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JP5206424B2 - オルタネータの発電制御装置 - Google Patents
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本発明は、エンジン始動時のオルタネータの発電負荷を低減して排気エミッションを改善するオルタネータの発電制御装置に関する。
特に、近年の灯火類の光度の上昇や各種電装品の増加に伴ってオルタネータが大型化する傾向がある。エンジンの冷態始動時はオイル粘度が高いため、エンジンのフリクションが大きい。そのため冷態始動時にオルタネータを駆動して発電を行わせると、オルタネータの駆動トルクがエンジンにとっては大きな負荷となり、排気のガスボリュームが増加し、HC排出量が増加する。
そこで、冷態始動時に空然比フィードバック制御状態およびバッテリ電圧をモニターし、空燃比フィードバック制御の開始後でかつバッテリ電圧が設定電圧より高い場合にオルタネータを非駆動状態として発電を停止し、エンジンの消費空気量を減らしHCの排出を抑制するものがある(特許文献1参照)。
特開2002−276414号公報
ところで、車両を低温の状態で放置した後のエンジンの始動時、例えば氷点下での始動時には、排気管内の凝縮水の影響により空燃比フィードバック制御の開始までにより時間がかかる。さらに低温の状態ではバッテリ性能が低下する。上記特許文献1の技術では空燃比フィードバック制御の開始までオルタネータを非駆動状態として発電を行わないので、空燃比フィードバック制御が開始される直前までバッテリ電圧は低下し続けることになる。その後、バッテリ電圧が設定電圧以下になると、オルタネータを駆動状態として発電を開始する。すなわち、氷点下のような環境条件であるために始動直後のアイドル運転時間が長びくときには、オルタネータ負荷によりガスボリュームが増加している状態で発電が行われることになり、HC排出量を効果的に抑制できない。
そこで本発明は、空燃比フィードバック制御の開始前でも、オルタネータによる発電を行い得る装置を提供することを目的とする。
本発明は、エンジンによって駆動され発電を行うオルタネータを備え、エンジンの冷機始動時であって、バッテリ電圧が所定値以上のときにオルタネータを非駆動状態として発電を停止させた状態でエンジンを始動し、その後にバッテリ電圧が前記所定値以下になるとオルタネータを駆動状態として発電を行わせると共に、排気通路に設けられる三元触媒と、前記三元触媒の上下流に設けられる空燃比センサとを備え、前記空燃比センサが活性化したタイミングで空燃比フィードバック制御を開始し、前記空燃比フィードバック制御の開始前に車両の加速が判定されたとき、オルタネータを駆動して発電を行わせる。
本発明によれば、冷態始動時にはオルタネータによる発電を停止するので、エンジンへの補機負荷が減少する。その結果、排気のガスボリュームが減り、HCの排出量が低減する。一方、空燃比フィードバック制御の開始前の車両の加速時にはドライバの要求に応じて排気の全量が大きくなっているため、ドライバの要求に応じた排気量に対するオルタネータ負荷によるガスボリューム増加分の割合が、空燃比フィードバック制御の開始前のアイドル時にオルタネータを駆動して発電を行わせる場合よりも相対的に小さくなる。そのため、オルタネータにより発電を行ってもHC排出量に与える影響は小さい。単にバッテリ電圧が所定値以上の冷機状態でオルタネータを非駆動状態として発電を停止している上記特許文献1の技術では、空燃比フィードバック制御の開始前にバッテリ電圧がアイドル状態で所定値未満となることでオルタネータ負荷によるガスボリューム増加分の割合が大きいときにオルタネータを駆動状態として発電が開始されてしまうのに対し、本発明では空燃比フィードバック制御の開始前の加速運転中に適宜オルタネータを駆動状態として発電を行わせていることから、空燃比フィードバック制御の開始前に冷機状態でバッテリ電圧が所定値未満となってしまうことが上記特許文献1の技術に比して少なくなり、HC排出量を低減できるという優れた効果を奏する。
