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JP5160883B2 - ステッピングモータ制御装置およびステッピングモータの駆動制御方法 - Google Patents
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JP5160883B2 - ステッピングモータ制御装置およびステッピングモータの駆動制御方法 - Google Patents

ステッピングモータ制御装置およびステッピングモータの駆動制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、アナログ指針式メータの指針の駆動などに用いられるステッピングモータの駆動制御技術に関し、特に、脱調を防止する技術に関する。
従来、車両のスピードメータなどにおいて、指針をステッピングモータで回動させるアナログ式のメータ装置が周知である。
このメータ装置は、センサからの入力に基づいて指針の指示角度を演算して、この指示角度を出力する演算制御部と、指示角度を得るのに必要な駆動軸の回動角度である目標回動角度を演算し、この目標回動角度に基づいてステッピングモータを駆動させるモータ駆動制御装置と、を備えたステッピングモータ制御装置を備えている。
このようなステッピングモータ制御装置では、実際の指針の角度が、ステッピングモータ制御装置の出力値から外れてしまう脱調が問題となる。
そこで、このような脱調を防止するステッピングモータ制御装置として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。
この従来のステッピングモータ制御装置は、目標回動角度が、許容値を超えている場合には、1回の制御周期で回動させる角度を許容値内に制限し、指針の回動変化量が過大であることを原因とする脱調を防止するようにしている。
特開2004−328807号公報
しかしながら、指針の脱調には、上述のような回動変化量が過大な場合以外にも、下記のような急停止を原因とする脱調があり、上述の技術では、この急停止を原因とする脱調を防止することができなかった。
すなわち、演算制御部では、あらかじめ設定された送信周期(例えば、10ms)で指示角度を示す指示角度信号を出力し、モータ駆動制御装置では、この指示角度を得るのに必要な目標回動角度を演算し、さらに、1回の駆動信号の出力による駆動軸の回動角度である単位回動角度を求め、回動指示周期(例えば、10ms)内に、単位駆動周期(例えば、1ms)で駆動信号を設定回数出力して駆動軸を目標回動角度だけ回動させるようにしている。
ところが、演算制御部では、指示角度を演算する他にも、種々の演算を行っており、これらの演算に時間を要したり、あるいは、センサから送られてくる信号が何らかの理由で遅れたりした場合、指示角度信号の出力が、あらかじめ設定された送信周期よりも遅れて実行される場合がある。
このような場合、モータ駆動制御装置では、設定された送信周期内に指示角度が得られないことから、目標回動角度および単位回動角度の演算を行うことができないため、駆動信号の出力が停止される。このため、ステッピングモータが急停止する。
このようにステッピングモータが急停止した場合、その駆動軸が慣性力で回動してしまい、指針の実際に指示する角度と、制御上の指示角度との関係がずれる脱調が生じる。
本発明は、上述のような従来の問題に着目して成されたもので、演算制御部からの目標角度信号の出力が、あらかじめ設定された送信周期よりも遅れてなされた場合の脱調防止を図ることができるステッピングモータ制御装置およびステッピングモータの駆動制御方法を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため本発明は、センサから送られるデータに基づいて、ステッピングモータの駆動軸の目標角度を演算し、この目標角度を示す目標角度信号を出力する処理を、あらかじめ設定された送信周期で実行する演算制御部と、
前記目標角度信号から得られる目標角度と、現在の駆動軸の初期位置からの回動角度との差から、前記駆動軸を前記目標角度まで回動させるのに必要な回動角度である目標回動角度を演算する目標回動角度演算処理、あらかじめ設定された回動指示周期の範囲内にあらかじめ設定された単位駆動周期で駆動信号を設定回数出力して前記駆動軸を目標回動角度だけ回動させるのに必要な、駆動信号の1回の出力による前記駆動軸の回動角度である単位回動角度を演算する単位回動角度演算処理、前記駆動軸を前記単位回動角度回動させる駆動信号を、前記単位駆動周期で出力する駆動信号出力処理、前記回動指示周期の最後の駆動信号出力時点までに次の目標角度信号が入力されない場合に、前記駆動軸を、減速させた後に停止させる減速停止処理、を実行するモータ駆動制御部と、を備え、前記回動指示周期が、前記送信周期よりも長く設定されていることを特徴とするステッピングモータ制御装置とした。