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JP5205064B2 - 投写型映像表示装置 - Google Patents
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Description

本発明は、光源からの出射光を光学素子にて変調し、変調後の光像を投写光学系部品にて投写する投写型映像表示装置に関するものである。
従来、この種の投写型映像表示装置、例えば、液晶プロジェクタは、図15に示すように、本体内に光源301と、光学レンズ320、偏光板340、液晶パネル335と、ダイクロイックプリズム等の合成光学系部品350、投写光学系部品360等を搭載して構成されている。液晶パネル335は、映像の画素(例えば、ピクセル)単位で、光の透過を制御する所謂ライトバルブとして働くものであり、映像情報に応じて各色光を変調する。この変調された各色光は、ダイクロイックプリズム等の合成光学系部品350により合成された投写光像を投写光学系部品360によってスクリーン上等に拡大投写される。
このような液晶プロジェクタでは、光源301や液晶パネル335及びその前後に配置される偏光板340等が発熱源となって本体内が加熱状態となる。そのため、本体外枠等に放熱ファン404や送風ファン405を設置して、図中の矢印(斜線)に送風方向を示すように、液晶プロジェクタ外部の空気(外気)を光源301、液晶パネル335及び偏光板340等に供給(送風)して、これらを冷却していた。この場合、光源301は+900℃程度と非常に高温となるので、外気により十分に冷却することができるが、液晶パネル335は使用温度の上限が比較的低温で、使用温度の上限は、+70℃程度であるため、十分に冷却することができなかった。即ち、液晶パネル335は、放熱量が外気温度に大きく影響されることとなるので、例えば、外気温度が低い場合には、液晶パネル335は供給される外気により十分に冷却することができても、外気温度が高い場合には十分に冷却することができなかった。従って、外気温度が高い場合には送風ファン405の風量を増加する等して放熱量を増加させる必要があり、このため、送風ファン405による騒音が増大すると共に、消費電力が著しく増大する等の不都合を招く危惧もあった。
また、近年、液晶プロジェクター等の投写画面の大面積化に対する要請に答えるため、光源の高輝度化が求められている。しかしながら、液晶パネル335に照射される光量が増加すると、発熱量が増加して、液晶パネル335を使用温度の上限以下に冷却することができなくなる等、高輝度化を実現する上で、放熱量の不足が課題となっていた。
このような課題を解決するために、電子冷却素子で低温空気を作り出して、ダイクロイックプリズムや複数の液晶パネル等から構成される構造全体を冷却するものも提案されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−121250号公報
特許文献1に記載の構成では、各色毎に液晶パネル等からなる複数の光変調手段を設ける場合には、それらをまとめて冷却することになる。ところが、光変調手段に照射される光の波長や強度の違いにより、各光変調手段の発熱量が異なるため、これらの光変調手段をまとめて冷却すると、個々の光変調手段の温度制御が十分に行えない。そのため、光変調手段の冷却が不十分な場合には、液晶パネル等の動作不良や劣化を引き起こし、液晶プロジェクタ等の投写型映像表示装置の信頼性を低下させるという課題があった。
また、複数の光変調手段の内、最も発熱量の大きい光変調手段に合わせて冷却すると冷却があまり必要でない光変調手段まで合わせて冷却することになり、投写型映像表示装置全体としての冷却効率が悪くなるという課題があった。
さらに、液晶プロジェクタ等の投写画面の大面積化に対する要請に答えるために、光源がさらに高輝度化した場合には、液晶パネル等に照射される光量が増して、全ての液晶パネル等の発熱量が増加する。そのため、液晶プロジェクタ等の投写型映像表示装置の冷却効率を向上させないと装置全体としても冷却不足になり、液晶パネル等を使用限度の温度範囲内に抑えることができず、液晶パネル等の動作不良や劣化により、液晶プロジェクタ等の投写型映像表示装置の信頼性を低下させるという課題がある。
また、液晶パネルだけでなく、DMD(Digital Micromirror Device)等の反射型の光変調手段を用いたプロジェクタにおいても、光源がさらに高輝度化すると、反射ロスに伴うDMDからの発熱量が大きくなるため、同様に冷却能力が不十分となり、プロジェクタの寿命を低下させる可能性がある。
本発明は、前記課題を解決するもので、液晶パネル等の発熱量が大きな光変調手段を効率的に冷却することにより、高輝度化した場合においても信頼性の高い投写型映像表示装置を提供するものである。
本発明の投写型映像表示装置は、光源と、光源からの光を映像信号に応じて変調する複数の光変調手段と、複数の光変調手段により変調された光を投写するための投写光学系部品と、複数の光変調手段に流体を供給するための流路と、流体を冷却するための冷却手段とを備え、複数の光変調手段の内、発熱量の最も大きい第1の光変調手段に対して、他の光変調手段には供給されていない流体を供給することを特徴とするものである。
これにより、冷却手段により冷却された空気等の流体を、発熱量の最も大きい光変調手段に、他の光変調手段で温められていない状態で供給することができ、発熱量の最も大きい光変調手段を強力に冷却することができる。
一方、その他の発熱量の比較的小さい光変調手段に対しては、無駄な冷却を行う必要がないので、投写型映像表示装置全体として、冷却効率を高めることができる。また、光源が高輝度化した場合でも、冷却効率が高まるため、光変調手段を適切な温度範囲に維持して、光変調手段の動作不良や劣化の発生を抑制することができ、投写型映像表示装置の信頼性を高めることができる。