本発明の第1実施形態のオルタネータ制御系の回路構成図である。 本発明の第1実施形態のエンジンの概略構成図である。 エンジン冷態始動からのエンジン回転速度、車速、スロットル開度、オルタネータ電流、HC排出量(積算値)の変化を示すタイミングチャートである。 オルタネータの制御を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態のオルタネータ1の制御系の回路構成図、図1はオルタネータ1を駆動するエンジン31の概略構成図である。
エンジン31によって駆動されるオルタネータ1は、図1に示したように、三相交流を発生するためのステータコイル2、磁場を形成するためのフィールドコイル3、ステータコイル2に発生した交流電圧を直流電圧に整流する整流回路(レクチファイアー)4、出力電圧を制御するための集積回路で形成された電圧レギュレータ5等を一体的に備えて構成される。なお、符号6はノイズ消去用のコンデンサである。
オルタネータ1には、発電電力の出力端子であるBAT端子、目標発電電圧の入力端子であるC端子、発電出力のフィードバック入力端子であるS端子、フィールドコイル3の通電・非通電を制御する端子であるL端子、接地用のE端子が設けられている。オルタネータ1の内部では、BAT端子、C端子、S端子、L端子、E端子が、それぞれ電圧レギュレータ5の対応する各端子(B端子、C端子、S端子、L端子、E端子)に接続され、また、整流回路4の出力側及びフィールドコイル3の一端がBAT端子に接続されている。フィールドコイル3の他端は、フィールド電流の制御端子である電圧レギュレータ5のF端子に接続され、さらに、ステータコイル2を形成する三相のコイルの一つがステータコイル2の制御端子である電圧レギュレータ5のP端子に接続されている。
一方、バッテリ7の正極端子がオルタネータ1のBAT端子及びS端子に接続されると共に、負極端子にオルタネータ1のE端子が接続されている。また、バッテリ7の正極端子には、イグニッションスイッチ8を介してチャージランプ9が接続され、このチャージランプ9がオルタネータ1のフィールドコイル3とバッテリ7とを接続/遮断する開閉手段としてのL端子制御用リレー10のリレー接点10aを介してオルタネータ1のL端子に接続されている。
さらに、バッテリ7の正極端子には、メインリレー11のリレーコイル11bの一端が接続されると共に、メインリレー11のリレー接点11aを介してL端子制御用リレー10のリレーコイル10bの一端が接続されている。L端子制御用リレー10及びメインリレー11の各リレーコイル10b、11bの他端は、エンジンを制御するエンジンコントロールユニット20(制御手段)に接続されて開閉制御され、L端子制御用リレー10のリレー接点10aを開放してオルタネータ1のL端子への通電をカットすることで、オルタネータ1を非駆動状態として発電を停止させる。
エンジンコントロールユニット20は、マイクロコンピュータを中心としてその他の周辺回路を備えて構成されるものであり、バッテリ7が接続されてバッテリ電圧をモニターすると共に、イグニッションスイッチ8が接続されてON,OFFを検出する。さらに、エンジンコントロールユニット20には、図2にも示したようにエンジン31の冷却水温を検出するためのエンジン水温センサ21、エンジン回転速度を算出するためのクランク角センサ22、吸入空気量を検出するための吸入空気量センサ23、三元触媒36上流の排気中の空燃比を検出するための空燃比センサ24、三元触媒36下流の排気中の酸素濃度を検出するためのO2センサ25等のセンサ類、吸気通路32に燃料を噴射供給するインジェクタ33や火花点火を行う点火プラグ34、スロットルバルブ41を駆動するモータ42等のアクチュエータ類が接続されている。
