以下、本発明にかかる実施形態を説明する。図1は、遊技島1(パチンコ島)の一部を正面からみた図、図2は、パチンコ台3と台間玉貸機5の平面図を示している。図1に示すように、遊技島1は、遊技島本体2(筐体)、遊技媒体であるパチンコ玉Pを利用した遊技が行われる遊技機としてのパチンコ台3、本実施形態にかかる遊技媒体払出機である台間玉貸機5、各台間玉貸機5にパチンコ玉Pを補給する補給システム6を備えている。
パチンコ台3は、複数台、X方向(水平方向、左右方向)に並べて配列されており、遊技島本体2によって支持されている。なお、以下では説明の便宜のため、パチンコ台3が並べられている方向をX方向とし、X方向に対して直交する方向(前後方向、水平方向)をY方向とし、X方向及びY方向に対して直交する上下方向(鉛直方向)をZ方向と定義する。また、Y方向においては、遊技島1の外側(遊技者に対して向けられる側、図1において手前側)を正面側(前側)とし、遊技島1の内側を背面側(後側)と定義する。X方向においては、正面側からみて左側を左側とし、正面側からみて右側を右側と定義する。
X方向において、各パチンコ台3の左側に隣接した位置、即ち、隣り合うパチンコ台3の間には、パチンコ玉Pを払い出して遊技者(遊技客)に貸し出す台間玉貸機5が、それぞれ1台ずつ設置されている。台間玉貸機5には、紙幣(現金)を投入するための投入口11、操作パネル12、台間玉貸機5(後述する玉貸機本体21)から外部にパチンコ玉Pを送出するノズル13等が設けられている。即ち、投入口11に紙幣が投入されると、投入された紙幣と引き換えに、所定の数量のパチンコ玉Pが台間玉貸機5からノズル13を通じて払い出され、紙幣を投入した遊技者に対して貸し出される構成になっている。ノズル13は、その台間玉貸機5に隣接するパチンコ台3の正面に設けられている受け皿3aに対して、パチンコ玉Pを送出させることができる。遊技者は、ノズル13から受け皿3aに送出されたパチンコ玉Pを用いて、パチンコ台3による遊技を行うことができる。
補給システム6は、台間玉貸機5の上方にX方向に対して傾斜させて設けられている補給樋6aと、補給樋6aからパチンコ玉Pを導出して各台間玉貸機5に受け渡す複数の補給管6bとを備えている。
次に、台間玉貸機5の構造について、詳細に説明する。図3に示すように、台間玉貸機5は、払出機本体としての玉貸機本体21と、玉貸機本体21を支持する支持体22(フレーム)と、玉貸機本体21の正面を覆うカバー23(正面パネル)とを備えている。台間玉貸機5の内部には、パチンコ玉Pを通過させる遊技媒体通路としての玉通路25が備えられている。
玉貸機本体21は、支持体22を介して遊技島本体2に支持され、また、パチンコ台3に隣接した位置に設けられる。また、玉貸機本体21は、Z方向に沿って縦長に、さらに、Y方向よりもX方向において薄く形成されている。玉貸機本体21の内部には、玉通路25の一部を構成する通路、即ち、パチンコ玉Pを通過させる本体通路26と、本体通路26におけるパチンコ玉Pの移動を制御する移動制御装置としての玉切り装置27が設けられている。
本体通路26は、パチンコ玉Pを本体通路26の長さ方向に沿って一列に並べて通過させることができる大きさになっている。本体通路26の上流端、即ち、補給管6bからパチンコ玉Pを受け入れる本体通路入口26a(受入口)は、玉貸機本体21の背面側上部において、補給管6bの下端部に接続されている。一方、本体通路26の下流端、即ち、本体通路26からパチンコ玉Pを送出させる本体通路出口26bは、玉貸機本体21の正面側において、下方に向かって開口されており、また、後述するノズル導入路65等を通じて、ノズル13の基端部に連通することができる。
また、図示はしないが、玉貸機本体21の内部には、投入口11に投入された紙幣の真偽の判別や金額の読み取り等を行う紙幣処理装置(ビルバリユニット)、玉切り装置27によって送り出された(ノズル13から払い出された)パチンコ玉Pの個数を計数する計数器等の各種機器類が内蔵されている。
さらに、玉貸機本体21の左側壁前縁部と右側壁前縁部には、後述するボルト52(後述する通路ユニットカバー体51を玉貸機本体21に対して固定させるためのカバー体取付冶具)、ボルト62(後述するノズルユニットカバー体61を玉貸機本体21に対して固定させるためのカバー体取付冶具)が締結されるネジ穴28(図4参照)が、複数箇所に設けられている。
