(実施形態1)
以下、図1〜図14を参照して、この発明を適用した鍵盤構造の実施形態1について説明する。
この鍵盤構造は、図1および図2に示すように、第1の白鍵ユニット1と、第2の白鍵ユニット2と、黒鍵ユニット3とを備え、第1の白鍵ユニット1における複数の白鍵4、第2の白鍵ユニット2における複数の白鍵7、および黒鍵ユニット3における複数の黒鍵10を音階順に配列した状態で、第1の白鍵ユニット1における第1の白鍵共通支持部5、第2の白鍵ユニット2における第2の白鍵共通支持部8、および黒鍵ユニット3の黒鍵共通支持部11を重ね合わせた構成になっている。
すなわち、第1の白鍵ユニット1は、図3(a)および図3(b)に示すように、複数の白鍵4(D、F、Aの各鍵)の各後端部(図3(b)では右端部)を、白鍵4の配列方向に沿って連続する第1の白鍵共通支持部5に、それぞれ屈曲部6を介して一体に連結することにより、複数の白鍵4が所定間隔で配列された構成になっている。
第2の白鍵ユニット2は、図4(a)および図4(b)に示すように、複数の白鍵7(C、E、G、Bの各鍵)の各後端部(図4(b)では右端部)を、白鍵7の配列方向に沿って連続する第2の白鍵共通支持部8に、それぞれ屈曲部9を介して一体に連結することにより、複数の白鍵7が所定間隔、つまり第1の白鍵ユニット1の各鍵4の間に配置される間隔で配列された構成になっている。
黒鍵ユニット3は、図5(a)および図5(b)に示すように、複数の黒鍵4(C#、D#、F#、G#、A#の各鍵)の各後端部(図5(b)では右端部)を、黒鍵10の配列方向に沿って連続する黒鍵共通支持部11に、それぞれ屈曲部12を介して一体に連結することにより、複数の黒鍵10が所定間隔、つまり第1、第2の各白鍵ユニット1、2の各鍵4、7の間に配置される間隔で配列された構成になっている。
この場合、第1の白鍵ユニット1における複数の白鍵4は、図3(a)および図3(b)に示すように、その各後端部に形成されて第1の白鍵共通支持部5に一体に連結された各屈曲部6を支点として上下方向に回動変位するように構成されている。この屈曲部6は、上下方向に撓み変形する薄肉の平板状に形成され、図3(b)に示すように、白鍵4の後端面における下部、つまり後端面の下端部よりも少し上側に位置する箇所に設けられている。
この屈曲部6が連結された第1の白鍵共通支持部5は、図3(a)および図3(b)に示すように、白鍵4の配列方向に沿って連続する帯板状に形成され、その前端面(図3(b)では左端面)における下端部に屈曲部6がそれぞれ一体に連結形成され、これにより屈曲部6の上側に位置するように構成されている。この第1の白鍵共通支持部5における下面側の所定箇所、つまり白鍵共通支持部5の長手方向における両側部付近には、図3(b)および図6に示すように、凹凸形状の第1位置決め部5aが形成されている。
また、第2の白鍵ユニット2における複数の白鍵7は、図4(a)および図4(b)に示すように、その各後端部に形成されて第2の白鍵共通支持部8に一体に連結された各屈曲部9を支点として上下方向に回動変位するように構成されている。この場合にも、屈曲部9は、上下方向に撓み変形する薄肉の平板状に形成され、図4(b)に示すように、白鍵7の後端面における下端部に設けられている。
この屈曲部9が連結された第2の白鍵共通支持部8も、図4(a)および図4(b)に示すように、白鍵7の配列方向に沿って連続する帯板状に形成され、その前端面(図4(b)では左端面)における中間部に屈曲部9がそれぞれ一体に連結形成され、これにより屈曲部9の上下に突出する状態で位置するように構成されている。
この場合、第2の白鍵共通支持部8における上面の所定箇所、つまり白鍵共通支持部8の長手方向における両側部付近には、図4(b)および図6に示すように、第1の白鍵共通支持部5の第1位置決め部5aに係合して位置決めされる凹凸形状の第2位置決め部8aが形成されている。また、この第2の白鍵共通支持部8における下面の所定箇所、つまり第2位置決め部8aに対応する箇所には、凹凸形状の第3位置決め部8bが形成されている。
