従来から、湯水混合部における湯水の混合割合を調整して湯温調整を行うためのダイヤル式の湯温調整摘みと、吐水部からの吐水及び止水を行うための開閉弁を開閉操作するための押釦を備えた湯水混合水栓装置が特許文献1により知られている。
この特許文献1に示された従来例にあっては、湯水混合水栓装置の外郭を構成する断熱カバーの上面にダイヤル式の湯温調整摘みを上方に突出して設け、また、断熱カバーの一部に切欠部を設けて該切欠部に押釦を配置する構成となっている。
このように、従来にあっては、ダイヤル式という湯温調整の操作方式と、押し込み式という開閉弁の開閉の操作方式が異なり、また、操作方式に対応してダイヤル式の湯温調整摘と押し込み式の押釦とではその形状も大きく異なるため、湯温調整操作と、開閉弁の開閉操作との誤操作がし難いような構成となっている。
しかしながら、上記の特許文献1に示された従来例にあっては、操作方式に対応してダイヤル式の湯温調整摘と押し込み式の押釦とではその形状も大きく異なるため、操作部の統一感に欠け、外観が悪く、特に、ダイヤル式の湯温調整摘みが断熱カバーの上面から上方に向けて突出するため、より操作部の統一感が無くて外観が悪くなる。
また、上記従来例にあっては、押釦は止水位置において押釦の上面部を押す操作をすることで、押釦の高さが上記止水位置よりも若干高くなって吐水位置となり、この吐水位置にある押釦の上面部を押し操作することで、押釦の高さが上記吐水位置よりも若干低くなって止水位置に戻るようになっている。
つまり、止水から吐水への操作、吐水から止水への操作のいずれの操作も、押釦の上面部を押す操作をすることによりおこなっている。
ところで、シャンプーなどで髪を洗っている時や、洗顔している時のように、押釦を目でみることなく手探りで探し、押釦を操作して吐水や止水を行う場合がある。このような場合、使用者は、手探りで目的とする押釦を探し、手探りで探した押釦の上面部を押すことで、目的の吐水部から吐水したり、止水したりするものである。
ところが、上記のように、吐水操作も、止水操作も押釦を上方から押すという同じ操作であるため、手探りで押釦を操作する際に、誤って操作する恐れがある。
特に、上記従来例にあっては、吐水部としてカラン吐水部、シャワー吐水部という2つの吐水部を備え、押釦としてカラン吐水用の押釦と、シャワー吐水用の押釦の2つの押釦を備えているが、例えば、シャワー吐水部が止水で且つカラン吐水部が吐水の状態で、石鹸などで洗顔している時、カラン吐水部の吐水を止めようとする際、手探りで、押釦を探して、手に触れた押釦の上面部を押し操作して吐水状態のカラン吐水部を止水状態に切り換えるのであるが、この場合、間違って、シャワー吐水用の押釦の上面部を押し操作して止水中のシャワー吐水部からいきなり湯水が吐水されてしまうことがある。
また、シャワー吐水部が吐水で且つカラン吐水部が止水の状態で、シャンプーなどで髪を洗っている時、シャワー吐水部の吐水を止めようとする際、手探りで、押釦を探して、手に触れた押釦の上面部を押し操作して吐水状態のシャワー吐水部を止水状態に切り換えるのであるが、この場合、間違って、カラン吐水用の押釦の上面部を押し操作して止水中のカラン吐水部からいきなり湯水が吐水されてしまうことがある。
また、2つの吐水部のうち、いずれか一方が吐水、いずれか他方が止水状態において、2つの吐水部の両方とも吐水するように操作するには、止水状態と吐水状態とで僅かに高さが異なる2つの押釦の高さの差を手で確認しながら、僅かに低い方の押釦を押す操作をすることで、両吐水部から共に吐水でき、また、2つの吐水部のうち、いずれか一方から吐水、いずれか他方が止水状態において、2つの吐水部の両方とも止水するように操作するには、止水状態と吐水状態とで僅かに高さが異なる2つの押釦の高さの差を手で確認しながら、僅かに高い方の押釦を押す操作をすることで、両吐水部を共に止水にできるのであるが、この2つの押釦における止水と吐水とのわずかな高さの差を手探りで探して確認するのは、きわめて難しく、誤操作してしまうおそれがある。
このように、目で確認できない状況下で手探りで、複数の押釦の中から目的とする押釦の操作を行わなければならない場合、上記従来例においては誤操作をする恐れがあり、特に、水栓装置を目で確認していない状況下で、予期していない別の吐水部から急に吐水が行われると、洗顔中の人にいきなりシャワー水がかかったり、あるいは洗髪中の人の足元にいきなり湯水が吐水されたり、あるいは、止水したくないのに突然止水したりするといった事態が生じ、目で見ていないだけに不安感があり、快適な使用ができないという問題がある。
また、例えば、2つの吐水部のうち、いずれか一方から湯水を吐水したまま放置して止水するのを忘れていたような時、一方の吐水部から湯水が吐水しているのに気付き、あわてて止水しようとする場合、あわてているので、2つの押釦のうち、誤って別の吐水部の押釦を押し操作してしまって、別の吐水部から湯水がいきなり吐水してしまう場合がある。
この場合は、2つの押釦が一応、目に見えているが、あわてているため、誤って別の押釦を押し操作してしまうのである。
また、上記の従来の湯水混合水栓装置は、2つの吐水部からの吐水及び吐水停止をそれぞれ独立して行うための2つの開閉弁と、該2つの開閉弁をそれぞれ独立して開閉操作するための2つの押釦を設けたものであり、各吐水部から吐水される湯水の流量の調整をするために更に上記2つの押釦、2つの開閉弁とは別に2つの流量調整弁を設けてある。このように、上記従来例においては、2つの押釦は、いずれも各押釦操作で対応する吐水部の吐水、止水を行うのみで、このとき各押釦の操作で同時に対応する吐水部から吐水される湯水の流量調整を行うことができず、各押釦の操作とは別に、各流量調整弁を操作して流量調整を行わなければならず、操作性が悪いと共に、別に2つの流量調整弁を設ける必要があり、部材が増えて構造が複雑になり、大型化し、コストが高くなるという問題がある。
