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JP5145272B2 - テレビ信号処理装置 - Google Patents
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本発明は,アンテナで受信したテレビ信号を処理する信号処理手段を備えた受信側装置と,前記受信側装置で処理され,当該受信側装置に接続された一本の伝送線路を介して伝送されてくる信号を受け入れると共に,前記受信側装置に対して電力を供給する電源回路を備えた端末側装置とからなるテレビ信号処理装置に関し,詳しくは,当該テレビ信号処理装置の省エネルギー化に関する。
従来,商用電源から電力を得る機器であっても,例えば太陽電池を備えさせることによって,機器の省エネルギー化を実現することが考えられている。その一例として,商用交流電源とこの商用交流電源により充電される蓄電池とを備えさせた一次側電源供給部における,前記商用交流電源を直流に変換する整流回路の出力に,逆流防止用のダイオードを介して出力電圧が加わるように太陽電池を設け,この太陽電池からの出力電圧及び前記商用交流電源を整流して得られた出力電圧のうち高い出力電圧側から電圧供給を受けて駆動電圧を生成するように構成された無停電電源供給装置があり,例えば,晴天時の昼間は,太陽電池の出力を充分出すことができるから,この太陽電池からの出力電圧を使って駆動電力を生成することによって省エネルギーが実現できる。
特開平11−069660号公報
このような技術を,例えば,地上デジタル放送信号を受信して増幅するテレビ信号増幅器や,衛星からの電波を受信して,当該電波を中間周波数帯に変換する衛星コンバータ等のような受信側装置に,テレビ側に設置された電源供給器やチューナのような端末側装置から,同軸ケーブルを介してDC15Vを重畳し,このDC15Vでもって前記テレビ信号増幅器や前記衛星コンバータを駆動するように構成したテレビ信号処理装置に応用して,当該テレビ信号処理装置に太陽電池を設けることで省エネルギーを実現しようと考えると,この場合,前記太陽電池は太陽光が充分に得られるようにテレビ信号増幅器や衛星コンバータ近傍に設けることから,太陽電池からの出力電圧は,前記同軸ケーブルに重畳されてきたDC15V(つまり,電源供給器で商用交流電源から変換された直流電圧)に加わるように,逆流防止用のダイオードを介してテレビ信号増幅器や衛星コンバータのような受信装置側におけるDC15Vが流れるラインと接続すれば良い。
具体的には,図2に示されているように,端末側装置としての電源供給器200の電源回路23において商用交流電源から変換された直流電圧DC15Vは,電源供給器200のRF入力端子7から出力され,分配器6や同軸ケーブル5を介して受信側装置であるテレビ信号増幅器100のRF出力端子4から入力される。入力されたDC15Vは,電源分離フィルタ12のコイル12aを介して逆流防止用のダイオード14に供給されている。一方,太陽電池170で生成された出力電圧は逆流防止用のダイオード19に供給されている。逆流防止用のダイオード14の出力と逆流防止用のダイオード19の出力は図2の15で示される位置において接続されており,両ダイオードから出力された電圧が位置15において合流するように構成されている。そして,この位置15において得られる太陽電池170からの第2出力電圧と,電源供給器200からの第1出力電圧の内の,何れか高いほうから定電圧回路13を介して,少なくともテレビ信号増幅器100を構成する信号増幅回路11を駆動するための駆動電圧が出力されている。
このように構成されたテレビ信号増幅器100は,晴天時の昼間は,太陽電池170の出力を充分出すことができ,太陽電池170からの前記第2出力電圧は電源供給器200からの前記第1出力電圧より充分高い電圧が得られることから,この太陽電池170からの第2出力電圧が定電圧回路13に入力される。更にこの第2出力電圧は,定電圧回路13において前記第2出力電圧より低い駆動電圧に変換され,その駆動電圧でもって信号増幅回路11が駆動するように構成されている。また,太陽電池170の出力が落ちて,その第2出力電圧が前記第1出力電圧より低くなった場合は,電源供給器200からの第1出力電圧が定電圧回路13に入力され,当該定電圧回路13から出力される前記第1出力電圧より低い駆動電圧でもって信号増幅回路11が駆動するように構成されている。つまり,この実施形態では,常時は太陽電池170からの出力電圧でもって動作し,太陽電池170では補うことができないときは端末側装置である電源供給器200からの出力電圧で動作することから省エネルギーが実現できる。
