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JP5199966B2 - 遊技機用の制御基板収納ケース - Google Patents
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JP5199966B2 - 遊技機用の制御基板収納ケース - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ遊技機やスロットマシンなどの遊技機に取り付けられる遊技機用の制御基板収納ケースに関する。
遊技機の制御基板には、大当り発生確率などの遊技制御内容が書き込まれた記憶装置ROMが配設されている。この遊技制御内容は、法的規制に沿って設定されており、勝手に変更することができない。ところが、制御基板の記憶装置ROMを交換することにより、大当りを発生し易くしたり、賞球数を増やすなどの不正行為が行われる。
このような不正行為を防ぐために、例えば特許文献1に、上記の制御基板を収納する制御基板収納ケースとして、そのケース本体と蓋体との一方の一側縁に、取付孔を備えた複数のボス部を設けると共に、他方の一側縁に、各ボス部と対応するように、前記取付孔の螺着される螺子の頭部を係止する複数のフランジ部を設けてなり、緊締方向へのみ螺回操作可能な締結螺子により一対のボス部とフランジ部とを締結するようにした構成が提案されている。この構成では、一対のボス部とフランジ部とを締結した締結螺子を取り外すことができないことから、該ボス部またはフランジ部を破損しなければ、ケース本体と蓋体とを開放できないため、開放した痕跡が残る。これにより、制御基板収納ケースの不正開放を防止して、制御基板の記憶装置ROMを交換する不正行為を行えないようにしていた。
一方、特許文献2には、収納部とベース部とからなる基板ケースとして、前記収納部とベース部とを重合した状態(装着状態)で、収納部に設けられたピン挿入口に略π字型のピンを表側から押し込むことにより、ベース部に設けられた封止用ベースに係合して、収納部とベース部とを封止するようにした構成が提案されている。ここで、ピン挿入口の口周縁には、ピンを係合した状態で該ピンの頂部を包囲する壁部が設けられており、収納部側からピンを抜き取ることが極めて困難となっている。そのため、前記した封止状態を解除するためには、ピン挿入口の口周縁に設けられた壁部を全て又は部分的に切り落とし、さらにピンを切断しなければならず、開封した痕跡が残る。この構成にあっても、上記と同様に不正行為を防止することができ得る。
特許第3261084号公報 特開2006−247411号公報(「発明を実施するための最良の形態」、図7,8参照)
ところが、上記した特許文献1の構成にあっては、その締結螺子をその緊締方向と逆方向へ螺回する方法やその工具が知られるようになり、ボス部とフランジ部を破損することなく締結螺子を外し、開放した痕跡を残さずに、制御基板収納ケースが不正開放されてしまうという問題が生じてきた。そのため、かかる締結螺子だけでは、制御基板収納ケースの不正開放を確実に防止することができなくなっている。
また、上記した特許文献2の構成にあっては、略π字型のピンを収納部側から押し込むことから、該ピンの頂部が表側に露出しているため、その周囲の壁部を破壊することなくピンの頂部を切断することが可能であり、これによってピンを比較的容易に取り外すこともでき得る。そのため、ピンのみを破損して開放し、その後、別のピン(予備用に装着されたピン)により封止することにより、痕跡をほとんど残さずに開放することが可能である。このようにして不正開放されると、その痕跡がほとんど残らないため、不正開放の発見が遅れてしまい易く、遊技場に不利益が生じ易いという問題もある
本発明は、上記した問題を解決し、痕跡を残さずに開放することができない遊技機用の制御基板収納ケースを提供するものである。
本発明は、制御基板を収納して該制御基板の実装面側を覆うケース主体と、制御基板の裏面側を覆うようにケース主体に装着されるケース底体とを備え、ケース主体とケース底体とをその装着状態で封止するようにした遊技機用の制御基板収納ケースにおいて、ケース主体とケース底体とが、制御基板の板面方向に沿った前後方向へのみ相対的に移動可能としたものであって、ケース底体の一側縁に設けられた、表裏両側に開口する収納孔を備えた複数の封止主部と、ケース主体の一側縁に切断可能に設けられ且つ前記した装着状態で各封止主部の収納孔と表裏方向で連通する有天状の挿入溝を備えた、夫々の封止主部と対をなす複数の封止被着部と、前記装着状態で、封止主部の収納孔に裏側から押し入れられて該封止主部に係止されることにより、上端部が封止被着部の挿入溝へ挿入されて、ケース主体とケース底体とを前後方向移動不能に拘束する保持位置に位置決められるロック片とを備えてなるものであることを特徴とする遊技機用の制御基板収納ケースである。
