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JP5202882B2 - 故障状態の間、電気エネルギーを吸収するための回路を備えた、超微小電気機械システムベースアークレススイッチング - Google Patents
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JP5202882B2 - 故障状態の間、電気エネルギーを吸収するための回路を備えた、超微小電気機械システムベースアークレススイッチング - Google Patents

故障状態の間、電気エネルギーを吸収するための回路を備えた、超微小電気機械システムベースアークレススイッチング Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、一般に、電流経路を流れる電流をスイッチオフするためのスイッチングデバイスに関し、より詳細には超微小電気機械システムベーススイッチングデバイスに関する。
本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている、2005年12月20日出願の米国特許出願第11/314,336号(弁理士事件整理番号第162711−1号)の一部継続出願である。
遮断器は、回路の故障に起因する損傷から電気設備を保護するように設計された電気デバイスである。従来のほとんどの遮断器は、伝統的に、かさばる電気機械スイッチを備えている。残念なことには、これらの従来の遮断器はサイズが大きく、そのためにスイッチング機構を駆動するための大きな力の使用が余儀なくされている。また、これらの遮断器のスイッチは、通常、動作速度が比較的遅い。さらに、これらの遮断器は、不利なことにはその構築が複雑であり、したがって製造に経費がかかっている。また、従来の遮断器の場合、スイッチング機構の接点が物理的に分離すると、通常、接点と接点の間にアークが形成される。このアークは、回路内の電流が停止するまで電流を流し続ける。さらに、アークと結合したエネルギーは、接点を著しく損傷し、かつ/または人員を火傷させることがある。
米国特許出願公開第2005/0146814号
高速スイッチングアプリケーションには、低速電気機械スイッチの代替として高速固体スイッチが使用されている。理解されるように、これらの固体スイッチは、制御された電圧またはバイアスを印加することによって導通状態と非導通状態の間をスイッチングしている。たとえば固体スイッチを逆バイアスすることによってスイッチを非導通状態に移行させることができる。しかしながら、固体スイッチは、接点と接点の間に物理的なギャップを生成しないため、固体スイッチが非導通状態にスイッチされると、漏れ電流が流れる。また、内部抵抗のため、固体スイッチが導通状態で動作すると、電圧が降下する。電圧降下および漏れ電流は、いずれも、正規の動作環境下における、スイッチの性能および寿命に悪影響を及ぼすことになる過剰な熱の発生の一因になっている。さらに、少なくとも一部には、固体スイッチと結合した固有漏れ電流のため、固体スイッチを遮断器適用例に使用することは不可能である。
要約すると、本発明の技法の態様によれば、システムが提供される。システムは、超微小電気機械システムスイッチを備えている。平衡ダイオードブリッジは、超微小電気機械システムスイッチの接点と接点の間のアークの形成を抑制するように構成されている。パルス回路は、平衡ダイオードブリッジに結合されている。パルス回路は、平衡ダイオードブリッジにパルス電流を流すためのパルス信号を形成するように適合されたパルスコンデンサを備えている。パルス信号は、超微小電気機械システムスイッチに結合された負荷回路の故障状態に応じて生成される。エネルギー吸収回路は、パルス回路に並列回路で結合されている。エネルギー吸収回路は、故障状態によって生じる電気エネルギーを、パルス回路によるパルス信号の形成に影響を及ぼすことなく吸収するように適合されたエネルギー吸収コンデンサを備えている。
本発明の技法の他の態様によれば、システムが提供される。システムは、システムを第1のスイッチング状態から第2のスイッチング状態にスイッチするように構成された超微小電気機械システムスイッチを備えたスイッチング回路を備えている。アーク抑制回路は、スイッチング回路に結合されている。アーク抑制回路は、超微小電気機械システムスイッチの接点と接点の間のアークの形成を抑制するように構成されている。検出回路は、アーク抑制回路に結合されており、故障状態の存在を決定するように構成されている。パルス回路は、アーク抑制回路および検出回路に結合されており、故障状態に応じてパルス信号を形成するように構成され、パルス信号は、超微小電気機械システムスイッチが開くと、アーク抑制回路に印加される。エネルギー吸収回路は、パルス回路に並列回路で結合されている。エネルギー吸収回路は、故障状態によって生じる電気エネルギーを、パルス回路によるパルス信号の形成に影響を及ぼすことなく吸収するように適合されている。
本発明のこれらおよび他の特徴、態様ならびに利点については、添付の図面を参照して以下の詳細な説明を読めば、より深く理解されよう。図において、同様の文字は、すべての図面を通して同様の部品を表している。
以下、本明細書において、本発明の1つまたは複数の実施形態による超微小電気機械システムベースアークレススイッチングのためのシステムおよび方法について説明する。以下の詳細な説明では、本発明の様々な実施形態を完全に理解するために多数の特定の詳細が示されている。しかしながら、これらの特定の詳細がなくても本発明の実施形態を実践することができること、示されている実施形態に本発明が限定されないこと、および様々な代替実施形態で本発明を実践することができることは当業者には理解されよう。他の実施例では、良く知られている方法、手順およびコンポーネントについては、ここではその詳細な説明は省略されている。
また、様々な動作は、本発明の実施形態を理解するために役に立つ方法で実行される複数の離散段階として説明されている。しかしながら、本明細書において説明されている動作の順序は、それらの動作をその通りの順序で実行しなければならないことを暗に意味しているものと解釈してはならず、さらにはそれらの動作が順序依存性であることを暗に意味しているものと解釈してはならない。また、繰り返し使用されている「一実施形態では」という表現は、そういう場合もあるが、必ずしも同じ実施形態を意味しているわけではない。最後に、本出願で使用されている、「を備えた」、「を含む」、「を有する」などの用語は、特に指示がない限り、同義語であることが意図されている。