同様に、黒鍵ユニット3における複数の黒鍵10は、図5(a)および図5(b)に示すように、その各後端部に形成されて黒鍵共通支持部11に一体に連結された各屈曲部12を支点として上下方向に回動変位するように構成されている。この場合にも、屈曲部12は、上下方向に撓み変形する薄肉の平板状に形成され、図5(b)に示すように、黒鍵10の後端面における下端部に設けられている。
この屈曲部12が連結された黒鍵共通支持部11も、図5(a)および図5(b)に示すように、黒鍵10の配列方向に連続する帯板状に形成され、その前端部(図5(b)では左端面)における上面に屈曲部12がそれぞれ一体に連結形成され、これにより屈曲部12の下側に位置するように構成されている。
この黒鍵共通支持部11における上面の所定箇所、つまり白鍵共通支持部8の長手方向における両側部付近には、図2および図5(b)に示すように、第2の白鍵共通支持部8の第3位置決め部8aに係合して位置決めされる凹凸形状の第4位置決め部11aが形成されている。また、この黒鍵共通支持部11における下面の所定箇所、つまり第4位置決め部11aに対応する箇所には、鍵盤シャーシ13に対して位置決めされる凸形状の第5位置決め部11bが形成されている。
ところで、第1、第2の各白鍵ユニット1、2および黒鍵ユニット3は、図1、図2、および図6に示すように、第1、第2の各白鍵共通支持部5、8および黒鍵共通支持部11を重ね合わせて、第1の白鍵ユニット1における各白鍵4の間、第2の白鍵ユニット2における各白鍵7の間、および黒鍵ユニット3における各黒鍵10の間に、相互に各白鍵4、7および各黒鍵10を配置させて音階順に配列させた状態で、第1、第2の各白鍵共通支持部5、8および黒鍵共通支持部11が、図1および図7に示すように、複数のねじ部材14によって締め付けられて鍵盤シャーシ13上に固定されるように構成されている。
この複数のねじ部材14は、図1に示すように、第2の白鍵ユニット2における複数の白鍵7に対応する箇所またはその近傍に位置する箇所において、図2および図7に示すように、第1、第2の各白鍵共通支持部5、8および黒鍵共通支持部11を締め付けて鍵盤シャーシ13上に固定するように構成されている。
また、第1、第2の各白鍵ユニット1、2における第1、第2の各白鍵共通支持部5、8には、図7に示すように、ねじ部材14の締め付け力に応じて第1、第2の各白鍵共通支持部5、8の一部を変形させるための変形調整部15が設けられている。この変形調整部15は、第1、第2の各白鍵共通支持部5、8が複数のねじ部材14によって固定される複数箇所に設けられている。
この変形調整部15は、図7に示すように、第1、第2の各白鍵共通支持部5、8が重なり合って対向する対向面のうち、第1の白鍵共通支持部5の対向面(図7では下面)に設けられた上側傾斜部16と、第2の白鍵共通支持部8の対向面(図7では上面)に設けられた下側傾斜部17とを備えている。この場合、第1の白鍵共通支持部5における上側傾斜部16は、白鍵4の長手方向における前部側(図7では左側)が高く、後部側(図7では右側)が次第に低くなるように、白鍵4の長手方向に沿って傾斜して形成されている。
また、第2の白鍵共通支持部8における下側傾斜部17は、白鍵7の長手方向における前部側(図7では左側)が高く、後部側(図7では右側)が次第に低くなるように、上側傾斜部16と平行に、白鍵7の長手方向に沿って傾斜して形成されている。さらに、この変形調整部15に対応する第1、第2の各白鍵共通支持部5、8および黒鍵共通支持部11の箇所には、図7に示すように、ねじ部材14が挿入する取付孔18が上下に対応して設けられている。