カバー23は、玉貸機本体21の正面下部を覆う下部カバー体31と、玉貸機本体21の正面上部を覆う上部カバー体32と、玉貸機本体21に対して着脱可能な分割体としての通路ユニット33とノズルユニット34とを備えている。即ち、下部カバー体31、上部カバー体32、通路ユニット33、ノズルユニット34は、それぞれカバー23の一部を構成している。また、通路ユニット33とノズルユニット34は、下部カバー体31と上部カバー体32との間に備えられ、かつ、上下方向における並び順を変更することが可能になっている。
なお、前述した投入口11、操作パネル12は、上部カバー体32に設けられているが、ノズル13は、ノズルユニット34に備えられている。また、前述した本体通路26の下流側は、上部カバー体32の内側に延設されており、本体通路出口26bは、上部カバー体32の下縁部近傍に配置されている。
図5に示すように、通路ユニット33は、通路ユニットカバー体51を備えている。通路ユニットカバー体51は、玉貸機本体21の正面に備えられる正面壁部51a、玉貸機本体21の左側壁に沿って備えられる左側壁部51b、玉貸機本体21の右側壁に沿って備えられる右側壁部51cを備えている。即ち、上方(Z方向)からみた平面視において略コの字状をなしている。左側壁部51bの上部と下部、右側壁部51cの上部と下部には、ボルト52を通すためのボルト用穴53がそれぞれ備えられている。
ボルト用穴53は、通路ユニットカバー体51が玉貸機本体21の正面に備えられる際、前述したネジ穴28に対してそれぞれ合わせられる。即ち、図4に示したように、各ボルト用穴53とネジ穴28を互いに連通させ、各ボルト52の頭部52aを通路ユニットカバー体51の外側面に外側から当接させ、各ボルト52のネジ部52bを各ボルト用穴53にそれぞれ通し、ネジ部52bの先端部(雄ネジ溝)を各ネジ穴28(雌ネジ溝)にそれぞれ螺合(締結)させることにより、通路ユニットカバー体51を玉貸機本体21に対して固定できるように構成されている。また、各ボルト52の各ネジ穴28に対する締結を緩め、各ボルト52を各ネジ穴28からそれぞれ取り外すことにより、通路ユニットカバー体51を玉貸機本体21から取り外すことができるように構成されている。
さらに、通路ユニット33は、パチンコ玉Pを通過させる分割体通路55を備えている(図5参照)。分割体通路55は、玉通路25の一部を構成することが可能な通路であり、通路ユニットカバー体51の内側(正面壁部51aの後側)に設けられ、例えば2つの通路取り付け部材56によって、通路ユニットカバー体51に対して一体的に固定されている。また、図示の例ではZ方向に沿って配設されており、パチンコ玉PをZ方向に下降させるようになっている。分割体通路55の上流端、即ち、パチンコ玉Pを受け入れる分割体通路入口55aは、通路ユニットカバー体51の上縁部近傍において、上方に向かって開口されている。また、本体通路26(本体通路出口26b)に対して連通することが可能な位置に設けられている。一方、分割体通路55の下流端、即ち、分割体通路出口55bは、通路ユニットカバー体51の下縁部近傍において、下方に向かって開口されている。また、ノズルユニット34の分割体通路、即ち、後述するノズル導入路65(導入路入口65a)に対して連通することが可能な位置に設けられている。
なお、分割体通路55は、例えば略正方形の開口断面を有する直管状をなし、また、パチンコ玉Pを分割体通路55の長さ方向(Z方向)において一個ずつ(一列に並べて)通過させることができる大きさになっている。また、分割体通路55の大部分は、ほぼ一定の大きさ及び形状の開口断面を有しているが、分割体通路55の上流端部(一端部)は、上方に向かうに従い次第に開口面積が広がるように、漏斗状に形成されている。即ち、上方に向かうに従い次第に外側に向かうように傾斜したテーパ面55cが、分割体通路55の上縁部全体に沿って設けられており、かかるテーパ面55cの上縁部に囲まれた略正方形の開口部が、分割体通路入口55aとなっている。また、分割体通路入口55aは、前述した本体通路出口26bよりも大きく形成されている。
このように、分割体通路入口55aを本体通路出口26bよりも大きく形成すると、後述するように、分割体通路55を本体通路26に接続した際に、分割体通路入口55aを本体通路出口26bに対して確実に接続させやすくなる。また、テーパ面55cを設けると、分割体通路入口55aに落下したパチンコ玉Pを、テーパ面55cの下方、即ち、分割体通路55の下流側に向かって円滑に誘導させることができる。
