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JP5144591B2 - 車載装置及び運転評価システム - Google Patents
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Description

本発明は、車載装置及び運転評価システムに関する。
従来、車載装置によりエンジンの回転数等の物理量を測定することによって、車両の運転者がどれだけ環境にやさしい省燃費運転(以下、「エコドライブ」という。)を行ったかを評価する運転評価システムが知られている。
かかる運転評価システムとして、運転者によるエコドライブの評価結果に応じて、その車載装置のユーザに対して特典ポイントを付与するエコドライブ評価システムも考案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、近年では、エコドライブだけでなく、運転者がどれだけ安全な運転(以下、「セーフティドライブ」という。)を行ったかを評価する車載装置も開発されている。上記のようなエコドライブやセーフティドライブの評価を行う車載装置には、各評価結果やその評価結果に応じた運転操作に関するアドバイス等を表示させて、運転者へエコドライブやセーフティドライブを促す装置もある。
特開2005−016443号公報
上記従来の車載装置を利用するユーザの中には、ときにエコドライブやセーフティドライブに関する評価が低下することを承知の上で運転を楽しむ運転者もいる。例えば、サーキット走行を趣味としている運転者の場合、公道を走行中にはエコドライブやセーフティドライブを心がけていても、サーキット走行時には、エコドライブや一般的なセーフティドライブを意識することなく運転を楽しむものである。
しかしながら、従来の車載装置では、運転者がエコドライブやセーフティドライブに関する評価が低下することを承知の上で運転を楽しんでいる期間にも、エコドライブやセーフティドライブの評価を行うので、その評価結果が運転者に対して不快感を与えてしまうおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、エコドライブや一般的なセーフティドライブが要求されない場所での運転の評価結果によって運転者に不快感を与えることのない車載装置及び運転評価システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明では、運転者による運転操作を評価する運転評価手段を備えた車載装置であって、道路地図情報を記憶した記憶手段と、GPS(Global Positioning System)衛星から受信したGPS信号と前記道路地図情報とに基づいて自車位置を特定する自車位置特定手段と、前記自車位置特定手段により特定された自車位置が公道以外であった場合に、前記運転評価手段に前記評価の実施を制限させる評価制限手段とを有する車載装置、及び同装置を含む運転評価システムを提供することとした。
本発明に係る車載装置及び同装置を含む運転評価システムによれば、エコドライブや一般的なセーフティドライブが要求されない場所での運転の評価結果によって運転者に不快感を与えることを防止することができる。
図1は、第1実施形態に係る運転評価システムの概要を示す説明図である。 図2は、第1実施形態に係る車載装置に累積する評価結果の情報量の推移を示す説明図である。 図3は、第1実施形態に係る運転評価システムの構成を示す機能ブロック図である。 図4は、第1実施形態に係る車載装置1で実行される処理を示すフローチャートである。 図5は、第1変形例に係る運転評価システムSaの構成を示す機能ブロック図である。 図6は、第2変形例に係る運転評価システムSbの構成を示す機能ブロック図である。 図7は、第3変形例に係る運転評価システムScの構成を示す機能ブロック図である。 第2実施形態に係る運転評価システムの構成を示す機能ブロック図である。
以下、本発明に係る車載装置、及び同装置を含む運転評価システムの実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態では、運転者(以下、「ユーザ」という。)がどれだけ環境に優しい運転(以下、「エコドライブ」という。)を行ったかと、ユーザがどれだけ安全な運転(以下、「セーフティドライブ」という。)を行ったかとを診断して評価する運転評価機能を備えた車載装置と、車載装置から運転評価の結果に関する情報を受信し、その評価結果に応じた特典ポイント(以下、「ポイント」という。)を車載装置へ送信することによりユーザへポイントを付与するサーバ装置(以下、「センタ」という。)とを含む運転評価システムに対して本発明を適用した場合を例に挙げて説明する。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して、第1実施形態に係る運転評価システムの概要について説明する。図1は、第1実施形態に係る運転評価システムの概要を示す説明図である。
