JP5208693B2 - 内視鏡装置 - Google Patents
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Description
このような内視鏡装置において、挿入部の挿入性を向上させるために、内視鏡の挿入部の先端側に径方向に張り出した鍔部と、内視鏡の基端側から先端側へ流体を噴射する流体噴射手段とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この内視鏡装置によれば、挿入部を貫通孔に挿入した状態で流体噴射手段から流体を噴射させることで、貫通孔内を通って鍔部に当たった流体により挿入部に前方への駆動力が与えられ、挿入部を貫通孔に簡単に挿入できるとされている。
また、上記の特許文献2に記載の内視鏡装置では、挿入部の前方にフードが配置されているので、このフードが透明な部材で形成されていたとしても前方の視界が悪くなる恐れがある。
本発明の内視鏡装置は、貫通孔が形成された被検体に挿通させて用いられる内視鏡装置であって、可撓性を有し長尺状に形成された挿入部を有する内視鏡と、前記貫通孔に挿通可能であって、内部に前記挿入部が挿通され基端側が該挿入部に接続される管状のチューブ体と、流体を供給可能な流体供給部と、略筒状に形成され、一方の端部に設けられ前記貫通孔の一方の開口に気密に取付けられる第1接続部と、他方の端部に設けられ気密を保って前記チューブ体を進退可能な第1気密口が形成された第1挿通部と、第1の端部が前記流体供給部に連通され第2の端部が前記第1接続部と前記第1挿通部との間の内腔側に開口する第1流体供給孔と、を有する第1封止部と、略筒状に形成され、一方の端部に設けられ前記チューブ体の基端部に気密に取付けられる第2接続部と、他方の端部に設けられ気密を保って前記内視鏡の前記挿入部を進退可能な第2気密口が形成された第2挿通部と、第1の端部が前記流体供給部に連通され第2の端部が前記第2接続部と前記第2挿通部との間の内腔側に開口する第2流体供給孔と、を有する第2封止部と、を備え、前記流体供給部は、前記第1流体供給孔と前記第2流体供給孔とにそれぞれ独立して前記流体を供給可能に構成されていることを特徴としている。
流体が先端側へ向かう流速が速まることで、チューブ体には流体の粘性により先端側に向かうより強い力が作用する。従って、第1気密口に気密を保って挿通されたチューブ体を第1封止部の第1接続部に取付けられた被検体の貫通孔に対して先端側により簡単に挿入することができ、チューブ体の基端側が接続された挿入部を貫通孔内に容易に挿入することができる。
また、貫通孔の内径に応じてチューブ体の外径を調節することで、貫通孔の内径によらず挿入部の挿入性を高めることが可能となる。
また、挿入部の挿入性を高めるために挿入部の前方にフードを設ける必要がないので、挿入部の前方の視界を良好に確保することができる。
また、チューブ体の基端部に第2封止部の一方の端部に設けられた第2接続部が気密に取付けられ、内視鏡の挿入部が第2封止部の他方の端部に形成された第2気密口から気密を保って挿通されている。この状態で、流体供給部に連通された第2流体供給孔の第1の端部から流体を供給することで、第2流体供給孔の第2の端部、第2封止部の内腔側、さらにチューブ体と挿入部との間を通して先端側に流体が供給されることとなる。
この先端側への流体の流れと流体の粘性により生じる力により、第2封止部の第2接続部に取付けられているチューブ体に対して内視鏡の挿入部を容易に挿入させ、チューブ体の前方に挿入部を移動させることができる。
この発明によれば、内視鏡の挿入部を様々な内径の貫通孔に挿入する場合であっても、貫通孔の内周面と、貫通孔の内側に隣接して配置されるチューブ体又は補助チューブ体までの間隔を調整してその間隔を流れる流体の流速を速めることで、挿入部を貫通孔内に容易に挿入することができる。