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の前記回動指示周期は、発生し得ると想定される目標角度信号の出力遅れ時間を、前記送信周期に加算した時間以上の長さに設定されていることを特徴とするステッピングモータ制御装置とした。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のステッピングモータ制御装置において、前記モータ駆動制御部は、前記減速停止処理における減速中に、前記目標角度信号が入力された場合、前記減速停止処理を中止して、前記目標回動角度演算処理からの処理を実行することを特徴とするステッピングモータ制御装置とした。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のステッピングモータ制御装置において、前記モータ駆動制御部は、前記減速停止処理の減速時に、前記回動指示周期の最後に出力した駆動信号による回動角度である前記単位回動角度の1/2の角度ずつ前記駆動軸を回動させる第1減速時駆動信号を、あらかじめ設定された第1設定回数だけ出力する第1減速処理と、前記回動指示周期の最後に出力した駆動信号による回動角度である前記単位回動角度の1/4の角度ずつ前記駆動軸を回動させる第2減速時駆動信号を、あらかじめ設定された第2設定回数だけ出力する第2減速処理と、を順に実行することを特徴とするステッピングモータ制御装置とした。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のステッピングモータ制御装置において、前記第1設定回数および第2設定回数は、前記回動指示周期における駆動信号の出力設定回数以上の数に設定されていることを特徴とするステッピングモータ制御装置とした。
本発明のステッピングモータ制御装置では、演算制御部が、設定された送信周期で目標角度信号を出力している場合、モータ駆動制御部は、以下のように作動する。
すなわち、モータ駆動制御部は、まず、入力された目標角度信号から得られる目標角度と、現在の駆動軸の回動角度との差から、駆動軸を目標角度まで回動させるのに必要な回動角度である目標回動角度を演算する目標回動角度演算処理を行う。
次に、目標回動角度から、単位回動角度を演算する単位回動角度演算処理を実行する。
すなわち、本発明では、駆動軸を、目標回動角度だけ回動させるのにあたり、単位回動角度ずつ駆動信号を設定された単位駆動周期で設定回数出力して回動させる。なお、単位回動角度は、1回の駆動信号の出力あたりの駆動軸の回動角度である。
この単位回動角度が得られたら、駆動軸を単位回動角度ずつ回動させる駆動信号を、単位駆動周期で設定回数出力する出力処理を実行する。
このように、通常は、送信周期ごとに入力される目標角度信号に基づいて、目標駆動角度を求め、回動指示周期の1周期の間に、駆動信号を単位駆動周期で設定回数出力して、駆動軸を、目標回動角度だけ回動させる。
一方、演算制御部からの目標角度信号の出力が、あらかじめ設定された送信周期よりも遅れ、回動指示周期において最後の駆動信号が出力された時点で、目標角度信号が入力されない場合には、減速停止処理が実行され、駆動軸は、減速された後に停止される。
このように、本発明では、回動指示周期内に出力される設定回数の最後の駆動信号が出力された時点で、目標角度信号が入力されなかった場合、駆動軸が急停止されるのではなく、減速された後に停止されるようにしたため、目標角度信号の遅れによる急停止を原因とした脱調の発生を防止できる。
さらに、本発明では、目標角度信号が入力された場合に、駆動軸を目標角度まで回動させるための駆動信号は、常に、送信周期よりも長く設定された回動指示周期が経過するまで出力される作動が実行される。
したがって、目標角度信号が、送信周期内に入力される場合には、駆動軸が前回の目標角度信号に基づいて演算した目標角度に達する前の時点で、その時点の駆動軸の回動角度と新たな目標角度との差から目標回動角度が演算され、この目標回動角度を目標とする駆動信号が出力される。
一方、演算制御部からの目標角度信号の出力が、設定された送信周期よりも遅れて出力された場合、この遅れの範囲内が、送信周期よりも長く設定された回動指示周期の範囲内に収まる遅れであれば、目標角度信号の入力は、その周期の最後の駆動信号が出力される前となり、減速停止処理が実行されることが無く、その時点で、新たに目標回動角度が演算されてこの目標回動角度に向けて回動させる処理が実行される。よって、駆動軸の急停止による脱調を防止できる。
このように、本発明では、目標角度信号の入力遅れが、回動指示周期内の遅れである場合には、減速停止処理による減速や停止が実行されることがなく、使用者に対して、ステッピングモータの動きに違和感を与えることがない。
