JP5167174B2 - 熱交換器及び温度調整装置 - Google Patents
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Description
そこで、例えば、温度調整装置とは別に熱を発生させる熱源装置を設け、その熱源装置にて発生した熱を別の用途に利用することが考えられる。しかしながら、この場合には、あらたに熱源装置を設けなければならず、設置スペースや配管等の部品点数が増大し構成が大型化するとともに、コストアップを招くことになる。
前記冷却用熱交換器にて冷却された前記温調対象流体の一部と第1加熱用流体とを熱交換させ当該温調対象流体の一部を加熱する温調流体用加熱部と、前記冷却された温調対象流体の他部と第2加熱用流体とを熱交換させ当該温調対象流体の他部を加熱する加熱部と、前記加熱部の下流側において、前記加熱部にて加熱された前記温調対象流体の他部と前記温調対象流体とは別の別温調対象流体とを熱交換させ当該別温調対象流体を温調する温調部と、を一体化して備えた前記加熱用熱交換器としての熱交換器である点にある。
しかも、単に、温度調整装置が発生する熱を別の用途でも利用可能とするだけでなく、温調対象流体の一部を第1加熱用流体との熱交換により温調する熱交換器と、温調対象流体の他部を第2加熱用流体との熱交換により加熱する熱交換器と、別温調対象流体を加熱された温調対象流体の他部との熱交換により温調する熱交換器とを、一つの熱交換器にて兼用してこれら熱交換器の構成の小型化を実現することができる。
また、加熱部の下流側(温調対象流体の流れ方向の下流側)に設けられた温調部において、加熱部により加熱された温調対象流体の他部との熱交換により別温調対象流体を温調する。これにより、別温調対象流体を温調対象流体の他部により温調する前に、予め当該温調対象流体の他部を、別温調対象流体を温調するのに適した温度に加熱部にて加熱しておくことにより、別温調対象流体が目標温度となるように温調することができる。
さらに、温調部を通過した温調対象流体の他部を、空調対象空間外に排気させるのではなく、温調流体用加熱部を通過した温調対象流体の一部に混合させて空調対象空間に供給できるので、温調対象流体の他部を空調対象空間外に排気するための排気路等を別途設けなくてもよく、加熱用熱交換器に供給した温調対象流体の全てを空調対象空間へ供給することができ、温度調整装置の構成の小型化を図ることができる。
よって、温調対象流体を精密に温調することに加えて、温度調整装置が発生する熱を別の用途でも利用可能としながら、構成の小型化を実現することが可能な熱交換器を実現することができる。
よって、別温調対象流体を温調させるという別の用途に温度調整装置が発生する熱を利用しながら、精密に温調された温調対象流体を空調対象空間の温調用に利用できる。
前記加熱用熱交換器として、上記何れか一つの特徴構成を備えた熱交換器を備え、圧縮機、凝縮器、膨張部、蒸発器の順に冷媒を循環させる冷凍サイクルを備える構成で、前記蒸発器を通流する前記冷媒を熱源として前記温調対象流体を冷却するとともに、前記圧縮機から吐出する前記冷媒を分岐させ、前記分岐された冷媒の一部を前記加熱用熱交換器における前記温調流体用加熱部を通流する前記第1加熱用流体とし、かつ、前記分岐された冷媒の他部を前記加熱用熱交換器における前記加熱部を通流する前記第2加熱用流体としている点にある。
よって、温調対象流体を温調することに加えて、温度調整装置が発生する熱を別の用途でも利用可能としながら、構成の小型化を実現することが可能な温度調整装置を実現することができる。
この温度調整装置Dは、図1に示すように、温調対象流体Pを蒸発器4(冷却用熱交換器の一例)にて冷却したのち加熱用熱交換器Bにて加熱して目標温度範囲に温調し、空調対象空間Kに供給するとともに、温度調整装置Dが発生する熱を加熱用熱交換器Bにて利用して別温調対象流体Qを温調するように構成されている。
