JP5155221B2 - メモリ制御装置 - Google Patents
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Description
ここで、DRAMは定期的にリフレッシュ動作を行う必要がある。そして、データ転送とリフレッシュタイミングとが重なる場合は、リフレッシュを優先し、データ転送は保留するようにしている。
しかし、このようなデータ転送の保留は、データ転送効率を低下させ、ひいては、処理系全体の処理速度の低下を招いてしまう。その為、リフレッシュ動作とデータ転送との重なりを少なくして、DRAMへのデータ転送効率を向上させるようにメモリ動作を制御する必要性が高まってきている。
図9は、この特許文献1のメモリ制御装置の構成を示す図である。
画像を処理するリアルタイム・プロセシング・ユニット(以下、「RPU」)5は、画像処理機能部として単一画素処理部51と、画素補間部52と、画像圧縮部53と、を備えている。
単一画素処理部51は、画像を画素単位で処理するものである。例えば、シェーディング補正などを行う。画素補間部52は、画像の各画素に欠落している色成分の値を周辺画素の情報に基づいて補間する色補間処理を行う。画像圧縮部53は、画像を圧縮して画像データ量を削減する。
ここで、RPU 5は、DRAM 4へのデータ転送要求をアービトレータ61に出力する。
また、リフレッシュ制御部63は、DRAM4のリフレッシュを要求するリフレッシュ要求信号をアービトレータ61に発信する。そして、アービトレータ61は、RPU 5からのDRAM 4に係るデータ転送の要求と、リフレッシュ制御部63から発信されるリフレッシュ要求とを調停する。
調停については図11のフローチャートを参照して後述する。
第1のリフレッシュ要求信号(第1要求信号)は、緊急度の比較的低い要求信号として機能する。
第2のリフレッシュ要求信号(第2要求信号)は、緊急度の比較的高い要求信号として機能する。
換言すれば、第1要求信号はリフレッシュを実行してもよいタイミングを示し、第2要求信号はリフレッシュを必ず実行しなくてはならないタイミングを示すことになる。
第2要求信号は、必ず発信されるものではなく、第1要求信号に基づいてリフレッシュが実行されなかった場合にのみ、発信されるようになっている。
基準パルスの発生タイミングは、リフレッシュ周期に相当する。
基準パルスは、所定の発生周期Taで発生する。そして、ある基準パルスの発生から所定の期間Tb(<Ta)が経過したタイミングで、第1のリフレッシュ要求信号(第1要求信号)が発信される。そしてさらに、次の基準パルスの発生と同一のタイミングで、第2のリフレッシュ要求信号(第2要求信号)が発信される。すなわち、従来技術においては、第1要求信号の発生タイミングT1から第2要求信号の発生されるタイミングT2までの期間Tdのいずれかにおいて、DRAM 4へのリフレッシュが指示されることになる。
データ転送部7a〜7eは、データ転送に用いるバッファメモリとなるFIFO 8a〜8eを備え、これらFIFO8a-8eに格納されたデータ量に基づいてデータ転送を要求する転送要求信号をアービトレータ61に発信する。
ここで、アービトレータ61においては、第2要求信号、転送要求信号、第1要求信号の順で要求信号を判断し、この順を優先順位として実行すべき要求信号を決定する。
まず、アービトレータ61に第2要求信号が入力されている場合には(S1:YES)、転送要求信号の有無に係わらず、リフレッシュが実行される(S4)。すなわち、DRAM 4のリフレッシュを実行すべく、制御信号送信部62からリフレッシュ指示信号がDRAM 4に発信される(ステップS4)。第2要求信号が入力されていない場合は(S1:NO)、転送要求信号の有無を判断し(S2)、転送要求があれば(S2:YES)、転送要求信号に係るデータ転送が制御信号送信部62から指示される(S7)。
また、第2要求信号も転送要求信号も入力されていない場合(S1:NO、S2:NO)、第1要求信号が入力されていれば(S3:YES)、リフレッシュを実行する(S4)。
つまり、一律にリフレッシュの緊急度の高い第2要求信号の発生タイミング(基準パルスの発生タイミング)でリフレッシュを指示するわけではなく、この第2要求信号の発生タイミングよりも前にリフレッシュを指示ができるように、ある程度の幅を持った期間(以下、「余裕期間」という。)Tdを設けている。