ところが,従来技術のような回路構成を,上述したテレビ信号増幅器100のようなテレビ信号処理装置1に利用すると,次のような問題が考えられる。一般的に家庭用として使われる前記テレビ信号増幅器100や衛星放送受信用の衛星用コンバータのようなテレビ信号処理装置1は,基本的にDC15Vで駆動するように設計されていることから,従来技術のような,商用交流電源を直流に変換する整流回路の出力に太陽電池170を並列接続するような構成では,主に太陽光をエネルギー源として動作させるために,太陽電池170の出力電圧は,前記テレビ信号増幅器100等を駆動するための電圧であるDC15Vより高い電圧が得られるものでないと,太陽電池170優先での動作が保証できない。一方,太陽電池170のパネルは出力電力に応じて相応のサイズが必要となるので,そのため,高い出力電圧が得られる太陽電池170を選択すると,パネルサイズが大きくなり,その結果,コストが高くなると言った問題があった。また,またテレビ信号増幅器100等は屋根上などに設置する場合が多く,パネルサイズが大きくなると,風などによって破壊されないようにパネルを補強したり,取付具を強化したりする必要が生じると共に,アンテナマスト等の支持物に強固に取り付ける必要があることから,取付作業の容易性が失われるといったように,製品自体のコストばかりでなく取付費用を含めたトータルコストが高くなると言った問題があった。
そこで本願においては,こうした問題点を解決するためになされたものであり,
その目的は,エネルギー消費量の少ないテレビ信号処理装置を提供することにある。
他の目的は,小型でも効率よく電力供給できる太陽電池を備えたテレビ信号処理装置を提供することにある。
他の目的は,太陽電池を備えていても,容易に取り付けが行うことができるテレビ信号処理装置を提供することにある。
他の目的は,太陽電池を備えても小型のテレビ信号処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために,請求項1の発明は,少なくとも伝送線路を介して伝送されてくるテレビ信号を受け入れると共に,前記伝送線路に対して所定電圧を出力する電源回路を備えた端末側装置と,前記所定電圧とは別の自然エネルギーで持って発電する発電手段と,少なくともアンテナで受信したテレビ信号を処理して出力する信号処理手段を備え,前記伝送線路を重畳してくる前記所定電圧及び前記発電手段から出力される出力電圧,若しくは,何れか一方の電圧を使って駆動するよう構成された受信側装置と,からなるテレビ信号処理装置において,
前記受信側装置は,前記所定電圧を受けて当該所定電圧より低い第1出力電圧を生成する第1出力電圧生成手段と,前記第1出力電圧生成手段で生成された前記第1出力電圧を,少なくとも前記信号処理手段に供給する手段であって,前記第1出力電圧生成手段と前記信号処理手段との間に備えられ,前記第1出力電圧生成手段から前記信号処理手段に向かう方向だけに前記第1出力電圧を第1駆動電圧として出力するよう構成された第1電流通過手段と,からなる前記信号処理手段の第1駆動回路と,
加えて,前記発電手段が最大出力時に出力する出力電圧を受けたときに,当該出力電圧より低く前記第1出力電圧より高い第2出力電圧を生成する第2出力電圧生成手段と,前記第2出力電圧生成手段で生成された第2出力電圧を,少なくとも前記信号処理手段に供給する手段であって,前記第2出力電圧生成手段から前記信号処理手段に向かう方向だけに前記第2出力電圧を第2駆動信号として出力する第2電流通過手段と,からなる第2駆動回路と,を備え,
前記第2駆動回路における前記第2電流通過手段の出力が,前記第1駆動回路における前記第1電流通過手段と前記信号処理手段との相互接続点と接続するように構成した。
請求項2の発明は,請求項1に記載のテレビ信号処理装置において,前記第2駆動電力生成手段は,太陽光をエネルギーとして電力を生成する太陽電池からなるように構成される。
請求項1の発明によれば,自然エネルギーによる発電手段の出力電力を低くすることができ,この結果,発電手段を小型化することができる。そのため,この小型化した発電手段をテレビ信号処理装置に備えれば,省エネルギー化に伴う製品のコストアップを抑えることができる。また,また,この発電手段と前記テレビ信号処理装置を,夫々別々に例えばアンテナマストのような支持物に取り付けるような実施形態にあっては,発電手段が小型,軽量化できるので,この発電手段を支持物に取り付けるための取付具も簡単な構成で済むようにできるばかりでなく,取付作業も容易にすることができ,製品のトータルコストを抑えることができる。