図1に示すように、第1実施形態の運転評価システムにおける車載装置は、車両が公道E1を走行している期間において、エコドライブやセーフティドライブに関して通常の運転評価を随時行う(1)。
このとき、車載装置は、ユーザによる運転操作がどれだけエコドライブやセーフティドライブへ寄与しているかを随時評価し、その評価結果を示す情報を累積して記録する。
この車載装置に累積された評価結果に関する情報は、所定の条件が成立した場合に、後に詳述するセンタへ向けて送信される。センタは、各車載装置から受信した運転評価の結果に応じたポイントを決定し、そのポイントを車載装置へ送信する。
特に、第1実施形態の車載装置は、自車位置を特定する機能を備え、ユーザにより公道E1以外の場所で運転評価を行わせたくないエリア(以下、「運転評価制限エリア」という。)が予め設定されていた場合、その運転評価制限エリア内での運転については、運転評価に制限をかけるように構成している。
ここでは、ユーザがサーキットのコースE4と、ディーラE5とを運転評価制限エリアとして設定している場合について説明する。この場合、車載装置は、車両が公道E1を離脱して私道E2に進入したときに、即座に運転評価を制限するのではなく仮運転評価を開始する(2)。
このとき、車載装置は、通常の運転評価と同様の運転評価を行い、その評価結果を累積して記録する。この仮運転評価は、車両がサーキット敷地E3に進入した後も継続して行われる(3)。
その後、車載装置は、車両がサーキットのコースE4に進入した場合に、運転評価制限を行って、運転評価を停止させる。このとき、車載装置は、それまでに累積していた評価結果の情報から仮運転評価による評価結果の情報を削除する(4)。
一方、車載装置は、車両がコースE4に進入することなく再度公道E1に進入した場合には、仮運転評価による評価結果の情報を通常の運転評価による評価結果の情報として取扱う。
また、車載装置1は、車両がディーラE5に入庫した場合も同様に運転評価制限を行う(5)。このとき、車載装置は、車両が公道E1を離脱してからディーラE5に入庫するまで仮運転評価を行い、その後、車両がディーラE5に入庫した場合に、それまで累積していた評価結果の情報から仮運転評価による評価結果の情報を削除する。また、車載装置は、車両がディーラE5に入庫することなく、再度公道E1へ進入した場合には、仮運転評価による評価結果の情報を通常の運転評価の情報として取り扱う。
次に、図2を参照して、車両が公道E1からサーキットのコースE4に進入するまでの間に、車載装置に蓄積される評価結果の情報量の推移について説明する。図2は、第1実施形態に係る車載装置に累積する評価結果の情報量の推移を示す説明図である。
車載装置は、公道E1の走行中に随時ユーザの運転操作を診断し、その診断結果に基づいてユーザの運転操作がどれだけエコドライブやセーフティドライブに寄与しているかを採点して通常の運転評価を実行する。
そのため、車両が公道E1を走行している期間において、車載装置に累積される運転評価の結果を示す情報(累積採点結果情報量)は、図2(a)に示すように、時間の経過に伴って一定の増加率で増加する。
その後、車載装置は、図2(b)に示すように、時刻t1に車両が公道E1を離脱して私道E2に進入したことを検知すると仮運転評価を開始する。そのため、車両が私道E2を走行している期間(時刻t1移行)においても、累積採点結果情報量は時間の経過に伴って一定の増加率で増加する(図2(a)参照)。
また、車載装置は、図2(c)に示すように、時刻t2で車両がサーキット敷地E3内に進入したことを検知した後も仮運転評価を継続する。また、車載装置は、その後、図2(d)に示すように、時刻t3でサーキット敷地E3内において電源が再投入された場合にも仮運転評価を継続する。
そのため、車載装置に累積される累積採点結果情報量は、時刻t2、t3以降も時間の経過に伴って一定の増加率で増加する(図2(a)参照)。その後、車載装置は、図2(e)に示すように、時刻t4で車両がコースE4内に進入したことを検知すると、その時刻t4から時刻t1まで遡って採点結果情報を削除して運転評価を停止する。