これにより、データ転送に利用するバス20の混雑度に応じてリフレッシュの実行がその猶予期間Td内で調整される。
バス20の混雑度が比較的低い状態のうちにリフレッシュを実行することによってリフレッシュに伴うデータ転送効率の低下を防ぎ、その結果、データ転送効率を向上できる。
すなわち、データ転送が実行され、第1要求信号によるリフレッシュは実行されないこととなる。
アービトレータ61に第2要求信号が入力されると、DRAM 4のリフレッシュ緊急度が高い状態となる。すると、転送要求信号の発信状態に係わらずリフレッシュを実行することになる。
この状態でリフレッシュが実行されると、リフレッシュとデータ転送との重なりが増え、データ転送の効率が著しく低下してしまうという問題が発生する。
また、画像処理を行うシステムにおいては、DRAMへのデータ転送要求回数は常に一定ではなく、処理対象となるデータをDRAMから取り込む期間においてはデータ転送要求の回数は増加し、処理を実行する期間においてはデータ転送要求の回数は減少する傾向がある。
しかし、従来のメモリ制御装置では、リフレッシュとデータ転送との重なりが増えてデータ転送の効率が著しく低下するという事態が頻発する恐れがあり、データ転送の高速化の要求には到底応じられないという問題がある。
データ転送要求回数が増加する前にリフレッシュを実行し、リフレッシュとデータ転送の重なりを少なくすることにより、リフレッシュに伴うデータ転送効率の低下を防ぎ、データ転送効率を向上できる。
(第1実施形態)
図1は、本発明のDRAM制御装置(メモリ制御装置)に係る第1実施形態の構成を示す図である。
アービトレータ103には、CPUコア101からのデータ転送要求信号1と、周辺マクロ102からのデータ転送要求信号2と、リフレッシュ制御部106Aからのリフレッシュ要求信号と、が入力される。
アービトレータ103は、リフレッシュ要求信号が入力されている場合は、リフレッシュ要求を制御信号送信部104に出力する。
また、アービトレータ103は、リフレッシュ要求信号が入力されておらず、かつ、データ転送要求信号1、2が入力されている場合には、データ転送要求を制御信号送信部104に出力する。
また、アービトレータ103にはCPUコア101からのデータ転送要求信号1と周辺マクロ102からのデータ転送要求信号2とが入力されているところ、これらデータ転送要求信号1およびデータ転送要求信号2をそのままデータ転送要求信号3としてリフレッシュ制御部106Aに出力する。
データ転送要求の回数が増加する見込みである場合は、リフレッシュ制御部106Aは、アービトレータ103にリフレッシュ要求信号を出力する。
リフレッシュ要求回路133は、第2要求信号と第1要求信号とを受けて、アービトレータ103にリフレッシュ要求を行う。
ここで、第2要求信号は、パルス発生回路131で生成され、DRAM 105のリフレッシュ周期で発生する信号である。
パルス発生回路131は、内部にカウンターを持ち、DRAM 105のリフレッシュが必要な周期にてリフレッシュ要求回路133に対してリフレッシュ要求である第2要求信号を発生する。
一方、第1要求信号は、データ転送要求の回数が増加する見込みである場合に変動予測回路132からリフレッシュ要求として発生する信号である。
ただし、リフレッシュ要求回路133はパルス発生回路131および変動予測回路132から一定期間中に複数のリフレッシュ要求を受けた場合は2回目以降のリフレッシュ要求は無視する。
転送要求回数カウント回路121には、DRAM 105が必要とするリフレッシュ周期を任意の値で複数に均等分割した期間であるサンプリング期間が設定されている。そして、転送要求回数カウント回路121は、前記サンプリング期間内のデータ転送要求の回数をカウントし、その結果をサンプリング期間毎に転送要求回数記憶回路122および第1変動算出回路123Aに出力する。
また、転送要求回数記憶回路122には最新の転送要求回数が順々に入力されるところ、転送要求回数記憶回路122は、入力される最新の転送要求回数に対して一つ前のサンプリング期間における転送要求回数を第1変動算出回路123Aおよび絶対値判定回路126へ出力する。
第1変動算出回路123Aは、このようにして算出したデータ転送要求回数の変動値を最新の変動値として第2変動算出回路124Bおよび変動予測回路132へ出力する。