通路取り付け部材56は、図示の例では、分割体通路55の上端前縁部と正面壁部51aの後面側上縁部との間、及び、分割体通路55の下端前縁部と正面壁部51aの後面側下縁部との間にそれぞれ設けられている。分割体通路55は、通路ユニットカバー体51に対して通路取り付け部材56を介して固定されており、通路ユニットカバー体51と一体的に玉貸機本体21に対して取り付けたり、通路ユニットカバー体51と一体的に玉貸機本体21から取り外したりすることができるようになっている。このようにすると、玉貸機本体21に対する分割体通路55の取り付け及び取り外しを、簡単に行うことができる。また、玉貸機本体21に対する通路ユニット33の取り付け作業や取り外し作業の作業性を、良好にすることができる。
図6に示すように、ノズルユニット34は、ノズルユニットカバー体61を備えている。ノズルユニットカバー体61は、玉貸機本体21の正面に備えられる正面壁部61a、玉貸機本体21の左側壁に沿って備えられる左側壁部61b、玉貸機本体21の右側壁に沿って備えられる右側壁部61cを備えている。左側壁部61bの上部と下部、右側壁部61cの上部と下部には、ボルト62を通すためのボルト用穴63がそれぞれ備えられている。なお、図示の例では、ノズルユニットカバー体61のZ方向における長さ(高さ)は、通路ユニット33(通路ユニットカバー体51)のZ方向における長さとほぼ同じになっている。
ボルト用穴63は、ノズルユニットカバー体61が玉貸機本体21の正面に備えられる際、前述したネジ穴28に対してそれぞれ合わせられる。即ち、図4に示したように、各ボルト用穴63とネジ穴28を互いに連通させ、各ボルト62の頭部62aをノズルユニットカバー体61の外側面に外側から当接させ、各ボルト62のネジ部62bを各ボルト用穴63にそれぞれ通し、ネジ部62bの先端部(雄ネジ溝)を各ネジ穴28(雌ネジ溝)にそれぞれ螺合させることにより、ノズルユニットカバー体61を玉貸機本体21に対して固定できるように構成されている。また、各ボルト52の各ネジ穴28に対する締結を緩め、各ボルト52を各ネジ穴28からそれぞれ取り外すことにより、通路ユニットカバー体51を玉貸機本体21から取り外すことができるように構成されている。
図6に示すように、ノズル13は、ノズル保持構造64を介して、正面壁部61aに取り付けられている。ノズル保持構造64は、ノズル13の基端部を保持しており、また、正面壁部61aに対してZ方向の回転中心軸を中心として回転可能に取り付けられている。即ち、図3に示すように、ノズル13の姿勢を正面壁部61aに対して前向きにした状態(ノズル13の先端部(パチンコ玉Pの放出口13a)が基端部の前方に配置される前向き状態)と、正面壁部61aに対して右向きにした状態(ノズル13の先端部が基端部の右側に配置される右向き状態)とに切り換えて保持することができる。
また、ノズル13は、前向き状態においては、ノズル保持構造64に対して略水平方向(ノズル13の長さ方向に対して略垂直な方向)の回転中心軸を中心として回転することができ、ノズル13の先端部が基端部の上方に配置される上向き状態になることができる。かかる構成により、例えば台間玉貸機5の右側に設けられているパチンコ台3の受け皿3aにパチンコ玉Pを供給する際は、ノズル13を右向き状態にすることで、放出口13aを右側の受け皿3aに近接させることができる。また、ノズル13を上向き状態にすることで、受け皿3aから離隔させ、メンテナンス等の作業の邪魔にならない姿勢で待機させることができる。なお、このようなノズル13、ノズル保持構造64としては、公知の構成を使用しても良い。
さらに、ノズルユニット34は、分割体通路としてのノズル導入路65を備えている。ノズル導入路65は、玉通路25の一部を構成する通路であり、図6に示すように、ノズルユニットカバー体61の内側(正面壁部61aの後側)に設けられ、例えば通路取り付け部材66等によって、ノズルユニットカバー体61に対して一体的に固定されている。ノズル導入路65の上流端、即ち、パチンコ玉Pを受け入れる導入路入口65a(分割体通路入口)は、ノズルユニットカバー体61の上縁部近傍において、上方に向かって開口されている。また、本体通路26(本体通路出口26b)又は通路ユニット33の分割体通路55(分割体通路出口55b)に対して連通することが可能な位置に設けられている。一方、ノズル導入路65の下流端、即ち、パチンコ玉Pをノズル13に受け渡す受け渡し口は、導入路入口65aの下方において、ノズル13の基端部に接続されている。
なお、ノズル導入路65は、例えば略正方形の開口断面を有し、また、パチンコ玉Pをノズル導入路65の長さ方向に沿って一個ずつ(一列に並べて)通過させることができる大きさになっている。また、ノズル導入路65の大部分は、ほぼ一定の大きさ及び形状の開口断面を有しているが、ノズル導入路65の上流端部(一端部)は、上方に向かうに従い次第に開口面積が広がるように、漏斗状に形成されている。即ち、上方に向かうに従い次第に外側に向かうように傾斜したテーパ面65cが、ノズル導入路65の上縁部全体に沿って設けられており、かかるテーパ面65cの上縁部に囲まれた略正方形の開口部が、導入路入口65aとなっている。また、導入路入口65aは、前述した本体通路出口26b、分割体通路出口55bよりも大きく形成されている。