請求項2に記載の発明では、送信周期と回動指示周期との差が、想定される目標角度信号の出力遅れ時間よりも長く設定されているため、目標角度信号の出力遅れが、想定範囲内であれば、減速停止処理を実行すること成して、ステッピングモータの急停止を原因とする脱調を確実に防止することができる。
そして、目標角度の出力遅れが、何らかの理由で、通常想定される目標角度の出力遅れよりも遅れた場合に、減速停止処理が実行されて、同様に、ステッピングモータの急停止を原因とする脱調を防止できる。
また、請求項3に記載の発明では、モータ駆動制御部は、減速停止処理による減速中に、目標角度信号が入力され場合には、減速停止処理を中止して、目標回動角度演算処理に戻って通常の制御に復帰する。
したがって、駆動軸は、停止されずに次の動作に移行し、いったん停止後に、通常の制御に復帰するものと比較して、利用者に違和感を与えないようにすることができる。
請求項4に記載の発明では、減速停止処理の減速時に、まず、直前の出力処理において最後に出力した駆動信号による回動角度である単位回動角度の1/2の角度ずつ駆動軸を回動させる第1減速時駆動信号を、第1設定回数だけ出力する第1減速処理を実行し、次に、前記単位回動角度の1/4の角度ずつ駆動軸を回動させる第2減速時駆動信号を、第2設定回数だけ出力する第2減速処理を実行する。
したがって、減速処理において、駆動軸の回動速度を確実に漸次低減させた後に、停止させることができる。すなわち、減速停止処理の減速時に、仮に、駆動信号として固定値を用いた場合、最後の単位回動角度が大きな値であると、固定値との差が大きくなり、急減速が行われて、脱調が生じるおそれがある。これとは逆に、前回の単位回動角度が小さい場合には、固定値の方が大きな値となる可能性があり、この場合、減速停止処理であるにもかかわらず、減速が行われずに加速される可能性がある。
これに対して、本発明では、減速停止処理では、最後に出力された駆動信号の単位回動角度を基準として減速するため、確実に徐々に減速させた後に停止させることができ、より高い脱調防止性能を得ることができる。
請求項5に記載の発明では、減速停止処理における第1減速時駆動信号の出力回数である第1設定回数、ならびに第2減速時駆動信号の出力回数である第2設定回数を、回動指示周期内に駆動信号が出力される設定回数以上の回数に設定したため、駆動軸の速度を確実に徐々に低減させることができ、脱調防止を確実に達成できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
この実施の形態のステッピングモータ制御装置は、駆動軸(3a)を回動させるステッピングモータ(3)と、センサ(5)から送られるデータ(DS)に基づいて、前記駆動軸(3a)の目標角度を演算し、この目標角度(Sθ)を示す目標角度信号を出力する処理を、あらかじめ設定された送信周期で実行する演算制御部(1)と、前記目標角度信号から得られる目標角度(Sθ)と、現在の駆動軸の初期位置からの回動角度との差から、前記駆動軸(3a)を前記目標角度まで回動させるのに必要な回動角度である目標回動角度を演算する目標回動角度演算処理、あらかじめ設定された回動指示周期の範囲内にあらかじめ設定された単位駆動周期で駆動信号(MS)を設定回数出力して前記駆動軸(3a)を目標回動角度だけ回動させるのに必要な、駆動信号の1回の出力による前記駆動軸(3a)の回動角度である単位回動角度を演算する単位回動角度演算処理、前記駆動軸(3a)を前記単位回動角度回動させる駆動信号を、前記単位駆動周期で出力する駆動信号出力処理、前記回動指示周期の最後の駆動信号出力後に、次の目標角度信号が入力されない場合に、前記駆動軸(3a)を、減速させた後に停止させる減速停止処理、を実行するモータ駆動制御部(2)と、を備えていることを特徴とするステッピングモータ制御装置とした。
以下に、図1〜図7に基づいて、この発明の最良の実施の形態の実施例1のステッピングモータ制御装置Aについて説明する。
この実施例1のステッピングモータ制御装置Aは、図1に示すように、コントロールユニット(演算制御部)1と、モータ駆動制御回路(モータ駆動制御部)2と、ステッピングモータ3を備えている。
このステッピングモータ3は、図示を省略した車両用速度表示装置に用いられている。この車両用速度表示装置は、ステッピングモータ3に駆動される駆動軸3aの回動に伴い、指針4が図外の文字板に設けられた目盛(図示省略)に沿って回動して速度を表示する周知のアナログ式の表示装置である。
コントロールユニット1は、車速センサ5から出力された車速データDSが設定周期(本実施例1では、10msとする)で入力され、この車速データDSに基づいて、指針4の目標指示角度(目標角度)Sθを求める目標指示角度演算処理(目標角度演算ステップ)と、この目標指示角度Sθを示す指示角度信号(目標角度信号)をモータ駆動制御回路2に出力する指示角度信号出力処理(目標角度出力ステップ)とを実行する。
