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JP5145482B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents
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JP5145482B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Description

ここに開示されている技術は、レンズ鏡筒に関する。
撮像装置として例えばデジタルカメラが知られている。デジタルカメラはレンズ鏡筒および撮像素子を有している。撮像素子は、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサーである。撮像素子はレンズ鏡筒で形成された光学像を画像信号に変換する。こうして、被写体の画像データを取得することができる。
特開2003−315660号公報
レンズ鏡筒は光学系を支持する複数の枠体を有している。ある枠体はカム部材を有しており、他の枠体には案内溝が形成されている。カム部材は案内溝に挿入されている。両枠体が相対回転すると、カム部材が案内溝に案内され、両枠体が光軸方向に相対移動する。このような構成により沈胴式のレンズ鏡筒が実現されている。
しかし、レンズ鏡筒に外力が作用すると枠体に外力が伝わり、カム部材や案内溝が破損するおそれがある。
そこで、カム部材および案内溝に加えて、枠体には補強突起および補強溝が設けられている。レンズ鏡筒に外力が作用しても、補強突起および補強溝でも外力を受けることができるので、カム部材および案内溝の破損を抑制することができる。
しかし、案内溝に加えて補強溝を枠体に設けることで、枠体の径を大きくしたり、あるいは、案内溝をコンパクトにしたりすることが必要となる。つまり、補強溝により設計の自由度が低下するおそれがある。
ここに開示されるレンズ鏡筒は、概ね円筒形状の第1枠と、第2枠と、を備えている。第1枠は、円周方向に間隔を空けて配置された少なくとも3つのカム溝と、隣り合うカム溝の間に配置された少なくとも1つの第1側壁部と、を有している。第2枠は、カム溝にそれぞれ挿入された少なくとも3つのカムフォロアと、第1側壁部と当接可能に配置された少なくとも1つの突出部と、を有している。第1枠および第2枠が相対回転すると、第1枠および第2枠は第1方向に相対移動可能である。第1方向から見た場合に、突出部は、円周方向においてカムフォロアの間に配置されている。突出部の位置はカムフォロアの位置と第1方向にずれている。
このレンズ鏡筒では、外力が作用しても突出部が第1側壁部に当接するので、カムフォロアおよびカム溝に加えて、突出部および第1側壁部により外力を受けることができる。したがって、第1枠および第2枠の破損を抑制することができる。
また、第1方向から見た場合に、突出部は、円周方向においてカムフォロアの間に配置されている。さらに、突出部の位置がカムフォロアの位置と第1方向にずれている。それに伴い第1側壁部の位置がカム溝の位置と第1方向にずれる。よって、第1側壁部およびカム溝を効率よく配置しやすくなる。
以上より、ここに開示されるレンズ鏡筒であれば、強度の向上を図りつつ設計の自由度を高めることができる。
デジタルカメラの斜視図 レンズ鏡筒の斜視図 レンズ鏡筒の分解斜視図 駆動枠の斜視図 (A)駆動枠の斜視図、(B)駆動枠の斜視図 駆動枠の平面図 駆動枠の外周面の展開図(内周側から見た展開図) 図7の部分拡大図 図7の部分拡大図 (A)第1レンズ枠の斜視図、(B)第1レンズ枠の斜視図 (A)第1カムフォロアの平面図、(B)第1カムフォロアの断面図 (A)第1補助ピンの平面図、(B)第1補助ピンの断面図 第1レンズ枠の内周面の展開図 第1カムフォロアおよび第1補助ピンの位置関係を示す図 第1レンズ枠の平面図 (A)補助ピン周辺の拡大断面図、(B)カムフォロア周辺の拡大断面図(第2実施形態) (A)補助ピン周辺の拡大断面図、(B)カムフォロア周辺の拡大断面図(第2実施形態) 第1カムフォロアおよび第1補助ピンの位置関係を示す図(他の実施形態) 第1レンズ枠の内周面の展開図(他の実施形態) 第1カムフォロアおよび第1補助ピンの位置関係を示す図(他の実施形態) 駆動枠の外周面の展開図(他の実施形態) 駆動枠の外周面の展開図(他の実施形態) (A)カムフォロアの平面図、(B)カムフォロアの断面図(他の実施形態)
<第1実施形態>
〔デジタルカメラの全体構成〕
図1はデジタルカメラ1の斜視図である。図1に示すように、デジタルカメラ1は外装部2およびレンズ鏡筒3を備えている。レンズ鏡筒3は外装部2に固定されている。
なお、図1に示すように、デジタルカメラ1に対して3次元直交座標系を設定する。光学系Vの光軸Aに平行にY軸が設定されている。Y軸に平行なY軸方向は第1方向の一例である。
図2はレンズ鏡筒3の斜視図である。図2に示すように、レンズ鏡筒3(レンズ鏡筒の一例)は、光学系V、マスターフランジ90、固定枠10、ズームモータ4、中間枠40および第1レンズ枠50を備えている。固定枠10は外装部2(図1参照)に固定されている。固定枠10にはマスターフランジ90およびズームモータ4が固定されている。
図3はレンズ鏡筒3の分解斜視図である。図3に示すように、レンズ鏡筒3はさらに、駆動枠30、直進枠20、第2レンズ枠60、第3レンズ枠70および第4レンズ枠80を備えている。
光学系Vは、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、第4レンズ群G4を有している。第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3および第4レンズ群G4により光軸Aが定義される。
第1レンズ群G1は第1レンズ枠50に固定されている。第2レンズ群G2は第2レンズ枠60に固定されている。第3レンズ群G3は第3レンズ枠70に支持されている。第4レンズ群G4は、フォーカス調整用のレンズ群であり、第4レンズ枠80に固定されている。
駆動枠30は固定枠10により回転可能に支持されている。駆動枠30はズームモータ4(図2参照)により回転駆動される。固定枠10に対して駆動枠30が回転すると、駆動枠30は固定枠10に対してY軸方向に移動する。駆動枠30は第1レンズ枠50、第2レンズ枠60および第3レンズ枠70をY軸方向に駆動する。駆動枠30の詳細については後述する。
第1レンズ枠50は、第1レンズ群G1を支持しており、駆動枠30のカム溝によりY軸方向に案内される。固定枠10に対する第1レンズ枠50の回転は中間枠40により規制されている。固定枠10に対して駆動枠30が回転すると、第1レンズ枠50は固定枠10に対して回転することなくY軸方向に移動する。第1レンズ枠50の詳細については後述する。
中間枠40は、固定枠10によりY軸方向に移動可能に支持されており、固定枠10に対する第1レンズ枠50の回転を規制している。
直進枠20は固定枠10によりY軸方向に移動可能に支持されている。固定枠10に対する直進枠20の回転は固定枠10により規制されている。また、直進枠20は駆動枠30により回転可能に支持されている。直進枠20は駆動枠30とY軸方向に一体で移動可能に設けられている。直進枠20は固定枠10に対する第3レンズ枠70の回転を規制している。
第2レンズ枠60は、第2レンズ群G2を支持しており、駆動枠30のカム溝によりY軸方向に案内される。固定枠10に対する第2レンズ枠60の回転は直進枠20により規制されている。固定枠10に対して駆動枠30が回転すると、第2レンズ枠60は固定枠10に対して回転することなくY軸方向に移動する。
第3レンズ枠70は、第3レンズ群G3を支持しており、駆動枠30のカム溝によりY軸方向に案内される。第3レンズ枠70は絞りユニットおよびシャッターユニット(図示せず)を内蔵している。固定枠10に対する第3レンズ枠70の回転は直進枠20により規制されている。固定枠10に対して駆動枠30が回転すると、第3レンズ枠70は固定枠10に対して回転することなくY軸方向に移動する。
第4レンズ枠80は、第4レンズ群G4を支持しており、マスターフランジ90に対してY軸方向に移動可能にマスターフランジ90により支持されている。第4レンズ枠80はマスターフランジ90に固定されたフォーカスモータM3によりY軸方向に駆動される。
マスターフランジ90にはイメージセンサーユニット110が固定されている。
〔駆動枠30の構成〕
ここで、駆動枠30の構成について詳細に説明する。
図4は駆動枠30の斜視図である。図4に示すように、駆動枠30は、概ね円筒形状の部材であり、Y軸方向(第1方向の一例)に延びている。駆動枠30は、駆動枠本体31、ギヤ部32、第1〜第3駆動カムフォロア33a〜33c、第1〜第3外側カム溝34a〜34c、第1〜第2補助溝35a〜35b(図5(A)参照)を有している。
駆動枠本体31は、概ね円筒形状の部分であり、Y軸方向に延びている。駆動枠本体31の中心線CはY軸方向に平行である。本実施形態では中心線Cは光軸Aと一致している。
