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JP5157583B2 - ビルドアップ多層配線基板の製造方法 - Google Patents
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JP5157583B2 - ビルドアップ多層配線基板の製造方法 - Google Patents

ビルドアップ多層配線基板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ビルドアップ多層配線基板に係り、特に、電気信号の伝送効率を向上させるビルドアップ多層配線基板の製造方法に関する。
電子機器において扱うべき情報量は近年の情報技術の進歩によって飛躍的に増大している。大量の情報を処理するためには、半導体素子単体の処理速度を向上させることも重要ではあるが、それと同時に、半導体素子間で受送信する情報量を増やすことも求められている。受送信する情報量を増やすためには、半導体素子間のチャネル数を増やす、あるいは高速信号(以下単に高速信号と記す場合、その周波数は500MHz以上とする)を受送信に使用するなどの手法を考えることができる。
半導体素子間を行き来する信号の経路となるのが、半導体素子が搭載されるビルドアップ多層配線基板に形成される導体部分である。ビルドアップ多層配線基板においては、コア基板を中心に導体層と絶縁層が交互に積層され、信号は導体層上に形成された配線パターン、あるいは導体層間を接続するスルーホール・ビアホールを使って伝送される。
信号の経路を構成する要素のうち、配線パターンについてはサブトラクティブ法などのプロセスで作成される。また、スルーホールやビアホールは、絶縁層にドリルもしくはレーザで穴あけ加工を施した後、穴の内部を導体めっきすることで形成される。
スルーホール・ビアホールのための穴あけ加工を行う際には、他の配線パターンに対してμm単位で位置合わせを行う必要がある。しかし、その位置合わせ精度は完全ではないため、配線パターンのうち、スルーホール・ビアホールの上下の開口部にあたる部分には、スルーホールランドと呼ばれる、配線やビアホール・スルーホール本体と比較して面積が広くなった部分が形成される。
ビルドアップ多層配線基板を一般的な半導体インターポーザとして用いる場合、一面が半導体素子の実装面・他方の面がプリント基板などに搭載する面であるので、半導体素子間の信号は、すべてスルーホール・ビアホールといった層間接続のための構造物(以下、層間接続構造)を通過する。そのため、多数の入出力端子を持つ半導体素子に対応するインターポーザには、信号の配線となる層間接続構造を多数設ける必要がある。
多層配線基板を用いて高速信号を伝送する場合、配線の特性インピーダンスを無視することはできない。配線の途中に特性インピーダンスが異なる層間接続構造がある場合、その接続界面で高速信号が反射され、特に高速信号の伝送効率が低下するためである。
ギガヘルツ帯の高速信号に対応するビルドアップ多層配線基板の場合、配線パターンはすべてストリップライン構造など、特性インピーダンスを一定に保つことが可能な構造をとっている。
また、層間接続構造部のうち、スルーホール本体に関しては、電源・グランドラインのスルーホールを適切に配置する、あるいは信号配線となるスルーホールを同軸構造とするなど、特性インピーダンスを一定に保つ対策が知られている。(例えば、特許文献1参照)
しかし、特許文献1では、スルーホールランドに特性インピーダンス制御の対策はなんら施されておらず、スルーホールランドの特性インピーダンスは配線・同軸スルーホールの特性インピーダンスと大きく異なっている。そのため、スルーホールランドとスルーホ
ールの境界において高速信号の反射・伝送効率の低下が起こる。
特開2001―127439
導体素子の入出力端子数は、受送信する情報量に比例して増加する。半導体インターポーザを、インターポーザの面積を一定に保ったまま端子数の多い半導体素子に対応させるには、スルーホールの密度を含む、配線の収容密度を高める必要がある。