また、流路は、第1の流路と第2の流路に分離され、第1の流路に第1の光変調手段を配置し、第2の流路に他の光変調手段を配置しても良い。これにより、発熱量の最も大きい光変調手段に他の光変調手段で温められていない状態で供給することができると共に、その他の発熱量の比較的小さい光変調手段に対しても、他の光変調手段で温められていない状態で供給することができる。
さらに、各光変調手段を複数の流路に個別に配置することで、それぞれの光変調手段の発熱量に応じて、最適に冷却手段の冷却能力やファン等の流体輸送手段の送風能力等を調整することができる。そのため、発熱量の大きい光変調手段に対して、強力に冷却すると共に、発熱量の小さい光変調手段に対しては、無駄な冷却を行う必要がなくなるため、投写型映像表示装置全体として、冷却効率を高めることができる。さらに、それぞれの光変調手段を適切な温度範囲に維持して、液晶パネル等の光変調手段の動作不良や劣化の発生を抑制することができる。
また、第1の光変調手段と他の光変調手段が、1つの流路内に配置され、他の光変調手段へは、第1の光変調手段に供給された流体が供給されるようにしても良い。これにより、発熱量の大きい光変調手段を冷却した後の流体を有効に利用して、その他の光変調手段を冷却できるため、投写型映像表示装置全体として、冷却効率を高めることができる。
また、流路の隔壁が、光源からの光を光変調手段へ透過させるための第1の透光部と光変調手段からの光を投写光学系部品へ透過させるための第2の透光部を有していることが好ましい。これにより、流路内の冷却された流体を外気に漏らすことなく、第1及び第2の透光部により、光源から光変調手段へ入射する光及び光変調手段から投写光学系部品へ入射する光を伝達することができる。
さらに、緑色の波長域の光を照射される光変調手段は、他の青色や赤色の波長域の光を受ける光変調手段に比べ、発熱量が大きくなるため、第1の光変調手段が、緑色の波長域の光を変調するための光変調手段であることが好ましい。
本発明において、流路は、送風ファン等の流体輸送手段を有していることが好ましい。これにより、冷却手段により冷却された流体の供給量を増加させて、強力に冷却することができる。
さらに、光変調手段に温度測定手段を設けることで、光変調手段の温度上昇に応じて、冷却手段の冷却能力又は流体輸送手段の送風能力を調整することが好ましい。これにより、より効率的な冷却が可能となる。
なお、本発明における光変調手段としては、液晶パネル等の光透過型のものであっても、DMD等の光反射型のものであってもよい。また、本発明において冷却手段として用いる電子冷却素子としては、ペルチェ素子を用いることができる。さらに、本発明における合成光学系部品としては、ダイクロイックプリズムを用いることができる。
本発明の投写型映像表示装置は、液晶パネル等の発熱量が大きな光変調手段を効率的に冷却することにより、高輝度化した場合においても高い信頼性を確保することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1、並びに後述する実施例2、3、4及び7における投写型映像表示装置の光学系構成の概略図である。
本発明の実施形態の投写型映像表示装置は、図1に示すような光学系を内蔵している。本発明の光学系としては、光源101と、照明光学系102と、光を波長毎に分離するダイクロイックミラー111、112と、反射ミラー115、116、117と、光学レンズ120、121、122、123、124と、光変調素子131、132、133と、合成光学系部品150と、投写光学系部品160等で構成されている。
光源101は、超高圧水銀ランプ等のランプ101aと、ランプ101aから発散される光(発散光)を前方に出射するためのリフレクタ101bから構成されている。また、光源101としては、レーザやLED等の固体光源を用いてもよい。
照明光学系102は、光源101からの出射光を均一な輝度分布の平行光束とするものであり、フライアイインテグレータ、集光レンズ及びUV/IRカットフィルター等から構成されている。また、ダイクロイックミラー111、112は、照明光学系102からの平行光束を各色(赤、緑、青)の波長域の光に分離するものである。ダイクロイックミラー111により、照明光学系102からの平行光束から赤色(R)の波長域の光が取り出されて反射ミラー115方向に反射される。さらに、ダイクロイックミラー112により、残りの光束から緑色(G)の波長域の光が取り出されて光学レンズ121方向に反射され、残りの青色(B)の波長域の光が反射ミラー116、117により光学レンズ122方向に反射されることで、各色に分離される。
各色の波長域に分離された光束は、光学レンズ120、121、122によって、各色に対応した光変調素子131、132、133に導入される。具体的には、赤色の波長域の光は光変調素子131へ、緑色の波長域の光は光変調素子132へ、青色の波長域の光は光変調素子133へ、それぞれ導入される。
各光変調素子131、132、133は、各色の光束を映像情報に応じて変調して、合成光学系部品150に導入する。合成光学系部品150は、各光変調素子131、132、133によって変調された各色の光束を合成して、投写光学系部品160に導入する。投写光学系部品160は、この合成された光束をスクリーン等に拡大投写することで、映像等を表示する。
ここで、光変調素子131、132、133は、それぞれ隔壁207X及び合成光学系部品150等で仕切られた流路208R、208G、208B内にそれぞれ配置されている。