図1は、本発明の態様による例示的アークレス超微小電気機械システムスイッチ(MEMS)ベーススイッチングシステム10のブロック図を示したものである。現在、MEMSは、一般に、超微小製造技術を使用して、たとえば機能的に全く異なる複数のエレメント、たとえば機械エレメント、電気機械エレメント、センサ、アクチュエータおよびエレクトロニクスを共通の基板の上に統合することができるミクロンスケールの構造を意味している。しかしながら、MEMSデバイスに現在利用可能な多くの技法および構造は、ここ数年のうちにナノ技術をベースとするデバイス、たとえば、場合によってはサイズが100ナノメートルより小さい構造を介して利用可能になることが予想されている。したがって本明細書全体を通して記述されている実例実施形態は、たとえMEMSベーススイッチングデバイスを意味しているとしても、本発明の発明態様は広義に解釈すべきであり、ミクロンサイズのデバイスに制限すべきではない。
図1に示すように、アークレスMEMSベーススイッチングシステム10は、MEMSベーススイッチング回路12およびアーク抑制回路14を備えている。アーク抑制回路14は、MEMSベーススイッチング回路12に動作結合されている。特定の実施形態では、MEMSベーススイッチング回路12は、その全体をアーク抑制回路14と共に、たとえば単一パッケージ16内に統合することができる。他の実施形態では、MEMSベーススイッチング回路12のうちの特定の部分のみ、または特定のコンポーネントのみをアーク抑制回路14と共に統合することができる。
現在企図されている、図2〜5を参照して以下でより詳細に説明する構成では、MEMSベーススイッチング回路12は、1つまたは複数のMEMSスイッチを備えることができる。また、アーク抑制回路14は、平衡ダイオードブリッジおよびパルス回路を備えることができる。さらに、アーク抑制回路14は、1つまたは複数のMEMSスイッチの接点と接点の間のアークの形成の抑制が容易になるように構成することができる。アーク抑制回路14は、交流(AC)または直流(DC)に応じたアークの形成の抑制が容易になるように構成することができることに留意されたい。
次に図2を参照すると、一実施形態による、図1に示す例示的アークレスMEMSベーススイッチングシステムの略図18が示されている。図1を参照して言及したように、MEMSベーススイッチング回路12は、1つまたは複数のMEMSスイッチを備えることができる。図に示す実施形態では、第1のMEMSスイッチ20は、第1の接点22、第2の接点24および第3の接点26を有するものとして示されている。一実施形態では、第1の接点22はドレインとして構成することができ、第2の接点24はソースとして構成することができ、また、第3の接点26はゲートとして構成することができる。さらに、図2に示すように、電圧スナッバ回路33をMEMSスイッチ20に並列に結合し、以下でより詳細に説明するように、接点が高速で分離している間、電圧のオーバシュートを制限するように構成することができる。特定の実施形態では、スナッバ回路33は、スナッバ抵抗(図示せず)に直列に結合されたスナッバコンデンサ(図示せず)を備えることができる。スナッバコンデンサを使用することにより、MEMSスイッチ20の一連の開動作の間、過渡電圧の共有を容易に改善することができる。また、スナッバ抵抗を使用することにより、MEMSスイッチ20の閉動作の間、スナッバコンデンサによって生成されるあらゆる電流パルスを抑制することができる。他の特定の実施形態では、電圧スナッバ回路33は、金属酸化物バリスタ(MOV)(図示せず)を備えることができる。
本発明の技法の他の態様によれば、負荷回路40を第1のMEMSスイッチ20に直列に結合することができる。負荷回路40は、電圧源VBUS44を備えることができる。負荷回路40は、さらに、負荷インダクタンス46LLOADを備えることも可能である。負荷インダクタンスLLOAD46は、負荷回路40から見た負荷インダクタンスとバスインダクタンスの総合インダクタンスを表している。負荷回路40は、負荷回路40から見た総合負荷抵抗を表す負荷抵抗RLOAD48を備えることも可能である。参照数表示50は、負荷回路40および第1のMEMSスイッチ20を通って流れることができる負荷回路電流ILOADを表している。
また、図1を参照して言及したように、アーク抑制回路14は、平衡ダイオードブリッジを備えることができる。図に示す実施形態では、平衡ダイオードブリッジ28は、第1の分岐29および第2の分岐31を有するものとして示されている。本明細書に使用されているように、「平衡ダイオードブリッジ」という用語は、第1および第2の両方の分岐29、31の両端間の電圧降下が実質的に等しくなるように構成されたダイオードブリッジを意味するべく使用されている。平衡ダイオードブリッジ28の第1の分岐29は、互いに結合されて第1の直列回路を形成している第1のダイオードD1 30および第2のダイオードD2 32を備えることができる。同様に、平衡ダイオードブリッジ28の第2の分岐31は、互いに動作結合されて第2の直列回路を形成している第3のダイオードD3 34および第4のダイオードD4 36を備えることができる。
一実施形態では、第1のMEMSスイッチ20は、平衡ダイオードブリッジ28の中点の両端間に並列に結合することができる。平衡ダイオードブリッジの中点は、第1のダイオード30と第2のダイオード32の間に位置している第1の中点、および第3のダイオード34と第4のダイオード36の間に位置している第2の中点を備えることができる。また、第1のMEMSスイッチ20および平衡ダイオードブリッジ28は、平衡ダイオードブリッジ28、詳細にはMEMSスイッチ20への接続部によって生じる寄生インダクタンスの最小化を容易にするために、緊密にパッケージすることができる。本発明の技法の例示的態様によれば、第1のMEMSスイッチ20および平衡ダイオードブリッジ28は、MEMSスイッチ20がターンオフしている間、負荷電流の移行をダイオードブリッジ28に伝える際に、第1のMEMSスイッチ20と平衡ダイオードブリッジ28の間の固有インダクタンスによって、MEMSスイッチ20のドレイン22とソース24の両端間の電圧の数パーセント未満のdi/dt電圧が生成されるように互いに配置されていることに留意されたい。これについては以下でより詳細に説明する。一実施形態では、第1のMEMSスイッチ20は、MEMSスイッチ20とダイオードブリッジ28を相互接続しているインダクタンスを最小化するために、平衡ダイオードブリッジ28と共に単一パッケージ38内に統合することができ、あるいは、適宜、同じダイ内に統合することができる。
