JP5168779B2 - エチレン系重合体 - Google Patents
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(A)密度[d(kg/m3)]が910以上970以下であり、
(B)190℃、2.16kg荷重で測定したメルトフローレート[MFR(g/10分)]が0.01以上50以下であり、
(C)末端ビニル数が1,000炭素原子当たり0.2個以下であり、
(D)160℃で測定した溶融張力[MS160(mN)]とMFRが、下記式(1)を満たし、
MS160>90−130×log(MFR) (1)
(E)190℃で測定した溶融張力[MS190(mN)]とMS160が、下記式(2)を満たし、
MS160/MS190<1.8 (2)
(F)流動の活性化エネルギー[Ea(kJ/mol)]とdが下記式(3)を満たす。
式中、aは吸光光度係数、Aは末端ビニルに帰属される909cm−1の吸光度、Lはフィルムの厚み、dは密度を示す。なお、aは、1H−NMR測定より、1000炭素原子当たりの末端ビニル数を確認したサンプルを用いて作成した検量線から求めた。1H−NMR測定は、日本電子社製のGSX400を用い、重水素化ベンゼンとo−ジクロロベンゼンの混合溶媒中、130℃において実施した。1000炭素原子当たりの末端ビニル数は、メチレンに帰属されるピークと末端ビニルに帰属されるピークの積分比から算出した。各ピークは、テトラメチルシランを基準(0ppm)として、化学シフトが1.3 ppmのピークをメチレン、4.8−5.0 ppmのピークを末端ビニルと帰属した。本発明のエチレン系重合体の(C)末端ビニル数は、1,000炭素原子当たり0.2個以下であり、好ましくは0.1個以下である。末端ビニル数が1,000炭素原子当たり0.2個を越えると、成形加工時の熱劣化、とくに黄変の問題が生じてくる。
MS160>90−130×log(MFR) (1)
を満たし、好ましくは下記式(4)
MS160>110−130×log(MFR) (4)
を満たす関係にある。
MS160/MS190<1.8 (2)
を満たし、好ましくは下記式(19)
MS160/MS190<1.7 (5)
を満たす関係にある。
127−0.107d<Ea<88−0.060d (3)
を満たし、好ましくは下記式(6)
127−0.107d<Ea<87−0.060d (6)
を満たす。
式中、aは吸光光度係数、Aは末端ビニルに帰属される909cm−1の吸光度、Lはフィルムの厚み、dは密度を示す。なお、aは、1H−NMR測定より、1000炭素原子当たりの末端ビニル数を確認したサンプルを用いて作成した検量線から求めた。1H−NMR測定は、日本電子社製のGSX400を用い、重水素化ベンゼンとo−ジクロロベンゼンの混合溶媒中、130℃において実施した。1000炭素原子当たりの末端ビニル数は、メチレンに帰属されるピークと末端ビニルに帰属されるピークの積分比から算出した。各ピークは、テトラメチルシランを基準(0ppm)として、化学シフトが1.3 ppmのピークをメチレン、4.8−5.0 ppmのピークを末端ビニルと帰属した。
粘度(ηo)=Aexp(Ea/RT)
式中、Rは気体定数である。
なお、縦軸の移動は行っていない。
(式中、YIはオーブン中での加熱処理後の黄色度であり、YI0はオーブン中での加熱前の黄色度である。)
実施例1
[有機化合物で処理された粘土鉱物{成分(j)}の調製]
水60mLにエタノール60mLと37%濃塩酸2.0mLを加えた後、得られた溶液にN,N−ジメチル−オクタデシルアミン6.6g(0.022mol)を添加し、60℃に加熱することによって、塩酸塩溶液を調製した。この溶液にヘクトライト20gを加えた。この懸濁液を60℃で、3時間撹拌し、上澄液を除去した後、60℃の水1Lで洗浄した。その後、60℃、10−3torrで24時間乾燥し、ジェットミルで粉砕することによって、平均粒径5.2μmの変性ヘクトライト(成分(m))を得た。元素分析の結果、変性ヘクトライト1g当たりのイオン量は0.85mmolであった。
[エチレン系共重合体製造触媒の調製]
プロパン−1,3−ジイルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド(成分(a))53mg(160μmol)をヘキサン17.6mLに懸濁させ、トリイソブチルアルミニウム(成分(c))のヘキサン溶液(0.714M)22.4mLを添加し、成分(a)と成分(c)の接触生成物を得た。この接触生成物に上記変性ヘクトライト(成分(l))4.0gを添加し、60℃で3時間攪拌した後、静置して上澄み液を除去、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.03M)で洗浄した。さらにトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.15M)を添加して触媒スラリー(100g/L)とした。
[エチレン系共重合体の製造]
2Lオートクレーブに、ヘキサン1,200mLと1−ブテン36gとトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714M)1.0mLを導入し、オートクレーブの内温を75℃に昇温した。このオートクレーブに、上記触媒スラリー0.25mLを添加し、エチレン/水素混合ガス(水素:700ppm含)を分圧が1.2MPaになるまで導入して重合を開始した。重合中、分圧が1.2MPaに保たれるようにエチレン/水素混合ガスを連続的に導入した。また、重合温度を75℃に制御した。重合開始60分後にオートクレーブの内圧を脱圧した後、内容物を吸引ろ過した。乾燥後、45gのポリマーが得られた。得られたエチレン系共重合体の密度、MFR、末端ビニル数、Mw/Mn、MS160、MS190、Ea、ΔYIを表1に示す。
[エチレン系共重合体の製造]
1−ブテン72gを用い、重合時間を25分にしたこと以外は実施例1と同様の方法で重合を行った。その結果46gのポリマーが得られた。得られたエチレン系共重合体の密度、MFR、末端ビニル数、Mw/Mn、MS160、MS190、Ea、ΔYIを表1に示す。
[エチレン系重合体製造触媒の調製]