図2、図3及び図4に実施例1の構成を示す。図2は、図1の光変調素子近傍の拡大断面図を示す。また、図3は、図1のA−A断面に対応する実施例1の構成での概略断面図を示す。さらに、図4は、図1のB−B断面に対応する実施例1の構成での概略断面図を示す。なお、図中において、光の伝達は白抜き矢印で、空気の流れは斜線柄の矢印で示す。また、本実施例では、光変調素子132の発熱量が最も大きいものとした構成を示しているが、他の光変調素子の発熱量が大きい場合には、適宜、発熱量が最も大きい光変調素子を光変調素子132の位置に置き換えた構成とすることができる。
図2に示すように、光変調素子131は、液晶パネル135と、液晶パネル135の入射側に間隔を有して設けられた偏光板140と、液晶パネル135の出射側に間隔を有して設けられた偏光板141とから構成されている。液晶パネル135は、ダイクロイックミラー111により分離されて、液晶パネル135に導かれた赤色の波長域の光を映像情報に応じて変調するものである。また、光変調素子132は、液晶パネル136と、液晶パネル136の入射側に間隔を有して設けられた偏光板142と、液晶パネル136の出射側に間隔を有して設けられた偏光板143とから構成されている。液晶パネル136は、ダイクロイックミラー112により分離されて、液晶パネル136に導かれた緑色の波長域の光を映像情報に応じて変調するものである。さらに、光変調素子133も、光変調素子131と同様に液晶パネル137と偏光板144、145とから構成され、液晶パネル137は、ダイクロイックミラー112により分離されて、液晶パネル137に導かれた青色の波長域の光を映像情報に応じて変調する。
なお、偏光板140、141、142、143、144、145は、偏光板の損傷を未然に防止するプリ偏光板と併せて、それぞれ2枚組とすることもできる。
また、合成光学系部品150は、各色の光を合成して投写光像を形成するものであり、ダイクロイックプリズム等を用いる。この合成光学系部品150は、X状の誘電体多層膜から成る反射面を備えており、当該反射面を介して、各液晶パネル135、136、137からの光が合成されて単一の光束とされ、投写光学系部品160に導入されることで、スクリーンに拡大投写される。
次に、流路208R、208G、208Bについて、説明する。
図2に示すように、光変調素子131が収容され、冷却された空気等が供給される流路208Rは、光学レンズ120及び該光学レンズ120を保持する隔壁207Xと、合成光学系部品150及び該合成光学部品150を保持する仕切壁207Yとに囲まれた空間により形成されている。また、光変調素子132が収容され、冷却された空気等が供給される流路208Gは、光学レンズ121及び該光学レンズ121を保持する隔壁207Xと、合成光学系部品150及び該合成光学部品150を保持する仕切壁207Yとに囲まれた空間により形成されている。さらに、光変調素子133が収容され、冷却された空気等が供給される流路208Bは、光学レンズ122及び該光学レンズ122を保持する隔壁207Xと、合成光学系部品150及び該合成光学部品150を保持する仕切壁207Yとに囲まれた空間により形成されている。
流路208R、流路208G及び流路208Bは、合成光学系部品150及び該合成光学部品150を保持する仕切壁207Yにより構成される仕切部209により、互いに分離されている。
また、図3及び図4に示すように、光変調素子131、132、133や合成光学系部品150の上には、それぞれ冷却空気タンク206が設けられる。冷却空気タンク206内の空気は、その上部に設置された冷却手段200により冷却される。ここで、冷却手段200は、ペルチェ素子201、ペルチェ素子吸熱板202、ペルチェ素子放熱板203及び放熱ファン204より構成される。ペルチェ素子201の下面側には、ペルチェ素子吸熱板202が設けられ、ペルチェ素子201の上面側には、ペルチェ素子放熱板203が設けられる。このペルチェ素子吸熱板202により、冷却空気タンク206内の空気は、冷却される。さらに、ペルチェ素子放熱板203の熱を拡散させるための放熱ファン204が設けられる。
なお、本発明の実施例でのペルチェ素子201は、π型のペルチェ素子が用いられる。π型のペルチェ素子は、対向配置される吸熱板202と放熱板203との間に、熱電変換材料としてのP型半導体素子およびN型半導体素子が交互に配置され、この吸熱板202と放熱板203の半導体素子当接面には、P型、N型の半導体素子を交互に直列接続するような配線パターンが形成されている。このペルチェ素子201に電圧を印加すると、吸熱板202側の熱が、放熱板203側に流れる。これにより、吸熱板202に接する流体が冷却され、一方の放熱板203の熱は放熱ファン204等により外気中に拡散される。なお、ペルチェ素子201の冷却能力は、ペルチェ素子201に流す電流やP型、N型の半導体素子の数を変えることで、発熱量に応じて適宜調整することができる。
冷却空気タンク206内で冷却された空気は、開口部207aを通って、隔壁207X等で仕切られた空間、すなわち流路208R、208G、208Bにそれぞれ供給され、その中にそれぞれ配置された光変調素子131、132、133を冷却する。このような構成とすることで、発熱量の最も大きい光変調素子132に対して、他の光変調素子131、133に供給されて、温度が上昇した空気ではなく、冷却空気タンク206内で冷却された温度の低い空気を供給することができ、光変調素子132を、強力に冷却することができる。
なお、本発明における各光変調素子の発熱量の大小は、各光変調素子に温度計を設置し、投写型映像表示装置の冷却を行わずに定常運転した時に、光変調素子の温度の高低で評価した。つまり、光変調素子の温度が最も高いものを、発熱量が最も大きい光変調素子とした。