ギヤ部32は、駆動枠本体31のY軸方向負側の端部に形成されており、駆動枠本体31の外周面に配置されている。ギヤ部32が駆動ギヤ11(図3参照)と噛み合っているので、駆動ギヤ11を介してズームモータ4により駆動枠本体31が固定枠10に対して回転駆動される。
第1〜第3駆動カムフォロア33a〜33cは、駆動枠本体31から半径方向外側に突出しており、固定枠10の内周側に形成された3本のカム溝12(図3参照)に挿入されている。ズームモータ4により固定枠10に対して駆動枠本体31が回転駆動されると、カム溝12により第1〜第3駆動カムフォロア33a〜33cが案内される。駆動枠30はカム溝12の形状に応じて、固定枠10に対して回転しながらY軸方向に移動したり、あるいは、固定枠10に対してY軸方向に移動することなく回転したりする。
第1〜第3外側カム溝34a〜34c(カム溝の一例)は、駆動枠本体31の外周面に形成されており、円周方向に間隔を空けて配置されている。第1〜第3外側カム溝34a〜34cは同じ形状を有している。第1〜第3外側カム溝34a〜34cのY軸方向の位置は互いに同じである。本実施形態では、第1〜第3外側カム溝34a〜34cは円周方向に等間隔で配置されていない。第1外側カム溝34aには、第1レンズ枠50の第1カムフォロア54a(図10(A)および図10(B)参照)が挿入されている。第2外側カム溝34bには、第1レンズ枠50の第2カムフォロア54b(図10(A)および図10(B)参照)が挿入されている。第3外側カム溝34cには第1レンズ枠50の第3カムフォロア54c(図10(A)および図10(B)参照)が挿入されている。
図5(A)および図5(B)は駆動枠30の斜視図である。図5(A)および図5(B)に示すように、駆動枠30は3本の第1内側カム溝38および3本の第2内側カム溝39をさらに有している。第1内側カム溝38は、第2レンズ枠60を案内するための溝であり、駆動枠本体31の内周面に形成されている。第1内側カム溝38には第2レンズ枠60のカムピン61(図3参照)が挿入されている。
第2内側カム溝39は、第3レンズ枠70を案内するための溝であり、駆動枠本体31の内周面に形成されている。第2内側カム溝39には第3レンズ枠70のカムピン71(図3参照)が挿入されている。
図6は駆動枠30の平面図である。図6に示すように、3本の第1内側カム溝38は円周方向に等間隔で配置されている。3本の第2内側カム溝39は円周方向に等間隔で配置されている。
図7は駆動枠30の外周面の展開図である。図7では外周面の展開図を内周側から見たように記載している。図7に示すように、第1外側カム溝34aは、第1収納部34arと、第1ズーム部34azと、を有している。
第1収納部34arは、収納状態から撮影開始状態まで、あるいは、撮影開始状態から収納状態まで、レンズ鏡筒3の状態を変化させる際に用いられる。収納状態で第1カムフォロア54aが第1外側カム溝34a内に配置されている位置を第1収納位置P1rとし、広角端で第1カムフォロア54aが第1外側カム溝34a内に配置されている位置を第1広角位置P1w(広角位置の一例)とすると、第1収納部34arは第1収納位置P1rから第1広角位置P1wまでの領域に相当する。
第1ズーム部34azは、撮影開始状態(本実施形態では広角端)から望遠端まで、あるいは、望遠端から広角端まで、レンズ鏡筒3の状態を変化させる際に用いられる。望遠端で第1カムフォロア54aが第1外側カム溝34a内に配置されている位置を第1望遠位置P1t(望遠位置の一例)とすると、第1ズーム部34azは第1広角位置P1wから第1望遠位置P1tまでの領域に相当する。
本実施形態では、第1収納位置P1r、第1広角位置P1wおよび第1望遠位置P1tは第1カムフォロア54aの中心軸を基準に決定されている。
第1外側カム溝34aと同様に、第2外側カム溝34bは、第2収納部34brと、第2ズーム部34bzと、を有している。
第2収納部34brは第1外側カム溝34aの第1収納部34arに対応している。第2外側カム溝34bでの第2収納位置P2rは第1外側カム溝34aでの第1収納位置P1rに対応している。第2外側カム溝34bでの第2広角位置P2w(広角位置の一例)は第1外側カム溝34aでの第1広角位置P1wに対応している。
第2ズーム部34bzは第1外側カム溝34aの第1ズーム部34azに対応している。第2外側カム溝34bでの第2望遠位置P2t(望遠位置の一例)は第1外側カム溝34aでの第1望遠位置P1tに対応している。
本実施形態では、第2収納位置P2r、第2広角位置P2wおよび第2望遠位置P2tは第2カムフォロア54bの中心軸を基準に決定されている。
第1外側カム溝34aと同様に、第3外側カム溝34cは、第3収納部34crと、第3ズーム部34czと、を有している。
第3収納部34crは第1外側カム溝34aの第1収納部34arに対応している。第3外側カム溝34cでの第3収納位置P3rは第1外側カム溝34aでの第1収納位置P1rに対応している。第3外側カム溝34cでの第3広角位置P3w(広角位置の一例)は第1外側カム溝34aでの第1広角位置P1wに対応している。
第3ズーム部34czは第1外側カム溝34aの第1ズーム部34azに対応している。第3外側カム溝34cでの第3望遠位置P3t(望遠位置の一例)は第1外側カム溝34aでの第1望遠位置P1tに対応している。
本実施形態では、第3収納位置P3r、第3広角位置P3wおよび第3望遠位置P3tは第3カムフォロア54cの中心軸を基準に決定されている。
第1〜第3外側カム溝34a〜34cは、同じ形状を有しているが、円周方向に不等間隔で配置されている。具体的には、第1外側カム溝34aと第3外側カム溝34cとの間の間隔H1は、第1外側カム溝34aと第2外側カム溝34bとの間の間隔H2よりも小さく、さらに、第2外側カム溝34bと第3外側カム溝34cとの間の間隔H3よりも小さい。間隔H1、H2およびH3はそれぞれ長さが異なっており、H1<H2<H3となっている。間隔H1、H2およびH3は第1収納位置P1r、第2収納位置P2rおよび第3収納位置P3rを基準に決定されている。
第1〜第2補助溝35a〜35b(補助溝の一例)は、補強用に設けられた溝であり、駆動枠本体31の外周面に形成されている。本実施形態では、第1〜第2補助溝35a〜35bは同じ形状を有している。第1〜第2補助溝35a〜35bのY軸方向の位置は互いに同じである。第1〜第2補助溝35a〜35bは円周方向に間隔を空けて配置されている。第1〜第2補助溝35a〜35bは円周方向に等間隔で配置されていない。第1補助溝35aは、隣り合う第1外側カム溝34aと第2外側カム溝34bとの円周方向間に配置されている。第2補助溝35bは、隣り合う第2外側カム溝34bと第3外側カム溝34cとの円周方向間に配置されている。第1補助溝35aには第1レンズ枠50の第1補助ピン55a(後述)が挿入されている。第2補助溝35bには第1レンズ枠50の第2補助ピン55b(後述)が挿入されている。
第1〜第2補助溝35a〜35bは、第1〜第3外側カム溝34a〜34cと概ね同じ形状を有しているが、Y軸方向(第1方向)の位置が第1〜第3外側カム溝34a〜34cよりもY軸方向正側(繰り出し側、被写体側)にずれている。
第1補助溝35aは、第1補助収納部35arと、第1補助ズーム部35azと、を有している。第1補助収納部35arは、第1外側カム溝34aの第1収納部34arに対応しており、第1収納部34arと概ね同じ形状を有している。第1補助ズーム部35azは、第1外側カム溝34aの第1ズーム部34azに対応しており、第1ズーム部34azと概ね同じ形状を有している。
第1補助収納部35arは、収納状態から撮影開始状態まで、あるいは、撮影開始状態から収納状態まで、レンズ鏡筒3の状態を変化する際に、第1補助ピン55aが移動する領域に形成されている。収納状態で第1補助ピン55aが第1補助溝35a内に配置されている位置を第1補助収納位置P11rとし、広角端で第1補助ピン55aが第1補助溝35a内に配置されている位置を第1補助広角位置P11wとすると、第1補助収納部35arは第1補助収納位置P11rから第1補助広角位置P11wまでの領域に相当する。
第1補助ズーム部35azは、撮影開始状態(本実施形態では広角端)から望遠端まで、あるいは、望遠端から広角端まで、レンズ鏡筒3の状態を変化させる際に用いられる。望遠端で第1補助ピン55aが第1補助溝35a内に配置されている位置を第1補助望遠位置P11tとすると、第1補助ズーム部35azは第1補助広角位置P11wから第1補助望遠位置P11tまでの領域に相当する。
本実施形態では、第1補助収納位置P11r、第1補助広角位置P11wおよび第1補助望遠位置P11tは第1補助ピン55aの中心軸を基準に決定されている。
第1補助溝35aと同様に、第2補助溝35bは、第2補助収納部35brと、第2補助ズーム部35bzと、を有している。第2補助収納部35brは第1補助溝35aの第1補助収納部35arに対応している。第2補助ズーム部35bzは第1補助溝35aの第1補助ズーム部35azに対応している。第2補助溝35bでの第2補助収納位置P12rは第1補助溝35aでの第1補助収納位置P11rに対応している。第2補助溝35bでの第2補助広角位置P12wは第1補助溝35aでの第1補助収納位置P11rに対応している。第2補助溝35bでの第2補助望遠位置P12tは第1補助溝35aでの第1補助望遠位置P11tに対応している。
