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JP5205080B2 - 気化薬剤収納容器 - Google Patents
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Description

本発明は、例えば防虫剤、消臭剤、芳香剤および抗菌剤等の気化薬剤が収納される気化薬剤収納容器に関するものである。
この種の容器として、例えば下記特許文献1に示されるような、使用に際し蓋を任意の角度で開くことにより、気化薬剤からの気化ガスを常に少量ずつ揮散させる構成、あるいは例えば下記特許文献2に示されるような、噴霧ボタンを押すことで容器体内の気化ガスを噴出させて揮散させる構成が知られている。
特許第3744563号公報 特開2001−72151号公報
しかしながら、前者の気化薬剤収納容器では、任意のときにまとまった量の気化ガスを揮散させることができず、また後者の気化薬剤収納容器では、噴霧ボタンを押さなければ気化ガスを揮散させることができない。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、任意のときにまとまった量の気化ガスを揮散させることが可能で、しかも少量の気化ガスを定常的に揮散させることもできる気化薬剤収納容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の気化薬剤収納容器は、気化薬剤からの気化ガスで満たされる内部空間が形成された容器体を有し、この容器体は、前記内部空間と外部とを連通する通気部を備えるとともに、この通気部を開口させた状態で、その軸線方向に沿って伸縮可能に形成され、前記容器体は、有底筒状に形成された外容器と、この外容器の開口部に着脱可能に嵌合された内容器と、を備え、この内容器は、前記気化薬剤が収納される収納部を備え、この収納部にはその内部と前記内部空間とを連通する連通孔が形成され、前記内容器には、前記連通孔を覆う微多孔性シートと、この微多孔性シートをその全域にわたって覆いかつ取り外し可能に貼着された密封シートと、がこの順に配設されていることを特徴とする。
この発明では、容器体が内部空間と外部とを連通する通気部を備えているので、前記内部空間に満たされた気化ガスを少量ずつ通気部から外部に定常的に揮散させることが可能になる。また、容器体が、前記通気部を開口させた状態で、その軸線方向に沿って伸縮可能に形成されているので、任意のときに容器体をその軸線方向に沿って縮小変形させて、内部空間の体積を減少させることにより、この体積減少分だけまとまった量の気化ガスを通気部から外部に揮散させることができる。
以上より、任意のときにまとまった量の気化ガスを揮散させることが可能で、しかも少量の気化ガスを定常的に揮散させることもできる。
また、内容器に気化薬剤が収納される収納部が備えられ、この収納部にその内部と前記内部空間とを連通する連通孔が形成されているので、この内容器を外容器の開口部に嵌合することで、収納部内に収納された気化薬剤からの気化ガスが前記連通孔を通じて内部空間に満たされ、この気化ガスを外部へと揮散させることが可能となる。また、内容器を外容器の開口部に嵌合する前、つまり内容器を外容器から取り外した状態で、収納部内に気化薬剤を収納することが可能になり、収納部内に気化薬剤を容易に収納することができる
さらに、前記気化ガスを外部に揮散させるに際し、密封シートを微多孔性シートから取り外すだけで、気化ガスを発散させることができるので、その取り扱い性が容易になる。
この発明に係る気化薬剤収納容器によれば、任意のときにまとまった量の気化ガスを揮散させることが可能で、しかも少量の気化ガスを定常的に揮散させることもできる。
以下、図面を参照し、この発明の第1実施形態について説明する。この実施形態に係る気化薬剤収納容器10は、図1および図2に示されるように、気化薬剤Wからの気化ガスGで満たされる内部空間Aが形成されるとともに、この内部空間Aと外部とを連通する通気部11を備える容器体12と、この容器体12に離脱可能に装着され通気部11を閉塞する図示されない蓋体と、を備えている。なお、図示の例では、気化薬剤Wは固形物となっている。
容器体12は、有底円筒状に形成された外容器13と、この外容器13の開口部13aに離脱可能に嵌合された内容器14と、を備えている。