つまり、車載装置は、図2(f)に示すように、累積採点結果情報から時刻t1〜時刻t4までの間に行った仮運転評価による採点結果情報を削除し、時刻t4以降の運転評価を停止する。
なお、ここでは、車両がコースE4内に進入したとき(時刻t4)に、車両が公道E1を離脱した時点(時刻t1)まで遡って、仮運転評価による採点結果情報の削除を行ったが、ユーザが後述の評価制限エリア設定操作部23(図3参照)を操作して仮運転評価条件を設定していた場合、車載装置は、車両がコースE4内に進入したことを検知したときに、仮運転評価条件に対応した時刻まで遡って仮運転評価による採点結果情報の削除を行う。
例えば、ユーザが仮運転評価条件として、サーキット敷地E3内への車両の進入を設定していた場合、車載装置は、図2(g)に示すように、車両がコースE4内へ進入したとき(時刻t4)に、車両がサーキット敷地E3内へ進入した時刻(時刻t2)まで遡って、仮運転評価による採点結果情報の削除を行う。
また、ユーザが仮運転評価条件として、サーキット敷地E3内での電源の再投入を設定していた場合、車載装置は、図2(h)に示すように、車両がコースE4へ進入したとき(時刻t4)に、サーキット敷地E3内で電源が再投入された時刻(時刻t3)まで遡って、仮運転評価による採点結果情報の削除を行う。
このように、第1実施形態に係る車載装置は、ユーザにより設定された運転評価制限エリアに車両が進入した場合に運転評価を停止する。そのため、この車載装置は、例えば、ユーザがサーキットのコースE4を運転評価制限エリアとして設定していた場合、ユーザがエコドライブやセーフティドライブに関する評価が低下することを承知の上でコースE4での運転を楽しんでいる期間に運転評価を行わないので、コースE4走行中の運転評価によってユーザに不快感を与えることがない。
また、この車載装置では、ユーザが仮運転評価条件を予め設定していた場合には、車両が公道E1を離脱して運転評価制限エリアに進入するまで仮運転評価を行う。例えば、ユーザが仮運転評価条件として、サーキット敷地E3への進入を設定していた場合、この車載装置は、車両がサーキット敷地E3内へ進入してもコースE4内へ進入せずに公道E1へ再度進入すれば、サーキット敷地E3内での走行について行った仮運転評価による採点結果情報を通常の運転評価による採点結果情報として取り扱う。
一方、車載装置は、車両がサーキット敷地E3内へ進入した後、コースE4へ進入した場合には、車両がサーキット敷地E3へ進入した時点まで遡って仮運転評価による採点結果情報を累積採点結果情報から除外して、コース走行中の運転評価を停止する。
そのため、この車載装置は、例えば、ユーザがサーキットでのレース観戦等、コースE4での走行以外の目的でサーキットを訪れていた場合、ユーザがサーキット敷地E3内でエコドライブやセーフティドライブを心がけていれば、そのときの仮運転評価による採点結果情報がセンタにより付与されるポイントに反映されるので、運転評価に対するユーザの納得度を向上させることができる。
また、ユーザがコースE4での走行を目的としてサーキットを訪れていた場合、ユーザは車両の検査や点検、テスト等のためにエコドライブやセーフティドライブに反する運転操作を行うことがある。
しかし、この車載装置は、その後、車両がコースE4に進入したときに、サーキット敷地E3内でユーザが行ったエコドライブやセーフティドライブに反する運転操作に関する採点結果情報を累積採点結果情報から削除するので、センタによるポイントの付与時に不利となる採点結果がセンタへ送信されることがなく、ユーザに不利益が生じることを抑制することができる。
また、この車載装置は、評価制限エリアとしてディーラE5が設定されていた場合、車両がディーラE5に入庫しているときに、整備士等が車両の点検や整備を行うためエコドライブやセーフティドライブに反する運転操作を行っても、その運転操作に関する運転評価の採点結果を累積しない。
そのため、この車載装置によれば、ディーラE5で整備士等により行われた運転操作によって、センタがポイントを付与する際に、ユーザに不利益が生じることを防止することができる。
次に、第1実施形態に係る運転評価システムの構成について、図3を参照して説明する。図3は、第1実施形態に係る運転評価システムの構成を示す機能ブロック図である。
なお、同図では、運転評価に関連する構成要素のみを示しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。図3に示すように、第1実施形態に係る運転評価システムSは、車載装置1とセンタ100とを含んでいる。
