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JP5186355B2 - 通信特性測定装置及び無線端末 - Google Patents
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JP5186355B2 - 通信特性測定装置及び無線端末 - Google Patents

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Description

本発明は、通信特性測定装置及び無線端末に関する。
近年、無線LAN(Local Area Network)や携帯電話網などの様々な無線メディアが開発されている。それら複数の無線メディアをシームレスに統合するための技術が、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に記載された技術では、複数の無線メディアに対応したコグニティブ端末及びコグニティブ基地局を用いて異種無線システムを統合する。コグニティブ基地局は、無線環境を認識し、その認識結果に基づいて使用する無線メディアを選択する。
また、非特許文献1に記載の技術では、無線環境を認識するための指標の一つとして、複数の無線システム間で遅延時間差を測定している。具体的には、基地局の上位局であるゲートウェイから端末宛に複数の無線システム経由で測定専用パケットを送信して、無線システム間の遅延時間差を求める。
非特許文献2に記載の技術は、3.9世代モバイルシステムである「Long Term Evolution:LTE」のMAC(Media Access Control)層の標準規格であり、パケットの再送を行う「HYBRID ARQ:HARQ」を含む。HARQでは、上り方向(端末から基地局への方向)及び下り方向(基地局から端末への方向)のそれぞれのパケット伝送において、パケット受信側(上り方向の場合は基地局、下り方向の場合は端末)は、パケットの受信毎に、受信の成否を判断し、成功の場合にはACKを返送し、失敗の場合にはNACKを返信する。パケット送信側(上り方向の場合は端末、下り方向の場合は基地局)は、ACKを受信するまで、パケットを再送信する。
非特許文献3に記載の技術は、LTEにおいて、パケットの再送を行うARQの標準規格である。ARQは、HARQの上位で機能する再送方式である。HARQにおいて、最大送信回数まで再送を繰り返してもパケットの送達に失敗した場合に、ARQが起動されて再送を行う。ARQは、主にHARQのフィードバックエラーを救済する為に動作する。
非特許文献4には、HARQをVoIP(Voice over Internet Protocol)伝送に適用する場合のHARQの動作について開示している。VoIPでは、通常、パケットを20ミリ秒の一定間隔で送信する「Persistent Scheduling」が適用される。但し、パケットがHARQで再送される場合、再送パケットには、動的に送信時刻を決める「Dynamic Scheduling」が適用される。1回のHARQ再送に要する時間は8ミリ秒であると開示されている。
特開2008−85759号公報 福原忠行,山中佐知子,山口明,小花貞夫、「コグニティブ無線における経路間遅延時間差測定手法」、電子情報通信学会、2006年ソサイエティ大会、B-17-19、Sep.2006. 3GPP TS36.321 「E−UTRA MAC Protocol Specification 」 3GPP TS36.322 「E−UTRA RLC Protocol Specification」 3GPP寄書 3GPP TSG RAN WG2 #62 R2−082229「HARQ Process Management for persistent scheduling」
しかし、上述した従来技術では、以下に示す課題がる。
特許文献1では、無線環境を認識するための具体的な構成が開示されていない。
非特許文献1では、次のような課題がある。
・無線システム個々についての遅延時間特性を求めていない。
・測定専用のプローブパケットを用いるので、測定用に無線リソースを消費する。
・プローブパケットを送信するゲートウェイが必要であり、端末台数が増えると、ゲートウェイの処理能力不足が懸念される。