また、貫通孔の内径が大きい場合であっても、貫通孔の内周面と挿入部との間に、1つの肉厚の厚いチューブ体でなく、肉厚を比較的薄くしたチューブ体及び補助チューブ体を径方向に重なるように配置することで、挿入部を曲げる時の曲げ剛性の増加を抑えて挿入部の挿入性を維持することが可能となる。
そして、入口側切替え手段により第1流体供給孔の第1の端部が流体供給部に連通されている状態にするとともに、出口側切替え手段により第3流体供給孔の第1の端部が流体供給部との連通を解除されている状態にする。この状態で、流体供給部に入口側切替え手段を介して連通された第1流体供給孔の第1の端部から流体を供給することで流体を貫通孔の先端側に流し、貫通孔内で内視鏡の挿入部を容易に先端側に移動させることができる。
この発明によれば、挿入部が貫通孔に挿通された長さを検出手段が検出した結果に基づいて、制御手段により貫通孔内で内視鏡の挿入部を自動的に先端側及び基端側に移動させることができるので、貫通孔に挿通された内視鏡の挿入部の長さを自動的に調節することが可能となる。
以下、本発明に係る内視鏡装置の第1実施形態を、図1から図4を参照しながら説明する。
内視鏡装置1は、例えば配管(被検体)A1に形成された貫通孔A2に挿入部2を挿通させ、配管A1の内部を観察するために用いられるときに特に有効となる装置である。なお、本実施形態では被検体として配管A1を例にとって説明しているが、この形状に限らず、複雑な形状の配管ほど有効となる。また、被検体は配管A1のようなパイプ形状に限ることなく、例えば貫通孔が形成されたエンジンや発電機装置のように内部が複雑な形状でも良い。
なお、本実施形態では、内視鏡装置1は、チューブ体4の基端部4aに気密に取付けられる第2封止部6Bをさらに備える。また、第2封止部6Bは第1封止部6Aと同じ構成で各要素の径方向の寸法のみ異なる。このため、径方向の寸法のみ異なる各要素については符号の数字部分は共通にし、英字部分を各封止部毎にA、B、C等と揃えることで重複する説明を省略する。
また、本実施形態では流体として圧縮空気Fを例にとって説明しているが、流体は圧縮空気Fに限ることなく、配管A1の貫通孔A2の形状や挿入部2の形状や重量等に応じて、窒素、ヘリウム等の気体や、水、油等の液体を適宜選択しても良い。
LED10とCCDカメラ11は、先端部12の先端面に露出するようにそれぞれ配置されている。また、挿入部2は、可撓性を有し表面の摩擦を低減させたポリ4フッ化エチレン合成樹脂等の材料で形成された被覆チューブ2aで覆われている。
本体部15は、不図示のLEDケーブルを介してLED10と接続された電源部15aと、不図示の撮像ケーブルを介してCCDカメラ11と接続された表示部15bと、を備えている。また、本体部15にはさらに、操作ボタン15cが設けられ、操作ボタン15cの操作により、LED10のON/OFFや、明るさの調整等が可能となっている。
チューブ体4は被覆チューブ2aと同様の材料で形成され、先端部4bの先端側には筒状の先端部口金4cが取付けられ、挿入部2の先端部12は先端部口金4cの内腔に配置されている。
なお、先端部口金4cの内周面及び挿入部2の先端部12の外周面にそれぞれネジ溝を形成し、これらのネジ溝を互いに螺合させることで挿入部2の先端部12に先端部口金4cを介してチューブ体4の先端部4bを取付け、挿入部2及びチューブ体4の先端側を一体に固定しても良い。
より詳しくは、第1接続部61Aは、接続側シール部材70A、接続側緩衝部材71A、接続側押圧部材72Aで構成され、第1挿通部63Aは、挿通側シール部材73A、挿通側緩衝部材74A、挿通側押圧部材75Aで構成されている。そして、第1封止部6Aは、前述の第1流体供給孔66Aが形成され第1接続部61A及び第1挿通部63Aを取付け可能なベース体69Aを備えている。
前述の第1流体供給孔66Aは、ベース体69Aの筒状部78Aに形成されている。そして、第1流体供給孔66Aにおいて、前述の第1の端部はベース体69Aの筒状部78Aの外周面上に形成された部分であり、前述の第2の端部はベース体69Aの筒状部78Aの内腔側に開口した部分である。
