JP5165738B2 - 紙シートの放熱器 - Google Patents
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Description
また、本発明の他の大切な目的は、安価に多量生産できる紙シートの放熱器を提供することにある。
以上の放熱器は、固定紙シート部を広い面積で熱伝導部に熱結合して、熱伝導部の発熱を効率よく固定紙シート部に伝導し、表面方向に優れた熱伝導特性によって固定紙シート部から放熱フィンに速やかに熱伝導して外部に効率よく放熱する。
以上の放熱器は、一枚の紙シートで複数の放熱フィンを固定紙シート部に連結する構造が実現できると共に、固定紙シート部を広い面積にできる。このため、熱伝導部の発熱を、広い面積で熱結合状態にある固定紙シート部に効率よく熱伝導し、さらに表面方向に優れた熱伝導率によって、固定紙シート部から複数の放熱フィンにも効率よく熱伝導して、熱伝導部の発熱を効率よく放熱できる。
以上の放熱器も、一枚の紙シートで複数の放熱フィンを固定紙シート部に連結する構造が実現できると共に、固定紙シート部を広い面積にできる。このため、熱伝導部の発熱を、広い面積で熱結合状態にある固定紙シート部に効率よく熱伝導し、さらに表面方向に優れた熱伝導率によって、固定紙シート部から複数の放熱フィンにも効率よく熱伝導して、熱伝導部の発熱を効率よく放熱できる。
以上の放熱器は、簡単かつ容易に、しかも好ましい状態で固定紙シート部を熱伝導部に熱結合状態に固定でき、熱伝導部の発熱を速やかに固定紙シート部に伝導して、固定紙シート部から放熱フィンに熱伝導して効率よく放熱できる。この構造は接着剤を使用することなく紙シートを熱伝導部に固定できるので、接着剤を使用しない状態にあっては、全体を軽くできる。
以上の放熱器は、固定紙シート部を好ましい状態で熱伝導部に固定できると共に、放熱フィンの両側に固定紙シート部を設けて、各々の放熱フィンを理想的な状態で固定紙シート部を介して熱伝導部に熱結合状態に連結できる。このため、熱伝導部の発熱を速やかに固定紙シート部に伝導し、固定紙シート部から放熱フィンに熱伝導して効率よく放熱できる。
以上の放熱器は、放熱フィンを安定して自立できる状態としながら、熱伝導部の発熱を効率よく固定紙シート部から放熱フィンに伝導して、放熱効率をよくできる。また、固定プレート7の貫通孔7Cは、スリット形状とすることができる。スリットの貫通孔は、2つ折りした放熱フィンを突出させる。
固定プレートを金属プレートとする構造にあっては、固定紙シート部を確実に熱伝導部に密着させて、好ましい熱結合状態を実現し、さらに、金属プレートの固定プレートからも放熱して、放熱特性を改善できる。固定プレートをプラスチック板とする構造にあっては、軽くしながら固定紙シート部を熱伝導部に確実に熱結合状態に固定できる。
以上の放熱器は、折り畳み状態で梱包し、また、運搬することで、この行程で極めてコンパクトにしながら、優れた放熱特性を実現する。さらに、この構造は輸送コストを低減できる。
以上の放熱器は、固定紙シート部と放熱フィンとの熱結合面積を広くし、さらに放熱面積も広くして、固定紙シート部から放熱フィンに速やかに熱伝導して、放熱フィンでもって熱伝導部の発熱を効率よく放熱できる。
この放熱器は、放熱フィンを十分な強度としながら、軽くて優れた放熱特性を実現できる。
黒鉛100重量部(平均粒子径100μmのものを50重量部と平均粒径を40μmのものを50重量部を添加)、
叩解パルプとしてのアクリルパルプ(カナディアンスタンダードフリーネス(CSF)50ml、平均繊維長1.45mm)21重量部、
非叩解繊維としてのポリエステル繊維(0.1dte×3mm)4重量部、
バインダー繊維としてのポリエステル繊維からなるバインダー繊維(1.2dte×5mm)14重量部、
炭素繊維(直径7μm)2.9重量部からなる組成物を水中に混合分散し、固形分1%〜5%からなるスラリーを調製する。このスラリーを、すでに湿式の紙製造機として使用されている短網抄紙機で湿式抄紙して抄紙シート3とし、この抄紙シート3をプレスして乾燥させた後、2本の熱ロール間に通過させる熱圧処理によって高密度化された紙シート3とする。熱圧処理は、表面温度を180℃、外径を250mm、ロール間の圧力を150kg/cmとする金属ロールの間に、5m/minの速度で通過させる。
