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JP5178151B2 - 無線通信システム及び無線信号合成方法 - Google Patents
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本発明は、所定間隔で設置された複数のアンテナで受信した高周波の無線信号に対してそれぞれディジタル処理を施し、合成した後に、もとの周波数の無線信号に変換する無線通信システム及び無線信号合成方法に関する。
アンテナ、周波数変換部及び増幅部を複数系統有し、それぞれの系統で受信し、増幅した無線信号を電力合成器で合成した後、合成後の無線信号を受信時の無線信号の周波数に変換して後段回路へ出力する無線通信システムがある。このような無線通信システムは、例えば、建物内の共同受信システム、適応制御型(例えば特許文献1参照)あるいはダイバーシティ受信型(例えば特許文献2参照)の無線通信システム等として広く利用されている。
特開2007−110765号公報 特開2005−159584号公報
従来のこの種の無線通信システムは、主たる回路がアナログ回路で構成されている。すなわち、複数系統の無線信号を増幅した後、それぞれアナログ伝送によって電力合成器に送り、電力合成器においても、無線信号の合成をアナログ手段により行っている。
電力合成をアナログ手段により行うと、無線信号を合成する受信系統数に応じて電力合成器の回路規模が大きくなり、合成の際の電力損失が増加するという問題がある。また、複数のアンテナが距離を隔てた場所に配置された場合に、電力合成器までの距離に応じて電力損失が生じるという問題もあった。
本発明の課題は、かかる問題を解消し、アンテナを含む受信系統の数が増えても容易に対応が可能で、また、各アンテナ又は受信系統が合成手段から離れて設置されていても電力損失を生じさせないようにする無線信号合成方法及びこの方法の実施に適した無線通信システムを提供することにある。
本発明の無線通信システムは、m(mは2以上の自然数)個のアンテナと1対1に対応して設けられ、当該アンテナで受信した所定形式の無線信号を増幅するm個の無線部と、各無線部と1対1に対応して設けられるm個の信号処理部と、各信号処理部の出力を合成するディジタル合成回路と、このディジタル合成回路の後段に設けられる信号変換部とを備えるものである。
前記信号処理部は、当該無線部から出力される無線信号をディジタルデータに変換するとともに、変換したディジタルデータの値に基づいて前記無線部で増幅する無線信号の平均振幅が一定となるように制御するための利得制御データを生成し、この利得制御データを、前記無線部に出力するとともに前記ディジタル合成回路へ前記ディジタルデータと共に出力する。
前記ディジタル合成回路は、各信号処理部から出力されたデータをディジタル伝送路を通じて取り込み、取り込んだデータのうち、ディジタルデータと前記利得制御データとをそれぞれ一つのものに合成する。
前記信号変換は、前記ディジタル合成回路から出力されたディジタルデータを前記無線信号に変換するとともに、変換された無線信号の振幅を前記ディジタル合成回路から出力された利得制御データに基づいて制御する。
ある実施の態様では、前記信号処理部は、例えば無線信号をI/Qデータに変換する直交変換回路と、変換されたI/Qデータに基づいて前記利得制御データを生成するLog検波回路とを含み、変換したI/Qデータ及び生成された利得制御データを多重化し、多重化したデータを前記ディジタル合成回路へ出力する
また、前記ディジタル合成回路は、例えば、それぞれ2系統で入力されるI/Qデータ及び利得制御データを合成する加算回路を多段に接続した加算回路群と、最終段の加算回路から出力されるI/Qデータを直交変調する直交変調回路とを含んで成る。
入力系統数が2n(nは正の整数)の場合、前記加算回路は、2n−1の回路数の多段接続により構成される。
前記加算回路は、入力された2系統のI/Qデータ及び利得制御データのうち、大きい方の利得制御データに対応するI/Qデータ、小さい方の利得制御データに対応するI/Qデータ、小さい方の利得制御データ、利得制御データの差分を出力する信号選択回路と、前記利得制御データを前記I/Qデータの振幅調整のための係数に変換する能動テーブルとを含み、前記信号選択回路から出力されるデータと前記能動テーブルから出力される係数との加算又は乗算により前記入力された2系統のI/Qデータを加算したデータを後段に出力するものである。