かかる構成にあっては、ケース主体とケース底体とを装着状態として、封止主部の収納孔に押し入れたロック片を保持位置に位置決めすることにより、該ロック片が収納孔と該収納孔に連通する封止被着部の挿入溝とに差し通されて、いわゆる閂作用を生じるため、表裏方向と略直交する前後方向へ移動不能となってケース主体とケース底体とを封止するようにしたものである。そして、保持位置としたロック片は、収納孔と挿入溝との内部に保持されて封止主部と封止被着部とにより覆われていることから、封止主部との係止状態を解除したり、ロック片のみを切損する等して解除したりすることが実質的に不可能である。そのため、この封止状態を解除してケース主体とケース底体とを開放可能とするためには、当該封止被着部をケース主体から切断しなければならない。したがって、制御基板収納ケースを封止した後に開放した場合には、封止被着部を破損した確実に痕跡が残るため、当該制御基板収納ケースの不正開放を防ぐことができると共に、仮に不正開放された場合にもその痕跡を比較的容易に見つけることができるため、不正開放によって遊技場が被る不利益を可及的に抑制することができる。
尚ここで、制御基板を収納する制御基板収納ケースは、通常、遊技機に装着された状態で制御基板の実装面を視認可能とするために、制御基板の裏面側を覆うケース底体が遊技機に取り付けられる。そのため、当該制御基板収納ケースを遊技機に取り付けた状態では、収納孔の裏側開口が遊技機により被覆されることから、ロック片は外部から完全に覆われた状態となり、保持位置としたロック片のみを破損することができない。仮に、当該制御基板収納ケースを遊技機から取り外して、収納孔の裏側からロック片のみを破損する等して不正開放することが可能であるとしても、当該破損する行為に時間を費やしてしまうだけでなく、さらに制御基板収納ケースの取り外し及び取付けにも時間を費やしてしまうため、不正開放する行為を発見し易くなるため、その結果として不正開放の防止効果を高め得る。
上述した遊技機用の制御基板収納ケースにあって、ロック片は、その上端部に、下方へ傾斜して内外方向へ弾性変形可能な弾性係止爪部を備えてなる略矢印状を成し、封止主部の収納孔に裏側から押し入れられて、前記弾性係止爪部が外方へ拡開して収納孔の上部開孔周縁に係止されることにより、保持位置に位置決められるようにしたものである構成が提案される。ここで、収納孔としては、少なくとも表側端部を、弾性係止爪部を内方へ弾性変形させるように、内方へ延出した構成や、孔径が相対的に弾性係止爪部の拡開長さより短くなるように設定した構成などが好適に用い得る。
かかる構成のロック片としては、裏側から収納孔に押し入れることにより、その弾性係止爪部を内方へ弾性変形させつつ表方へ移動させることができ、弾性係止爪部が収納孔の表側から突出すると、この弾性係止爪部が外方へ拡開して当該収納孔の上部開孔周縁に係止されて保持位置に位置決められるものである。そのため、装着状態で保持位置とした場合には、上述したように、ロック片の弾性係止爪部が挿入溝内に配されて外部から完全に覆われているために、当該弾性係止爪部を内方へ弾性変形することができず、上部開孔周縁との係止状態を解除できない。
尚、ロック片は、保持位置とした場合に、その上端部を成す弾性係止爪部が挿入溝内にあり、かつ上端部を除く下部が収納孔内にあるため、上記した閂作用により封止主部と封止被着部とを前後方向移動不能に拘束できるようになっている。
上述した遊技機用の制御基板収納ケースにあって、ケース底体に設けられた封止主部は、その収納孔に裏側から押し入れられたロック片がその上端部を収納孔から表方へ突出しない仮止め位置に位置決められるように、収納孔内に、ロック片の弾性係止爪部を外方へ拡開して係止する仮止め係合部を備えてなるものである構成が提案される。
かかる構成にあっては、複数の封止主部毎に、その対の封止被着部とを拘束するための専用のロック片を、予め仮止め位置に保持しておくことができるものとなっている。これにより、当該制御基板収納ケースを正規に開放閉鎖できる回数に応じてロック片が準備されているため、開放閉鎖する度にロック片を用意する必要がなく、さらに、ロック片を別の部位に配設しておく必要もない。また、仮止め位置では、ロック片がその弾性係止爪部により収納孔内で係止されていることから、破損等することなく、当該係止を解除して収納孔外へ取り外すことができない。そのため、仮に、ロック片を破損等して不正開放された場合に、別の収納孔の仮止め位置に係止されているロック片を用いて当該不正開放を隠蔽する行為を行うことはできない。