ここで、合成光学系部品150及び該合成光学部品150を保持する仕切壁207Yは、光変調素子131の流路208R、光変調素子132の流路208G及び光変調素子133の流路208Bとを互いに分離するための仕切部209として用いられる。合成光学部品150を保持する仕切壁207Yは、合成光学系部品150の側面とほぼ同一面となるように配置される。これにより、光変調素子131の流路208R、光変調素子132の流路208Gや光変調素子133の流路208Bに流入した流体が互いに混じらないようにできると共に、合成光学系部品150の上部や下部へ流体が供給されて、無駄な冷却が行われることを抑制している。
さらに、各光変調手段131、132、133を複数の流路208R、208G、208Bに個別に配置することで、それぞれの光変調手段の発熱量に応じて、最適に冷却手段200の冷却能力を調整することができる。そのため、発熱量の大きい光変調手段132に対して、強力に冷却すると共に、発熱量の小さい光変調手段131、133に対しては、無駄な冷却を行う必要がなくなるため、投写型映像表示装置全体として、冷却効率を高めることができる。さらに、それぞれの光変調手段を適切な温度範囲に維持して、液晶パネル等の光変調手段の動作不良や劣化の発生を抑制することができる。
本実施例の場合、光学レンズ120、121、122及び合成光学系部品150の側面を隔壁及び仕切壁の一部として利用するとともに、透光部としても用い、それ以外の部分も隔壁207X及び仕切壁207Yで仕切る。これにより、冷却空気タンク206内で冷却された空気を外気に漏らさず、光変調素子131、132、133を効率的に冷却することができる。さらに、光学レンズ120、121、122及び合成光学系部品150の側面を隔壁及び仕切壁の一部として利用することで、省スペース化できるとともに、光路上の透過物を少なくして、光の減衰を抑えて、高輝度化に貢献することができる。
なお、冷却手段200によって、冷却空気タンク206内の空気が冷却され、その冷却された空気が、図中の斜線柄の矢印に示すように、各光変調素子131、132、133毎に、隔壁207等により分離された流路内に自然対流により供給されることで、各光変調素子131、132、133を冷却する。
本実施例では、冷却手段200としては、ペルチェ素子201、ペルチェ素子吸熱板202、ペルチェ素子放熱板203及び放熱ファン204を用いたが、空気等の流体を冷却できるものであればよく、例えば、コンプレッサを用いた冷媒回路等を用いても良い。
また、発熱量の最も大きな光変調素子に対してのみ、ペルチェ素子201等の冷却手段200及び冷却空気タンク206を設置することもできる。通常、緑色の波長域の光に対する光変調素子132が最も発熱量が大きいため、その場合には、光変調素子132に対してのみ、ペルチェ素子201等の冷却手段200及び冷却空気タンク206を設置してもよい。
これらの構成をとることで、無駄な冷却を抑制し、投写型映像表示装置全体として、冷却効率を向上させることができ、高輝度化した場合においても、高い信頼性を確保することができる。
ここで、流路208R、208G、208Bは、外気に対して隔壁207X及び仕切壁207Yにより分離された空間であり、その内部で流体が循環できる空間であればよい。従って、この流路208R、208G、208Bは、例えばダクト等のように一部が開放された状態の隔壁を利用することで一方向に流体を流すことができるものであってもよい。これにより、外気中へ冷却された流体が漏れる、あるいは外気から常温の流体が混入して、冷却された流体の温度を上げるなどの冷却効率の低下原因を抑制することができる。また、外気に対して分離された空間であることで、外気への冷却された流体の外気の取り出し口や吐き出し口での騒音を防ぐことができるとともに、外気中の埃等を吸い込んで故障の原因となる危険性を低減することができる。
なお、本実施例における流路208R、208G、208Bとしては、外気に対して、完全に密閉されている必要はなく、一部外気と連通する箇所があったとしても、上述の効果を実現できるものであればよい。
また、隔壁207X及び仕切壁207Yは、断熱材にて構成されることが好ましい。これにより、隔壁207X及び仕切壁207Yを通じた外部からの熱で、冷却された空気が暖められることを抑制することができる。断熱材としては、硬質塩化ビニル、シリコン樹脂、フッ素樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ポリスチレン樹脂等の熱伝導率が0.1W/(m・K)〜0.3W/(m・K)程度のゴム・プラスチック系材料を用いることができる。また、石英ガラス、ガラスセラミック等の熱伝導率が1W/(m・K)〜4W/(m・K)程度のガラス系材料、若しくは、グラスウール、ロックウール、炭化コルク等の熱伝導率が0.0045W/(m・K)以下の繊維系断熱材、発泡スチロール、また、これらから構成される建築用断熱材や真空断熱材等を使用することができる。これ以外に、断熱材として熱伝導率が1W/(m・K)以下の素材を用いることも可能である。
本実施例で用いられる流体としては、空気が用いられるが、不活性ガス(例えば、ヘリウムガスや窒素ガス等)等の気体であっても、水等の液体であってもよい。ただし、光変調素子へ入射あるいは出射する光を吸収や反射しない色、例えば透明な流体であることが好ましい。また、光変調素子に直接接することや、光の透過率への影響等から、気体の方が好ましい。さらに、製造の容易さから、気体の中でも空気が好ましいが、熱伝導率の高いヘリウム等の気体を用いることで、光変調手段からの放熱量を増加させて、冷却効率を向上させることもできる。
本実施例における透光部としては、流路の隔壁として機能すると共に光を透過させるものであればよく、ガラスや透明プラスチック等を用いることができる。また、隔壁207X及び仕切壁207Y全体をガラス等の透光性の材料で形成してもよい。