エンジンコントロールユニット20では、イグニッションスイッチ8のON,OFF、バッテリ電圧、各種センサ・スイッチ類からの入力信号に基づく運転状態を監視してオルタネータ1のL端子及びC端子を介してオルタネータ1の駆動、非駆動を制御し、特にエンジン冷態始動時には、後述するように車両の加速状態に応じてオルタネータ1による発電制御を行い、オルタネータ1によるフリクションを低減してエンジンの負荷を低減し、エンジンの円滑な始動・暖機を可能とする共に、HC排出量を低減する。
さて、エンジン31の冷態始動時にオルタネータ1の駆動トルクがエンジン31にとっては大きな負荷となり、近年の灯火類の高度の上昇や各種電装品の増加に伴ってオルタネータ1が大型化する傾向がある。その一方で、エンジン冷態始動時にはHCが多く発生する。冷態始動時に大型のオルタネータ1を駆動するには、エンジン回転速度を安定させるために吸入空気量を増してエンジントルクを大きくする必要があり、そうなると排気のガスボリュームが増えるためにHC排出量が増加する。
この対策として、エンジン冷態始動時に空然比フィードバック制御状態およびバッテリ電圧をモニターし、空燃比フィードバック制御開始前でかつバッテリ電圧が設定電圧より高い場合にオルタネータ1を非駆動状態として発電を停止し、エンジンの消費空気量を減らし、これによって冷態始動直後のHC排出量を抑制するようにした従来装置がある。
従来装置においては、空燃比フィードバック制御開始後にオルタネータ1を駆動して発電を行わせる。その理由は次の通りである。すなわち、図2に示したように排気通路35に設けられる三元触媒36(下流側の三元触媒37についても)は、排気の空燃比が理論空燃比を中心とする狭い範囲(ウインドウ)にある場合に、HC、CO、NOxの有害三成分を同時に効率よく浄化できるため、三元触媒36の上流側に設けた空燃比センサ24の出力と三元触媒36の下流側に設けたO2センサ25の出力とに基づいて実際の空燃比がウインドウに収まるように空燃比のフィードバック制御を行っている。つまり、空燃比フィードバック制御が開始された後には、有害三成分が三元触媒の下流に排出されることはない。そこで、従来装置では空燃比フィードバック制御の開始後にオルタネータ1を駆動して発電を行わせ、このとき多く発生するHCは三元触媒36により浄化させようと、空燃比フィードバック制御開始後にオルタネータ1を駆動して発電を行わせるわけである。
冷態始動直後に多く排出されるHCを低減するには空燃比フィードバック制御をできるだけ早期に開始させることである。このため、上流側空燃比センサ24、下流側O2センサ25にヒータを付属させ、各ヒータによりセンサ24、25を加熱し、上流側空燃比センサ24、下流側O2センサ25が活性化したタイミングで空燃比フィードバック制御を開始させるようにしている。
このように空燃比フィードバック制御を早期に実行するようにしていても、従来装置によれば、排気管中の凝縮水の影響により空燃比フィードバック制御開始までに時間がかかってしまうという問題がある。すなわち、車両を氷点下の大気状態に放置したとき、エンジン31の始動時に排気通路35内に突出しているセンサ24、25が排気通路35内の凝縮水により氷結する。氷結状態でヒータをONにするとセンサ24、25に素子割れなどの不都合が生じてしまうので、センサ24、25に付着している氷(凝縮水)が蒸発するのを待ってヒータをONとするようにしている。そして、このヒータONによる加熱によってセンサ24、25が活性化した後に空燃比フィードバック制御が開始される。従来装置では、空燃比フィードバック制御が開始されるまでオルタネータ1による発電を行わせないので、このときバッテリ電圧は低下し続けることになる。その後、バッテリ電圧が設定値以下になるとオルタネータ1を駆動して発電を開始する。すると、氷点下の大気状態での始動時(冷態始動時)には空燃比フィードバック制御の開始前にバッテリ電圧が設定電圧より低下してオルタネータ1による発電を行わなければならない事態が生じ、これによって冷態始動直後のHC排出量を抑制することができない。