尚、仮止め位置に係止したロック片は、当該制御基板収納ケースを持ち運ぶ際にも落下して紛失することがないという優れた利点も有する。
上述した遊技機用の制御基板収納ケースにあって、ケース底体に設けられた封止主部は、対となる封止被着部に前方から嵌め合わされて、装着状態で封止被着部の少なくとも前面側を被覆する前部被覆部を備えてなるものである構成が提案される。ここで、前部被覆部としては、封止主部の収納孔と封止被着部の挿入溝との境界を、その前方および側方から覆うことができるように形成される構成が好適である。
かかる構成にあっては、装着状態で、封止主部の収納孔と封止被着部の挿入溝との境界が前部被覆部により覆われるため、保持位置としたロック片を外部から覆い隠す作用が向上する。これにより、例えば、前記境界から薄板などを侵入させて、ロック片を切断したり内方へ変形させるなどの不正行為を確実に防止でき得る。而して、不正開放を防止するという本発明の作用効果が一層向上する。
本発明の遊技機用の制御基板収納ケースは、上述したように、ケース主体とケース底体との装着状態で、裏側から収納孔に押し入れられたロック片を、その上端部が当該収納孔と連通する挿入溝に挿入された保持位置で位置決められることにより、ケース主体とケース底体とを前後方向移動不能に拘束して封止するようにしたものであるから、保持位置に位置決められたロック片が封止主部と封止被着部とにより覆われるため、前記封止を解除して開放するためには、当該封止被着部をケース主体から切断することを要する。そして、例えばロック片のみを破損する等して不正開放することできない。そのため、封止後に開放されれば、その開放した痕跡(封止被着部の切断痕)が確実に残ることから、当該制御基板収納ケースの不正開放を防ぐことができると共に、仮に不正開放されても容易に発見できるため、遊技場の被る被害を最小限に抑制することができ得る。
上述した遊技機用の制御基板収納ケースにあって、弾性係止爪部を上端部に形成した略矢印状のロック片は、収納孔に押し入れられて、弾性係止爪部が外方へ拡開して収納孔の上部開孔周縁に係止されることにより、保持位置に位置決められるものとした場合には、装着状態でロック片を保持位置とすれば、弾性係止爪部が封止被着部に完全に覆われることから、該弾性係止爪部を保持位置から解除することができず、上記した不正開放を防止する作用効果が一層適正に生じ得る。
上述した遊技機用の制御基板収納ケースにあって、封止主部の収納孔内に設けられた仮止め係合部に、ロック片の弾性係止爪部を外方へ拡開して係止することにより、当該ロック片を収納孔から表方へ突出しない仮止め位置に位置決めするようにした構成の場合には、ロック片を各収納孔の仮止め位置に予め保持することによって、封止する際に、各収納孔に保持したロック片を用いることができる。また、仮止め位置に位置決められたロック片は、当該制御基板収納ケースを運搬する際に、落下する等して紛失することもない。
上述した遊技機用の制御基板収納ケースにあって、封止主部が、装着状態で封止被着部の少なくとも前面側を被覆する前部被覆部を備えた構成とした場合には、封止主部の収納孔と封止被着部の挿入溝との境界が前部被覆部により覆われるため、ロック片を外部から覆う作用が向上する。したがって、上述した不正開放を防止するという本発明の作用効果が一層向上する。
本発明にかかる制御基板収納ケース1の分解斜視図である。 (A)制御基板収納ケース1の装着状態を示す斜視図と、(B)P部拡大図である。 制御基板収納ケース1の、(A)平面図と、(B)L−L断面図である。 装着状態でロック片51を、(A)仮止め位置に保持した状態と、(B)保持位置に保持した状態とを示す拡大縦断面図である。 封止後に封止被着部41を切り離した状態を示す斜視図である。
本発明の実施例を、添付図面を用いて詳述する。
本実施例の遊技機用の制御基板収納ケース1は、パチンコ遊技機やスロットマシンの所定位置に配設されるものである。尚、本実施例にあって、制御基板収納ケース1のケース底体3側を裏側としケース主体2側を表側とし、その表裏方向と直交するケース主体2およびケース底体3の長手方向を前後方向としている。