車載装置1は、ユーザのエコドライブ操作やセーフティドライブ操作に関する評価を行う運転評価部11と、センタ100との間で各種情報の送受信を行う通信部12と、運転評価部11による評価結果等を表示する表示部13とを備えている。
特に、この車載装置1は、車両が評価制限エリアを走行している期間に、運転評価部11による運転評価動作に制限をかけることによって、エコドライブや一般的なセーフティドライブが要求されない特定の場所での運転評価を制限してユーザに不快感を与えないように構成している。
運転評価部11は、運転診断部14と、採点部15と、アドバイス生成部18と、評価制限部19と、自車位置特定部20と、記憶部21と、評価制限エリア設定操作部23とを備えている。
運転診断部14は、車両に設けられた各種センサ(図示略)から車両情報を取得し、その車両情報に基づいて、ユーザのエコドライブ操作やセーフティドライブ操作の診断を行い、診断結果を示す情報を採点部15へ出力する処理部である。
この運転診断部14が取得する車両情報には、車両の挙動に関する挙動情報や運転操作に関する運転操作情報等が含まれている。運転診断部14は、挙動情報として、例えば、加速度センサにより検知された車両の加速度や車両にかかる横Gに関する情報等を取得する。
また、運転診断部14は、運転操作情報として、例えば、アクセルの操作量や、ブレーキペダルの操作量、ステアリングホイルの操作量、及び、これらの操作加速度を示す情報等を取得する。
そして、運転診断部14は、車両情報に含まれる各情報毎に、それぞれエコドライブとセーフティドライブとに関する診断を行う。このとき、運転診断部14は、急加速や急減速、急ハンドル等の操作が行われない程、ユーザがエコドライブやセーフティドライブを心がけていると診断する。
なお、本実施形態では、車両に設けられた各センサの検知結果に基づいて、運転診断部14がエコドライブやセーフティドライブに関する診断を行っているが、後述のGPS信号と道路地図情報22とに基づいて車両の走行位置を特定し、車両が交差点やカーブに差し掛かったときに十分に減速されたか否かを運転診断部14に判定させてセーフティドライブに関する診断を行わせてもよい。
採点部15は、運転診断部14から入力される診断結果の情報に基づいて、ユーザがどれだけエコドライブやセーフティドライブを心がけているかを採点し、その採点結果を累積した累積採点結果を通信部12へ出力してセンタ100へ向けて送信させる処理部である。
この採点部15は、瞬間採点部16と、採点累積部17とを備えている。瞬間採点部16は、運転診断部14から診断結果が入力される度に、入力された診断結果に基づいてユーザがどれだけエコドライブやセーフティドライブを心がけているかを採点し、その採点結果を示す採点結果情報を採点累積部17へ出力する処理部である。
採点累積部17は、瞬間採点部16から入力される採点結果情報を順次累積して記録し、所定の条件が成立した場合に、累積しておいた累積採点結果を通信部12へ出力する処理部である。
なお、本実施形態では、累積採点結果情報の情報量が所定量に達した場合に、採点累積部17に累積採点結果を出力させているが、採点累積部17に採点結果情報を順次累積させ、所定時間間隔でそれまでに累積していた累積採点結果を出力させてもよい。また、採点累積部17に、車両が所定距離を走行する毎にそれまで累積していた累積採点結果を出力させてもよい。
また、この採点累積部17は、累積採点結果を通信部12へ出力する際に、その累積採点結果をアドバイス生成部18と表示部13とに出力する。アドバイス生成部18は、採点累積部17から入力される累積採点結果に応じて、エコドライブやセーフティドライブに関する運転技術を一層向上させるアドバイスを生成し、そのアドバイスに関する情報を表示部13へ出力する処理部である。
表示部13は、液晶表示装置により構成している。この表示部13は、採点部15から入力される累積採点結果に関する情報、アドバイス生成部18から入力されるアドバイスに関する情報、センタ100から受信されたポイントに関する情報等を表示する。
記憶部21は、フラッシュメモリ等の情報記憶装置により構成しており、全国の道路(公道E1や私道E2等)や各種施設(例えば、サーキットやディーラE5)等に関する情報が納められた道路地図情報22を記憶している。
自車位置特定部20は、GPS衛生から送信されたGPS信号を受信し、受信したGPS信号と記憶部21に記憶している道路地図情報22とに基づいて、車両の走行位置を特定して、その特定結果を示す情報を評価制限部19へ出力する処理部である。