また、アーク抑制回路14は、平衡ダイオードブリッジ28に動作結合されたパルス回路52を備えることができる。パルス回路52は、スイッチ条件を検出し、かつ、スイッチ条件に応じてMEMSスイッチ20の開動作を開始するように構成することができる。本明細書に使用されているように、「スイッチ条件」という用語は、MEMSスイッチ20の現在の動作状態を変化させるための引き金になる条件を意味している。たとえば、このスイッチ条件によってMEMSスイッチ20を第1の閉状態から第2の開状態へ変化させ、あるいはMEMSスイッチ20を第1の開状態から第2の閉状態へ変化させることができる。スイッチ条件は、それらに限定されないが、回路の故障またはスイッチON/OFF要求を始めとする多くのアクションに応じて発生させることができる。
パルス回路52は、パルススイッチ54およびパルススイッチ54に直列結合されたパルスコンデンサCPULSE56を備えることができる。パルス回路は、さらに、パルススイッチ54に直列に結合されたパルスインダクタンスLPULSE58および第1のダイオードD60を備えることも可能である。パルスインダクタンスLPULSE58、ダイオードD60、パルススイッチ54およびパルスコンデンサCPULSE56は、直列に結合してパルス回路52の第1の分岐を形成することができる。第1の分岐のコンポーネントは、パルス電流の整形および時限が容易になるように構成することができる。また、参照数表示62は、パルス回路52を通って流れることができるパルス回路電流IPULSEを表している。
以下でさらに詳細に説明する本発明の態様によれば、MEMSスイッチ20は、電圧がほぼゼロであるにもかかわらず電流を流しつつ、第1の閉状態から第2の開状態へ速やかにスイッチングすることができる(たとえばピコ秒またはナノ秒程度でスイッチングすることができる)。これは、負荷回路40の動作と、MEMSスイッチ20の接点の両端間に並列に結合された平衡ダイオードブリッジ28を含むパルス回路52の動作を組み合わせることによって達成することができる。
図3〜5を略流れ図として使用して、図2に示すアークレスMEMSベーススイッチングシステム18の動作の実施例について説明する。引き続いて図2を参照すると、アークレスMEMSベーススイッチングシステム18の実例動作の初期状態が示されている。MEMSスイッチ20は、第1の閉状態の開始として示されている。また、図に示すように、負荷回路40のVBUS/RLOADに実質的に等しい値を有する負荷電流ILOAD50が流れている。
また、アークレスMEMSベーススイッチングシステム18のこの実例動作を説明するためには、MEMSスイッチ20と結合した抵抗は十分に小さく、MEMSスイッチ20の抵抗に流れる負荷電流によって生成される電圧による、パルスが印加された際のダイオードブリッジ28の中点と中点の間のほぼゼロの電圧差に対する影響は無視し得る程度にすぎないと仮定することができる。たとえば、MEMSスイッチ20と結合した抵抗は十分に小さく、したがって生成される電圧降下は、最大期待負荷電流による数ミリボルト未満であると仮定することができる。
MEMSベーススイッチングシステム18がこの初期状態にある場合、パルススイッチ54は第1の開状態にあることに留意されたい。また、パルス回路52にはパルス回路電流は流れない。さらに、パルス回路52のコンデンサCPULSE56は、電圧VPULSEまで予備充電することも可能であり、VPULSEは、負荷電流の移行期間の間、ピークの大きさが期待負荷電流ILOAD50よりはるかに大きい(たとえば2倍の)パルス電流の半正弦波を生成することができる電圧である。CPULSE56およびLPULSE58は、互いに共振するように選択することができることに留意されたい。
図3は、パルス回路52をトリガするプロセスを略図64で示したものである。検出回路(図示せず)をパルス回路52に結合することができることに留意されたい。検出回路は、たとえば負荷回路電流ILOAD50のレベルおよび/または電圧源VBUS44の電圧レベルを知覚するように構成された知覚回路(図示せず)を備えることができる。また、検出回路は、上で説明したスイッチ条件を検出するように構成することができる。一実施形態では、スイッチ条件は、電流レベルおよび/または電圧レベルが所定の閾値を超えることによって発生させることができる。
スイッチ条件を検出するようにパルス回路52を構成することにより、MEMSスイッチ20を現在の閉状態から第2の開状態へ容易にスイッチングすることができる。一実施形態では、スイッチ条件を、負荷回路40の電圧レベルまたは負荷電流が所定の閾値レベルを超えることによって生成される故障状態にすることができる。しかしながら、理解されるように、ランプ電圧の監視をスイッチ条件に含めることにより、MEMSスイッチ20に対する所与のシステム依存ON時間を達成することも可能である。
一実施形態では、パルススイッチ54は、スイッチング条件が検出され、その結果としてトリガ信号を受け取ると、正弦波パルスを生成することができる。パルススイッチ54をトリガすることにより、パルス回路52に共振正弦波電流が流れる。参照数表示66および68は、パルス回路電流が流れる方向を表している。また、電流ベクトル72および70は、それぞれ、パルス回路電流が平衡ダイオードブリッジ28の第1の分岐29の第1のダイオード30および第2のダイオード32を通って流れる方向およびパルス回路電流の相対的な大きさを表している。同様に、電流ベクトル76および74は、それぞれ、パルス回路電流が第3のダイオード34および第4のダイオード36を通って流れる方向およびパルス回路電流の相対的な大きさを表している。
ピーク正弦波ブリッジパルス電流の値は、パルスコンデンサCPULSE56の初期電圧、パルスコンデンサCPULSE56の値およびパルスインダクタンスLPULSE58の値によって決定することができる。また、パルスインダクタンスLPULSE58およびパルスコンデンサCPULSE56の値によって、パルス電流の半正弦波のパルス幅が決まる。ブリッジ電流パルス幅は、負荷電流の変化率(VBUS/LLOAD)と、負荷が故障状態である間に通過させる所望のピーク電流に基づくシステム負荷電流ターンオフ要求に合致するよう、調整することができる。本発明の態様によれば、パルススイッチ54は、MEMSスイッチ20が開く前に導通状態になるように構成することができる。