接続側シール部材70A及び挿通側シール部材73Aは例えばOリング等のシール部材であり、前述の第1気密口62Aは挿通側シール部材73Aの内腔である。そして、接続側緩衝部材71A及び挿通側緩衝部材74Aは例えばワッシャ等である。
第2封止部6Bにおいて、第2接続部61Bは一方の端部に設けられ、チューブ体4の基端部4aに気密に取付けられている。第2挿通部63Bは、第2封止部6Bの他方の端部に設けられ気密を保って内視鏡3の挿入部2を進退可能な第2気密口62Bが形成されている。そして、第2流体供給孔66Bにおいて、第1の端部はベース体69Bの外周面上に設けられてエアーコンプレッサ5に連通され、第2の端部65Bはベース体69Bの内腔側に開口している。
そして、エアーコンプレッサ5は、第1流体供給孔66Aと第2流体供給孔66Bとにそれぞれ独立して圧縮空気Fを供給可能となるように構成されている。
まず、図3に示すように、第2封止部6Bのベース体69Bの接続側突出部79Bの内腔に、接続側シール部材70Bを筒状部78Bの先端側の側面に当接させるように配置させ、さらに接続側シール部材70Bの先端側に隣接させて接続側突出部79Bの内腔に接続側緩衝部材71Bを配置させる。この状態で、ベース体69Bに対して接続側押圧部材72Bをベース体69Bの軸線回りの所定方向に回転させ、ベース体69Bのネジ溝81Bに接続側押圧部材72Bのネジ溝85Bを接続側シール部材70Bを押圧しない程度に螺合させておく。
これにより、第2封止部6Bの第2接続部61Bにチューブ体4が気密を保って取付けられる。
そして、チューブ体4を直線状に配置しておき、内視鏡3の挿入部2を挿通側押圧部材75Bの基端側から挿入し、挿通側押圧部材75B、挿通側緩衝部材74B、挿通側シール部材73B及びベース体69Bのそれぞれの内腔を通して第2接続部61Bに固定されたチューブ体4内を挿通させる。
これにより、第2封止部6Bの第2挿通部63Bに挿入部2が進退可能になるとともに第2挿通部63Bの気密を保って挿入部2が取付けられる。
ここでチューブ体4を挿入部2の外側に設定するのに、エアーコンプレッサ5により第2流体供給孔66Bに対して圧縮空気Fを供給しながら、挿入部2を送り込んでいくことで、前方への推進力が発生してチューブ体4の中を挿入部2が進んで行く。チューブ体4と挿入部2の先端位置がほぼ同じ位置になるまで挿入して行き、設置が完了する。
次に、第2封止部6Bの第2挿通部63Bに挿入部2が進退可能になるとともに第2挿通部63Bの気密を保って挿入部2を取付けたのと同様の工程により、第1封止部6Aの第1挿通部63Aにチューブ体4が進退可能になるとともに第1挿通部63Aの気密を保ってチューブ体4を取付ける。この時、チューブ体4を、第1接続部61Aに固定された貫通孔A2内に一定の長さだけ突出させる。
配管A1は第1封止部6Aの第1接続部61Aに取付けられ、チューブ体4は第1挿通部63Aの第1気密口62Aに挿通されているので、図2に示すように、第2封止部6Bを介してチューブ体4の基端部4aが取付けられた挿入部2はチューブ体4とともに貫通孔A2の先端側に挿入されていく。
そして、表示部15bに表示された貫通孔A2の画像を観察して、検査を進めて行く。ここで、チューブ体4と挿入部2の配管A1への挿入は、その配管形状に応じて圧縮空気Fが流れるので、特に湾曲操作は必要なく挿入部2は湾曲形状に応じて進んでいく。しかし、途中に複雑な配管、例えばエルボで急に曲がっている配管等が配設されている場合には、挿入部2の先端部11を挿入する方向に向けることで挿入部2を挿入しやすくなる。チューブ体4の中に入れたままでも湾曲部13の湾曲を若干かけることができるが、もう少し湾曲をかけたい場合には、チューブ体4から先端側に湾曲部13を突出させて湾曲がかかりやすくして使用する。