しかし、スルーホールランドの存在がスルーホールの密度を高める際の妨げとなる。隣接する配線間のクロストークを防ぐため、スルーホールとスルーホールの間、あるいはスルーホールランドとスルーホールランドの間には一定の間隔を確保する必要があるが、スルーホールランドの径はスルーホールの径より大きいため、スルーホールランド間に必要な間隔を設けた場合、スルーホールのピッチは許容される最小限の間隔よりも広くなるため、スルーホールの単位面積あたりの密度を高められないという問題がある。
また、特に高速信号に対応する半導体インターポーザにおいては、信号の配線となるすべての部分で特性インピーダンスを整合させて、伝送効率が低下しないよう設計しなければならない。しかし、スルーホール本体よりも径の大きいスルーホールランドを設けると、スルーホールランドと、ランドにはさまれたスルーホールとの間に特性インピーダンスの不整合が生じるため、スルーホールランドでの信号の反射が増大し、それに伴い信号の伝送効率が低下するという問題もある。
従って、本発明が解決しようとする課題は、スルーホールとその開口部のランドとの位置合わせを容易にして確実に接続するためにランドの径を大きくせざるを得ないということが、逆にスルーホールの密度を上げられずかつインピーダンスの不整合等上記問題の原因であるという認識にたって、位置合わせが不要なランド構造を具備するビルドアップ多層配線基板の製造方法を提供することである。
本発明の請求項1にかかる発明は、少なくとも、コア基板の両面に複数の絶縁層と導体層が交互に積層され、前記コア基板が、孔部側面に形成された孔部導体層及びその内部に充填された充填物とを有するスルーホール、及び前記孔部導体層と前記導体層を接続するためのスルーホールランド部をスルーホール開口部に具備するビルドアップ多層配線基板であって、前記スルーホールランド部が、前記スルーホールの外径と等しい板状の基部と、前記板状基部の少なくとも一方の面に形成された凸部を有する錨状形状をなし、前記凸部が前記スルーホールもしくは前記充填物に嵌合するように固定されているか、もしくは前記スルーホールランド部の板状基部に凸部が形成されていない面上にビアホールを形成して前記導体層と電気的に接続されているか、もしくは前記ランド部の板状基部の両面に円盤状あるいは円筒状の凸部が形成されて、前記凸部の一方が孔部導体層、他方が前記導体層と電気的に接続するために用いられる下記a)〜d)記載の工程を含むことを特徴とするビルドアップ多層配線基板の製造方法である。
a)コア基板にスルーホールを形成し、その後導体めっきによりコア基板全面及びスルーホール内面に孔部導体層を形成する工程、
b)スルーホール内に充填物を充填する工程、
c)前記充填物に、請求項1に記載のスルーホールランド部の凸部が嵌合する径の穴加工を行う工程、
d)前記穴に該ランド部の凸部を合せて圧入する工程。
本発明の請求項2にかかる発明は、少なくとも下記に記載のa’)〜d’)の工程を含むことを特徴とする請求項1に記載のビルドアップ多層配線基板の製造方法である。
a’)コア基板にスルーホールを形成し、その後導体めっきによりコア基板全面及びスルーホール内面に孔部導体層を形成する工程、
b’)スルーホール内に充填物を充填する工程、
c’)前記充填物が、請求項1に記載のスルーホールランド部の凸部を挿入可能な程度の硬度を有する状態において、スルーホール充填物にスルーホールランド部の凸部を合わせて圧入する工程、
d’)充填物を硬化させて、スルーホールランドを固定する工程。
本発明の請求項3にかかる発明は、少なくとも下記に記載のa’’)〜d’’)の工程を含むことを特徴とする請求項1から請求項2のいずれか1項に記載のビルドアップ多層配線基板の製造方法である。
a’’)コア基板にスルーホールを形成し、その後導体めっきによりコア基板全面及びスルーホール内面に孔部導体層を形成する工程、
b’’)スルーホール内に充填物を充填する工程、
c’’)スルーホール内に、請求項1に記載のスルーホールランド部の一方の凸部を圧入し、他方の凸部をスルーホールと反対側に突出させる工程、
d’’)スルーホールランドを形成したコア基板に、ビルドアップ材料を、該スルーホールランド部の突出した凸部が貫通するような条件で加熱加圧ラミネートする工程。