本実施形態では、第2補助収納位置P12r、第2補助広角位置P12wおよび第2補助望遠位置P12tは第2補助ピン55bの中心軸を基準に決定されている。
第1〜第2補助溝35a〜35bは、同じ形状を有しているが、円周方向に不等間隔で配置されている。具体的には、第1補助溝35aと第2補助溝35bとの間の間隔H11およびH12は互いに異なっており、H11<H12となっている。間隔H11およびH12は、第1補助収納位置P11rおよび第2補助収納位置P12rを基準に決定されている。
また、本実施形態では、カム溝(第1〜第3外側カム溝34a〜34c)の数は3本であるのに対して、補助溝(第1〜第2補助溝35a〜35b)の数は2本である。つまり、補助溝の数はカム溝の数よりも少ない。また、カム溝および補助溝などの溝としては、5本の溝が駆動枠30の外周面に設けられている。言い換えると、本実施形態では、駆動枠30の外周面に形成され突起が挿入される溝の数は、5本のみということになる。
図8は図7の部分拡大図である。図8に示すように、第1補助ズーム部35azは第1後方側壁部35az1および第1前方側壁部35az2を有している。第1後方側壁部35az1および第1前方側壁部35az2は、第1補助溝35aの側壁の一部を形成している。第1カムフォロア54aが第1ズーム部34azに挿入されている状態で、第1補助ピン55aは第1後方側壁部35az1と第1前方側壁部35az2との間に挿入されている。第1カムフォロア54aが第1ズーム部34azに挿入されている状態で、第1後方側壁部35az1(第1側壁部の一例)は第1補助ピン55aに対してY軸方向負側(被写体と反対側)に配置されている。第1補助ピン55aに対して第1レンズ枠50が駆動枠30に繰り込まれる側に第1後方側壁部35az1が配置されている、と言うこともできる。
第1前方側壁部35az2(第2側壁部の一例)は第1後方側壁部35az1と向かい合って配置されている。第1カムフォロア54aが第1ズーム部34azに挿入されている状態で、第1前方側壁部35az2は第1補助ピン55aに対してY軸方向正側(被写体側)に配置されている。
第1補助ズーム部35azは、第1カムフォロア54aが第1ズーム部34azにより第1望遠位置P1tから第1広角位置P1wまで案内される際に第1補助ピン55aがたどる移動軌跡に沿って形成されている。
より詳細には、第1後方側壁部35az1および第1前方側壁部35az2は、第1カムフォロア54aが第1ズーム部34azにより第1望遠位置P1tから第1広角位置P1wまで案内される際に第1補助ピン55aがたどる移動軌跡に沿って形成されている。
図9は図7の部分拡大図である。図9に示すように、第2補助ズーム部35bzは第2後方側壁部35bz1および第2前方側壁部35bz2を有している。第2後方側壁部35bz1および第2前方側壁部35bz2は、第2補助溝35bの側壁の一部を形成している。第2後方側壁部35bz1は第1補助ズーム部35azの第1後方側壁部35az1に対応している。第2前方側壁部35bz2は第1補助ズーム部35azの第1前方側壁部35az2に対応している。
〔第1レンズ枠50の構成〕
図10(A)および図10(B)を用いて第1レンズ枠50の詳細について説明する。
図10(A)および図10(B)は第1レンズ枠50の斜視図である。図10(A)および図10(B)に示すように、第1レンズ枠50(第2枠の一例)は、第1レンズ群G1を支持しており、第1レンズ枠本体51、第1〜第3カムフォロア54a〜54c、第1〜第2補助ピン55a〜55b、および5つの直進突起56a〜56eを有している。
(1)第1レンズ枠本体51
第1レンズ枠本体51は概ね円筒形状の部分である。第1レンズ枠本体51のY軸方向正側の端部には第1レンズ群G1が固定されている。レンズ鏡筒3が収納状態である場合、第1レンズ枠本体51は駆動枠30の外周側に配置されている。
第1レンズ枠本体51には3つの第1〜第3切欠き57a〜57cが形成されている。第1〜第3切欠き57a〜57cは、駆動枠30の第1〜第3駆動カムフォロア33a〜33cと第1レンズ枠50との干渉を防止するために設けられている。レンズ鏡筒3の収納状態において、第1〜第3切欠き57a〜57c内には、それぞれ第1〜第3駆動カムフォロア33a〜33cが配置されている。第1切欠き57aは第1補助ピン55aと第2カムフォロア54bとの間に配置されている。第2切欠き57bは第2補助ピン55bと第3カムフォロア54cとの円周方向間に配置されている。第3切欠き57cは第3カムフォロア54cと第1カムフォロア54aとの円周方向間に配置されている。
(2)第1〜第3カムフォロア54a〜54cおよび第1〜第2補助ピン55a〜55b
第1〜第3カムフォロア54a〜54cは、第1レンズ枠本体51の内周側に配置されており、第1レンズ枠本体51の内周面から半径方向内側に突出している。第1〜第3カムフォロア54a〜54cは第2枠のカムフォロアの一例である。第1〜第3カムフォロア54a〜54cは円周方向に間隔を空けて配置されている。本実施形態では、第1〜第3カムフォロア54a〜54cは同じ形状を有している。第1カムフォロア54a(第1カムフォロアの一例、第1突起の一例)は駆動枠30の第1外側カム溝34aに挿入されている。第1カムフォロア54aは第1外側カム溝34aと摺動可能に当接している。第2カムフォロア54b(第2カムフォロアの一例、第2突起の一例)は駆動枠30の第2外側カム溝34bに挿入されている。第2カムフォロア54bは第2外側カム溝34bと摺動可能に当接している。第3カムフォロア54c(第3カムフォロアの一例、第1突起の一例)は駆動枠30の第3外側カム溝34cに挿入されている。第3カムフォロア54cは第3外側カム溝34cと摺動可能に当接している。第1〜第3外側カム溝34a〜34cおよび第1〜第3カムフォロア54a〜54cにより、駆動枠30に対する第1レンズ枠50のY軸方向、円周方向および半径方向の位置決めが行われている。
第1カムフォロア54aは、第1摺動部54a1と、第1根元部54a2と、を有している。第2カムフォロア54bは、第2摺動部54b1と、第2根元部54b2と、を有している。第3カムフォロア54cは、第3摺動部54c1と、第3根元部54c2と、を有している。第1摺動部54a1は第1外側カム溝34aと摺動するが、第1根元部54a2は第1外側カム溝34aと摺動しない。第2摺動部54b1は第2外側カム溝34bと摺動するが、第2根元部54b2は第2外側カム溝34bと摺動しない。第3摺動部54c1は第3外側カム溝34cと摺動するが、第3根元部54c2は第3外側カム溝34cと摺動しない。
第1〜第2補助ピン55a〜55bは、第1レンズ枠本体51の内周側に配置されており、第1レンズ枠本体51の内周面から半径方向内側に突出している。第1〜第2補助ピン55a〜55bは第2枠の突出部の一例である。第1〜第2補助ピン55a〜55bは円周方向に間隔を空けて配置されている。本実施形態では、第1〜第2補助ピン55a〜55bは同じ形状を有している。
第1補助ピン55a(第1突出部の一例、第3突起の一例)は駆動枠30の第1補助溝35aに挿入されている。本実施形態では、第1補助ピン55aは第1補助溝35aと接触しておらず、第1補助溝35aと当接可能に配置されている。より詳細には、第1補助ピン55aは第1後方側壁部35az1と当接可能に配置されている。第1補助ピン55aと第1補助溝35aとの間には、微小な隙間が確保されている。レンズ鏡筒3が広角端から望遠端までの間の状態の場合、第1補助ピン55aは第1後方側壁部35az1と隣接して配置されている。
第2補助ピン55b(第2突出部の一例、第3突起の一例)は駆動枠30の第2補助溝35bに挿入されている。第2補助ピン55bは第1補助ピン55aに対応している。
なお、カムフォロア(第1〜第3カムフォロア54a〜54c)の数は3本であるのに対して、補助ピン(第1〜第2補助ピン55a〜55b)の数は2本である。つまり、補助ピンの数はカムフォロアの数よりも少ない。また、カムフォロアおよび補助ピンなどの突起としては、5本の突起が第1レンズ枠50の内周面に設けられている。言い換えると、本実施形態では、第1レンズ枠50の内周面に形成され駆動枠30の溝に挿入される突起の数は、5本のみということになる。
図11(A)は第1カムフォロア54aの平面図である。図11(A)に示すように、第1カムフォロア54aは摺動面57a1および57a2を有している。摺動面57a1および57a2は、第1外側カム溝34aと摺動可能な面であり、第1摺動部54a1の外周面の一部を構成している。摺動面57a1は第1カムフォロア54aの中心軸C1に対してY軸方向正側(被写体側)に配置されている。摺動面57a2は第1カムフォロア54aの中心軸C1に対してY軸方向負側(被写体と反対側)に配置されている。