チューブ体4の基端部4aは第2封止部6Bの第2接続部61Bに取付けられ、内視鏡3の挿入部2は第2挿通部63Bの第2気密口62Bに進退可能とされているので、チューブ体4に対して内視鏡3の挿入部2が先端側に突出していく。
圧縮空気Fが先端側へ向かう流速が速くなることで、チューブ体4には圧縮空気Fの粘性により先端側に向かうより強い力が作用する。さらに、圧縮空気Fが先端側へ向かう流速が速くなることにより、貫通孔A2の内周面からチューブ体4を離間させようとする圧縮空気Fが及ぼす力がより強くなる。このため、貫通孔A2の内周面の全周からチューブ体4がより確実に離間するようになり、貫通孔A2の内周面とチューブ体4との間の摩擦による抵抗を低減させることができる。
また、貫通孔A2の内径に応じてチューブ体4の外径を調節することで、貫通孔A2の内径によらず貫通孔A2とチューブ体4との間の圧縮空気Fの流速を速くして挿入部2の挿入性を高めることが可能となる。
また、挿入部A2の挿入性を高めるために挿入部2の前方にフードを設ける必要がないので、CCDカメラ11による挿入部2の前方の視界を良好に確保することができる。
この先端側への圧縮空気Fの流れと圧縮空気Fの粘性により生じる力により、第2封止部6Bの第2接続部61Bに取付けられているチューブ体4に対して内視鏡3の挿入部2を容易に挿入させ、チューブ体4の前方に挿入部2を移動させることができる。
このように構成することで、溝部91aが形成された部分のチューブ体91の曲げ剛性を溝部91aが形成されていない部分のチューブ体91の曲げ剛性よりも低下させることができる。このため、内視鏡3の挿入部2の先端側をより柔軟にすることが可能となり、挿入部2の挿入性をさらに高めることが可能となる。複雑に曲がった形状の配管等に挿入する場合、先端が配管の形状に追従しやすく、途中で突き当たる等して先に進まなくなることが防げる構造である。
なお、凹形の溝部は、チューブ体91の外周面において螺旋状に形成されていても良い。
なお、図7(a)中、右側は凹部96a、96bが形成されていない部分のチューブ体98を示し、左側は凹部96a、96bが形成された蛇腹部96を示す。蛇腹部96は、凹部96a、96bが形成された分だけ凹部96a、96bが形成されていない部分より曲げ剛性を低下させることができる。従って、内視鏡3の挿入部2の先端側をより柔軟にすることが可能となり、挿入部2の挿入性をさらに高めることが可能となる。
図中に、球状部97が備えられていない管状のチューブ体4に挿入部2が挿通されている場合を2点鎖線で示している。この場合には、チューブ体4が屈曲部A6の内側に形成された角部A8に当接し、チューブ体4を貫通孔A7に挿入し難くなることも考えられる。これに対し、球状部97が備えられたチューブ体98を使用した場合には、球状部97の表面が貫通孔A7の内周面に当接するので、蛇腹部96が角部A8に当接するのを抑えることができる。
なお、説明した実施形態においては、チューブ体4に対して挿入部2を挿入して先端の位置をそろえた状態で、チューブ体4を配管A1に挿入しているが、予めチューブ体4のみを配管A1に挿入した後、チューブ体4の中に挿入部2を進めていくのでも良い。この場合は、挿入部2をチューブ体4に全部挿入した後で引き抜きながら検査したり、もしくはチューブ体4を透明とすることで挿入部2を挿入しながら検査を行う。
なお、この変形例においては、先端部102の外径とチューブ体4の外径は、ほぼ等しい、もしくは先端部102が若干太くなるように構成されている。そして、先端部102の先端面において、中央部にはCCDカメラ11が、CCDカメラ11の周囲には複数のLED10がそれぞれ露出するように配置されている。