VoIP等のリアルタイムアプリケーションでは、遅延時間の長さよりも、遅延時間の変動が重要である。また、LTEでは、非特許文献4に示されるように一定周期でパケットが送信されることが予想されると共に、非特許文献2に示されるようにパケット毎に送達確認のACK(成功時)又はNACK(失敗時)が送信される。そこで、これらの特徴を生かし、ACK、NACKを監視することにより、上り方向、下り方向の個別に、端末側で、遅延時間の変動の特徴を表す遅延時間変動特性データを測定することが考えられる。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、無線区間におけるパケットの送達確認の情報を利用して、上り方向、下り方向の個別に、且つ、無線メディア個別に、端末側で、遅延時間変動特性データを測定することにより、複数の無線メディアを利用可能な無線通信システムにおける無線メディアの切替を適切に行うことに寄与することのできる通信特性測定装置及び無線端末を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る通信特性測定装置は、複数の無線メディアを利用可能な無線基地局及び無線端末を備える無線通信システムにおける通信特性測定装置であり、通信方向別に、且つ、無線メディア個別に、無線区間におけるパケットの送達確認の情報を前記無線端末において取得する送達確認情報取得手段と、前記無線端末において取得された送達確認情報に基づいて、通信方向別に、且つ、無線メディア個別に、遅延時間の変動の特徴を表す遅延時間変動特性データを生成する遅延時間変動特性データ生成手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る通信特性測定装置においては、上り方向の通信に係る遅延時間変動特性データを測定する場合に、前記送達確認情報取得手段は、前記無線端末で単位時間内に受信されるACKの数(ACK受信回数)を計数し、前記遅延時間変動特性データ生成手段は、パケットの送信時間間隔から、単位時間をACK受信回数で除した値を減算した結果の値について、分布特性を計算することを特徴とする。
本発明に係る通信特性測定装置においては、下り方向の通信に係る遅延時間変動特性データを測定する場合に、前記送達確認情報取得手段は、前記無線端末で単位時間内に送信されるACKの数(ACK送信回数)を計数し、前記遅延時間変動特性データ生成手段は、パケットの送信時間間隔から、単位時間をACK送信回数で除した値を減算した結果の値について、分布特性を計算することを特徴とする。
本発明に係る通信特性測定装置においては、上り方向の通信に係る遅延時間変動特性データを測定する場合に、前記送達確認情報取得手段は、前記無線端末で単位時間内に受信されるNACKの数(NACK受信回数)を計数し、前記遅延時間変動特性データ生成手段は、NACK受信回数に再送一回あたりの所要時間を乗じた結果の値について、分布特性を計算することを特徴とする。
本発明に係る通信特性測定装置においては、下り方向の通信に係る遅延時間変動特性データを測定する場合に、前記送達確認情報取得手段は、前記無線端末で単位時間内に送信されるNACKの数(NACK送信回数)を計数し、前記遅延時間変動特性データ生成手段は、NACK送信回数に再送一回あたりの所要時間を乗じた結果の値について、分布特性を計算することを特徴とする。
本発明に係る通信特性測定装置においては、上り方向の通信に係る遅延時間変動特性データを測定する場合に、前記送達確認情報取得手段は、前記無線端末で単位時間内に受信されるACKの数(ACK受信回数)及びNACKの数(NACK受信回数)を計数し、前記遅延時間変動特性データ生成手段は、NACK受信回数をACK受信回数で除した値に、再送一回あたりの所要時間を乗じた結果の値について、分布特性を計算することを特徴とする。
本発明に係る通信特性測定装置においては、下り方向の通信に係る遅延時間変動特性データを測定する場合に、前記送達確認情報取得手段は、前記無線端末で単位時間内に送信されるACKの数(ACK送信回数)及びNACKの数(NACK送信回数)を計数し、前記遅延時間変動特性データ生成手段は、NACK送信回数をACK送信回数で除した値に、再送一回あたりの所要時間を乗じた結果の値について、分布特性を計算することを特徴とする。
本発明に係る通信特性測定装置においては、下り方向の通信に係る遅延時間変動特性データを測定する場合に、前記送達確認情報取得手段は、前記無線端末で単位時間内に受信される前記パケットに関し、最初の受信時刻(第1受信時刻)を記録し、さらに、第1受信時刻を記録した前記パケットに関し、その受信が成功したと判断した時刻(第2受信時刻)を記録し、前記遅延時間変動特性データ生成手段は、第2受信時刻から第1受信時刻を減算した結果の値について、分布特性を計算することを特徴とする。
本発明に係る無線端末は、複数の無線メディアを利用可能な無線基地局及び無線端末を備える無線通信システムにおける前記無線端末において、前述のいずれかの通信特性測定装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、無線区間におけるパケットの送達確認の情報を利用して、上り方向、下り方向の個別に、且つ、無線メディア個別に、端末側で、遅延時間変動特性データを測定することができる。これにより、複数の無線メディアを利用可能な無線通信システムにおける無線メディアの切替を適切に行うことに寄与することができるという効果が得られる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態によるコグニティブ基地局が構成するネットワークを示す概略図である。