パルススイッチ54のトリガには、MEMSスイッチ20が開いている期間の間、MEMSスイッチ20の接点を通る経路のインピーダンスと比較してよりインピーダンスが小さい経路の生成を容易にするために、平衡ダイオードブリッジ28を通って流れるパルス回路電流IPULSE62の時限制御を含めることができることに留意されたい。また、パルススイッチ54は、所望の電圧降下がMEMSスイッチ20の接点の両端間に出現するようにトリガすることができる。
一実施形態では、パルススイッチ54は、スイッチング速度がたとえばナノ秒ないしマイクロ秒の範囲になるように構成することができる固体スイッチであってもよい。パルススイッチ54のスイッチング速度は、故障状態における負荷電流の期待立上り時間と比較すると、相対的に速くしなければならない。MEMSスイッチ20の電流定格は、負荷電流の立上り速度で決まり、負荷電流の立上り速度は、上で言及したように負荷回路40のインダクタンスLLOAD46およびバス供給電圧VBUS44で決まる。MEMSスイッチ20は、負荷電流ILOAD50をブリッジパルス回路の速度能力と比較して速やかに立ち上がらせることができる場合、より大きい負荷電流ILOAD50を処理するように適切に定格化することができる。
パルス回路電流IPULSE62は、ゼロの値から増加し、平衡ダイオードブリッジ28の第1の分岐29と第2の分岐31の間で均等に分割される。一実施形態によれば、平衡ダイオードブリッジ28の分岐29、31の両端間の電圧降下の差は、上で説明したように、無視し得るように設計することができる。また、上で説明したように、ダイオードブリッジ28は平衡しており、ダイオードブリッジ28の第1および第2の分岐の両端間の電圧降下は実質的に等しい。さらに、現在の閉状態におけるMEMSスイッチ20の抵抗が比較的小さいため、MEMSスイッチ20の両端間の電圧降下が比較的小さい。しかしながら、MEMSスイッチ20の両端間の電圧降下がたまたまより大きい場合(たとえばMEMSスイッチの固有の設計のために)、ダイオードブリッジ28の平衡は、ダイオードブリッジ28がMEMSスイッチ20に並列に動作結合されているため、その影響を受けることがある。本発明の態様によれば、MEMSスイッチ20の抵抗がMEMSスイッチ20の両端間の重大な電圧降下の原因になっても、ダイオードブリッジ28は、ピークブリッジパルス電流の大きさを大きくすることにより、重大な電圧降下によって生じるパルスブリッジの不平衡に適応することができる。
次に図4を参照すると、MEMSスイッチ20の開動作が開始する略図78が示されている。上で言及したように、パルス回路52のパルススイッチ54は、MEMSスイッチ20が開く前にトリガされる。パルス電流IPULSE62が大きくなると、パルス回路52の共振作用のため、パルスコンデンサCPULSE56の両端間の電圧が小さくなる。スイッチが閉じて導通状態になるON状態では、MEMSスイッチ20は、比較的インピーダンスが小さい経路を負荷回路電流ILOAD50に提供する。
パルス回路電流IPULSE62の振幅が負荷回路電流ILOAD50の振幅より大きくなると(たとえばパルス回路52の共振作用によって)、MEMSスイッチ20のゲート接点26に印加される電圧を適切にバイアスして、MEMSスイッチ20を現在の動作状態から第1の閉導通状態へスイッチングして抵抗状態を大きくすることができる。抵抗状態が大きくなると、MEMSスイッチ20はターンオフを開始し(MEMSスイッチ20がターンオフを開始すると、たとえば接点は依然として閉じたままであるが、スイッチの開動作プロセスのため、接触圧力が小さくなる)、そのためにスイッチ抵抗が大きくなり、延いては負荷電流がMEMSスイッチ20からダイオードブリッジ28へ流れ始める。
現在のこの状態では、平衡ダイオードブリッジ28は、MEMSスイッチ20を通る経路(この経路は、現在は接触抵抗が大きくなっている)と比較すると、比較的インピーダンスが小さい経路を負荷回路電流ILOAD50に提供している。MEMSスイッチ20を通って流れる負荷回路電流ILOAD50のこの方向転換は、負荷回路電流ILOAD50の変化率と比較すると、極端に速いプロセスであることに留意されたい。上で言及したように、高速電流方向転換の抑制を回避するためには、場合によっては、MEMSスイッチ20と平衡ダイオードブリッジ28の間の接続部に結合されているインダクタンスL84およびL88の値は、極めて小さい値であることが望ましい。
MEMSスイッチ20からパルスブリッジへの電流移行プロセスが継続して、第1のダイオード30および第4のダイオード36を流れる電流が増加し、一方、それと同時に第2のダイオード32および第3のダイオード34を流れる電流が減少する。MEMSスイッチ20の機械接点22、24が離れて物理的なギャップが形成され、すべての負荷電流が第1のダイオード30および第4のダイオード36を通って流れると、移行プロセスが完了する。
負荷回路電流ILOADがMEMSスイッチ20からダイオードブリッジ28へ方向86の方向に方向転換すると、ダイオードブリッジ28の第1および第2の分岐29、31の両端間に不平衡が形成される。また、パルス回路電流が衰退するため、パルスコンデンサCPULSE56の両端間の電圧は反転状態を維持し(たとえば「逆起電力」として作用する)、そのために負荷回路電流ILOADが最終的にはゼロまで減少する。ダイオードブリッジ28の第2のダイオード32および第3のダイオード34は逆バイアスになり、そのために負荷電流はパルスインダクタLPULSE58およびブリッジパルスコンデンサCPULSE56を通って流れ、直列共振回路になる。
次に図5を参照すると、負荷電流を小さくするプロセスのために接続された回路エレメントの略図94が示されている。上で言及したように、MEMSスイッチ20の接点が離れた瞬間に、無限接触抵抗が達成される。また、ダイオードブリッジ28は、もはや、MEMSスイッチ20の接点の両端間の電圧をほぼゼロに維持していない。さらに、負荷回路電流ILOADは、この場合、第1のダイオード30および第4のダイオード36を通って流れる電流に等しい。上で言及したように、ダイオードブリッジ28の第2のダイオード32および第3のダイオード34には電流は流れない。