このように、導入路入口65aを本体通路出口26bよりも大きく形成すると、ノズル導入路65を本体通路26に接続した際に、導入路入口65aを本体通路出口26bに対して確実に接続させやすくなる。また、導入路入口65aを分割体通路出口55bよりも大きく形成すると、後述するように、ノズル導入路65を分割体通路55に接続した際に、導入路入口65aを分割体通路出口55bに対して確実に接続させやすくなる。また、テーパ面65cを設けると、導入路入口65aに落下したパチンコ玉Pを、テーパ面65cの下方、即ち、ノズル導入路65の下流側に向かって円滑に誘導させることができる。
なお、上述したノズル保持構造64とノズル導入路65は、ノズルユニットカバー体61に対して固定されている。例えばノズル導入路65の上端前縁部と正面壁部61aの後面側上縁部との間には、通路取り付け部材66が設けられており、ノズル導入路65は、通路取り付け部材66などを介して、ノズルユニットカバー体61に対して固定されている。即ち、ノズル13、ノズル保持構造64、ノズル導入路65は、ノズルユニットカバー体61と一体的に玉貸機本体21に対して取り付けたり、ノズルユニットカバー体61と一体的に玉貸機本体21から取り外したりすることができるようになっている。このようにすると、玉貸機本体21に対するノズル13、ノズル保持構造64、ノズル導入路65の取り付け及び取り外しを、簡単に行うことができる。また、玉貸機本体21に対するノズルユニット34の取り付け作業や取り外し作業の作業性を、良好にすることができる。
次に、以上のように構成された台間玉貸機5の作用について説明する。例えば受け皿3aが、Z方向において比較的高い位置に設けられている場合は、図3に示したように、下部カバー体31と上部カバー体32との間において、通路ユニット33(通路ユニットカバー体51)を下方に設け、ノズルユニット34(ノズルユニットカバー体61)を通路ユニット33の上方に設けることにより、ノズル13を玉貸機本体21やパチンコ台3に対して高い位置に設けるようにすれば良い。これにより、ノズル13の放出口13aの高さ(Z方向における位置)を、受け皿3aの高さに合わせることができる。
このように、通路ユニット33の上方にノズルユニット34を設けた場合においては、通路ユニット33の通路ユニットカバー体51は、下部カバー体31の上縁部に載せられた状態で支持され、また、各ボルト52の締結によって、玉貸機本体21に対して固定される。ノズルユニット34のノズルユニットカバー体61は、下方に設けられている通路ユニット33(通路ユニットカバー体51の上縁部)に載せられた状態で支持され、また、各ボルト62の締結によって、玉貸機本体21に対して固定される。ノズルユニットカバー体61の上縁部は、上部カバー体32の下縁部に近接させられる。こうして、下部カバー体31、通路ユニットカバー体51、ノズルユニットカバー体61、上部カバー体32は、Z方向において下方からこの順に並べて配置され、また、互いに近接させて配置され、これらによってカバー23が構成される。
また、カバー23の内側においては、本体通路26の下方に、ノズル導入路65が配置された状態になる。即ち、本体通路出口26bに対してノズル導入路65の導入路入口65aが近接させられ、本体通路26はノズル導入路65を通じてノズル13に連通させられる。こうして、本体通路26とノズル導入路65によって、玉通路25が構成される。一方、分割体通路55は、本体通路26やノズル導入路65からは切り離されて、ノズルユニット34の下方(下部カバー体31とノズルユニット34との間)に収納された状態になる。
なお、本体通路出口26bは、図7に示すように、上方からみた平面視において、導入路入口65aの内側に配置され、テーパ面65cによって囲まれた状態になる。この導入路入口65aは、本体通路出口26bよりも大きく形成されているので、本体通路出口26bに対して接続させやすくなっている。即ち、例えばノズルユニット34の取り付け位置等に誤差がある場合、本体通路出口26bとノズル導入路65との間で位置ずれが生じるおそれがあるが、そのような場合でも、本体通路出口26bを導入路入口65aの内側に配置させることができる。