そこで本発明は、エンジン冷態始動時であって、バッテリ電圧が所定値以上のときにオルタネータ1を非駆動状態として発電を停止しておき、加速判定したらオルタネータ1を駆動状態として発電を行わせることとする。これは、アイドル状態でオルタネータを駆動して発電を行わせると、排気の全量に対するオルタネータ負荷によるガスボリューム増加分の割合が大きく、そのためにHC排出量が増えるのに対して、加速状態でオルタネータを駆動して発電を行わせる場合には、排気の全量に対するオルタネータ負荷によるガスボリューム増加分の割合が、アイドル状態でオルタネータを駆動して発電を行わせる場合よりも相対的に小さくなるためである。言い換えると、オルタネータによる発電を加速時に行う場合の方が、オルタネータによる発電をアイドル時に行う場合よりHC排出量に対する影響が小さいのである。
本発明によれば、空燃比フィードバック制御の開始前でも車両の加速が行われれば、オルタネータ1による発電が行われバッテリ7に充電できることになる。その分バッテリ電圧を設定電圧に保持し易くなる。このため、空燃比フィードバック制御の開始前に加速後再びアイドる状態に戻ったときにも、その戻ったアイドル状態でより長い時間オルタネータ1を非駆動状態として発電を停止しておくことができる。
本発明についてさらに図3を参照して説明する。図3は冷態始動まもないt1のタイミングで車両の発進加速のためアクセルペダルを踏み込んで車速VSPを上昇させ、望みの車速に到達したt4のタイミングでアクセルペダルを戻して一定車速を保ち、t5のタイミングで車速VSPを低下させ、t7のタイミングで停車させた場合の、エンジン冷態始動からのエンジン回転速度Ne、車速VSP、スロットル開度TVO、オルタネータ電流、HC排出量(積算値)の変化をモデルで示している。スロットル開度TVOはt1のタイミング以前にはアイドル相当値であったものが、t1のタイミングより急上昇してt4のタイミングでピークを採り、その後に低下して所定値となり、t5のタイミングでアイドル相当値へと戻されている。
本発明では、車速VSPとスロットル開度TVOに閾値を設けており、
〈1〉車速VSPが閾値VSP1を超えていること、かつ
〈2〉スロットル開度TVOが閾値TVO1を超えていること
の2つの条件が満たされるt3のタイミングで車両の加速時であると判定して、オルタネータ1に開閉手段を介して所定の電流を流す。そして、2つの条件の2つとも満たされなくなるt6のタイミングで車両の加速が終了したと判断し、オルタネータ1への電流供給を開閉手段を介して停止する。
このため、エンジンコントロールユニット20には、さらに車速センサ26からの車速の信号、スロットルセンサ27からのスロットル開度の信号が入力され、エンジンコントロールユニット20では、エンジンの冷態始動時にオルタネータ1による発電を停止させた状態でエンジンの始動を行わせる。そして、冷態始動直後から車両の加速が行われたか否かを判定し、加速が行われたと判定されたときにオルタネータ1を駆動して発電を行わせる。
エンジンコントロールユニット20で行われるこの制御を図4のフローチャートにより詳述する。図4はエンジン始動からの制御の流れを示すもので、一定時間毎に繰り返し行う操作を示すものでない。このフローはイグニッションスイッチ8がONにされたときに開始する。
図4において、ステップ1ではオルタネータ1を非駆動状態として発電を停止する。すなわち、L端子制御用リレー10のリレーコイル10bへの通電をOFFしてリレー接点10aを開放すると共に、オルタネータ1のC端子に印加する目標発電電圧をLOW(例えば10V)にセットする。これは、特にエンジン冷態始動直後に、エンジンにかかるオルタネータ負荷を無くし、始動安定性を確保するためである。