上記の制御基板収納ケース1にあっては、図1〜3のように、例えばパチンコ遊技機の裏面側の所定位置に固定されるケース底体3と、該ケース底体3に対向するように開口された矩形筐体状のケース主体2とを備えてなる。ここで、ケース主体2には、制御基板8がその実装面8aを覆うようにして収納される(図3(B)参照)。そして、ケース主体2とケース底体3とは、前記制御基板6の板面方向に沿った前後方向にスライドさせることにより、開閉することができる構成となっている。ケース主体2とケース底体3は、透明性の樹脂素材から成形されており、後述する制御基板8を外部から視認可能としている。
尚、上記したケース主体2に収納される制御基板8には、プリント配線板(図示せず)、その上面に夫々配設された中央制御装置CPUや記憶装置ROMや記憶装置RAMなどの電子部品(図示せず)、該制御基板と他の制御基板や駆動装置などと電気的に接続するケーブルが連結されるコネクタ(図示せず)などを備えている。そして、前記電子部品やコネクタなどが配設されている面側が、実装面8aである。また、前記記憶装置ROMには、大当り発生確率などの当該遊技機の遊技を統括的に制御するための遊技制御内容が書き込まれている。
上記したケース底体3は、図1のように、略長方形板状の底面部11と、該底面部11の対向する二つの長辺から夫々表方へ起立する側壁部12,12と、底面部11の片方の短辺から表方へ起立する側壁部13とから構成されている。そして、前記の互いに対向する長手方向の側縁部12,12には、その上端縁から内方へ突出する複数の摺動支持縁部15が夫々形成されている。また、側壁部13の両側部には、嵌入口17,17が前後方向へ貫通するように設けられている。さらに、底面部11の、側壁部13が形成されていない他方の短辺には、その面方向に沿って外方へ突出する複数の嵌合突部16が設けられている。尚、ケース底体3にあっては、片方の短辺に設けられた側壁部13に対向して、もう片方の短辺に沿うように、ケース主体2を挿通するための挿通開口部14が構成されている。
一方、上記したケース主体2は、ケース底体3の底面部11により閉鎖される長方形状の開口部(図示省略)を裏側に有する矩形筐体状を成し、表側の主面部21と、該主面部21より背の低い副面部22,23,24と、互いに対向する長辺に沿った帯状の摺動側縁部25,25と、該摺動側縁部25,25から裏方へ起立する側壁部27,27と、互いに対向する短辺に沿った裏方へ起立する側壁部28,29とから構成されている。そして、このケース主体2は、その四隅に夫々に螺子孔(図示省略)が形成されており、該螺子孔を介して所定の螺子により制御基板8を螺合して収納する。ここで、制御基板8は、各電子部品などを実装した実装面8aをケース主体2内に配するように、ケース主体2に取り付けられる(図3(B)参照)。これにより、制御基板8の実装面8aを、外部から視認可能としつつ保護している。また、ケース主体2の副面部22,23,24には、制御基板8を取り付けた状態でそのコネクタに対向する位置に開口部(図示省略)が形成されており、該コネクタの上部または全体が外部に露出するようにしている。これにより、制御基板収納ケース1を封印した状態で、各コネクタに所定のケーブルを接続したり取り外したりすることができるようになっている。さらに、ケース主体2に制御基板8を取り付けた状態で、該制御基板8がケース主体2の側壁部27,28,29よりも裏方へ突出しないようにしている。
このケース主体2とケース底体3とは、ケース主体2の摺動側縁部25,25を、ケース底体3の底面部11と摺動支持縁部15との間に嵌入することにより、該底面部11の面方向に沿った前後方向(長手方向)へ相対的に移動可能となっている。すなわち、ケース主体2の側壁部28を先頭として、ケース底体3の側壁部13と対向する挿通開口部14から、該ケース底体3の底面部11の面方向に沿って嵌入して前方へ移動する。そして、ケース主体2の側壁部28とケース底体3の側壁部13とが最接近するまで移動させることにより、図2(A)および図3(A)のように、ケース主体2の開口部26がケース底体3の底面部11により閉鎖される。このようにケース主体2とケース底体3とは、相対的に前後方向(長手方向)に沿って移動(スライド)させることによって開閉できるようになっている。
ここで、ケース主体2は、ケース底体3の底面部11と各摺動支持縁部15とにより表裏方向への移動を拘束され、さらに、ケース底体3の側壁部12,12により短辺方向(底面部11の面方向で長手方向と直交する方向)への移動を拘束される。このように、ケース主体2とケース底体3とは、長手方向への移動のみが可能であり、この移動により開閉できるようになっている。そして、ケース底体3は、矩形筐体状のケース主体2の裏側開口部を閉鎖する蓋としての役割を有している。