ここで、第1カムフォロア54aに対して、第1境界線K1、第2境界線K2および第3境界線K3を定義する。中心軸C1に平行な方向から見た場合、第1境界線K1は第1摺動部54a1の内周に沿った円として定義される。つまり、第1境界線K1は第1カムフォロア54aが第1外側カム溝34aと摺動する範囲に基づいて決定することができる。本実施形態では、第1境界線K1は摺動面57a1および57a2の内周(中心軸C1側に配置された円弧)を含んでいる。
中心軸C1に平行な方向から見た場合、第2境界線K2は第1摺動部54a1の外周に沿った円として定義される。つまり、第1境界線K1と同様に、第2境界線K2は第1カムフォロア54aが第1外側カム溝34aと摺動する範囲に基づいて決定することができる。本実施形態では、第2境界線K2は摺動面57a1および57a2の外周(中心軸C1と反対側に配置された円弧)を含んでいる。
中心軸C1に平行な方向から見た場合、第3境界線K3は第1カムフォロアの外側の輪郭に沿った円として定義される。
なお、中心軸C1は、例えば図11(A)に示す平面図に基づいて幾何学的に求められる図心(例えば、第1補助ピン55aの平面図の中心)を通り、かつ、第1レンズ枠50の半径方向に平行な線として定義できる。第2カムフォロア54bの中心軸C2および第3カムフォロア54cの中心軸C3についても同様である。
また、第1カムフォロア54aに対して2つの第1基準点D1、2つの第2基準点D2および2つの第3基準点D3を定義できる。具体的には、第1基準点D1は、第1摺動面57a1に含まれている点であり、Y軸方向において第1カムフォロア54aの中心軸C1に最も遠い位置に配置されている。第1基準点D1は、Y軸方向において第1カムフォロア54aの中心軸C1から最も遠い位置に配置されている。
第2基準点D2は、摺動面57a1に含まれている点であり、Y軸方向において第1カムフォロア54aの中心軸C1から最も近い位置に配置されている。より詳細には、第1基準点D1を通り第1カムフォロア54aの中心軸C1およびY軸方向に平行な平面を第1基準面F1(基準面の一例)とした場合に、第2基準点D2は、第1基準面F1および摺動面57a1に含まれる点のうち第1カムフォロア54aの中心軸C1に最も近い位置に配置されている。また、第2基準点D2は、第1基準面F1および摺動面57a2に含まれる点のうち第1カムフォロア54aの中心軸C1に最も近い位置に配置されている。
第3基準点D3は、第1カムフォロア54aの外面に含まれている点であり、Y軸方向において第1カムフォロア54aの中心軸C1から最も遠い位置に配置されている。より詳細には、第3基準点D3は、第1基準面F1および第1カムフォロア54aの外面に含まれる点のうち第1カムフォロア54aの中心軸C1から最も遠い位置に配置されている。
図11(B)は第1カムフォロア54aの断面図である。図11(B)に示すように、第1根元部54a2と第1外側カム溝34aとの間には、隙間S1およびS2が確保されている。第2カムフォロア54bおよび第3カムフォロア54cについても同様である。
なお、第1カムフォロア54aと第1レンズ枠本体51との境界部分T1が丸く形成されている場合は、丸く形成されている部分の内側に前述の第3境界線K3は定義される。
図12(A)は第1補助ピン55aの平面図である。図12(A)に示すように、第1補助ピン55aに対して、第1境界線K11および第2境界線K12を定義する。中心軸C11に平行な方向から見た場合、第1境界線K11は第1補助ピン55aの第1テーパ面58aの内周に沿った円として定義される。第2境界線K12は第補助ピン55aの第1テーパ面58aの外周に沿った円として定義される。
ここで、中心軸C11は、例えば図12(A)に示す平面図に基づいて幾何学的に求められる図心(例えば、第1補助ピン55aの平面図の中心)を通り、かつ、第1レンズ枠50の半径方向に平行な線として定義できる。第2補助ピン55bの中心軸C12についても同様である。
図12(B)は第1補助ピン55aの断面図である。図12(B)に示すように、第1補助ピン55aおよび第2補助ピン55bは、基本的には、第1補助溝35aおよび第2補助溝35bと接触しておらず、第1補助溝35aおよび第2補助溝35bと摺動しない。
具体的には、第1補助ピン55aと第1補助溝35aとの間には、隙間S11、S12およびS13が確保されている。したがって、駆動枠30と第1レンズ枠50とが相対回転する際に、第1補助ピン55aと第1補助溝35aとの間では基本的に摺動抵抗が発生しない。隙間S11およびS12は、駆動枠30および第1レンズ枠50のうち少なくとも一方が弾性変形した際に第1補助ピン55aが第1補助溝35aと接触する程度の寸法に設定されている。したがって、外力がレンズ鏡筒3に作用した場合に、第1補助ピン55aが第1補助溝35aに当たり、外力を分散させることができる。第2補助ピン55bおよび第2補助溝35bについても同様である。このように、第1〜第3カムフォロア54a〜54cだけでなく第1〜第2補助ピン55a〜55bにも外力が分散され、駆動枠30および第1レンズ枠50の破損を抑制できる。
なお、前述の第3境界線K3と同様に、第1補助ピン55aと第1レンズ枠本体51との境界部分T2が丸く形成されている場合は、丸く形成されている部分の内側に第1境界線K11は定義される。
図13は第1レンズ枠50の内周面の展開図である。図13に示すように、第1〜第2補助ピン55a〜55bのY軸方向の位置は、第1〜第3カムフォロア54a〜54cのY軸方向の位置と異なっている。具体的には、第1〜第2補助ピン55a〜55bの中心軸C11およびC12は、第1〜第3カムフォロア54a〜54cの中心軸C1〜C3に対してY軸方向にずれている。第1〜第2補助ピン55a〜55bは、第1〜第3カムフォロア54a〜54cよりもY軸方向正側(被写体側)に配置されている。より詳細には、第1〜第2補助ピン55a〜55bの中心軸C11およびC12は、第1〜第3カムフォロア54a〜54cの中心軸C1〜C3よりもY軸方向正側(被写体側)に配置されている。Y軸方向正側は、駆動枠30に対して第1レンズ枠50が繰り出す側と言うこともできる。つまり、第1〜第2補助ピン55a〜55bは、第1〜第3カムフォロア54a〜54cよりも繰り出し側に配置されている。
ここで、「第1〜第2補助ピン55a〜55bの中心軸C11およびC12は、第1〜第3カムフォロア54a〜54cの中心軸C1〜C3に対してY軸方向にずれている」構成は、例えば、第1レンズ枠50の寸法誤差よりも大きい範囲で、第1〜第2補助ピン55a〜55bの中心軸C11およびC12が第1〜第3カムフォロア54a〜54cの中心軸C1〜C3に対してY軸方向にずれていることを意味している。この寸法誤差は、例えば対象製品を多数購入して寸法を測定することで求めることができる。寸法誤差としては、例えば±20μm程度が考えられる。本実施形態では、中心軸C11およびC12の中心軸C1〜C3に対するY軸方向のオフセット量Qは、40μmよりも大きく設定されている。
第1〜第3カムフォロア54a〜54cおよび第1〜第2補助ピン55a〜55bの位置関係について、より詳細に説明する。ここでは、第1カムフォロア54aおよび第1補助ピン55aを例に、配置の説明を行う。
図14は第1カムフォロア54aおよび第1補助ピン55aの位置関係を示す図である。図14に示すように、第1カムフォロア54aの中心軸C1から第1補助ピン55aの中心軸C11までのY軸方向の第1距離R1は、第1カムフォロアの中心軸C1から第2基準点D2までのY軸方向の第2距離R2よりも長い。言い換えると、第1補助ピン55aの中心軸C11は、Y軸方向において第2基準点D2よりも第1カムフォロア54aの中心軸C1から遠い位置に配置されている。本実施形態では、第1補助ピン55aの中心軸C11は、Y軸方向において第1基準点D1および第2基準点D2の間に配置されている。これは、Y軸方向に直交し中心軸C11を含む第2基準面F2が、Y軸方向において第2基準点D2よりも第1カムフォロア54aの中心軸C1から遠い位置に配置されており、さらに、Y軸方向において第1基準点D1および第2基準点D2の間に配置されている、ということを意味している。
(3)直進突起56a〜56e
図15は第1レンズ枠50の平面図である。図15に示すように、直進突起56a〜56eは、第1レンズ枠本体51から半径方向外側に突出しており、中間枠40の直進溝41(図3参照)に挿入されている。直進突起56a〜56eは第1〜第3カムフォロア54a〜54cおよび第1〜第2補助ピン55a〜55bの外周側に配置されている。具体的には、直進突起56aは、円周方向において第1カムフォロア54aと概ね同じ位置に配置されており、第1カムフォロア54aに対して半径方向外側に配置されている。直進突起56cは、円周方向において第2カムフォロア54bと概ね同じ位置に配置されており、第2カムフォロア54bに対して半径方向外側に配置されている。直進突起56eは、円周方向において第3カムフォロア54cと概ね同じ位置に配置されており、第3カムフォロア54cに対して半径方向外側に配置されている。直進突起56bは、円周方向において第1補助ピン55aと概ね同じ位置に配置されており、第1補助ピン55aに対して半径方向外側に配置されている。直進突起56dは、円周方向において第2補助ピン55bと概ね同じ位置に配置されており、第2補助ピン55bに対して半径方向外側に配置されている。