本発明によれば、スルーホール本体に外径が等しいスルーホールランドを形成することが可能となるため、スルーホールランドの径に制限されること無くスルーホールのピッチを設定でき、入出力端子数の多い半導体素子に対応したインターポーザを製造できる。
また、本発明によってスルーホール本体に外径が等しいスルーホールランドを形成することで、スルーホール-スルーホールランド間での特性インピーダンス整合が得られ、高速信号の反射防止・信号の伝送効率の向上が達成できる。
さらにまた、スルーホールランドにビアホールをスタックした構造を持つ基板に本発明を適用することで、信号の伝送効率向上とビアホール加工精度の両立が可能となる。伝送特性を改善するためにスルーホールランドの径を縮小すると、定法でスタックビアを加工する際に位置合わせが困難になる。しかし、請求項3に示すように、スルーホールランドと層間を接続する導体を一体に形成することで、ビアホール加工の難易度を上昇させること無く、スルーホールランド径を縮小することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を、図を参照しながら説明する。
図1は、本発明になるビルドアップ多層配線基板の一例について、特徴的な一部分の側断面図を示している。
本発明によるビルドアップ多層配線基板100は、絶縁樹脂1と導体層2を積層したコア基板と、コア基板の両面に交互に積層された絶縁層3、導体層4からなる。コア基板にはスルーホール11が穿設され、スルーホール内面はコア基板両面の導通を確保するため導体12でめっきされており、さらにその内部は充填物13で充填されている。コア基板表面の導体層で閉塞されており、スルーホール内面の導体12(孔部導体層)と配線パターンとを電気的に接続している。スルーホールランド(以下、ランドとも記す)を組成する部材14の詳細な断面形状を図2に示した。部材14は、スルーホール外径と等しい直径のランド部となる板状の基部141(以下、単に基部と記す)と、基部から突出してスルーホールランド全体をスルーホールに固定するための凸部142からなる錨状の形状を有している。本実施例で下記に記載の板状の基部及び凸部の形状は円盤状もしくは円筒状である。但し、必ずしもこれに制限されることなく場合によっては他の形状であってもかまわない。その際は、基部の形状はスルーホールの外形に合わせるのが望ましい。
絶縁層3は具体的には実施例に示すように、エポキシ系樹脂と無機フィラーからなる絶縁材料を加圧加熱ラミネートして形成することができる。また、絶縁層3の上には、アディティブ法もしくはサブトラクティブ法を用いて、導体層4が形成される。
本発明において、コア基板として両面銅張板から作成された多層配線基板を用いる場合、その厚さは200μm〜800μmとするのが好ましい。また、コア基板に3層以上の多層配線基板を用いるばあいも、すべての層の厚さを合計したものがこれに準じた値となるような基板を用意するのが好ましい。
ビルドアップ多層配線基板のうち、スルーホールランドにビアホールがスタックされた構造を持つものにも、本発明によるスルーホールランドを適用できる。
図3は、本発明の他の実施形態によるビルドアップ多層配線基板のうち、ビアホールがスルーホールランドにスタックされた構造を持つものの一例について、特徴的な一部分の側断面図を示している。
図3に示された本発明によるビルドアップ多層配線基板101は、絶縁樹脂1と導体層2を積層したコア基板と、コア基板の両面に交互に積層された絶縁層3、導体層4からなる。コア基板にはスルーホール11が穿設され、スルーホール内面はコア基板両面の導通を確保するため導体(孔部導体層)12でめっきされており、さらにその内部は充填物13で充填されている。コア基板表面の導体層には配線パターンが形成されているほか、スルーホールの端部はスルーホールランド15で閉塞されており、スルーホール内面をめっきする導体と電気的に接続されている。スルーホールランドを組成する部材15の形状を図4に示した。部材15は、スルーホール外径と等しい直径のランド部となる板状基部151と、スルーホールランド全体をスルーホールに固定するために用いられる凸部152に加え、凸部152に対して板状基部の裏面に突出して形成され、スルーホールランド部と一体となってランド部にスタックされたビアホールの役目をなすもうひとつの凸部153を有する。