この指示角度信号は、あらかじめ設定された送信周期SS(図3参照)で出力されるもので、本実施例1では、10ms周期で出力されるものとする。
図2は、コントロールユニット1における上述の目標指示角度演算処理および指示角度信号出力処理の流れを示しており、ステップS1では、車速データDSを読み込み、次のステップS2では、車速データDSから指針4の目標指示角度Sθを演算し、次のステップS3では、目標指示角度Sθを示す信号をモータ駆動制御回路2へ出力する。
モータ駆動制御回路2は、後述する目標回動角度演算処理(目標回動角度演算ステップ)、単位回動角度演算処理(単位回動角度演算ステップ)、駆動信号出力処理(駆動信号出力ステップ)、減速停止開始判定処理、減速停止処理(減速停止ステップ)を実行する。
目標回動角度演算処理は、入力した指示角度信号が示す目標指示角度Sθと現在の指示角度である現在指示角度Nθとの差に基づいて、指針4が目標指示角度Sθとなるのに必要な駆動軸3aの回動角度である目標回動角度Mθを演算する処理である。
単位回動角度演算処理は、駆動軸3aを1回の駆動信号MSの出力で回動させる角度である単位回動角度tθを演算する処理である。すなわち、駆動軸3aを、目標回動角度Mθだけ回動させる場合、送信周期SSよりも長いあらかじめ設定された回動指示周期PS(本実施例1では、16ms)において、あらかじめ設定された単位駆動周期TMS(本実施例1では、TMS=1ms)ごとに駆動信号MSを設定回数(本実施例1では16回)出力させる。
したがって、本実施例1では、単位回動角度tθは、目標回動角度Mθの1/16の角度となる。
出力処理は、駆動軸3aを、上述の単位回動角度tθずつ回動させることのできる駆動信号MSを、設定回数、すなわち16回出力する処理である。
減速停止処理は、ステッピングモータ3の駆動軸3aの回動速度を減速させた後停止させる処理であり、詳細については、後述する。
また、減速停止開始判定処理は、減速停止処理を開始するか否かを判定する処理であり、これについても後述する。
以上の処理の流れを、図3のフローチャートに基づいて、図5に示すタイムチャートを参照しつつ説明する。
ステップS11では、入力された指示角度信号から最新の目標指示角度Sθを読み込む。
次のステップS12では、最新の目標指示角度Sθから現在指示角度Nθを差し引いて目標回動角度Mθを演算する目標回動角度演算処理を行う。
図5に示す例では、現在指示角度Nθ=0であり、かつ、最初に入力された目標指示角度Sθ1=20°、その次に入力された目標指示角度Sθ2=30°である場合を示している。この図示の例において、目標指示角度Sθ1が入力された場合の目標回動角度Mθは、20°となる。
次のステップS13では、目標回動角度Mθを、回動指示周期(16ms)PS内に単位駆動周期TMS(1ms)ごとに駆動信号MSを出力させた場合の、1回の駆動信号MSの出力による回動角度である単位回動角度tθを下記の式(1)に基づいて演算する単位回動角度演算処理を行う。
tθ=Mθ/xn ・・・(1)
なお、この式(1)において、xnは、1回の回動指示周期PSにおける駆動信号MSの出力回数であって、本実施例1では、xn=16である。
したがって、目標回動角度Mθ=20°の場合には、tθ=(20/16)=1.25 となる。
次のステップS14では、設定された単位駆動周期TMSで、ステッピングモータ3を単位回動角度tθずつ回動させる駆動信号MSを出力する駆動信号出力処理を行う。
続く、ステップS15およびステップS16が、減速停止処理の開始判定処理に相当するもので、まず、ステップS15では、次の指示角度信号が入力されたか否か判定し、入力された場合には、ステップS11に戻って、目標指示角度Sθの読み込みを行う。
一方、次の指示角度信号の入力がない場合には、次のステップS16に進んで、今回の回動指示周期PS1の最後に出力される駆動信号LMSが出力されたか否か判定し、この駆動信号LMSの出力前の場合は、ステップS11に戻り、出力後には、ステップS17の減速停止処理に進む。
なお、最後に出力される駆動信号LMSは、図5に示す例では、t=0の時点で入力された目標指示角度Sθ1=20°に基づいて、駆動信号MSを出力する回動指示周期PS1において16回目、すなわちt02の時点で出力される駆動信号LMSのことである。
ちなみに、図5に示す例では、この最後の駆動信号LMSが出力されるよりも前の時点であって、最初の送信周期SS1の終了時点で、次の目標指示角度Sθ2が正常に入力されており、この場合、ステップS16でNOと判定されて、ステップS11からの処理に戻ることになる。
次に、ステップS17で実行される減速停止処理の詳細を、図4のフローチャートに基づいて説明する。
この減速停止処理は、ステッピングモータ3を減速させた後に停止させる処理である。