なお、光変調素子131、132、133は、本発明の「複数の光変調手段」、流路208R、208G、208Bは、本発明の「流路」、冷却手段200は、本発明の「冷却手段」の1例である。
また、光変調素子132は本発明の「第1の光変調手段」、光変調素子131又は光変調素子132は本発明の「他の光変調手段」、流路208Gは本発明の「第1の流路」、流路208R又は208Bは「第2の流路」の1例である。

(実施例2)
図5及び図6に、実施例2の構成を示す。図5は、図1のA−A断面に対応する実施例2の構成での概略断面図を示す。また、図6は、図1のB−B断面に対応する実施例2の構成での概略断面図を示す。なお、本実施例では、光変調素子132の発熱量が最も大きいものとした構成を示しているが、他の光変調素子の発熱量が大きい場合には、適宜、発熱量が最も大きい光変調素子を光変調素子132の位置に置き換えた構成とすることができる。
本実施例において、冷却手段200が取り付けられた冷却空気タンク206は、各光変調素子131、132、133の下側に配置される。この冷却空気タンク206と各光変調素子131、132、133がそれぞれ仕切られた流路208R、208G、208Bとは、開口部207aによって連通し、その開口部207aに送風ファン205がそれぞれ設置される。各光変調素子131、132、133用の各流路208R、208G、208Bは、実施例1と同様にして、光学レンズ120、121、122及び隔壁207X、合成光学系部品150及び仕切壁207Y等によって、各光変調素子131、132、133毎に分離されている。
この光変調素子131、132、133用の各流路208R、208G、208Bに設けられた各送風ファン205により、冷却空気タンク206内の冷却された空気が各流路208R、208G、208Bに送り込まれる。これにより、発熱量が最も大きい光変調素子132には、他の光変調素子131、133に供給されて、温度が上昇した空気ではなく、冷却空気タンク206内で冷却された温度の低い空気を、送風ファン205によって、強制的に供給することができ、光変調素子132を強力に冷却することができる。
さらに、送風ファン205が、各光変調素子131、132、133用の各流路208R、208G、208B毎に設けられているため、各光変調素子131、132、133の発熱量に応じて、送風ファン205の回転数等の送風能力を変化させて、送風量を調整することができる。具体的には、発熱量が最も大きい光変調素子132の下側の送風ファン205の送風量を最も多くする一方、他の光変調素子131、133に対しては、その下側の送風ファン205の送風量を抑えて運転させることで、すべての光変調素子を適切な温度範囲に維持した上で、投写型映像表示装置全体として、効率的な冷却が可能となる。
その他の構成については、実施例1と同様である。

(実施例3)
図7に、実施例3の構成を示す。同図は、図1のB−B断面に対応する実施例3の構成での概略断面図を示す。なお、本実施例では、光変調素子132の発熱量が最も大きいものとした構成を示しているが、他の光変調素子の発熱量が大きい場合には、適宜、発熱量が最も大きい光変調素子を光変調素子132の位置に置き換えた構成とすることができる。
図に示すように、ペルチェ素子201等の冷却手段200が取り付けられた冷却空気タンク206は、光変調素子132と離れた位置に設置されている。その冷却空気タンク206と、光学レンズ121、隔壁207X、合成光学系部品150及び仕切壁207Y等で仕切られた流路208Gとは、送風ダクト(送り)210及び送風ダクト(戻り)211によって接続されている。送風ダクト210及び送風ダクト211は、隔壁207Xに設けられた開口部207aで冷却空気タンク206と接続されている。冷却空気タンク206と送風ダクト210との接続部には、送風ファン205が配置されている。
なお、図7では、光変調素子131、133は記載されていないが、光変調素子132と同様に、それぞれに冷却空気タンク206が設置され、流路208R、208Bと、それぞれ送風ダクト(送り)210及び送風ダクト(戻り)211によって接続されている。また、各光変調素子131、132、133用の各流路208R、208G、208Bは、実施例1と同様にして、光学レンズ120、121、122、隔壁207X、合成光学系部品150及び仕切壁207Y等によって、各光変調素子131、132、133毎に分離されている。
ここで、例えば、光変調素子132の場合、冷却空気タンク206内の冷却された空気は、送風ファン205により、送風ダクト(送り)210を通して、流路208Gへ供給され、他の光変調素子に供給されることなく、光変調素子132に直接吹き付けられる。これにより、光変調素子132を強力に冷却することができる。光変調素子132に吹き付けられた後の空気は、送風ダクト211(戻り)を通して、冷却空気タンク206に戻され、再びペルチェ素子201等からなる冷却手段200により冷却される。その後、送風ファン205により、再び送風ダクト210(送り)に送り込まれる。なお、光変調素子131、光変調素子133の場合も、同様にして、冷却された空気が供給される。
これにより、発熱量が最も大きい光変調素子132には、他の光変調素子131、133に供給されて、温度が上昇した空気ではなく、冷却空気タンク206内で冷却された温度の低い空気を、送風ファン205によって、強制的に供給することができ、光変調素子132を強力に冷却することができる。
また、このような構成により、ペルチェ素子201等からなる冷却手段200や冷却空気タンク206の大きさを、光変調素子131、132、133周辺の設置可能スペースに関係なく、設定することができ、設計の自由度が増す。特に、冷却手段200として、より冷却能力の高い冷媒回路を用いた場合等には、光変調素子131、132、133周辺の設置可能スペースに制限されることなく設置することができる。