絶縁層3は具体的には実施例に示すように、エポキシ系樹脂と無機フィラーからなる絶縁材料を加圧加熱ラミネートして形成することができる。また、導体層4は銅箔を積層し
、露光現像によるパターン作成とエッチングを用いた通常の配線形成方法で形成される。この絶縁層4を積層する工程において、ランド部に設けられた凸部153に絶縁層4を貫通させることによって、スルーホールランド部にスタックされたビアホールを、穴加工の工程を経ずに作成することが可能になる。
本発明によるビルドアップ多層配線基板において、スルーホールの外径に等しい直径のスルーホールランドを有するスルーホールを信号の配線とすることにより、さらに好ましい結果が得られる。スルーホールとスルーホールランドの間における特性インピーダンスの不整合が抑制されるため、スルーホールランドで反射される信号が減少し、結果として高速信号の伝送効率が向上する。
次に本発明になるビルドアップ多層配線基板の製造方法の一例について、図5及び図6を参照して説明する。
図5(a)に示した第一の工程では、コア基板10の所望の箇所にドリルを用いて穴加工を施したのち、無電解銅めっき、続いて電解銅めっきを行なうことで、孔部導体層12および両面の銅箔上に導体層16を形成する。本例においてはコア基板として両面銅張板を使用しているが、予め内層に配線を形成し、最外層の全面に銅箔が敷設された多層配線基板を使用することもできる。
続く第二の工程では、スルーホール11を充填物13で充填し、その後充填物ごとに適した方法で硬化させ、基板表面をバフ研磨および化学研磨によって所望の厚さにまで研磨して、表面を平坦とする。
図5(b)に示す第三の工程では、導体層上にドライフィルムレジストをラミネートし、さらに、マスクを用いてパターン露光および現像を行ない、その後エッチング加工とドライフィルムレジスト剥離を行うことで、導体層に配線パターン21を形成する。配線パターン形成にはドライフィルムレジストに限定されず液状レジストを用いてもよく、パターン露光の手法としてはレーザによる直描法を用いてもよい。
図5(c)に示す第四の工程では、ドリルもしくはドリルとレーザを併用して、充填物を充填したスルーホール11の両端からコア基板を貫通しない程度の深さの穴を設ける。この穴はスルーホールランド自体をコア基板に固定するために用いられるものであり、その直径rおよび深さdは、スルーホールランド部材の凸部142及び凸部152の直径r'および長さd'と等しい。なお、本図ではスルーホールの両端に穴加工を行っているが、ランドを設ける必要のないスルーホールに対しては、本工程および以下図6(e)に示す工程の実施は要しない。
一方、コア基板とは別に銅基材30を用意し、図5(c)に示すように片面もしくは両面に凸部を形成した後銅基材を打ち抜いて、ランド部となる部材14および15を作成する。本実施例においてはスルーホールランド部基材として銅を用いているが、基材として銅合金・42%鉄含有ニッケルなどを用いてもよい。また、凸部の形成に際しては、基材をハーフエッチングする工法又は基材の表面にパターンめっきで凸部を設ける工法など、既知の工法のいずれかひとつ、もしくは複数の工法を組み合わせて用いてもよい。
部材14及び部材15の各部寸法のうち、基部141と基部151の外径はスルーホール21の外径と等しくする必要がある。またこれ以外の寸法についても、適切な値あるいは適切な範囲に管理することにより、好ましい結果を得ることができる。
例えば板状の基部141及び基部151の厚さと導体層2の高さが一致するよう設定す
ることで、導体層とスルーホールランドの平坦を保ち、絶縁層3や導体層4も平坦に積層できるため望ましい。また、凸部142及び凸部152の直径r'をスルーホールの径の三分の一以上とすることで、部材14及び部材15をコア基板に固定する際の信頼性を確保できる。さらに直径r'をスルーホール内面導体の内径と等しくすることで、スルーホールランド部における特性インピーダンス整合の効果を最大限発揮するようにできる。
図6(e)に示す第五の工程では、スルーホールに設けた穴に部材14及び部材15を圧入し、スルーホール端部をスルーホールランドで閉塞する。