このように、通路ユニット33の上方にノズルユニット34を取り付けた状態で、ノズル13を右向き状態にすることで、ノズル13を受け皿3aの上方に配置し、放出口13aを受け皿3aに近接させることができる。
かかる状態において、補給樋6aから補給管6bにパチンコ玉Pが補給されると、パチンコ玉Pは、自重によって本体通路26内に下降する。なお、遊技島1の稼働中は、通常、玉切り装置27よりも上流側の本体通路26、補給管6b、補給樋6a内には、パチンコ玉Pが常に充填された状態になっている。本体通路26、補給管6b内においては、パチンコ玉Pは、本体通路26の長さ方向又は補給管6bの長さ方向に沿って、下端側から一列に並べて積み上げられた状態で貯留される。
投入口11に紙幣が投入され、あるいは操作パネル12が操作されることによって、玉切り装置27が作動すると、パチンコ玉Pが玉切り装置27の上流側から下流側の本体通路26に所定の個数だけ送り出される。即ち、所定の個数のパチンコ玉Pが、玉切り装置27の下流側において、自重によって本体通路26に沿って滑降し、本体通路26からノズル導入路65に導入される。このとき、パチンコ玉Pは本体通路出口26bから落下し、テーパ面65cの内側に受け止められ、ノズル導入路65内に向かって、円滑かつ確実に導入される。こうして、本体通路26からノズル導入路65を通じてノズル13に供給されたパチンコ玉Pは、受け皿3aに近接した位置において、放出口13aを通じて放出され、受け皿3aによって受け止められる。
一方、例えば受け皿3aが、Z方向において比較的低い位置に設けられている場合は、図8に示すように、下部カバー体31と上部カバー体32との間において、ノズルユニット34を下方に設け、通路ユニット33をノズルユニット34の上方に設けることにより、ノズル13を玉貸機本体21やパチンコ台3に対して低い位置に設けるようにすれば良い。これにより、放出口13aの高さを受け皿3aの高さに合わせることができる。
なお、通路ユニット33とノズルユニット34の並び順の変更は、ボルト52、62の着脱によって簡単に行うことができる。即ち、作業員の手作業によって、ボルト52、62をそれぞれ緩め、各ネジ穴28、ボルト用穴53、63からそれぞれ取り外し、通路ユニットカバー体51、ノズルユニットカバー体61をそれぞれ玉貸機本体21から取り外し、通路ユニットカバー体51、ノズルユニットカバー体61の並び順を変更した後、再びボルト52、62を締め、各ネジ穴28にそれぞれ螺合させることにより、通路ユニットカバー体51、ノズルユニットカバー体61をそれぞれ玉貸機本体21に対して取り付けるようにすれば良い。また、分割体通路55は、通路ユニットカバー体51と一体的に、玉貸機本体21に対して着脱され、ノズル導入路65、ノズル13は、ノズルユニットカバー体61と一体的に、玉貸機本体21に対して着脱される。従って、分割体通路55、ノズル導入路65、ノズル13等の位置変更も、通路ユニットカバー体51、ノズルユニットカバー体61の着脱に伴って、簡単に行うことができる。
上記のように、通路ユニット33の下方にノズルユニット34を設けた場合においては、ノズルユニット34のノズルユニットカバー体61は、下部カバー体31の上縁部に載せられた状態で支持され、また、各ボルト62の締結によって、玉貸機本体21に対して固定される。通路ユニット33の通路ユニットカバー体51は、下方に設けられているノズルユニット34(ノズルユニットカバー体61の上縁部)に載せられた状態で支持され、また、各ボルト52の締結によって、玉貸機本体21に対して固定される。通路ユニットカバー体51の上縁部は、上部カバー体32の下縁部に近接させられる。こうして、下部カバー体31、ノズルユニットカバー体61、通路ユニットカバー体51、上部カバー体32は、Z方向において下方からこの順に並べて配置され、また、互いに近接させて配置され、これらによってカバー23が構成される。
また、カバー23の内側においては、本体通路26からノズル導入路65、ノズル13が下方に離隔させられるが、この本体通路26とノズル導入路65の間には、分割体通路55が備えられる。即ち、本体通路26の下方に、分割体通路55が配置され、分割体通路55の下方に、ノズル導入路65が配置される。本体通路出口26bに対しては分割体通路55の分割体通路入口55aが近接させられ、分割体通路55の分割体通路出口55bに対してはノズル導入路65の導入路入口65aが近接させられる。こうして、本体通路26は、分割体通路55を通じてノズル導入路65に接続される。即ち、分割体通路55とノズル導入路65を通じてノズル13に連通させられる。また、玉通路25は、分割体通路55の挿入によって延長される。即ち、本体通路26、分割体通路55、ノズル導入路65によって、玉通路25が構成される。