このように、先端部102には、CCDカメラ11やLED10等、様々な部品が内蔵されるので、先端部102の外径は、湾曲部13等の挿入部2の先端部102以外の部分より太くなる傾向がある。本変形例のように、先端部102の外周面にチューブ体4を配置しないことで、チューブ体4も含めた挿入部2の外径を小さく抑えることができ、挿入部2とチューブ体4の腰をしなやかにすることで、複雑な形状の配管においても、挿入部2とチューブ体4の弾性力により配管を押付けて抵抗になるのを低減して、挿入性を向上するものである。また、先端部102のように先端側だけ太くして挿入部を柔軟とすることで挿入部の挿入性が向上するが、通常は挿入部の先端は金属でできていて配管も金属であることが多く、この場合先端部102は削れやすく(擦れやすく)なる。これを防止するために、先端部102の外にフッ素等の滑り性の良いチューブを被覆すると良い。
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図9に示すように、本実施形態の内視鏡装置111は、上記第1実施形態の内視鏡装置1に加えて、第3流体供給孔66Cを有し配管A1の貫通孔A2の他方の開口A4に気密に取付けられる第3封止部6Cと、エアーコンプレッサ5との連通/連通の解除を切替え可能な入口側切替え弁(入口側切替え手段)112及び出口側切替え弁(出口側切替え手段)113と、内視鏡3の挿入部2とチューブ体4が貫通孔A2に挿通された長さを検出する挿入部位置検出センサ部(検出手段)114a及びチューブ体位置検出センサ部(検出手段)114bと、位置検出センサ部114a、114bによる検出結果に基づいて、入口側切替え手段112及び出口側切替え手段113をそれぞれ制御する制御装置(制御手段)115と、をさらに備える。
なお、略棒状の封止部材89Cは、第3封止部6Cから着脱可能となっており、チューブ体4や挿入部2が貫通孔A2の外側に突出している場合は、封止部材89Cを取外して入口側と同様な方法で気密を保ってチューブ体4を進退可能で、チューブ体4や挿入部2が配管内部に位置する場合は、封止部材89Cで蓋をすることで圧縮空気Fが漏れないようにする。
また、エアーコンプレッサ5は配管5aにより第2封止部6Bの第2流体供給孔66Bに挿入部側切替え弁118を介して連通されており、圧縮空気Fの供給を制御可能となっている。
また、本実施形態では、被覆チューブ2a、チューブ体4の基端側の外周面には軸方向に等間隔に目盛り2b、4dがそれぞれ複数設けられていて、挿入部位置検出センサ部114aとチューブ体位置検出センサ部114bが、例えばその内部に備えられた不図示の光センサを通過した目盛り2b、4dの数をそれぞれ検出することで、挿入部2が貫通孔A2に挿通された長さを検出することができるように構成されている。
制御装置115は、挿入部位置検出センサ部114aとチューブ体位置検出センサ部114bに基づいて配管A1に挿入される挿入部2の長さが長くなると、エアーコンプレッサ5から供給される圧縮空気Fの流量を増加するように切替え弁112、113、118を制御できるものである。挿入部2とチューブ体4を抜き去る場合は、抜去が進むに伴って流量を減らすものである。
なお、以下では、制御装置115により内視鏡3の挿入部2が図9に示す位置まで挿通されていることが既に認識されており、この状態から制御装置115が、内視鏡3の先端部12の先端面が目標位置Pに配置されるように調節する手順を例にとって説明する。この目標位置Pの情報は、内視鏡装置111の操作者が操作部116を介して制御装置115に与えることができる。
次に、制御装置115は、入口側切替え弁112をOFF、出口側切替え弁113をONにして、エアーコンプレッサ5に連通された第3流体供給孔66Cの第1の端部から圧縮空気Fを供給することで、第3流体供給孔66Cの第2の端部、ベース体69Cの内腔側、さらに貫通孔A2の内周面とチューブ体4の間を通して貫通孔A2の他方の開口A4側から一方の開口A3側に圧縮空気Fを供給する。供給された圧縮空気Fは第1流体供給孔66Aの第1の端部を通して入口側切替え弁112から放出される。
チューブ体4は、圧縮空気Fの基端側への流れと圧縮空気Fの粘性により基端側に向かう力を受けるので、内視鏡3の挿入部2を貫通孔A2内で基端側に移動させることができる。