更に,発電手段を小型化したことによって,テレビ信号処理装置を収納した筐体と当該発電手段を一体的に備えさせるように構成することができれば,前記取付具も必要がなくなることから,更に製品のコストダウンが実現できると共に,取付作業も更に容易にできるようになる。
請求項2の発明によれば,請求項1の発明において,このように構成されたテレビ信号処理装置に使用される太陽電池は,従来技術において必要とされている太陽電池と比較して出力電力を小さくできるので,そのパネルの大きさを小さくすることができる。そのため,例えば,テレビ信号処理装置の筐体と太陽電池を一体的に備えさせても,当該テレビ信号処理装置の外形を余り大きくすることもないし,重量も余り重くならないことから,テレビ信号処理装置の筐体の背面に備えられた,例えばアンテナマストのような支持物に取り付けるような取付金具は,新たにその設計を見直すこともなく従来の金具を利用することができることから,省エネルギー化に伴う製品のコストアップを抑えることができる。しかも,テレビ信号処理装置を支持物に取り付けるだけで設置工事が済むなど作業性の改善も図れることで,トータルコストも大幅に下げることができる。
本発明の第1実施形態に係るテレビ信号処理装置であり,太陽電池を用いて省エネルギー化したときのテレビ受信システムの概略構成図である。 従来技術のテレビ信号処理装置であり,太陽電池を用いて省エネルギー化したときのテレビ受信システムの概略構成図である。 太陽電池の比較データであり,本発明に対応した太陽電池と,従来技術に適応した太陽電池を比較したものである。 具体的な使用例を示すための斜視図である。
本発明にかかるテレビ信号処理装置について,図1を用いて説明する。この図において1が本発明にかかるテレビ信号処理装置である。この実施形態におけるテレビ信号処理装置1は,アンテナ2で受けたテレビ信号を増幅するための機器であって,請求項に記載の受信側装置としてのテレビ信号増幅器10と,同軸ケーブル5を介して伝送されてくる,前記テレビ信号増幅器10からの出力信号を受け入れると共に,当該テレビ信号増幅器10に対して電力供給を行うための機器であって,請求項に記載の端末側装置としての電力供給器20とからなる。
尚,本発明の実施形態では,テレビ信号処理装置1としてテレビ信号増幅器10と電源供給器20を用いた例を示したが,例えば,このテレビ信号増幅器10に替えて,パラボラアンテナで受けた衛星からの電波を受信して,中間周波数帯の信号に周波数変換する衛星コンバータを用い,また,電源供給器20に替えて,当該衛星コンバータからの中間周波信号を受け入れると共に,当該衛星コンバータ電力供給する電源回路を備えた衛星チューナを用いてなるシステムに応用しても良いことは言うまでもない。
この図1において2は,例えば地上デジタル放送などの地上波によるテレビ放送を受信するためのアンテナである。このアンテナ2で受信されたテレビ信号は,受信側装置としてのテレビ信号増幅器10のRF入力端子3から入力される。入力されたテレビ信号は,例えば高周波トランジスタ等から構成された信号増幅回路11において適宜に増幅された後に,電源分離フィルタ22のコンデンサ12bを介してRF出力端子4から出力される。尚,前記信号増幅回路11が請求項に記載の信号増幅手段である。
そして,テレビ信号増幅器10のRF出力端子4から出力されたテレビ信号は,同軸ケーブル5を介して,端末側装置である電源供給器20に伝送される。同軸ケーブル5によって伝送されてきたテレビ信号は,電源供給器20のRF入力端子7から入力され,電源分離フィルタ22のコンデンサ22bを介して,RF出力端子8から出力される。
また,電源供給器20は,当該電源供給器20に備えられた電源回路23において,ACプラグ9によって得られた商用交流電源から,直流電圧であるDC15Vに変換すると共に,当該DC15Vを電源分離フィルタ22のコイル22aを介してRF信号ラインに重畳し,RF入力端子7から出力するように構成されており,このRF入力端子7から出力されたDC15Vは,さらに同軸ケーブル5に重畳され,前記テレビ信号増幅器10に供給される。