また、第2変動算出回路124Bは、一つ前のサンプリング期間におけるデータ転送要求回数の変動値を変動予測回路132へ出力する。
絶対値判定回路126には、判定基準レジスタ回路A125からの判定基準値と、転送要求回数記憶回路122から与えられる一つ前のサンプリング期間における転送要求回数と、が入力されている。絶対値判定回路126は、判定基準値と前記転送要求回数との大小判定を行い、大小判定の結果を変動予測回路132に出力する。
転送要求回数が判定基準値以下である場合は、判定結果1を出力し、転送要求回数が判定基準値を超える場合は、判定結果0を出力する。
そして、変動予測回路132は、データ転送要求の回数の変化を予測し、データ転送要求の回数が増加する見込みである場合にリフレッシュ要求回路133に対してリフレッシュ要求である第1要求信号を出力する。
(1)第1変動算出回路123Aから与えられる最新の変動値が1以上である。
(2)第2変動算出回路124Bから与えられる一つ前のサンプリング期間における変動値が0以下である。
(3)一つ前のサンプリング期間におけるデータ転送要求回数が判定基準値以下である。
これら3条件の総てが満たされる場合、変動予測回路132は、リフレッシュ要求回路133に対してリフレッシュ要求である第1要求信号を出力する。
また、上記(2)の場合、一つ前のサンプリング期間におけるデータ転送要求回数に変化がないか、減少していることになる。
また、上記(3)の場合、一つ前のサンプリング期間におけるデータ転送要求回数が一定の回数以下であることになる。
これら3条件が満たされる場合、データ転送要求の回数が少ない状態から今後増加局面に移行しつつあることが判断できる。
そこで、変動予測回路132は、今後のデータ転送要求回数が増加すると予測し、リフレッシュ要求である第1要求信号を出力する。
図2は、第1実施形態に係るDRAM制御方法の動作手順を示すフローチャートである。
まず、パルス発生回路131は、DRAM 105のリフレッシュが必要な周期にて第2要求信号を発生するところ、第2要求信号が発生した場合(S101:YES)、この第2要求信号はリフレッシュ要求回路133に出力される。
リフレッシュ要求回路133は、第2要求信号を受けてアービトレータ103にリフレッシュ要求信号を出力する。
リフレッシュ要求信号を受けると、アービトレータ103は、データ転送要求信号1、2の有無に係わらず、リフレッシュ要求を制御信号送信部104に出力する。
すると、制御信号送信部104からの制御信号によってDRAM 105にリフレッシュが指示され(S106)、DRAM105のリフレッシュが実行される。
すなわち、S102において、第1変動算出回路123にて求められる最新のデータ転送要求回数の変動値の大きさをみる。
最新のデータ転送要求回数の変動値が1以上であれば(S102:YES)、続いて、第2変動算出回路124から与えられる一つ前のデータ転送要求回数の変動値をみる。
一つ前のデータ転送要求回数の変動値が0以下であれば(S103:NO)、続いて、絶対値判定回路から与えられる大小判定結果をみる。
したがって、この場合、今後のデータ転送要求回数が増加すると予測し、変動予測回路132は第1要求信号を発生する(S105)。
リフレッシュ要求回路133は、第1要求信号を受けてアービトレータ103にリフレッシュ要求信号を出力する。
リフレッシュ要求信号を受けると、アービトレータ103は、データ転送要求信号1、2の有無に係わらず、リフレッシュ要求を制御信号送信部104に出力する。すると、制御信号送信部104からの制御信号によってDRAM 105にリフレッシュが指示され(S106)、DRAM105のリフレッシュが実行される。
この場合、リフレッシュ要求回路133からアービトレータ103にリフレッシュ要求信号が出力されない。
アービトレータ103は、リフレッシュ要求信号がない場合は、CPUコア101または周辺マクロ102からのデータ転送要求信号1、2があるか否かを判断する(S107)。そして、データ転送要求がある場合は(S107:YES)、データ転送要求を制御信号送信部104に出力し、DRAM 105にデータ転送を指示する(S108)。
ここでは、画像処理を行うシステムを例にして、データ転送要求回数の変動と第1要求信号の発生との関係を具体例で示す。
図3および図4において、縦軸はデータ転送要求回数、横軸は時間を示す。
