JP5160883B2 - ステッピングモータ制御装置およびステッピングモータの駆動制御方法 - Google Patents
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Description
このメータ装置は、センサからの入力に基づいて指針の指示角度を演算して、この指示角度を出力する演算制御部と、指示角度を得るのに必要な駆動軸の回動角度である目標回動角度を演算し、この目標回動角度に基づいてステッピングモータを駆動させるモータ駆動制御装置と、を備えたステッピングモータ制御装置を備えている。
そこで、このような脱調を防止するステッピングモータ制御装置として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。
このようにステッピングモータが急停止した場合、その駆動軸が慣性力で回動してしまい、指針の実際に指示する角度と、制御上の指示角度との関係がずれる脱調が生じる。
前記目標角度信号から得られる目標角度と、現在の駆動軸の初期位置からの回動角度との差から、前記駆動軸を前記目標角度まで回動させるのに必要な回動角度である目標回動角度を演算する目標回動角度演算処理、あらかじめ設定された回動指示周期の範囲内にあらかじめ設定された単位駆動周期で駆動信号を設定回数出力して前記駆動軸を目標回動角度だけ回動させるのに必要な、駆動信号の1回の出力による前記駆動軸の回動角度である単位回動角度を演算する単位回動角度演算処理、前記駆動軸を前記単位回動角度回動させる駆動信号を、前記単位駆動周期で出力する駆動信号出力処理、前記回動指示周期の最後の駆動信号出力時点までに次の目標角度信号が入力されない場合に、前記駆動軸を、減速させた後に停止させる減速停止処理、を実行するモータ駆動制御部と、を備え、前記回動指示周期が、前記送信周期よりも長く設定されていることを特徴とするステッピングモータ制御装置とした。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の前記回動指示周期は、発生し得ると想定される目標角度信号の出力遅れ時間を、前記送信周期に加算した時間以上の長さに設定されていることを特徴とするステッピングモータ制御装置とした。
すなわち、モータ駆動制御部は、まず、入力された目標角度信号から得られる目標角度と、現在の駆動軸の回動角度との差から、駆動軸を目標角度まで回動させるのに必要な回動角度である目標回動角度を演算する目標回動角度演算処理を行う。
次に、目標回動角度から、単位回動角度を演算する単位回動角度演算処理を実行する。
すなわち、本発明では、駆動軸を、目標回動角度だけ回動させるのにあたり、単位回動角度ずつ駆動信号を設定された単位駆動周期で設定回数出力して回動させる。なお、単位回動角度は、1回の駆動信号の出力あたりの駆動軸の回動角度である。
この単位回動角度が得られたら、駆動軸を単位回動角度ずつ回動させる駆動信号を、単位駆動周期で設定回数出力する出力処理を実行する。
このように、通常は、送信周期ごとに入力される目標角度信号に基づいて、目標駆動角度を求め、回動指示周期の1周期の間に、駆動信号を単位駆動周期で設定回数出力して、駆動軸を、目標回動角度だけ回動させる。
さらに、本発明では、目標角度信号が入力された場合に、駆動軸を目標角度まで回動させるための駆動信号は、常に、送信周期よりも長く設定された回動指示周期が経過するまで出力される作動が実行される。
したがって、目標角度信号が、送信周期内に入力される場合には、駆動軸が前回の目標角度信号に基づいて演算した目標角度に達する前の時点で、その時点の駆動軸の回動角度と新たな目標角度との差から目標回動角度が演算され、この目標回動角度を目標とする駆動信号が出力される。
一方、演算制御部からの目標角度信号の出力が、設定された送信周期よりも遅れて出力された場合、この遅れの範囲内が、送信周期よりも長く設定された回動指示周期の範囲内に収まる遅れであれば、目標角度信号の入力は、その周期の最後の駆動信号が出力される前となり、減速停止処理が実行されることが無く、その時点で、新たに目標回動角度が演算されてこの目標回動角度に向けて回動させる処理が実行される。よって、駆動軸の急停止による脱調を防止できる。