ステップ2ではエンジンの冷態始動時であるか否かをみる。冷態始動時であるか否かは、水温センサ21により検出される始動時の水温Tstと閾値Tw1(例えば60℃)との比較に基づく。例えば始動時水温Tstが閾値Tw1未満であれば冷態始動時であると判定し、始動時水温Tstが閾値Tw1以上であればホットリスタート時であると判定する。
冷態始動時であると判定したときにはステップ3以降に進む。ステップ3では、バッテリ電圧VBと第1閾値VB1(所定値)を比較する。第1閾値VB1は必要最低限のバッテリ電圧で、例えば10Vである。バッテリ電圧VBが第1閾値VB1を超えている場合には、必要最低限のバッテリ電圧が確保されていると判断し、ステップ4に進んで車速センサ26により検出される車速VSPと閾値VSP1を比較する。閾値VSP1は、車両の加速時であるか否かを判定するための値で、例えば4km/hである。車速VSPが閾値VSP1を超えているときには、車両の加速時であると判定し、ステップ5に進む。
ステップ5では、スロットルセンサ27により検出されるスロットル開度TVOと閾値TVO1を比較する。閾値TVO1も車両の加速時であるか否かを判定するための値で、例えば10degである。車速VSPが閾値VSP1を超えてからスロットル開度TVOが閾値TVO1を一度も超えない場合には車両の加速時でないと判断し、ステップ1に戻って、ステップ1〜5の操作を繰り返す。また、ステップ4で車速VSPが閾値VSP1を超えていない場合にも、ステップ1に戻って、ステップ1〜4の操作を繰り返す。
一方、ステップ5で車速VSPが閾値VSP1を超えてからスロットル開度TVOが閾値TVO1を一度でも超えた場合には、車両の加速時であると判定する。このように、車速VSPとスロットル開度TVOの両方をみて車両の加速時であるか否かを判定するのは、車速VSPだけだと、加速判定を正確に行わせることができないためである。すなわち、車速VSPが閾値VSP1を超えている場合には、加速時だけでなく減速時も含まれているからである。
車両の加速時であると判定したときにはステップ6に進んでオルタネータ1を駆動して発電を行わせる。すなわち、L端子制御用リレー10のリレーコイル10bへの通電をONしてリレー接点10aを閉成させ、オルタネータ1のフィールドコイル3に通電すると共に、オルタネータ1のC端子に印加する目標発電電圧をLOWからHIGH(例えば12V)へゆっくりと上昇させる。
ステップ7では再び車速VSPと閾値VSP1を比較する。これは車両の加速時でなくなったか否かを判定する部分である。車速VSPが閾値VSP1以上である場合にステップ6に戻ってステップ6の操作を繰り返す。
ステップ7で車速VSPが閾値VSP1未満になると、車両の加速時でなくなったと判断し、ステップ8に進んでオルタネータ1を非駆動状態として発電を停止し、今回の処理を終了する。
一方、ステップ3でバッテリ電圧VBが第1閾値VB1以下であるときには必要最低限のバッテリ電圧が確保されていないのであるから、即座に発電を行わせる必要がある。このときには、ステップ9に進み、オルタネータ1を駆動状態として発電を行わせる。ここでの具体的な操作はステップ6と同じである。
ステップ10では、バッテリ電圧VBと第2閾値VB2を比較する。第2閾値VB2は設定電圧を与える値で、例えば12Vである。バッテリ電圧VBが第2閾値VB2に満たなければステップ9に戻ってステップ9の操作を実行する。やがて、バッテリ電圧VBが第2閾値VB2以上となればステップ8に進んでオルタネータ1を非駆動状態として発電を停止し、今回の処理を終了する。
