図1は、本発明の一実施形態に係る複合機を含むシステムの概略構成例を示すブロック図である。図1に示すシステムは、複合機1、認証サーバ2、及びアプリケーションサーバ(外部アプリケーションサーバ)3を備える。
アプリケーションサーバ3は、認証サーバ2と物理的に同じ装置として構成してもよい。また、アプリケーションサーバ3、認証サーバ2は、いずれもPC上にサーバプログラムを組み込んで構成してもよい。なお、本明細書中において単に「アプリケーション」と呼んでいるのは、アプリケーションプログラム(アプリケーションソフトウェア)を指す。
複合機1は、デジタル複合機又はアナログ複合機であり、機器制御部10、操作部11、画像読み取り部12、画像形成部13、及び通信部14を備える。操作部11は、入力部11aと、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)などの表示部11bとを有する。入力部11aは、各種入力キー群と、表示部11bに設けられたユーザ入力を受け付けるタッチパネルとを有する。
機器制御部10は、複合機1が備える各部を制御する。また、機器制御部10は、表示部11bでの表示画面を制御するための表示制御部15を備え、表示制御部15は、画面情報管理データベース(DB)16及び画面判定部17を有する。画面情報管理DB16は、複合機1が備える各画面のデータを管理するデータベースである。画面判定部17は、入力部11aからのユーザ操作などに基づき、表示部11bで表示する画面を判定する。表示制御部15は、その判定結果に基づき、画面情報管理DB16から表示する画面のデータを検索して、表示部11bに渡して表示させる。また、機器制御部10は、後述する受信制御部18を備える。
画像読み取り部12は、原稿台又は自動原稿送り装置に載置された原稿を読み取って画像データを入力する。画像形成部13は、画像読み取り部12から入力された画像データ又は通信部14を介して外部PCから入力された画像データに対し、印刷処理を行う。通信部14は、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN等のネットワークを介して、情報処理装置と通信する。通信対象の情報処理装置として、認証サーバ2とアプリケーションサーバ3とがシステムに組み込まれている。
認証サーバ2は、通信部20及びアプリケーションソフト記憶部21を備えたサーバコンピュータである。通信部20は、有線LANや無線LAN等のネットワークを介して複合機1と通信する。アプリケーションソフト記憶部21は、複合機1での認証処理を制御するための認証アプリケーション22を記憶する。
認証アプリケーション22は、複合機管理部23、複合機制御部24、及び認証部25を備え、データとして、ユーザ情報管理DB26を備える。複合機管理部23は、ユーザ情報と複合機1との関連付けを行う。複合機制御部24は、複合機1の各要素機能の有効/無効を管理する。各要素機能については後述する。認証部25は、ユーザ認証を行う。ユーザ情報管理DB26は、ユーザ情報が管理されたデータベースである。
複合機1の機器制御部10は、認証サーバ2に格納された認証アプリケーション22との間で、通信部14及び通信部20を経由して、入力部11aで入力されたユーザ操作の情報(以下、操作パネル情報とも呼ぶ)を認証サーバ2側に送信すると共に、通信相手の機器をコントロールするための情報やそれに応答する情報であるデバイスコントロール情報をやり取りしながら、認証アプリケーション22の機能を呼び出してその認証処理結果を得る。これにより、複合機1は、認証アプリケーション22と連携した処理(認証アプリケーションの機能を実現するための処理、すなわち認証処理)を行うことが可能になる。
アプリケーションサーバ3は、通信部30及びアプリケーションソフト記憶部31を備えたサーバコンピュータである。通信部30は、有線LANや無線LAN等のネットワークを介して複合機1と通信する。アプリケーションソフト記憶部31は、複合機1を制御するためのアプリケーション32を記憶する。
複合機1の機器制御部10は、アプリケーションサーバ3に格納されたアプリケーション32との間で、通信部14及び通信部30を経由して、操作パネル情報をアプリケーションサーバ3側に送信すると共に、デバイスコントロール情報をやり取りしながら、アプリケーション32の機能を呼び出してその処理結果を得る。なお、アプリケーション32は複合機1側から見て外部に保存されたアプリケーションであり、外部アプリケーションとも呼び、またアプリケーション32の機能を外部アプリケーション機能とも呼ぶ。
これにより、複合機1は、アプリケーション32と連携した処理(外部アプリケーション機能を実現するための処理)を行うことが可能になる。1つの外部アプリケーション機能は、アプリケーションサーバ3に格納された1つのアプリケーションに対応しており、格納されたアプリケーション毎に複合機1に実装させることができる。