コグニティブ基地局は、マクロセル無線モジュール14a、マイクロセル無線モジュール14bおよびピコセル無線モジュール14cを備える。マクロセル無線モジュール14aは、最も広範な通信エリアを提供するマクロセルを形成する。マクロセルとしては、例えば、携帯電話サービスを提供するセルラーシステムのセルである。マイクロセル無線モジュール14bは、マクロセルよりも狭い範囲の通信エリアを提供するマイクロセルを形成する。マイクロセルとしては、例えば、「IEEE802.16」準拠の「Mobile WiMAX」又は「IEEE802.20」準拠の「MBWA(Mobile Broadband Wireless Access)」などのセルである。ピコセル無線モジュール14cは、マイクロセルよりも狭い範囲の通信エリアを提供するピコセルを形成する。ピコセルとしては、例えば、「IEEE802.11」準拠の無線LANなどのセルである。マイクロセルおよびピコセルは、マクロセル内に配置される。なお、無線メディアの種類は、本実施形態で扱うものに限定されない。
マクロセル無線モジュール14a、マイクロセル無線モジュール14bおよびピコセル無線モジュール14cは、各々のセルの配置に対応した場所に設置される。各無線モジュール14a,14b,14cは、別途設けられたスイッチ13に通信回線を介して接続される。なお、図1では、コグニティブ基地局が備える他の構成については省略している。
図1に示されるように、スイッチ13には、マクロセルが一つだけ収容される。そして、そのマクロセルに内含されるマイクロセルおよびピコセルの全てが、該マクロセルと同じスイッチ13に収容される。これにより、一つのマクロセルと、該マクロセルに内含されるマイクロセルおよびピコセルの全てとは、同一のスイッチ13に収容され、同じリンク層で処理される。
図2は、本実施形態におけるコグニティブ基地局10の構成を示すブロック図である。図2において、コグニティブ基地局10は、コア網側インタフェイス11、仮想MAC(Media Access Control)処理部12、スイッチ13、複数の無線メディアの無線モジュール14および無線環境認識部15を備える。本実施形態では、複数の無線メディアの無線モジュール14として、マクロセル無線モジュール14aと、マイクロセル無線モジュール14bと、ピコセル無線モジュール14cとを有する(以下、特に区別しないときは「無線モジュール14」と称する)。
コグニティブ基地局10は、コア網側インタフェイス11を介して、無線通信ネットワークのコアネットワークと接続する。各コグニティブ基地局10は、コアネットワークを介して相互に接続される。また、各コグニティブ基地局10は、コアネットワークを介して、無線通信ネットワークの外部のネットワーク(例えば、インターネットなど)に接続することができる。
コア網側インタフェイス11は、コアネットワークとの間で、ネットワーク層の通信データとして、本実施形態ではIP(Internet Protocol)パケットを送受する。
仮想MAC処理部12は、仮想MACアドレスを用いたリンクを確立するための処理を行う。仮想MACアドレスは、物理アドレスであり、基地局および端末局の各々に対して、唯一に予め付与される。コグニティブ基地局10の仮想MAC処理部12は、コグニティブ端末の仮想MAC処理部との間で、仮想MACアドレスを用いたリンクを確立する。仮想MAC処理部12は、このリンクを用いて伝送するフレームを生成する。このフレームのことを、説明の便宜上、「リンクフレーム」と称する。リンクフレームには、コアネットワークから受信されたIPパケットが格納される。仮想MAC処理部12は、生成したリンクフレームをスイッチ13に出力する。また、仮想MAC処理部12は、スイッチ13からリンクフレームを受け取り、該リンクフレームからIPパケットを取り出してコア網側インタフェイス11に出力する。
スイッチ13は、仮想MAC処理部12から入力されるリンクフレームを各無線モジュール14へ分配し、又、各無線モジュール14から入力されるリンクフレームを仮想MAC処理部12へ出力する。
無線モジュール14は、自己に固有のMACアドレスを有する。無線モジュール14に固有のMACアドレスのことを、仮想MACアドレスと区別するために、説明の便宜上、「実MACアドレス」と称する。実MACアドレスは、従来、利用されているものである。無線モジュール14は、同じ無線メディアの無線モジュールとの間で、実MACアドレスを用いた無線リンクを確立する。無線リンクは、周波数チャネル単位で確立される。
無線モジュール14は、無線リンクを用いて伝送する無線フレームを生成する。無線フレームには、スイッチ13から受け取ったリンクフレームが格納される。また、無線モジュール14は、無線リンクにより受信した無線フレームからリンクフレームを取り出してスイッチ13に出力する。