評価制限エリア設定操作部23は、前述の評価制限エリアや仮運転評価条件を設定するためにユーザが操作する操作ボタンである。この評価制限エリア設定操作部23は、ユーザによる設定操作に対応した操作信号を評価制限部19へ出力する。
評価制限部19は、自車位置特定部20から入力される自車の位置情報に基づいて、車両が公道E1以外の場所にあると判定した場合に、運転診断部14による運転評価を停止させる処理部である。
また、この評価制限部19は、評価制限エリア設定操作部23から入力される操作信号によって評価制限エリアが設定されている場合、車両が評価制限エリアに進入したときに、運転診断部14に運転診断を停止させる。
また、評価制限部19は、評価制限エリア設定操作部23から入力される操作信号によって評価制限エリアと仮運転評価条件とが設定されている場合、仮評価条件が満たされたときに、運転診断部14に仮運転評価として仮運転診断を行わせ、車両が評価制限エリアに進入したときに、採点累積部17に仮運転評価を開始した時点まで遡って、仮運転評価による採点結果を削除させ、その後、車両が公道E1に再度進入するまで運転診断部14による運転診断を停止させる。
第1実施系形態では、この評価制限部19が運転診断部14に運転診断を停止させることによってユーザの運転評価に制限をかけているが、運転評価にかける制限は運転診断部14による運転診断の停止に限定するものではなく、他の方法により制限をかけてもよい。
例えば、車両が評価制限エリア内に進入した場合、図3に破線で示すように、評価制限部19が採点部15の動作を制御して運転評価に関する採点を停止させることにより、運転評価に制限をかけてもよい。このように運転評価に制限をかけることによっても、運転評価の結果が表示部13に表示されることがないため、ユーザに不快感を与えることがない。
また、車両が評価制限エリア内に進入した場合、図3に一点鎖線で示すように、評価制限部19が通信部12の動作を制御してセンタ100への累積採点結果の送信を停止させてもよい。
この場合、ユーザにとって不本意な運転評価の結果が表示部13に表示されることとなるが、その評価結果がセンタ100に送信されることがないので、センタ100がユーザに付与するポイントを決定する際に、ユーザに不利益が生じることがない。
なお、図3には、車載装置1の機能的な構成を示したが、車載装置1は、物理的にはCPU(Central Processing Unit)とROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)とを有する情報処理装置を備えており、CPUがROMから各種プログラムを読出し、RAMを作業領域として使用して実行することにより、上記した運転評価部11等として機能して、車載装置1全体の動作を統括制御する。このCPUが実行する処理については、センタ100の構成を説明した後に詳述する。
センタ100は、ポイント付与処理部101と通信部102とを備えている。通信部102は、車載装置1から運転評価に関する累積採点結果を受信してポイント付与処理部101へ出力する処理部である。
また、通信部102は、ポイント付与処理部101から車載装置1を特定可能な識別情報とその車載装置1のユーザへ付与するポイントが入力されると、識別情報に対応する車載装置1へポイントを送信する。
ポイント付与処理部101は、各車載装置1から送信されてくる運転評価の累積採点結果に応じてユーザに付与するポイントを決定し、そのポイントの送信先となる車載装置1の識別情報と決定したポイントとを通信部102へ出力する処理部である。
センタ100によって車載装置1へ送信されたポイントは、例えば、ユーザがディーラE5へ車両の整備や点検、修理等を依頼する際、その費用の精算等に利用することができる。
次に、図4を参照して、車載装置1のCPUが運転評価を行う際に実行する処理について説明する。図4は、第1実施形態に係る車載装置1で実行される処理を示すフローチャートである。
車載装置1に電源が投入されると、CPUは、図4に示すように、まず、車両が公道E1を離脱したか否かの判定を行い(ステップS1)、公道E1を離脱したと判定した場合に(ステップS1:Yes)、処理をステップS2へ移す。一方、CPUは、公道E1を離脱していないと判定した場合(ステップS1:No)、処理をステップS8へ移す。
ステップS2において、CPUは、運転診断処理を行った後、運転採点処理を行い(ステップS3)、続いて、採点結果を累積する採点累積処理を行って(ステップS4)処理をステップS5へ移す。
