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JP5214909B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Description

本発明は、MOS(Metal-Oxide-Semiconductor)構造の容量素子を有する半導体装置およびその製造方法に関する。
たとえば、画像処理のための集積回路(画像処理IC)は、トランジスタや容量素子などで構成される。
容量素子の代表的なものに、MIM(Metal-Insulator-Metal)構造の容量素子(MIMキャパシタ)がある。このMIMキャパシタの単位面積当たりの容量(容量密度)は、たとえば、膜厚38nmの酸化シリコン膜を容量膜として用いたもので、約1fF/μm程度である。そのため、MIMキャパシタを搭載した集積回路チップ(半導体装置)では、MIMキャパシタが半導体基板上で比較的広い面積を占めており、このことが小型化を妨げる原因の1つとなっている。
MIMキャパシタの容量密度は、容量膜を薄膜化することにより増大させることができる。ところが、容量膜(酸化シリコン膜)の形成手法であるプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法では、膜厚の小さい容量膜を形成すると、その容量膜の各部の膜厚に大きなばらつきを生じてしまう。そのため、MIMキャパシタでは、容量膜の薄膜化による容量密度の増大は困難である。
また、MIMキャパシタは、半導体基板上に層間絶縁膜を介して配置されるので、MIMキャパシタを搭載した集積回路チップでは、トランジスタなどの他の素子をMIMキャパシタの下方に配置することにより小型化を図ることができる。しかし、LCR誘導による影響を考えると、MIMキャパシタと対向する全領域に素子を形成することはできず、集積回路チップの小型化にも限界がある。
さらに、MIMキャパシタは、トランジスタなどの他の素子とは別工程で形成しなければならないため、MIMキャパシタを搭載すると、製造工程数の増加を余儀なくされ、それゆえ工程管理の負担も増える。
容量素子の他の代表的なものに、MOS構造の容量素子(MOSキャパシタ)がある。MOSキャパシタは、MIMキャパシタの容量密度の約10倍の容量密度を有するので、MIMキャパシタに代えて、MOSキャパシタを搭載することにより、高容量化または集積回路チップの小型化を図ることができる。また、MIMキャパシタに代えて、MOSキャパシタを搭載することにより、MIMキャパシタを製造する工程を不要とすることができるので、製造工程数および工程管理の負担を低減することができる。
一般的なMOSキャパシタは、半導体基板の表層部に形成されたウェルを下部電極とし、ウェル上に形成されたポリシリコン膜を上部電極として、これらのウェルおよびポリシリコン膜間に酸化シリコン膜からなる容量膜を挟み込んだ構造を有している。ところが、この構造では、ウェルに形成される空乏層の容量が印加電圧に依存するため、容量膜全体の容量が一定ではない。すなわち、印加電圧に依存して、容量密度が大きく変化する。そのため、一般的なMOSキャパシタは、実用的ではない。
特開2001−308274号公報
本発明の目的は、容量密度の電圧依存性が排除され、かつ、さらなる高容量化が図られた容量素子を備える、半導体装置の製造方法を提供することである。
前記の目的を達成するための(1)の発明は、半導体基板と、前記半導体基板をその表面から掘り下げて形成され、容量素子が形成される容量素子形成領域を前記容量素子とは別の半導体素子が形成される半導体素子形成領域から分離するための素子領域分離溝と、前記容量素子形成領域において、前記半導体基板の表層部に不純物をドープして形成されたウェルと、前記ウェル内において、前記半導体基板をその表面から掘り下げて形成された容量素子用溝と、酸化シリコン膜からなり、前記容量素子用溝の底面上および側面上に形成された容量膜と、導電性膜からなり、前記容量膜上に形成された上部電極と、前記容量素子用溝の底面および側面に沿って、前記半導体基板に前記ウェルの不純物濃度よりも高濃度に不純物をドープして形成され、前記容量膜を挟んで前記上部電極と対向する高濃度不純物拡散層とを含む、半導体装置である。