また、特許文献2に示されるシングルレバー式の湯水混合水栓装置も従来から知られている。
この特許文献1に示されるようなシングルレバー式の湯水混合水栓装置は、鉛直方向軸線を中心にレバーを横方向に回動することで、湯及び水の混合比を変化させて湯温調整を行い、また、レバーを水平方向軸線を中心に上下に回動することで湯水の吐水流量を変化させると共に、レバーを水平方向軸線を中心に上限まで回動した状態又は下限まで回動した状態のいずれかが全開で他方が止水となるように構成してある。
ところが、上記特許文献2に示された従来例にあっては、一つのレバーで湯温調整の操作と湯量調整及び吐水、水の操作ができるようになっているので、吐水、止水や湯量の調整をするためレバーを上下方向に回動操作している時に、同時にレバーが不用意に横方向にも回動して湯温が変わってしまうことがある。
また、湯水が設定された流量で吐水されている時に湯温調整をするためにレバーを横方向に回動操作する際、同時にレバーが不用意に上下方向にも回動し、吐水流量が変化してしまうことがある。
この結果、従来のシングルレバー式の湯水混合水栓装置においては、既に設定してある湯温を保持したまま、レバーを操作して吐水、止水や湯量の調整操作を行おうとしている場合に、急に予想していない高温の湯水が吐水されたり、あるいは急に低温の湯水が吐水されたりするという問題があり、また、既に設定してある吐水量を保持したまま、レバーを操作して湯温のみの調整を行おうとしている場合、流量が急に多くなったり、あるいは、流量が急に少なくなったりするという問題がある。
この問題は、特に、シャンプーなどで髪を洗っている時や、洗顔している時のように、レバーを目でみることなく手探りで探し、レバーを操作して吐水、水や湯量の調整操作のみを行おうとしている場合、あるいは、レバーを操作して湯温のみの調整を行おうとしている場合に顕著で、レバーを目で見て操作していないだけに、誤操作しやすい。
また、上記従来例にあっては、一つのレバーで湯温調整と、湯水の開閉及び流量調整を行うようにしているので、湯水混合水栓装置の機構が複雑となり、コストが高くなる。
また、上記複数の吐水口を有する湯水混合水栓装置における各吐水口からの吐水の操作を行うための操作部として上記従来例のレバー機構のものを適用しようとすると、レバーが横方向に回動するため、レバーを横方向に並べようとすると、横方向に回動する隣合うレバー同士が互いに干渉して衝突しないようにするには、横方向に隣接するレバー間の間隔を大きく取らねばならず、湯水混合水栓装置全体が大きくなり、また、レバー同士が離れすぎるため、実用的ではない。
特開2004−92069号公報
特開2007−120119号公報
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、湯温調整操作と、弁手段の開閉と弁手段による開量の調整操作とをほぼ同じ操作方式にして操作性を良くすると共に、ほぼ同じ操作方式の湯温調整用レバーハンドルと開閉用レバーハンドルを並べて配置することで統一感を持たせて外観を良くし、しかも、操作方式をほぼ同じ操作方式とし且つ並べて統一感を持たせたにもかかわらず、止水、吐水、開量の調整操作と、湯温調整操作とを間違えない湯水混合水栓装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係る湯水混合水栓装置は、水と湯を混合する湯水混合部1と、該湯水混合部1における湯水の混合割合を調整して湯温調整を行うための湯温調整用レバーハンドル18と、湯水混合部1で混合された湯水を吐水部2から吐水、停水を行うための弁手段7と、該弁手段7の開閉と弁手段7による開量の調整とを行うための開閉用レバーハンドル3とを備えた湯水混合水栓装置6であって、上記開閉用レバーハンドル3に設けた操作部4の押し下げ、押し上げによる上下方向の移動により弁手段7の開閉と開量の調整を行うように構成し、湯温調整用レバーハンドル18に設けた湯温調整用の操作部19の押し上げ、押し下げによる上下方向の移動により湯水混合部1における湯水の混合割合を調整して湯温調整を行うように構成し、上記開閉用レバーハンドル3の操作部4と上記湯温調整用レバーハンドル18の湯温調整用の操作部19を仕切り部33を介して並設し、開閉用レバーハンドル3の操作部4と、湯温調整用レバーハンドル18の操作部19との間に位置する仕切り部33の部位が、開閉用レバーハンドル3の操作部4乃至湯温調整用レバーハンドル18の操作部19と外観形状が同じ又はほぼ同じ外観形状をした操作することができないダミー操作部33aとなっていることを特徴とするものである。
このように、開閉用レバーハンドル3による吐水部2から吐水、停水、吐水量の調整操作と、別体の湯温調整用レバーハンドル18による湯温調整操作がいずれも、開閉用レバーハンドル3の操作部4の押し下げ、押し上げによる上下方向の移動、湯温調整用レバーハンドル18の操作部19による押し下げ、押し上げによる上下方向の移動により行えて、吐水、停水、吐水量の調整操作と、湯温調整操作とが押し下げ、押し上げ操作というほぼ同じ操作方式で行えることで、吐水、停水、吐水量の調整操作、湯温調整操作の操作性がよくなり、しかも、このほぼ同じ操作方式の操作部4、19を並設してあるので、統一感があって外観がよくなる。また、押し下げ、押し上げ操作というほぼ同じ操作方式により吐水、停水、吐水量の調整操作を行う操作部4、湯温調整操作を行う操作部19を並設して一箇所に集めたと言えども、開閉用レバーハンドル3の操作部4と湯温調整用レバーハンドル18の湯温調整用の操作部19を仕切り部33を介して並設してあるので、吐水、停水、吐水量の調整操作を行うために操作部4を押し上げ、押し下げ操作する際、湯温調整用レバーハンドル18の湯温調整用の操作部19を誤って押し上げ操作したり、押し下げ操作したりすることがなく、例えば、吐水部2から所定の湯温の湯水を吐水している際に、吐水を停止しようと操作部4を押し下げ又は押し上げ操作する際、仕切り部33で仕切ってあるため、誤って湯温調整用の操作部19を押し下げ又は押し上げて湯温が急に熱くなったり、冷たくなったりするという事態が生じにくい。
