JP5194658B2 - ロータリーダイカッター - Google Patents
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Description
このようなロータリーダイカッターでは、ダイカットロールに形成された刃型の先端をアンビルロールの外周面に押し付けることで、ダイカットロールとアンビルロールとの間に介在するワークを切断するものである。
また、刃型の先端とアンビルロールの外周面とで押し潰された部分が欠片となって、ワークの切断面に付着してヒゲとなったり、切断面にカエリが発生したりするといった問題があった。
このように、金属箔を有するワークをロータリーダイカッターで切断することは非常に困難であった。
また、ダイカットロールに、径方向外方に突出してアンビルロールの外周面に摺接するベアラー部が形成されており、ベアラー部の突出高さを前記刃型の突出高さよりも高く設定しているので、刃型がベアラー部よりも径方向内方に後退することになり、アンビルロールの外周面に形成された樹脂フィルム層に対して刃型が厚さ方向に貫通することがなくなり、樹脂フィルム層の劣化を抑制することができる。
この場合、樹脂フィルム層が、刃型によって切断されたりワークの欠片が埋め込まれたりして劣化した際に、簡単に樹脂フィルム層を交換することが可能となり、良好な切断条件を常に確保して、ワークの切断を確実に行うことができる。
この場合、前記樹脂フィルム層の厚さtが前記刃型の先端幅Wに対してt≧1×Wとされているので、アンビルロールに押し付けられる刃型の先端幅Wよりも、刃型とアンビルロールの外周面との間に介在するワーク及び樹脂フィルム層の合計厚さが厚くなる。これにより、ワーク及び樹脂フィルム層のうち刃型によって押圧される部分の断面(せん断応力が作用する断面)は、押圧方向(ワーク及び樹脂フィルム層の厚さ方向)の長さが刃型の先端幅Wよりも長くなって、押圧方向に縦長の長方形形状となる。すると、押圧される部分の断面(せん断応力が作用する断面)の断面係数Zが横長の長方形状である場合に比べて大きくなり、ワークに加わる応力が大きくなる。よって、ワークが変形せずに破断することになり、バリやカエリの発生をさらに確実に抑制することが可能となる。
さらに、前記樹脂フィルム層の厚さtが前記刃型の先端幅Wに対してt≦20×Wとされているので、刃型によってワークを押圧した際にワークが樹脂フィルム層に逃げて切断できなくなることを防止できる。つまり、樹脂フィルム層よりも硬度の高いアンビルロールの外周面と刃型とでワーク及び樹脂フィルム層を挟み込むことで、ワークを確実に切断できるのである。
図1から図5に本発明の実施形態であるロータリーダイカッターを示す。このロータリーダイカッター10は、アルミニウムや銅等の金属箔の表面に電極材料が塗布されたリチウムイオン2次電池の電極シートSを所定形状に切断するものである。なお、この電極シートS(金属箔)の厚さXは、約0.01mmとされている。
本実施形態であるロータリーダイカッター10は、図1に示すように、それぞれ軸線M、Nに沿って延びる多段円柱状をなすダイカットロール20とアンビルロール30とを備えている。
そして、アンビルロール30の外周面30Aには、アンビルロール30の外周面30Aよりも硬度が低い樹脂からなる厚さtの樹脂フィルム層35が形成されている。
なお、この樹脂フィルム層35は樹脂フィルム材がアンビルロール30の外周面30Aに着脱可能に装着されたものであり、本実施形態では、フッ素樹脂製の熱収縮チューブを用いてアンビルロール30の外周面30Aに樹脂フィルム層35を形成している。
さらに、この樹脂フィルム層35の硬さは、鉛筆硬度で2H以上に設定されている。
従来のロータリーダイカッター110では、図6(b)に示すように、電極シートSの厚さX=0.01mmに対して、刃型122の先端に形成されたフラット部123の幅W=0.02mmとされているので、電極シートSのうち刃型122の先端(フラット部123)で押圧される部分の断面P(せん断応力が作用する断面)は、横長の長方形形状となる。このとき、この押圧される部分の断面P(せん断応力が作用する断面)の断面係数Zは、Z=W×X3/6となる。また、刃型122によって押圧された電極シートSが変形することで、せん断力による破断が、押圧される部分の断面Pの両端の2箇所(図6(b)においてC1、C2)で発生することになる。
また、樹脂フィルム層35の厚さtがt≦20×Wとされているので、刃型22によって電極シートSを押圧した際に電極シートSが樹脂フィルム層35に逃げて切断できなくなることを防止できる。
さらに、樹脂フィルム層35の硬さが、鉛筆硬度で2H以上に設定されているので、樹脂フィルム層35表面の傷つきを抑制することができる。
例えば、樹脂フィルム層をフッ素樹脂で構成したものとして説明したが、これに限定されることはなく、例えば、PET、PVC、OPP、CPP、PE、OPS等の他の樹脂材料であってもよい。また、フッ素樹脂として、PTFE、PFA、FEP等を使用してもよい。
さらに、リチウムイオン2次電池用の電極シートSを切断するものとして説明したが、これに限定されることはなく、その他のシート材の切断に用いても良い。
20 ダイカットロール
20A 外周面
22 刃型
23 フラット部
30 アンビルロール
30A 外周面
35 樹脂フィルム層
Claims (3)
- 外周面から径方向外側に向けて突出した刃型を有するダイカットロールと、外周面が平滑に形成されたアンビルロールとが、それぞれの軸線が平行に、かつ、互いの外周面が対向するように配置され、前記ダイカットロールと前記アンビルロールとの間にワークを挿通させることにより、前記ワークに加工を施すロータリーダイカッターであって、
前記アンビルロールの外周面に、前記アンビルロールの外周面よりも硬度が低い樹脂からなる樹脂フィルム層が形成され、
前記ダイカットロールに、径方向外方に突出してアンビルロールの外周面に摺接するベアラー部が形成され、
前記ベアラー部の突出高さが前記刃型の突出高さよりも高く設定されるとともに、前記ベアラー部の突出高さと前記刃型の突出高さとの差が、前記樹脂フィルム層の厚さよりも小さく設定されていることを特徴とするロータリーダイカッター。 - 前記樹脂フィルム層は、前記アンビルロールの外周面に着脱可能に装着された樹脂フィルム材であることを特徴とする請求項1に記載のロータリーダイカッター。
- 前記樹脂フィルム層の厚さtが、前記刃型の先端幅Wに対して1×W≦t≦20×Wの範囲内に設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のロータリーダイカッター。
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