本発明の無線信号合成方法は、複数の受信系統で受信して得られた所定形式の無線信号を各々の受信系統の無線部で増幅し、これらを合成して一つの無線信号を得る方法において、各受信系統の無線信号をそれぞれディジタルデータに変換し、変換したディジタルデータの値に基づいて前記無線部で増幅する無線信号の平均振幅が一定となるように制御するための利得制御データを生成し、この利得制御データを、前記無線部に出力するとともに前記ディジタルデータと共に出力する段階と、各受信系統から出力されるディジタルデータ及び利得制御データをディジタル伝送路を通じて取得し、取得したこれらのデータのうちディジタルデータを前記利得制御データに従って重み付けすることによりディジタル合成し、他方、利得制御データについては所定関数に従って合成する段階と、合成されたディジタルデータを前記無線信号に変換するとともに、変換された無線信号の振幅を前記合成された利得制御データに基づいて制御する段階とを有することを特徴とする。
本発明の無線通信システムによれば、複数系統で受信された無線信号をディジタルデータに変換することにより、ディジタル合成回路までの距離に応じた電力損失の問題を解消することができる。また、各受信系統での平均振幅を一定に制御したときの利得制御データを合成し、これをディジタルデータから変換された無線信号の振幅(利得)制御にも使うようにしたので、システム利得を安定化することができる。
図1は、本発明を適用した無線通信システムの構成図である。
この無線通信システム1は、距離を隔てて配置された8つ(図1では一部省略)のアンテナ100と、これらのアンテナ100と1対1対応で設けられた受信部200と、これらの受信部200の後段に当該受信部200と1対1対応で設けられた複数の信号処理部300と、1つのディジタル合成回路400とを有している。アンテナ100,受信部200及び信号処理部で一つの受信系統をなす。
各受信系統の受信部200及び信号処理部300は、すべて同じ構成となる。図1における上段部分の受信系統の例で説明すると、受信部200は、アンテナ100で受信された高周波の受信信号を、第1周波数変換部201で、その受信信号の周波数よりも低い第1周波数に変換する。変換された第1周波数の信号は、可変増幅器202に入力される。可変増幅器202は、入力された信号を増幅する。増幅された信号は、A(アナログ)/D(ディジタル)変換器203でディジタル信号に変換された後、信号処理部300に入力される。
A/D変換器203に入力されるアナログ信号の平均振幅値が一定となるように可変増幅器202の利得が自動調整されるため、振幅が小さい信号であっても、S/N(信号対雑音比)を劣化させることなく、無線信号をディジタル信号に変換することができる。
信号処理部300では、受信部200から送られたディジタル信号を直交変換回路301に入力し、ここでI/Qデータに変換する。直交変換回路303は、変換したI/Qデータを、多重化回路303宛に出力するとともに、このI/QデータをLog検波回路302にも出力する。Log検波回路302は、上述した増幅器の利得及び減衰器の減衰量を制御するための利得制御データ(dBで表される比率データ)を生成し、これを受信部200の可変増幅器202及び多重化回路303に出力する。可変増幅器202は、この利得制御データに基づいて、入力される信号の平均振幅を一定になるように利得制御する。つまり、I/Qデータのレベルが過大であれば、それを減衰させるように利得を下げる。
多重化回路303は、I/Qデータと、上記の利得制御データとを多重化して多重化信号を生成し、これをディジタル伝送により、ディジタル合成回路400へ出力する。ディジタル伝送では情報が符号化されて伝送されるので、伝送先であるディジタル合成回路400までの距離の問題、つまりアナログ伝送時の電力損失の問題が解消される。
ディジタル合成回路400は、複数系統のI/Qデータと利得制御データとを合成し、合成されたI/Qデータをディジタル直交変調信号に変換する。このディジタル合成回路400の詳細については、後述する。
無線通信システム1は、さらに、ディジタル合成回路400の出力データをアナログ信号に変換するD(ディジタル)/A(アナログ)変換器500と、D/A変換器500から出力されるアナログ信号の周波数をアンテナ100で受信した無線信号と同じ周波数の信号に変換する第2周波数変換器600と、可変減衰器700とを有している。可変減衰器700は、ディジタル合成回路400で合成された利得制御データに応じて減衰量を制御することにより、システム利得を一定にする。
[ディジタル合成回路]
次に、本実施形態におけるディジタル合成回路400について説明する。
図2は、ディジタル合成回路400の構成図である。このディジタル合成回路400は、それぞれ2系統のI/Qデータ及び利得制御データの加算処理を行う4つの第1加算回路410a〜410dと、それぞれ前段の2つの第1加算回路の出力の加算処理を行う2つの第2加算回路410e,410fと、この2つの第2加算回路の410e,410fの出力の加算処理を行う第3加算回路410gと、この第3加算回路410gから出力されるI/Qデータを直交変調信号に変換する直交変調回路420とを備えて構成される。