なお、先端部12の先端面が目標位置Pより基端側に達した場合には、上記と同様に、入口側切替え弁112をON、出口側切替え弁113をOFFにして、エアーコンプレッサ5に連通された第1流体供給孔66Aの第1の端部から圧縮空気Fを先端側に供給することで、内視鏡3の挿入部2を貫通孔A2内で先端側に移動させ先端部12の先端面の位置を調節することができる。
また、入口側切替え弁112と第1流体供給孔66Aに接続されるチューブの開口サイズに比べて、出口側切替え弁113と第3流体供給孔66Cに接続されるチューブの開口サイズが大きく設定されている。これは、チューブ体4、挿入部2を入れる場合が抜去する場合よりも圧縮空気Fを流す抵抗が大きいことによる。
次に、本発明に係る第3実施形態について説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図10に示すように、本実施形態の内視鏡装置121は、前述の貫通孔A2より内径の大きな貫通孔A12が形成された配管A11に挿入させるために用いられる。
内視鏡装置121は、上記第1実施形態の内視鏡装置1に備えられていた第1封止部6Aの内径を大きく変更したものが備えられ、チューブ体4の径方向外側にチューブ体4より外径が大きく、チューブ体4と径方向に一定距離離間して重なるように略同軸に配置される管状の補助チューブ体124と、略筒状に形成され補助チューブ体124に気密に取付けられる第4封止部6Dと、を備える。
第4封止部6Dは、径方向の寸法が第1封止部6Aと第2封止部6Bとのほぼ中間の寸法になるように形成されていることが好ましい。ただし、接続側シール部材70D及び挿通側シール部材73Dの内径を補助チューブ体124及びチューブ体4を取付けるのに適切な形状にできるのであれば、第4封止部6Dの接続側シール部材70D及び挿通側シール部材73D以外の部品は第1封止部6Aの対応する部品と同じ大きさにしても良い。
また、本実施形態において、チューブ体4の先端部4bには先端部口金4cは取付けられておらず、挿入部2の先端部12、チューブ体4の先端部4b、及び補助チューブ体124の先端部124bは挿入部2の軸線方向における位置が互いに一致するように配置されている。
また、貫通孔A12のように内径が大きい場合であっても、貫通孔A12の内周面と挿入部2との間に、1つの肉厚の厚いチューブ体でなく、肉厚を比較的薄くしたチューブ体4及び補助チューブ体124を径方向に重なるように略同軸上に配置することで、挿入部2を曲げる時の曲げ剛性の増加を抑えて挿入部2の挿入性を維持することが可能となる。
内視鏡装置121をこのように動作させることで、貫通孔が先端に向かうに従って細くなるような場合にも、挿入部2に取付けられるチューブ体4及び補助チューブ体124の外径を調整して、挿入部2を貫通孔内に容易に挿入することができる。
次に、本発明に係る第4実施形態について説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図12に示すように、本実施形態の内視鏡装置131は、上記第3実施形態の内視鏡装置121において、チューブ体4の先端側が所定長さだけ短く形成され、補助チューブ体124の先端側には略筒状の先端部口金133が取付けられている。そして、先端部口金133の内周面にはOリング等のシール部材134が取付けられ、挿入部2の先端部12を挿入部2の軸線方向に進退可能にするとともにシール部材134と先端部12との間で気密を保っている。
また、エアーコンプレッサ5により第4流体供給孔66Dの第1の端部から圧縮空気Fを供給することで、補助チューブ体124とチューブ体4との間を通して2点鎖線で描いた矢印F2に示すように先端側に圧縮空気Fが流れる。これにより挿入部2を基端側に移動させることができる。
このように構成することで、先端部口金133の先端側に突出する先端部12の長さを自動的に調節することが可能となる。