無線環境認識部15は、無線環境を認識し、その認識結果に基づき、スイッチ13に対して、仮想MAC処理部12から入力されるリンクフレームの分配先を指示する。具体的に説明すれば、まず、無線環境認識部15は、各無線モジュール14から無線情報を取得する。また、センサーアンテナ16を設け、センサーアンテナ16で観測したデータから無線情報を得てもよい。無線情報としては、例えば、RSSI(Received Signal Strength Indicator)の値、バックグラウンド雑音レベル、変調方式、送信バッファに蓄積されている送信待ちのデータ量、送信失敗を示すNACKを相手局から受信した回数、相手局から受信した無線フレームの不良率などが挙げられる。
又は、コグニティブ基地局10は、自己と接続するコグニティブ端末から遅延時間変動特性データを受信し、この遅延時間変動特性データを自無線環境認識部15に渡す。遅延時間変動特性データは、無線メディア個別のデータであって、各無線メディアについての遅延時間の変動の特徴を表す。
無線環境認識部15は、その無線情報又は遅延時間変動特性データに基づいて、各無線メディアの通信状況を判断する。例えば、どの無線メディアが良好な通信状態であるのかを判断する。さらには、どの無線メディアのどの周波数チャネルが良好な通信状態であるのかを判断する。また、長期的な統計データや短期的な統計データを用いて、将来的に良好な通信状態が得られるであろう無線メディア、さらにはその周波数チャネルを特定する推定処理を行う。
無線環境認識部15は、各無線メディアの通信状況に基づき、上り方向の通信に使用する無線モジュール14を選択する。無線環境認識部15は、選択した無線モジュール14を上り方向の通信に使用するようスイッチ13に対して指示する。この指示としては、リンクフレームの分配先として、現時点で良好の通信状態であるもの、もしくは、将来的に良好な通信状態が得られるであろうものであって、一つ若しくは複数の無線モジュール14を指示し、さらにはその無線モジュール14における周波数チャネルを一つ若しくは複数を指示する。また、分配比率についても、各無線メディアの通信状況に基づいて決定し、スイッチ13に指示するようにしてよい。この上り方向の通信に使用する無線モジュール14の情報は、コグニティブ端末へ送られ、コグニティブ端末の該当スイッチも同様に上り方向の通信に使用する無線モジュールを切り替える。
なお、下り方向の通信に使用する無線モジュールの情報は、コグニティブ端末から受信し、コグニティブ端末のスイッチと同様に下り方向の通信に使用する無線モジュール14をスイッチ13により切り替える。
図3は、本実施形態におけるコグニティブ端末100の構成を示すブロック図である。図3において、コグニティブ端末100は、ユーザ網側インタフェイス101、仮想MAC処理部102、スイッチ103、複数の無線メディアの無線モジュール104および無線環境認識部105を備える。本実施形態では、複数の無線メディアの無線モジュール14として、マクロセル無線モジュール104aと、マイクロセル無線モジュール104bと、ピコセル無線モジュール104cとを有する(以下、特に区別しないときは「無線モジュール104」と称する)。
コグニティブ端末100は、ユーザ網側インタフェイス101を介して、例えばLANなどのユーザネットワークと接続する。各コグニティブ端末100は、ユーザネットワークを介して、無線通信ネットワークの外部のネットワーク(例えば、インターネットなど)に接続することができる。ユーザ網側インタフェイス101は、ユーザネットワークとの間で、ネットワーク層の通信データとして、本実施形態ではIPパケットを送受する。
仮想MAC処理部102は、仮想MACアドレスを用いたリンクを確立するための処理を行う。コグニティブ端末100の仮想MAC処理部102は、コグニティブ基地局10の仮想MAC処理部12との間で、仮想MACアドレスを用いたリンクを確立する。仮想MAC処理部102は、このリンクを用いて伝送するリンクフレームを生成する。仮想MAC処理部102は、生成したリンクフレームをスイッチ103に出力する。また、仮想MAC処理部102は、スイッチ103からリンクフレームを受け取り、該リンクフレームからIPパケットを取り出してユーザ網側インタフェイス101に出力する。
スイッチ103は、仮想MAC処理部102から入力されるリンクフレームを各無線モジュール104へ分配し、又、各無線モジュール104から入力されるリンクフレームを仮想MAC処理部102へ出力する。
無線モジュール104は、自己に固有の実MACアドレスを有する。無線モジュール104は、同じ無線メディアの無線モジュールとの間で、実MACアドレスを用いた無線リンクを確立する。無線モジュール104は、無線リンクを用いて伝送する無線フレームを生成する。無線フレームには、スイッチ103から受け取ったリンクフレームが格納される。また、無線モジュール104は、無線リンクにより受信した無線フレームからリンクフレームを取り出してスイッチ103に出力する。
無線環境認識部105は、無線メディア毎に、遅延時間変動特性データを測定する。具体的には、無線環境認識部105は、各無線モジュール104から、無線フレームの送達確認の情報を受け取る。無線環境認識部105は、無線メディア毎に、無線フレームの送達確認の情報を用いて遅延時間変動特性データを生成する。この遅延時間変動特性データは、コグニティブ基地局10へ送られる。