このように、本発明では、目標角度信号の入力遅れが、回動指示周期内の遅れである場合には、減速停止処理による減速や停止が実行されることがなく、使用者に対して、ステッピングモータの動きに違和感を与えることがない。
請求項2に記載の発明では、送信周期と回動指示周期との差が、想定される目標角度信号の出力遅れ時間よりも長く設定されているため、目標角度信号の出力遅れが、想定範囲内であれば、減速停止処理を実行すること成して、ステッピングモータの急停止を原因とする脱調を確実に防止することができる。
そして、目標角度の出力遅れが、何らかの理由で、通常想定される目標角度の出力遅れよりも遅れた場合に、減速停止処理が実行されて、同様に、ステッピングモータの急停止を原因とする脱調を防止できる。
したがって、駆動軸は、停止されずに次の動作に移行し、いったん停止後に、通常の制御に復帰するものと比較して、利用者に違和感を与えないようにすることができる。
したがって、減速処理において、駆動軸の回動速度を確実に漸次低減させた後に、停止させることができる。すなわち、減速停止処理の減速時に、仮に、駆動信号として固定値を用いた場合、最後の単位回動角度が大きな値であると、固定値との差が大きくなり、急減速が行われて、脱調が生じるおそれがある。これとは逆に、前回の単位回動角度が小さい場合には、固定値の方が大きな値となる可能性があり、この場合、減速停止処理であるにもかかわらず、減速が行われずに加速される可能性がある。
これに対して、本発明では、減速停止処理では、最後に出力された駆動信号の単位回動角度を基準として減速するため、確実に徐々に減速させた後に停止させることができ、より高い脱調防止性能を得ることができる。
この実施の形態のステッピングモータ制御装置は、駆動軸(3a)を回動させるステッピングモータ(3)と、センサ(5)から送られるデータ(DS)に基づいて、前記駆動軸(3a)の目標角度を演算し、この目標角度(Sθ)を示す目標角度信号を出力する処理を、あらかじめ設定された送信周期で実行する演算制御部(1)と、前記目標角度信号から得られる目標角度(Sθ)と、現在の駆動軸の初期位置からの回動角度との差から、前記駆動軸(3a)を前記目標角度まで回動させるのに必要な回動角度である目標回動角度を演算する目標回動角度演算処理、あらかじめ設定された回動指示周期の範囲内にあらかじめ設定された単位駆動周期で駆動信号(MS)を設定回数出力して前記駆動軸(3a)を目標回動角度だけ回動させるのに必要な、駆動信号の1回の出力による前記駆動軸(3a)の回動角度である単位回動角度を演算する単位回動角度演算処理、前記駆動軸(3a)を前記単位回動角度回動させる駆動信号を、前記単位駆動周期で出力する駆動信号出力処理、前記回動指示周期の最後の駆動信号出力後に、次の目標角度信号が入力されない場合に、前記駆動軸(3a)を、減速させた後に停止させる減速停止処理、を実行するモータ駆動制御部(2)と、を備えていることを特徴とするステッピングモータ制御装置とした。
この指示角度信号は、あらかじめ設定された送信周期SS(図3参照)で出力されるもので、本実施例1では、10ms周期で出力されるものとする。
目標回動角度演算処理は、入力した指示角度信号が示す目標指示角度Sθと現在の指示角度である現在指示角度Nθとの差に基づいて、指針4が目標指示角度Sθとなるのに必要な駆動軸3aの回動角度である目標回動角度Mθを演算する処理である。
したがって、本実施例1では、単位回動角度tθは、目標回動角度Mθの1/16の角度となる。
また、減速停止開始判定処理は、減速停止処理を開始するか否かを判定する処理であり、これについても後述する。
ステップS11では、入力された指示角度信号から最新の目標指示角度Sθを読み込む。
次のステップS12では、最新の目標指示角度Sθから現在指示角度Nθを差し引いて目標回動角度Mθを演算する目標回動角度演算処理を行う。
図5に示す例では、現在指示角度Nθ=0であり、かつ、最初に入力された目標指示角度Sθ1=20°、その次に入力された目標指示角度Sθ2=30°である場合を示している。この図示の例において、目標指示角度Sθ1が入力された場合の目標回動角度Mθは、20°となる。
tθ=Mθ/xn ・・・(1)