なお、第1〜第3カムフォロア54a〜54cは、同じ形状を有しているが、円周方向に不等間隔で配置されている。Y軸方向から見た場合に、第1カムフォロア54aと第3カムフォロア54cとのなす第1角度θ1(第1角度の一例)は、第1カムフォロア54aと第2カムフォロア54bとのなす第2角度θ2(第2角度の一例)よりも小さく、第2カムフォロア54bと第3カムフォロア54cとのなす第3角度θ3(第3角度の一例)よりも小さい。より詳細には、第1〜第3角度θ1〜θ3の関係は、θ1<θ2<θ3となっている。
第1〜第2補助ピン55a,55bは、同じ形状を有しているが、円周方向に不等間隔で配置されている。Y軸方向から見た場合に、第1補助ピン55a(第1突出部の一例)は第1カムフォロア54aと第2カムフォロア54bとの間に配置されており、第2補助ピン55b(第2突出部の一例)は第2カムフォロア54bと第3カムフォロア54cとの間に配置されている。
このように、第1補助ピン55aは第1カムフォロア54aと第2カムフォロア54bとの間に配置されており、第2補助ピン55bは第2カムフォロア54bと第3カムフォロア54cとの間に配置されているので、強度向上のために第1〜第2補助ピン55a〜55bを設けつつ、第1レンズ枠50の位置決めを行う第1〜第3カムフォロア54a〜54cを互いに密集することなく適度に分散して配置することができる。また、θ1<θ2<θ3となっているので、第1〜第3カムフォロア54a〜54cをより適度に分散して配置することができる。
第1角度θ1は、第1カムフォロア54aと第1補助ピン55aとのなす第4角度θ4(第4角度の一例)よりも大きく、第1補助ピン55aと第2カムフォロア54bとのなす第5角度θ5(第5角度の一例)よりも大きく、第2カムフォロア54bと第2補助ピン55bとのなす第6角度θ6(第6角度の一例)よりも大きく、第2補助ピン55bと第3カムフォロア54cとのなす第7角度θ7(第7角度の一例)よりも大きい。
さらに、第1補助ピン55aは円周方向において第2カムフォロア54bよりも第1カムフォロア54aの近くの配置されている。第2補助ピン55bは円周方向において第3カムフォロア54cよりも第2カムフォロア54bの近くに配置されている。つまり、第4角度θ4は第5角度θ5よりも小さく、第6角度θ6は第7角度θ7よりも小さい。本実施形態では、θ4<θ6<θ5<θ7<θ1を満たしている。これは、第1〜第3カムフォロア54a〜54c、第1〜第2補助ピン55a〜55bが円周方向に不等間隔で配置されていることを意味している。
ここで、第1〜第7角度θ1〜θ7は第1〜第3カムフォロア54a〜54cの中心軸C1〜C3および第1〜第2補助ピン55a〜55bの中心軸C11〜C12を基準に決定されている。
さらに、カム溝およびカムフォロアの配置を別の観点から説明する。
第1〜第3カムフォロア54a〜54cおよび第1〜第2補助ピン55a〜55bの位置関係は、以下の要件を満たしている。ここで、以下の要件では、第1〜第3カムフォロア54a〜54cおよび第1〜第2補助ピン55a〜55bのような部分あるいは部材を「突起」と称する。
(1)突起の個数は、N(N=3M+B、Nは自然数、Mは自然数、Bは1または2)で表すことができる。
(2)突起の隣り合うすべての組合せの円周方向の角度はいずれも360/(N−1)度よりも小さい。
(3)突起のM個隣のすべての組合せのうち、円周方向の角度が最も大きくなる2つの突起を第1突起とする。一方、突起のうち、2つの第1突起を結んだ線分の垂直二等分線に最も近い突起を第2突起とする。第1突起および第2突起はカム溝にそれぞれ挿入されている。
これらの要件を前述の構成に対して適用してみると、図15に示すように、第1レンズ枠50は円周方向に間隔を空けて配置された第1〜第3カムフォロア54a〜54cおよび第1〜第2補助ピン55a〜55bを有している。つまり、第1レンズ枠50は5個の突起を有している、と言える。つまり、要件(1)から考えて、本実施形態では、N=5、M=1、B=2となっている。
また、N=5であるので、要件(2)からθs=360/(N−1)=90度となる。第1〜第3カムフォロア54a〜54cおよび第1〜第2補助ピン55a〜55bの隣り合うすべての組合せの円周方向の角度(つまり、第1角度θ1、第4角度θ4、第5角度θ5、第6角度θ6および第7角度θ7)は、いずれも90度よりも小さくなっている。したがって、本実施形態に係るレンズ鏡筒3が要件(2)を満たしていることが分かる。
本実施形態では、N=5であるため、θs=90度となる。したがって、第1角度θ1、第4角度θ4、第5角度θ5、第6角度θ6および第7角度θ7が90度よりも小さくなっている。
さらに、M=1であるので、要件(3)から、突起(第1〜第3カムフォロア54a〜54cおよび第1〜第2補助ピン55a〜55b)の1個隣のすべての組合せのうち、円周方向の角度が最も大きくなる2つの突起は、第1カムフォロア54aおよび第3カムフォロア54cとなる。また、5つの突起のうち、第1カムフォロア54aおよび第3カムフォロア54cを結んだ線分E1の垂直二等分線E2に最も近い突起は第2カムフォロア54bとなる。そして、第1カムフォロア54a(第1突起)、第2カムフォロア54b(第1突起)および第3カムフォロア54c(第2突起)はカム溝としての第1外側カム溝34a、第2外側カム溝34bおよび第3外側カム溝34cにそれぞれ挿入されている。
このような配置にすることで、第1レンズ枠50の位置決めを行う第1〜第3カムフォロア54a〜54cを互いに密集することなく適度に分散して配置することができる。
<第2実施形態>
前述の実施形態では、カムフォロアおよび補助ピンなどの突起としては、5本の突起が第1レンズ枠50の内周面に設けられている。5本の突起は、3本のカムフォロア(第1〜第3カムフォロア54a〜54c)と、2本の補助ピン(第1〜第2補助ピン55a〜55b)と、から構成されている。
しかし、5本の突起が全て同じ形状を有していてもよい。なお、以下の説明では、前述の第1実施形態の構成と実質的に同じ機能を有する構成については、同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図16(A)および(B)に示すように、5本の突起が、前述の第1〜第2補助ピン55a〜55bと同じ形状を有していてもよい。この場合、第1レンズ枠50は、第1〜第3カムフォロア154a〜154cと、第1〜第2補助ピン55a〜55bと、を有している。第1〜第3カムフォロア154a〜154cは、第1〜第2補助ピン55a〜55bと同じ形状を有している。第1〜第3カムフォロア154a〜154cは、第1〜第3カムフォロア54a〜54cと同様に、第1〜第3外側カム溝34a〜34cにそれぞれ挿入されており、第1〜第3外側カム溝34a〜34cと当接している。
また、図17(A)および(B)に示すように、5本の突起が、前述の第1〜第3カムフォロア54a〜54cと同じ形状を有していてもよい。この場合、第1レンズ枠50は、第1〜第3カムフォロア54a〜54cと、第1〜第2補助ピン255a〜255bと、を有している。第1〜第2補助ピン255a〜255bは、第1〜第3カムフォロア54a〜54cと同じ形状を有している。第1〜第2補助ピン255a〜255bは、第1〜第2補助ピン55a〜55bと同様に、第1〜第2補助溝35a〜35bにそれぞれ挿入されており、第1〜第2補助溝35a〜35bと当接している。
上記のような構成であっても、第1実施形態と同じ効果を得ることができる。
<他の実施形態>
本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形および修正が可能である。
なお、前述の実施形態の構成と実質的に同じ機能を有する構成については、同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
(A)レンズ鏡筒の構成は前述のレンズ鏡筒3に限定されない。
(B)前述の実施形態では、駆動枠30を例に第1枠について説明しているが、第1枠の構成は駆動枠30に限定されない。例えば、第1枠は概ね円筒形状である。また、第1〜第3外側カム溝34a〜34cを例にカム溝について説明しているが、カム溝の構成は第1〜第3外側カム溝34a〜34cに限定されない。例えば、カム溝の数は少なくとも3つである。また、第1〜第3外側カム溝34a〜34cは底面を有する溝であるが、カム溝は貫通溝であってもよい。さらに、第1後方側壁部35az1および第2後方側壁部35bz1を例に第1側壁部について説明しているが、第1側壁部の数は少なくとも1つでもよい。また、第1側壁部は第2枠の突出部と当接可能であればどのような形状であってもよい。例えば、前述の実施形態では、第1後方側壁部35az1は第1補助溝35aの一部を形成しているが、第1側壁部が補助溝の一部を形成していなくてもよい。