なお、本体通路出口26bは、図9に示すように、上方からみた平面視において、分割体通路入口55aの内側に配置され、テーパ面55cによって囲まれた状態になる。この分割体通路入口55aは、本体通路出口26bよりも大きく形成されているので、本体通路出口26bに対して接続させやすくなっている。即ち、例えば通路ユニット33の取り付け位置等に誤差がある場合、本体通路出口26bと分割体通路55との間で位置ずれが生じるおそれがあるが、そのような場合でも、本体通路出口26bを分割体通路入口55aの内側に配置させることができる。
また、分割体通路出口55bは、上方からみた平面視において、導入路入口65aの内側に配置され、テーパ面65cによって囲まれた状態になる。この導入路入口65aは、分割体通路出口55bよりも大きく形成されているので、分割体通路出口55bに対して接続させやすくなっている。即ち、例えば通路ユニット33の取り付け位置、ノズルユニット34の取り付け位置等に誤差がある場合、分割体通路55とノズル導入路65との間で位置ずれが生じるおそれがあるが、そのような場合でも、分割体通路出口55bを導入路入口65aの内側に配置させることができる。
このように、通路ユニット33の下方にノズルユニット34を取り付けた状態で、ノズル13を右向き状態にすることで、ノズル13を受け皿3aの上方に配置し、放出口13aを受け皿3aに近接させることができる。
かかる状態において、上述した場合と同様に、パチンコ玉Pが玉切り装置27の上流側から下流側の本体通路26に送り出されると、パチンコ玉Pは本体通路26から分割体通路55に落下し、分割体通路55を通じてノズル導入路65に導入される。
パチンコ玉Pが本体通路26から分割体通路55に導入されるとき、パチンコ玉Pは本体通路出口26bから落下し、テーパ面55cの内側に受け止められ、分割体通路55内に向かって、円滑かつ確実に導入される。また、パチンコ玉Pが分割体通路55からノズル導入路65に導入されるとき、パチンコ玉Pは分割体通路出口55bから落下し、テーパ面65cの内側に受け止められ、ノズル導入路65内に向かって、円滑かつ確実に導入される。こうして、本体通路26から分割体通路55、ノズル導入路65を通じてノズル13に供給されたパチンコ玉Pは、受け皿3aに近接した位置において、放出口13aを通じて放出され、受け皿3aに落下する。
以上説明したように、かかる台間玉貸機5によれば、通路ユニット33(通路ユニットカバー体51)とノズルユニット34(ノズルユニットカバー体61)の位置を入れ替え、Z方向における並び順を変更することで、ノズル13の高さ(Z方向の位置)を変更することができる。ノズル13及びノズル保持構造64を、ノズルユニットカバー体61ごと一括して移動させることにより、従来のようにノズル保持構造64においてノズル13の高さを調節する場合よりも、ノズル13の高さを大幅に変更することができる。
特に、通路ユニット33に分割体通路55を備えたことにより、ノズルユニット34を通路ユニット33の下方に設けた場合(本体通路26からノズル導入路65を離隔させた場合)でも、本体通路26とノズル導入路65を、分割体通路55を介して連通させることができる。従って、ノズル13の高さを変更しても、パチンコ玉Pを本体通路26からノズル13に対して正常に送り出すことができる。
分割体通路55、通路ユニットカバー体51は、通路ユニット33としてユニット化されているので、各ネジ穴28、ボルト用穴53に対してボルト52の着脱を行うだけで、玉貸機本体21に対して簡単に着脱できる。ノズル13、ノズル保持構造64、ノズル導入路65、ノズルユニットカバー体61は、ノズルユニット34としてユニット化されているので、各ネジ穴28、ボルト用穴63に対してボルト62の着脱を行うだけで、玉貸機本体21に対して簡単に着脱できる。
また、かかる台間玉貸機5の構成によれば、比較的簡素な構成、部品点数が少ない構成を用いて、ノズル13の高さを変更することができる。即ち、ノズル13やカバー23の構造が簡素であり、台間玉貸機5の正面側のデザイン性(見栄え)を良くすることができる。正面側の構造が故障するおそれも少なく、メンテナンス性も向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば以上の実施形態では、Z方向における並び順を変更できる分割体として、通路ユニット33とノズルユニット34の2個を設ける構成を説明したが、Z方向における並び順を変更できる分割体の個数は3個以上の複数であっても良い。このようにすれば、玉貸機本体21に対するノズル13の高さを、さらに細かく調節できるようになる。また、以上の実施形態では、通路ユニット33、ノズルユニット34のZ方向における長さ(通路ユニットカバー体51、ノズルユニットカバー体61のZ方向における長さ)は互いに同じであるとしたが、この長さは、互いに異なっていても良い。即ち、複数の分割体には、Z方向における長さが互いに異なる分割体を含めても良い。