また、この温度調整装置Dは、温調した温調対象流体Pを空調対象空間Kに供給して空調対象空間Kを温調するとともに、空調対象空間Kの温調対象流体Pの全てを温度調整装置Dに戻して温調するように構成されている。つまり、温度調整装置Dと空調対象空間Kとの間で温調対象流体Pを循環して空調対象空間Kを温調するように構成されている。
ここで、例えば、温調対象流体Pは、空調対象空間Kを温調するために空調対象空間Kに供給する温調対象空気が用いられ、別温調対象流体Qは、圧縮空気が用いられている。
第1分岐合流路8には、冷媒Aの流れ方向の上流側から順に、冷媒Aの断続及び冷媒Aの流量を調整自在な第1冷媒調整弁10、加熱用熱交換器Bにおける温調対象流体Pの一部を加熱する温調流体用加熱部B1が配設されている。第2分岐合流路9には、冷媒Aの流れ方向の上流側から順に、冷媒Aの断続及び冷媒Aの流量を調整自在な第2冷媒調整弁11、加熱用熱交換器Bにおける温調対象流体Pの他部を加熱する加熱部B2aが配設されている。なお、図1及び図2では、第1分岐合流路8を通流する冷媒Aを冷媒A1(第1加熱用流体の一例)とし、第2分岐合流路9を通流する冷媒Aを冷媒A2(第2加熱用流体の一例)として記載している。
さらに、加熱用熱交換器Bには、別温調対象流体Qを所望温度に冷却する冷却部B2bが、温調対象流体Pの他部を加熱する加熱部B2aの下流側(温調対象流体Pの通流方向の下流側)に設けられている。この冷却部B2bは、別温調対象流体Qが通流する第3伝熱管18が、上記板状のフィン15に対して垂直な方向となるように配置されて形成されている。そして、冷却部B2bは、加熱部B2aにて加熱された温調対象流体Pの他部と別温調対象流体Qとを熱交換させて、別温調対象流体Qを冷却するように構成されている。したがって、別温調対象流体Qを温調対象流体Pの他部により冷却する前に、予め温調対象流体Pの他部を加熱部B2aにて適切に加熱しておくことにより、別温調対象流体Qが目標温度となるように冷却することができる。
加熱用熱交換器Bにおける温調流体用加熱部B1と加熱部B2a及び冷却部B2bとの配置関係は、温調流体用加熱部B1と、加熱部B2a及び冷却部B2bとの並び方向が、温調対象流体の通流方向に対して垂直で、板状のフィン15に対して平行な並び方向となるように配置されている(図2中、上下方向であり、図2では、筐体14の上部に温調流体用加熱部B1が、下部に加熱部B2a及び冷却部B2bが配置されている)。なお、上述のとおり、加熱部B2aと冷却部B2bとの配置関係は、筐体14の下部で、温調対象流体Pの通流方向の上流側に加熱部B2aが配置され、下流側に冷却部B2bが配置されている。したがって、加熱用熱交換器Bにおけるフィン15の隣接間において、温調流体用加熱部B1における第1伝熱管16を通流する冷媒A1と熱交換した後の温調対象流体Pの一部と、冷却部B2bにおける第3伝熱管18を通流する別温調対象流体Qと熱交換した後の温調対象流体Pの他部との混合が阻害されることがなく、空調対象空間Kに供給する前に加熱用熱交換器Bにおいて温調対象流体Pを混合させることができる。
しかも、単に、温度調整装置Dが発生する熱を別の用途でも利用可能とするだけでなく、温調対象流体Pの一部を温調する熱交換器と、温調対象流体Pの他部を加熱する熱交換器と、別温調対象流体Qを冷却する熱交換器とを、一つの熱交換器にて兼用してこれら熱交換器(加熱用熱交換器B)の構成の小型化を実現することができる。
本発明に係る温度調整装置Dでは、空調対象空間Kから温度調整装置Dに戻された温調対象流体Pを蒸発器4にて冷却するとともに、蒸発器4にて冷却された温調対象流体Pの全量を加熱用熱交換器Bに供給して、主として加熱用熱交換器Bにおける温調流体用加熱部B1にて精密に温調し、空調対象空間Kに供給するようにしている。これにより、空調対象空間Kから温度調整装置Dに戻された温調対象流体Pを精密に温調して空調対象空間Kに供給することができるので、温調対象流体Pの流れとしては、温度調整装置Dと空調対象空間Kとの間で循環する閉回路とすることができる。よって、外気を取り入れる必要がない又はほとんどなくなり、空調対象空間Kの温調を精密に行い難くなる、或いは、空調対象空間Kのクリーン度が低下するという問題の発生を防止することができる。