ステップS5において、CPUは、採点結果情報送信条件が成立したか否かの判定を行う。ここでCPUは、累積採点結果情報の情報量が所定量に達した場合に採点結果送信条件が成立したと判定して(ステップS5:Yes)、累積採点結果情報をセンタ100へ送信する採点結果情報送信処理を行い(ステップS6)、その後、処理をステップS7へ移す。一方、CPUは、採点結果情報送信条件が成立していないと判定した場合(ステップS5:No)、処理をステップS1へ移す。
ステップS7において、CPUは、車載装置1の電源がOFFされたか否かの判定を行い、電源がOFFされたと判定した場合に(ステップS7:Yes)、処理を終了する。一方、CPUは、電源がOFFされていないと判定した場合(ステップS7:No)、処理をステップS1へ移す。
また、CPUは、車両が公道E1を離脱したと判定した場合に(ステップS1:No)、運転評価制限エリアが設定されているか否かの判定を行う(ステップS8)。ここで、CPUは、仮運転評価条件が設定されているか否かについても判定を行う。
そして、CPUは、運転評価制限エリア及び仮運転評価条件が設定されていると判定した場合に(ステップS8:Yes)、処理をステップS9へ移す。一方、CPUは、運転評価制限エリア及び仮運転評価条件が設定されていないと判定した場合(ステップS8:No)、運転診断を停止させる診断停止処理を行って(ステップS14)、処理をステップS1へ移す。
また、ステップS9において、CPUは、仮運転診断処理を行い、その後、仮運転採点処理を行い(ステップS10)、続いて、仮運転採点の結果を累積する仮採点累積処理を行って(ステップS11)、処理をステップS12へ移す。
ステップS12において、CPUは、車両が運転評価制限エリアに進入したか否かの判定を行い、運転評価制限エリアに進入したと判定した場合に(ステップS12:Yes)、仮運転評価による採点結果情報を累積採点結果情報から除外して(ステップS13)、処理をステップS5へ移す。
次に、第1実施形態に係る運転評価システムSの変形例について説明する。図5は、第1変形例に係る運転評価システムSaの構成を示す機能ブロック図、図6は、第2変形例に係る運転評価システムSbの構成を示す機能ブロック図、図7は、第3変形例に係る運転評価システムScの構成を示す機能ブロック図である。なお、以下の説明において、図3に示した運転評価システムSと同様の構成要素については、同一の符号を付することにより、その詳細な説明を省略する。
(第1変形例)
図5に示すように、第1変形例に係る運転評価システムSaでは、車載装置1aの運転評価部11a内に設けられた自車位置特定部20aがGPS信号に基づいて、自車位置の緯度及び経度を特定し、特定した緯度・経度情報をセンタ110へ送信する。
センタ110は、図3に示したセンタ100が備える構成要素に加え、全国の道路(公道E1や私道E2)や各種施設(例えば、サーキットやディーラE5)等に関する情報が納められた道路地図情報112を記憶した記憶部111と、評価制限部113とを備えている。
そして、このセンタ110では、図3に示したセンタ100と同様に、ポイント付与処理部114が車載装置1aから受信した累積採点結果に応じてユーザに付与するポイントを決定するが、その際に、ポイント付与処理部114は、評価制限部113が車載装置1aから受信した車両の緯度・経度情報に基づいて、その車両が公道E1以外の場所を走行していると判定した場合、そのときに評価された累積採点結果をポイントの付与対象から除外する。
これにより、第1変形例に係る運転評価システムSaによれば、例えば、ユーザが公道E1以外の場所(例えば、サーキット等)でエコドライブや一般的なセーフティドライブに反する運転操作を行ったとしても、その運転操作対する評価結果がセンタ110により付与されるポイントに反映されることがないため、ユーザに不利益が生じることがない。
(第2変形例)
図6に示すように、第2変形例に係る運転評価システムSbの車載装置1bは、図3に示した車載装置1が備える構成要素に加え、ID入力操作部30と本人認証部31とを備えている。また、記憶部21には、道路地図情報22に加え登録ID24が記憶されている。なお、センタ100は、図3に示したセンタ100と同一構成である。
ID入力操作部30は、ユーザが初期設定としてユーザ自身の登録ID24を記憶部21に記憶させる場合や、その後、ユーザが運転評価部11bに運転の評価を行わせる場合に、自身の登録IDを入力する操作部である。