また、開閉用レバーハンドル5は開閉用レバーハンドル3に設けた操作部4の押し下げ、押し上げによる上下方向の移動により弁手段7の開閉と開量の調整を行うので、開操作も閉操作も押し操作で行う従来例に比べて開閉操作を誤操作なく行え、手探りによる操作であっても、操作部4の押し下げ方向、押し上げ下げ方向のどちらが開でどちらが閉であるかということさえ間違わなければ、誤操作なく正しく操作することができる。
また、開閉用レバーハンドル3による押し下げ、押し上げ操作で吐水部2からの吐水、停水、吐水量調整が行えると共にこの吐水、停水、吐水量調整の際に誤って湯温が変化せず、この結果、簡単な構成、簡単な操作で吐水、停水、吐水量調整を確実に行うことができる。
更に、仕切り部33の部分もあたかも開閉用レバーハンドル3の操作部4乃至湯温調整用レバーハンドル18の操作部19であるかのような外観となって、操作部4、19と仕切り部33が統一された外観となる。
また、開閉用レバーハンドル3の操作部は押し上げ・押し下げ操作のみが可能なように上下方向にのみ可動自在となり、開閉用レバーハンドル3は操作部を上に上げた状態又は下に下げた状態の一方が対応する弁手段7の開で他方が閉となり、開閉用レバーハンドル3の操作部4が閉位置の状態で、開閉用レバーハンドル3の操作部4の上面とダミー操作部33aの上面とが面一又は略面一となることが好ましい。
このように、開閉用レバーハンドル3の操作部4は押し上げ、押し下げ操作のみが可能なように上下方向にのみ可動自在となっていて、操作部4が閉位置の状態で、操作部4の上面とダミー操作部33aの上面とが面一又は略面一となっているので、開閉用レバーハンドル3の操作部4が閉位置であるか否かが一目で分かり、また、シャンプーなどで髪を洗っているときや、洗顔している時、手探りで開閉用レバーハンドル3の操作部4を手で触れた際に、隣りのダミー操作部33aの上面と面一となっているか否かが直ぐに手の感触で分かり、手探りの場合も開閉用レバーハンドル3の操作部4が閉位置であるか否かが直ぐに分かる。
また、湯温調整用レバーハンドル18の操作部19の上下方向の移動により湯水混合部1における湯水の混合割合を調整して湯温調整を行うように構成し、湯温調整用レバーハンドル18の操作部19が湯温略40℃となる位置に位置している状態で、湯温調整用レバーハンドル18の操作部19の上面とダミー操作部33aの上面とが面一又は略面一となることが好ましい。
このような構成とすることで、湯温調整用レバーハンドル18の操作部19が湯温調整用レバーハンドル18の操作部19の上面とダミー操作部33aの上面とが面一又は略面一となっているか、否かを見るだけで、一目で通常の使用における最も平均的な使用湯温である湯温略40℃であるか、否かが理解できる。また、手探りであっても、湯温調整用レバーハンドル18の操作部19に触れて、該操作部19がダミー操作部33aと面一となるようにするだけで、湯温略40℃に設定できる。
また、弁手段7が複数の吐水部2からの吐水及び吐水停止をそれぞれ独立して行うために複数設けられると共に、開閉用レバーハンドル3が上記複数の弁手段7をそれぞれ独立して開閉操作するために複数並設して設けられ、複数の開閉用レバーハンドル3に設けた各操作部4がそれぞれ閉位置の状態で、面一又は略面一となっていることが好ましい。
このように、複数の操作部4が並設してあるので、複数の操作部4に指を当てて複数の操作部4を同時に押し下げ方向又は押し上げ方向に押し下げることで、同時に開閉操作することができ、また、各操作部4がそれぞれ閉位置の状態で、面一又は略面一となっているので、複数の操作部4を見ることで複数の弁手段7がそれぞれ閉であるか否かが一目でわかる。
また、複数の開閉用レバーハンドル3の各操作部4に微小な凸又は凹の立体表示8を設け、各操作部4毎に立体表示8を異ならせることが好ましい。
このような構成とすることで、複数の開閉用レバーハンドル3の各操作部4を並設したと言えども、立体表示8を指で触れることで、間違うことなく目的とする開閉用レバーハンドル3の操作部4を探し、押し下げ方向、押し上げ方向のどちらが閉、どちらが開であるかさえ間違わなければ、手探りであっても目的とする吐水部の吐水、停水、吐水量調整操作を間違いなく確実に行うことができる。
また、湯温調整用レバーハンドル18の操作部19に該湯温調整用レバーハンドル18独自の微小な凸又は凹の立体表示37を設けることが好ましい。
このような構成とすることで、手探りで操作する場合に湯温調整用レバーハンドル18を誤りなく操作できる。
また、ダミー操作部33aの上面に該ダミー操作部33aと、開閉用レバーハンドル3や湯温調整用レバーハンドル18と識別するためのダミー用立体表示部38が設けてあることが好ましい。
このような構成とすることで、誤ってダミー操作部33aに押し下げ力や押し上げ力を加えて、誤操作をすることがない。
また、各操作部4に設けた微小な凸又は凹の立体表示の代わりに、各操作部4に各種いろいろな形状(丸穴や三角、四角穴等)の穴や切欠きを設けて設けてもよい。