まず、最初のステップS21では、第1減速時駆動信号SG1を出力する。この第1減速時駆動信号SG1とは、最後に出力した駆動信号(すなわち、ステップS16の最後の駆動信号LMSのことである)の1/2の単位駆動角度相当の駆動信号である。
また、本実施例1では、第1減速時駆動信号SG1の出力は、通常時の駆動信号MSの出力と同様に、1msの単位駆動周期TMSによる出力を16msの回動指示周期PSの間出力するもので、すなわち第1設定回数n1(n1=16)出力することになる。
そこで、この第1設定回数n1の第1減速時駆動信号SG1の出力を行うために、次のステップS22では、出力回数が第1設定回数n1を越えたか否か判定し、越えない場合に、ステップS23において、次の指示角度信号の入力があったか否か判定し、次の指示角度信号の入力がない場合に、ステップS21に戻って第1減速時駆動信号SG1の出力を繰り返す。
そして、第1減速時駆動信号SG1の出力が、第1設定回数n1だけ行われたら、ステップS24に進んで、第2減速時駆動信号SG2の出力を行う。この第2減速時駆動信号SG2は、前述した最後の駆動信号LMSの1/4の単位駆動角度相当の駆動信号であり、この第2減速時駆動信号SG2を第2設定回数n2(本実施例1では、n2=16)出力する。
この場合も、第1減速時駆動信号SG1の出力の場合と同様に、ステップS25において、出力回数が第2設定回数n2を越えたか否か判定し、越えない場合には、ステップS26に進んで、次の指示角度信号の入力がなされたか判定し、成されない場合に、ステップS24の第2減速時駆動信号SG2の出力を行う。
そして、第2減速時駆動信号SG2の出力が第2設定回数(n2)行われても指示角度信号の入力がない場合には、ステップS27に進んで、ステッピングモータ3の駆動を停止させる。
なお、ステップS23あるいはステップS26において、指示角度信号の入力があった場合には、ステップS28に進んで、減速停止処理をキャンセルして、通常の駆動制御(図3のフローチャートに示す制御)に復帰する。
次に、実施例1の作動を説明する。
(通常時)
通常は、コントロールユニット1に、車速データDSが、設定周期(10ms)で入力される。
そこで、コントロールユニット1は、車速データDSを読み込み(ステップS1)、この車速データDSに基づいて、指針4の目標指示角度Sθを演算し(ステップS2)、この目標指示角度Sθを示す指示角度信号を、送信周期SSでモータ駆動制御回路2に出力する(ステップS3)。
モータ駆動制御回路2は、目標指示角度Sθを読み込むと(ステップS11)、まず、読み込んだ最新の目標指示角度Sθと現在指示角度Nθとの差から目標回動角度Mθを演算し(ステップS12)、さらに、単位駆動周期TMSごとに出力する単位回動角度tθを演算する(ステップS13)。
そして、ステッピングモータ3の駆動軸3aを、この単位回動角度tθずつ回動させる駆動信号MSを出力する。
図5では、時間t=0で目標指示角度Sθ1=20°が入力されている。この場合、単位回動角度tθ(=(20/16)=1.25)ずつ駆動させる駆動信号MSを、1msごとに、16回出力する。
通常は、図示のように駆動信号MSを10回出力した時点t01(=10ms)で、次の目標指示角度Sθ2(=30°)が入力される。
そこで、モータ駆動制御回路2は、この時点t01の現在指示角度Nθと、今回入力された目標指示角度Sθ2と、の差により次の目標回動角度Mθを求め、この目標回動角度Mθに基づいて、単位回動角度tθを求め、駆動信号MSを出力する。
この図5に示す例の場合、目標指示角度Sθ2が入力された時点t01(=10ms)では、指針4の現在指示角度Nθは、前回の目標指示角度Sθである20°には達していない。すなわち、この時点では、駆動軸を1.25°回動させる駆動信号MSが10回出力された状態であるので、現在指示角度Nθ=12.5°となっており、t01の時点で演算される目標回動角度Mθ=30−12.5=17.5°となる。
したがって、モータ駆動制御回路2は、この時点から16回の出力で、駆動軸を17.5°回動させる駆動信号MSを出力する。
通常は、このような処理を、設定制御周期(10ms)で繰り返す。
(目標指示角度Sθの入力遅れが6ms以下の場合)
処理負荷がかかるなどして、コントロールユニット1からの指示角度信号の出力が、例えば、通常生じ得る最大遅れ時間(例えば、2ms)程度遅れた場合の作動を、図6により説明する。
図6に示す例では、図に示す1回目の送信周期SS1の終了時点t01から、2ms経過した時点t21に、次の目標指示角度Sθ2(=30°)が入力されている。
この場合、送信周期SS1の終了時点t01では、モータ駆動制御回路2に、次の目標指示角度Sθが入力されていないため、この時点t01では、次の目標回動角度Mθ、単位回動角度tθの演算が行われていない。
