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JP5145376B2 - 車体前部構造 - Google Patents
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JP5145376B2 - 車体前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体前後方向にフロントサイドフレームが延出され、フロントサイドフレームの後側から車体後方にフロアフレームが延ばされる車体前部構造に関する。
車体前部構造として、車体前後方向に延びて後端部がダッシュパネルに接続されるとともに、左右の側面部と上下の水平面部とを有して断面略矩形状とされた中空フレーム部材を有するものがある。
フレーム部材には、車体前後方向の衝撃荷重の作用時に車幅方向の一方側に折れ曲がる折曲予定部が設けられる。また、フレーム部材における折曲予定部を含む前後所定範囲の内部空間に、フレーム部材の折曲途中から、フレーム部材における車幅方向の一方側とは反対側の側面部の内面と当接する補強部材が設けられている。
この車体前部構造によれば、前突荷重が作用する場合にフレーム部材の折れ曲がりが一気に進行することを抑制することが可能である(例えば、特許文献1参照。)。
また、車体前部構造として、左右一対のフロントフレームを有するものであり、フロントフレームには、長手方向の全長にわたり直線状の第1稜線を備える軸荷重受け部材と、軸荷重受け部材に溶接され、第1稜線の前後方向の略中央部分から分岐し、後方に向かうに連れて内側方向に湾曲する第2稜線を備えるモーメント受け部材とから構成されたものがある。
この車体前部構造によれば、フロントフレームの湾曲部に発生する曲げモーメントを低減でき、前突荷重をフレームの軸で受けることが可能である(例えば、特許文献2参照。)。
特開2009−234495公報 特開2006−290311公報
ここで、特許文献1の車体前部構造は、前突荷重が作用する場合にフレーム部材の折れ曲がりが一気に進行することを抑制することが可能である。特許文献2の車体前部構造は、フロントフレーム(フロントサイドフレーム)の湾曲部に発生する曲げモーメントを低減できる。しかし、このようなフロントサイドフレームを有する車体前部構造では、フロントサイドフレームに前突荷重が作用する場合に、前突荷重を効率よく伝達することができることが望まれる。
本発明は、フロントサイドフレームとフロアフレームとの結合を強化することができるとともに、例えば、フロントサイドフレームに前突荷重が作用した場合にも、前突荷重を効率よく伝達することができる車体前部構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体前後方向に延出されたフロントサイドフレームと、車幅方向に且つ車体後方に下傾斜させて延ばされ、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュボードロアパネルと、フロントサイドフレームの後側から車体後方に延ばされたフロアフレームと、フロアフレームとフロントサイドフレームとを結合するアダプタと、を備えた車体前部構造であって、フロントサイドフレームに、断面矩形状のフロントサイドフレーム本体を備え、フロアフレームに、ダッシュボードロアパネルの車体後方に下傾斜させた傾斜面に沿わせたフロアフレーム前部を備え、アダプタが、フロントサイドフレーム本体の内側及び外側壁、上及び下壁の四つの内面に重なり結合する、底壁および結合面となる4つの側壁を有するボックス形状を呈し、アダプタの3つの側壁が、フロアフレーム前部の外縦部、底部、内縦部の外面に重なり結合し、残る1つの側壁がダッシュボードロアパネルを挟んで車室側に配置されるクロスメンバと結合することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、フロントサイドフレーム本体が、内側壁が直線状の前部フレーム部と、外側から内側へ湾曲する後部フレーム部とから形成されるとともに、前部フレーム部の後端と結合し同じ直線状に延びるスチフナを内蔵し、スチフナの後端をアダプタの外側部に結合することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、フロントサイドフレーム本体の内側壁が、アダプタの内側部に結合することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、スチフナが、スチフナ本体から上及び下フランジを折り曲げたコ字状断面であり、上及び下フランジを、フロントサイドフレーム本体の上及び下壁へ結合することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、アダプタが、1枚の板材を折り曲げ、底壁及び3面の結合面となる側壁を形成する本体部と、この本体部に合わせられる別体の補強板と、からボックス形状が構成され、補強板の側壁が残りの1面の結合面を形成することを特徴とする。