本発明の請求項1記載の発明にあっては、上記のように、開閉用レバーハンドルに設けた押し下げ、押し上げ操作する操作部と、湯温調整用レバーハンドルに設けた押し上げ、押し下げによる湯温調整用の操作部とを仕切り部を介して並設してあるので、湯温調整用レバーハンドルと、開閉用レバーハンドルとをほぼ同じ操作方式にして操作性を良くすると共に、ほぼ同じ操作方式の湯温調整用レバーハンドルと開閉用レバーハンドルを並べて配置することで統一感を持たせて外観を良くし、しかも、操作方式をほぼ同じ操作方式とし且つ並べて統一感を持たせたにもかかわらず、両者の間に仕切り部を介在したので、止水、吐水、開量の調整操作と、湯温調整操作とを間違えるのを防止できる。また、開閉用操作部の操作で止水、吐水、開量の調整操作を行うので、別途吐水量を調整するための流量調整弁や専用の別途操作部を必要とせず、構成が簡略化できると共に、別体の湯温調整用レバーハンドルで設定した湯温を維持したまま開閉用操作部の押し下げ、押し上げ操作のみで、簡単且つ正確に止水、吐水、開量の調整操作ができる。また、開閉用操作部を手探りで操作する場合であっても、押し下げ方向、押し下げ方向のどちらが開でどちらが閉であるかということさえ間違えなければ、誤操作なく正しく操作することができる。
更に、一箇所にまとまって並設された開閉用レバーハンドルの操作部と湯温調整用レバーハンドルの操作部と、その間に介在された仕切り部を構成するダミー操作部とが統一された外観となり、一箇所にコンパクトにまとめても違和感がない。
また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、開閉用レバーハンドルの操作部が閉位置であるか否かが一目で分かり、また、手探りで開閉用レバーハンドルの操作部を手で触れた際であっても、隣りのダミー操作部の上面と面一となっているか否かが直ぐに手の感触で分かり、開閉用レバーハンドルの操作部が閉位置であるか否かが直ぐに分かり、誤操作をすることがない。
また、請求項3記載の発明にあっては、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、湯温調整用レバーハンドルの操作部の上面がダミー操作部の上面と面一又は略面一であるかを見るだけで、通常の使用における最も平均的な使用湯温である湯温略40℃であるか、否かが分かり、また、手探りであっても、湯温調整用レバーハンドルの操作部を触れた場合、該操作部がダミー操作部と面一となるようにするだけで、簡単に湯温略40℃に設定できる。
また、請求項4記載の発明にあっては、上記請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、複数の操作部に指を当てて複数の操作部を同時に押し下げ方向又は押し上げ方向に押し下げることにより、同時に開閉操作することができる。また、複数の操作部を見ることで複数の弁手段がそれぞれ閉であるか否かが一目でわかる。
また、請求項5記載の発明にあっては、上記請求項4記載の発明の効果に加えて、並設した複数の操作部のなかから目的とする操作部を探しだすことができ、押し下げ方向、押し上げ方向のどちらが閉、どちらが開であるかさえ間違わなければ、手探りであっても目的とする吐水部の吐水、停水、吐水量調整操作を間違いなく確実に行うことができる。
また、請求項6記載の発明にあっては、上記請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、開閉用レバーハンドルの操作部と湯温調整用レバーハンドルの操作部とを仕切り部を介して並設することで、異なる操作部を一箇所に集めたにもかかわらず、上記のような仕切り部による誤操作防止効果に加え、湯温調整用レバーハンドルの操作部に設けた立体表示の存在により、一層確実に湯温調整用レバーハンドルの操作部を開閉用レバーハンドルの操作部と区別して確認することができ、湯温調整を確実に行え、また、手探りで操作する場合においても、湯温調整用レバーハンドルを誤りなく操作できる。
また、請求項7記載の発明にあっては、上記請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、誤ってダミー操作部に押し下げ力や押し上げ力を加えて、誤操作をすることがない。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
図1乃至図5には本発明の湯水混合水栓装置6の一実施形態が示してある。湯水混合水栓装置6は、基体10に、湯水混合部1と、弁機構部9と、カバー部11を取付けて主体が構成してある。
湯水混合部1は、外郭を構成する筒部13の外周部の軸方向に水流入部14と湯流入部15を並設して設けると共に湯水流出部16を設け、更に、筒部13内に水流入部14から流入する水と、湯流入部15から流入する湯の混合割合を変えて湯水混合を行うための筒部13内に軸方向に移動自在に内装した湯水混合調整手段17と、筒部13の開口側端部に回動自在に取付けた湯温調整操作部5を構成する湯温調整用レバーハンドル18とを備えることで一つのユニットとして構成してあり、湯温調整用レバーハンドル18を回動することで、湯水混合調整手段17を移動して、水と湯の混合割合を変えて設定された湯温となるよう調整できるようになっている。
湯温調整用レバーハンドル18は湯水混合調整手段17に連結する連結部18aと該連結部18aの前部から前方に突出する略平板状をした湯温調整用の操作部19を突設することで構成してあり、該湯温調整用の操作部19は、筒部13の前部よりも前方に突出し且つ連結部18aの横方向(軸方向)の全長にわたって設けてある。この湯温調整用の操作部19は上面部が湯水混合用の押し下げ用の操作部19a、下側が湯水混合用の押し上げ用の操作部19bとなっている。
弁機構部9は、外郭を構成する筒体部20の軸方向の中間部に設けた流入孔部21と、筒体部20の軸方向における一方の片側半部及び他方の片側半部にそれぞれ設けた2つの流出孔22(22a、22b)と、筒体部20内の軸方向の一方の片側半部及び他方の片側半部にそれぞれ独立して回動自在に嵌め込んだ2つの弁手段7を構成する回動弁23(23a、23b)と、両回動弁23の端部に連結されて各回動弁23を回動操作するための2つの開閉用レバーハンドル3とを備えることで一つのユニットとして構成してある。