第1〜第3加算回路410a〜410gは、すべて同じ回路構成となる。
なお、図2は、8つの受信系統からの入力(I/Qデータ及び利得データ)の例を示しているが、入力数(受信系統数)が2(nは正の整数)の場合、加算回路は、2−1の回路数の多段接続構成により、容易に対応することができる。
[加算回路]
各加算回路410a〜410gの構成例を説明する。
図3は、図2の左最上段の加算回路410aの構成例を示す図である。ここでは2系統のI/Qデータ「Sa」,「Sb」及び利得制御データ「Ga」,「Gb」の加算処理を行う場合の例を示すが、他の加算回路410b〜410gについても同様の構成となる。
I/Qデータ「Sa」,「Sb」は、IデータとQデータそれぞれ2の補数16ビットであり、他方、利得制御データ「Ga」,「Gb」は、0〜60[dB]、1[dB]ステップ6ビットである。これらのデータは、信号選択回路411及び第2ROM416に入力される。
信号選択回路411は、所定のプログラムによって動作するファームウエアであり、入力された2系統の信号データ、すなわちI/Qデータ「Sa」,「Sb」、利得制御データ「Ga」,「Gb」の値の大小比較処理、演算処理及び信号データの生成処理を行う。本例では、I/Qデータ「Sa」に対応する利得制御データ「Ga」と、I/Qデータ「Sb」に対応する利得制御データ「Gb」のうち、利得制御データ「Ga」,「Gb」の大小に応じて、以下の処理を行う。
(1)Ga≧Gbの場合
大きい方の利得制御データ「Ga」に対応するI/Qデータ「Sa」を信号データ「Sgmax」、小さい方の利得制御データ「Gb」に対応するI/Qデータ「Sb」を信号データ「Sgmin」とする。また、小さい方の利得制御データ「Gb」を信号データ「Gmin」(dB)、利得制御データ「Ga」と利得制御データ「Gb」との差(=Ga−Gb)を信号データ「Gsub」(dB)とし、これらの演算処理を行う。
(2)Ga<Gbの場合
大きい方の利得制御データ「Gb」に対応するI/Qデータ「Sb」を信号データ「Sgmax」、小さい方の利得制御データ「Ga」に対応するI/Qデータ「Sa」を信号データ「Sgmin」とする。また、小さい方の利得制御データ「Ga」を信号データ「Gmin」(dB値)、利得制御データ「Ga」と利得制御データ「Gb」との差(=Gb−Ga)を信号データ「Gsub」(dB値)とし、これらの演算処理を行う。
上述した処理の後、信号選択回路411は、信号選択結果となる各信号データ「Sgmax」、「Sgmin」、「Gmin」、「Gsub」を出力する。
信号選択回路411の後段には、第1ROM412が設けられている。第1ROM412は、利得制御データ「Ga」と利得制御データ「Gb」との差分を表す信号データ「Gsub」(dB)を、大きい方の系統のI/Qデータ(「Sgmax」)に乗じるための利得減衰係数(dB換算の比率)「Ks」を予め演算し、演算結果をアドレスと対応付けて格納した一種の能動テーブルである。この能動テーブルは例えばEXCEL(マイクロソフト社の登録商標)関数を用いて作成することができる。すなわち、アドレスの値(6ビット)に対応する2の補数17ビットのデータを利得減衰係数「Ks」とするために、図4に示すように、「0」〜「63」までのアドレス毎に予めデータ(「Ks」)を演算しておく。データ(「Ks」)は『ROUND(10の(−アドレス/20)乗×216)』より求めることができる。「ROUND(・)」関数は四捨五入を意味する。この能動テーブルのアドレスの値として、信号選択回路411より出力される信号データ「Gsub」を用いることにより、対応する利得減衰係数「Ks」を第1ROM412から出力させることができる。この利得減衰係数「Ks」は、乗算器413に入力される。
乗算器413は、信号選択回路411から出力される信号データ「Sgmax」と、第1ROM412から出力される利得減衰係数「Ks」とを乗算することにより、信号データ「Sgmax」に対して利得差分の重み付けを施した重み付け信号データ「KsSgmax」を出力する。この重み付け信号データ「KsSgmax」は、加算器414に入力される。
加算器414は、信号選択回路411より出力される信号データ「Sgmin」と乗算器413より出力される重み付け信号データ「KsSgmax」とを加算し、これにより得られた信号データ「Sgab」を乗算器418に出力する。