しかし、本実施例1では、前回の処理で求めた単位回動角度tθの駆動信号MSの出力が、送信周期SSの6割り増しの回動指示周期PS1で行われており、次の目標指示角度Sθ2の入力が成されない場合でも、送信周期SS1の終了後であって回動指示周期PS1の終了時点t02まで、前回の目標指示角度Sθに対応した駆動信号MSの出力が行われる。
したがって、次の目標指示角度Sθ2の入力が、通常入力されるべき時期t01に入力されなくても、ステッピングモータ3の駆動が停止されることがなく、急停止を原因とする脱調も生じることがない。
そして、図示のように、次の目標指示角度Sθ2(=30°)の入力時点t21(=12ms)で、ステップS11からの処理が実行され、次の目標回動角度Mθ、単位回動角度tθの演算が成された後、更新された駆動信号MSの出力が成される。
この図6に示す例の場合は、現在指示角度Nθ=1.25°×12=15°となっているから、目標回動角度Mθは、Mθ=30°−15°により15°となり、また、単位回動角度tθは、tθ=15/16により約0.94°となる。
そこで、駆動軸3aを0.94°回動させる駆動信号MSが、この時点t21から、最大16回出力される処理が実行される。
以上のように、目標指示角度Sθの入力遅れが、回動指示周期PSの範囲内(本実施例1では、6ms)の範囲内であれば、減速停止処理は実行されること無しに、ステッピングモータ3の急停止による脱調が防止される。
(目標指示角度Sθの入力遅れが6msを越える場合)
次に、例えば、断線やコントロールユニット1の不調などにより、目標指示角度Sθの出力が、回動指示周期PSを越えて遅れた場合を図7に基づいて説明する。
上述のように、駆動信号MSは、送信周期(10ms)SSよりも長い回動指示周期(16ms)PSだけ出力され、この範囲の目標指示角度Sθの入力遅れでは、減速停止処理は実行されないが、この回動指示周期PSを越える遅れが生じた場合には、減速停止処理が実行される。
すなわち、図7に示すように、初回の回動指示周期PS1において、16回目(最後)の駆動信号LMSの出力が成された時点t02にあっても、次の目標指示角度Sθの入力が無い場合、図3のフローチャートにおいて、ステップS15→ステップS16→ステップS17の流れとなり、減速停止処理が実行される。
この減速停止処理では、まず、回動指示周期PS1の最後の時点t02で出力された駆動信号LMSの単位回動角度tθの1/2に相当する角度ずつ回動させる第1減速時駆動信号SG1の出力が、第1設定回数n1(本実施例1では16回)実行される。なお、これはステップS21→S22→S23→S21の処理に基づくものである。
そして、第1減速時駆動信号SG1が第1設定回数n1だけ出力されると、次に、第2減速時駆動信号SG2の出力が第2設定回数n2(本実施例1では16回)繰り返される。この第2減速時駆動信号SGは、初回の回動指示周期PS1の最後の時点t02で出力された駆動信号MSの単位回動角度tθの1/4に相当する角度ずつ駆動させる信号である。なお、以上の処理は、ステップS24→S25→S26→S24の処理に基づく。
その後、第2設定回数n2の第2減速時駆動信号SG2の出力が成されたら、ステップS25→S27の処理に基づいて、ステッピングモータ3の駆動が停止される。
このように、回動指示周期PSの間に目標指示角度Sθの入力が成されない場合、ステッピングモータ3は、その時点で急停止されるのではなく、減速した後に、停止されるため、急停止による脱調を防止できる。
なお、減速停止処理の実行中あるいは実行後に、目標指示角度Sθが入力された場合には、この新たな目標指示角度Sθに向けて駆動させる処理、すなわち、図3のステップS11〜S16の通常の処理が実行される。
以上説明してきたように、実施例1では、回動指示周期PS内に出力される設定回数(16回)の駆動信号MSが出力された時点で、次の目標指示角度Sθが入力されなかった場合、駆動軸3aが急停止されるのではなく、減速された後に停止されるようにしたため、目標指示角度Sθの出力遅れによる急停止を原因とした脱調の発生を防止できる。
また、実施例1では、モータ駆動制御回路2は、減速停止処理による減速中に、目標角度信号が入力され場合には、減速停止処理を中止して、ステップS12の目標回動角度Mθを演算する処理からの一連の通常の処理に復帰するようにした。このため、駆動軸3aは停止されることが無く、よって、指針4が停止して、運転者に違和感を与えることが無いようにできる。
しかも、減速停止処理による減速時には、まず、最後に出力した駆動信号LMSの単位回動角度tθの1/2の角度ずつ回動させる第1減速時駆動信号SG1を第1設定回数n1だけ出力する第1減速処理を実行し、次に、単位回動角度tθの1/4の角度ずつ回動させる第2減速時駆動信号SG2を、第2設定回数n2だけ出力する第2減速処理を実行するようにした。