各回動弁23はそれぞれ軸方向の一端部が開口部24となり且つ他端部が閉塞された回動筒25の外周部に孔26を設けて構成してあり、筒体部20内の軸方向の中間部を介して両回動弁23の開口部24が互いに向き合うように筒体部20内にはめ込んであり、両開口部24は筒体部20内の軸方向の中間部を介して流入孔部21と連通しており、また、各回動弁23をそれぞれ独立して回動することで、2つの流出孔22(22a、22b)と各孔26とを連通したり、非連通とすることで、各回動弁23の開閉及び連通の度合い(つまり開量)の調整を行って流量調整を行うことができるようになっている。2つの流出孔22には後述のようにそれぞれ吐水部2が連通接続される。
筒体部20内にそれぞれ回動自在に嵌め込んだ各回動弁23の開口部24と反対側の軸方向の端部には各開閉用レバーハンドル3の後端部の取付け部27がそれぞれ筒体部20の軸方向の両側端面に沿うように取付けてあり、この筒体部20の両側端面に沿うように両回動弁23の端部に取付けた2個の開閉用レバーハンドル3の前部が筒体部20の前面よりも前方に突出形成してあって操作部4となっている。
図2に示す実施形態では、取付け部27の前端部から筒体部20の前面よりも前方に突出するように形成した操作部4は、取付け部27の前端部の軸方向の外側端部から筒体部20の軸方向の中間部分まで至る横長さとなっており、両側の開閉用レバーハンドル3の前部に設けた両操作部4の後端部により筒体部20の前面が覆われるようになっている。各操作部4は同じ断面形状をしており、各操作部4の後端部を除く大部分が略平板状をしていて、上面部が押し下げ用の操作部4a、下面部が押し上げ用の操作部4bとなっており、この操作部4の後端部が筒体部20の外周部前面に沿って筒体部20の前面の軸方向の片側半部を覆うための断面弧状をした覆い部28となっている。
各操作部4は上方への押し上げ・下方への押し下げ操作のみが可能なように上下方向にのみ可動自在となり、各開閉用レバーハンドル3はそれぞれ操作部4を上に上げた状態又は下に下げた状態の一方が対応する弁手段7である回動弁23を開(つまり一方の回動弁23の孔26と一方の流出孔22aとが連通する状態、又は、他方の回動弁23の孔26と他方の流出孔22bとが連通する状態)となり、他方が閉(つまり一方の回動弁23の孔26と一方の流出孔22aとが非連通となる状態、又は、他方の回動弁23の孔26と他方の流出孔22bとが非連通となる状態)となっている。
同じ断面形状をした各操作部4の全開位置Aの姿勢がそれぞれ同じであり、また、各操作部4の閉位置Bの姿勢がそれぞれ同じであるので、前方に突出した複数の操作部4がいずれも閉状態及び全開状態においては、複数の操作部4が上面側及び下面側のいずれにおいても、段差無く前方に突出している姿勢となり全ての吐水部が止水となっている状態、すべての吐水部が全開している状態がどの方向からみても明確に確認できる。
また、前方に突出した略平板状をした複数の操作部4は並設してあって、閉状態で面一となっているので、閉状態で面一担っている状態で、各操作部4の上面の各押し下げ用の操作部4a、下面の各押し上げ用の操作部4bを掃除することができ、掃除がきわめてし易くなる。
また、各操作部4の上記開位置Aと閉位置Bとの間が該当する吐水部2から吐水する湯水の流量を調整する水量調整域Cとなっている。
各操作部4は、湯温調整用レバーハンドル18の湯温調整用の操作部19とその断面形状が同じ又はほぼ同じ形状をしている。
上記のようにユニット化された湯水混合部1と、ユニット化された弁機構部9とをそれぞれ基体10にねじ具29により固着することで取付けてある。
ここで、図2に示すように、ユニット化された湯水混合部1の筒部13の中心軸と、ユニット化された弁機構部9の筒体部20の中心軸とが同軸となり且つユニット化された湯水混合部1とユニット化された弁機構部9とが同軸上に隣接するように基体10に取付けられる。
この場合、ユニット化された弁機構部9の筒体部20の一側面に一方の開閉用レバーハンドル3を介して湯水混合部1の筒部13の湯温調整用レバーハンドル18を設けていない方の側端面を隣接配置されるものである。
また、湯水流出部16と流入孔部21とが接続管34で連通接続される。
更に、水流入部14に給水用接続管14aを接続すると共に湯流入部15に給湯用接続管15aを接続し、更にまた、2つの流出孔22(22a、22b)にそれぞれ流出管45a、45bを接続する。流出管45a、45bのうち一方、図3、図4においては流出管45aは先端部がそのまま吐水部2(カラン吐水部2a)となっていて、一方の流出孔22aの真下に配設してあって、下方に吐水するようになっている。
基体10には更にカバー部11が取付けられ、カバー部11により弁機構部9の筒体部20、両開閉用レバーハンドル3の後端部の取付け部27、湯水混合部1の筒部13の筒部13を覆うようになっている。
カバー部11には前面部に前面開口部31が設けてあり、この前面開口部31から両開閉用レバーハンドル3の前部に設けた各操作部4が前方に向けて突出し、前方に向けて突出した各操作部4は上方に押し上げ操作したり、下方に押し下げ操作したりすることができるように上下方向に移動自在となっており、各操作部4を上方向に押し上げたり、下方向に押し下げたりすることで、各開閉用レバーハンドル3を筒体部20の軸芯を中心にして回動自在となっている。操作部4を押し上げたり、押し下げたりすることによる開閉用レバーハンドル3の回動角度は特に限定はないが、一例を挙げると45°の回動範囲とする。
各開閉用レバーハンドル3の操作部4の後端に設けた覆い部28によりカバー部11の前面開口部31を遮蔽するようになっており、これにより、開閉用レバーハンドル3を回動しても筒体部20の前面が外部に露出することなく覆い部28により覆われるようになっている。