これにより、変形調整部15は、図10または図13に示すように、ねじ部材14の締め付け力に応じて第1の白鍵共通支持部5における上側傾斜部16と第2の白鍵共通支持部8における下側傾斜部17とが、その両者の傾斜面に沿って相対的に滑ることにより、白鍵4、7の前後方向(図7では左右方向)に変位して、第1、第2の各白鍵共通支持部5、8の一部を白鍵4、7の前後方向(図7では左右方向)に変形させ、これにより各白鍵4、7の配列方向における横振れを修正するように構成されている。
次に、このような鍵盤構造を組立てる場合について説明する。
この場合には、まず、黒鍵ユニット3を鍵盤シャーシ13上に配置する。このときには、黒鍵ユニット3の黒鍵共通支持部11の下面に設けられた第5位置決め部11bによって鍵盤シャーシ13上に位置決めする。この状態で、黒鍵ユニット3上に第2の白鍵ユニット2を組み付ける。
このときには、図1に示すように、黒鍵ユニット3における複数の黒鍵10の各間に、第2の白鍵ユニット2における複数の白鍵7を配置して、図2に示すように、黒鍵ユニット3の黒鍵共通支持部11上に第2の白鍵ユニット2における第2の白鍵共通支持部8を重ね合わせる。この場合には、黒鍵共通支持部11の上面に設けられた第4位置決め部11aに、第2の白鍵共通支持部8の下面に設けられた第3位置決め部8bを係合させて、黒鍵共通支持部11に対して第2の白鍵共通支持部8を位置決めする。
この後、図1に示すように、黒鍵ユニット3における複数の黒鍵10の各間、および第2の白鍵ユニット2における複数の白鍵7の各間に、第1の白鍵ユニット1における複数の白鍵4を配置して、図2および図6に示すように、第2の白鍵ユニット2における第2の白鍵共通支持部8上に第1の白鍵ユニット1における第1の白鍵共通支持部5を重ね合わせる。この場合にも、第2の白鍵共通支持部8の上面に設けられた第2位置決め部8aに、第1の白鍵共通支持部5の下面に設けられた第1位置決め部5aを係合させて、第2の白鍵共通支持部8に対して第1の白鍵共通支持部5を位置決めする。
これにより、図1および図2に示すように、第1の白鍵共通支持部5、第2の白鍵共通支持部8、および黒鍵共通支持部11が重ね合わされて、白鍵4、7および黒鍵10が音階順に配列される。この状態で、図7に示すように、第1の白鍵共通支持部5、第2の白鍵共通支持部8、および黒鍵共通支持部11を複数のねじ部材14によって相互に締め付けて鍵盤シャーシ13上に固定する。このときに、ねじ部材14の締め付け力を調整することにより、互いに隣接する白鍵4、7の隙間Sを修正することができる。
例えば、図8および図9に示すように、第1、第2の各白鍵ユニット1、2の各白鍵4、7のうち、第1の白鍵ユニット1における一部の白鍵4(例えばFの白鍵)が白鍵4の配列方向の右側に横振れし、これに隣接する第2の白鍵ユニット2における一部の白鍵7(例えばEの白鍵)との間に広い隙間S1が生じている場合には、これらの白鍵4、7(例えばF、Eの各白鍵)に最も近いねじ部材14の締め付け力を調節する。
すなわち、このねじ部材14の締め付け力を調整すると、図10に示すように、その締め付け力に応じて第1の白鍵共通支持部5における上側傾斜部16と第2の白鍵共通支持部8における下側傾斜部17とが相対的に滑り、図11に示すように、第1、第2の各白鍵共通支持部5、8の一部が変形する。
このときには、図10に示すように、ねじ部材14の締め付け力によって変形調整部15が白鍵4(例えばFの白鍵)の後方(図10では右側)に向けて変位するので、第1の白鍵共通支持部5の一部が白鍵4(例えばFの白鍵)の後方(図11では上側)に向けて変形する。これに伴って一部の白鍵4(例えばFの白鍵)は、図11に示すように、その配列方向において左側に横振れするように変位する。
これにより、第1、第2の各白鍵ユニット1、2の各白鍵4、7のうち、第1の白鍵ユニット1における一部の白鍵4(例えばFの白鍵)が白鍵4の配列方向における右側に横振れしていても、その一部の白鍵4(例えばFの白鍵)の横振れによる位置ずれが、図11に示すように、修正される。