例えば図10に示すように、通路ユニット33に換えて、2つの通路ユニット、即ち、第一の通路ユニット71、第二の通路ユニット72を設けても良い。図10において、第一の通路ユニット71、第二の通路ユニット72の構造は、通路ユニットカバー体51のZ方向における寸法が異なる点を除いては、以上の実施形態で説明した通路ユニット33と実質的に同様の構造であり、それぞれ通路ユニットカバー体51、分割体通路55、ボルト用穴53等を備えている。また、第一の通路ユニット71に設けられている通路ユニットカバー体51のZ方向における長さは、第二の通路ユニット72に設けられている通路ユニットカバー体51よりも短く、第二の通路ユニット72に設けられている通路ユニットカバー体51のZ方向における長さは、ノズルユニット34のノズルユニットカバー体61よりも短くなっている。
このような構成によれば、下部カバー体31と上部カバー体32との間において、第一の通路ユニット71(通路ユニットカバー体51)、第二の通路ユニット72(通路ユニットカバー体51)、ノズルユニット34(ノズルユニットカバー体61)の並び順を変えることで、玉貸機本体21に対するノズルユニット34の高さを、複数の高さ、即ち、第一の高さ(図10)、第二の高さ(図11)、第三の高さ(図12)、第四の高さ(図13)の4段階の中から、選択的に変更することが可能である。即ち、例えば図10に示したように、下方から第一の通路ユニット71、第二の通路ユニット72、ノズルユニット34の順(あるいは第二の通路ユニット72、第一の通路ユニット71、ノズルユニット34の順)に並べた状態とすれば、ノズル13を高い位置(最上段)に設けることができる。また、図11に示すように、下方から第二の通路ユニット72、ノズルユニット34、第一の通路ユニット71の順に並べた状態にすれば、ノズル13を図10の場合よりも低い位置に設けることができる。図12に示すように、下方から第一の通路ユニット71、ノズルユニット34、第二の通路ユニット72の順に並べた状態にすれば、ノズル13を図10、図11の場合よりもさらに低い位置に設けることができる。そして、図13に示すように、下方からノズルユニット34、第一の通路ユニット71、第二の通路ユニット72の順(あるいはノズルユニット34、第二の通路ユニット72、第一の通路ユニット71の順)に並べた状態にすれば、ノズル13を図10、図11、図12の場合よりもさらに低い位置(最下段)に設けることができる。
通路ユニット33において、分割体通路55は、通路ユニットカバー体51に対して上端部と下端部に設けた2つの通路取り付け部材56を介して固定されているとしたが、分割体通路55を通路ユニットカバー体51に対して固定する構造は、かかるものに限定されない。例えば通路取り付け部材56は、分割体通路55の上端部と下端部には限定されず、任意の位置に設けることができる。また、ノズルユニット34において、ノズル導入路65は、ノズルユニットカバー体61に対して通路取り付け部材66などを介して固定されているとしたが、勿論、ノズル導入路65をノズルユニットカバー体61に対して固定する構造も、かかるものには限定されない。
ノズルユニット34においては、図14に示すように、ノズルユニットカバー体61に対するノズル13の高さ(Z方向の位置)を調節可能な構成としても良い。この場合、玉貸機本体21に対するノズル13の高さを、さらに柔軟に調節でき、様々な高さの受け皿3aに合わせることができる。即ち、より多様なデザインの遊技機3に対応させることが可能になる。なお、ノズルユニットカバー体61に対するノズル13の位置を変更する構成としては、公知のものを適用しても良い。例えば、ノズル保持構造64に、正面壁部61aに対して固定保持されたノズル保持構造固定部材(図示せず)と、ノズル保持構造固定部材(図示せず)に対してZ方向にスライド可能に取り付けられたノズル保持構造可動部材(図示せず)とを設け、ノズル保持構造可動部材(図示せず)にノズル13の基端部を取り付けるようにしても良い。即ち、ノズル保持構造可動部材(図示せず)とノズル13を一体的に、ノズル保持構造固定部材(図示せず)及びノズルユニットカバー体61に対してスライドさせ、任意の高さにおいて固定できるようにすれば良い。