また、この場合、MEMSスイッチ20のドレイン24からソース26への重要なスイッチ接点電圧差を、パルスインダクタLPULSE58、パルスコンデンサCPULSE56および負荷回路インダクタLLOAD46を含む正味共振回路と、負荷抵抗RLOAD48および回路損失による減衰とによって決まる速度でVBUS電圧の最大約2倍にすることができる。さらに、ダイオードブリッジ28およびダイオードD60の逆阻止作用のため、この場合、負荷回路電流ILOAD50に等しいパルス回路電流IPULSE62を共振させながらゼロの値まで減少させることができ、かつ、ゼロの値を維持することができる。パルスコンデンサCPULSE56の両端間の電圧は、負のピークまで共振反転しており、パルスコンデンサCPULSE56が再充電されるまで負のピーク値を維持する。
ダイオードブリッジ28は、接点が離れてMEMSスイッチ20が開くまでの間、MEMSスイッチ20の接点の両端間の電圧をほぼゼロに維持するように構成することができ、それにより、開動作中、MEMSスイッチ20の接点と接点の間に形成される傾向のあるあらゆるアークが抑制され、延いては損傷が防止される。また、MEMSスイッチ20の接点は、MEMSスイッチ20を通って流れる接触電流が著しく小さい常態で開状態に接近する。また、回路インダクタンス、負荷インダクタンスおよびソースに蓄積されているすべてのエネルギーをパルス回路コンデンサCPULSE56へ移動させることができ、かつ、電圧消滅回路(図示せず)を介して吸収することができる。電圧スナッバ回路33は、接点が高速で分離している間、ブリッジとMEMSスイッチの間のインタフェースインダクタンスに残留している誘導エネルギーによる電圧オーバシュートを制限するように構成することができる。また、開動作中のMEMSスイッチ20の接点の両端間の再印加電圧の増加速度は、スナッバ回路(図示せず)を使用して制御することができる。
また、ギャップは、開状態でMEMSスイッチ20の接点と接点の間に生成されるが、それにもかかわらず、MEMSスイッチ20の周りの負荷回路40とダイオードブリッジ回路28の間に漏れ電流が存在する場合があることに留意されたい。この漏れ電流は、負荷回路40に直列に接続された、物理的なギャップを生成するための二次的な機械スイッチ(図示せず)を導入することによって抑制することができる。特定の実施形態では、この機械スイッチは、第2のMEMSスイッチを備えることができる。
図6は、例示的実施形態96を示したもので、スイッチング回路12(図1参照)は、たとえば直列アレイまたは直列−並列アレイで配置された複数のMEMSスイッチを備えることができる。また、図6に示すように、MEMSスイッチ20は、電気的に直列回路で結合された第1のセットの複数のMEMSスイッチ98、100に置き換えることができる。一実施形態では、第1のセットのMEMSスイッチ98、100のうちの少なくとも一方は、さらに、並列回路で結合することができ、並列回路は、第2のセットの複数のMEMSスイッチ(たとえば参照数表示100、102)を備えることができる。本発明の態様によれば、静的格付け抵抗および動的格付けコンデンサをMEMSスイッチの第1または第2のセットのうちの少なくとも一方に並列に結合することができる。
次に図7を参照すると、格付けされたMEMSスイッチ回路の例示的実施形態104が示されている。格付けされたスイッチ回路104は、少なくとも1つのMEMSスイッチ106、格付け抵抗108および格付けコンデンサ110を備えることができる。格付けされたスイッチ回路104は、たとえば図6に示すように直列アレイまたは直列−並列アレイで配置された複数のMEMSスイッチを備えることができる。格付け抵抗108を少なくとも1つのMEMSスイッチ106に並列に結合して、スイッチアレイに電圧格付けを提供することができる。一例示的実施形態では、格付け抵抗108は、直列スイッチのうちの1つに適切な定常電圧平衡(分割)を提供し、かつ、許容可能なリーケージを特定のアプリケーションに提供するようにサイズ化することができる。また、格付けコンデンサ110および格付け抵抗108は、いずれも、スイッチングの間は動的に、また、OFF状態の間は静的にこれらの両方を共有することができるよう、アレイの個々のMEMSスイッチ106に並列に提供することができる。追加格付け抵抗または追加格付けコンデンサあるいはその両方を、スイッチアレイの個々のMEMSスイッチに追加することができることに留意されたい。
図8は、MEMSベーススイッチングシステムを現在の動作状態から第2の状態へスイッチングするための例示的論理の流れ図112である。本発明の技法の例示的態様によれば、スイッチングのための方法が提供される。上で言及したように、検出回路をアーク抑制回路に動作結合し、スイッチ条件を検出するように構成することができる。また、検出回路は、電流レベルおよび/または電圧レベルを知覚するように構成された知覚回路を備えることができる。
ブロック114で示すように、負荷回路40(図2参照)などの負荷回路の電流レベルおよび/または電圧レベルは、たとえば知覚回路を使用して知覚することができる。また、決定ブロック116で示すように、知覚した電流レベルまたは知覚した電圧レベルが期待値から変化しているかどうか、あるいは期待値を超えているかどうかのいずれかを決定することができる。一実施形態では、知覚した電流レベルまたは知覚した電圧レベルが、それぞれ所定の閾値レベルを超えているかどうかを決定することができる(たとえば検出回路を使用して)。別法としては、電圧または電流のランプ率を監視することにより、実際に故障が生じる前にスイッチ条件を検出することも可能である。
知覚した電流レベルまたは知覚した電圧レベルが期待値から変化し、あるいは期待値から逸脱している場合、ブロック118で示すように、スイッチ条件を生成することができる。上で言及したように、「スイッチ条件」という用語は、MEMSスイッチの現在の動作状態を変化させるための引き金になる条件を意味している。特定の実施形態では、故障信号に応じてスイッチ条件を生成することができ、また、このスイッチ条件を使用して、MEMSスイッチの開動作の開始を容易にすることができる。ブロック114〜118は、スイッチ条件を生成するための一実施例を示したものであることに留意されたい。しかしながら、理解されるように、本発明の態様によれば、スイッチ条件を生成するための他の方法も想定されている。
ブロック120で示すように、パルス回路をトリガして、スイッチ条件に応じたパルス回路電流を起動することができる。パルス回路電流のレベルは、パルス回路の共振作用のため、連続的に大きくすることができる。パルス回路電流の瞬時振幅が負荷回路電流の瞬時振幅より著しく大きい場合、少なくとも部分的にはダイオードブリッジ28のため、MEMSスイッチの接点の両端間の電圧降下をほぼゼロに維持することができる。また、MEMSスイッチを通って流れる負荷回路電流は、ブロック122で示すように、MEMSスイッチからパルス回路へ方向転換させることができる。上で言及したように、ダイオードブリッジは、MEMSスイッチを通る、MEMSスイッチの接点が開き始めるとインピーダンスが比較的大きくなる経路とは異なり、比較的インピーダンスが小さい経路を提供している。次に、ブロック124で示すように、アークが発生しない方法でMEMSスイッチを開くことができる。