(C)前述の実施形態では、第1レンズ枠50を例に第2枠について説明しているが、第2枠の構成は第1レンズ枠50に限定されない。例えば、第2枠は円筒形状でなくてもよい。また、第1〜第3カムフォロア54a〜54cを例にカムフォロアについて説明しているが、カムフォロアの構成(例えば、形状および配置)は第1〜第3カムフォロア54a〜54cに限定されない。また、カムフォロアの数は、例えば、少なくとも3つである。第1〜第2補助ピン55a〜55bを例に突出部について説明しているが、突出部の構成(例えば、形状および配置)は第1〜第2補助ピン55a〜55bに限定されない。
(D)前述の実施形態では、突出部(第1〜第2補助ピン55a〜55b)の位置がカムフォロア(第1〜第3カムフォロア54a〜54c)の位置に対してY軸方向正側(被写体側)にずれているが、突出部の位置はカムフォロアの位置とY軸方向(第1方向)の位置関係は前述の実施形態に限定されない。前述の実施形態では、第1〜第2補助ピン55a〜55bの位置が第1〜第3カムフォロア54a〜54cに対してY軸方向正側にずれているが、カムフォロアおよび突出部の位置関係は前述の実施形態に限定されない。
例えば、第1〜第2補助ピン55a〜55bのオフセット量は前述の実施形態に限定されない。具体的には、第1距離R1が第2距離R2と同じであってもよいし、第1距離R1が第3距離R3と同じであってもよい。また、第1距離R1が第4距離R4と同じであってもよい。言い換えると、第1補助ピン55aの中心軸C11は、Y軸方向において第2基準点D2と同じ位置に配置されていてもよいし、Y軸方向において第1基準点D1と同じ位置に配置されていてもよい。また、第1補助ピン55aの中心軸C11は、Y軸方向において第3基準点D3と同じであってもよい。
さらに、図18に示すように、第1距離R1が第3距離よりも長くてもよい。言い換えると、第1補助ピン55aの中心軸C11は、Y軸方向において第1基準点D1よりも第1カムフォロア54aの中心軸C1から遠い位置に配置されていてもよい。図18に示す配置の場合、第1距離R1が第4距離R4よりも長い、と言うこともできる。言い換えると、第1補助ピン55aの中心軸C11が、Y軸方向において第3基準点D3よりも第1カムフォロア54aの中心軸C1から遠い位置に配置されている、と言うこともできる。
また、例えば、図19に示すように、第1〜第2補助ピン55a〜55bの位置が第1〜第3カムフォロア54a〜54cに対してY軸方向負側(被写体と反対側)にずれていてもよい。さらに、図14および図18に示す場合と同様に、第1〜第2補助ピン55a〜55bのオフセット量は様々な場合が考えられる。例えば、図20に示すように、前述の実施形態と同様に、第1補助ピン55aの中心軸C11の位置は、Y軸方向において第1基準点D1よりも第1カムフォロア54aの中心軸C1から遠くてもよい。さらに、図18に示す配置の上下を反転した配置も、第1補助ピン55aの中心軸C11の配置としては考えられる。なお、図20に示す配置では、第1基準面F1と第1境界線K1との交点を第1仮想点とした場合、2つの第1仮想点のうち第1補助ピン55aの中心軸C11に最も近い位置に配置された点は、中心軸C11のY軸方向負側に配置された第1仮想点である。したがって、第1基準点D1は中心軸C11のY軸方向負側に配置されている。第2基準点D2および第3基準点D3についても同様である。
なお、図19に示す配置変更に伴い、溝の配置も例えば図21に示すように変わる。
(E)前述の実施形態では、補助溝として第1補助溝35aおよび第2補助溝35bを例に説明しているが、補助溝は貫通溝であってもよい。
また、図22に示すように、補助溝の一部が溝になっていなくてもよい。具体的には、第1補助溝35aの端部が切欠き38aにより欠如していてもよい。また、第2補助溝35bの端部が切欠き38bにより欠如していてもよい。
(F)カムフォロアは図23に示すような形状も考えられる。図23に示すカムフォロア354aは、第1〜第3カムフォロア54a〜54cに比べて一方向に細長く形成されている。カムフォロア354aは、第1摺動面357a、第2摺動面357b、第3摺動面357cおよび第4摺動面357dを有している。第1〜第4摺動面357a〜357dは、第1基準点D1および第2基準点D2をそれぞれ含んでいる。また、カムフォロア354aの外面は第3基準点D3を含んでいる。
カムフォロア354aの場合、第1〜第4基準点D1〜D4をそれぞれ4つずつ定義することができる。第1基準点D1は、Y軸方向においてカムフォロア354aの中心軸C21から最も遠い位置に配置されている。第2基準点D2は、第1基準面F1および第1摺動面357aに含まれる点のうちカムフォロア354aの中心軸C21に最も近い位置に配置されている。第2基準点D2は、第1基準面F1および第2摺動面357bに含まれる点のうちカムフォロア354aの中心軸C21に最も近い位置に配置されている。第2基準点D2は、第1基準面F1および第3摺動面357cに含まれる点のうちカムフォロア354aの中心軸C21に最も近い位置に配置されている。第2基準点D2は、第1基準面F1および第4摺動面357dに含まれる点のうちカムフォロア354aの中心軸C21に最も近い位置に配置されている。第3基準点D3は、第1基準面F1およびカムフォロア354aの外面に含まれる点のうちカムフォロア354aの中心軸C21から最も遠い位置に配置されている。カムフォロア354aの中心軸C21は、例えば、図23(A)に示すような平面図に基づいて、幾何学的に求められる図心を通っている。中心軸C21は図心を通り、かつ、第1レンズ枠50の半径方向と一致している線である。
このように、カムフォロアや突出部の形状として様々な形状が考えられるが、中心軸、第1基準点D1、第2基準点D2および第3基準点D3は平面図などを使って一義的に定義することができる。なお、複数の第1基準点D1が存在する場合は、いずれか1つの第1基準点D1を用いてカムフォロアおよび突出部のY軸方向の位置関係を特定すればよい。第2および第3基準点D2およびD3についても同様である。
なお、前述の第1〜第3カムフォロア54a〜54cの中心軸C1〜C3、そして、第1〜第2補助ピン55a〜55bの中心軸C11〜C12についても、平面図に基づいて幾何学的に求められる図心を通る線として求めることができる。
(G)突起の数は5本に限定されない。たとえば、突出部の数は、1つであってもよいし、3つ以上あってもよい。
<実施形態の特徴>
実施形態の特徴を以下に列記する。なお、実施形態に含まれる発明は、以下のものに限られない。なお、各構成の後ろに括弧で記載したものは、特徴の理解を助けるために記載した、各構成の具体例である。各構成はこれらの具体例に限定されるものではない。また、各特徴について記載された効果を得るため、記載された特徴以外の構成は変形または削除されてもよい。
〔1〕第1の特徴に係るレンズ鏡筒(3)は、
概ね円筒形状の枠であって、円周方向に間隔を空けて配置された少なくとも3つのカム溝(34a、34b、34c)、および、隣り合う前記カム溝(34a、34b、34c)の間に配置された少なくとも1つの第1側壁部(35az1、35bz1)を有する第1枠(30)と、
前記カム溝(34a、34b、34c)にそれぞれ挿入された少なくとも3つのカムフォロア(54a、54b、54c)、および、前記第1側壁部(35az1、35bz1)と当接可能に配置された少なくとも1つの突出部(55a、55b)を有する第2枠(50)と、を備え、
前記第1枠(30)および前記第2枠(50)が相対回転すると、前記第1枠(30)および前記第2枠(50)が第1方向(Y軸方向)に相対移動可能であり、
前記第1枠(30)の第1方向(Y軸方向)から見た場合に、前記突出部(55a、55b)は、前記円周方向において前記カムフォロア(54a、54b、54c)の間に配置されており、
前記突出部(55a、55b)の位置は、前記カムフォロア(54a、54b、54c)の位置と前記第1方向(Y軸方向)にずれている。
このレンズ鏡筒(3)では、外力が作用しても突出部(55a、55b)が第1側壁部(35az1、35bz1)に当接するので、カムフォロア(54a、54b、54c)およびカム溝(34a、34b、34c)に加えて、突出部(55a、55b)および第1側壁部(35az1、35bz1)により外力を受けることができる。したがって、第1枠(30)および第2枠(50)の破損を抑制することができる。
また、第1方向(Y軸方向)から見た場合に、突出部(55a、55b)は、円周方向においてカムフォロア(54a、54b、54c)の間に配置されている。さらに、突出部(55a、55b)の位置がカムフォロア(54a、54b、54c)の位置と第1方向(Y軸方向)にずれているので、それに伴い第1側壁部(35az1、35bz1)の位置がカム溝(34a、34b、34c)の位置と第1方向(Y軸方向)にずれる。第1側壁部(35az1、35bz1)の位置がカム溝(34a、34b、34c)の位置と第1方向(Y軸方向)にずれると、第1側壁部(35az1、35bz1)およびカム溝(34a、34b、34c)を効率よく配置しやすくなる。