ここで、サンプリング期間としては、DRAM 105のリフレッシュが必要な周期Taを20分割した期間とする。
また、判定基準レジスタ回路125Aに判定基準値として「5」を設定したとする。
第1変動算出回路123Aの出力である最新の変動値は、一つ前のサンプリング期間における転送要求回数から最新の転送要求回数を減算することにより求められる。すなわち、最新の変動値は、基準T0以降で−3・−1・−1・1・・・と変化する。
本例では、基準T0以降で0・1・1・1・・・となる。
タイミングTs1において、変動予測回路132は、今後のデータ転送要求の回数が増加すると予測し、第1要求信号を生成し、リフレッシュ要求回路133に出力する。すると、DRAM 105のリフレッシュが実行される。
図4においても前記図3の場合と同様の処理を実行する。すると、最新の変動値が1以上で、一つ前のサンプリング期間の変動値が0以下であり、一つ前のサンプリング期間におけるデータ転送要求回数が判定基準値以下である最初のタイミングは図4中のTs2で示される。
したがって、タイミングTs2において、変動予測回路132は、今後のデータ転送要求の回数が増加すると予測し、第1要求信号を生成し、リフレッシュ要求回路133に出力する。すると、DRAM 105のリフレッシュが実行される。
すなわち、今後データ転送要求が増加すると見込まれる場合には、DRAM 105のリフレッシュが絶対的に必要になるタイミング(第2要求信号)を待つことなく、第1要求信号によってDRAM 105にリフレッシュを開始させる。
このように、データ転送要求の回数が増加する前にリフレッシュを実行させることにより、実際にデータ転送要求の回数が高まったところで絶対に必要なリフレッシュ動作が重なるという事態を回避することができる。
これにより、リフレッシュ動作とデータ転送要求との重なりを少なくすることができ、その結果、リフレッシュに伴うデータ転送効率の低下を防いでデータ転送効率を向上させることができる。
次に、本発明の効果を実証する実施例1について説明する。
図5は、第1実施形態の効果を説明するための図である。
リフレッシュを実施した場合の例として、以下の条件にて従来技術と第1実施形態との比較を行う。
リフレッシュサイクル :4ms
リフレッシュ回数 :8192回
分散リフレッシュ回数 :1024回
分散リフレッシュ周期 :3.91us
分散リフレッシュ中の判定回数 :16回
サンプリング期間 :244.1ns
リフレッシュ動作時間 :100ns
各サンプリング期間は244.1nsであるので1サンプリング期間の最大アクセス回数は24.41(244.1ns/10ns)回である。
リフレッシュ動作時間100nsは、1サイクル時間10nsの10回分であるので、最大となる24.41回アクセス時の衝突回数は10回となる。
図5において7回のアクセス回数が発生した最初のサンプリング期間S1での衝突回数の期待値は、10×(7/24.41)=2.87回となる。
第1実施形態によれば、タイミングTs1にて第1要求信号を発生するため衝突回数の期待値は、1.23回となり、従来例に対して最大で約8倍、平均で4倍の衝突確率の低減ができる。
よって、第1実施形態によれば、従来技術に対してリフレッシュとデータ転送との重なりを少なくすることができ、リフレッシュに伴うデータ転送効率の低下を防ぎ、データ転送効率を向上させることができる。
したがって、本第1実施形態の効果が実証された。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図6は、第2実施形態の構成を示す図である。
図6において、転送要求回数記憶回路122には最新の転送要求回数が転送要求回数カウント回路121から順々に入力されるところ、転送要求回数記憶回路122は、入力される最新の転送要求回数に対して一つ前のサンプリング期間における転送要求回数を第1変動算出回路123Aへ出力する。
なお、第1実施形態と比べて、第2実施形態は、絶対値判定回路を備えていない。
第3変動算出回路124Bは、第1変動算出回路123Aから入力されるデータ転送要求回数の変動値を絶対値に変換する。
そして、データ転送要求回数の変動値を絶対値に変換した値は、傾向判定回路226へ出力される。