したがって、筒体部20、操作部4の取付け部27はカバー部11及び覆い部28に覆われて、この部分が施工状態において外部に露出しないようになっている。この結果、覆い部28が筒体部20の一部(前部)を覆う断熱カバーの役目を兼用し、カバー部11による断熱のために覆う面積を少なくしてカバー部11の材料を少なくできる。
また、カバー部11は湯水混合部1の筒部13を覆って筒部13が施工状態において外部に露出しないようになっており、更に、このカバー部11の湯水混合部1を覆っている部分の前面部から前方に向けて一体にダミー操作部19が突設してある。
この仕切り部33は添付図面に示す実施形態では略平板状をしたダミー操作部33aとなっている。
ここで、ダミー操作部33aの断面形状は、前述の操作部4、湯温調整用の操作部19とその断面形状が同じ又はほぼ同じ形状をしているがカバー部11から一体に突出しているため押し下げ力、押し上げ力が作用してもカバー部11に対して動くことはない。
また、ダミー操作部33aの横方向の長さは筒部13の軸方向の長さと同じ又はほぼ同じ長さとなっており、該ダミー操作部33aが、前述の湯温調整用レバーハンドル18の湯温調整用の操作部19と、2つの隣接する開閉用レバーハンドル3の各操作部4のうち一方の操作部4aとの間に介在してある。このように開閉用レバーハンドル3の操作部4と、湯温調整用レバーハンドル18の湯温調整用の操作部19との間にダミー操作部33aを介在させることで、操作部4の操作の際に誤って湯温調整用の操作部19を操作したり、あるいは、湯温調整用の操作部19を操作する際に誤って操作部4を操作することがないように、ダミー操作部33aが両者の仕切りの役目をする。つまり、本実施形態ではダミー操作部33aが仕切り部33となっている。
本実施形態では両開閉用レバーハンドル3の操作部4は略平板状をしていて、各操作部4が閉位置Bとなった状態で互いに上面が面一となり、更に、この操作部4が閉位置Bの状態で上面が略平板状をしたダミー操作部33aの上面と面一となるように設定してある。なお、図1乃至図5に示す実施形態では各操作部4を下方に最大に押し下げた位置(最下端位置、図3、4で実線で示す位置)が閉位置Bで、各操作部4を最大に押し上げた位置(最上端位置、図3、4で二点鎖線で示す位置)が全開位置Aとなっている。
また、湯温調整用レバーハンドル18の湯温調整用の操作部19は、湯温調整用の操作部19の上面が上記略平板状をしたダミー操作部33aの上面と面一となった位置がちょうど湯温略40℃となるように設定してある。したがって、湯温調整用レバーハンドル18の湯温調整用の操作部19が湯温調整用レバーハンドル18の略平板状をした湯温調整用の操作部19の上面と略平板状をしたダミー操作部33aの上面とが面一又は略面一となっているか、否かを見るだけで、一目で通常の使用における最も平均的な使用湯温である湯温略40℃であるか、否かが理解できる。また、この、湯温調整用レバーハンドル18の湯温調整用の操作部19がダミー操作部33aと面一となるようにするだけで、簡単に湯温を略40℃に設定することができるようになっている。
そして、略平板状をした湯温調整用の操作部19が略平板状をしたダミー操作部33aと面一となっている状態から上面部の湯水混合用の押し下げ用の操作部19aを押し下げ操作したり、あるいは下面部の湯水混合用の押し上げ用の操作部19bを押し上げ操作することで、湯温調整用レバーハンドル18を湯水混合部1の筒部13の中心軸を中心にして回動して、略40℃より湯温を高くなるように調整したり、略40℃より湯温を低くなるように調整することができる。
上記のような構成の湯水混合水栓装置6は、給水用接続管14aに水道管を接続し、給湯用接続管15aに給湯管を接続する。
また、図1乃至図5に示す実施形態では、湯水混合水栓装置6を浴室や洗面化粧台などに設定する例を示しており、他方の流出管45bにはシャワーホース35の一端が接続され、該シャワーホース35の他端のシャワーヘッド36が他方の吐水部2(シャワー吐水部2b)となっている。
上記のように施工された湯水混合水栓装置6の使用に当たって、カラン吐水部2aの吐水、止水をする場合は、一方の開閉用レバーハンドル3の操作部4を押し上げ操作、押し下げ操作することにより行い、また、シャワー吐水部2bの吐水、止水をする場合は、他方の開閉用レバーハンドル3の操作部4を押し上げ操作、押し下げ操作することにより行う。そして、これらの各開閉用レバーハンドル3の操作部4の押し上げ操作、押し下げ操作はそれぞれ独立して行うことができ、また、両操作部4を同時に押し上げ操作したり、あるいは押し下げ操作することができる。したがって、カラン吐水部2a、シャワー吐水部2bの両方が止水状態において、カラン吐水部2a、シャワー吐水部2bのいずれか一方からのみ吐水、あるいは、カラン吐水部2a、シャワー吐水部2bの両方を同時に吐水という操作が簡単にできる。また、カラン吐水部2a、シャワー吐水部2bの両方が吐水状態において、カラン吐水部2a、シャワー吐水部2bのいずれか一方のみの止水、あるいは、カラン吐水部2a、シャワー吐水部2bの両方を同時に止水という操作が簡単にできる。
ところで、例えば、シャワー吐水部2bが止水で且つカラン吐水部2aが吐水の状態で、石鹸などで洗顔している時、カラン吐水部2aを止水にしようとして、手探りで、カラン吐水部2a用の操作部4(カラン用の操作部)を探して止水操作をする際や、シャワー吐水部2bが吐水で且つカラン吐水部2aが止水の状態で、シャンプーなどで洗髪している時、シャワー吐水部2bを止水にしようとして、手探りで、シャワー吐水部2b用のシャワー用の操作部4を止水側に操作する際、上記のように操作部4に立体表示8に手指を触れることで目的とする操作部4を探すことで、目的とする操作部4を探すことができるようになっているが、立体表示8による区別を忘れていたり、あるいは、勘違いにより誤って目的でない操作部4を止水側に操作したとしても(前者においては誤ってシャワー用の操作部4を止水側に操作したとしても、後者においては誤ってカラン用の操作部4を止水側に操作したとしても)、目的としない吐水部2(前者においてはシャワー吐水部2b、後者においてはカラン吐水部2a)が止水となっているので、目的としない吐水部2(前者においてはシャワー吐水部2b、後者においてはカラン吐水部2a)から突然吐水されるというようなおそれがない。