また、冷却手段200、冷却空気タンク206、送風ファン205及び送風ダクト210等は、各光変調素子毎にそれぞれ設けることで、各光変調素子の発熱量に応じて冷却手段200の冷却能力や送風ファン205の送風能力を調整することができる。具体的には、発熱量が最も大きい光変調素子132用の冷却手段200の冷却能力を最も高くしたり、送風ファン205の送風量を最も多くする一方、他の光変調素子131、133に対しては、これらの光変調素子用の冷却手段200の冷却能力や送風ファン205の送風量を抑えて運転させることで、すべての光変調素子を適切な温度範囲に維持した上で、投写型映像表示装置全体として、効率的な冷却が可能となる。
さらに、発熱量の最も大きな光変調素子132に対してのみ、冷却手段200、冷却空気タンク206、送風ファン205及び送風ダクト210等を設置することができる。こうすることで、無駄な冷却をしないため、全体としての冷却効率を向上させることができる。
その他の構成については、実施例1と同様である。

(実施例4)
図8及び図9に、実施例4の構成を示す。図8は、流路の平面的な配置を示す上面図である。また、図9は、各光変調素子用の流路への冷却空気の流れを平面的に展開して示す模式図である。なお、本実施例では、光変調素子132の発熱量が最も大きいものとした構成を示しているが、他の光変調素子の発熱量が大きい場合には、適宜、発熱量が最も大きい光変調素子を光変調素子132の位置に置き換えた構成とすることができる。
図8に示すように、光変調素子131、132、133は、各光変調素子毎に、流路208R、208G、208B内に設置されている。また、各光変調素子131、132、133用の各流路208R、208G、208Bは、実施例1と同様にして、光学レンズ120、121、122、隔壁207X、合成光学系部品150及び仕切壁207Y等によって、各光変調素子131、132、133毎に分離されている。
また、図9に示すように、ペルチェ素子201等の冷却手段200が取り付けられた冷却空気タンク206は、送風ダクト(送り)210及び送風ダクト(戻り)211に接続されている。送風ダクト(送り)210は、途中で各光変調素子に対応して、複数の送風ダクト(送り)210に分岐され、各光変調素子用の流路208R、208G、208Bにそれぞれ接続される。一方、各光変調素子用の流路208R、208G、208Bの出口側には、複数の送風ダクト(戻り)211が接続されており、それらは途中で1つの送風ダクト(戻り)211に束ねられる。また、分岐された後の複数の送風ダクト(送り)210と各光変調素子用の流路208R、208G、208Bとの接続部には、それぞれ送風ファン205が配置されている。
これにより、冷却空気タンク206内の冷却された空気は、冷却空気タンク206に接続され、途中で複数に分岐された送風ダクト(送り)210を通じて、送風ファン205により、各光変調素子用の流路208R、208G、208Bに分かれて供給される。これにより各光変調素子131、132、133がそれぞれ冷却される。その後、各光変調素子用の流路208R、208G、208Bから、複数の送風ダクト(戻り)211に流出した後、束ねられた1つの送風ダクト(戻り)211で合流して、再び冷却空気タンク206に戻る。
これにより、光変調素子131、132、133には、他の光変調素子に供給されて、温度が上昇した空気ではなく、冷却空気タンク206内で冷却された温度の低い空気を、送風ファン205によって、強制的に供給することができる。そのため、光変調素子131、132、133のいずれかが、発熱量の最も大きい光変調素子であったとしても、強力に冷却することができる。
また、このような構成をとることで、各光変調素子の発熱量に応じて、それに対応した送風ファン205の送風能力を調整することができる。例えば、光変調素子132の発熱量が最も大きい場合、光変調素子132用の送風ファン205の送風量を最も多くする一方、他の光変調素子131、133に対しては、これらの光変調素子用の送風ファン205の送風量を抑えて運転させることで、すべての光変調素子を適切な温度範囲に維持した上で、投写型映像表示装置全体として、効率的な冷却が可能となる。
また、本実施例の構成によれば、実施例3の構成に比べて、複数の光変調素子に冷却された空気を供給する場合においても、冷却手段200及び冷却空気タンク206を複数設ける必要がないため、投写型映像表示装置の構造を簡略化することができ、投写型映像表示装置を小型化させて、投写型映像表示装置の設置スペースを減少させることができる。

(実施例5)
図10及び図11に、実施例5の構成を示す。図10は、流路の平面的な配置及び空気の流れを示す上面図である。また、図11は、各光変調素子用の流路への冷却空気の流れを平面的に展開して示す模式図である。なお、本実施例では、光変調素子132の発熱量が最も大きいものとした構成を示しているが、他の光変調素子の発熱量が大きい場合には、適宜、発熱量が最も大きい光変調素子を光変調素子132の位置に置き換えた構成とすることができる。
図10に示すように、光変調素子131、132、133は、隔壁207X及び合成光学系部品150等により仕切られた流路208内に共に配置される。さらに、光変調素子131と光変調素子132の間、及び光変調素子132と光変調素子133の間には、下側が塞がれ、上側が開口している風向誘導壁212が配置される。これにより、光変調素子132に吹き付けられた空気は、風向誘導壁212の開口部を通じて、光変調素子131及び光変調素子133側へ流入する。