まず、蒸発器4において冷媒Aと温調対象流体Pとを熱交換させて、冷媒Aにて温調対象流体Pを所望温度に冷却する。このとき、例えば、蒸発器4を通過した温調対象流体Pの温度を検出する図外の温度センサの検出情報に基づいて、蒸発器4を通流させる冷媒Aの通流量や送風ファン6による温調対象流体Pの送風量等を調整することにより、蒸発器4を通過した温調対象流体Pの温度を、例えば17±1℃程度の所望温度にまで冷却させる。なお、例えば、蒸発器4に供給される温調対象流体Pの温度は22℃程度とされる。
ダクト12内の上方を通流して加熱用熱交換器Bに導入された温調対象流体P(温調対象流体Pの一部)は、温調流体用加熱部B1にて冷媒A1により所望温度にまで精密に加熱される。例えば、温調流体用加熱部B1を通過した温調対象流体Pの一部の温度を検出する図外の温度センサの検出情報に基づいて第1冷媒調整弁10の開度等を調整することにより、温調対象流体Pの一部を例えば19.5℃±0.1℃程度の所望温度に温調させる。このとき、例えば、温調流体用加熱部B1を通過する前の温調対象流体Pの一部の温度は、17℃±1℃程度とされており、温調流体用加熱部B1を通過したあとの温調対象流体Pの温度は、19.5℃±0.1℃程度とされている。また、温調流体用加熱部B1に供給される冷媒A1の温度は、70℃程度とされている。
そして、加熱部B2aにて加熱された温調対象流体Pの他部は、冷却部B2bにて別温調対象流体Qを所望温度にまで冷却させる。このとき、例えば、加熱部B2aを通過したあと、冷却部B2bに供給される温調対象流体Pの他部の温度は、20℃±0.1℃程度とされ、冷却部B2bを通過したあとの温調対象流体Pの他部の温度は、22℃±0.1℃程度とされている。さらに、例えば、冷却部B2bに供給される別温調対象流体Qの温度は22℃とし、冷却部B2bを通過した別温調対象流体Qの温度は18℃とされている。
(1)上記実施形態では、加熱用熱交換器Bにおける上部に温調流体用加熱部B1を設け、下部に別温調対象流体用の加熱部B2a及び冷却部B2bを設けて構成したが、特にこの構成に限定されるわけではない。
例えば、加熱用熱交換器Bにおいて、温調流体用加熱部B1、加熱部B2a及び冷却部B2bの配置を適宜変更することも可能である。例えば、図3に示すように、加熱用熱交換器Bの側面視において、当該加熱用熱交換器Bにおける上部及び下部に温調流体用加熱部B1をそれぞれ設け、これら温調流体用加熱部B1の上下方向間に別温調対象流体用の加熱部B2a及び冷却部B2bを設けて構成することもできる。この温調流体用加熱部B1は、加熱用熱交換器Bにおいて温調対象流体Pが通流する全体に対して過半数以上の部位に配置されている。なお、この加熱部B2aは温調対象流体Pの通流方向の上流側、冷却部B2bは下流側に配置されている。
このように構成することにより、加熱部B2a及び冷却部B2bを通過した温調対象流体Pの他部と、温調流体用加熱部B1を通過して精密に温調された温調対象流体Pの一部とを混合して、温調対象流体Pの他部の影響により、空調対象空間Kに供給される温調対象流体Pの温度が所望温度(20℃±0.1℃)となることが阻害されないように構成することができる。
例えば、加熱部B2aに供給される温調対象流体Pの他部の温度は、17℃±1℃程度とされ、加熱部B2aを通過したあとの、別温調対象流体加熱部B2bに供給される温調対象流体Pの他部の温度は、24℃±0.1℃程度とされ、さらに、別温調対象流体加熱部B2bを通過したあとの温調対象流体Pの他部の温度は、22℃±0.1℃程度とされる。また、例えば、別温調対象流体加熱部B2bに供給される別温調対象流体Qの温度は20℃とし、別温調対象流体加熱部B2bを通過した別温調対象流体Qの温度は22℃とされている。なお、この場合であっても、上記実施形態と同様に、加熱用熱交換器Bを通過した温調対象流体Pの一部と他部とが混合された温調対象流体Pとなって、空調対象空間Kに供給される当該温調対象流体Pの温度は、温調対象流体Pの他部の影響を殆ど受けることなく、所望の温度である20℃±0.1℃に精密に温調される。