本発明は以下の効果を奏する。
請求項1に係る発明では、車体前後方向に延出されたフロントサイドフレームと、車幅方向に且つ車体後方に下傾斜させて延ばされ、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュボードロアパネルと、フロントサイドフレームの後側から車体後方に延ばされたフロアフレームと、フロアフレームとフロントサイドフレームとを結合するアダプタと、を備える。フロントサイドフレームに、断面矩形状のフロントサイドフレーム本体を備える。フロアフレームに、ダッシュボードロアパネルの車体後方に下傾斜させた傾斜面に沿わせたフロアフレーム前部を備える。
アダプタが、フロントサイドフレーム本体の内側及び外側壁、上及び下壁の四つの内面に重なり結合する、底壁および結合面となる4つの側壁を有するボックス形状を呈するので、フロントサイドフレームとフロアフレームとの結合を強化することができる。
さらに、アダプタの3つの側壁が、フロアフレーム前部の外縦部、底部、内縦部の外面に重なり結合し、残る1つの側壁がダッシュボードロアパネルを挟んで車室側に配置されるクロスメンバと結合したので、例えば、フロントサイドフレームに前突荷重が作用した場合にも、後方のクロスメンバにより前突荷重を受けることができる。これにより、前突荷重を効率よく伝達することができる。
請求項2に係る発明では、フロントサイドフレーム本体が、内側壁が直線状の前部フレーム部と、外側から内側へ湾曲する後部フレーム部とから形成される。これにより、フロントサイドフレーム本体は、例えば、コ字状断面の本体と蓋部材とにより構成できるので、製造を簡単におこなうことができ、金型費の低減を図ることができ、組立性の向上を図ることができ、部品精度の向上も図ることができる。
前部フレーム部の後端と結合し同じ直線状に延びるスチフナを内蔵し、スチフナの後端をアダプタの外側部に結合したので、例えば、前突荷重がフロントサイドフレーム本体に作用したときに、直線的にアダプタに伝達することができる。
請求項3に係る発明では、フロントサイドフレーム本体の内側壁が、アダプタの内側部に結合したので、例えば、前突荷重がフロントサイドフレーム本体に作用する場合に、フロントサイドフレーム本体の内側に曲がった形状であっても、フロントサイドフレーム本体に発生する曲げモーメントに対してアダプタで抗力を発生させることができる。
請求項4に係る発明では、スチフナが、スチフナ本体から上及び下フランジを折り曲げたコ字状断面である。
上及び下フランジを、フロントサイドフレーム本体の上及び下壁へ結合したので、フロントサイドフレーム本体は断面矩形状の閉断面が形成されており、さらに、スチフナとフロントサイドフレーム本体とでもう一つの閉断面を形成することができる。この結果、2つの閉断面でフロントサイドフレーム本体の折れ曲がりを防止することができる。
請求項5に係る発明では、アダプタが、1枚の板材を折り曲げ、底壁と3面の結合面となる側壁を形成する本体部と、この本体部に合わせられる別体の補強板と、からボックス形状が構成され、補強板の側壁が残りの1面の結合面を形成するようにしたので、アダプタを鋼板のプレス成形により容易に製造できる。また、本体部又は補強板のいずれかの強度を高めることができ、伝達荷重の大きさを想定してアダプタの強度設計をすることができる。すなわち、伝達荷重の制御が可能となる。
本発明に係る車体前部構造を採用した車体を示す斜視図である。 本発明に係る車体前部構造の斜視図である。 図2に示される車体前部構造の車室側から見た斜視図である。 図2に示される車体前部構造のフロントサイドフレームの斜視図である。 図2に示される車体前部構造のフロントサイドフレームの内部を示す斜視図である。 図2に示される車体前部構造のフロントサイドフレームの平面図である。 図2に示される車体前部構造のフロントサイドフレームの分解斜視図である。 図2に示される車体前部構造のフロントサイドフレームの分解した平面図である。 図4の9−9線断面図である。 図4の10−10線断面図である。 図4の11−11線断面図である。 図4の12−12線断面図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1〜図3に示されるように、車体前部構造10は、車体13の前側に採用されている。正面衝突したときに左右のフロントサイドフレーム16、17で衝撃(荷重)を吸収するために、主にフロントサイドフレーム16,17のフロントサイドフレーム本体18(図3参照)のフレーム後端21にアダプタ(ボックス部材)22を接合し、このアダプタ22にそれぞれ左右のフロアフレーム24,25を接合している。