尚、ケース主体2の開口部26とケース底体3の底面部11により閉鎖された状態(図2(A)および図3)が、本発明にかかる装着状態である。また、前記スライドする長手方向が、本発明にかかる前後方向であり、本実施例にあっては、ケース底体3の側壁部13に向かう方向を前方とし、逆向きを後方としている。ここで、前後方向は、上記した表裏方向と略直交する方向となっている。
また、本実施例にあって、ケース主体2の側壁部28には、その裏端の両側に、長手方向へ沿って突出する板状の嵌入突部30,30が設けられており、上記の装着状態で、ケース底体3の側壁部13に設けられた嵌入口17,17に夫々に嵌入する。さらに、ケース主体2の側壁部29に、上記の装着状態で、ケース底体3の各嵌合突部16を夫々に嵌入する複数の嵌合孔(図示せず)が形成されている。
次に本発明の要部について説明する。
上記したケース底体3の側壁部13には、図1のように、表裏方向へ貫通する収納孔32を備えた封止主部31が複数並設されている。ここで、本実施例にあっては、二つの封止主部31が並設されている構成としている。
上記した封止主部31の収納孔32は、その孔断面が、側壁部13に沿った方向を長尺とし且つ前後方向を短尺とする略長方形状を成すように形成されている(図4参照)。そして、収納孔32は、図4のように、その上部(表側部分)に、短尺の孔内面を内方へ徐々に傾斜させた傾斜内面34,34が形成されてなる。さらに、傾斜内面34,34の下方には、その短尺の孔内面から内方へ突出する仮止め係合部33,33が設けられている。
封止主部31には、図1,2のように、その前面側に、収納孔32の表側開口よりも表方へ起立する前部被覆部36が形成されている。この前部被覆部36は、前面を覆う正面部36aと、その両側端から後方へ延出する延出側部36b,36cと、上端(表端)から後方へ延出する延出表部36dとから構成されている。さらに、二つの封止主部31にあって、互いに外側となる延出側部36bは、外側から収納孔32を隠すように後方へ突出した形状に形成されている。また、この前部被覆部36には、その正面部36aに前後方向に貫通する嵌入口39が形成されている。
一方、ケース主体2の一側の側壁部28には、上記した封止主部31と夫々に対となる二つの封止被着部41が並設されている。この封止被着部41は、ケース主体2の側壁部28から前方へ突出する細杆状の接続杆部40,40を介して当該側壁部28に連成されている。ここで、接続杆部40,40は、ニッパ等の工具により比較的容易に切断され得ることから、切断によって、封止被着部41をケース主体2から切り離すことできる(図5参照)。
この封止被着部41には、裏方に開口し且つ表方を閉鎖した有天状の挿入溝42が設けられている(図4参照)。この挿入溝42は、ケース主体2とケース底体3との装着状態で、対となる封止主部31の収納孔32と表裏方向で連通するように形成されている。そのため、装着状態では、封止主部31の収納孔32が、封止被着部41によって表側から完全に閉鎖される。さらに、この封止被着部41は、装着状態で、上記した封止主部31の前部被覆部36に後方から嵌入する(図2参照)。そして、封止被着部41と封止主部31の前部被覆部36とが嵌合した状態では、前部被覆部36によって、封止主部31の収納孔32と封止被着部41の挿入溝42との境界を外部から覆っている。これにより、装着状態で、収納孔32と挿入溝42との境界に刃物等を侵入させることができなくなっている。尚、前部被覆部36は、前記境界の後方を覆っていないが、後方にはケース主体2の側壁部28が近接していることから、前記のように刃物等が侵入できない。同様に、並設された二つの封止主部31(および封止被着部41)の間となる側方からも前記境界を覆っていないが、互いの封止主部31が近接していることから、刃物等が侵入できない。
さらに、この封止被着部41には、その前面から前方へ突出する嵌合突部49が形成されている。この嵌合突部49は、ケース主体2とケース底体3とを装着状態とする際に、封止被着部41が封止主部31の前部被覆部36することに先だって、該前部被覆部36の嵌入口39へ嵌入するようになっている。これにより、封止被着部41の挿入溝42と封止主部31の収納孔32とを表裏方向で連通する位置を正確に位置決められるようにしている。