なお、本願明細書中で「第1枠および第2枠が相対回転する」とは、第1枠および第2枠の両方又は一方を回転している状態で、第1枠に対して第2枠が回転すること、および、第枠が第枠に対して回転することの、いずれの意味も含む。また、本願明細書中で「第1枠および第2枠が相対移動する」とは、第1枠および第2枠の両方又は一方が移動している状態で、第1枠に対して第2枠が移動すること、および、第枠が第枠に対して移動することの、いずれの意味も含む。
〔2〕第2の特徴に係るレンズ鏡筒(3)は、第1の特徴に係るレンズ鏡筒(3)において、
前記突出部(55a、55b)の中心軸(C11)は、前記カムフォロア(54a、54b、54c)の中心軸(C1)と前記第1方向(Y軸方向)にずれている。
〔3〕第3の特徴に係るレンズ鏡筒(3)は、第1または第2の特徴に係るレンズ鏡筒(3)において、
前記カムフォロア(54a、54b、54c)は、前記カム溝(34a、34b、34c)と摺動可能な摺動面(57a1、57a2)を有しており、
前記摺動面(57a1、57a2)は、前記第1方向(Y軸方向)において前記カムフォロア(54a、54b、54c)の中心軸(C1)から最も遠い位置に配置された第1基準点(D1)と、前記第1基準点(D1)を通り前記カムフォロア(54a、54b、54c)の中心軸(C1)および前記第1方向(Y軸方向)に平行な平面を基準面(F1)とした場合に前記基準面(F1)および前記摺動面(57a1、57a2)に含まれる点のうち前記カムフォロア(54a、54b、54c)の中心軸(C1)に最も近い位置に配置された第2基準点(D2)と、を含んでおり、
前記カムフォロア(54a、54b、54c)の中心軸(C1)から前記突出部(55a、55b)の中心軸(C11)までの前記第1方向(Y軸方向)の第1距離(1)は、前記カムフォロア(54a、54b、54c)の中心軸(C1)から前記第2基準点(D2)までの前記第1方向(Y軸方向)の第2距離(2)と同じか、あるいは、前記第2距離(2)よりも長い。
〔4〕第4の特徴に係るレンズ鏡筒(3)は、第1〜第3の特徴に係るレンズ鏡筒(3)において、
前記カムフォロア(54a、54b、54c)の中心軸(C1)から前記突出部(55a、55b)の中心軸(C11)までの前記第1方向(Y軸方向)の前記第1距離(1)は、前記カムフォロア(54a、54b、54c)の中心軸(C1)から前記第1基準点(D1)までの前記第1方向(Y軸方向)の第3距離(3)と同じか、あるいは、前記第3距離(3)よりも長い。
〔5〕第5の特徴に係るレンズ鏡筒(3)は、第1〜第4のいずれかの特徴に係るレンズ鏡筒(3)において、
前記摺動面(57a1、57a2)は、前記基準面(F1)と前記カムフォロア(54a、54b、54c)の外面とに含まれる点のうち前記カムフォロア(54a、54b、54c)の中心軸(C1)から最も遠い位置に配置された第3基準点を含んでおり、
前記カムフォロア(54a、54b、54c)の中心軸(C1)から前記突出部(55a、55b)の中心軸(C11)までの前記第1方向(Y軸方向)の前記第1距離(1)は、前記カムフォロア(54a、54b、54c)の中心軸(C1)から前記第3基準点までの前記第1方向(Y軸方向)の第4距離(4)と同じか、あるいは、前記第4距離(4)よりも長い。
〔6〕第6の特徴に係るレンズ鏡筒(3)は、第1〜第5のいずれかの特徴に係るレンズ鏡筒(3)において、
前記少なくとも3つのカムフォロア(54a、54b、54c)は、第1カムフォロア(54a)、第2カムフォロア(54b)および第3カムフォロア(54c)を含んでおり、
前記少なくとも1つの突出部(55a、55b)は、第1突出部(55a)および第2突出部(55b)を含んでおり、
前記第1方向(Y軸方向)から見た場合に、前記第1突出部(55a)は、前記第1カムフォロア(54a)と前記第2カムフォロア(54b)との間に配置されており、前記第2突出部(55b)は、前記第2カムフォロア(54b)と第3カムフォロア(54c)との間に配置されている。
このレンズ鏡筒(3)では、第1突出部(55a)は第1カムフォロア(54a)と第2カムフォロア(54b)との間に配置されており、第2突出部(55b)は第2カムフォロア(54b)と第3カムフォロア(54c)との間に配置されているので、強度向上のために第1および第2突出部(55a、55b)を設けつつ、第2枠(50)の位置決めを行う第1〜第3カムフォロア(54a〜54c)を互いに密集することなく適度に分散して配置することができる。これにより、作用した外力を第1〜第3カムフォロア(54a〜54c)および第1および第2突出部(55a、55b)で受ける際に、比較的均等に外力を分散させることができる。
〔7〕第7の特徴に係るレンズ鏡筒(3)は、第6の特徴に係るレンズ鏡筒(3)において、
前記第1カムフォロア(54a)と前記第3カムフォロア(54c)とのなす第1角度(θ1)は、前記第1カムフォロア(54a)と前記第2カムフォロア(54b)とのなす第2角度(θ2)よりも小さく、前記第2カムフォロア(54b)と前記第3カムフォロア(54c)とのなす第3角度(θ3)よりも小さい。
このレンズ鏡筒(3)では、第1角度(θ1)が第2角度(θ2)よりも小さく、かつ、第3角度(θ3)よりも小さいので、比較的広い第2角度(θ2)および第3角度(θ3)の領域に第1および第2突出部(55a、55b)を設けることができる。したがって、第1〜第3カムフォロア(54a〜54c)をより適度に分散して配置することができ、より均等に外力を分散させることができる。
〔8〕第8の特徴に係るレンズ鏡筒(3)は、第7の特徴に係るレンズ鏡筒(3)において、
前記第1カムフォロア(54a)と前記第3カムフォロア(54c)とのなす第1角度(θ1)は、前記第1カムフォロア(54a)と前記第1突出部(55a)とのなす第4角度(θ4)、前記第1突出部(55a)と前記第2カムフォロア(54b)とのなす第5角度(θ5)、前記第2カムフォロア(54b)と前記第2突出部(55b)とのなす第6角度(θ6)および前記第2突出部(55b)と前記第3カムフォロア(54c)とのなす第7角度(θ7)よりも大きい。
〔9〕第9の特徴に係るレンズ鏡筒(3)は、第1〜第8のいずれかの特徴に係るレンズ鏡筒(3)において、
少なくとも1つのレンズを含む光学系(V)をさらに備え、
前記カム溝(34a、34b、34c)は、前記光学系(V)の望遠端に対応する望遠位置(P1t、P2t、P3t)から前記光学系(V)の広角端に対応する広角位置(P1w、P2w、P3w)まで前記カムフォロア(54a、54b、54c)を案内するズーム部(34az、34bz、34cz)を有しており、
前記第1側壁部(35az1、35bz1)は、前記カムフォロア(54a、54b、54c)が前記ズーム部(34az、34bz、34cz)により前記望遠位置(P1t、P2t、P3t)から前記広角位置(P1w、P2w、P3w)まで案内される際に前記突出部(55a、55b)がたどる移動軌跡に沿って形成されている。
このレンズ鏡筒(3)では、カムフォロア(54a、54b、54c)がズーム部(34az、34bz、34cz)により望遠位置(P1t、P2t、P3t)から広角位置(P1w、P2w、P3w)まで案内される際に、突出部(55a、55b)がたどる移動軌跡に沿って第1側壁部(35az1、35bz1)が形成されているので、撮影時にレンズ鏡筒(3)に外力が作用しても、突出部が第1側壁部(35az1、35bz1)に当接することで、外力の一部を受けることができる。したがって、このような構成により、レンズ鏡筒(3)の強度を高めることができる。
〔10〕第10の特徴に係るレンズ鏡筒(3)は、第9の特徴に係るレンズ鏡筒(3)において、
前記第1枠(30)は、隣り合う前記カム溝(34a、34b、34c)の間に配置された少なくとも1つの補助溝(35a、35b)を有しており、
前記補助溝(35a、35b)は、前記第1側壁部(35az1、35bz1)と、前記第1側壁部(35az1、35bz1)と向かい合って配置された第2側壁部(35az2、35bz2)と、を有しており、
前記カムフォロア(54a、54b、54c)が前記ズーム部(34az、34bz、34cz)により前記望遠位置(P1t、P2t、P3t)から前記広角位置(P1w、P2w、P3w)まで案内される際に、前記突出部(55a、55b)は、前記第1側壁部(35az1、35bz1)と前記第2側壁部(35az2、35bz2)との間に挿入されている。
したがって、撮影時にレンズ鏡筒(3)に外力が作用しても、突出部が第1側壁部(35az1、35bz1)または第2側壁部(35az2、35bz2)に当接することで、外力の一部を受けることができ、レンズ鏡筒(3)の強度を高めることができる。
〔11〕第11の特徴に係るレンズ鏡筒(3)は、第10の特徴に係るレンズ鏡筒(3)において、
前記補助溝(35a、35b)は、前記カム溝(34a、34b、34c)よりも少ない。