1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン−1,3−ジイルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド(成分(a))63mg(160μmol)をヘキサン17.6mLに懸濁させ、トリイソブチルアルミニウム(成分(c))のヘキサン溶液(0.714M)22.4mLを添加し、成分(a)と成分(c)の接触生成物を得た。この接触生成物に実施例1[有機化合物で処理された粘土鉱物{成分(j)}の調製]で調製した変性ヘクトライト(成分(l))4.0gを添加し、60℃で3時間攪拌した後、静置して上澄み液を除去、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.03M)で洗浄した。さらにトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.15M)を添加して触媒スラリー(100g/L)とした。
[エチレン系重合体の製造]
2Lオートクレーブに、ヘキサン1,200mLとトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714M)1.0mLを導入し、オートクレーブの内温を85℃に昇温した。このオートクレーブに、上記触媒スラリー0.075mLを添加し、エチレン/水素混合ガス(水素:1000ppm含)を分圧が1.2MPaになるまで導入して重合を開始した。重合中、分圧が1.2MPaに保たれるようにエチレン/水素混合ガスを連続的に導入した。また、重合温度を85℃に制御した。重合開始90分後にオートクレーブの内圧を脱圧した後、内容物を吸引ろ過した。乾燥後、90gのポリマーが得られた。得られたエチレン系重合体の密度、MFR、末端ビニル数、Mw/Mn、MS160、MS190、Ea、ΔYIを表1に示す。
[エチレン系共重合体製造触媒の調製]
1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン−1,3−ジイルビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドに対して10mol%のイソプロピリデン(1−シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−tert−ブチル−9−フルオレニル)ジルコニウムジクロリド(成分(b))9.7mg(17.8μmol)とヘキサン5.4mLとトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714M)2.5mLからなる溶液を添加したこと以外は実施例3[エチレン系重合体製造触媒の調製]と同様の方法で調製を行なった。
[エチレン系共重合体の製造]
2Lオートクレーブに、ヘキサン1,200mLとトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714M)1.0mLを導入し、オートクレーブの内温を85℃に昇温した。このオートクレーブに、上記触媒スラリー0.075mLを添加し、エチレン/水素混合ガス(水素:2500ppm含)を分圧が1.2MPaになるまで導入して重合を開始した。重合中、分圧が1.2MPaに保たれるようにエチレン/水素混合ガスを連続的に導入した。また、重合温度を85℃に制御した。重合開始90分後にオートクレーブの内圧を脱圧した後、内容物を吸引ろ過した。乾燥後、91gのポリマーが得られた。得られたエチレン系重合体の密度、MFR、末端ビニル数、Mw/Mn、MS160、MS190、Ea、ΔYIを表1に示す。
[エチレン系重合体の製造]
2Lオートクレーブに、ヘキサン1,200mLとトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(0.714M)0.08mLを導入し、オートクレーブの内温を90℃に昇温した。このオートクレーブに、イネオスシリカス社製Cr触媒(EP350)72.5mgを添加し、水素ガスを分圧が1.0MPaになるまで導入した後、エチレンガスを分圧が1.0MPaになるまで導入して重合を開始した。重合中、エチレン分圧が保たれるようにエチレンガスを連続的に導入した。また、重合温度を90℃に制御した。重合開始90分後にオートクレーブの内圧を脱圧した後、内容物を吸引ろ過した。乾燥後、143gのポリマーが得られた。得られたエチレン系重合体の密度、MFR、末端ビニル数、Mw/Mn、MS160、MS190、Ea、ΔYIを表1に示す。本エチレン系重合体は、1,000炭素原子当たりの末端ビニル数が0.2個を超え、ΔYIを評価した結果、熱安定性に劣ることを確認した。
ダウ・ケミカル社が市販しているメタロセン触媒系エチレン・1−オクテン共重合体(AF1840)の密度、MFR、末端ビニル数、Mw/Mn、MS160、MS190、Eaを表1に示す。本エチレン系共重合体は、式(1)および(3)の要件から外れている。
東ソー(株)が市販している高圧法LDPE(ペトロセン176R)の密度、MFR、末端ビニル数、Mw/Mn、MS160、MS190、Eaを表1に示す。本エチレン重合体は、式(2)および(3)の要件から外れている。
東ソー(株)が市販している高圧法LDPE(ペトロセン360)の密度、MFR、末端ビニル数、Mw/Mn、MS160、MS190、Eaを表1に示す。本エチレン重合体は、式(2)および(3)の要件から外れている。
Claims (2)
- エチレンから導かれる繰り返し単位からなる、またはエチレンから導かれる繰り返し単位と炭素数3〜8のα−オレフィンから導かれる繰り返し単位からなり、下記(A)〜(G)を満足することを特徴とするエチレン系重合体。
(A)密度[d(kg/m 3 )]が910以上970以下であり、
(B)190℃、2.16kg荷重で測定したメルトフローレート[MFR(g/10分)]が0.01以上50以下であり、
(C)末端ビニル数が1,000炭素原子当たり0.2個以下であり、
(D)160℃で測定した溶融張力[MS 160 (mN)]とMFRが、下記式(1)を満たし、
MS 160 >90−130×log(MFR) (1)
(E)190℃で測定した溶融張力[MS 190 (mN)]とMS 160 が、下記式(2)を満たし、
MS 160 /MS 190 <1.8 (2)
(F)流動の活性化エネルギー[E a (kJ/mol)]とdが下記式(3)を満たす。
127−0.107d<E a <88−0.060d (3)
(G)重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が2以上6以下である - (A)’dが910以上940以下であることを特徴とする請求項1に記載のエチレン系重合体。
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