本人認証部31は、記憶部21に登録ID24が記憶されている状態で、ユーザがID入力部により登録IDを入力した場合に、ユーザにより入力された登録IDと記憶部21に記憶している登録ID24とを照合することによって、ユーザの本人認証を行い、その認証結果を評価制限部19bへ出力する処理部である。
評価制限部19bは、本人認証部31からユーザの本人認証に成功したことを示す認証結果が入力するまで、運転診断部14bによる運転診断を禁止させ、ユーザの本人認証に成功したことを示す認証結果が入力された場合に、運転診断部14bによる運転診断を開始させる。
評価制限部19bは、運転診断部14bに運転診断を開始させた後、図3に示した車載装置1の評価制限部19と同様に、自車位置特定部20bから入力される自車位置に関する情報に基づいて、車両が公道E1以外を走行している期間、運転評価に制限をかける。
このように、第2変形例に係る運転評価システムSbでは、ユーザが予め登録した登録IDを入力しなければ、車載装置1bの運転評価部11bは、運転評価を開始しない。
そのため、この運転評価システムSbでは、例えば、車両がディーラE5に入庫しているとき等に整備士等のユーザ以外がエコドライブやセーフティドライブに反する運転操作を行っても、その運転操作に関する評価結果がセンタ100へ送信されることがなく、ユーザ以外の運転操作のためにセンタ100から付与されるポイントに関してユーザに不利益が生じることがない。
(第3変形例)
図7に示すように、第3変形例に係る運転評価システムScでは、車載装置1cを搭載した車両がディーラE5に入庫した場合に、ディーラE5からセンタ120へ車載装置1cを特定可能な識別情報、入庫期間に関する情報等を含むディーラ情報を送信するようにシステムを構成している。
センタ120では、ディーラE5からディーラ情報を受信すると、ポイント付与処理部121がディーラ情報に含まれる識別情報に対応した車載装置1cについて、入庫期間に評価された運転評価の累積採点結果をポイントの付与対象から除外して、ユーザに付与するポイントを決定する。
かかる構成とすることにより、この運転評価システムScでは、車載装置1cに特別な構成要素を設けなくとも、センタ120は、車両がディーラE5に入庫している期間に整備士等が行うエコドライブやセーフティドライブに反する運転操作をポイントに反映しないので、ディーラE5内での運転操作のためにセンタ120から付与されるポイントに関してユーザに不利益が生じることがない。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図8を参照して説明する。図8は、第2実施形態に係る運転評価システムSdの構成を示す機能ブロック図である。第2実施形態に係る運転評価システムSdは、図3に示した運転評価システムSが備える運転評価制限機能に加え、車両が道路地図情報22に記憶されていない新設道路を走行中に運転評価が停止されることを防止する救済機能を備えている。
車載装置1dの記憶部21に記憶している道路地図情報22のバージョンが最新のバージョンでなかった場合、車両が道路地図情報22に記憶されていない新設道路を走行することがある。
この場合、救済機能がないと車載装置1dの評価制限部19dは、車両が公道E1を走行しているにもかかわらず、古いバージョンの道路地図情報22に基づいて自車位置特定部20dが特定した位置情報から、車両が公道E1以外を走行していると誤判定してしまう。
そのため、車載装置1dの評価制限部19dは、たとえユーザがエコドライブやセーフティドライブを心がけた運転をしていても、運転診断部14dによる運転診断を停止させてしまう。
その結果、車載装置1dは、車両が新設道路を走行している期間の運転操作の評価ができず、その期間の運転操作がポイントにも反映されないため、ユーザに不利益が生じるおそれがある。
このような不利益の発生からユーザを救済するために、第2実施形態に係る運転評価システムSdのセンタ130は、最新バージョンの道路地図情報132を記憶した記憶部131と、救済エリア判定部133とを備えている。
この運転評価システムSdでは、車載装置1dの自車位置特定部20dは、GPS信号に基づいて、自車が走行している位置の緯度・経度情報と、記憶部21に記憶している道路地図情報22のバージョンとをセンタ130へ随時送信する。
センタ130では、救済エリア判定部133が車載装置1dから受信した緯度・経度情報と道路地図情報のバージョンとに基づいて、その車載装置1dを搭載した車両が道路地図情報に記憶されていない新設道路を走行しているか否かを判定する。