例えば、蒸発器4を通流する冷媒Aと熱交換して冷熱を取得する(冷却される)熱伝達用液体を循環させる液体回路を設け、この液体回路において冷熱を取得した熱伝達用液体と温調対象流体Pとを熱交換して、当該温調対象流体Pを冷却する冷却用熱交換器を設けるように構成することができる。これにより、蒸発器4において、冷媒Aにて温調対象流体Pを直接冷却させるのではなく、冷媒Aにて熱伝達用液体を冷却させ、当該熱伝達用液体により間接的に温調対象流体Pを冷却することができる。そして、熱伝達用液体は、冷媒と比べて比重が大きいので、熱伝達用液体と温調対象流体Pとを熱交換させる際に、熱伝達用液体の温度を均一にすることができる。よって、温調対象流体Pを温度むらがなく均一な温度に冷却することができる。
2 凝縮器
3 膨張弁(膨張部)
4 蒸発器(冷却用熱交換器)
15 フィン
16 第1伝熱管
17 第2伝熱管
18 第3伝熱管
A 冷媒
A1 冷媒(第1加熱用流体)
A2 冷媒(第2加熱用流体)
B 加熱用熱交換器(熱交換器)
B1 温調流体用加熱部
B2a 加熱部
B2b 冷却部、別温調対象流体加熱部(温調部)
C 冷凍サイクル
D 温度調整装置
K 空調対象空間
P 温調対象流体
Q 別温調対象流体
Claims (4)
- 温調対象流体を冷却用熱交換器にて冷却し、冷却された前記温調対象流体を加熱用熱交換器にて加熱して空調対象空間に供給する温度調整装置に用いられる熱交換器であって、
前記冷却用熱交換器にて冷却された前記温調対象流体の一部と第1加熱用流体とを熱交換させ当該温調対象流体の一部を加熱する温調流体用加熱部と、前記冷却された温調対象流体の他部と第2加熱用流体とを熱交換させ当該温調対象流体の他部を加熱する加熱部と、前記加熱部の下流側において、前記加熱部にて加熱された前記温調対象流体の他部と前記温調対象流体とは別の別温調対象流体とを熱交換させ当該別温調対象流体を温調する温調部と、を一体化して備えた前記加熱用熱交換器としての熱交換器。 - 前記温調流体用加熱部が、前記加熱用熱交換器において前記温調対象流体が通流する部位全体に対して50%以上の割合で設置されている請求項1に記載の熱交換器。
- 前記温調対象流体の通流方向に沿う姿勢で板状のフィンが平行に複数配置され、当該板状のフィンの隣接間に前記温調対象流体が通流可能に構成されるとともに、
前記温調流体用加熱部において前記第1加熱用流体が通流する第1伝熱管、前記加熱部において前記第2加熱用流体が通流する第2伝熱管、及び前記温調部において前記別温調対象流体が通流する第3伝熱管のそれぞれを、複数の前記板状のフィンを貫通して当該フィンに対して垂直に配設させて、前記温調流体用加熱部、前記加熱部及び前記温調部のそれぞれを形成し、
前記温調流体用加熱部と温調部との並び方向が、前記温調対象流体の通流方向に対して垂直で、かつ前記板状のフィンに対して平行な方向となるように構成されている請求項1又は2に記載の熱交換器。 - 温調対象流体を冷却用熱交換器にて冷却し、冷却された前記温調対象流体を加熱用熱交換器にて加熱して空調対象空間に供給する温度調整装置であって、
前記加熱用熱交換器として、請求項1から3の何れか一項に記載の熱交換器を備え、
圧縮機、凝縮器、膨張部、蒸発器の順に冷媒を循環させる冷凍サイクルを備える構成で、
前記蒸発器を通流する前記冷媒を熱源として前記温調対象流体を冷却するとともに、
前記圧縮機から吐出する前記冷媒を分岐させ、前記分岐された冷媒の一部を前記加熱用熱交換器における前記温調流体用加熱部を通流する前記第1加熱用流体とし、かつ、前記分岐された冷媒の他部を前記加熱用熱交換器における前記加熱部を通流する前記第2加熱用流体としている温度調整装置。
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