したがって、目標回動角度Mθ=20°の場合には、tθ=(20/16)=1.25 となる。
一方、次の指示角度信号の入力がない場合には、次のステップS16に進んで、今回の回動指示周期PS1の最後に出力される駆動信号LMSが出力されたか否か判定し、この駆動信号LMSの出力前の場合は、ステップS11に戻り、出力後には、ステップS17の減速停止処理に進む。
なお、最後に出力される駆動信号LMSは、図5に示す例では、t=0の時点で入力された目標指示角度Sθ1=20°に基づいて、駆動信号MSを出力する回動指示周期PS1において16回目、すなわちt02の時点で出力される駆動信号LMSのことである。
この減速停止処理は、ステッピングモータ3を減速させた後に停止させる処理である。
まず、最初のステップS21では、第1減速時駆動信号SG1を出力する。この第1減速時駆動信号SG1とは、最後に出力した駆動信号(すなわち、ステップS16の最後の駆動信号LMSのことである)の1/2の単位駆動角度相当の駆動信号である。
また、本実施例1では、第1減速時駆動信号SG1の出力は、通常時の駆動信号MSの出力と同様に、1msの単位駆動周期TMSによる出力を16msの回動指示周期PSの間出力するもので、すなわち第1設定回数n1(n1=16)出力することになる。
そこで、この第1設定回数n1の第1減速時駆動信号SG1の出力を行うために、次のステップS22では、出力回数が第1設定回数n1を越えたか否か判定し、越えない場合に、ステップS23において、次の指示角度信号の入力があったか否か判定し、次の指示角度信号の入力がない場合に、ステップS21に戻って第1減速時駆動信号SG1の出力を繰り返す。
この場合も、第1減速時駆動信号SG1の出力の場合と同様に、ステップS25において、出力回数が第2設定回数n2を越えたか否か判定し、越えない場合には、ステップS26に進んで、次の指示角度信号の入力がなされたか判定し、成されない場合に、ステップS24の第2減速時駆動信号SG2の出力を行う。
(通常時)
通常は、コントロールユニット1に、車速データDSが、設定周期(10ms)で入力される。
そこで、コントロールユニット1は、車速データDSを読み込み(ステップS1)、この車速データDSに基づいて、指針4の目標指示角度Sθを演算し(ステップS2)、この目標指示角度Sθを示す指示角度信号を、送信周期SSでモータ駆動制御回路2に出力する(ステップS3)。
そこで、モータ駆動制御回路2は、この時点t01の現在指示角度Nθと、今回入力された目標指示角度Sθ2と、の差により次の目標回動角度Mθを求め、この目標回動角度Mθに基づいて、単位回動角度tθを求め、駆動信号MSを出力する。
通常は、このような処理を、設定制御周期(10ms)で繰り返す。
処理負荷がかかるなどして、コントロールユニット1からの指示角度信号の出力が、例えば、通常生じ得る最大遅れ時間(例えば、2ms)程度遅れた場合の作動を、図6により説明する。
図6に示す例では、図に示す1回目の送信周期SS1の終了時点t01から、2ms経過した時点t21に、次の目標指示角度Sθ2(=30°)が入力されている。
そこで、駆動軸3aを0.94°回動させる駆動信号MSが、この時点t21から、最大16回出力される処理が実行される。
次に、例えば、断線やコントロールユニット1の不調などにより、目標指示角度Sθの出力が、回動指示周期PSを越えて遅れた場合を図7に基づいて説明する。
すなわち、図7に示すように、初回の回動指示周期PS1において、16回目(最後)の駆動信号LMSの出力が成された時点t02にあっても、次の目標指示角度Sθの入力が無い場合、図3のフローチャートにおいて、ステップS15→ステップS16→ステップS17の流れとなり、減速停止処理が実行される。
したがって、減速処理において、駆動軸3aを確実に徐々に減速させた後に、停止させることができる。すなわち、減速停止処理の減速時に、仮に、減速時駆動信号として固定値を用いた場合、最後に出力された単位回動角度tθが大きな値であると、固定値との差が大きくなり、急減速が行われて、脱調が生じるおそれがある。これとは逆に、前回の単位回動角度tθが小さい場合には、これよりも固定値の方が大きな値となる可能性があり、この場合、減速停止処理であるにもかかわらず、減速が行われずに加速される可能性がある。