テレビ信号増幅器10に供給されたDC15Vは,RF出力端子4から電源分離フィルタ12のコイル12aを介してテレビ信号増幅器10内部に取り込まれる。コイル12aから出力されるDC15Vは,定電圧回路13においてDC15Vより低い第1出力電圧に変換されてから出力するように構成されている。更に,この第1出力電圧は,例えば逆流防止用のダイオード14を介して,少なくとも前記信号増幅回路11を駆動するための第1駆動電圧として出力される。
尚,前記定電圧回路13が請求項に記載の第1出力電圧生成手段であり,また,逆流防止用のダイオード13が請求項に記載の第1電流通過手段である。そして,この実施形態では,前記第1出力電圧生成手段と前記第1電流通過手段とで,前記信号増幅回路11を駆動するための回路である請求項に記載の第1駆動回路を形成している。
一方,自然エネルギーによる発電手段としての太陽電池17によって得られた出力電圧は,定電圧回路18において前記出力電圧より低く前記第1出力電圧より高い第2出力電圧に変換されるように構成されている。更に,この第2出力電圧は,例えば逆流防止用のダイオード19を介して,少なくとも前記信号増幅回路11を駆動するための第2駆動電圧として出力される。
尚,前記定電圧回路18が請求項に記載の第2出力電圧生成手段であり,また,逆流防止用のダイオード19が請求項に記載の第2電流通過手段である。そして,この実施形態では,前記第2出力電圧生成手段と前記第2電流通過手段とで,前記信号増幅回路11を駆動するための回路である請求項に記載の第2駆動回路を形成している。
次に,前記第1駆動回路の出力と前記第2駆動回路の出力は,図中15で示される位置において接続されており,この位置15において前記第1駆動電圧と前記第2駆動電圧が合流することで,この位置15において得られる,太陽電池17からの第2駆動電圧と,電源供給器20からの第1駆動電圧の内の,何れか高いほうの駆動電圧が出力され,テレビ信号増幅器10の構成要素のうち,少なくとも信号増幅回路11を駆動するのである。
つまり,晴天時の昼間のように,太陽電池17の出力を充分出すことができ,太陽電池17からの前記第2駆動電圧が,電源供給器20からの前記第1駆動電圧より充分高い電圧が得られる場合は,この太陽電池17から得られる第2駆動電圧が信号増幅回路11に入力され,当該信号増幅回路11が駆動する。また,太陽電池17の出力が落ちて,その第2駆動電圧が前記第1駆動電圧より低くなった場合は,電源供給器20から得られる第1駆動電圧が信号増幅回路11に入力され,当該信号増幅回路11が駆動するように構成されているのである。このように構成したことによって,常時は太陽電池17からの出力電圧でもって動作し,雨などによって電力が太陽電池17では補うことができないときは,端末側装置である電源供給器20からの出力電圧で動作することから省エネルギーが実現できるのである。
尚,この実施形態における前記第2駆動回路には,前記第2出力電圧生成手段として定電圧回路18を備えた例を示したが,この定電圧回路18はなくても良い。この時,前記太陽電池17が第2出力電圧生成手段となるが,太陽電池17の最大出力電圧は,信号増幅回路11の規格に対応できる値に決めればよい。
ここで,発明人が実験等において確認した,図1で示される本発明のテレビ信号増幅装置10と,図2で示される従来技術のテレビ信号増幅装置100において使われる太陽電池の比較・検討した結果を,具体的なデータを示し説明する。図3は比較データであり,この表に示されるように,前記テレビ信号増幅器10の消費電流は85mAとした場合の比較である。従来技術における太陽電池170は,同軸ケーブル5を介して重畳されてくるDC15Vと逆流防止用のダイオード19等の電圧降下を考慮して,100%の発電時に出力電圧がDC17V得られるものが選択されていることによって,この太陽電池170は略1.4Wの出力電力が必要となる。このような大きさの出力電力を得るためのパネルの大きさを計算(但し,パネルの効率を13パーセントとする)してみると,縦×横が14.5cm×14.5cm(略210平方センチメートル)の大きさが必要となる。
一方,本発明における太陽電池17は,前記DC15Vを使って前記第1出力電圧生成手段において生成される第1出力電圧と逆流防止用のダイオード13等の電圧降下を考慮して,100%の発電時に出力電圧がDC7V得られるものが選択されていることによって,この太陽電池17は略0.6Wの出力電力が必要となる。このような大きさの出力電力を得るためのパネルの大きさを計算(但し,パネルの効率を13パーセントとする)してみると,縦×横が9.4cm×9.4cm(略90平方センチメートル)でよく,本発明の実施形態に適応する太陽電池17のパネルは,従来技術の太陽電池170のパネルの大きさのおよそ43%の大きさでよいことが分かる。