第2ROM415は、入力された2系統の利得制御データ「Ga」,「Gb」を1つの利得制御データ「Gab」に統合して次の段に渡すためのもので、利得制御データ「Ga」,「Gb」の各々に対する減衰量(dB)を真数として加算し、その結果をLog変換した値をアドレス毎に予め演算して格納した一種の能動テーブルである。
この能動テーブルは例えば上述したEXCEL関数を用いて作成することができる。すなわち、アドレスが12ビット、データは6ビットで構成されるものとして、アドレス12ビットのうち、上位アドレス6ビットを一方の系統の利得制御データ(例えば「Ga」)に割り当て、下位アドレス6ビットを他方の系統の利得制御データ(例えば「Gb」)に割り当てる。そして、各アドレスの値に対応した利得制御データに対する減衰量(dB)の真数加算結果をLog変換し、その結果を、出力すべき利得制御データとして、アドレス毎に格納する。アドレスに対して出力すべき利得制御データは、『−ROUND(10Log(10の(−上位アドレス/10)乗)×10の(−下位アドレス/10)乗))』で求めることができる。但し、出力すべき利得制御データが負となる場合は、0とする。
第2ROM415の内容例を図5に示す。
図5の例では、アドレスの値「0」〜「4095」の各々について、上位6ビットのアドレスの値を64で除算した数値を整数にし(小数点以下切捨て、数値が負の値の時は数値を超えない整数にする)、下位6ビットについてはアドレスの値を64で除算した余りの数値を採用し、真数加算の値は以下のエクセル関数によって演算する。
『−ROUND(10×Log(10の(−上位6ビットの値/10)乗)+10の(−下位6ビット値/10)乗))』
各々のアドレスの値に対応する利得制御データ(dB)は,以下のエクセル関数によって演算する。
『IF(真数加算の値<0,0,真数加算の値)』
この能動テーブルにおいて、上位アドレス6ビットの値が前段の一方の利得制御データ(例えば「Ga」)の値で、下位アドレス6ビットの値が他方の系統の利得制御データ(例えば「Gb」)の値を入力することにより、それを加算した信号データ「Gab」を出力することができる。この信号データ「Gab」は、後段に出力するとともに、加算器416へも出力される。
加算器416は、信号選択回路411より出力される信号データ「Gmin」から第2ROM415より出力される信号データ「Gab」を減算した結果である信号データ「Gmab」を第3ROM417へ出力する。
第3ROM417は、ROMのアドレスの値に対応する利得減衰係数「Km」を出力するものである。予めアドレス毎に、演算処理により求めた信号データ「Gmab」を格納してある。信号データ「Gmab」は、以下のエクセル関数により求めることができる。
『ROUND(10の−アドレス/20)乗×216)』
アドレスは6ビット、データは2の補数17ビットで構成される。
加算器416より出力されるGmabを第3ROM417のアドレスにアクセスすることにより、信号データ「Gmab」に対応する利得減衰係数「Km」を乗算器418へ出力する。
乗算器418は、加算器414より出力される信号データ「Sgab」と第3ROM417より出力される利得減衰係数「Km」とを乗算する。これにより、最終的に加算回路410a〜410gに入力される2系統のI/Qデータ「Sa」、「Sb」の加算結果である信号データ「ΣSab」を、この段のI/Qデータとして後段へ出力する。
このように、本実施形態の無線通信システム1では、アンテナ100で受信した無線信号をディジタルデータに変換することにより、ディジタル合成回路400までの距離に応じた電力損失を生じさせずに、ディジタル合成回路400への伝送を行うことができる。
また、2系統入力型の加算回路410を多段に接続するだけでディジタル合成回路を構成することができるので、I/Qデータの数が増減しても容易に対応することができる。しかもディジタル回路なので、加算回路410の増加に伴う電力損失は、アナログ手段を用いていた従来型システムに比べて格段に抑制される。
これにより、ゲートアレイなどのLSIに容易に組み込みができ、より小型かつ低コストの回路の開発が可能となった。
なお、本実施形態では、加算回路410の構成部品として、利得制御データに対応する利得減衰係数Ks,Kmを出力するために、図4にその内容例を示した第1及び第3ROM412,417を用い、さらに、2系統の利得制御データ「Ga」,「Gb」を合成した利得制御データ「Gab」を出力するために図5にその内容例を示した第2ROM415を用いたが、これらのデータは、例えば上述したEXCEL関数を用いて、その都度演算により求めるようにしても良い。
本発明は、建物内の共同受信システム、広域エリアでの受信システム、適応制御型あるいはダイバーシティ受信型の無線通信システム、その他複数のアンテナで受信した無線信号を合成して一つの無線信号を得る用途全般に広く利用が可能である。