ステップ2でホットリスタート時であると判定されたときにはステップ11に進み、冷態始動時と同様にバッテリ電圧VBと第1閾値VB1を比較する。バッテリ電圧VBが第1閾値VB1未満であれば、必要最低限のバッテリ電圧が確保されていないのであるから、オルタネータ1による発電を行わせる必要がある。この場合に、即座にオルタネータ1による発電を行わせるのではなく、車両の加速時に限ってオルタネータ1を駆動して発電を行わせるようにする。すなわち、バッテリ電圧VBが第1閾値VB1未満であるときにはステップ4、5へと進ませ、車速VSPが閾値VSP1を超えており、かつ車速VSPが閾値VSP1を超えてからスロットル開度TVOが閾値TVO1を一度でも超えた場合にステップ6でオルタネータ1を駆動して発電を行わせる。
このように、本実施形態(請求項1に記載の発明)によれば、エンジンの冷機始動時であって、バッテリ電圧VBが第1閾値VB1(所定値)を超えるときにオルタネータ1を非駆動状態として発電を停止させた状態でエンジンを始動する(図4のステップ1参照)。このため、エンジンへの補機負荷が減少する。その結果、排気のガスボリュームが減り、HCの排出量が低減する。
一方、本実施形態(請求項1に記載の発明)によれば、始動した後に車両の加速が判定されたとき、オルタネータを駆動して発電を行わせる(図4のステップ4、5、6参照)。車両の加速時には排気の全量に対するオルタネーター負荷によるガスボリューム増加分の割合が、アイドル時にオルタネータを駆動して発電を行わせる場合よりも相対的に小さくなる。そのため、オルタネータ1により発電を行ってもHC排出量に与える影響は小さい。言い換えると、加速判定したらオルタネータ1を駆動して発電を開始するので、空燃比フィードバック制御の開始前でも加速中にはオルタネータ1により発電した電気をバッテリ7に充電できることになる。その充電分だけ、バッテリ電圧を設定電圧(12V)に保持し易くなる。そのため、加速後に再びアイドル状態に戻ったときには、バッテリ7に充電した分に相当する時間、より長くオルタネータ1を非駆動状態としておくことができる。
実施形態では、図4ステップ3でバッテリ電圧VBが第1閾値VB1(所定値)を超えている場合にステップ4に進ませ、これに対してバッテリ電圧VBが第1閾値VB1以下である場合にステップ9に進ませる場合で説明したが、バッテリ電圧VBが第1閾値VB1(所定値)以上である場合にステップ4に進ませ、これに対してバッテリ電圧VBが第1閾値VB1未満である場合にステップ9に進ませるようにしてもかまわない。
1 オルタネータ
3 フィールドコイル
7 バッテリ
10 L端子制御用リレー(開閉手段)
20 エンジンコントロールユニット(制御手段)
31 エンジン本体

Claims (3)

  1. エンジンによって駆動され発電を行うオルタネータと、
    エンジンの冷間始動時であって、バッテリ電圧が所定値以上のときにオルタネータを非駆動状態として発電を停止させた状態でエンジンを始動する手段と、
    その後にバッテリ電圧が前記所定値以下になるとオルタネータを駆動状態として発電を行わせる手段と、
    排気通路に設けられる三元触媒と、
    前記三元触媒の上下流に設けられる空燃比センサと、
    前記空燃比センサが活性化したタイミングで空燃比フィードバック制御を開始する手段と、
    前記空燃比フィードバック制御の開始前に車両の加速が判定されたとき、オルタネータを駆動して発電を行わせる制御手段と
    を備えることを特徴とするオルタネータの発電制御装置。
  2. 前記オルタネータのフィールドコイルとバッテリとを接続/遮断する開閉手段を備え、
    前記オルタネータを非駆動状態として発電を停止させるときにはこの開閉手段を開状態とし、前記オルタネータを駆動して発電を行わせるときにはこの開閉手段を閉状態とすることを特徴とする請求項1に記載のオルタネータの発電制御装置。
  3. 車速が予め定めた閾値を超え、かつスロットル開度が予め定めた閾値を超える場合に車両の加速時であると判定することを特徴とする請求項1に記載のオルタネータの発電制御装置。
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