このため、図8に示すように、第1の白鍵ユニット1における一部の白鍵4(例えばFの白鍵)と、これに隣接する第2の白鍵ユニット2における一部の白鍵7(例えばGの白鍵)との間の隙間S1が広くても、図1に示すように、他の白鍵4、7間の隙間Sと同じ隙間Sに修正することができるので、全ての白鍵4、7間の隙間Sを均一にすることができる。
また、図12に示すように、第1、第2の各白鍵ユニット1、2の各白鍵4、7のうち、第2の白鍵ユニット2における一部の白鍵7(例えばEの白鍵)が白鍵7の配列方向における左側に横振れし、これに隣接する第1の白鍵ユニット1における一部の白鍵4(例えばFの白鍵)との間に広い隙間S1が生じている場合には、これらの白鍵4、7(例えばE、Fの各白鍵)に最も近いねじ部材14の締め付け力を調節する。
すなわち、このねじ部材14の締め付け力を調整すると、図13に示すように、その締め付け力に応じて第1の白鍵共通支持部5における上側傾斜部16と第2の白鍵共通支持部8における下側傾斜部17とが相対的に滑り、図14に示すように、第1、第2の各白鍵共通支持部5、8の一部が変形する。このときには、図13に示すように、最上部に位置する第1の白鍵共通支持部5が変位しないように冶具19で押え、この状態でねじ部材14の締め付ける。
すると、図13および図14に示すように、ねじ部材14の締め付け力によって変形調整部15が、白鍵7(例えばEの白鍵)の後方(図13では右側)に向けて変位するので、第2の白鍵共通支持部8の一部が白鍵7(例えばEの白鍵)の後方(図14では上側)に向けて変形する。これに伴って一部の白鍵7(例えばEの白鍵)は、その配列方向における右側に横振れするように変位する。
これにより、第1、第2の各白鍵ユニット1、2の各白鍵4、7のうち、第2の白鍵ユニット2における一部の白鍵7(例えばEの白鍵)が白鍵7の配列方向における右側に横振れしていても、この一部の白鍵7(例えばEの白鍵)の位置ずれが修正される。このため、第2の白鍵ユニット2における一部の白鍵7(例えばEの白鍵)と、これに隣接する第1の白鍵ユニットにおける一部の白鍵4(例えばFの白鍵)との間の隙間S1が広くても、図1に示すように、他の白鍵4、7間の隙間Sと同じ隙間Sに修正することができるので、全ての白鍵4、7間の隙間Sを均一にすることができる。
このように、この鍵盤構造によれば、第1、第2の各白鍵ユニット1、2および黒鍵ユニット3のうち、第1の白鍵ユニット1における複数の白鍵4の各間に、第2の白鍵ユニット2の各白鍵7を配置させて、各白鍵共通支持部5、8を重ねて合わせて相互に固定するときに、その固定力に応じて変形調整部15が白鍵共通支持部5、8の一部を白鍵4、7の前後方向に確実に変形させることができ、この白鍵共通支持部5、8の変形に伴って白鍵4、7の横振れを修正することができる。このため、互いに隣接する白鍵4、7同士の隙間Sを簡単に且つ正確に修正することができるので、多数の白鍵4、7の各隙間Sを均一にすることができる。
この場合、第1、第2の各白鍵共通支持部5、8は、互いに重なり合った状態で複数のねじ部材14によって相互に締め付けられて取り付けられ、複数の変形調整部15は、複数のねじ部材14の各締め付け力に応じてそれぞれ第1、第2の各白鍵共通支持部5、8の一部を白鍵4、7の前後方向に変形させるので、ねじ部材14の締め付け力を調整することにより、互いに隣接する白鍵4、7の隙間Sを簡単に且つ正確に修正することができる。
すなわち、変形調整部15は、第1、第2の各白鍵共通支持部5、8が重なり合って対面する対向面のうち、第1の白鍵共通支持部5の対向面である下面に白鍵4、7の長手方向に沿って傾斜して設けられた上側傾斜部16と、第2の白鍵共通支持部8の対向面である上面に白鍵4、7の長手方向に沿って傾斜して設けられた下側傾斜部17とを備えているので、ねじ部材14の締め付け力に応じて上側傾斜部16と下側傾斜部17とを、その両者の傾斜面に沿って相対的に滑らせることができる。