したがって、減速処理において、駆動軸3aを確実に徐々に減速させた後に、停止させることができる。すなわち、減速停止処理の減速時に、仮に、減速時駆動信号として固定値を用いた場合、最後に出力された単位回動角度tθが大きな値であると、固定値との差が大きくなり、急減速が行われて、脱調が生じるおそれがある。これとは逆に、前回の単位回動角度tθが小さい場合には、これよりも固定値の方が大きな値となる可能性があり、この場合、減速停止処理であるにもかかわらず、減速が行われずに加速される可能性がある。
これに対して、本実施例1では、減速停止処理では、最後に出力された駆動信号LMSの単位回動角度tθを基準として減速するため、確実に徐々に減速させた後に停止させることができ、より高い脱調防止性能を得ることができる。
しかも、減速停止処理において第1減速時駆動信号SG1の出力回数である第1設定回数n1、ならびに第2減速時駆動信号SG2の出力回数である第2設定回数n2は、回動指示周期PS内に駆動信号MSが出力される回数に等しい回数に設定したため、駆動軸3aの速度を確実に徐々に低減させることができ、脱調防止を確実に達成できる。
さらに、本実施例1では、駆動信号MSの出力時には、送信周期SSよりも長く設定された回動指示周期PSで出力するようにした。
したがって、コントロールユニット1からの目標指示角度Sθの入力遅れが、回動指示周期PSの内に収まる遅れであれば、減速停止処理が実行されることが無く、新たに目標回動角度Mθが演算されて、この目標回動角度Mθに向けて処理が実行される。
よって、ステッピングモータ3の駆動が途切れることが無く、すなわち、指針4の回動が減速や停止させることなく、運転者に対して、指針4の動きと速度との関係に違和感を与えることがない。
しかも、送信周期SSと回動指示周期PSとの差が、想定される目標指示角度Sθの出力遅れ時間よりも長く設定されているため、目標指示角度Sθの出力遅れが、想定範囲内であれば、減速停止処理を実行すること無しに、ステッピングモータ3の急停止を原因とする脱調を確実に防止することができる。
そして、目標指示角度Sθの出力が、通常想定される範囲よりも遅れて、回動指示周期PSを越えた場合に、上述の減速停止処理が実行され、この場合も、ステッピングモータ3の急停止を原因とする脱調を防止できる。
次に、この発明の実施の形態の実施例2のステッピングモータ制御装置について説明する。なお、この実施例2は、実施例1の変形例であるため、その相違点についてのみ説明し、実施例1と同様の構成および作用効果については説明を省略する。
この実施例2は、図8に示すように、回動指示周期PSを送信周期SSと同じ10msに設定し、この回動指示周期PSにおいて、1msの単位駆動周期で駆動信号MSを出力するようにした例である。
したがって、この実施例2では、目標指示角度Sθの入力が、この10msの回動指示周期PSの最後の駆動信号LMSの出力よりも遅れた場合には、減速停止処理、すなわち実施例1で説明したステップS21〜S27の処理が実行されて、駆動軸3aの回動が、減速後、停止される。
また、目標指示角度Sθが新たに入力されると、その時点から、ステップS11〜S16の処理に基づいて、目標指示角度Sθに向けて駆動軸3aが回動される。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態および実施例1を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態および実施例1に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、実施例1では、ステッピングモータ制御装置として、車両用の速度表示装置の指針を回動させるステッピングモータに適用した例を示したが、速度表示装置以外の表示装置に用いることができるほか、センサから入力される信号に応じてステッピングモータを駆動させるものであれば、表示装置以外の装置にも用いることができる。
また、実施例1では、回動指示周期PSを送信周期SSよりも6割長くしたものを示したが、このように回動指示周期PSを送信周期SSよりも長くする時間は、6割増しに限らず、例えば、0割よりも長く10割程度までの範囲内で任意の長さに設定できるとともに、実施例2で示したように、回動指示周期PSを送信周期SSと同じ長さに設定してもよい。
また、送信周期SSおよび単位駆動周期TMSは、実施例1で示した周期に限定されるものではなく、装置の規格や性能に基づいて、任意の周期に設定することができる。
また、実施例1では、減速停止処理において、2段階に速度を低減させるものを示したが、速度低減の段階数は、これに限定されず、少なくとも1段階減速すればよく、多段階に速度を低減させるほど好ましい。
また、本実施例1では、減速に要する時間を回動指示周期PSの2周期分の時間とした例を示したが、この時間は、これに限定されるものではなく、任意に設定でき、脱調する可能性のある急減速となることが無い、長さに設定することが好ましい。