図6(f)に示す第六の工程では、導体層2上にエポキシ樹脂などを主成分とし、無機フィラーによって線膨張係数が調整されたビルドアップ材料を積層し、熱硬化することで、絶縁層3を形成する。ここでスルーホールランドに部材15を用いている場合、積層および熱硬化の条件を適切に定めることにより、突出した凸部153で絶縁層3を貫通させることができる。これがスルーホールランドにスタックされたビアホールと同じ役割をする。
次に第七の工程として厚さ約1μmの無電解銅めっきを行った後、ドライフィルムレジストをラミネートし、マスクもしくはレーザによる直接描画法を用いてパターン露光および現像を行い、配線パターンを形成する。続けて電解銅めっきを行なった後、ドライフィルムレジストの剥離および1μm程度エッチングを施し、図6(g)のように導体層4に配線を形成する。
最後に、通常の配線板と同様に最外層にソルダーレジスト層形成や電極の表面めっき処理を行い、多層配線基板が完成する。
ビルドアップ基板の更なる多層化を行う場合は、第六の工程と第七の工程を必要な数の層が形成できるまで繰り返せばよい。
以下、実施例1により、本発明を具体的に説明する。
厚さ400μmのBTレジン基材51の両面に厚さ18μmの銅箔52を配した、ビルドアップ多層配線基板材料50(三菱ガス化学製CCL−HL830)を準備した。このビルドアップ多層配線基板材料の所望の箇所にドリルを用いて穴加工(直径100μm)を施し、次いで無電解銅めっき(厚さ1μm)、続いて電解銅めっき(厚さ15μm)を行なうことで、図6(a)のごとく、スルーホール11とその内面に銅めっき層12を形成した。
熱硬化型永久穴埋めインキ(太陽インキ社製THP−100DX)を、スクリーン印刷機を用いて上記めっきを施したスルーホールに充填した。充填した穴埋めインキは、180℃のクリーンオーブンで1時間加熱し、完全に硬化させた。
両面の導体層が所望の厚さになるまで導体層と穴埋めインキにバフ研磨を施した後、導体層上にドライフィルムレジスト(日立化成工業製RY−3315)をラミネートした。さらに、パターン露光(露光量60mJ/cm2 )および現像(現像液:1%NaCO3 )後、塩化第二銅液を用いてエッチング加工およびドライフィルムレジスト剥離(剥離液:5%NaOH)を行い、図7(b)のように、導体層に配線パターン21を形成した。
スルーホール11に、再びドリルを用いて穴加工(直径100μm)を行った。この時穴の深さは35μmであった。続けて同じスルーホールにUV−YAGレーザで穴加工(直径50μm)を行った。UV−YAGレーザで設けた細孔の深さは導体層2の表面より7
0μmであった。この二つの穴は図7(c)に示すとおり、いずれもスルーホール11の中心と同じ中心を持つ円形の穴である。
コア基材50とは別に、厚さ35μmの電解銅箔を用意した。この銅箔の両面にドライフィルムレジスト(日立化成工業製RY−3315)をラミネートした後、500μmピッチで銅箔の片面に直径50μmの突出する凸部142が形成されるべく、パターン露光(露光量60mJ/cm2 )および現像(現像液:1%NaCO3 )によってパターンを形成した。この銅箔に電解めっき(厚さ35μm)を行い、所定の長さの凸部が形成されたところで直径100μmの円形に打ち抜いた上で、ドライフィルムレジスト剥離(剥離液:5%NaOH)を行い、スルーホールランドとなるランド部材14を作成した。
ドリルおよびレーザで穴加工を行った基材50に、前記工程によって作成したランド部材14を、凸部142がUV−YAGレーザで形成した細孔に嵌合するよう配した。その後、導体層2の上にエポキシ樹脂を主成分とするビルドアップ材料(味の素ファインテクノ社製ABF−GX3)を真空ラミネータで加熱加圧ラミネート(170℃、30N/cm2 )し、さらに200℃で1時間熱硬化することで、図7(d)のように絶縁層3を形成した。
UV−YAGレーザを用いてビアホールとなる穴加工(直径50μm)を行った。
厚さ約1μmの無電解銅めっきを行った後、ドライフィルムレジスト5(日立化成工業社製RY−3325)をラミネートし、パターン露光(露光量60mJ/cm2 )および現像(現像液:1%NaCO3 )を行い、図8(e)のように配線形成用パターンを形成した。