このため、ねじ部材14の締め付け力に応じて変形調整部15を変位させて、第1、第2の各白鍵共通支持部5、8の一部を白鍵4、7の前後方向に確実に変形させることができ、これに伴って各白鍵4、7の配列方向における横振れを修正することができる。これにより、互いに隣接する白鍵4、7同士の隙間Sを簡単に且つ正確に修正することができるので、多数の白鍵4、7の各隙間Sを均一にすることができる。
(実施形態2)
次に、図15〜図20を参照して、この発明を適用した鍵盤構造の実施形態2について説明する。なお、図1〜図14に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この鍵盤構造は、図16に示すように、第1の白鍵共通支持部5に変形調整部20を設けた構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
この変形調整部20は、図16に示すように、第1、第2の各白鍵共通支持部5、8が重なり合って対向する対向面のうち、上側に位置する第1の白鍵共通支持部5の対向面(図16では下面)に設けられた傾斜部であり、第1の白鍵共通支持部5が複数のねじ部材14によって固定される複数箇所に対応して設けられている。
この場合、変形調整部20は、図16に示すように、白鍵4の長手方向に対して直交する方向、つまり第1の白鍵共通支持部5の長手方向において一方側(図16では左側)が高く、他方側(図16では右側)が次第に低くなるように、第1の白鍵共通支持部5の長手方向に沿って傾斜する傾斜部に形成されている。この変形調整部20に対応する第1、第2の各白鍵共通支持部5、8および黒鍵共通支持部11の複数箇所にも、ねじ部材14が挿入する取付孔18が上下に対応して設けられている。
これにより、変形調整部20は、図16および図19に示すように、第1、第2の各白鍵共通支持部5、8がねじ部材14によって締め付けられると、ねじ部材14の締め付け力に応じて第1の白鍵共通支持部5における変形調整部20が押し下げられるように変形し、その傾斜状態が変化することにより、第1の白鍵共通支持部5の一部を変形させて、白鍵7を捻じる方向に変位させるように構成されている。
例えば、図17および図18に示すように、第1の鍵ユニット1における複数の白鍵4のうち、一部の白鍵4(例えばFの白鍵)が白鍵4の配列方向において右回り(時計回り)に捻じれ、これに隣接する第2の白鍵ユニット2における一部の白鍵7(例えばEの白鍵)との間に広い隙間S1が生じている場合には、これらの白鍵4、7(例えばF、Eの各白鍵)に最も近いねじ部材14の締め付け力を調節する。
すなわち、このねじ部材14の締め付け力を調整すると、図19に示すように、その締め付け力に応じて第1の白鍵共通支持部5における変形調整部20である傾斜部が押し下げられるように変形し、その傾斜状態が変化することにより、第1の白鍵共通支持部5の一部を変形させ、これに伴って一部の白鍵4(例えばFの白鍵)が、図20に示すように、左回り(反時計回り)に捻じれる。
これにより、第1の白鍵ユニット1における複数の白鍵4のうち、図18に示すように、一部の白鍵4(例えばFの白鍵)が右回り(時計回り)に捻じれていても、この捻じれた一部の白鍵4(例えばFの白鍵)が、図20に示すように、左回り(反時計回り)に捻じれて修正される。
このため、図17に示すように、第1の白鍵ユニット1における一部の白鍵4(例えばFの白鍵)と、これに隣接する第2の白鍵ユニット2における一部の白鍵7(例えばEの白鍵)との間の隙間S1が広くても、図15に示すように、他の白鍵4、7間の隙間Sと同じ隙間Sに修正することができるので、全ての白鍵4、7間の隙間Sを均一にすることができる。