以降で具体的に説明していく。
車体13は、車室28の前のエンジンルーム(フロントボデー)29、車室28のフロア(床)31aをなすアンダボデー31を備える。
エンジンルーム29は、フロントサイドフレーム16を左に設け、フロントサイドフレーム17を右に設けている。
これらのフロントサイドフレーム16、17はエンジン32や変速機33を支持している。フロントサイドフレーム16,17は、ほぼ対象である。
フロントサイドフレーム16,17は、エンジン32や変速機33を横置きに配置するため、図6に示す通り、湾曲している。
エンジン32や変速機33は、図1のように、一体でサブフレーム34に載せられる。そして、サブフレーム34を下方から矢印a1のように左右のフロントサイドフレーム16,17に取付けることによって、支持される。
アンダボデー31は、左・右のフロントサイドフレーム16、17にそれぞれ連続している左・右フロアフレーム24、25を備える。
次に、車体前部構造10の主要構成を図1〜図12で説明する。
図2、図3に示されたように、車体前部構造10は、車体前後方向に延出されたフロントサイドフレーム17と、車幅方向に且つ車体後方に下傾斜させて延ばされ、エンジンルーム29と車室28とを仕切るダッシュボードロアパネル19と、フロントサイドフレーム17の後側から車体後方に延ばされたフロアフレーム25と、フロアフレーム25とフロントサイドフレーム17とを結合するアダプタ22と、アダプタ22がダッシュボードロアパネル19を挟んで車室28側に配置されるクロスメンバ23と、フロントサイドフレーム17に設けられ、フロントサイドフレーム本体18を補強するスチフナ(スティフナー)46と、フロントサイドフレーム17に設けられ、エンジン32を支持するサブフレーム34の支持部分を補強するサブフレームマウントスチフナ(サブフレーム中央取付け部)63と、フロントサイドフレーム17に設けられ、エンジンマウント(不図示)取付用の第1及び第2ブラケット61,62と、を備えている。なお、第2ブラケット62は、後述するカラーナット保持ブラケットである。
図3、図4に示されたように、フロアフレーム25は、ダッシュボードロアパネル19の車体後方に下傾斜させた傾斜面19aに沿わせたフロアフレーム前部67を備える。
車体前部構造10は、車両36の正面から後方の車室28の床へ向かって延びる左右のフロントサイドフレーム16、17を設け、フロントサイドフレーム16、17に床のフロアフレーム24、25を連続させている。
フロントサイドフレーム16、17は、フロントサイドフレーム本体18が断面矩形で中空を形成し、図6に示されたように、前部フレーム部(前側)38が直線状をなし、後部フレーム部(後側)41が互いに接近していくように湾曲状をなし、車両36内側へ向いた内側壁43と、対向する外側壁44と、を備える。
そして、フロントサイドフレーム本体18のフレーム後端21にフロアフレーム24、25をアダプタ22で接合している。
フロントサイドフレーム本体18の後部フレーム部41(且つフロントサイドフレーム17の後側)の内部にスチフナ46を配置するとともに、スチフナ46の前端47を内側壁43のうち前部フレーム部38の後端(スチフナ接合部)48に接合し、スチフナ46の後端51を外側壁44の外側壁後端53に接合した。
また、スチフナ46の後端51に、アダプタ22の側壁(外側部)55(図5参照)を接合するとともに、アダプタ22のうち少なくとも、側壁(外側部)55に対向している側壁(内側部)56にフレーム後端21を接合している。
スチフナ46の上フランジ102及び下フランジ103をフロントサイドフレーム本体18の内側壁43及び外側壁44に連続している上壁71及び下壁72(図4参照)にそれぞれ接合している。
次に、図4〜図12でフロントサイドフレーム17を詳しく説明する。
図5は外側壁44を有する蓋部材27を本体26から取り外した状態である。
フロントサイドフレーム本体18は、外側に開ロする断面コ字状の本体26と、この本体26を塞ぐ蓋部材27とが合わせられた閉断面のフレームであり、前方を前部フレーム部38(図6参照)、後方を後部フレーム部41と、呼ぶことにする。フロントサイドフレーム本体18は、先端から垂下したサブフレーム前部マウント部58(図4参照)を備える。
さらに、エンジンマウント(不図示)取付用の第1ブラケット61、第2ブラケット62と、スチフナ46と、サブフレームマウントスチフナ63と、を備える。
一方、フロアフレーム24、25にサブフレーム後部マウント部64(図5参照)を設けた。また、フロアフレーム24、25から車両36の外側へ向けてアウトリガー66を延ばしている。