本発明の最良の実施の形態の実施例1のステッピングモータ制御装置Aの構成を示す構成説明図である。 実施例1のステッピングモータ制御装置Aのコントロールユニット1における目標指示角度演算処理および出力処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1のステッピングモータ制御装置Aのモータ駆動制御回路2における目標回動角度演算処理、単位回動角度演算処理、駆動信号出力処理、減速停止開始判定処理、減速停止処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1のステッピングモータ制御装置Aの減速停止処理の詳細を示すフローチャートである。 実施例1のステッピングモータ制御装置Aにおいて、目標指示角度Sθが正常なタイミングで入力された場合の動作を示すタイムチャートである。 実施例1のステッピングモータ制御装置Aにおいて、目標指示角度Sθの入力が想定範囲内で遅れた場合の動作を示すタイムチャートである。 実施例1のステッピングモータ制御装置Aにおいて、目標指示角度Sθの入力が想定範囲を越えて遅れて、減速停止処理が実行された場合の動作を示すタイムチャートである。 実施例2のステッピングモータ制御装置において、目標指示角度Sθの入力が遅れた場合の動作を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 コントロールユニット(演算制御部)
2 モータ駆動制御回路(モータ駆動制御部)
3 ステッピングモータ
3a 駆動軸
A ステッピングモータ制御装置
DS 車速データ
LMS 最後の駆動信号
MS 駆動信号
Mθ 目標回動角度
n1 第1設定回数
n2 第2設定回数
Nθ 現在指示角度
PS 回動指示周期
SG1 第1減速時駆動信号
SG2 第2減速時駆動信号
SS 送信周期
Sθ 目標指示角度(目標角度)
TMS 単位駆動周期
tθ 単位回動角度

Claims (5)

  1. センサから送られるデータに基づいて、ステッピングモータの駆動軸の目標角度を演算し、この目標角度を示す目標角度信号を出力する処理を、あらかじめ設定された送信周期で実行する演算制御部と、
    前記目標角度信号から得られる目標角度と、現在の駆動軸の初期位置からの回動角度との差から、前記駆動軸を前記目標角度まで回動させるのに必要な回動角度である目標回動角度を演算する目標回動角度演算処理、あらかじめ設定された回動指示周期の範囲内にあらかじめ設定された単位駆動周期で駆動信号を設定回数出力して前記駆動軸を目標回動角度だけ回動させるのに必要な、駆動信号の1回の出力による前記駆動軸の回動角度である単位回動角度を演算する単位回動角度演算処理、前記駆動軸を前記単位回動角度回動させる駆動信号を、前記単位駆動周期で出力する駆動信号出力処理、前記回動指示周期の最後の駆動信号出力時点までに次の目標角度信号が入力されない場合に、前記駆動軸を、減速させた後に停止させる減速停止処理、を実行するモータ駆動制御部と、
    備え、
    前記回動指示周期が、前記送信周期よりも長く設定されていることを特徴とするステッピングモータ制御装置。
  2. 前記回動指示周期は、発生し得ると想定される目標角度信号の出力遅れ時間を、前記送信周期に加算した時間以上の長さに設定されていることを特徴とする請求項1に記載のステッピングモータ制御装置。
  3. 前記モータ駆動制御部は、前記減速停止処理における減速中に、前記目標角度信号が入力された場合、前記減速停止処理を中止して、前記目標回動角度演算処理からの処理を実行することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のステッピングモータ制御装置。
  4. 前記モータ駆動制御部は、前記減速停止処理の減速時に、前記回動指示周期の最後に出力した駆動信号による回動角度である前記単位回動角度の1/2の角度ずつ前記駆動軸を回動させる第1減速時駆動信号を、あらかじめ設定された第1設定回数だけ出力する第1減速処理と、前記回動指示周期の最後に出力した駆動信号による回動角度である前記単位回動角度の1/4の角度ずつ前記駆動軸を回動させる第2減速時駆動信号を、あらかじめ設定された第2設定回数だけ出力する第2減速処理と、を順に実行することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のステッピングモータ制御装置。
  5. 前記第1設定回数および第2設定回数は、前記回動指示周期における駆動信号の出力設定回数以上の数に設定されていることを特徴とする請求項4に記載のステッピングモータ制御装置。
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