続いて電解銅めっきを行なった後、ドライフィルムレジスト5を剥離(剥離液:5%NaOH)し、硫酸−過酸化水素系エッチング液により1μmエッチングし、図8(f)のように導体配線層4の形成を行った。
以下、実施例2により、本発明の別の一例を具体的に説明する。
厚さ800μmのエポキシ含浸ガラス布基材61の両面に厚さ18μmの銅箔62を配した、ビルドアップ多層配線基板材料60(日立化成工業製MCL−E−679)を準備した。このビルドアップ多層配線基板材料の所望の箇所にドリルを用いて穴加工(直径150μm)を施し、無電解銅めっき(厚さ1μm)続いて電解銅めっき(厚さ15μm)を行なうことで、図9(a)のごとく、スルーホール11とその内面に銅めっき層12を形成した。
両面の導体層が1μmになるまで導体層にバフ研磨を施した後、熱硬化型永久穴埋めインキ(太陽インキ社製THP−100DX)を、スクリーン印刷機を用いて上記めっきを施したスルーホールに充填した。充填した穴埋めインキは、100℃のクリーンオーブンで1時間加熱し、半硬化状態とした。(図9(b))
コア基材60とは別に、厚さ18μmの電解銅箔を用意した。この銅箔の両面にドライフィルムレジスト(日立化成工業製RY−3315)をラミネートした後、500μmピッチで銅箔の片面に直径120μmの凸部が、他の一面に同様のピッチで直径60μmの凸部がそれぞれ形成されるよう、パターン露光(露光量60mJ/cm2 )および現像(現像液:1%NaCO3 )によってレジストパターンを形成した。この銅箔に電解めっき(厚さ35mm)を行い、所定の長さの凸部が形成されたところで直径150μmの円形に打ち抜いた上で、ドライフィルムレジスト剥離(剥離液:5%NaOH)を行い、図9(c)-1に示
すようにスルーホールランドとなる部材15を作成した。
また、同様の手法で厚さ18μmの電解銅箔の片面にのみ直径120μmの凸部を形成した後、直径150μmの円形に打ち抜いて、図9(c)-2に示すスルーホールランド部材14を作成した。
スルーホール11に充填した半硬化状態の充填物13に、スルーホールランド部材の凸部142および152を刺し、図9(d)に示すようにスルーホール末端を閉塞するランド部を形成した。その後基板を180℃で1時間ベークし、充填物を完全に硬化させてスルーホールランド部材を固定した。
導体層上にドライフィルムレジスト(ニチゴー・モートン製302J38E)をラミネートし、パターン露光(露光量20mJ/cm2 )および現像(現像液:1%NaCO3 )によって配線形成用レジストパターンを形成した。その後電解銅めっき(厚さ15μm)とドライフィルムレジスト剥離(剥離液:5%NaOH)、硫酸−過酸化水素系エッチング液によるエッチング(1μm)を行い、図10(e)のように、導体層に配線パターン21を形成した。
基材表面の導体層の上にエポキシ樹脂を主成分とするビルドアップ材料(味の素ファインテクノ社製ABF−GX3)を真空ラミネータで加熱加圧ラミネート(170℃、10N/cm2、のち170℃、30N/cm2 )し、さらに200℃で1時間熱硬化することで、図10(f)のようにランド部材の突出した凸部153が貫通した絶縁層3を形成した。
UV−YAGレーザを用いてビアホールとなる穴加工(直径50μm)を行った。
厚さ約1μmの無電解銅めっきを行った後、ドライフィルムレジスト(日立化成工業社製RY−3325)をラミネートし、パターン露光(露光量60mJ/cm2 )および現像(現像液:1%NaCO3 )を行い、配線形成用パターンを形成した。
続いて電解銅めっきを行なった後、ドライフィルムレジストを剥離(剥離液:5%NaOH)し、硫酸−過酸化水素系エッチング液により1μmエッチングし、図10(g)のように導体配線層4の形成を行った。