この構成によれば、素子領域分離溝により半導体素子形成領域から分離される容量素子形成領域には、ウェルが形成され、このウェル内には、容量素子用溝が半導体基板の表面から掘り下げて形成されている。容量素子用溝の底面および側面に沿って、ウェルの不純物濃度よりも高い不純物濃度を有する高濃度不純物拡散層が形成されている。また、容量素子用溝の底面上および側面上には、酸化シリコン膜からなる容量膜が形成され、この容量膜上には、導電性膜からなる上部電極が形成されている。すなわち、容量素子形成領域には、ウェル(下部電極)、容量膜および上部電極により、MOS型の容量素子(MOSキャパシタ)が形成されている。
一般的なMOSキャパシタでは、下部電極がほぼ一様な不純物濃度を有するウェルで構成されるのに対し、容量素子形成領域に形成される容量素子では、下部電極をなすウェルにおいて、容量膜を挟んで上部電極と対向する領域に、それ以外の領域における不純物濃度(ウェルの不純物濃度)よりも高い不純物濃度を有する高濃度不純物拡散層が形成されている。これにより、下部電極における空乏層の広がりを抑制することができる。その結果、容量素子の容量密度の電圧依存性を排除(解消)することができる。
また、容量膜は、容量素子用溝の底面および側面に沿った形状を有している。これにより、半導体基板上における容量素子の占有面積の増大を招くことなく、ウェルおよび上部電極における容量膜を挟んで対向する部分の面積を増大させることができ、容量素子の高容量化を図ることができる。
さらに、容量素子用溝の深さを変更することにより、半導体基板上における容量素子の占有面積を変更することなく、ウェルおよび上部電極の互いに対向する部分の面積(容量膜の表面積)を変更することができ、容量素子の容量を変更することができる。
(2)の発明は、前記半導体素子は、MOSトランジスタであり、前記MOSトランジスタは、ゲート酸化膜を備え、前記容量膜および前記ゲート酸化膜は、同層の酸化シリコン膜からなる、(1)記載の半導体装置である。
この構成によれば、半導体素子形成領域には、MOSトランジスタが形成されている。そして、MOSトランジスタのゲート酸化膜と容量素子の容量膜とは、同層の酸化シリコン膜からなる。そのため、MOSトランジスタのゲート酸化膜と容量素子の容量膜とを同一工程で形成することができる。その結果、製造工程の簡素化を図ることができる。
なお、高耐圧MOSトランジスタと低耐圧MOSトランジスタとでは、ゲート酸化膜の膜厚が異なるので、半導体基板上に高耐圧MOSトランジスタおよび低耐圧MOSトランジスタが混載される場合、容量膜を高耐圧MOSトランジスタのゲート酸化膜と同一工程で形成するか、容量膜を低耐圧MOSトランジスタのゲート酸化膜と同一工程で形成するかによって、容量素子の容量を選択的に変更することができる。
(3)の発明は、前記MOSトランジスタは、前記ゲート酸化膜上に形成されたゲート電極を備え、前記上部電極および前記ゲート電極は、同層のポリシリコン膜からなる、(2)記載の半導体装置である。
この構成によれば、MOSトランジスタのゲート電極と容量素子の上部電極とは、同層のポリシリコン膜からなる。そのため、MOSトランジスタのゲート電極と容量素子の上部電極とを同一工程で形成することができる。その結果、製造工程の簡素化を図ることができる。