また、無線環境認識部105は、各無線モジュール104から無線情報を取得する。具体的には、無線環境認識部105は、各無線モジュール104から無線情報を取得する。或いは、センサーアンテナ106を設け、センサーアンテナ106で観測したデータから無線情報を得ても良い。無線環境認識部105は、その取得した無線情報又は遅延時間変動特性データに基づいて、下り方向の通信に使用する無線モジュール104を選択する。無線環境認識部105は、選択した無線モジュール104を下り方向の通信に使用するようスイッチ103に対して指示する。この下り方向の通信に使用する無線モジュール104の情報は、コグニティブ基地局10へ送られ、コグニティブ基地局10のスイッチ13も同様に下り方向の通信に使用する無線モジュール14を切り替える。
なお、上り方向の通信に使用する無線モジュールの情報は、コグニティブ基地局10から受信し、コグニティブ基地局10のスイッチ13と同様に上り方向の通信に使用する無線モジュール104をスイッチ103により切り替える。
コグニティブ端末100のマクロセル無線モジュール104aは、コグニティブ基地局10のマクロセル無線モジュール14aと無線リンクを確立する。また、コグニティブ端末100のマイクロセル無線モジュール104bは、コグニティブ基地局10のマイクロセル無線モジュール14bと無線リンクを確立する。また、コグニティブ端末100のピコセル無線モジュール104cは、コグニティブ基地局10のピコセル無線モジュール14cと無線リンクを確立する。
なお、コグニティブ端末100が、自身が測定した遅延時間変動特性データを用いて、上り方向、下り方向の無線モジュールを決定し、コグニティブ基地局10に通知してもよい。また、折衷型として、コグニティブ基地局10が下り方向の無線モジュールを決定し、コグニティブ端末100が上り方向の無線モジュールを決定してもよい。
次に、本実施形態に係るコグニティブ端末100が行う遅延時間変動特性データの測定方法を説明する。
図4は、本実施形態に係る無線フレーム(データパケット)の送達確認の手順を説明するためのシーケンスチャートである。図4の例は、HARQの手順であって、マクロセル無線モジュールを用いた上り方向の通信である。図中のデータパケットは、無線フレームに対応する。
マクロセル無線モジュール14aは、データパケットの受信に成功すると、ACKをマクロセル無線モジュール104aに送信する。一方、マクロセル無線モジュール14aは、データパケットの受信に失敗すると、NACKをマクロセル無線モジュール104aに送信する。マクロセル無線モジュール104aは、NACKを受信する毎に、該当するデータパケットを再送信する。
以下、図4のパケット送達確認手順を用いる場合の遅延時間変動特性データ測定方法の各実施例を説明する。
コグニティブ端末100の無線環境認識部105は、無線メディア毎に遅延時間変動特性データを測定するが、以下の各実施例では、ある一つの無線メディアに着目して説明する。ある一つの無線メディアについての遅延時間変動特性データを測定する場合、無線環境認識部105は、該無線メディアの無線モジュール104(以下の各実施例では、マクロセル無線モジュール104a)から、データパケットの送達確認信号(ACK、NACK)の情報を受け取る。そして、無線環境認識部105は、その情報を用いて遅延時間変動特性データを生成する。
図5は、本発明の実施例1に係る遅延時間変動特性データ測定方法の手順を示すフローチャートである。図6は、同実施例1に係る遅延時間変動特性データ測定方法の手順を説明するためのシーケンスチャートである。図7は、同実施例1に係る遅延時間変動特性データの例である。本実施例1では、マクロセル無線モジュールを用いた上り方向の通信に係る遅延時間変動特性データを測定する場合を例に挙げて説明する。
図5及び図6を参照して、本発明の実施例1に係る遅延時間変動特性データ測定方法の手順を説明する。
ステップS11:マクロセル無線モジュール104aは、単位時間(例えば1秒)A内に受信するACKの数(ACK受信回数)Bを計数する。
ステップS12:無線環境認識部105は、次式により、平均受信間隔Cを計算する。
平均受信間隔C=単位時間A÷ACK受信回数B
ステップS13:無線環境認識部105は、次式により、上り平均パケット到着時間誤差Eを計算する。
上り平均パケット到着時間誤差E=データパケットの送信時間間隔D−平均受信間隔C
但し、データパケットの送信時間間隔Dは、一定であり、予め決められている。例えば、VoIPにおける送信時間間隔Dは20ミリ秒である。
A=1秒、D=20ミリ秒である場合の測定データ例を以下に示す。
時刻1秒〜2秒:B=40回、C=25ミリ秒、上り平均パケット到着時間誤差E=5ミリ秒
時刻2秒〜3秒:B=30回、C=33ミリ秒、上り平均パケット到着時間誤差E=13ミリ秒
無線環境認識部105は、上り平均パケット到着時間誤差Eの分布特性(ヒストグラム)を計算する。図7は、上り平均パケット到着時間誤差Eの分布特性の概念図である。
