a 周辺部白判定領域
51b 周辺部カウント領域
51c 第1中心部カウント領域
51d 第2中心部カウント領域
51e 第3中心部カウント領域
71 複写禁止パターン
71a〜71d マーク
72 テンプレート
73 原稿
80 画像形成装置
81 画像処理装置
82 カラースキャナ
84 印刷制御部
85 画像加工部
86 印刷部

Claims (7)

  1. 画像データに含まれる、特定色および特定形状を有する複写禁止パターンを検出する画像処理装置において、
    前記画像データから相対的に濃度が薄い前記複写禁止パターンについての第1の特定色の画像データを検出し、その画像データを二値データとして出力する第1の特定色検出手段と、
    前記画像データから相対的に濃度が濃い前記複写禁止パターンについての前記第1の特定色の画像データを検出し、その画像データを二値データとして出力する第2の特定色検出手段と、
    前記第1の特定色検出手段と前記第2の特定色検出手段との少なくとも一方から入力した前記二値データから、前記複写禁止パターンについての特定形状を検出し、前記画像データにおける前記複写禁止パターンの有無に関する情報を出力する出力手段とを備え
    前記複写禁止パターンは、所定の位置関係に配置された複数のマークを含むものであり、
    前記出力手段は、
    前記第1の特定色検出手段から出力される二値データから前記複写禁止パターンにおける前記複数のマークの相対的位置関係を検出し、検出結果を位置データとして出力する第1の特定形状検出部と、
    前記第2の特定色検出手段から出力される二値データから前記複写禁止パターンにおける前記複数のマークの相対的位置関係を検出し、検出結果を位置データとして出力する第2の特定形状検出部と、
    これら第1の特定形状検出部および第2の特定形状検出部の出力を加算する検出結果加算部と、
    前記検出結果加算部から出力される位置データが示す前記複数のマークの相対的位置関係と実際の複写禁止パターンにおける複数のマークの相対的位置関係とを比較し、前記画像データにおける前記複写禁止パターンの有無に関する判定結果を出力する位置関係算出部とを備えていることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1の特定形状検出部において前記二値データから前記複写禁止パターンの前記複数のマークが検出された場合、および前記第2の特定形状検出部において前記二値データから前記複写禁止パターンの前記複数のマークが検出された場合に、前記二値データの前記複数のマークの検出位置から所定範囲までの領域を検出結果を出力しないマスク領域とするにじみ補正部を備えていることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の特定色検出手段および前記第2の特定色検出手段は、赤の濃度RがR下限閾値以上かつR上限閾値以下、緑の濃度GがG下限閾値以上かつG上限閾値以下、青の濃度BがB下限閾値以上かつB上限閾値以下、緑の濃度Gと赤の濃度Rの差分G−RがG−R下限閾値以上かつG−R上限閾値以下、緑の濃度Gと青の濃度Bの差分G−BがG−B下限閾値以上かつG−B上限閾値以下、赤の濃度Rと青の濃度Bの差分R−BがR−B下限閾値以上かつR−B上限閾値以下であるという6条件を全て満たした画素を1とし、他の画素を0とすることにより画像データを二値化することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 請求項1からのいずれか1項に記載の画像処理装置と、画像データに基づいて印刷を行う印刷手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 画像データに含まれる、特定色および特定形状を有する複写禁止パターンを検出する画像処理方法において、
    前記画像データから相対的に濃度が薄い前記複写禁止パターンについての第1の特定色の画像データを検出し、その画像データを二値データとして出力する第1の特定色検出工程と、
    前記画像データから相対的に濃度が濃い前記複写禁止パターンについての前記第1の特定色の画像データを検出し、その画像データを二値データとして出力する第2の特定色検出工程と、
    前記第1の特定色検出工程と前記第2の特定色検出工程との少なくとも一方から得られた前記二値データから、前記複写禁止パターンについての特定形状を検出し、前記画像データにおける前記複写禁止パターンの有無に関する情報を出力する出力工程とを備え
    前記複写禁止パターンは、所定の位置関係に配置された複数のマークを含むものであり、
    前記出力工程は、
    前記第1の特定色検出工程から出力される二値データから前記複写禁止パターンにおける前記複数のマークの相対的位置関係を検出し、検出結果を位置データとして出力する第1の特定形状検出工程と、
    前記第2の特定色検出工程から出力される二値データから前記複写禁止パターンにおける前記複数のマークの相対的位置関係を検出し、検出結果を位置データとして出力する第2の特定形状検出工程と、
    これら第1の特定形状検出工程および第2の特定形状検出工程により得られた出力を加算する検出結果加算工程と、
    前記検出結果加算工程により得られた位置データが示す前記複数のマークの相対的位置関係と実際の複写禁止パターンにおける複数のマークの相対的位置関係とを比較し、前記画像データにおける前記複写禁止パターンの有無に関する判定結果を出力する位置関係算出工程とを備えていることを特徴とする画像処理方法。
  6. 請求項1からのいずれか1項に記載の画像処理装置の前記の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
  7. 請求項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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