上で説明したように、パルス回路電流の瞬時振幅が負荷回路電流の瞬時振幅より著しく大きい限り、MEMSスイッチの接点の両端間の電圧降下をほぼゼロに維持することができ、それにより、MEMSスイッチの開動作が容易になり、また、MEMSスイッチの接点の両端間のあらゆるアークの形成が抑制される。したがって、上で説明したように、MEMSスイッチの接点の両端間の電圧がほぼゼロの状態でMEMSスイッチを開くことができ、MEMSスイッチを通って流れる電流が著しく減少する。
図9は、本発明の技法の態様による、MEMSベーススイッチングシステムのMEMSスイッチの現在の動作状態のスイッチングを表す実験結果のグラフ表示130である。図9に示すように、時間の変化134に対する振幅の変化132がプロットされている。また、参照数表示136、138および140は、グラフ表示130の第1のセクション、第2のセクションおよび第3のセクションを示している。
応答曲線142は、時間の関数としての負荷回路電流の振幅変化を表している。応答曲線144は、時間の関数としてのパルス回路電流の振幅変化を表している。同様に、時間の関数としてのゲート電圧の振幅変化は、応答曲線146に具体的に表現されている。応答曲線148は、ゼロゲート電圧基準を表しており、応答曲線150は、ターンオフする前の負荷電流に対する基準レベルを表している。
また、参照数表示152は、スイッチを開くプロセスが生じる応答曲線142の領域を表している。同様に、参照数表示154は、MEMSスイッチの接点が離れ、かつ、スイッチが開状態にある応答曲線142の領域を表している。また、グラフ表示130の第2のセクション138から分かるように、ゲート電圧は、MEMSスイッチの開動作の開始を容易にするためにローに引っ張られている。さらに、グラフ表示130の第3のセクション140から分かるように、平衡ダイオードブリッジの半分が導通している負荷回路電流142およびパルス回路電流144は減衰している。
本発明の追加態様は、さらに、図10に示す、スイッチ切換された負荷電流が保護された負荷回路を中断している間(これは、たとえば故障状態に応じて生じる)、電気エネルギーを吸収する(たとえばトラップまたはテークアップする)ように適合されたエネルギー吸収回路200を備えている。この回路は、平衡ダイオードブリッジ28に並列回路で接続されている。この追加には、場合によっては負荷回路に展開する可能性のある故障状態による負荷電流の中断を最適化することができ、また、導電性になって、本発明の態様を具体化したスイッチング回路内を通過させる電流の量を少なくすることが企図されている。さらに、本発明の態様によれば、回路設計のプロセスが間違いなく簡易化される。また、本発明の態様によれば、MEMSベーススイッチングシステムの回路コンポーネントをさらに最適化することができ、たとえば所与のアプリケーションに適した回路を選択することができるため、スイッチングシステムの重量およびコストを低減することができる。
一実例実施形態では、エネルギー吸収回路200は、図10に示すように、平衡ダイオードブリッジ28のDC側の両端間に、パルス回路52と並列に接続されている。回路200は、抵抗Rt、ダイオードDtおよびコンデンサCtなどのエネルギー吸収エレメントを備えることができる。回路200によって実行される動作上の相互作用を説明するために、MEMSスイッチ20を開いて非導通状態にし、かつ、故障電流を制限するためのプロセスの間、電流を制限することができる、互いに対角線をなしている2つのブリッジダイオード(たとえばダイオード32および34)をターンオフすることから開始する。ダイオードブリッジ電圧が、コンデンサCtに蓄積されている初期電圧値(VtIni)より大きい値まで急激に上昇してダイオードDtがターンオンする。故障発生時にコンデンサCtに蓄積される電気エネルギーは、適切な放電抵抗(図10には示されていない)によって速やかに放電させることができることは理解されよう。
本発明の発明者らは、所与の遮断器アプリケーションのパルス回路52およびエネルギー吸収回路200を個別に最適化することができる構造上および/または動作上の関係を革新的に認識した。この最適化により、所与のアプリケーションのためのコンポーネントを適切に選択することができ、かつ/またはコストを実質的に低減することができる。たとえば、パルスコンデンサCpおよびその初期電圧(VpIni)の値を有利に選択し(たとえば十分に小さいキャパシタンス値をコンデンサCpに選択することにより)、エネルギー吸収コンデンサCtに無関係に最適ピークパルス電流および/またはパルス幅を得ることができる。つまり、さもなければパルス形成要求事項に加えてパルスコンデンサCpulseが実行しなければならないことになるエネルギートラッピング要求事項には無関係である。同様に、エネルギー吸収コンデンサCtおよびその初期電圧(VtIni)の値を独立して選択し(たとえば十分に大きいキャパシタンス値をエネルギー吸収コンデンサCtに選択することにより)、故障期間の間、故障エネルギーを速やかに吸収することができる。つまり、コンデンサCpによって実行されるパルス形成要求事項には無関係である。
本発明の態様を具体化した回路構造によれば、通過させる故障電流の量を間違いなく少なくすることができ、かつ、遮断器のエネルギー散逸を少なくすることができる。上で言及したように、ダイオードブリッジ28およびMEMSスイッチ20は、ダイオードブリッジ内の寄生インダクタンスおよびMEMSスイッチへの個々の相互接続を小さくするために、互い緊密に統合してパッケージすることができる(たとえば複合パッケージング)。互い緊密にパッケージすることにより、場合によってはこのような相互接続に蓄積される電気エネルギーの量が漸減する。そうでない場合、スナッバ33への相互接続による追加インダクタンスによって、接点の係合が解除された瞬間に、MEMSスイッチ20の両端間に接続されている保護回路(たとえばスナッバ33)による保護作用の効果が減少することになるため、MEMSスイッチを開いている間、MEMSスイッチの接点を開くことによって電気エネルギーの対応する増分量を散逸させなければならないことになる。スナッバ33の重要な機能の1つは、過度の電圧勾配の蓄積によるアークの発生を防止するために、接点が開運動をしている間、完全に分離して電圧ホールドオフ機能が達成されるまで、MEMSスイッチの両端間の電圧の上昇を遅延させる(減速させる)ことであることに留意されたい。