さらに、アダプタ22から車両36の後方へ向けフロアフレーム前部67(図4参照)を延ばしている。
次に、フロントサイドフレーム16、17のフロントサイドフレーム本体18を詳しく説明する。
フロントサイドフレーム本体18は、断面コ字状に形成して外側壁44を接合することで断面矩形、言い換えると外側に開ロする断面コ字状の本体26と、この本体26を塞ぐ外側壁44を備えた蓋部材27とで閉断面形状を形成している。
この断面コ字状の本体26は、内側壁43、上壁71、下壁72で形成している。
フロントサイドフレーム本体18の開口を車両36の外側(図5の矢印a3の方向)へ向けて配置し、上壁71に連ねて外側フランジ(溶接フランジ部)74が形成され、下壁72に連ねて外側フランジ(溶接フランジ部)75(図9参照)が形成されている。
外側壁44(蓋部材27)は、図6に示す通り、前から順に第1谷折れ部81、山折れ部82、第2谷折れ部83が形成されている。
第1谷折れ部81はフロントサイドフレーム17の全長の半分に位置する中央から少し前に形成されている。外側壁44は、外側壁前部85が先端から第1谷折れ部81まで斜めに形成されている。
「斜め」とは、先端から内側壁43へ向け傾斜させることで、フロントサイドフレーム17の断面積を先端の最大から第1谷折れ部81の最小まで漸減させている形態である。
フロントサイドフレーム本体18では、断面矩形状の閉断面126(図2参照)が形成されている。さらに、スチフナ46とフロントサイドフレーム本体18とでもう一つの閉断面127が形成されている。
次に、エンジン支持用の第1ブラケット61、第2ブラケット62を図5で詳しく説明する。
その次に、スチフナ46を図4、図5で詳しく説明する。
第1ブラケット61は、フロントサイドフレーム17の前部フレーム部38の全長のほぼ半分の位置にある中央に、且つ内部に設けられている。
第1ブラケット61は内側壁43に接合した第1内接合部87が形成され、この第1内接合部87に連ねて第1仕切り部88が形成されている。
この第1仕切り部88に連ね第1上接合片91が上壁71(溶接フランジ部74)と外側壁44に挟まり接合されるように形成されている。第1仕切り部88に連ね第1下接合片92が下壁72(溶接フランジ部75)と外側壁44に挟まり接合されるように形成されている。また、第1ブラケット61には、エンジンマウント(不図示)取付用のカラーナット78が設けられている。
第2ブラケット62(カラーナット保持ブラケット)は、内側壁43に接合した第2内接合部95が形成され、この第2内接合部95に連ねて第2仕切り部96が形成されている。
この第2仕切り部96に連ね第2上接合片97が上壁71(溶接フランジ部74)と外側壁44に挟まり接合されるように形成されている。第2仕切り部96に連ね第2下接合片98が下壁72(溶接フランジ部75)と外側壁44に挟まり接合されるように形成されている。また、第2ブラケット62には、エンジンマウント(不図示)取付用のカラーナット79が設けられている
スチフナ46は、フロントサイドフレーム17の前部フレーム部38の内側壁43の延長線にほぼ一致するように車両後方へ延ばしたものである。
スチフナ46は、スチフナ本体101の前端47がフロントサイドフレーム本体18の内側壁43に接合され、スチフナ本体101の上フランジ102がフロントサイドフレーム本体18の上壁71に接合されている。
また、スチフナ本体101の下フランジ103がフロントサイドフレーム本体18の下壁72に接合され、スチフナ本体101の後端51がアダプタ22と外側壁44に挟まり接合されるように形成されている。
スチフナ46は、フロントサイドフレーム本体18より高強度とする。
さらに、フロントサイドフレーム本体18は、本体26側車体内方の内側壁43が直線状の前部フレーム部38と、外側から内側へ湾曲する後部フレーム部41とから形成されるとともに、前部フレーム部38の後端48と結合し同じ直線状に延びるスチフナ46を内蔵し、スチフナ46の前端47がエンジンマウント(不図示)取付用のカラーナット保持ブラケット(第2ブラケット)62の後方に設けられる。
以上より、フロントサイドフレーム本体18が、内側壁43が直線状の前部フレーム部38と、外側から内側へ湾曲する後部フレーム部41とから形成されるとともに、前部フレーム部38の後端48と結合し同じ直線状に延びるスチフナ46を内蔵し、スチフナ46の後端51をアダプタ22の外側部55に結合したものと言える。
またスチフナ46は、スチフナ本体101から上及び下フランジ102,103を折り曲げたコ字状断面であり、上及び下フランジ102,103を、フロントサイドフレーム本体18の上及び下壁71,72へ結合する部材でもある。
次に、アダプタ22を主に図7、図11、図12で詳しく説明する。