これに対して、本実施例1では、減速停止処理では、最後に出力された駆動信号LMSの単位回動角度tθを基準として減速するため、確実に徐々に減速させた後に停止させることができ、より高い脱調防止性能を得ることができる。
したがって、コントロールユニット1からの目標指示角度Sθの入力遅れが、回動指示周期PSの内に収まる遅れであれば、減速停止処理が実行されることが無く、新たに目標回動角度Mθが演算されて、この目標回動角度Mθに向けて処理が実行される。
よって、ステッピングモータ3の駆動が途切れることが無く、すなわち、指針4の回動が減速や停止させることなく、運転者に対して、指針4の動きと速度との関係に違和感を与えることがない。
そして、目標指示角度Sθの出力が、通常想定される範囲よりも遅れて、回動指示周期PSを越えた場合に、上述の減速停止処理が実行され、この場合も、ステッピングモータ3の急停止を原因とする脱調を防止できる。
2 モータ駆動制御回路(モータ駆動制御部)
3 ステッピングモータ
3a 駆動軸
A ステッピングモータ制御装置
DS 車速データ
LMS 最後の駆動信号
MS 駆動信号
Mθ 目標回動角度
n1 第1設定回数
n2 第2設定回数
Nθ 現在指示角度
PS 回動指示周期
SG1 第1減速時駆動信号
SG2 第2減速時駆動信号
SS 送信周期
Sθ 目標指示角度(目標角度)
TMS 単位駆動周期
tθ 単位回動角度
Claims (5)
- センサから送られるデータに基づいて、ステッピングモータの駆動軸の目標角度を演算し、この目標角度を示す目標角度信号を出力する処理を、あらかじめ設定された送信周期で実行する演算制御部と、
前記目標角度信号から得られる目標角度と、現在の駆動軸の初期位置からの回動角度との差から、前記駆動軸を前記目標角度まで回動させるのに必要な回動角度である目標回動角度を演算する目標回動角度演算処理、あらかじめ設定された回動指示周期の範囲内にあらかじめ設定された単位駆動周期で駆動信号を設定回数出力して前記駆動軸を目標回動角度だけ回動させるのに必要な、駆動信号の1回の出力による前記駆動軸の回動角度である単位回動角度を演算する単位回動角度演算処理、前記駆動軸を前記単位回動角度回動させる駆動信号を、前記単位駆動周期で出力する駆動信号出力処理、前記回動指示周期の最後の駆動信号出力時点までに次の目標角度信号が入力されない場合に、前記駆動軸を、減速させた後に停止させる減速停止処理、を実行するモータ駆動制御部と、
を備え、
前記回動指示周期が、前記送信周期よりも長く設定されていることを特徴とするステッピングモータ制御装置。 - 前記回動指示周期は、発生し得ると想定される目標角度信号の出力遅れ時間を、前記送信周期に加算した時間以上の長さに設定されていることを特徴とする請求項1に記載のステッピングモータ制御装置。
- 前記モータ駆動制御部は、前記減速停止処理における減速中に、前記目標角度信号が入力された場合、前記減速停止処理を中止して、前記目標回動角度演算処理からの処理を実行することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のステッピングモータ制御装置。
- 前記モータ駆動制御部は、前記減速停止処理の減速時に、前記回動指示周期の最後に出力した駆動信号による回動角度である前記単位回動角度の1/2の角度ずつ前記駆動軸を回動させる第1減速時駆動信号を、あらかじめ設定された第1設定回数だけ出力する第1減速処理と、前記回動指示周期の最後に出力した駆動信号による回動角度である前記単位回動角度の1/4の角度ずつ前記駆動軸を回動させる第2減速時駆動信号を、あらかじめ設定された第2設定回数だけ出力する第2減速処理と、を順に実行することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のステッピングモータ制御装置。
- 前記第1設定回数および第2設定回数は、前記回動指示周期における駆動信号の出力設定回数以上の数に設定されていることを特徴とする請求項4に記載のステッピングモータ制御装置。
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