(3)記載の半導体装置は、請求項に記載された製造方法により製造することができる。この請求項記載の製造方法は、半導体基板の表層部に、容量素子用溝、および前記容量素子用溝が形成される容量素子形成領域を半導体素子形成領域から分離するための素子分離溝を形成する工程と、前記半導体基板上に、前記容量素子用溝を露出させる開口を有する第1レジスト膜を形成する工程と、前記第1レジスト膜をマスクとして、前記半導体基板に不純物をドープすることにより、高濃度不純物拡散層を形成する工程と、前記第1レジスト膜を除去し、前記半導体基板上に、前記容量素子形成領域を露出させる開口を有する第2レジスト膜を形成する工程と、前記第2レジスト膜をマスクとして、前記半導体基板に不純物をドープすることにより、前記容量素子形成領域に、ウェルを形成する工程と、前記半導体素子形成領域上および前記高濃度不純物拡散層上に酸化シリコン膜を積層することにより、前記半導体素子形成領域にゲート酸化膜を形成するとともに、前記高濃度不純物拡散層上に容量膜を形成する工程と、前記ゲート酸化膜上および前記容量膜上にポリシリコン膜を積層することにより、前記ゲート酸化膜上にゲート電極を形成するとともに、前記容量膜上に上部電極を形成する工程とを含む。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の図解的な断面図である。
この半導体装置1は、シリコン基板2を備えている。シリコン基板2の表層部には、複数の素子領域分離溝3,4が形成されている。これらの素子領域分離溝3,4は、シリコン基板2をその表面から比較的浅く(たとえば、深さ0.3μm程度)掘り下げて形成されている。素子領域分離溝3,4内には、酸化シリコン5が埋め込まれている。
素子領域分離溝3によって分離(STI:Shallow Trench Isolation)された容量素子形成領域6には、シリコン基板2の表層部に、N型ウェル7が形成されている。N型ウェル7内には、素子領域分離溝3と間隔を隔てて、環状分離溝8がシリコン基板2を表面から掘り下げて形成されている。また、環状分離溝8の内側には、複数の容量素子用溝9がシリコン基板2を表面から掘り下げて形成されている。この実施形態では、環状分離溝8の内側に、平面視矩形状の容量素子用溝9と、これを2重に取り囲む2つの平面視矩形枠状の容量素子用溝9とが形成されている。環状分離溝8および容量素子用溝9は、素子領域分離溝3,4と同じ深さに形成されている。また、環状分離溝8内には、酸化シリコン5が埋め込まれている。
環状分離溝8の内側において、N型ウェル7(シリコン基板2)の表面ならびに容量素子用溝9の底面および側面に沿って、N型ウェル7の不純物濃度(たとえば、1.0×1018cm−3)よりも高い不純物濃度(たとえば、1.0×1021cm−3)を有する高濃度不純物拡散層10が形成されている。また、N型ウェル7の表面上ならびに容量素子用溝9の底面上および側面上には、酸化シリコン膜からなる容量膜11が形成されている。さらに、その容量膜11上には、ポリシリコン膜からなる上部電極12が積層されている。上部電極12は、その周縁部が環状分離溝8上に位置している。
これにより、半導体装置1は、環状分離溝8の内側に、下部電極として機能するN型ウェル7と上部電極12とにより容量膜11を挟み込んだMOS構造の容量素子(MOSキャパシタ)13を備えている。そして、N型ウェル7には、容量膜11を挟んで上部電極12と対向する部分に、高濃度不純物拡散層10が形成されている。容量膜11および上部電極12の側面は、サイドウォール14に取り囲まれて覆われている。
素子領域分離溝3と環状分離溝8との間の環状領域には、N型ウェル7の表層部に、N型ウェル7の不純物濃度よりも高い不純物濃度を有するコンタクト層15が形成されている。
素子領域分離溝4によって分離(STI)された半導体素子形成領域16には、MOSトランジスタ17が形成されている。具体的には、半導体素子形成領域16には、シリコン基板2の表層部に、N型ウェル18が形成されている。このN型ウェル18の表層部には、チャネル領域19を挟んで、P型ソース拡散層20およびP型ドレイン拡散層21が形成されている。そして、チャネル領域19の表面上には、酸化シリコン膜からなるゲート酸化膜22が形成され、このゲート酸化膜22上には、ポリシリコン膜からなるゲート電極23が積層されている。ゲート酸化膜22およびゲート電極23の側面は、サイドウォール24に取り囲まれて覆われている。
また、シリコン基板2上は、酸化シリコンまたは窒化シリコンからなる絶縁膜25で覆われている。この絶縁膜25には、複数の上部電極コンタクトホール26と、複数の下部電極コンタクトホール27と、ソースコンタクトホール28と、ドレインコンタクトホール29とが形成されている。