つまり,本発明の実施形態によれば,太陽電池から得られる電圧を合流させる位置を,従来技術のように整流回路から出力された直流電圧と合流させるのではなく,既に詳述したように,本発明のテレビ信号増幅器10は,整流回路から出力された前記直流電圧(つまり,DC15V)には,当該直流電圧を更に低い直流電圧にする第1駆動回路を備えさせ,一方,前記太陽電池17には,当該太陽電池17から得られる直流電圧を,当該電圧より更に低く,しかも,前記第1駆動回路より出力される電圧より高い直流電圧にする第2駆動回路を備え,夫々の出力(所謂,図1における位置15)において合流するように構成したことによって,前記太陽電池の出力電力を,従来技術に対応した太陽電池の出力電力より低くすることができ,この結果,太陽電池を小型化することができる。そのため,この小型化した太陽電池17を上述のようなテレビ信号増幅器10に備えれば,省エネルギー化に伴う製品のコストアップを抑えることができる。
また,この太陽電池17と前記テレビ信号雄増幅器10を,例えば夫々別々に,アンテナマストのような支持物に取り付けるような実施形態にあっては,太陽電池17が小型,軽量化できるので,当該太陽電池17を支持物に取り付けるための取付具も簡単な構成でできるばかりでなく,取付作業も容易にすることができる。
更に,太陽電池17を小型化したことによって,テレビ信号増幅回路を収納した筐体と当該太陽電池17を一体的に備えさせるように構成することができれば,前記取付具も必要がなくなることから,更に製品のコストダウンが実現できると共に,取付作業も更に容易にできるようになる。
このように構成されたテレビ信号処理装置1の具体的な使用方法について図4を用いて説明する。一般的にテレビ受信関連機器は屋根の上やベランダ等に設置する場合が多いので,小型で軽量なものが望まれている。何故なら,形状が大きかったり,重量が重かったりすると,危険を伴う機器の設置工事がやりにくくなったり,アンテナマスト等の支持物を補強したりする必要があり,製品コストばかりでなく取付工事の工賃もアップして,トータルコストが高くなってしまうからである。
例えば,図4(a)に示されているように,アンテナマスト50に取付けられたテレビ信号増幅器100に対して太陽電池170を備えて省エネルギー化を図ろうとする場合,太陽電池170とテレビ信号増幅器100の筐体を一体的に形成するのが望ましいが,テレビ信号増幅器100の背面に備えられ,テレビ信号増幅器100をアンテナマスト50に取り付けるための,図には示されていない取付金具は,テレビ信号増幅器100を支えるために設計されたものであり,大きくて,しかも重い太陽電池170も含めて支えようとすると,総重量ばかりでなく,風等によって受ける圧力に耐え得るようにしなければならないので,前記取付金具の強度を上げるために設計の見直しが必要となるばかりでなく,これに伴いコストアップとなる。このため,図4(a)に示されるように,太陽電池170とテレビ信号増幅器100をそれぞれ別にアンテナマスト50に取り付ける方法を考えると,この実施例の場合,太陽電池170を支持するための専用の取付具51が必要となり,更にコストアップになるばかりでなく,取付工事の効率も悪くなる。また,アンテナマスト50は,アンテナやテレビ信号増幅器100に加え,太陽電池170を支える必要があるため,アンテナマスト50の強度アップ,アンテナマスト50を屋根などに固定するための固定手段の強化など,全ての見直しが必要となる。
ところが本発明の実施形態にかかるテレビ信号増幅器10に備えた太陽電池17は,従来技術において必要とされている太陽電池170と比較して,そのパネルの大きさは,半分以下の約43パーセントの大きさでよく,そのため,図4(b)に良く示されているように,テレビ信号増幅器10の筐体と太陽電池17を一体的に備えるように形成としても,当該テレビ信号増幅器10の外形を余り大きくすることもないし,重量も余り重くならないことから,本発明の実施形態の回路構成にすれば,テレビ信号増幅器10の筐体の背面に備えられた,例えばアンテナマストのような支持物に取り付けるような取付金具は,新たに設計を見直すこともなく従来の金具を利用することができることから,省エネルギー化に伴う製品のコストアップを抑えることができる。しかも,テレビ信号増幅器10を支持物に取り付けるだけで設置工事が済むなど作業性の改善も図れることで,トータルコストも大幅に上がることもない。