上述した操作パネル情報やデバイスコントロール情報は、受信側で送信元が認識できるように、送信側の機器の機器情報を含んで送信される。機器情報とは、機器に固有の情報であり、他の機器と識別可能にするための識別情報を指す。複合機1について例示すると、機器情報とは、複合機1を他の機器(他の複合機や認証サーバ2等)と識別可能にするための識別情報であって、例えば、複合機1に固有の機器番号(シリアル番号)やMAC(Media Access Control)アドレスなどが挙げられる。
ここで、複合機1とアプリケーション32との情報のやり取りは、標準のネットワーク技術をベースに行うことが、アプリケーション32と複合機1の機器制御部10(機器制御部10内のファームウェア)との連携部分の開発に多くの一般的なツールやスキルが利用でき、実装が容易であるという点で好ましい。なお、上述した認証アプリケーション22と複合機1との間の情報のやり取りについても、同様である。
次に、本発明に係る初期画面(ログイン後の初期画面)表示処理を、上述した構成のシステムに適用した場合を挙げて説明する。
図2は、図1のシステムにおける初期画面表示処理の一例を説明するためのフロー図である。また、図3は、図2の初期画面表示処理で複合機において表示されるログイン画面の一例を示す図、図4は、図2の初期画面表示処理において複合機起動後になされるログイン画面表示処理のシーケンスを示す図である。
複合機1と認証サーバ2とが連携して行うユーザ認証処理は、まず認証機能を有効にすることから始まる(ステップS1)。ステップS1では、複合機の管理者が操作部11の入力部11aからユーザ認証機能を有効にする操作を行うと、その情報が機器制御部10に伝えられ、ユーザ認証機能を有効に設定する。
ユーザ認証機能が有効となると、複合機1の機器制御部10は、認証サーバ2から取得した認証画面(ログイン画面)を表示部11bに表示させる(ステップS2)。これにより、例えば、図3のログイン画面40が表示される。ログイン画面40には、ログイン名とパスワードとが入力可能になっている。また、ログイン画面40には、IC(Integrated Circuit)カードなどによりユーザ認証を行う場合に、ICカードをカードリーダに差し込むことを促す文章も表示している。
ステップS2のログイン画面40の表示処理の詳細について、図4を参照しながら説明する。ログイン画面40は、上述のように認証サーバ2から取得されるが、取得に際しては、まず認証サーバ2が複合機1を認証対象とする必要がある。
そのため、ステップS1においてユーザ認証機能が有効となると、複合機1の機器制御部10は、複合機1の機器情報とユーザ認証機能が有効になったことを示す情報とを含む起動通知を、認証サーバ2に送信する(ステップS11)。なお、ここでの送信処理を含め、複合機1から認証サーバ2への送信処理は、機器制御部10が通信部14に指示して、通信部14が認証サーバ2に送信することでなされ、認証サーバ2の通信部20によってそれが受信される。また、ステップS11及び後述のステップS13〜S15で送信される情報は、上述したデバイスコントロール情報に相当する。
なお、ステップS11の処理と同様の処理は、ユーザ認証機能が有効から無効になった時にも施され、複合機1の機器情報とユーザ認証機能が無効になったことを示す情報とを含む起動通知が、認証サーバ2に送信される。また、ステップS11の処理は、複合機1が起動した時にも、ユーザ認証機能が既に有効となっていることを条件に施され、複合機1の機器情報を含む起動通知が認証サーバ2に送信される。
認証サーバ2で動作する認証アプリケーション22は、通信部20からステップS11での起動通知を受信すると、複合機管理部23が、機器情報をキーとして複合機情報を内部メモリ(認証サーバ2の内部メモリ)から取得する(ステップS12)。ここで、複合機情報とは、複合機の機器情報と、その機器情報が示す複合機の電源がオンであるかオフであるかを示す情報と、その機器情報が示す複合機を認証対象(ユーザ認証処理を行う対象)とするか否かを示す情報とを含む。
そして、複合機管理部23は、取得した複合機情報から、複合機情報で管理中の複合機のうち複合機1の電源がオフからオンになったことを検知した場合、ユーザ認証機能が既に有効となっていることを条件として、その複合機1を認証対象とするように複合機情報を書き換える。一方、複合機管理部23は、取得した複合機情報から、複合機1のユーザ認証機能が無効から有効になったことを検知した場合、(I)その複合機1を認証対象として複合機情報を書き換える(無効から有効に書き換える)か、若しくは(II)認証対象として新たに加えて機器情報から複合機情報を作成する。このような処理により、複合機管理部23は認証対象として複合機1を追加することができる。