各上部電極コンタクトホール26は、上部電極12上において、絶縁膜25を膜厚方向に貫通している。上部電極12には、各上部電極コンタクトホール26を介して、タングステンなどの金属からなる上部電極プラグ30が接続されている。
各下部電極コンタクトホール27は、コンタクト層15上において、絶縁膜25を膜厚方向に貫通している。コンタクト層15には、各下部電極コンタクトホール27を介して、タングステンなどの金属からなる下部電極プラグ31が接続されている。
ソースコンタクトホール28は、P型ソース拡散層20上において、絶縁膜25を膜厚方向に貫通している。P型ソース拡散層20には、ソースコンタクトホール28を介して、タングステンなどの金属からなるソース電極32が接続されている。
ドレインコンタクトホール29は、P型ドレイン拡散層21において、絶縁膜25を膜厚方向に貫通している。P型ドレイン拡散層21には、ドレインコンタクトホール29を介して、タングステンなどの金属からなるドレイン電極33が接続されている。
図2A〜図2Hは、半導体装置1の製造方法を工程順に示す図解的な断面図である。
半導体装置1は、シリコン基板2がウエハの状態で以下に説明する各工程が進められ、その最終のスクライブ工程で、ウエハ状態のシリコン基板2がスクライブラインに沿って切断されることにより得られる。
まず、図2Aに示すように、シリコン基板2の表層部に、反応性イオンエッチングにより、素子領域分離溝3,4、環状分離溝8、容量素子用溝9およびアライメント用溝(図示せず)が形成される。そして、HDP−CVD(高密度プラズマ化学的気相蒸着)法により、シリコン基板2上に、酸化シリコン膜が形成された後、素子領域分離溝3,4、環状分離溝8、容量素子用溝9およびアライメント用溝外の酸化シリコン膜が除去されることにより、素子領域分離溝3,4、環状分離溝8、容量素子用溝9およびアライメント用溝内に酸化シリコン5が埋め込まれる。素子領域分離溝3,4、環状分離溝8、容量素子用溝9およびアライメント用溝外の酸化シリコン膜は、たとえば、CMP(化学的機械的研磨)法により除去することができる。
アライメント用溝は、スクライブライン上に形成され、たとえば、フォトリソグラフィ工程において、ウエハ状態のシリコン基板2を位置調整(アライメント)するためのマークとして用いられる。このシリコン基板2の位置調整の際に、アライメント用溝が精度よく認識されるためには、アライメント用溝内の酸化シリコン5が除去されることが望ましい。
そこで、図2Bに示すように、シリコン基板2上に、フォトリソグラフィ工程により、レジスト膜41が形成され、このレジスト膜41をマスクとして、酸化シリコン5を選択的に除去するためのエッチング(たとえば、ふっ酸を用いたウエットエッチング)が行われる。レジスト膜41は、スクライブラインを露出させる開口を有しており、レジスト膜41をマスクとするエッチングによって、スクライブライン上のアライメント用溝内に埋設された酸化シリコン5が除去される。また、レジスト膜41は、環状分離溝8の内側の領域を露出させる開口をさらに有している。そのため、レジスト膜41をマスクとするエッチングによって、アライメント用溝内に埋設された酸化シリコン5とともに、容量素子用溝9に埋設された酸化シリコン5が除去される。このように、アライメント用溝および容量素子用溝9内の酸化シリコン5が同一工程で除去されることにより、工程数およびエッチングのためのマスクレイヤ数の増加を招くことなく、容量素子用溝9内の酸化シリコン5を除去することができる。
その後、図2Cに示すように、シリコン基板2上にレジスト膜41を残したまま、このレジスト膜41をマスクとして、シリコン基板2の表面ならびに容量素子用溝9の底面および側面に沿った領域にN型不純物(たとえば、ヒ素イオン)が注入される。これにより、高濃度不純物拡散層10が形成される。このN型不純物の注入後、シリコン基板2上のレジスト膜41が除去される。