また、上記した封止主部31の収納孔32内には、該封止主部31と封止被着部41との前後方向移動を拘束するためのロック片51が保持される。このロック片51は、図4のように、収納孔32の孔断面形状とほぼ相似する板状の嵌入底板部52と、該嵌入底板部52から上方へ起立する主片部53と、該主片部53から上方へ突出してさらに外方へ湾曲して下方へ傾斜する弾性係止爪部54,54とから構成されている。ここで、主片部53は、断面I字形を成し、その両側から夫々に前記した弾性係止爪部54,54が上方へ突成されている。二つの弾性係止爪部54,54は、細板状を成し、互いに平行となるように上方へ突出し、その上端で夫々に外方へ湾曲して下方へ傾斜する形状に形成されている。この弾性係止爪部54,54は、夫々に内外方向へ弾性変形可能となっている。尚、この弾性係止爪部54,54を上端部に設けていることにより、ロック片51は略矢印状に形成されてなるものとなっている。
このようなロック片51は、封止主部31の収納孔32内にその裏側から押し入れられることにより、上記した仮止め係合部33,33を、弾性係止爪部54,54が内方へ弾性変形することによって越えると、図4(A)のように、仮止め係合部33,33上で外方へ拡開して該仮止め係合部33,33に係止される。このロック片51が仮止め係合部33,33により位置決められる位置が、本発明にかかる仮止め位置(図4(A))である。ここで、ロック片51の弾性係止爪部54,54は、上記のように下方(裏方)へ傾斜する略矢印状であることから、仮止め係合部33,33上で拡開すれば、上方(表方)から内方へ弾性変形する外力が作用しない限り裏方へ移動させることができず、前記の仮止め位置に位置決められる。さらに、収納孔32は、上述したように、その上部に傾斜内面34,34を備える構成であるから、仮止め位置に位置決められたロック片51は、表方へ押し込む外力が作用しなければ表方へ移動できず、当該仮止め位置に保持される。これにより、封止主部31の収納孔32内に仮止めされたロック片51は、当該ケース底体3(およびケース主体2)を運搬する際にも落下することが無く、紛失することも無い。また、仮止め係合部33,33に係止したロック片51の仮止め位置では、該ロック片51の上端が当該収納孔32の上方へ突出しないようにしている。これにより、仮止め位置に位置決められたロック片51が、ケース主体2とケース底体3との前後方向移動を妨げないようになっている。
仮止め位置に位置決められたロック片51は、さらに裏側から表方へ押し込まれることによって、弾性係止爪部54,54が収納孔32の傾斜内面34,34により内方へ弾性変形しつつ表方へ移動し、収納孔32の上方へ出ると、図4(B)のように、弾性係止爪部54,54が外方へ拡開して、当該収納孔32の上部孔周縁の孔上面部38に係止される。これにより、ロック片51は、本発明にかかる保持位置(図4(B))に位置決められる。ここで、ロック片51は、上記と同様に、その弾性係止爪部54,54を内方へ弾性変形する外力が作用しない限り裏方へ移動させることができない。さらに、ロック片51は、前記の保持位置で、上記した嵌入底板部52が仮止め係合部33,33により表方への移動を阻まれるようにしていることから、表方へも移動不能となる。以上のことから、ロック片51は、保持位置まで押し込められると、該保持位置で保持される。
上記したロック片51による封止態様について説明する。
ケース主体2とケース底体3とを装着状態として、一方の封止主部31の収納孔32内の仮止め位置(図4(A)参照)に保持されたロック片51を表方へ押し込む。これにより、ロック片51が保持位置に位置決められると、図4(B)のように、当該ロック片51の上端部を構成する弾性係止爪部54,54が、当該封止主部31と対の封止被着部41の挿入溝42内に挿入した状態で保持される。この場合、ロック片51は、収納孔32と挿入溝42との両方に差し入れられていることから、その閂作用によって、封止主部31と封止被着部41とを前後方向へ移動不能とする。これにより、封止主部31が設けられたケース底体3と封止被着部41が設けられたケース主体2とを、前後方向移動不能に拘束するため、装着状態で封止することができる。ここで、封止した状態では、ロック片51の弾性係止爪部54,54が封止被着部41により覆われていることから(図2参照)、上記のように弾性係止爪部54,54に内方変形させる外力を作用させることができない。そのため、ロック片51のみをその保持位置から移動させることができず、前記した封止状態が確実に保たれ得る。
このようにロック片51により封止後に開封する場合には、封止被着部41とケース主体2とを連成した接続杆部40,40を切断することにより、図5のように、ケース主体2とケース底体3とを前後方向移動可能となる。すなわち、封止後に正規に開放する際には、ロック片51を保持位置とした封止被着部41をケース主体2から切り離し、ケース主体2とケース底体3とを相対的に前後方向へ移動させることにより開放する。そして、この開放後には、接続杆部40の切断した痕跡が残ることから、この痕跡によって開放されたことが確実かつ容易に分かるようになっている。尚、仮に当該制御基板収納ケース1を不正に開放するために、前記のように接続杆部40,40を切断すれば、その後に再び閉鎖しても切断の痕跡が残ることから、不正開放されたことが確実に分かる。そのため、不正開放を防止することもできる。