外容器13は、底部13bを有する大径の胴部13cと、開口部13aを有し胴部13cよりも小径の口部13dと、が一体に形成されて構成されている。そして、この外容器13の内部が前記内部空間Aとなっている。なお、口部13dの開口端縁13fは、径方向外方に向けて突出したフランジ状に形成されている
ここで、胴部13cおよび口部13dはそれぞれ横断面視円環状に形成されるとともに、共通軸と同軸に配置されている。以下、この共通軸を中心軸線Oといい、この中心軸線O方向に沿って底部13b側を下側といい、開口部13a側を上側という。
内容器14は、有頂円筒状に形成された収納部15aと、この収納部15aの上端部をその径方向外側から囲繞するように配置されたリング状のフランジ部14aと、フランジ部14aの内周縁から下方に向けて延設された嵌合筒部15bと、前記中心軸線O回りに間隔をあけて複数配置され収納部15aとフランジ部14aおよび嵌合筒部15bとを連結する連結板16と、を備え、これらが一体に形成されて構成されている。また、収納部15a、フランジ部14aおよび嵌合筒部15bはそれぞれ、前記中心軸線Oと同軸上に配置されている。
そして、この内容器14は、フランジ部14aが口部13dの開口端縁13f上に配置され、かつ嵌合筒部15bが外容器13の開口部13a内に嵌合されて収納部15aが前記内部空間Aに向けて突出した状態で外容器13に配設されている。なお、内容器14において、収納部15aの上端部はフランジ部14aよりも上方に位置している。
ここで、内容器14における収納部15aの内部に気化薬剤Wが収納されている。また、前記中心軸線O回りで隣り合う連結板16同士の間の隙間が前記通気部11となっている。つまり、容器体12の内容器14に通気部11が形成されている。
ここで、収納部15aには、その内部と内部空間Aとを連通する連通孔15cが形成されている。図示の例では、連通孔15cは、外容器13における底部13bの内面に向けて開口する収納部15aの下端開口部となっている。
そして、この収納部15aには、連通孔15cを覆う微多孔性シート17と、この微多孔性シート17をその全域にわたって覆いかつ取り外し可能に貼着された例えばアルミニウム箔等からなる密封シート18と、がこの順に配設されている。
そして、本実施形態では、外容器13(容器体12)は、図1および図2に示されるように蓋体が取り外され通気部11を開口させた状態で、前記中心軸線O方向に沿って伸縮可能に形成されている。図示の例では、外容器13において胴部13cと口部13dとの間に、前記中心軸線O方向に伸縮可能な変形容易部13eが配設されている。この変形容易部13eは蛇腹状に形成されている。なお、収納部15aの下端縁と外容器13における底部13bの内面との前記中心軸線O方向に沿った間隔は、外容器13の変形容易部13eを介した縮小変形時に、互いに当接し合わない大きさに設定されている。
次に、以上のように構成された気化薬剤収納容器10の使用方法について説明する。
まず、外容器13から図示されない蓋体を取り外して通気部11を開口するとともに、内容器14を外容器13の口部13dから取り外して、収納部15aを外容器13の外部に抜き出した状態で、密封シート18を微多孔性シート17から取り外し、この微多孔性シート17を露出させる。その後、内容器14を外容器13の口部13dに嵌合し、微多孔性シート17を外容器13における底部13bの内面に対向させる。
これにより、収納部15a内に収納された気化薬剤Wからの気化ガスGが、連通孔15cおよび微多孔性シート17を通って内部空間Aに満たされることで、このガスGが少量ずつ定常的に通気部11を通って外容器13の外部に揮散する。そして、任意のときに、外容器13の上部を下方に向けて押圧すると、外容器13の変形容易部13eが前記中心軸線O方向に沿って縮小変形させられ、この変形による内部空間Aの体積減少分だけまとまった量の気化ガスGが通気部11を通って外容器13の外部に揮散される。
以上説明したように本実施形態に係る気化薬剤収納容器10によれば、任意のときにまとまった量の気化ガスGを揮散させることが可能で、しかも少量の気化ガスGを定常的に揮散させることもできる。