そして、救済エリア判定部133は、車両が道路地図情報に記憶されていない新設道路を走行していると判定した場合に、その旨を示す新設道路に関する救済情報を車載装置1dへ送信する。
車載装置1dは、この新設道路に関する救済情報を受信すると、評価制限部19dが自車位置特定部20dから公道E1以外を走行していることを示す特定結果が入力されていても、車両が公道E1を走行していると判定して運転診断部14dに運転診断を実行させる。
このように、第2実施形態に係る運転評価システムSdでは、車載装置1dが古いバージョンの道路地図情報を記憶していて、車両がその道路地図情報に記憶されていない新設道路を走行している期間であっても、そのときにユーザの運転を的確に診断することができるので、運転評価の停止によりユーザに不利益が生じることを防止することができる。
また、センタ130の救済エリア判定部133は、車両が道路地図情報に記憶されていない新設道路を走行していると判定した場合に、ポイント付与処理部134へも新設道路に関する救済情報を出力する。
ポイント付与処理部134は、この新設道路に関する救済情報が入力された場合に、車両が道路地図情報22に記憶されていない新設道路を走行している期間の累積採点結果に対しては、通常の1/2のポイントを付与して車載装置1dへ送信する。
このとき、センタ130は、ポイントと共に、道路地図情報22のバージョンアップを促す情報を車載装置1dへ送信する。その後、センタ130は、車載装置1dから道路地図情報22がバージョンアップされたことを示す情報を受信した場合に、その車載装置1dのユーザへ運転評価結果に応じた通常のポイントを付与する。
このように、センタ130から車載装置1dへ道路地図情報22のバージョンアップを促す情報と、通常の1/2のポイントとを送信させることにより、車載装置1dのユーザに道路地図情報22のバージョンアップを促すことができる。
S、Sa、Sb、Sc、Sd 運転評価システム
1、1a、1b、1c、1d 車載装置
11、11a、11b、11d 運転評価部
12 通信部
13 表示部
14、14b、14d 運転診断部
15 採点部
16 瞬間採点部
17 採点累積部
18 アドバイス生成部
19、19b、19d 評価制限部
20、20a、20b、20d 自車位置特定部
21 記憶部
22 道路地図情報
23 評価制限エリア設定操作部
24 登録ID
30 ID入力操作部
31 本人認証部
100、110、120、130 センタ
101、114、121、134 ポイント付与処理部
102、 通信部
111、131 記憶部
112、132 道路地図情報
113 評価制限部
133 救済エリア判定部
E1 公道
E2 私道
E3 サーキット敷地
E4 コース
E5 ディーラ

Claims (3)

  1. 運転者による運転操作を評価する運転評価手段を備えた車載装置であって、
    道路地図情報を記憶した記憶手段と、
    GPS(Global Positioning System)衛星から受信したGPS信号と前記道路地図情報とに基づいて自車位置を特定する自車位置特定手段と、
    前記自車位置特定手段により特定された自車位置が公道以外であった場合に、前記運転評価手段に前記評価の実施を制限させる評価制限手段と
    を有することを特徴とする車載装置。
  2. 予めユーザ登録した特定運転者の本人認証を行う認証手段を備え、
    前記評価制限手段は、前記認証手段により前記特定運転者が本人認証されていない場合に、前記運転評価手段に前記評価の実施を制限させることを特徴とする請求項1に記載の車載装置。
  3. 運転者による運転操作を評価する運転評価手段を備えた車載装置と、前記車載装置と通信可能に接続され、前記車載装置に対して、前記車載装置から受信した前記評価の結果に応じた特典ポイントを付与するサーバ装置とを含む運転評価システムであって、
    前記車載装置は、
    前記運転評価手段による評価結果を前記サーバ装置へ送信する送信手段と、
    道路地図情報を記憶した記憶手段と、
    GPS(Global Positioning System)衛星から受信したGPS信号と前記道路地図情報とに基づいて自車位置を特定する自車位置特定手段と、
    前記自車位置特定手段により特定された自車位置が公道以外であった場合に、前記送信手段に前記評価結果の送信を禁止させる送信禁止手段と
    を有することを特徴とする運転評価システム。
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