更に,図4(c)に本発明の別の実施形態を示す。この図において31で示されるのは衛星放送を受信するパラボラアンテナであり,この実施形態ではパラボラアンテナ31に備えられた衛星コンバータ30に上記構成を適応したものである。この応用例は次の点において極めて有効である。即ち,太陽電池17のパネルの大きさを小さくできるので,前記テレビ信号増幅器10と同様に,衛星コンバータ30の筐体と太陽電池17を一体的に備えさせることができるし,例え一体的に備えさせても,この衛星コンバータ30の外形は,従来のコンバータと比較しても余り大きくならないことから,衛星コンバータ30によるパラボラアンテナ31に入来する電波の遮蔽が殆どなく,受信信号のC/Nに影響を与えることなく衛星コンバータ30を省エネルギー化できる。また,日本ではパラボラアンテナ31は,概ね南西方向を向けて設置するので,衛星コンバータ30は効率よく太陽光を受けることができるので,良好に衛星コンバータ30が駆動され,効率よく省エネルギーが実現できる。

尚,本発明は,以下に例示するように,本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の構成を適宜に変更して実施することも可能である。
本発明は,テレビ信号処理装置1として,テレビ信号増幅器10や衛星コンバータ20を太陽電池を用いて省エネルギー化する例を示したが,特にこの実施形態に限定するものではなく,商用交流電源から直流電圧を得て駆動する装置において,太陽電池を用いて省エネルギー化する場合に広く適用できることは言うまでもない。
また,上記実施例は,発電手段として太陽電池を用いた例を示したが,自然エネルギーを使って発電するものなら,太陽電池でなくても良い。
1…テレビ信号処理装置,2…アンテナ,3…RF入力端子,4…RF出力端子,5…同軸ケーブル,6…分配器,7…RF入力端子,8…RF出力端子,9…ACプラグ,10…テレビ信号増幅器(受信側装置),11…信号増幅回路,12…電源分離フィルタ,12a…コイル,12b…コンデンサ,13…定電圧回路,14…逆流防止用のダイオード(第1電流通過手段),15…位置,17…太陽電池,18…定電圧回路,19…逆流防止用のダイオード(第2電流通過手段),20…電源供給装置(端末側装置),22…電源分離フィルタ,22a…コイル,22b…コンデンサ,30…衛星コンバータ,31…パラボラアンテナ,50…アンテナマスト,51…取付具。

Claims (2)

  1. 少なくとも伝送線路を介して伝送されてくるテレビ信号を受け入れると共に,前記伝送線路に対して所定電圧を出力する電源回路を備えた端末側装置と,前記所定電圧とは別の自然エネルギーで持って発電する発電手段と,少なくともアンテナで受信したテレビ信号を処理して出力する信号処理手段を備え,前記伝送線路を重畳してくる前記所定電圧及び前記発電手段から出力される出力電圧,若しくは,何れか一方の電圧を使って駆動するよう構成された受信側装置と,からなるテレビ信号処理装置において,
    前記受信側装置は,前記所定電圧を受けて当該所定電圧より低い第1出力電圧を生成する第1出力電圧生成手段と,前記第1出力電圧生成手段で生成された前記第1出力電圧を,少なくとも前記信号処理手段に供給する手段であって,前記第1出力電圧生成手段と前記信号処理手段との間に備えられ,前記第1出力電圧生成手段から前記信号処理手段に向かう方向だけに前記第1出力電圧を第1駆動電圧として出力するよう構成された第1電流通過手段と,からなる前記信号処理手段の第1駆動回路と,
    加えて,前記発電手段が最大出力時に出力する出力電圧を受けたときに,当該出力電圧より低く前記第1出力電圧より高い第2出力電圧を生成する第2出力電圧生成手段と,前記第2出力電圧生成手段で生成された第2出力電圧を,少なくとも前記信号処理手段に供給する手段であって,前記第2出力電圧生成手段から前記信号処理手段に向かう方向だけに前記第2出力電圧を第2駆動信号として出力する第2電流通過手段と,からなる第2駆動回路と,を備え,
    前記第2駆動回路における前記第2電流通過手段の出力が,前記第1駆動回路における前記第1電流通過手段と前記信号処理手段との相互接続点と接続するように構成されてなることを特徴としたテレビ信号処理装置。
  2. 前記第2出力電圧生成手段は,太陽光をエネルギーとして電力を生成する太陽電池からなることを特徴とした請求項1に記載のテレビ信号処理装置。
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