また、本実施形態では、外容器13の開口部13aに、内容器14が離脱可能に嵌合されているので、気化ガスGを外部に揮散させるに際し、内容器14を外容器13から取り外すことで、収納部15aを外容器13の外部に抜き出した状態で密封シート18を微多孔性シート17から取り外すことが可能になり、この取り外しを容易に行うことができる。さらに、収納部15aを外容器13の外部に抜き出した状態で、この収納部15a内に気化薬剤Wを収納することも可能になり、収納部15a内に気化薬剤Wを容易に収納することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、内容器14に備えられた収納部15a内に気化薬剤Wを収納したが、これに代えて、内容器14を設けずに外容器13の内部空間Aに直接気化薬剤Wを収納してもよい。この場合、内容器14が不要となり構成が簡単になる。さらにこの場合、外容器13の開口端縁13f上に、開口部13aをその全域にわたって覆う微多孔性シート17と密封シート18とをこの順に配設してもよい。
また、前記実施形態では、容器体12の内容器14に通気部11を形成したが、これに代えて例えば外容器13に形成してもよい。
さらに、前記実施形態では、通気部11を閉塞する蓋体を備えたものとしたが、蓋体を備えていなくてもよい。
また、外容器13および内容器14をそれぞれ円筒状に形成したが、これらの形状は適宜変更してもよい。
また、外容器13の開口部13aに内容器14が離脱可能に嵌合された構成としたが、これに代えて、取り外し不能に嵌合される構成としてもよい。
さらに、前記実施形態に代えて、外容器13の口部13dの外周面に雄ネジ部を形成し、内容器14に、フランジ部14aの外周端に垂設されかつ内周面に雌ネジ部が形成された周壁部を備えさせ、外容器13と内容器14とを螺合する構成としてもよい。このとき、内容器14には、前記嵌合筒部15bを設けることが好ましい。
また、前記実施形態では、連通孔15cとして収納部15aの下端開口部を示したが、この収納部15aの周壁部に貫通孔を形成し、この貫通孔を連通孔15cとしてもよい。
次に、この発明の第2実施形態について説明するが、前記第1実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。この実施形態に係る気化薬剤収納容器20においては、図3に示されるように、容器体12に外容器13と外容器13の開口部13aに離脱可能に嵌合された内容器21とが備えられている。
なお、この図3では、図1および図2で示した姿勢に対して上下を反転させた逆立ち姿勢の気化薬剤収納容器20を示しているが、説明の便宜上、図3において紙面の下側を上側とし、紙面の上側を下側として以下説明する。
内容器21は、天壁部22と、天壁部22の下面における中央部に内部空間Aに向けて突設された収納部15aと、天壁部22の下面における外周縁部に表裏面がこの容器20の周方向に向くように設けられた支持板23と、を備え、これら22、15a、23が一体に形成されている。支持板23は、前記中心軸線O回りに間隔をあけて複数設けられている。また、支持板23は、平面視L字状の板状に形成され、天壁部22の下面における外周縁部および収納部15aの外周面における上端部に連結されている。
そして、支持板23の側端縁のうち、この容器20の径方向外方を向きかつ前記中心軸線O方向に沿って延びる第1側端縁23aは、外容器13の開口部13a内に嵌合され、また、下方を向きかつこの容器20の径方向に沿って延びる第2側端縁23bは、外容器13の開口端縁13f上に配置されている。そして、外容器13における開口端縁13fの上面と、内容器21における天壁部22の下面との間において、前記中心軸線O回りで隣り合う支持板23同士の間に位置する部分が、内部空間Aと外部とを連通する通気部24となっている。つまり、この通気部24は、容器体12の径方向外側に向けて開口している。
以上のように構成された気化薬剤収納容器20では、前記第1実施形態と同様の作用効果が奏されるのに加え、その上端面である天壁部22の外面が平坦面であり、通気部24が容器体12の径方向外側に向けて開口しているので、図3に示されるように、天壁部22の外面を接地させ外容器13の底部13bの外面が上方に向くように上下を反転させても使用することが可能になる。したがって、気化薬剤Wからの気化ガスGの揮散状況に応じて、この気化薬剤収納容器20の姿勢を適宜選択することが可能になり、その適用範囲を広げることができる。