また、上記のように封止した状態では、保持位置のロック片51が封止主部31と封止被着部41とにより覆われている(図2,4参照)。そして、封止主部31の収納孔32と封止被着部41の挿入溝42との境界も前部被覆部36により覆われていることから、例えば、収納孔32と挿入溝42との境界に隙間をつくって、該隙間から刃物や薄板などを侵入させることもできない。そのため、封止主部31や封止被着部41を変形または壊すことなく、ロック片51を保持位置から解除することが実質的に不可能である。仮に、不正開放する場合には、上記した正規の開放と同様に封止被着部41を切り離すか、又は、封止主部31又は封止被着部41を変形したり壊すことが必要となる。そのため、不正開放する場合にも、その開放した痕跡が確実に残ることから、不正開放を防止することができ得る。
尚、封止状態で、収納孔32の裏側からであれば、ロック片51に外部より直接的な作用を加えることも可能である。しかし、収納孔32の裏側は、ケース底体3が遊技機に取り付けられている状態では、該遊技機により覆われていることから、前記のように収納孔32の裏側から直接的な作用を生じさせることができない。仮に、不正開放するために当該制御基板収納ケース1を遊技機から取り外したとしても、ロック片51による封止を解除するためには、その弾性係止爪部54,54による係止状態を解除するように当該ロック片51を壊さなければならない。しかし、ロック片51は、収納孔32内に嵌入していること、嵌入底板部52が収納孔32に嵌め合わされていること、嵌入底板部52と断面I字形の主体部53aとを介して弾性係止爪部54,54が形成されていることから、係止状態を解除できるように収納孔32の裏側から破壊することは極めて困難である。これにより、収納孔32と挿入溝42とに差し入れられたロック片51を切断することができない。
一方、本実施例の制御基板収納ケース1は、一対の封止主部31と封止被着部41とを二組備えてなることから、一方の封止主部31と封止被着部41とをロック片51により拘束して封止することができる。そのため、封止後に正規に開放した場合、ケース主体2とケース底体3とを再度閉鎖して装着状態とした後に、他方の封止主部31と封止被着部41とをロック片51により同様に拘束して封止することができる。したがって、遊技機に取り付けられた後に、故障やメンテナンス等により正規に一度開放しても、再び同様に封止することができる。ここで、ロック片51は、封止前に、夫々の封止主部31の収納孔32内の仮止め位置に保持されていることから、それぞれを封止する際には、各収納孔32内に仮止めされたロック片51を用いることができる。そして、封止前にあっても、ロック片51は、上記のように仮止め位置に位置決められて保持され、運搬の際にあっても落下することが無いため、予め各収納孔32内に保持しておくことにより、保持位置に押し込む作業のみで容易に封止することができる。
尚、本実施例にあって、ケース底体3の側壁部13には、図1〜3のように、二つの封止主部31の間に螺子孔(図示省略)を備えたボス部61が設けられていると共に、ケース主体2の側壁部28には、装着状態で前記ボス部61と対応するように、前記螺子孔に螺着される螺子の頭部を係止するフランジ部62が設けられている。そして、ケース主体2とケース底体3との装着状態で、所定の螺子によりフランジ部62とボス部61とを螺合することにより、封止した状態でロック片51に作用する負荷を低減するようにしている。
本実施例の制御基板収納ケース1は、ケース主体2に制御基板8を装着した後に、該ケース主体2とケース底体3とを閉鎖して装着状態とし、一方の封止主部31の収納孔32内に保持されたロック片51を表方へ押し込んで保持位置に位置決めすることにより、当該ロック片51の上端部が封止被着部41の挿入溝42に挿入されて、当該封止主部31と封止被着部41との前後方向移動を拘束する。これにより、ケース主体2とケース底体3との前後方向移動が拘束されることから、当該制御基板収納ケース1を封止できる。この後に、正規に開放する場合には、ロック片51により封止主部31と拘束されている封止被着部41を、ケース主体2から切り離す。これにより、ケース主体2とケース底体3とを装着状態(閉鎖状態)から前後方向へ移動することにより開放することができ得る。一旦開放した後にあっても、ケース主体2とケース底体3とを装着状態して、もう一方の封止主部31と封止被着部41とをロック片51により拘束することによって、同様に封止することができる。