例えば、上記第1実施形態から第4実施形態では、第2封止部6Bを備えずに、チューブ体4の基端部4aを挿入部2に接着等で接続しても良い。
また、上記第3実施形態及び第4実施形態では、補助チューブ体124をチューブ体4の径方向外側に配置したが、補助チューブ体124をチューブ体4の径方向内側に配置しても良いし、補助チューブ体124をチューブ体4の径方向外側と径方向内側の双方に配置しても良い。
2 挿入部
3 内視鏡
4 チューブ体
5 エアーコンプレッサ(流体供給部)
6A 第1封止部
6B 第2封止部
6C 第3封止部
61A 第1接続部
62A 第1気密口
63A 第1挿通部
66A 第1流体供給孔
61B 第2接続部
62B 第2気密口
63B 第2挿通部
66B 第2流体供給孔
61C 第3接続部
66C 第3流体供給孔
112 入口側切替え弁(入口側切替え手段)
113 出口側切替え弁(出口側切替え手段)
114a 挿入部位置検出センサ部(検出手段)
114b チューブ体位置検出センサ部(検出手段)
115 制御装置(制御手段)
124 補助チューブ体
A1、A11 配管(被検体)
A2、A12 貫通孔
F 圧縮空気(流体)
Claims (4)
- 貫通孔が形成された被検体に挿通させて用いられる内視鏡装置であって、
可撓性を有し長尺状に形成された挿入部を有する内視鏡と、
前記貫通孔に挿通可能であって、内部に前記挿入部が挿通され基端側が該挿入部に接続される管状のチューブ体と、
流体を供給可能な流体供給部と、
略筒状に形成され、一方の端部に設けられ前記貫通孔の一方の開口に気密に取付けられる第1接続部と、他方の端部に設けられ気密を保って前記チューブ体を進退可能な第1気密口が形成された第1挿通部と、第1の端部が前記流体供給部に連通され第2の端部が前記第1接続部と前記第1挿通部との間の内腔側に開口する第1流体供給孔と、を有する第1封止部と、
略筒状に形成され、一方の端部に設けられ前記チューブ体の基端部に気密に取付けられる第2接続部と、他方の端部に設けられ気密を保って前記内視鏡の前記挿入部を進退可能な第2気密口が形成された第2挿通部と、第1の端部が前記流体供給部に連通され第2の端部が前記第2接続部と前記第2挿通部との間の内腔側に開口する第2流体供給孔と、を有する第2封止部と、
を備え、
前記流体供給部は、前記第1流体供給孔と前記第2流体供給孔とにそれぞれ独立して前記流体を供給可能に構成されていることを特徴とする内視鏡装置。 - 請求項1に記載の内視鏡装置において、
前記チューブ体と外径が異なり、該チューブ体と径方向に重なるように配置される管状の補助チューブ体をさらに備えることを特徴とする内視鏡装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の内視鏡装置において、
略筒状に形成され、一方の端部に設けられ前記貫通孔の他方の開口に気密に取付けられる第3接続部と、第1の端部が前記流体供給部に連通され第2の端部が内腔側に開口する第3流体供給孔と、を有する第3封止部をさらに備え、
前記第1流体供給孔は、その第1の端部が前記流体供給部に連通されている状態と、前記第1の端部が前記流体供給部との連通を解除されている状態と、を切替え可能な入口側切替え手段を介して前記流体供給部に接続され、
前記第3流体供給孔は、その第1の端部が前記流体供給部に連通されている状態と、前記第1の端部が前記流体供給部との連通を解除されている状態と、を切替え可能な出口側切替え手段を介して前記流体供給部に接続されていることを特徴とする内視鏡装置。 - 請求項3に記載の内視鏡装置において、
前記内視鏡の前記挿入部が前記被検体の前記貫通孔に挿通された長さを検出する検出手段と、
該検出手段による検出結果に基づいて、前記入口側切替え手段及び前記出口側切替え手段をそれぞれ制御する制御手段と、
をさらに備えることを特徴とする内視鏡装置。
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