したがって、複数の操作部4を手探りで探して操作する際に、上記のような誤操作をしても、操作部4の操作方向さえ間違っていなければ、手探りであっても予期していない吐水部2から突然吐水されるというような事態が生じることがなく、安心して洗顔や洗髪ができる。
また、例えば、2つの吐水部2のうち、いずれか一方から湯水を吐水したまま放置して止水するのを忘れていたような時、一方の吐水部2から湯水が吐水しているのに気付き、あわてて一方の吐水部2側の操作部4を止水側に操作しようとすることがあるが、この場合、あわてていて、誤って別の吐水部2の操作部4を止水側に操作しても、別の吐水部2から突然吐水されるというような事態が生じることがない。
上記のように、各開閉用レバーハンドル3の略平板状をした操作部4の押し上げ操作、押し下げ操作により対向する各吐水部2からの吐水、止水を行うのであるが、各操作部4の上下方向への移動量を調整することで対応する各吐水部2から吐水する湯水の流量を同時に調整することができる。
したがって、本発明においては、複数の吐水部2に対応して、別部材としての複数の流量調整弁とこれを操作するための複数の操作部とを必要とせず、湯水混合水栓装置6の小型化、部品点数の削減が可能となる。また、各操作部4の上下方向の移動のみで対応する吐水部2からの吐水、止水と流量調整とが同時にできるので、操作性が向上する。
しかも、上記複数の開閉用レバーハンドル3が湯温調整用レバーハンドル18と別体なので、複数の開閉用レバーハンドル3をそれぞれ独立して操作する際、いずれの開閉用レバーハンドル3を操作する際も誤って湯温が変えられて高温の湯や低温の水が吐出する恐れがない。
図6には本発明の他の実施形態が示してあり、この実施形態では、各操作部4の上面には微小な凸又は凹の立体表示8が設けてあり、この立体表示8は各操作部4毎に異ならせてある。
本実施形態では、複数の操作部4の上面に設けた立体表示8を見ることで、視覚的に各操作部4の識別ができるのはもちろん、立体表示8を手指で触れることで、手で触れただけでも各操作部4の識別が確実にできるようになっている。
そして、実施形態においては、各操作部4がいずれも押し下げ操作と押し上げ操作が反対方向の操作であり、また、各操作部4に異なる微小な凸又は凹の立体表示8を設けてあるので、手探りであっても操作部4に手を添えて立体表示8により目的とする操作部4を探し、このようにして手探りで容易に探し当てた目的とする操作部4を押し上げ操作又は押し下げ操作をすることで、直接目で確認しなくても誤り無く操作ができる。
このように、各操作部はいずれも押し上げ操作と押し下げ操作とで開閉が決まっていると共に、各操作部4に異なる立体表示8が設けてあるので、シャンプーなどで髪を洗っているときや、洗顔している時のように、湯水混合水栓装置6を目で見ることなく、手探りで目的とする開閉用レバーハンドル3の操作部4を探して、操作する場合に、誤操作をより確実に防止することができる。
図6に示す実施形態では、湯温調整用レバーハンドル18の湯温調整用の操作部19の上面にも微小な凸又は凹の湯温調整用立体表示37を設けてある。この湯温調整用立体表示37は前述の複数の開閉用レバーハンドル3の各操作部4に設けた立体表示8とはいずれも異なっていて、手指で触れた際に上記した各表示部4の立体表示8と識別できるようになっている。したがって、湯温調整用レバーハンドル18の湯温調整用の操作部19を手探りで探す際に、複数の開閉用レバーハンドル3の各操作部4と正確に識別でき、湯温調整用の操作部19を間違いなく探して湯温の調整ができる。
上記のように、複数の操作部4にそれぞれ異なる立体表示8を設けると共に、湯温調整用の操作部19にこれらの立体表示8とは異なる湯温調整用立体表示37が設けてあるので、操作部4と湯温調整用の操作部19との間に介在されているダミー操作部33aの上面には専用の立体表示を設けなくても、手で触った際に、立体表示がないという手指の感触でダミー操作部33aであると確認できる。しかしながら、更により確実にダミー操作部33aを手指で触れた際に他の操作部と識別できるようにするために、ダミー操作部33aの上面にも微小な凸又は凹のダミー用立体表示38を設けてもよい。これにより、手探りで目的とする操作部4や湯温調整用の操作部19を探す際に、手探りでダミー操作部33aと明確に識別でき、誤ってダミー操作部33aに操作のために力を加えるというようなことがない。
また、図1乃至図5に示す実施形態、図6に示す実施形態では略平板状をした各操作部4を下方に最大に押し下げた位置(最下端位置)が閉位置Bで、各操作部4を最大に押し上げた位置(最上端位置)が全開位置Aとしてあるので、誤って、各操作部4に個別にあるいは同時に物が当たったりして上方から押し下げ力が作用しても、操作部4は元々閉位置にいるか、又は開位置にいても下方に押し下げられて閉位置となるので、複数の吐水部2から不意に吐水がするという恐れがない。また、この実施形態においては、閉位置Bが水平又はほぼ水平となっていて水平又はほぼ水平姿勢のダミー操作部33aと面一又はほぼ面一となっており、この場合は、湯水混合水栓装置6の下方の空間を広く使え、特に、カラン吐水部2a側の吐水空間が広く且つ見やすくなり、操作部4を上方に押し上げてカラン吐水部2aから吐水させ、このカラン吐水部2aから吐水される湯水を使用する際に操作部4が邪魔にならず、カラン吐水部2aの使用が便利となる。