アダプタ22は、開口を車両36(図1参照)後方へ向けてフロントサイドフレーム17のフレーム後端21に嵌合している。
アダプタ22は、1枚の板材を折り曲げ、底壁106及び3面の結合面となる側壁55,56,118を形成する本体部124と、この本体部124に合わせられる別体の補強部125と、からボックス形状が構成され、補強部125の側壁113が残りの1面の結合面を形成する。
アダプタ22は、本体部124と、この本体部124に接合される補強部125とから構成される。本体部124に、フロントサイドフレーム17の内部を仕切るように底壁(仕切り側部)106が形成されている。
この底壁106から側壁(外側部)55、側壁(内側部)56及び側壁118が曲げ形成されている。
側壁(内側部)56の外面がフロントサイドフレーム17の内側壁43の内面に重なり接合している。
一方、側壁(内側部)56の内面がフロアフレーム25の内縦部108の外面に重なり接合している。
アダプタ22の本体部124は、側壁(外側部)55が対向して形成されている。
この側壁(外側部)55の外面が、図11に示す通り、スチフナ本体101の後端51に重なり接合している。
さらに、側壁(外側部)55の外面は、フロントサイドフレーム17の外側壁44に重なり接合している。一方、側壁(外側部)55の内面がフロアフレーム25の外縦部112の外面に重なり接合している。
側壁118の外面がフロントサイドフレーム17の下壁72の内面に重なり接合している。一方、側壁118の内面がフロアフレーム25の底部121の外面に重なり接合している。
また、アダプタ22の補強部125は、本体部124に連なる側壁(連結天部)113が形成されている。この側壁(連結天部)113は、フロントサイドフレーム17の上壁71の内面に重なり接合している。
側壁(連結天部)113には、連結天部113に直交する補強リブ部115、補強リブ部125a、溶接フランジ116、溶接フランジ125bが形成される。
補強リブ部115、補強リブ部125aは、図3に示されるダッシュボードロアパネル19を挟んで車室28側に配置されるクロスメンバ23と結合(接合)される。
溶接フランジ116は、本体部124の側壁(外側部)55に溶接される。溶接フランジ125bは、本体部124の側壁(内側部)56に溶接される。
すなわち、アダプタ22は、フロントサイドフレーム本体18の内側及び外側壁43,44、上及び下壁71,72の四面に結合するボックス形状を呈し、アダプタ22がダッシュボードロアパネル19を挟んで車室28側に配置されるクロスメンバ23と結合する部材である。
また、フロントサイドフレーム本体18の内側壁43が、アダプタ22の内側部56に結合しているものと言える。
図1〜図12に示されたように、車体前部構造10では、車体前後方向に延出されたフロントサイドフレーム17と、車幅方向に且つ車体後方に下傾斜させて延ばされ、エンジンルーム29と車室28とを仕切るダッシュボードロアパネル19と、フロントサイドフレーム17の後側から車体後方に延ばされたフロアフレーム25と、フロアフレーム25とフロントサイドフレーム17とを結合するアダプタ22と、を備える。
アダプタ22が、フロントサイドフレーム本体18の内側及び外側壁43,44、上及び下壁71,72の四面に結合するボックス形状を呈するので、フロントサイドフレーム17とフロアフレーム25との結合を強化することができる。
さらに、アダプタ22がダッシュボードロアパネル19を挟んで車室28側に配置されるクロスメンバ23と結合したので、例えば、フロントサイドフレーム17に前突荷重が作用した場合にも、後方のクロスメンバ23により前突荷重を受けることができる。これにより、前突荷重を効率よく伝達することができる。
フロントサイドフレーム本体18が、内側壁43が直線状の前部フレーム部38と、外側から内側へ湾曲する後部フレーム部41とから形成される。これにより、フロントサイドフレーム本体18は、例えば、コ字状断面の本体26と蓋部材27とにより構成できるので、製造を簡単におこなうことができ、金型費の低減を図ることができ、組立性の向上を図ることができ、部品精度の向上も図ることができる。
前部フレーム部38の後端48と結合し同じ直線状に延びるスチフナ46を内蔵し、スチフナ46の後端51をアダプタ22の外側部55に結合したので、例えば、前突荷重がフロントサイドフレーム本体18に作用したときに、直線的にアダプタに伝達することができる。
フロントサイドフレーム本体18の内側壁43が、アダプタ22の内側部56に結合したので、例えば、前突荷重がフロントサイドフレーム本体18に作用する場合に、フロントサイドフレーム本体18の内側に曲がった形状であっても、フロントサイドフレーム本体18に発生する曲げモーメントに対してアダプタ22で抗力を発生させ、曲げモーメントを打ち消すことができる。