動作中、本発明の態様を具体化したMEMSベーススイッチングシステムの中で実行することが可能であるため、以下に示す実例事象シーケンスを介して、(負荷回路に展開する可能性のある故障に応じて)信頼性の高い、実質的に高速の負荷電流ターンオフを達成することができる。コンデンサCpulseおよびCtは、それぞれ図10に示す対応する実例電圧極性で初期電圧VpIniおよびVtIniまで初期充電することができる。MEMSスイッチ20は、最初は、接点ゲート26を介して印加されるゲート信号に応じてON(たとえば導通)状態である。故障が発生すると、負荷電流が比較的速い速度(たとえば大きいdi/dtの値)で増加する。たとえば負荷電流の大きさが定義済み閾値を超え、かつ/または負荷電流の変化率(di/dt)が定義済みの値を超えると、パルススイッチ54がON状態へトリガされる。次に、Ipulse電流の値が故障電流値より大きい適切なプリセット(設計)値まで増加する。既に説明したように、パルスダイオードブリッジ28は、MEMSスイッチ20の両端間の電圧降下がほぼゼロになるように構成されている。MEMSスイッチ20は、Ipulse電流がピーク値に到達する直前に、OFF(非導通)状態へゲートされる。
MEMSスイッチの接触圧力がゲート信号の減少に応じて小さくなると、接触抵抗力が増加して電流が負荷回路からダイオードブリッジ28へ移行する。スイッチ接点22および24を通って流れる電流は、これらの接点が離れる前に本質的にゼロまで減少する。接点22および24は、ほぼゼロの電圧状態の下で開くことになる。次に、故障電流がダイオードブリッジ28を通って流れる。Ipulse電流の値は、Ipulse電流がそのピーク値に到達すると(たとえば正弦波状に)減少する。増加した故障電流の瞬時値と整合する値までIpulse電流の値が減少すると、ダイオードD2およびD3の導通が停止する。故障電流は、この時点で、負荷回路からダイオードD1およびD4を通って流れる。また、パルスコンデンサCpulseの電圧は、その電圧極性が反転するまで減少する。故障電流によってコンデンサCpulseに蓄積される反転電圧の大きさの増加は、バス源電圧44とは逆であり、そのために故障電流の上昇率di/dtが減少する。
次に、ダイオードブリッジ28に対するDC入力の両端間の電圧が急激に増加し、その値がコンデンサCtに蓄積されている初期電圧(VtInit)に到達すると、ダイオードDtが導通を開始し、回路200に故障電流が流れる。コンデンサCtは、充電されると、故障電流の上昇率を反転させる逆起電力を生成する(たとえば負のdi/dtを生成する)。たとえば、コンデンサCtの電圧がバス源電圧に到達すると、故障電流はゼロまで減少する。以上の説明から、エネルギー吸収コンデンサCtは、故障によって生じる電気エネルギーをパルス回路に無関係に吸収し、負荷およびパルスインダクタンスとのその共振作用によって負荷電流をゼロまで極端に急激に減少させるように適合されていることは理解されよう。
本発明の態様を具体化した回路構造は、コンデンサCtおよびCpulseによって提供される機能を有利に分離していることは理解されよう。また、エネルギー吸収コンデンサCtを備えた回路分岐は、ダイオードブリッジの両端間の電圧の変化率(たとえば上昇率)を制御(たとえば制限)し、かつ、負荷/電源システムエネルギーを吸収しているという意味においては、「スナッバ」として機能するものとして概念的に解釈することができる。一実例実施形態では、これは、コンデンサCtに対する調整可能な予備充電を使用して達成することができる。
図11は、上で説明した動作概念をグラフ形式で統合したもので、図10に示すMEMSベーススイッチングシステムに対する模擬回路信号が時間の関数としてプロットされている。これらの信号は、故障状態に応じて負荷電流のターンオフがスイッチされている間、10マイクロ秒の実例時間間隔にわたってプロットされている(この時間間隔は、場合によっては、スイッチングシステムの実例初期過渡応答に関する動作の詳細を理解するためには有用である)。一方、図12は、もっと長い時間間隔、たとえば120マイクロ秒にわたってプロットされたこのような模擬回路信号を示したものである(このような長い時間間隔は、場合によっては、その間の動作の詳細を理解し、かつ、負荷電流のターンオフに続くスイッチングシステムの実例応答に関する動作の詳細を理解するためには有用である)。
図11および12に示す信号プロットは、図10に示すシステムに関して次のように識別される。Id1およびId2は、それぞれブリッジダイオードD1およびD2に流れる電流を表している。Ipulseはパルス電流を表している。Isw_inは、MEMSスイッチ20の接点22および24を通って流れる電流を表している。Itrapは、エネルギー吸収回路200を通って流れる電流を表している。負荷電流は、図10に示すシステムによって事実上制限される電流などの、故障状態に応じた負荷電流を表している。V_Cpulseは、パルスコンデンサ56の両端間の電圧を表している。Vbridgeは、ダイオードブリッジ28の両端間の電圧を表している。Vd2は、ダイオードD2の両端間の電圧を表している。Vswは、MEMSスイッチ20の接点22および24の両端間の電圧を表している。Vtrapは、エネルギー吸収コンデンサCtの両端間の電圧を表している。
以上、本明細書において、本発明の特定の特徴のみを図面に示し、かつ、説明したが、当業者には多くの変更態様および修正が可能であろう。したがって、特許請求の範囲には、このようなあらゆる変更態様および修正を本発明の真の精神の範疇として包含することが意図されていることを理解されたい。
本発明の技法の態様による例示的MEMSベーススイッチングシステムのブロック図である。 図1に示す例示的MEMSベーススイッチングシステムの略図である。 図2に示すMEMSベーススイッチングシステムの実例動作を示す略流れ図である。 図2に示すMEMSベーススイッチングシステムの実例動作を示す略流れ図である。 図2に示すMEMSベーススイッチングシステムの実例動作を示す略流れ図である。 MEMSスイッチの直列−並列アレイを示す略図である。 格付けされたMEMSスイッチを示す略図である。 図1に示すMEMSベーススイッチングシステムを有するシステムの動作フローを示す流れ図である。 スイッチングシステムのターンオフを示す実験結果を示すグラフである。 本発明の態様による例示的MEMSベーススイッチングシステムを示す略図である。 本発明の態様による、図10に示すスイッチングシステムの動作を詳細に示す実例回路信号のシミュレーション結果を示すグラフである。 本発明の態様による、図10に示すスイッチングシステムの動作を詳細に示す実例回路信号のシミュレーション結果を示すグラフである。