7cm×9cmに裁断した測定試料をグリセリンに浸漬し、真空状態にして試料を脱気処理したものを、25℃で一定にしてある恒温室で温度が一定になるまで静置する。温度が一定になったら、恒温室内で温度を一定にした測定装置に試料の短片を上にして縦方向に挿入する。
熱流φ(ヒーターから派生した)を測定することにより、サンプル温度の時間変化に対する微分値をΔT、サンプルの厚さをHとすると、相対熱伝導率λは、下記の計算式となる。
λ=φ/H・ΔT
なお、以下の実施例に示す放熱器は、熱伝導部として、寸法を210mm×50mm、厚さを3mmとするアルミニウム板を使用する。この熱伝導部の一方の面に、本発明の実施例と比較例にかかる放熱フィンを熱結合状態に固定した。さらに、放熱器は、熱伝導部の他方の面であって、放熱フィンを固定した面と反対側の面に、発熱体として18個のLEDを固定してなる回路基板を固定した。回路基板は、寸法を170mm×50mmとして、熱伝導部であるアルミニウム板の両端部を除く中央部に固定した。この回路基板は、チップタイプ、1W型のLED18個を表面に固定している。18個のLEDは直列に接続されて、供給電圧68.3V、供給電流を0.3Aとして約20Wの電力が供給される。この回路基板に固定されたLEDの温度を測定した。
図4に示すように、一枚の細長い紙シート3を、水平部分3Aと垂直部分3Bとができるように直角に折曲加工して、垂直部分3Bを放熱フィン1、水平部分3Aを固定紙シート部6として、固定紙シート部6を熱伝導部2に熱結合状態に接着する。垂直部分3Bは内面を両面接着テープで接着して一枚の放熱フィンとしている。放熱フィン1は、高さと横幅を5cm、固定紙シート部6は長手方向の寸法を放熱フィン1の横幅と同じ5cm、幅を1cm、固定紙シート部6を隙間なく接着して、21枚の放熱フィン1を1cm間隔で固定する。
図8と図9に示すように、互いに平行に配設している複数列の固定紙シート部6の間に、山形に突出する放熱フィン1を設ける形状に紙シート3を折曲加工し、軟鋼の固定プレート7で固定紙シート部6を熱伝導部2に挟着して固定する。固定プレート7の軟鋼は、山形の放熱フィン1を突出させる四角形の貫通孔7Cを設けている。紙シート3の横幅は50mm、山形に突出している放熱フィン1の横幅は50mm、上方に突出している傾斜方向の長さを30mmとしている。固定プレート7の外形は熱伝導部2の外形に等しく、貫通孔7Cの内形は11mm×50mmとして、貫通孔7Cの間に設けている固定紙シート部6を熱伝導部2に挟着する挟着部7Bの幅は2mm、周囲にある四角形の枠型部分の横幅を3mmとしている。固定紙シート部6は、接着剤を使用することなく、固定プレート7に挟着されて熱伝導部2に固定している。
図16に示すように、紙シート3を1cm幅の帯状に裁断し、これを高さ方向となる長径が40mm、幅方向となる短径を15mmとする楕円形のループ状の放熱フィン1とする。放熱フィン1は、ループを同一平面に位置させる姿勢で、5列に並べて、互いに接触する状態で熱伝導部2に接着する。隣接する5列の放熱フィン1は、互いに接着位置が長手方向にずれるように、すなわち、長手方向に7.5mmずれる位置に接着して、1列に14個と15個のループ状の放熱フィン1を接着している。接着剤は実施例1と同じものを使用する。
比較例1として、アルミニウム製の放熱器を製作する。この放熱器は、厚さを6mm、寸法を210mm×50mmとするプレート状の熱伝導部2の一方の面に、複数の放熱フィン1を一体成形して設ける。複数の放熱フィン1は、縦幅を50mm、横幅を15mm、厚さを2.5mmとして、8mmのピッチで互いに平行な姿勢で一体成形して設けた。さらに、放熱器は、熱伝導部2の他方の面であって、放熱フィン1を設けた面と反対側の面に、発熱体として複数のLEDを固定してなる回路基板であって、実施例で使用した回路基板と同じ回路基板を固定した。回路基板は、寸法を170mm×50mmとして、プレート状の熱伝導部2の両端部を除く中央部に固定した。この回路基板に固定されたLEDの温度を測定した。
2…熱伝導部
3…紙シート 3A…水平部分
3B…垂直部分
3C…上下部分
3D…水平部
3a…切り込み
3b…切り起こし部