ここで、データ転送要求回数の変動値およびその変動値の絶対値に基づいて、データ転送要求回数の変動値が−1以下であり、データ転送要求回数が減少傾向であること、かつ、変動値の絶対値が一旦増加してからその後減少に転じたこと、を、検出した場合に、傾向判定回路226は、変動予測回路232に対して傾向判定結果としてハイレベルを出力する。
そして、変動予測回路232は、データ転送要求の回数の変化を予測し、データ転送要求の回数が増加する見込みである場合にリフレッシュ要求回路133に対してリフレッシュ要求である第1要求信号を出力する。
(1)傾向判定回路226からの傾向判定結果がハイレベルである。
(2)第1変動算出回路123Aからの最新の変動値は0以下である。
(3)第1変動算出回路123Aからの最新の変動値は、判定基準レジスタ回路225Bに設定された判定基準値以上である。
これら3条件が満たされる場合、変動予測回路232は、リフレッシュ要求回路133に対してリフレッシュ要求である第1要求信号を出力する。
また、上記(2)の場合、データ転送要求の回数は、変化がないか、減少していることになる。
また、上記(3)の場合、データ転送要求の回数の減少度は一定(判断基準値)以下であることから、大きく減少する局面から漸減曲面に入り、データ転送要求が最も少ない局面に近づいていることになる。
したがって、これら条件が成立した場合、データ転送要求の回数は最も少ない状態に近い状態であり、今後、増加すると予測できる。
そこで、変動予測回路232は、リフレッシュ要求である第1要求信号を出力する。
図7は、第2実施形態に係るDRAM制御方法の手順を示すフローチャートである。
パルス発生回路131から第2要求信号が出力された場合は(S101:YES)、アービトレータ103はデータ転送要求信号1、2の有無に係わらずリフレッシュ要求を制御信号送信部104に出力し(S106)、DRAM105のリフレッシュを実行させる。
パルス発生回路131から第2要求信号が発生していない状態においては(S101:NO)、まず、傾向判定回路226における判定においてハイレベルが出力される条件が満たされているかを見る。
すなわち、S202において、第1変動算出回路123にて求められる最新のデータ転送要求回数の変動値の大きさをみる。
データ転送要求回数が減少状態にある、すなわち、データ転送要求回数が−1以下であるとき(S202:YES)、続いて、第3変動算出回路にて求められるデータ転送要求回数の変動値の絶対値を見る。
この絶対値が一旦増加したあと減少している場合(S203:YES)、傾向判定回路226は傾向判定結果としてハイレベルを変動予測回路232に出力する。
すなわち、第1変動算出回路123にて求められる最新のデータ転送要求回数の変動値を見て、変動値が0以下であれば(S205:YES)、続いて、この変動値を判定基準レジスタ回路225Bに設定された判定基準値と対比する。そして、前記変動値が判定基準値以上であれば(S206:YES)、第1要求信号を発生する条件を満たしていることになる。
したがって、この場合、データ転送要求回数は最も減少している状態に近い状態であり、今後、データ転送要求回数は増加すると予測し、変動予測回路232は第1要求信号を発生する(S207)。
リフレッシュ要求回路133は、第1要求信号を受けてアービトレータ103にリフレッシュ要求信号を出力する。
リフレッシュ要求信号を受けると、アービトレータ103は、データ転送要求信号1、2の有無に係わらず、リフレッシュ要求を制御信号送信部104に出力する。すると、制御信号送信部104からの制御信号によってDRAM 105にリフレッシュが指示され(S106)、DRAM105のリフレッシュが実行される。
この場合、リフレッシュ要求回路133からアービトレータ103にリフレッシュ要求信号が出力されない。
アービトレータ103は、リフレッシュ要求信号がない場合は、CPUコア101または周辺マクロ102からのデータ転送要求信号1、2があるか否かを判断する(S107)。そして、データ転送要求がある場合は(S107:YES)、データ転送要求を制御信号送信部104に出力し、DRAM 105にデータ転送を指示する(S108)。
ここでは、画像処理を行うシステムを例にして、データ転送要求回数の変動と第1要求信号の発生との関係を具体例で示す。
図3および図4において、縦軸はデータ転送要求回数、横軸は時間を示す。
サンプリング期間としては、DRAM 105のリフレッシュが必要な周期Taを20分割した期間とする。