スチフナ46が、スチフナ本体101から上及び下フランジ102,103を折り曲げたコ字状断面であり、上及び下フランジ102,103を、フロントサイドフレーム本体18の上及び下壁71,72へ結合したので、フロントサイドフレーム本体18は断面矩形状の閉断面126が形成されており、さらに、スチフナ46とフロントサイドフレーム本体18とでもう一つの閉断面127を形成することができる。この結果、2つの閉断面126,127でフロントサイドフレーム本体18の折れ曲がりを防止することができる。
アダプタ22が、1枚の板材を折り曲げ、底壁106及び3面の結合面となる側壁55,56,118を形成する本体部124と、この本体部124に合わせられる別体の補強部125と、からボックス形状が構成され、補強部125の側壁113が残りの1面の結合面を形成するようにしたので、アダプタ22を鋼板のプレス成形により容易に製造できる。また、本体部124又は補強部125のいずれかの強度を高めることができ、伝達荷重の大きさを想定してアダプタ22の強度設計をすることができる。すなわち、伝達荷重の制御が可能となる。
尚、本発明に係る車体前部構造は、図2、図3に示すように、アダプタ22がダッシュボードロアパネル19を挟んで車室28側に配置されるクロスメンバ23と結合したが、これに限るものではなく、ダッシュボードロアパネル19のみに、若しくは、ダッシュボードロアパネル19廻りに設けられる他の補強部材に結合させるものであってもよい。
本発明は、フロアフレームとフロントサイドフレームとを結合するアダプタと、を備えた車体前部構造を有する自動車への適用に好適である。
10…車体前部構造、17…フロントサイドフレーム、18…フロントサイドフレーム本体、19…ダッシュボードロアパネル、22…アダプタ、23…クロスメンバ、25…フロアフレーム、28…車室、29…エンジンルーム、38…前部フレーム部、41…後部フレーム部、43,44…内側及び外側壁、46…スチフナ、48…前部フレーム部の後端、51…スチフナの後端、55…側壁(外側部)、56…側壁(内側部)、71,72…上及び下壁、101…スチフナ本体、102,103…上及び下フランジ、106…底壁、113…側壁、118…側壁、124…本体部、125…補強部。

Claims (5)

  1. 車体前後方向に延出されたフロントサイドフレームと、車幅方向に且つ車体後方に下傾斜させて延ばされ、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュボードロアパネルと、フロントサイドフレームの後側から車体後方に延ばされたフロアフレームと、該フロアフレームとフロントサイドフレームとを結合するアダプタと、を備えた車体前部構造であって、
    前記フロントサイドフレームは、断面矩形状のフロントサイドフレーム本体を備え、
    前記フロアフレームは、前記ダッシュボードロアパネルの車体後方に下傾斜させた傾斜面に沿わせたフロアフレーム前部を備え、
    前記アダプタは、前記フロントサイドフレーム本体の内側及び外側壁、上及び下壁の四つの内面に重なり結合する、底壁および結合面となる4つの側壁を有するボックス形状を呈し、該アダプタの3つの側壁が、前記フロアフレーム前部の外縦部、底部、内縦部の外面に重なり結合し、残る1つの側壁が前記ダッシュボードロアパネルを挟んで車室側に配置されるクロスメンバと結合することを特徴とする車体前部構造。
  2. 記フロントサイドフレーム本体は、前記内側壁が、直線状の前部フレーム部と、外側から内側へ湾曲する後部フレーム部とから形成されるとともに、前部フレーム部の後端と結合し同じ直線状に延びるスチフナを内蔵し、該スチフナの後端を前記アダプタの外側部に結合することを特徴とする請求項1記載の車体前部構造。
  3. 前記フロントサイドフレーム本体は、内側壁が、前記アダプタの内側部に結合することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車体前部構造。
  4. 前記スチフナは、スチフナ本体から上及び下フランジを折り曲げたコ字状断面であり、前記上及び下フランジを、前記フロントサイドフレーム本体の上及び下壁へ結合することを特徴とする請求項2又は請求項3記載の車体前部構造。
  5. 前記アダプタは、1枚の板材を折り曲げ、底壁及び3面の結合面の側壁を形成する本体と、この本体に合わせられる別体の補強部と、からボックス形状が構成され、該補強部の側壁が残りの1面の結合面を形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の車体前部構造。
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