つづいて、図2Dに示すように、シリコン基板2上に、容量素子形成領域6および半導体素子形成領域16をそれぞれ露出させる開口を有するレジスト膜42が形成される。そして、そのレジスト膜42をマスクとして、シリコン基板2の表層部にN型不純物が注入される。これにより、容量素子形成領域6に、N型ウェル7が形成されるとともに、半導体素子形成領域16に、N型ウェル18が形成される。
この後、図2Eに示すように、レジスト膜42が除去される。
次いで、図2Fに示すように、熱酸化法によって、シリコン基板2の表面上に、酸化シリコン膜43が形成される。
つづいて、酸化シリコン膜43上に、熱CVD法によって、ポリシリコン膜が形成される。その後、酸化シリコン膜43およびポリシリコン膜が選択的にエッチングされて、高濃度不純物拡散層10およびチャネル領域19上にのみ、酸化シリコン膜43およびポリシリコン膜が残される。これにより、図2Gに示すように、高濃度不純物拡散層10上に、容量膜11および上部電極12が形成されるとともに、チャネル領域19上に、ゲート酸化膜22およびゲート電極23が形成される。
図2Hに示すように、サイドウォール14,24が形成された後、素子領域分離溝3と環状分離溝8との間の環状領域に、N型不純物が注入されることにより、コンタクト層15が形成される。
その後、図2Iに示すように、N型ウェル18の表層部に、P型不純物(たとえば、ホウ素イオン)が選択的に注入されることにより、P型ソース拡散層20およびP型ドレイン拡散層21が形成される。
そして、シリコン基板2上に、絶縁膜25が積層され、この絶縁膜25に、上部電極コンタクトホール26、下部電極コンタクトホール27、ソースコンタクトホール28およびドレインコンタクトホール29が形成され、さらに、上部電極プラグ30、下部電極プラグ31、ソース電極32およびドレイン電極33が形成された後、各半導体装置1の個片(チップ)に切り分けるためのスクライブ工程が行われる。
以上のように、素子領域分離溝3により半導体素子形成領域16から分離される容量素子形成領域6には、N型ウェル7が形成され、このN型ウェル7内には、容量素子用溝9がシリコン基板2の表面から掘り下げて形成されている。また、容量素子用溝9の底面上および側面上には、酸化シリコン膜からなる容量膜11が形成され、この容量膜11上には、ポリシリコン膜からなる上部電極12が形成されている。すなわち、容量素子形成領域6には、N型ウェル7を下部電極として、このN型ウェル7、容量膜11および上部電極12により、MOS型の容量素子13が形成されている。
一般的なMOSキャパシタでは、下部電極がほぼ一様な不純物濃度を有するウェルで構成される。これに対し、容量素子13では、容量素子用溝9の底面および側面に沿って、不純部鬱がN型ウェル7の約10倍の濃度でドープされた高濃度不純物拡散層10が形成されている。これにより、上部電極12に下部電極をなすN型ウェル7に対して負の電圧を印加したときに、高濃度不純物拡散層10における空乏層の広がりを抑制することができ、空乏層の寄生容量が容量膜11の容量に直列に付加されるのを回避することができる。その結果、容量素子13の容量密度の電圧依存性を排除(解消)することができる。
また、容量膜11は、容量素子用溝9の底面および側面に沿った形状を有している。これにより、シリコン基板2上における容量素子13の占有面積の増大を招くことなく、N型ウェル7および上部電極12における容量膜11を挟んで対向する部分の面積を増大させることができ、容量素子13の高容量化を図ることができる。
さらに、容量素子用溝9の深さを変更することにより、シリコン基板2上における容量素子13の占有面積を変更することなく、N型ウェル7および上部電極12の互いに対向する部分の面積(容量膜11の表面積)を変更することができ、容量素子13の容量を変更することができる。