3c…切り抜き部
4…折曲ライン 4a…折り畳みライン
6…固定紙シート部
7…固定プレート 7A…枠部
7B…挟着部
7C…貫通孔
8…止ネジ
9…挟着具
10…LED電球
61…試料
62…ヒートシンク
63…空洞
64…ヒーター
65…差込口
Claims (12)
- 放熱フィンを熱伝導部に固定してなる放熱器であって、
前記放熱フィンが、繊維に熱伝導粉末を添加してなる湿式抄紙の紙シートで構成されると共に、
前記紙シートが、叩解パルプと、非叩解繊維と、バインダー繊維と、熱伝導粉末が添加されてなる湿式抄紙されてなる紙を、加熱プレスしてバインダー繊維を溶融してシート状に加工されたもので、
前記紙シートが折曲ラインで折曲されて、折曲ラインを境界として放熱フィンと固定紙シート部とに区画され、熱伝導部の熱を固定紙シート部から放熱フィンに熱伝導して放熱するように、固定紙シート部が熱伝導部に熱結合状態に固定され、かつ前記放熱フィンが、固定紙シート部の表面に平行な折り畳みラインを有し、この折り畳みラインを折曲して放熱フィンを折り畳み自在に固定紙シート部に連結してなることを特徴とする紙シートの放熱器。 - 前記紙シートがL字状に折曲加工されて放熱フィンと固定紙シート部とに区画され、固定紙シート部を熱伝導部に熱結合状態に固定してなる請求項1に記載される紙シートの放熱器。
- 前記紙シートが、折曲ラインを残して特定の形状に切り抜かれて、複数の切り抜き部と固定紙シート部とに区画され、切り抜き部が固定紙シート部に対して所定の角度となるように折曲ラインで折曲されて、切り抜き部を放熱フィンとしており、前記固定紙シート部を熱伝導部に熱結合状態に固定してなる請求項1に記載される紙シートの放熱器。
- 前記紙シートが、外周縁から離れた位置を折曲ラインとして、この折曲ラインの両端に連結して折曲ラインから外周縁まで裁断されて、切り起こし部と固定紙シート部とに区画され、前記切り起こし部が固定紙シート部に対して所定の角度となる状態に折曲ラインで折曲されて、切り起こし部を放熱フィンとしており、前記固定紙シート部を熱伝導部に熱結合状態に固定してなる請求項1に記載される紙シートの放熱器。
- 前記固定紙シート部を挟着して熱伝導部に固定する固定プレートを有し、この固定プレートと熱伝導部とで固定紙シート部を挟着して、固定紙シート部を熱伝導部に熱結合状態に固定してなる請求項1ないし4のいずれかに記載される紙シートの放熱器。
- 前記紙シートが、互いに平行に配設してなる複数列の固定紙シート部の間に、山形に突出する放熱フィンを有する形状に折曲加工されており、
前記固定プレートは、固定紙シート部を熱伝導部に挟着する挟着部と、山形に突出する放熱フィンを突出させる貫通孔を有し、
前記固定プレートが、前記貫通孔に放熱フィンを挿入して、挟着部を熱伝導部に固定してなる請求項5に記載される紙シートの放熱器。 - 前記固定プレートの貫通孔が四角形、スリットのいずれかで、前記紙シートの放熱フィンが貫通孔から突出している請求項6に記載される紙シートの放熱器。
- 前記固定プレートが金属プレート、硬質のプラスチック板、フィラーを充填してなる硬質のプラスチック板、繊維強化のプラスチック板のいずれかである請求項5ないし7のいずれかに記載される紙シートの放熱器。
- 前記折り畳みラインが折曲ラインである請求項1に記載される紙シートの放熱器。
- 放熱フィンを熱伝導部に固定してなる放熱器であって、
前記放熱フィンが、繊維に熱伝導粉末を添加してなる湿式抄紙の紙シートで構成され、かつ、
前記放熱フィンの紙シートがループ状又はスパイラル状で、ループ又はスパイラルの外周面を熱伝導部に熱結合状態で固定しており、
さらに、前記放熱フィンの紙シートに熱伝導部と平行に複数の折り畳みラインを設けて折り畳みできる形状としてなることを特徴とする紙シートの放熱器。 - 前記放熱フィンの紙シートの厚さが1mm以下であって、0.05mm以上である請求項1ないし10のいずれかに記載される紙シートの放熱器。
- 前記放熱フィンが、繊維に熱伝導粉末を添加してなるモールド抄紙で湿式抄紙されてなる紙シートである請求項1ないし11のいずれかに記載される紙シートの放熱器。
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