〔12〕第12の特徴に係るレンズ鏡筒(3)は、第1〜第11のいずれかの特徴に係るレンズ鏡筒(3)において、
前記第1側壁部(35az1、35bz1)は、前記突出部(55a、55b)に対して、前記第2枠(50)が前記第1枠(30)に繰り込まれる側に配置されている。
このレンズ鏡筒(3)では、第1側壁部(35az1、35bz1)が、突出部(55a、55b)に対して、第2枠(50)が第1枠(30)に繰り込まれる側に配置されているので、第2枠(50)が第1枠(30)から繰り出されている状態で第2枠(50)に外力が加わっても、突出部(55a、55b)が第1側壁部(35az1、35bz1)に当接することで、外力の一部を受けることができる。したがって、このような構成により、レンズ鏡筒(3)の強度を高めることができる。
本発明は、レンズ鏡筒の分野で有用である。
1 デジタルカメラ
2 外装部
3 レンズ鏡筒
4 ズームモータ
10 固定枠
20 直進枠
30 駆動枠(第1枠の一例)
31 駆動枠本体
32 ギヤ部
34a 第1外側カム溝(カム溝の一例、溝の一例)
34az 第1ズーム部(ズーム部の一例)
34b 第2外側カム溝(カム溝の一例、溝の一例)
34bz 第2ズーム部(ズーム部の一例)
34c 第3外側カム溝(カム溝の一例、溝の一例)
34cz 第3ズーム部(ズーム部の一例)
35a 第1補助溝(補助溝の一例、溝の一例)
35az1 第1後方側壁部(第1側壁部の一例)
35az2 第1前方側壁部(第2側壁部の一例)
35b 第2補助溝(補助溝の一例、溝の一例)
35bz1 第2後方側壁部(第側壁部の一例)
35bz2 第2前方側壁部(第2側壁部の一例)
40 中間枠
50 第1レンズ枠(第2枠の一例)
51 第1レンズ枠本体
54a 第1カムフォロア(カムフォロアの一例、第1カムフォロアの一例、突起の一例、第1突起の一例)
54b 第2カムフォロア(カムフォロアの一例、第2カムフォロアの一例、突起の一例、第2突起の一例)
54c 第3カムフォロア(カムフォロアの一例、第3カムフォロアの一例、突起の一例、第1突起の一例)
55a 第1補助ピン(突出部の一例、第1突出部の一例、突起の一例、第3突起の一例)
55b 第2補助ピン(突出部の一例、第2突出部の一例、突起の一例、第3突起の一例)
60 第2レンズ枠
70 第3レンズ枠ユニット
80 第4レンズ枠
90 マスターフランジ
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
GA 絞りユニット
GS シャッターユニット
GB 振れ補正ユニット
θ1 第1角度(第1角度の一例)
θ2 第2角度(第2角度の一例)
θ3 第3角度(第3角度の一例)
θ4 第4角度(第4角度の一例)
θ5 第5角度(第5角度の一例)
θ6 第6角度(第6角度の一例)
θ7 第7角度(第7角度の一例)
P1t 第1望遠位置(望遠位置の一例)
P1w 第1広角位置(広角位置の一例)
P1r 第1収納位置
P2t 第2望遠位置(望遠位置の一例)
P2w 第2広角位置(広角位置の一例)
P2r 第2収納位置
P3t 第3望遠位置(望遠位置の一例)
P3w 第3広角位置(広角位置の一例)
P3r 第3収納位置
C1、C2、C3 中心軸(カムフォロアの中心軸の一例)
C11、C12、C13 中心軸(突出部の中心軸の一例)
D1 第1基準点(第1基準点の一例)
D2 第2基準点(第2基準点の一例)
D3 第3基準点(第3基準点の一例)

Claims (12)

  1. 概ね円筒形状の枠であって、円周方向に間隔を空けて配置された少なくとも3つのカム溝、および、隣り合う前記カム溝の間に配置された少なくとも1つの第1側壁部を有する第1枠と、
    前記カム溝にそれぞれ挿入された少なくとも3つのカムフォロア、および、前記第1側壁部と当接可能に配置された少なくとも1つの突出部を有する第2枠と、を備え、
    前記第1枠および前記第2枠が相対回転すると、前記第1枠および前記第2枠は第1方向に相対移動可能であり、
    前記第1方向から見た場合に、前記突出部は、前記円周方向において前記カムフォロアの間に配置されており、
    前記突出部の位置は、前記カムフォロアの位置と前記第1方向にずれており、
    前記カムフォロアは、前記カム溝と摺動可能な摺動面を有しており、
    前記摺動面は、前記第1方向において前記カムフォロアの中心軸から最も遠い位置に配置された第1基準点と、前記第1基準点を通り前記カムフォロアの中心軸および前記第1方向に平行な平面を基準面とした場合に前記基準面および前記摺動面に含まれる点のうち前記カムフォロアの中心軸に最も近い位置に配置された第2基準点と、を含んでおり、
    前記カムフォロアの中心軸から前記突出部の中心軸までの前記第1方向の第1距離は、前記カムフォロアの中心軸から前記第2基準点までの前記第1方向の第2距離と同じか、あるいは、前記第2距離よりも長い、
    レンズ鏡筒。
  2. 前記突出部の中心軸は、前記カムフォロアの中心軸と前記第1方向にずれている、
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記カムフォロアの中心軸から前記突出部の中心軸までの前記第1方向の前記第1距離は、前記カムフォロアの中心軸から前記第1基準点までの前記第1方向の第3距離と同じか、あるいは、前記第3距離よりも長い、
    請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記カムフォロアの中心軸から前記突出部の中心軸までの前記第1方向の前記第1距離は、前記カムフォロアの中心軸から前記第1基準点までの前記第1方向の第3距離と同じか、あるいは、前記第3距離よりも長い、
    請求項に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記摺動面は、前記基準面と前記カムフォロアの外面とに含まれる点のうち前記カムフォロアの中心軸から最も遠い位置に配置された第3基準点を含んでおり、
    前記カムフォロアの中心軸から前記突出部の中心軸までの前記第1方向の前記第1距離は、前記カムフォロアの中心軸から前記第3基準点までの前記第1方向の第4距離と同じか、あるいは、前記第4距離よりも長い、
    請求項3または4に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記少なくとも3つのカムフォロアは、第1カムフォロア、第2カムフォロアおよび第3カムフォロアを含んでおり、
    前記少なくとも1つの突出部は、第1突出部および第2突出部を含んでおり、
    前記第1方向から見た場合に、前記第1突出部は、前記第1カムフォロアと前記第2カムフォロアとの間に配置されており、前記第2突出部は、前記第2カムフォロアと第3カムフォロアとの間に配置されている、
    請求項1記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記第1カムフォロアと前記第3カムフォロアとのなす第1角度は、前記第1カムフォロアと前記第2カムフォロアとのなす第2角度よりも小さく、前記第2カムフォロアと前記第3カムフォロアとのなす第3角度よりも小さい、
    請求項6に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記第1カムフォロアと前記第3カムフォロアとのなす第1角度は、前記第1カムフォロアと前記第1突出部とのなす第4角度、前記第1突出部と前記第2カムフォロアとのなす第5角度、前記第2カムフォロアと前記第2突出部とのなす第6角度および前記第2突出部と前記第3カムフォロアとのなす第7角度よりも大きい、
    請求項7に記載のレンズ鏡筒。
  9. 少なくとも1つのレンズを含む光学系をさらに備え、
    前記カム溝は、前記光学系の望遠端に対応する望遠位置から前記光学系の広角端に対応する広角位置まで前記カムフォロアを案内するズーム部を有しており、
    前記第1側壁部は、前記カムフォロアが前記ズーム部により前記望遠位置から前記広角位置まで案内される際に前記突出部がたどる移動軌跡に沿って形成されている、
    請求項1記載のレンズ鏡筒。
  10. 前記第1枠は、隣り合う前記カム溝の間に配置された少なくとも1つの補助溝を有しており、
    前記補助溝は、前記第1側壁部と、前記第1側壁部と向かい合って配置された第2側壁部と、を有しており、
    前記カムフォロアが前記ズーム部により前記望遠位置から前記広角位置まで案内される際に、前記突出部は、前記第1側壁部と前記第2側壁部との間に挿入されている、
    請求項9に記載のレンズ鏡筒。
  11. 前記補助溝の数は、前記カム溝の数よりも少ない、
    請求項10に記載のレンズ鏡筒。
  12. 前記第1側壁部は、前記突出部に対して、前記第2枠が前記第1枠に繰り込まれる側に配置されている、
    請求項1記載のレンズ鏡筒。
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