また、図11に示すように、ペルチェ素子201等の冷却手段200が取り付けられた冷却空気タンク206は、送風ダクト(送り)210及び送風ダクト(戻り)211に接続されている。送風ダクト(送り)210は、流路208の光変調素子132下側の位置に接続される。一方、流路208における光変調素子131、133の下側の位置には、複数の送風ダクト(戻り)211が接続されており、それらは途中で1つの送風ダクト(戻り)211に束ねられる。また、冷却空気タンク206と送風ダクト(送り)210との接続部には、送風ファン205が配置されている。
これにより、冷却空気タンク206内の冷却された空気は、冷却空気タンク206に接続された送風ダクト(送り)210を通じて、送風ファン205により、光変調素子132に吹き付けられる。その後、光変調素子132に吹き付けられた空気は、風向誘導壁212により、上から下へ風向を変えると共に、2方向に分かれて、光変調素子131及び光変調素子133にそれぞれ吹き付けられる。光変調素子131及び光変調素子133に吹き付けられた空気は、送風ダクト(戻り)211に送り込まれ、送風ダクト(戻り)211を通じて、再び冷却空気タンク206へと戻る。
このような構成をとることで、最も発熱量の大きい光変調素子132に、他の光変調素子131、133に供給されて、温度が上昇していない冷却空気を供給して、優先的に冷却することができる。さらに、光変調素子132に供給された後の空気を、他の光変調素子131、133に供給することで、冷却空気を有効に利用でき、全体としての冷却効率を向上させることができる。
なお、送風ダクト211を通じて、冷却空気タンク206に戻された空気は、再びペルチェ素子201等の冷却手段200により冷却されて、送風ファン205により、送風ダクト210に再び送り込まれる。
その他の構成については、実施例1と同様である。

(実施例6)
図12及び図13に、実施例6の構成を示す。図12は、流路の平面的な配置及び空気の流れを示す上面図である。また、図13は、各光変調素子用の流路への冷却空気の流れを平面的に展開して示す模式図である。なお、本実施例では、光変調素子132の発熱量が最も大きいものとした構成を示しているが、他の光変調素子の発熱量が大きい場合には、適宜、発熱量が最も大きい光変調素子を光変調素子132の位置に置き換えた構成とすることができる。
図12に示すように、光変調素子131、132、133は、隔壁207X及び合成光学系部品150等により仕切られた流路208内に共に配置される。さらに、光変調素子132と光変調素子133の間には、下側が塞がれ、上側が開口している風向誘導壁212が配置される。また、光変調素子131と光変調素子133の間には、上側が塞がれ、下側が開口している風向誘導壁212が配置される。これにより、光変調素子132に吹き付けられた空気は、風向誘導壁212の開口部を通じて、光変調素子133側へ流入する。さらに光変調素子133に吹き付けられた空気は、風向誘導壁212の開口部を通じて、光変調素子131側へ流入する。
また、図13に示すように、ペルチェ素子201等の冷却手段200が取り付けられた冷却空気タンク206は、送風ダクト(送り)210及び送風ダクト(戻り)211に接続されている。送風ダクト(送り)210は、流路208の光変調素子132下側の位置に接続される。一方、流路208における光変調素子131の上側の位置には、送風ダクト(戻り)211が接続されている。また、冷却空気タンク206と送風ダクト(送り)210との接続部には、送風ファン205が配置されている。
これにより、冷却空気タンク206内の冷却された空気は、冷却空気タンク206に接続された送風ダクト(送り)210を通じて、送風ファン205により、光変調素子132に吹き付けられる。その後、光変調素子132に吹き付けられた空気は、風向誘導壁212により、上から下へ風向を変えて、光変調素子133に吹き付けられる。さらに、光変調素子133に吹き付けられた空気は、風向誘導壁212により、下から上へ風向を変えて、光変調素子131に吹き付けられる。光変調素子131に吹き付けられた空気は、送風ダクト(戻り)211に送り込まれ、送風ダクト(戻り)211を通じて、再び冷却空気タンク206へと戻る。
このような構成をとることで、最も発熱量の大きい光変調素子132に、他の光変調素子131、133に供給されて、温度が上昇していない冷却空気を供給して、優先的に冷却することができる。さらに、光変調素子132に供給された後の空気を、他の光変調素子131、133に供給することで、冷却空気を有効に利用でき、全体としての冷却効率を向上させることができる。さらに、青色の波長域の光に対する光変調素子133は、光変調素子132に次いで発熱量が大きいため、光変調素子132の次に光変調素子133に、冷却空気を吹き付ける構成とする。これにより、より冷却空気を有効に利用できる。
なお、送風ダクト211を通じて、冷却空気タンク206に戻された空気は、再びペルチェ素子201等の冷却手段200により冷却されて、送風ファン205により、送風ダクト210に送り込まれる。
その他の構成については、実施例1と同様である。

(実施例7)
図14に、実施例7の構成を示す。同図は、図1のB−B断面に対応する実施例7の構成での概略断面図を示している。なお、本実施例では、光変調素子132の発熱量が最も大きいものとした構成を示しているが、他の光変調素子の発熱量が大きい場合には、適宜、発熱量が最も大きい光変調素子を光変調素子132の位置に置き換えた構成とすることができる。
図に示すように、最も発熱量の大きい光変調素子132に温度センサ213を設置して、光変調素子132の温度を検知する。また、隔壁207の外部にも温度センサ213を設置して、外気温を検知する。コントローラー214は、この温度センサ213により検知された光変調素子132及び外気温の情報を受け取り、光変調素子132の温度が上限の設定温度以上になるとペルチェ素子201等の冷却手段200を始動させたり、冷却能力を増加させたりして、上限の設定温度以下となるように冷却させる。反対に、冷却しすぎて、下限の設定温度以下になると、冷却を停止させたり、能力を減少させたりして、下限の設定温度以上となるようにする。これにより、より精密に光変調素子132の温度制御を行うことができ、光変調素子132の劣化を抑制して、投写型映像表示装置の信頼性を向上させることができる。