また、半導体素子形成領域16には、MOSトランジスタ17が形成されている。そして、MOSトランジスタ17のゲート酸化膜22と容量素子13の容量膜11とは、同層の酸化シリコン膜43からなる。さらに、MOSトランジスタ17のゲート電極23と容量素子13の上部電極12とは、同層のポリシリコン膜からなる。そのため、MOSトランジスタ17のゲート酸化膜22と容量素子13の容量膜11とを同一工程で形成することができ、MOSトランジスタ17のゲート電極23と容量素子13の上部電極12とを同一工程で形成することができる。その結果、製造工程の簡素化を図ることができる。
なお、この実施形態では、半導体素子形成領域16に形成されるMOSトランジスタ17がPMOSトランジスタである場合を例にとったが、半導体素子形成領域16にNMOSトランジスタが形成されてもよい。また、シリコン基板2上に、PMOSトランジスタおよびNMOSトランジスタが混載されてもよい。複数のMOSトランジスタが混載される場合、各MOSトランジスタは、素子領域分離溝4によって分離された各半導体素子形成領域に形成される。
さらにまた、シリコン基板2上に、高耐圧MOSトランジスタと低耐圧MOSトランジスタとが混載されてもよい。高耐圧MOSトランジスタと低耐圧MOSトランジスタとでは、ゲート酸化膜の膜厚が異なるので、高耐圧MOSトランジスタおよび低耐圧MOSトランジスタが混載される場合、容量素子13の容量膜11を、高耐圧MOSトランジスタのゲート酸化膜と同一工程で形成するか、低耐圧MOSトランジスタのゲート酸化膜と同一工程で形成するかによって、容量素子13の容量を選択的に変更することができる。
また、容量素子13において、各半導体部分の導電型を反転した構成が採用されてもよい。すなわち、前述の実施形態における容量素子13のN型の部分がP型であってもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
本発明の一実施形態に係る半導体装置の図解的な断面図である。 半導体装置の製造工程を示す図解的な断面図である。 図2Aの次の工程を示す図解的な断面図である。 図2Bの次の工程を示す図解的な断面図である。 図2Cの次の工程を示す図解的な断面図である。 図2Dの次の工程を示す図解的な断面図である。 図2Eの次の工程を示す図解的な断面図である。 図2Fの次の工程を示す図解的な断面図である。 図2Gの次の工程を示す図解的な断面図である。 図2Hの次の工程を示す図解的な断面図である。
符号の説明
1 半導体装置
2 シリコン基板(半導体基板)
3 素子領域分離溝
6 容量素子形成領域
7 N型ウェル(下部電極)
8 環状分離溝
9 容量素子用溝
10 高濃度不純物拡散層
11 容量膜
12 上部電極
13 容量素子
16 半導体素子形成領域
17 MOSトランジスタ(半導体素子)
22 ゲート酸化膜
23 ゲート電極
41 レジスト膜(第1レジスト膜)
42 レジスト膜(第2レジスト膜)
43 酸化シリコン膜

Claims (1)

  1. 半導体基板の表層部に、容量素子用溝、および前記容量素子用溝が形成される容量素子形成領域を半導体素子形成領域から分離するための素子分離溝を形成する工程と、
    前記半導体基板上に、前記容量素子用溝を露出させる開口を有する第1レジスト膜を形成する工程と、
    前記第1レジスト膜をマスクとして、前記半導体基板に不純物をドープすることにより、高濃度不純物拡散層を形成する工程と、
    前記第1レジスト膜を除去し、前記半導体基板上に、前記容量素子形成領域を露出させる開口を有する第2レジスト膜を形成する工程と、
    前記第2レジスト膜をマスクとして、前記半導体基板に不純物をドープすることにより、前記容量素子形成領域に、ウェルを形成する工程と、
    前記半導体素子形成領域上および前記高濃度不純物拡散層上に酸化シリコン膜を積層することにより、前記半導体素子形成領域にゲート酸化膜を形成するとともに、前記高濃度不純物拡散層上に容量膜を形成する工程と、
    前記ゲート酸化膜上および前記容量膜上にポリシリコン膜を積層することにより、前記ゲート酸化膜上にゲート電極を形成するとともに、前記容量膜上に上部電極を形成する工程とを含む、半導体装置の製造方法。
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