無線環境認識部105は、上り平均パケット到着時間誤差Eの分布特性のデータを遅延時間変動特性データとする。この遅延時間変動特性データに基づいて、マクロセル無線モジュールを用いた上り方向の通信に係る遅延時間の変動の特徴を認識することができる。
なお、本実施例1では、上り方向の通信に係る平均パケット到着時間誤差を測定したが、下り方向の通信に係る平均パケット到着時間誤差についても同様に測定することができる。下り方向の通信に係る平均パケット到着時間誤差を測定する場合には、マクロセル無線モジュール104aが単位時間A内に送信するACKの数(ACK送信回数)B’を計数する。次いで、次式により、平均送信間隔C’を計算する。
平均送信間隔C’=単位時間A÷ACK送信回数B’
次いで、次式により、下り平均パケット到着時間誤差E’を計算する。
下り平均パケット到着時間誤差E’=データパケットの送信時間間隔D−平均送信間隔C’
図8は、本発明の実施例2に係る遅延時間変動特性データ測定方法の手順を示すフローチャートである。図9は、同実施例2に係る遅延時間変動特性データ測定方法の手順を説明するためのシーケンスチャートである。図10は、同実施例2に係る遅延時間変動特性データの例である。本実施例2では、マクロセル無線モジュールを用いた上り方向の通信に係る遅延時間変動特性データを測定する場合を例に挙げて説明する。
図8及び図9を参照して、本発明の実施例2に係る遅延時間変動特性データ測定方法の手順を説明する。
ステップS21:マクロセル無線モジュール104aは、単位時間(例えば1秒)A内に受信するNACKの数(NACK受信回数)Gを計数する。
ステップS22:無線環境認識部105は、次式により、上り平均累積遅延時間Iを計算する。
上り平均累積遅延時間I=NACK受信回数G×再送一回あたりの所要時間H
但し、再送一回あたりの所要時間Hは、所定値であり、予め決められている。例えば、1回のHARQ再送に要する時間は8ミリ秒である。
A=1秒、H=8ミリ秒である場合の測定データ例を以下に示す。
時刻1秒〜2秒:G=10回、I=80ミリ秒
時刻2秒〜3秒:G=20回、I=160ミリ秒
無線環境認識部105は、上り平均累積遅延時間Iの分布特性を計算する。図10は、上り平均累積遅延時間Iの分布特性の概念図である。
無線環境認識部105は、上り平均累積遅延時間Iの分布特性のデータを遅延時間変動特性データとする。この遅延時間変動特性データに基づいて、マクロセル無線モジュールを用いた上り方向の通信に係る遅延時間の変動の特徴を認識することができる。
なお、本実施例2では、上り方向の通信に係る平均累積遅延時間を測定したが、下り方向の通信に係る平均累積遅延時間についても同様に測定することができる。下り方向の通信に係る平均累積遅延時間を測定する場合には、マクロセル無線モジュール104aが単位時間A内に送信するNACKの数(NACK送信回数)G’を計数する。次いで、次式により、下り平均累積遅延時間I’を計算する。
下り平均累積遅延時間I’=NACK送信回数G’×再送一回あたりの所要時間H
図11は、本発明の実施例3に係る遅延時間変動特性データ測定方法の手順を示すフローチャートである。図12は、同実施例3に係る遅延時間変動特性データ測定方法の手順を説明するためのシーケンスチャートである。図13は、同実施例3に係る遅延時間変動特性データの例である。本実施例3では、マクロセル無線モジュールを用いた上り方向の通信に係る遅延時間変動特性データを測定する場合を例に挙げて説明する。
図11及び図12を参照して、本発明の実施例3に係る遅延時間変動特性データ測定方法の手順を説明する。
ステップS31:マクロセル無線モジュール104aは、単位時間(例えば1秒)A内に受信する、ACKの数(ACK受信回数)B及びNACKの数(NACK受信回数)Gを計数する。
ステップS32:無線環境認識部105は、次式により、上りパケット毎平均再送遅延時間Kを計算する。
上りパケット毎平均再送遅延時間K=(NACK受信回数G÷ACK受信回数B)×再送一回あたりの所要時間H
但し、再送一回あたりの所要時間Hは、所定値であり、予め決められている。例えば、1回のHARQ再送に要する時間は8ミリ秒である。
A=1秒、H=8ミリ秒である場合の測定データ例を以下に示す。
時刻1秒〜2秒:G=10回、B=50回、K=1.6ミリ秒
無線環境認識部105は、上りパケット毎平均再送遅延時間Kの分布特性を計算する。図13は、上りパケット毎平均再送遅延時間Kの分布特性の概念図である。
無線環境認識部105は、上りパケット毎平均再送遅延時間Kの分布特性のデータを遅延時間変動特性データとする。この遅延時間変動特性データに基づいて、マクロセル無線モジュールを用いた上り方向の通信に係る遅延時間の変動の特徴を認識することができる。