また、送風ファンについても、その送風能力を、同様にして、温度センサ213とコントローラー214により、調整することができる。
なお、他の光変調素子131、133に対しても、温度センサ213を設置して、コントローラー214により、それぞれの送風ファンの送風能力を、同様にして、調整することもできる。これにより、他の光変調素子131、133についても、より精密に温度制御を行うことができ、光変調素子の劣化を抑制して、投写型映像表示装置の信頼性を向上させることができる。
その他の構成については、実施例2と同様である。
以上のように、本発明にかかる投写型映像表示装置は、信頼性を高くして、高輝度化が可能となるので、光量が多く要求される大画面での映像表示等の用途にも適用できる。
本発明の実施例1、2、3、4及び7における投写型映像表示装置の光学系構成の概略図である。 実施例1における図1の光変調素子近傍の拡大断面図である。 実施例1における図1のA−A断面に対応する概略断面図である。 実施例1における図1のB−B断面に対応する概略断面図である。 実施例2における図1のA−A断面に対応する概略断面図である。 実施例2における図1のB−B断面に対応する概略断面図である。 実施例3における図1のB−B断面に対応する概略断面図である。 実施例4における流路の平面的な配置を示す上面図である。 実施例4における各光変調素子用の流路への冷却空気の流れを平面的に展開して示す模式図である。 実施例5における流路の平面的な配置及び空気の流れを示す上面図である。 実施例5における各光変調素子用の流路への冷却空気の流れを平面的に展開して示す模式図である。 実施例6における流路の平面的な配置及び空気の流れを示す上面図である。 実施例6における各光変調素子用の流路への冷却空気の流れを平面的に展開して示す模式図である。 実施例7における図1のB−B断面に対応する概略断面図である。 従来の液晶プロジェクタの構成を示す図である。
符号の説明
101、301 光源
101a ランプ
101b リフレクタ
102 照明光学系
111、112 ダイクロイックミラー
115、116、117 反射ミラー
120、121、122、123、124、320 光学レンズ
131、132、133 光変調素子
135、136、137、335 液晶パネル
140、141、142、143、144、145、340 偏光板
150、350 合成光学系部品
160、360 投写光学系部品
200 冷却手段
201 ペルチェ素子
202 ペルチェ素子吸熱板
203 ペルチェ素子放熱板
204、404 放熱ファン
205、405 送風ファン
206 冷却空気タンク
207X 隔壁
207Y 仕切壁
207a 隔壁の開口部
208、208R、208G、208B 流路
209 仕切部
210 送風ダクト(送り)
211 送風ダクト(戻り)
212 風向誘導壁
213 温度センサ
214 コントローラー

Claims (6)

  1. 光源と、該光源からの光を映像信号に応じて変調する複数の光変調手段と、
    該複数の光変調手段により変調された光を投写するための投写光学系部品と、
    前記複数の光変調手段により変調された光を合成する合成光学系部品と、
    前記複数の光変調手段に流体を供給するための流路と、
    前記流体を冷却するための冷却手段とを備え、
    前記複数の光変調手段の内、発熱量の最も大きい第1の光変調手段に対して、他の光変調手段には供給されていない前記流体を供給し、
    前記流路は、第1の流路と第2の流路に分離され、
    前記第1の流路には、前記第1の光変調手段が設けられ、
    前記第2の流路には、前記他の光変調手段が設けられ、
    前記第1の流路と前記第2の流路とは、仕切部により分離され、
    前記仕切部は、前記合成光学系部品を保持すると共に、前記仕切部の側面は、前記合成光学系部品の側面と略同一面に配置されることを特徴とする投写型映像表示装置。
  2. 前記流路の隔壁が、前記光源からの光を前記光変調手段へ透過させるための第1の透光部と前記光変調手段からの光を前記投写光学系部品へ透過させるための第2の透光部を有していることを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
  3. 前記第1の光変調手段が、緑色の波長域の光を変調するための光変調手段であることを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載の投写型映像表示装置。
  4. 前記流路は、前記流体を一定方向に流す流体輸送手段を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の投写型映像表示装置。
  5. 前記流路の前記第1又は第2の透光部の少なくとも一方が、光学レンズにより構成されていることを特徴とする請求項2に記載の投写型映像表示装置。
  6. 前記投写型映像表示装置は、前記光変調手段の温度を計測する温度計測手段を有しており、該温度計測手段からの温度情報により、前記冷却手段の冷却能力又は前記流体輸送手段の送風能力を調整することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の投写型映像表示装置。
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