JP5204862B2 - スパークプラグ - Google Patents
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Description
略筒状に形成され、前記軸線方向に延びる貫通孔を有し、前記中心電極を前記貫通孔の先端側に備えるとともに、先端側に行くにつれ径が縮小する支持部を有する絶縁碍子と、
略筒状に形成され、前記絶縁碍子を内挿し、自身の内周に形成された段部に前記支持部が後端側から係止された状態で、前記絶縁碍子を保持する主体金具と、
前記支持部と前記段部との間に密着して介在する環状のパッキンと、を備え、
前記主体金具の後端部が加締められて、加締め部が形成されることで前記絶縁碍子と前記主体金具が組付けられたスパークプラグであって、
前記パッキンと前記加締め部と前記絶縁碍子の外周と前記主体金具の内周との間に形成された空間において前記主体金具に接して配置され、前記主体金具よりも標準電極電位が低い部材を含む1つ以上の犠牲防食部を備える、スパークプラグ。
前記パッキンの前記空間に面する部分が犠牲防食部として構成されている、スパークプラグ。
前記主体金具は、外周方向に張り出した変形部を有し、
前記犠牲防食部のうち、少なくとも1つの犠牲防食部は、前記変形部よりも、前記軸線方向先端側に配置されている、スパークプラグ。
前記犠牲防食部を複数備え、少なくとも1つの犠牲防食部は、前記変形部よりも、前記軸線方向後端側に配置されている、スパークプラグ。
前記犠牲防食部は、いずれも前記空間において前記変形部から前記軸線方向に沿った距離が5mm以下となる位置に配置されている、スパークプラグ。
前記犠牲防食部のうち、少なくとも1つの犠牲防食部は、前記軸線方向に見た場合に、前記空間において前記絶縁碍子の外周に沿って環状に配置されている、スパークプラグ。
各犠牲防食部に含まれる前記主体金具よりも標準電極電位が低い部材の重量は、10mg以上である、スパークプラグ。
前記主体金具の主成分は鉄であり、
前記主体金具よりも標準電極電位が低い部材の主成分は亜鉛である、スパークプラグ。
前記変形部は、前記主体金具が前記絶縁碍子の外周に熱加締め固定される際に変形して、前記主体金具の外周方向及び内周方向のいずれにも張り出している、スパークプラグ。
前記主体金具は、前記主体金具よりも標準電極電位が高い材料を主成分とする材料によりメッキされている、スパークプラグ。
前記主体金具は、外周方向に張り出した変形部を有し、
前記変形部における前記軸線方向と垂直な断面のうち、最も面積の小さな断面の面積は、27mm2以下である、スパークプラグ。
A1.スパークプラグの構成:
図1は、本発明の一実施形態としてのスパークプラグの構造を示す要部断面図である。図1では、スパークプラグ100の軸心である軸線CXを境界として、右側にスパークプラグ100の外観形状を図示し、左側にスパークプラグ100の断面形状を示している。スパークプラグ100は、中心電極10と、絶縁碍子20と、主体金具30と、接地電極40と、パッキン60と、犠牲防食部70とを備える。なお、スパークプラグ100の軸線CXは、中心電極10、絶縁碍子20、主体金具30の各部材の軸心でもある。
上記実施形態の構成を備えるサンプルを作成し、耐応力腐食割れ性試験に関する評価試験として、犠牲防食部の有無の影響及び配置位置の耐応力腐食割れ性への影響を評価する試験(第1の評価試験)と、犠牲防食部の詳細な配置位置の耐応力腐食割れ性への影響を評価する試験(第2の評価試験)と、犠牲防食部の形状(完全な環状であるか否か)の耐応力腐食割れ性への影響を評価する試験(第3の評価試験)と、変形部35の大きさの耐応力腐食割れ性への影響を評価する試験(第4の評価試験)とを行った。
図4は、第1の評価試験に用いたスパークプラグのサンプルを示す説明図である。図4において、最も左のスパークプラグは、比較例としての従来のスパークプラグを示す。また、図4において、左から2番目のスパークプラグはサンプルS1を、左から3番目のスパークプラグはサンプルS2を、最も右のスパークプラグはサンプルS3を、それぞれ示す。
図6は、第2の評価試験に用いたスパークプラグのサンプルを示す説明図である。図6において、最も左のスパークプラグは、サンプルS4を示す。また、左から2番目のスパークプラグはサンプルS5を、左から3番目のスパークプラグはサンプルS6を、左から4番目のスパークプラグはサンプルS7を、最も右のスパークプラグはサンプルS8を、それぞれ示す。