このような鍵盤構造においても、実施形態1と同様、第1、第2の各白鍵ユニット1、2および黒鍵ユニット3のうち、第1の白鍵ユニット1における複数の白鍵4の各間に、第2の白鍵ユニット2の各白鍵7を配置させて、各白鍵共通支持部5、8を重ねて合わせて相互に固定するときに、その固定力に応じて変形調整部20が押し下げられるように変形し、第1の白鍵共通支持部5の一部を確実に変形させることができ、これに伴って白鍵4を捻じる方向に変位させることができる。このため、互いに隣接する白鍵4、7同士の隙間Sを簡単に且つ正確に修正することができるので、多数の白鍵4、7の各隙間Sを均一にすることができる。
この場合、第1、第2の各白鍵共通支持部5、8は、互いに重なり合った状態で複数のねじ部材14によって相互に締め付けられて取り付けられ、複数の変形調整部20は、複数のねじ部材14の各締め付け力に応じてそれぞれ押し下げられるように変形して、第1の白鍵共通支持部5の一部を確実に変形させるので、ねじ部材14の締め付け力を調整することにより、互いに隣接する白鍵4、7の隙間Sを簡単に且つ正確に修正することができる。
すなわち、この変形調整部20は、第1、第2の各白鍵共通支持部5、8が重なり合って対面する対向面のうち、第1の白鍵共通支持部5の対向面である下面に、白鍵4の長手方向に対して直交する方向、つまり第1の白鍵共通支持部5の長手方向に沿って傾斜して設けられた傾斜部であるから、ねじ部材14の締め付け力に応じて押し下げられるように変形し、第1の白鍵共通支持部5の一部を確実に変形させることができる。このため、白鍵4を捻じるように変位させることができるので、互いに隣接する白鍵4、7同士の隙間Sを簡単に且つ正確に修正することができ、これにより多数の白鍵4、7の各隙間Sを均一にすることができる。
(実施形態3)
次に、図21〜図26を参照して、この発明を適用した鍵盤構造の実施形態3について説明する。この場合にも、図1〜図14に示された実施形態1と同一部分に同一符号を付して説明する。
この鍵盤構造は、図21および図22に示すように、第1の白鍵共通支持部5の上に第2の白鍵共通
支持部8を重ね合わせて配置し、この第2の白鍵共通支持部8に変形調整部25を設けた構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
この変形調整部25は、図22に示すように、第1、第2の各白鍵共通支持部5、8が重なり合って対向する対向面のうち、上部側に位置する第2の白鍵共通支持部8の対向面(図22では下面)に設けられた傾斜部であり、第2の白鍵共通支持部8が複数のねじ部材14によって固定される複数箇所に対応して設けられている。
この場合、変形調整部25は、図22に示すように、白鍵7の長手方向に対して直交する方向、つまり第2の白鍵共通支持部8の長手方向において一方側(図22では左側)が高く、他方側(図22では右側)が次第に低くなるように、第2の白鍵共通支持部8の長手方向に沿って傾斜する傾斜部に形成されている。この変形調整部25に対応する第1、第2の各白鍵共通支持部5、8および黒鍵共通支持部11の複数箇所にも、ねじ部材14が挿入する取付孔18が上下に対応して設けられている。
これにより、変形調整部25は、図22および図25に示すように、第1、第2の各白鍵共通支持部5、8がねじ部材14によって締め付けられると、ねじ部材14の締め付け力に応じて第2の白鍵共通支持部8における変形調整部25が押し下げられるように変形し、その傾斜状態が変化することにより、第2の白鍵共通支持部8の一部を変形させて、白鍵7を捻じる方向に変位させるように構成されている。
例えば、図23および図24に示すように、第2の鍵ユニット2における複数の白鍵7のうち、一部の白鍵7(例えばEの白鍵)が白鍵7の配列方向において左回り(反時計回り)に捻じれ、これに隣接する第1の白鍵ユニット1における一部の白鍵4(例えばFの白鍵)との間に広い隙間S1が生じている場合には、これらの白鍵4、7(例えばF、Eの各白鍵)に最も近いねじ部材14の締め付け力を調節する。