本発明を適用した無線通信システムの構成図。 ディジタル合成回路の構成図。 加算回路の構成図。 利得制御データに対する係数を求める第1及び第3ROMの内容説明図。 2つの利得制御データを真数加算する第2ROMの内容説明図。
符号の説明
1 無線通信システム
100 アンテナ
200 無線部
201 第1の周波数変換器
202 可変増幅器
203 A/D変換器
300 信号処理部
301 直交変換回路
302 Log検波回路
303 多重化回路
400 ディジタル合成回路
410 加算回路
411 信号選択回路
412,415,417 ROM(能動テーブル)
413,418 乗算器
414,416 加算器
420 直交変調回路
500 D/A変換器
600 第2の周波数変換器
700 可変減衰器

Claims (6)

  1. m個のアンテナと1対1に対応して設けられ、当該アンテナで受信した所定形式の無線信号を増幅するm個の無線部と、各無線部と1対1に対応して設けられるm個の信号処理部と、各信号処理部の出力を合成するディジタル合成回路と、このディジタル合成回路の後段に設けられる信号変換部とを備えており、
    前記信号処理部は、当該無線部から出力される無線信号をディジタルデータに変換するとともに、変換したディジタルデータの値に基づいて前記無線部で増幅する無線信号の平均振幅が一定となるように制御するための利得制御データを生成し、この利得制御データを、前記無線部に出力するとともに前記ディジタル合成回路へ前記ディジタルデータと共に出力し、
    前記ディジタル合成回路は、各信号処理部から出力されたデータをディジタル伝送路を通じて取り込み、取り込んだデータのうち、ディジタルデータと前記利得制御データとをそれぞれ一つのものに合成し、
    前記信号変換は、前記ディジタル合成回路から出力されたディジタルデータを前記無線信号に変換するとともに、変換された無線信号の振幅を前記ディジタル合成回路から出力された利得制御データに基づいて制御する、
    無線通信システム。
  2. 前記信号処理部は、無線信号をI/Qデータに変換する直交変換回路と、変換されたI/Qデータに基づいて前記利得制御データを生成するLog検波回路とを含み、変換したI/Qデータ及び生成された利得制御データを多重化し、多重化したデータを前記ディジタル合成回路へ出力する
    請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記ディジタル合成回路は、それぞれ2系統で入力されるI/Qデータ及び利得制御データを合成する加算回路を多段に接続した加算回路群と、最終段の加算回路から出力されるI/Qデータを直交変調する直交変調回路とを含んで成る、
    請求項1記載の無線通信システム。
  4. 入力系統数が2n(nは正の整数)の場合、前記加算回路は、2n−1の回路数の多段接続により構成される、
    請求項3記載の無線通信システム。
  5. 前記加算回路は、入力された2系統のI/Qデータ及び利得制御データのうち、大きい方の利得制御データに対応するI/Qデータ、小さい方の利得制御データに対応するI/Qデータ、小さい方の利得制御データ、利得制御データの差分を出力する信号選択回路と、前記利得制御データを前記I/Qデータの振幅調整のための係数に変換する能動テーブルとを含み、
    前記信号選択回路から出力されるデータと前記能動テーブルから出力される係数との加算又は乗算により前記入力された2系統のI/Qデータを加算したデータを後段に出力する、
    請求項4記載の無線通信システム。
  6. 複数の受信系統で受信して得られた所定形式の無線信号を各々の受信系統の無線部で増幅し、これらを合成して一つの無線信号を得る方法において、
    各受信系統の無線信号をそれぞれディジタルデータに変換し、変換したディジタルデータの値に基づいて前記無線部で増幅する無線信号の平均振幅が一定となるように制御するための利得制御データを生成し、この利得制御データを、前記無線部に出力するとともに前記ディジタルデータと共に出力する段階と、
    各受信系統から出力されるディジタルデータ及び利得制御データをディジタル伝送路を通じて取得し、取得したこれらのデータのうちディジタルデータを前記利得制御データに従って重み付けすることによりディジタル合成し、他方、利得制御データについては所定関数に従って合成する段階と、
    合成されたディジタルデータを前記無線信号に変換するとともに、変換された無線信号の振幅を前記合成された利得制御データに基づいて制御する段階とを有する、
    無線信号合成方法。
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