また、判定基準レジスタ回路125Aに判定基準値として「−1」を設定したとする。
第1変動算出回路123Aの出力である最新の変動値は、一つ前のサンプリング期間における転送要求回数から最新の転送要求回数を減算することにより求められる。
すなわち、最新の変動値は、基準T0以降で、3・4・3・・・−1・−2・−3・−4・−3・−2・−1・−1・・・と変化する。
すなわち、基準T0以降で、3・4・3・・・1・2・3・4・3・2・1・1・・・と変化する。
すなわち、データ転送要求回数が減少している状態で、かつ、変動値の絶対値が一旦増加したあと減少状態に変化していることを検出した場合、傾向判定回路226はハイレベルを出力する。
本例では、傾向判定結果は、基準T0以降で0・0・0・・・0・0・0・0・1・1・1・1・・・と変化する。
タイミングTs3において、変動予測回路232は、データ転送要求回数が最も減少している状態に近い状態であり、今後、データ転送要求回数は増加すると予測し、第1要求信号を生成し、リフレッシュ要求回路133に出力する。すると、DRAM 105のリフレッシュが実行される。
これに対し、本第2実施形態においては、データ転送要求回数が増加する前のタイミングにおいて今後のデータ転送要求回数が増加すること予測し、DRAM 105のリフレッシュを実施することができる。
上記第1実施形態では、絶対値判定回路126を備え、絶対値判定回路126は、判定基準レジスタ回路125Aに設定された判定基準値(例えば5回)と一つ前のサンプリング期間におけるデータ転送要求回数とを対比して、前記データ転送回数が判定基準値以下である場合に判定結果1を出力していた。
そして、変動予測回路132は、前記判定結果'1'が満たされていることを第1要求信号の発生条件の一つとしていた。
ここで、変形例1として、判定基準レジスタ回路125Aに複数の値が設定できる構成へ変更し、DRAM 105のリフレッシュ周期内の前半にあるか後半にあるかにより絶対値判定回路126に出力する判定基準値を変化させるようにしてもよい。
この事により、DRAM 105のリフレッシュが必ず必要なタイミングとなるまでの時間に応じて、第1要求信号の発生条件を変えることができる。
このように第1要求信号の発生条件を変えることにより、より最適なタイミングにてDRAMのリフレッシュを実施することができる。
なお、このような判断基準値の変更は、第2実施形態において判定基準レジスタ回路225Bに設定する判定基準値にも適用できる。
上記第1実施形態および第2実施形態において、リフレッシュ周期におけるデータ転送要求回数の最大値および最小値のどちらか一方または両方を記憶する記憶回路を追加し、この記憶回路で記憶したデータ転送要求回数の回数情報に基づいて、第1要求信号発生の条件の一つとして、最新のデータ転送要求回数の上限を決定してもよい。
この構成により、データ転送要求の回数変化を広い時間範囲でみて、第1要求信号を発生させる条件を全体的傾向に応じて自動的に設定変更することができる。
あるいは、前記記憶回路に記憶したデータ転送要求回数の最大値または最小値に対して所定の値を加算または減算することによって基準値を自動的に生成してもよい。
Claims (1)
- メモリのリフレッシュ要求を発生するリフレッシュ制御部と、
メモリとの間でデータ転送を行う複数のモジュールからのデータ転送要求を受信するとともに前記リフレッシュ制御部からのリフレッシュ要求を受信し、前記データ転送要求と前記リフレッシュ要求とを調停して前記メモリに動作要求を与えるアービトレータと、を備えるメモリ制御装置において、
前記リフレッシュ制御部は、
前記メモリのリフレッシュが必要な周期でリフレッシュ要求である第2要求信号を発生するパルス発生回路と、
前記アービトレータを介して入力される前記データ転送要求のカウント値とその変動傾向に基づいて今後のデータ転送要求の回数が増加することが予測される場合にリフレッシュ要求である第1要求信号を発生する変動予測回路と、を備え、
前記アービトレータは、前記第2要求信号、前記第1要求信号、前記データ転送要求の優先順位で要求信号の調停を行う
ことを特徴とするメモリ制御装置。
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2009
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