すなわち、このねじ部材14の締め付け力を調整すると、図25に示すように、その締め付け力に応じて第2の白鍵共通支持部8における変形調整部25である傾斜部が押し下げられるように変形し、その傾斜状態が変化することにより、第2の白鍵共通支持部8の一部を確実に変形させ、これに伴って一部の白鍵7(例えばEの白鍵)が、図26に示すように、右回り(時計回り)に捻じれる。
これにより、第2の白鍵ユニット2における複数の白鍵7のうち、一部の白鍵7(例えばEの白鍵)が左回り(反時計回り)に捻じれていても、この捻じれた一部の白鍵7(例えばEの白鍵)が、図26に示すように、右回り(反時計回り)に捻じれて修正される。このため、図23に示すように、第2の白鍵ユニット2における一部の白鍵7(例えばEの白鍵)と、これに隣接する第1の白鍵ユニット1における一部の白鍵4(例えばFの白鍵)との間の隙間S1が広くても、図21に示すように、他の白鍵4、7間の隙間Sと同じ隙間Sに修正することができるので、全ての白鍵4、7間の隙間Sを均一にすることができる。
このような鍵盤構造においても、実施形態1と同様、第1、第2の各白鍵ユニット1、2および黒鍵ユニット3のうち、第1の白鍵ユニット1における複数の白鍵4の各間に、第2の白鍵ユニット2の各白鍵7を配置させて、各白鍵共通支持部5、8を重ねて合わせて相互に固定するときに、その固定力に応じて変形調整部25が押し下げられるように変形して、第2の白鍵共通支持部8の一部を確実に変形させることができ、これに伴って白鍵7を捻じる方向に変位させることができる。このため、互いに隣接する白鍵4、7同士の隙間Sを簡単に且つ正確に修正することができるので、多数の白鍵4、7の各隙間Sを均一にすることができる。
この場合、第1、第2の各白鍵共通支持部5、8は、互いに重なり合った状態で複数のねじ部材14によって相互に締め付けられて取り付けられ、複数の変形調整部25は、複数のねじ部材14の各締め付け力に応じてそれぞれ押し下げられるように変形して、第2の白鍵共通支持部8の一部を確実に変形させるので、ねじ部材14の締め付け力を調整することにより、互いに隣接する白鍵4、7の隙間Sを簡単に且つ正確に修正することができる。
すなわち、変形調整部25は、第1、第2の各白鍵共通支持部5、8が重なり合って対面する対向面のうち、最上部に位置する第2の白鍵共通支持部8の対向面である下面に、白鍵7の長手方向に対して直交する方向、つまり第2の白鍵共通支持部8の長手方向に沿って傾斜して設けられた傾斜部であるから、ねじ部材14の締め付け力に応じて押し下げられるように変形して、第2の白鍵共通支持部8の一部を確実に変形させることができる。このため、白鍵7を捻じるように変位させることができるので、互いに隣接する白鍵4、7同士の隙間Sを簡単に且つ正確に修正することができ、これにより多数の白鍵4、7の各隙間Sを均一にすることができる。
なお、前記実施形態2、3では、第1、第2の各白鍵共通支持部5、8のいずれか一方のみに変形調整部20、25を設けた場合について述べたが、これに限らず、第1、第2の各白鍵共通支持部5、8の両方に変形調整部20、25をそれぞれ設けた構成でも良い。このように構成すれば、1本のねじ部材14の締め付け力に応じて第1、第2の各白鍵共通支持部5、8の両方を同時に変形させて、白鍵4、7の隙間を修正することができる。
また、前記実施形態1〜3では、変形調整部15、20、25を第1、第2の各白鍵共通支持部5、8が複数のねじ部材14によって固定される複数箇所に設けた場合について述べたが、これに限らず、変形調整部は、複数のねじ部材14によって固定される複数箇所の近傍に設けられた構成であっても良い。このように構成しても、実施形態1〜3と同様の作用効果がある。