なお、本実施例3では、上り方向の通信に係るパケット毎平均再送遅延時間を測定したが、下り方向の通信に係るパケット毎平均再送遅延時間についても同様に測定することができる。下り方向の通信に係るパケット毎平均再送遅延時間を測定する場合には、マクロセル無線モジュール104aが、単位時間A内に送信する、ACKの数(ACK送信回数)B’及びNACKの数(NACK送信回数)G’を計数する。次いで、次式により、下りパケット毎平均再送遅延時間K’を計算する。
下りパケット毎平均再送遅延時間K’=(NACK送信回数G’÷ACK送信回数B’)×再送一回あたりの所要時間H
図14は、本発明の実施例4に係る遅延時間変動特性データ測定方法の手順を示すフローチャートである。図15は、同実施例4に係る遅延時間変動特性データ測定方法の手順を説明するためのシーケンスチャートである。図16は、同実施例4に係る遅延時間変動特性データの例である。本実施例4では、マクロセル無線モジュールを用いた下り方向の通信に係る遅延時間変動特性データを測定する場合を例に挙げて説明する。
図14及び図15を参照して、本発明の実施例4に係る遅延時間変動特性データ測定方法の手順を説明する。
ステップS41:マクロセル無線モジュール104aは、単位時間(例えば1秒)A内に受信するデータパケットに関し、最初の受信時刻(第1受信時刻)を記録する。
ステップS42:マクロセル無線モジュール104aは、第1受信時刻を記録したデータパケットに関し、その受信が成功したと判断した時刻(第2受信時刻)を記録する。第2受信時刻には、ACKを送信した時刻を利用することができる。
ステップS43:無線環境認識部105は、次式により、下りパケット毎平均遅延時間Mを計算する。
下りパケット毎平均遅延時間M=第2受信時刻−第1受信時刻
無線環境認識部105は、下りパケット毎平均遅延時間Mの分布特性を計算する。図16は、下りパケット毎平均遅延時間Mの分布特性の概念図である。
無線環境認識部105は、下りパケット毎平均遅延時間Mの分布特性のデータを遅延時間変動特性データとする。この遅延時間変動特性データに基づいて、マクロセル無線モジュールを用いた下り方向の通信に係る遅延時間の変動の特徴を認識することができる。
上述したように本実施形態によれば、無線フレーム(無線区間におけるパケット)の送達確認の情報を利用して、上り方向、下り方向の個別に、且つ、無線メディア個別に、端末側で、遅延時間変動特性データを測定することができる。この遅延時間変動特性データによれば、各無線メディアにおける通信方向別の遅延時間の変動の特徴を認識することができる。これにより、複数の無線メディアを利用可能な無線通信システムにおける無線メディアの切替を適切に行うことに寄与することができるという効果が得られる。
また、測定専用のプローブパケットを用いないので、無線リソースを測定用に消費しないという利点がある。また、各端末が測定を行うので、端末台数が増加しても問題ない。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、本実施形態では、コグニティブ基地局10が備える、マクロセル無線モジュール14aと、マイクロセル無線モジュール14bと、ピコセル無線モジュール14cと、スイッチ13とが、分散して設置されるが、同一場所、同一筐体に設置されてもよい。
本発明の実施形態によるコグニティブ基地局が構成するネットワークを示す概略図である。 本実施形態におけるコグニティブ基地局の構成を示すブロック図である。 本実施形態におけるコグニティブ端末の構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る無線フレーム(データパケット)の送達確認の手順を説明するためのシーケンスチャートである。 本発明の実施例1に係る遅延時間変動特性データ測定方法の手順を示すフローチャートである。 同実施例1に係る遅延時間変動特性データ測定方法の手順を説明するためのシーケンスチャートである。 同実施例1に係る遅延時間変動特性データの例である。 本発明の実施例2に係る遅延時間変動特性データ測定方法の手順を示すフローチャートである。 同実施例2に係る遅延時間変動特性データ測定方法の手順を説明するためのシーケンスチャートである。 同実施例2に係る遅延時間変動特性データの例である。 本発明の実施例3に係る遅延時間変動特性データ測定方法の手順を示すフローチャートである。 同実施例3に係る遅延時間変動特性データ測定方法の手順を説明するためのシーケンスチャートである。 同実施例3に係る遅延時間変動特性データの例である。 本発明の実施例4に係る遅延時間変動特性データ測定方法の手順を示すフローチャートである。 同実施例4に係る遅延時間変動特性データ測定方法の手順を説明するためのシーケンスチャートである。 同実施例4に係る遅延時間変動特性データの例である。
符号の説明
10…コグニティブ基地局、100…コグニティブ基地局、101…ユーザ網側インタフェイス、102…仮想MAC処理部、103…スイッチ、104a…マクロセル無線モジュール、104b…マイクロセル無線モジュール、104c…ピコセル無線モジュール、105…無線環境認識部、106…センサーアンテナ

Claims (9)