本発明になるビルドアップ多層配線基板の側断面図。 本発明になるビルドアップ多層配線基板において、スルーホールランドを形成する部材の側断面図。 本発明になるビルドアップ多層配線基板のうち、スルーホールランド上にビアホールがスタックされたものの側断面図。 本発明になるビルドアップ多層配線基板において、スルーホールランドとその上にスタックされたビアホールを同時に形成するために用いる部材の側断面図。 (a)〜(d) 本発明になるビルドアップ基板の製造工程図。 (e)〜(g) 本発明になるビルドアップ基板の製造工程の一例を説明する図。 (a)〜(d) 本発明になるビルドアップ基板の製造工程の一例を説明する図。 (e)〜(g) 本発明になるビルドアップ基板の製造工程の一例を説明する図。 (a)〜(d) 本発明になるビルドアップ基板の製造工程の一例を説明する図。 (e)〜(g) 本発明になるビルドアップ基板の製造工程の一例を説明する図。
符号の説明
1・・・コア基板絶縁層
2・・・コア基板導体層
3・・・絶縁層
4、16・・・導体層
5・・・ドライフィルムレジスト
11・・・スルーホール
12・・・スルーホール内面の導体層(孔部導体層)
13・・・充填物
14・・・スルーホールランド
15・・・ビアホールがスタックされたスルーホールランド
21・・・コア基板最外層配線、配線パターン
30・・・銅基材
100101・・・ビルドアップ多層配線基板
141,151・・・板状基部
142,152,153・・・凸部

Claims (3)

  1. 少なくとも、コア基板の両面に複数の絶縁層と導体層が交互に積層され、前記コア基板が、孔部側面に形成された孔部導体層及びその内部に充填された充填物とを有するスルーホール、及び前記孔部導体層と前記導体層を接続するためのスルーホールランド部をスルーホール開口部に具備するビルドアップ多層配線基板であって、前記スルーホールランド部が、前記スルーホールの外径と等しい板状の基部と、前記板状基部の少なくとも一方の面に形成された凸部を有する錨状形状をなし、前記凸部が前記スルーホールもしくは前記充填物に嵌合するように固定されているか、もしくは前記スルーホールランド部の板状基部に凸部が形成されていない面上にビアホールを形成して前記導体層と電気的に接続されているか、もしくは前記ランド部の板状基部の両面に円盤状あるいは円筒状の凸部が形成されて、前記凸部の一方が孔部導体層、他方が前記導体層と電気的に接続するために用いられる下記a)〜d)記載の工程を含むことを特徴とするビルドアップ多層配線基板の製造方法。
    a)コア基板にスルーホールを形成し、その後導体めっきによりコア基板全面及びスルーホール内面に孔部導体層を形成する工程、
    b)スルーホール内に充填物を充填する工程、
    c)前記充填物に、請求項1に記載のスルーホールランド部の凸部が嵌合する径の穴加工を行う工程、
    d)前記穴に該ランド部の凸部を合せて圧入する工程。
  2. 少なくとも下記に記載のa’)〜d’)の工程を含むことを特徴とする請求項に記載のビルドアップ多層配線基板の製造方法。
    a’)コア基板にスルーホールを形成し、その後導体めっきによりコア基板全面及びスルーホール内面に孔部導体層を形成する工程、
    b’)スルーホール内に充填物を充填する工程、
    c’)前記充填物が、請求項1に記載のランド部の凸部を挿入可能な程度の硬度を有する状態において、スルーホール充填物にスルーホールランド部の凸部を合わせて圧入する工程、
    d’)充填物を硬化させて、スルーホールランドを固定する工程。
  3. 少なくとも下記に記載のa’’)〜d’’)の工程を含むことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のビルドアップ多層配線基板の製造方法。
    a’’)コア基板にスルーホールを形成し、その後導体めっきによりコア基板全面及びスルーホール内面に孔部導体層を形成する工程、
    b’’)スルーホール内に充填物を充填する工程、
    c’’)スルーホール内に、請求項1に記載のスルーホールランド部の一方の凸部を圧入し、他方の凸部をスルーホールと反対側に突出させる工程、
    d’’)スルーホールランドを形成したコア基板に、ビルドアップ材料を、該スルーホールランド部の突出した凸部が貫通するような条件で加熱加圧ラミネートする工程。
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