符号の説明
10 アークレス超微小電気機械システムスイッチ(MEMS)ベーススイッチングシステム
12 MEMSベーススイッチング回路
14 アーク抑制回路
16、38 単一パッケージ
18 アークレス超微小電気機械システムスイッチ(MEMS)ベーススイッチングシステムの略図
20、98、100、102、106 MEMSスイッチ
22 第1の接点
24 第2の接点
26 第3の接点
28 平衡ダイオードブリッジ
29 平衡ダイオードブリッジの第1の分岐
30 第1のダイオードD1
31 平衡ダイオードブリッジの第2の分岐
32 第2のダイオード
33 電圧スナッバ回路
34 第3のダイオードD3
36 第4のダイオードD4
40 負荷回路
44 電圧源VBUS
46 負荷インダクタンス
48 負荷抵抗RLOAD
50 負荷回路電流
52 パルス回路
54 パルススイッチ
56 パルスコンデンサCPULSE
58 パルスインダクタンスLPULSE
60 第1のダイオードD
62 パルス回路電流IPULSE
64 パルス回路をトリガするためのプロセスの略図
66、68 パルス回路電流の方向
70、72、74、76 電流ベクトル
78 MEMSスイッチの開動作の開始を示す略図
84、88 インダクタンス
86 負荷電流の方向
94 回路エレメントの略図
96 スイッチング回路の例示的実施形態
104 格付けされたスイッチ回路
108 格付け抵抗
110 格付けコンデンサ
112 例示的論理の流れ図
114 知覚ブロック
116 決定ブロック
118 スイッチ条件生成ブロック
120 トリガブロック
122 電流方向転換ブロック
124 アークレス開動作ブロック
130 実験結果のグラフ表示
132 振幅の変化
134 時間の変化
136、138、140 グラフ表示130の第1、第2および第3のセクションを示す参照数表示
142、144、146、148 応答曲線
152 スイッチを開くプロセスを示す応答曲線142の領域
154 スイッチの開状態を示す応答曲線142の領域
200 エネルギー吸収回路

Claims (10)

  1. システムであって、
    超微小電気機械システムスイッチ(20)と、
    前記超微小電気機械システムスイッチの接点と接点の間のアークの形成を抑制するように構成された平衡ダイオードブリッジ(28)と、
    前記平衡ダイオードブリッジに結合されたパルス回路(52)であって、前記平衡ダイオードブリッジにパルス電流を流すためのパルス信号を形成するように適合されたパルスコンデンサを備え、前記パルス信号が前記超微小電気機械システムスイッチに結合された負荷回路の故障状態に応じて生成されるパルス回路(52)と、
    前記パルス回路に並列回路で結合され、エネルギー吸収コンデンサ(Ct)と、該エネルギー吸収コンデンサに直列に接続されたダイオードとを備えたエネルギー吸収回路(200)と
    を備え、
    前記エネルギー吸収コンデンサに故障状態に先だって初期電圧値が蓄積され、前記エネルギー吸収コンデンサに前記初期電圧値が蓄積されたときに、前記ダイオード逆バイアス状態となり、前記ダイオードブリッジの両端間に展開する電圧が、前記エネルギー吸収コンデンサに蓄積されている初期電圧値の値と整合する値に到達すると前記ダイオードが、導通状態になるように接続され、
    前記エネルギー吸収コンデンサ(Ct)が、前記故障状態によって生じる電気エネルギーを吸収し、前記パルス回路によるパルス信号の形成に影響を及ぼすことが無いように構成され、
    前記エネルギー吸収回路(200)の前記ダイオードの導通状態が、前記ダイオー
    ドブリッジの両端間に展開する電圧が、前記エネルギー吸収コンデンサに蓄積されている初期電圧値の値を超えた後にのみ、前記エネルギー吸収コンデンサ(Ct)が、故障電流を受けるようにする、
    システム。
  2. 前記パルスコンデンサのキャパシタンスの値が、前記エネルギー吸収コンデンサのキャパシタンスの値に無関係に、前記パルス信号の1つまたは複数のパルス信号特性を制御するように選択される、請求項1記載のシステム。
  3. 前記パルス信号の前記1つまたは複数のパルス信号特性が、前記パルス信号の幅、前記パルス信号のピークおよび前記パルス信号の前記幅と前記ピークの組合せからなるグループから選択される、請求項2記載のシステム。
  4. 前記エネルギー吸収コンデンサのキャパシタンスの値が、前記パルスコンデンサのキャパシタンスの値に無関係に、前記エネルギー吸収コンデンサによって吸収される電気エネルギーの量を制御するように選択される、請求項1記載のシステム。
  5. 前記平衡ダイオードブリッジが第1の分岐(および第2の分岐)を備え、前記第1の分岐が、第1の直列回路で結合された第1のダイオードおよび第2のダイオードを備え、前記第2の分岐が、第2の直列回路で結合された第3のダイオードおよび第4のダイオードを備えた、請求項1記載のシステム。
  6. 前記超微小電気機械システムスイッチが前記平衡ダイオードブリッジの中点の両端間に並列で結合され、第1の中点が前記第1のダイオードと第2のダイオードの間に位置し、第2の中点が前記第3のダイオードと第4のダイオードの間に位置している、請求項5記載のシステム。
  7. 前記超微小電気機械システムスイッチが、前記平衡ダイオードブリッジと共に単一パッケージ内に統合された、請求項1記載のシステム。
  8. 前記パルス回路が、さらに、故障状態を検出し、かつ、前記故障状態に応じて前記超微小電気機械システムスイッチの開動作を開始するように構成された、請求項1記載のシステム。
  9. 電気的に直列回路で結合された第1の複数の超微小電気機械スイッチをさらに備えた、請求項1記載のシステム。
  10. 前記第1の複数の超微小電気機械スイッチのうちの少なくとも1つが、さらに、第2の複数の超微小電気機械スイッチを備えた並列回路で結合された、請求項9記載のシステム。
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