  1. 複数の無線メディアを利用可能な無線基地局及び無線端末を備える無線通信システムにおける通信特性測定装置であり、
    通信方向別に、且つ、無線メディア個別に、無線区間におけるパケットの送達確認の情報を前記無線端末において取得する送達確認情報取得手段と、
    前記無線端末において取得された送達確認情報に基づいて、通信方向別に、且つ、無線メディア個別に、遅延時間の変動の特徴を表す遅延時間変動特性データを生成する遅延時間変動特性データ生成手段と、
    前記遅延時間変動特性データの長期的及び短期的な統計データに基づいて、無線メディア及びその周波数チャネルを特定する推定処理を行う前記無線基地局に、前記遅延時間変動特性データを送信する送信手段と、
    を備えたことを特徴とする通信特性測定装置。
  2. 上り方向の通信に係る遅延時間変動特性データを測定する場合に、
    前記送達確認情報取得手段は、前記無線端末で単位時間内に受信されるACKの数(ACK受信回数)を計数し、
    前記遅延時間変動特性データ生成手段は、パケットの送信時間間隔から、単位時間をACK受信回数で除した値を減算した結果の値について、分布特性を計算する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信特性測定装置。
  3. 下り方向の通信に係る遅延時間変動特性データを測定する場合に、
    前記送達確認情報取得手段は、前記無線端末で単位時間内に送信されるACKの数(ACK送信回数)を計数し、
    前記遅延時間変動特性データ生成手段は、パケットの送信時間間隔から、単位時間をACK送信回数で除した値を減算した結果の値について、分布特性を計算する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信特性測定装置。
  4. 上り方向の通信に係る遅延時間変動特性データを測定する場合に、
    前記送達確認情報取得手段は、前記無線端末で単位時間内に受信されるNACKの数(NACK受信回数)を計数し、
    前記遅延時間変動特性データ生成手段は、NACK受信回数に再送一回あたりの所要時間を乗じた結果の値について、分布特性を計算する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信特性測定装置。
  5. 下り方向の通信に係る遅延時間変動特性データを測定する場合に、
    前記送達確認情報取得手段は、前記無線端末で単位時間内に送信されるNACKの数(NACK送信回数)を計数し、
    前記遅延時間変動特性データ生成手段は、NACK送信回数に再送一回あたりの所要時間を乗じた結果の値について、分布特性を計算する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信特性測定装置。
  6. 上り方向の通信に係る遅延時間変動特性データを測定する場合に、
    前記送達確認情報取得手段は、前記無線端末で単位時間内に受信されるACKの数(ACK受信回数)及びNACKの数(NACK受信回数)を計数し、
    前記遅延時間変動特性データ生成手段は、NACK受信回数をACK受信回数で除した値に、再送一回あたりの所要時間を乗じた結果の値について、分布特性を計算する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信特性測定装置。
  7. 下り方向の通信に係る遅延時間変動特性データを測定する場合に、
    前記送達確認情報取得手段は、前記無線端末で単位時間内に送信されるACKの数(ACK送信回数)及びNACKの数(NACK送信回数)を計数し、
    前記遅延時間変動特性データ生成手段は、NACK送信回数をACK送信回数で除した値に、再送一回あたりの所要時間を乗じた結果の値について、分布特性を計算する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信特性測定装置。
  8. 下り方向の通信に係る遅延時間変動特性データを測定する場合に、
    前記送達確認情報取得手段は、前記無線端末で単位時間内に受信される前記パケットに関し、最初の受信時刻(第1受信時刻)を記録し、さらに、第1受信時刻を記録した前記パケットに関し、その受信が成功したと判断した時刻(第2受信時刻)を記録し、
    前記遅延時間変動特性データ生成手段は、第2受信時刻から第1受信時刻を減算した結果の値について、分布特性を計算する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信特性測定装置。
  9. 複数の無線メディアを利用可能な無線基地局及び無線端末を備える無線通信システムにおける前記無線端末において、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の通信特性測定装置を備えたことを特徴とする無線端末。
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