もちろん、本発明の湯水混合水栓装置6において、図7に示す実施形態のように、各操作部4を下方に最大に押し下げた位置(最下端位置)が全開位置Aで、各操作部4を最大に押し上げた位置(最上端位置)が閉位置Bとしてもよいものである。この場合は、例えば、閉位置Bがほぼ水平となっていてほぼ水平姿勢のダミー操作部33aと面一又はほぼ面一となっていると、湯水混合水栓装置6の上方の空間に操作部4が突出せず、この部分を操作部4に邪魔されず、別の用途に使用したり、広い空間として利用できる。
また、上記各実施形態では、2つの吐水部2からの吐水及び吐水停止をそれぞれ独立して行うための2つの弁手段7と、該2つの弁手段7をそれぞれ独立して開閉操作するための2つのレバーハンドル3とを備えた湯水混合水栓装置6の例で説明したが、図8乃至図11のように、吐水部2が1つ、弁手段7が1つ、レバーハンドル3が1つであってもよい。この実施形態においては弁機構部9の構成が異なるのみで、他は基本的な構成は同じである。
つまり、本実施形態では筒体部20の軸方向の端部に設けた流入孔部21と、筒体部20の軸方向の略中間部に設けた流出孔22と、筒体部20内に回動自在に嵌め込んだ1つの弁手段7を構成する回動弁23と、該回動弁23の端部に連結されて回動弁23を回動操作するための1つのレバーハンドル3とを備えることで一つのユニットとして構成してある。
回動弁23は軸方向の一端部が開口部24となり且つ他端部が閉塞された回動筒25の外周部に孔26を設けて構成してあり、この回動弁23を筒体部20内に嵌め込んであり、開口部24は筒体部20内の軸方向の一端部を介して流入孔部21と連通しており、回動弁23を回動することで、流出孔22と各孔26とを連通したり、非連通とすることで、回動弁23の開閉及び連通の度合い(つまり開量)の調整を行って流量調整することができるようになっている。流出孔22には先端が吐水部2となった流出管45aが連通接続される。
筒体部20内にそれぞれ回動自在に嵌め込んだ回動弁23の開口部24と反対側の軸方向の端部にはレバーハンドル3の後端部の取付け部27がそれぞれ筒体部20の軸方向の端面に沿うように取付けてあり、この筒体部20の端面に沿うように回動弁23の端部に取付けたレバーハンドル3の前部が筒体部20の前面よりも前方に突出形成してあって操作部4となっている。
取付け部27の前端部から筒体部20の前面よりも前方に突出するように形成した操作部4は、取付け部27の前端部の軸方向の外側端部から筒体部20の軸方向の他端部(取付け部27が沿っていない方の端部)まで至る横長さとなっており、レバーハンドル3の前部に設けた操作部4の後端部により筒体部20の前面が覆われるようになっている。操作部4は後端部を除く大部分が略平板状をしていて、上面部が押し下げ用の操作部4a、下面部が押し上げ用の操作部4bとなっており、この操作部4の後端部が筒体部20の外周部前面に沿って筒体部20の前面の軸方向の片側半部を覆うための断面弧状をした覆い部28となっており、この覆い部28によりカバー部23の前面開口部31を覆うようになっている。
なお、他の構成及び作用は前述の実施形態と同様であるので、省略する。
図12乃至図18には本発明の他の実施形態が示してある。本実施形態においては、カウンター本体40の下面部に前述の湯水混合水栓装置6を配設して取付けた湯水混合水栓装置付きカウンター41が示してある。本実施形態においては、湯水混合水栓装置6の大部分はカウンター本体40の下面側に沿って配設されることでカウンター本体40により隠されるようになっているが、湯水混合水栓装置6の複数の開閉用レバーハンドル3の各操作部4、ダミー操作部33a、湯温調整用レバーハンドル18の湯温調整用の操作部19がカウンター本体40の前端から前方に突出している。
そして、複数の開閉用レバーハンドル3の各操作部4、ダミー操作部33a、湯温調整用レバーハンドル18の湯温調整用の操作部19がいずれも略平板状をしており、更に、ダミー操作部33aが水平又は略水平となっていて、各操作部4が全て閉状態で水平又は略水平姿勢となると共に、湯温調整用レバーハンドル18の湯温調整用の操作部19が略40℃の位置で略水平姿勢となるように設定してあるので、略平板状の各操作部4、略平板状のダミー操作部33a、略平板状の湯温調整用の操作部19が面一に連続した全体として一連の水平な板状物のような外観となり、図12(a)のように、板状のカウンター本体40の前端部の下端縁から前方に全体として一連の水平な板状物(操作部)が突出している外観となり、統一感があり、外観がよくなる。
図12乃至図18、図19、図20、図21はそれぞれ、前述の湯水混合水栓装置6を取付けた湯水混合水栓装置付きカウンター41の各例が示してある。
この湯水混合水栓装置付きカウンター41は、図12乃至図18、図20に示す実施形態においてはカウンター本体40の下面部に前述の湯水混合水栓装置6を配設して取付けることで構成してあり、各操作部4は、下方に最大に押し下げた位置(最下端位置)が閉位置Bで、各操作部4を最大に押し上げた位置(最上端位置)が全開位置Aとしてある。また、図19、図21に示す実施形態では、各操作部4を下方に最大に押し下げた位置(最下端位置)が全開位置Aで、各操作部4を最大に押し上げた位置(最上端位置)が閉位置Bとしてある。
また、上記した各実施形態では2つの吐水部2のうち一方をカラン吐水部2a、他方をシャワー吐水部2bとした例を示したが、両方ともカラン吐水部2aであってもよい。
また、上記各実施形態では、1つの吐水部2からの吐水、停水、吐水量調整を行うための1つの弁手段7と、該1つの弁手段7を開閉操作するための1つの開閉用レバーハンドル3とを備えた湯水混合水栓装置6の例、2つの吐水部2からの吐水、停水、吐水量調整をそれぞれ独立して行うための2つの弁手段7と、該2つの弁手段7をそれぞれ独立して開閉操作するための2つの開閉用レバーハンドル3とを備えた湯水混合水栓装置6の例で説明したが、吐水部2が3つ以上、弁手段7が3つ以上、開閉用レバーハンドル3が3つ以上であってもよい。