次に、この発明の第3実施形態について説明するが、前記第1、第2実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。この実施形態に係る気化薬剤収納容器30においては、図4に示されるように、容器体12に外容器13と外容器13の開口部13a内に離脱可能に嵌合された内容器31とが備えられている。
なお、この図4では、図3と同様に、図1および図2で示した姿勢に対して上下を反転させた逆立ち姿勢の気化薬剤収納容器30を示しているが、図4において紙面の下側を上側とし、紙面の上側を下側として以下説明する。
内容器31は、天壁部22と、天壁部22の下面に前記中心軸線Oと同軸に内部空間Aに向けて突設された収納部15aと、を備え、これら22、15aが一体に形成されている。そして、この内容器31は、天壁部22の外周縁部における下面が、外容器13の開口端縁13f上に配置された状態で、収納部15aがその全周にわたって外容器13の開口部13a内に離脱可能に嵌合されている。
さらに本実施形態では、外容器13の底部13bに前記中心軸線Oと同軸上に内部空間Aと外部とを連通する通気部32が形成されている。
また、この気化薬剤収納容器30の開封前には、図示されない蓋体により外容器13の底部13bの外面が覆われて通気部32が閉塞されている。
以上のように構成された気化薬剤収納容器30では、前述のように逆立ち姿勢にして気化ガスGを外部に揮散させることで、前記第1実施形態と同様の作用効果が奏されることになる。また、本実施形態では、通気部32が外容器13の底部13bに形成されるとともに、内容器31が、天壁部22の外周縁部における下面が外容器13の開口端縁13f上に配置された状態で、収納部15aがその全周にわたって外容器13の開口部13a内に離脱可能に嵌合されて配設されているので、この内容器31の構造を簡略にすることが可能になり、製造コストを抑えることができる。
なお、前記第2実施形態および第3実施形態では、微多孔性シート17および密封シート18を設けずに、連通孔15cを開口させてもよい。また、これらの両シート17、18を設けるのに代えて、内部空間Aと収納部15a内とを連通する孔を有する蓋体を、内容器21、31の収納部15aに、連通孔15cを覆うように配設してもよい。
任意のときにまとまった量の気化ガスを揮散させることが可能で、しかも少量の気化ガスを定常的に揮散させることができる。
本発明に係る一実施形態として示した気化薬剤収納容器の開封前の縦断面図である。 図1に示す気化薬剤収納容器において、密封シートを微多孔性シールから取り外し、容器体をその軸方向に縮小変形させた状態を示す縦断面図である。 本発明に係る他の実施形態として示した気化薬剤収納容器において、逆立ち姿勢にして気化ガスを外部に揮散させている状態を示す縦断面図である。 本発明に係るさらに他の実施形態として示した気化薬剤収納容器において、逆立ち姿勢にして気化ガスを外部に揮散させている状態を示す縦断面図である。
符号の説明
10、20、30 気化薬剤収納容器
11、24、32 通気部
12 容器体
13 外容器
13a 開口部
14、21、31 内容器
15a 収納部
15c 連通孔
17 微多孔性シート
18 密封シート
A 内部空間
G 気化ガス
O 中心軸線
W 気化薬剤

Claims (1)

  1. 気化薬剤からの気化ガスで満たされる内部空間が形成された容器体を有し、
    この容器体は、前記内部空間と外部とを連通する通気部を備えるとともに、この通気部を開口させた状態で、その軸線方向に沿って伸縮可能に形成され
    前記容器体は、有底筒状に形成された外容器と、この外容器の開口部に着脱可能に嵌合された内容器と、を備え、この内容器は、前記気化薬剤が収納される収納部を備え、この収納部にはその内部と前記内部空間とを連通する連通孔が形成され、
    前記内容器には、前記連通孔を覆う微多孔性シートと、この微多孔性シートをその全域にわたって覆いかつ取り外し可能に貼着された密封シートと、がこの順に配設されていることを特徴とする気化薬剤収納容器。
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