また、以上の実施形態では、ボルト52、62を玉貸機本体21のネジ穴28に対して着脱させることによって、通路ユニットカバー体51、ノズルユニットカバー体61の取り付け、取り外し、位置変更を行うとしたが、分割体の位置を変更する方法は、かかるものには限定されない。例えば、複数の分割体のうちいずれかを、玉貸機本体21に対してZ方向にスライドできる構成(第一の分割体)にしても良い。
図15は、ノズルユニット34を玉貸機本体21に沿ってZ方向にスライドさせる構成の一例を示している。図15においては、玉貸機本体21の正面側に、ノズルユニットカバー体61をスライド可能に保持するガイド溝81が設けられている。ガイド溝81は、例えば玉貸機本体21の左側壁縁部と右側壁縁部とにそれぞれ設けられており、下部カバー体31と上部カバー体32との間において、Z方向に延設されている。一方、ノズルユニット34には、ガイド溝81によってZ方向にガイドされるガイド突起82が設けられている。ガイド突起82は、例えばノズルユニットカバー体61の左側壁部61b、右側壁部61cにそれぞれ設けられており、左側壁縁部のガイド溝81、右側壁縁部のガイド溝81に対して、それぞれスライド可能な状態で係合させられている。即ち、ノズルユニット34は、玉貸機本体21に沿ってZ方向にスライド可能な分割体(第一の分割体)になっている。一方、通路ユニット33の構成は、以上の実施形態で説明したものと実質的に同様であり、ボルト52を着脱させることにより、玉貸機本体21に対して着脱できるようになっている。即ち、通路ユニット33は、玉貸機本体21に対して着脱可能な分割体(第二の分割体)となっている。
かかる構成において、通路ユニット33とノズルユニット34の並び順を変更する際は、先ず、ボルト52を緩めて通路ユニット33を玉貸機本体21から取り外し、その後、ノズルユニット34を玉貸機本体21に沿って(ガイド突起82をガイド溝81に沿って)上方又は下方にスライドさせる。そして、通路ユニット33をノズルユニット34の上方又は下方に備え、再びボルト52を締め、通路ユニット33を玉貸機本体21に固定する。こうして、通路ユニット33とノズルユニット34の位置を簡単に入れ替えることができる。即ち、ノズルユニット34の位置変更は、ノズルユニット34に対するボルトの着脱等の作業を行うことなく、スライドさせるだけで簡単かつ迅速に行うことができる。
なお、図15においては、ノズルユニット34を玉貸機本体21に対してスライド可能な第一の分割体とし、通路ユニット33を玉貸機本体21に対して着脱可能な第二の分割体とした例を示したが、勿論、通路ユニット33を玉貸機本体21に対してスライド可能な第一の分割体とし、ノズルユニット34をボルト62等によって玉貸機本体21に対して着脱可能にした第二の分割体として構成しても良い。
また、以上の実施形態では、遊技機としてはパチンコ台3を例示し、遊技媒体としてはパチンコ玉Pを例示し、遊技媒体払出機としては、遊技島1に備えられる台間玉貸機5を例示したが、遊技機、遊技媒体、遊技媒体払出機は、上記のものに限定されない。例えば遊技機は、雀球機、アレンジボール機等、パチンコ台以外の他の弾球遊技機であっても良いし、パロット機(パチンコ玉を遊技媒体とするスロットマシン(回胴式遊技機))等であっても良い。遊技媒体払出機は、紙幣(現金)の投入に基づいて遊技媒体を貸し出すものには限定されず、例えば情報記録媒体(例えばプリペイドカード、ICカード、ICコイン等)の投入に基づいて、即ち、情報記録媒体に与えられている金額価値(金銭的な価値)と引き換えに、所定の数量の遊技媒体を払い出すものであっても良い。
遊技媒体は、例えば円盤状のメダル等であっても良い。即ち、遊技媒体払出機は、遊技者にメダルを貸し出すメダル貸出機であっても良い。その場合、遊技機は、メダルを遊技媒体として用いるスロットマシン、パチスロ機等であっても良い。なお、メダル貸出機における払出機本体の構成は、以上の実施形態で説明した台間玉貸機5の玉貸機本体21と異なるものにすればよく、例えば玉切り装置27等に換えて、メダル送出装置(複数枚のメダルを貯留するメダルホッパー,メダルホッパーに貯留されているメダルを排出するメダル繰り出し機構等を備えた装置)等を内蔵すれば良い。一方、遊技媒体払出機の正面側の構成には、以上の実施形態で説明した台間玉貸機5と実質的に同一の構成(下部カバー体、上部カバー体、通路ユニット、ノズルユニット等を備える構成)を適用しても良い。このようなメダル貸出機においても、通路ユニットとノズルユニットの並び順を変えることで、メダルを送出するノズルの高さを好適に変更することができる。