この制御基板収納ケース1を不正開放しようとする場合、上記のように正規開放と同様に封止被着部41を切断するか、封止主部31や封止被着部41を破壊するなどしなければ、封止解除することができない。そのため、不正開放の場合にも、その痕跡が確実に残り、この痕跡によって、不正開放されたことを確実かつ容易に知ることができ、不正開放を防止する効果が高い。
さらに、保持位置のロック片51は、その上端部(弾性係止爪部54,54)が封止被着部41の挿入溝42内に挿入された状態で保持されており、当該挿入により前後方向移動不能とする作用効果を奏するものである。そのため、ロック片51と封止被着部41とが直接固定されていない。これにより、封止被着部41をケース主体2から切り離した後には、当該封止被着部41を封止主部31から比較的容易に取り外すことが可能であり、取り外せば、保持位置のロック片51の弾性係止爪部54,54が露出する。このように露出した弾性係止爪部54,54は、内方へ弾性変形させることができるため、破損することなく、保持位置から解除し、さらに仮止め位置からも解除することによって、封止主部31の収納孔32から取り出すことができ得る。これに伴い、仮に、封止後に開放して次に封止する場合に、誤って封止用のロック片51を破損してしまったとしても、前記のように、前の封止に用いたロック片51を代用することができ、正常に封止することが可能である。
上述した本実施例の構成にあっては、一対の封止主部と封止被着部とを二組設けた構成であるが、その他の構成として、三組、四組等のように複数配設しても良い。また、ロック片としては、矢印状の弾性係止爪部を、平行に配設した二つの細板部から外方へ延出した構成したものであるが、その他の構成として、一つの細板部から両外方へ延出した構成とすることもできる。
本発明にあっては、上述した実施例に限定されるものではなく、その他の構成についても、本発明の趣旨の範囲内で適宜変更可能である。
1 制御基板収納ケース(遊技機用の制御基板収納ケース)
2 ケース主体
3 ケース底体
8 制御基板
8a 実装面
31 封止主部
32 収納孔
33 仮止め係合部
36 前部被覆部
38 孔上面部(上部開孔周縁)
41 封止被着部
42 挿入溝
51 ロック片
54 弾性係止爪部

Claims (2)

  1. 制御基板を収納して該制御基板の実装面側を覆うケース主体と、制御基板の裏面側を覆うようにケース主体に装着されるケース底体とを備え、ケース主体とケース底体とをその装着状態で封止するようにした遊技機用の制御基板収納ケースにおいて、
    ケース主体とケース底体とが、制御基板の板面方向に沿った前後方向へのみ相対的に移動可能としたものであって、
    ケース底体の一側縁に設けられた、表裏両側に開口する収納孔を備えた複数の封止主部と、
    ケース主体の一側縁に切断可能に設けられ且つ前記した装着状態で各封止主部の収納孔と表裏方向で連通する有天状の挿入溝を備えた、夫々の封止主部と対をなす複数の封止被着部と、
    前記装着状態で、封止主部の収納孔に裏側から押し入れられて該封止主部に係止されることにより、上端部が封止被着部の挿入溝へ挿入されて、ケース主体とケース底体とを前後方向移動不能に拘束する保持位置に位置決められるロック片と
    を備え、
    ロック片は、その上端部に、下方へ傾斜して内外方向へ弾性変形可能な弾性係止爪部を備えてなる略矢印状を成し、封止主部の収納孔に裏側から押し入れられて、前記弾性係止爪部が外方へ拡開して収納孔の上部開孔周縁に係止されることにより、保持位置に位置決められるようにしたものであり、
    さらにケース底体に設けられた封止主部は、その収納孔に裏側から押し入れられたロック片がその上端部を収納孔から表方へ突出しない仮止め位置に位置決められるように、収納孔内に、ロック片の弾性係止爪部を外方へ拡開して係止する仮止め係合部を備えてなるものであることを特徴とする遊技機用の制御基板収納ケース。
  2. ケース底体に設けられた封止主部は、対となる封止被着部に前方から嵌め合わされて、装着状態で封止被着部の少なくとも前面側を被覆する前部被覆部を備えてなるものであることを特徴とする請求項1に記載の遊技機用の制御基板収納ケース。
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