第3の評価試験では、犠牲防食部70の形状が環状でないサンプル(図1〜3に示す犠牲防食部70の円周方向に沿った一部が欠けているサンプル)S9を作成し、このサンプルS9と、前述のサンプルS1(犠牲防食部70の形状が環状であるサンプル)とを、用いて耐応力腐食割れ性を評価した。具体的には、サンプルS1,S9のそれぞれ20本ずつ用意して、腐食液(硝酸カルシウム四水和物:60%,硝酸アンモニウム溶液:3%)にそれぞれ投入し、24時間後に取り出して、応力腐食割れ(クラック)の発生した本数をカウントして評価を行った。なお、サンプルS1とサンプルS9とは、犠牲防食部の形状を除く他の構成は、互いに同じであった。
第4の評価試験では、犠牲防食部70を有し変形部35の大きさが異なる複数のサンプルと、犠牲防食部70を有さず変形部35の大きさが異なる複数のサンプルとを作成し、各サンプルについての耐応力腐食割れ性を評価した。具体的には、まず、いずれも犠牲防食部70を有するサンプルであって、変形部35の最小断面積(軸線方向XDと垂直な断面のうち、最も面積の小さい断面の面積)が16.0mm2のサンプルS10と、変形部35の最小断面積が19.6mm2のサンプルS11と、変形部35の最小断面積が23.7mm2のサンプルS12と、変形部35の最小断面積が27.0mm2のサンプルS13と、変形部35の最小断面積が30.0mm2のサンプルS14と、変形部35の最小断面積が32.2mm2のサンプルS15と、変形部35の最小断面積が34.2mm2のサンプルS16と、変形部35の最小断面積が37.3mm2のサンプルS17と、変形部35の最小断面積が41.1mm2のサンプルS18とを、それぞれ20本ずつ用意した。同様に、いずれも犠牲防食部70を有しないサンプルであって、変形部35の最小断面積がサンプルS10と同じサンプルS20と、変形部35の最小断面積がサンプルS11と同じサンプルS21と、変形部35の最小断面積がサンプルS12と同じサンプルS22と、変形部35の最小断面積がサンプルS13と同じサンプルS23と、変形部35の最小断面積がサンプルS14と同じサンプルS24と、変形部35の最小断面積がサンプルS15と同じサンプルS25と、変形部35の最小断面積がサンプルS16と同じサンプルS26と、変形部35の最小断面積がサンプルS17と同じサンプルS27と、変形部35の最小断面積がサンプルS18と同じサンプルS28とを、それぞれ20本ずつ用意した。そして、各サンプルS10〜S28(各20本)を腐食液(硝酸カルシウム四水和物:60%,硝酸アンモニウム溶液:3%)に投入し、24時間後に取り出して、応力腐食割れ(クラック)の発生した本数をカウントして評価を行った。
なお、上記各実施形態及び実施例における構成要素の中の、独立クレームでクレームされた要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。また、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
実施形態及び実施例では、主体金具30は、熱加締めにより絶縁碍子20に組みつけられていたが、熱加締めに代えて、冷間加締めを採用することもできる。図11は、変形例1におけるスパークプラグの構造を示す要部断面図である。図11に示す変形例1のスパークプラグ100aは、変形部35aの形状において、図1に示すスパークプラグ100と異なり、他の構成はスパークプラグ100と同じである。
実施形態及び実施例では、犠牲防食部70,70a,70bは、いずれも亜鉛の無垢材であったが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、アルミニウムやマグネシウムなど、主体金具30よりも標準電極電位の低い任意の金属の無垢材を採用することができる。また、例えば、任意の金属(例えば、主体金具30と同じ低炭素鋼)に、主体金具30よりも標準電極電位の低い任意の金属(例えば、亜鉛)をメッキした部材を、犠牲防食部として採用することができる。
実施形態及び実施例では、犠牲防食部70,70a,70bは、いずれも、他の部材とは異なる独立した部材として構成されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、パッキン60(パッキン60において空間AR1に面する部分)を犠牲防食部として構成することもできる。具体的には、パッキン60を、主体金具30よりも標準電極電位の低い金属(例えば、亜鉛)の無垢材で形成することにより、犠牲防食部としても機能させる構成を採用することができる。このような構成により、犠牲防食部を他の部材とは異なる独立した部材として構成する場合に比べて、部品点数を減らすことができ、スパークプラグの製造コストを抑えることができる。なお、スパークプラグにおいて、空間AR1にパッキン60に加えて他のシール部材が存在する構成においては、かかるシール部材を亜鉛等の無垢材に形成することもできる。すなわち、一般には、空間AR1において主体金具30に接して配置され、主体金具30よりも標準電極電位が低い部材を含む1つ以上の犠牲防食部を、本発明のスパークプラグに採用することができる。
12…電極母材
14…芯材
16…シール体
17…セラミック抵抗
18…シール体
19…端子金具
20…絶縁碍子
22…脚長部
24…第1碍子胴部
25…碍子鍔部
26…第2碍子胴部
27…第1段部
30…主体金具
31…端面
32…取付ネジ部
33…第2段部
34…胴部
35,35a…変形部
36…工具係合部
38…加締部
40…接地電極
41…貴金属チップ
50…ガスケット
60…パッキン
70…犠牲防食部
70a…第1犠牲防食部
70b…第2犠牲防食部
71…溝
100,100a…スパークプラグ
200…エンジンヘッド
210…取付ネジ孔
AR1…空間
CX…軸線
XD…軸線方向
S1〜S28…サンプル
Sf1…外周
Sf2…内周
Sf3,Sf4…断面
Claims (11)
- 軸線方向に延びる棒状の中心電極と、
略筒状に形成され、前記軸線方向に延びる貫通孔を有し、前記中心電極を前記貫通孔の先端側に備えるとともに、先端側に行くにつれ径が縮小する支持部を有する絶縁碍子と、
略筒状に形成され、前記絶縁碍子を内挿し、自身の内周に形成された段部に前記支持部が後端側から係止された状態で、前記絶縁碍子を保持する主体金具と、
前記支持部と前記段部との間に密着して介在する環状のパッキンと、を備え、
前記主体金具の後端部が加締められて、加締め部が形成されることで前記絶縁碍子と前記主体金具が組付けられたスパークプラグであって、
前記パッキンと前記加締め部と前記絶縁碍子の外周と前記主体金具の内周との間に形成された空間において前記主体金具に接して配置され、前記主体金具よりも標準電極電位が低い部材を含む1つ以上の犠牲防食部を備える、スパークプラグ。 - 請求項1に記載のスパークプラグにおいて、
前記パッキンの前記空間に面する部分が犠牲防食部として構成されている、スパークプラグ。 - 請求項1または請求項2に記載のスパークプラグにおいて、
前記主体金具は、外周方向に張り出した変形部を有し、
前記犠牲防食部のうち、少なくとも1つの犠牲防食部は、前記変形部よりも、前記軸線方向先端側に配置されている、スパークプラグ。 - 請求項3に記載のスパークプラグにおいて、
前記犠牲防食部を複数備え、少なくとも1つの犠牲防食部は、前記変形部よりも、前記軸線方向後端側に配置されている、スパークプラグ。 - 請求項3または請求項4に記載のスパークプラグにおいて、
前記犠牲防食部は、いずれも前記空間において前記変形部から前記軸線方向に沿った距離が5mm以下となる位置に配置されている、スパークプラグ。 - 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のスパークプラグにおいて、
前記犠牲防食部のうち、少なくとも1つの犠牲防食部は、前記軸線方向に見た場合に、前記空間において前記絶縁碍子の外周に沿って環状に配置されている、スパークプラグ。 - 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のスパークプラグにおいて、
各犠牲防食部に含まれる前記主体金具よりも標準電極電位が低い部材の重量は、10mg以上である、スパークプラグ。 - 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のスパークプラグにおいて、
前記主体金具の主成分は鉄であり、
前記主体金具よりも標準電極電位が低い部材の主成分は亜鉛である、スパークプラグ。 - 請求項3に記載のスパークプラグにおいて、
前記変形部は、前記主体金具が前記絶縁碍子の外周に熱加締め固定される際に変形して、前記主体金具の外周方向及び内周方向のいずれにも張り出している、スパークプラグ。 - 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のスパークプラグにおいて、
前記主体金具は、前記主体金具よりも標準電極電位が高い材料を主成分とする材料によりメッキされている、スパークプラグ。 - 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載のスパークプラグにおいて、
前記主体金具は、外周方向に張り出した変形部を有し、
前記変形部における前記軸線方向と垂直な断面のうち、最も面積の小さな断面の面積は、27mm2以下である、スパークプラグ。
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