なお、複合機管理部23は、別の複合機の電源オンを検知したときには、それまでオンとして認証対象としていた複合機(この例では複合機1)を認証対象から外すように、複合機情報を書き換えてもよいが、複数の複合機に対応させるために同時に複数の複合機を認証対象のままにしておくことが好ましい。また、ユーザ認証機能が無効になったことを示す情報とを含む起動通知を受信した場合には、その複合機1を認証対象から外すように、複合機情報を書き換える(有効から無効に書き換える)か、その複合機1の複合機情報自体を削除すればよい。
ステップS12に続いて、認証アプリケーション22は、起動通知に対する応答(例えばユーザ認証機能がオンで且つ起動が確認できたことを示す情報)を通信部20を介して返信する(ステップS13)。ここでの送信処理を含め、認証サーバ2から複合機1への送信処理は、認証アプリケーション22が通信部20に指示して、通信部20が複合機1に送信することでなされ、複合機1の通信部14によってそれが受信される。
ステップS13での返信を受けた複合機1の機器制御部10は、ログイン画面の取得を通信部14を介して要求する(ステップS14)。認証アプリケーション22は、通信部20を介して、その要求を受けてログイン画面40を認証サーバ2の内部メモリから読み出して複合機1に返信する(ステップS15)。その後、複合機1の機器制御部10は、受信したログイン画面40を表示部11bに操作画面として表示させる。これにより図2のステップS2の処理が終了する。
図2のステップS2の処理後、ユーザはユーザ名及びパスワード(又はICカード内の情報)でなるログイン情報を入力部11a(又はICカードリーダ)で入力し、それを受けた機器制御部10が、認証サーバ2に対してユーザ認証処理を要求し、その要求を受けた認証サーバ2の認証アプリケーション22が、認証が成功したか否かを判定する(ステップS3)。
ステップS3のユーザ認証処理の詳細について、図5を併せて参照しながら説明する。図5は、図1のシステムにおける認証サーバのユーザ情報管理DBで管理するユーザ管理テーブルの一例を示す図である。図5のユーザ管理テーブル50は、ユーザ情報管理DB26に含まれ、各ユーザ認証情報として、ユーザID毎にログイン名及びパスワードが関連付けられて格納されている。
ユーザが入力したログイン情報は、複合機1から認証サーバ2に送信される。このログイン情報は、上述した操作パネル情報として送信される。そして、認証部25が、受信したログイン情報とユーザ管理テーブル50とを照合し、ユーザ管理テーブル50の中で、受信したログイン情報に合致するユーザ認証情報があるか否かで認証を行う。
認証に失敗した場合(ステップS3でNOの場合)には、認証エラーとして複合機1側に応答して、複合機1の機器制御部10は、その応答で同時に送信されたログイン画面(又は認証が成功するまで複合機1内で保持しておいたログイン画面)を表示部11bに表示させ、再入力をユーザに促す。そして、認証が成功した場合のみ、次に説明するステップS4へ進む。このようにして複合機1は、認証サーバ2と連携してユーザ認証を行うことができる。
認証が成功した場合(ステップS3でYESの場合)、図示しないが、複合機制御部24は、ログイン画面をクリアすると共に複合機1における各機能を有効又は無効にする制御コマンドを、複合機1に送信する。この制御コマンドを受信した複合機1は、ログイン画面をクリアすると共に、複合機1における機能を有効又は無効にする。
この有効化/無効化処理は、ユーザ情報管理DB26に後述する機能有効/無効管理テーブルを備えておき、この機能有効/無効管理テーブルに基づき実行するようにすればよい。機能有効/無効管理テーブルは、ユーザID毎に、複合機の各機能(要素機能)についての有効/無効を示す情報が関連付けられて格納されている。なお、有効/無効を示す情報(有効/無効情報という)は、その機能に対するユーザ制限を示す情報であり、権限情報であるともいえる。
複合機制御部24は、機能有効/無効管理テーブルに記述された各要素機能毎の有効/無効情報を、複合機1側からの変更要求に応じて書き換えるなどして管理する。なお、管理者ユーザのログイン情報が複合機1から送信されてきている場合にのみ、この変更要求を可能、つまり更新可能としておけばよい。さらに、複合機制御部24は、管理された有効/無効情報に基づき複合機1側での各要素機能を制限する制御を行う。
機能有効/無効管理テーブルでは、要素機能として、コピー機能、スキャン機能、ファックス機能、プリント機能、外部アプリケーション機能(例えば文書管理アプリ機能)といった大きな分類(ここでは動作モードでの分類)で管理を行えばよいが、例えばスキャンの場合であれば、スキャンしてE−mailで送信する機能、スキャンしてFTP(File Transfer Protocol)送信する機能、といった細かい分類でも構わない。また、カラー情報(モノクロ/フルカラー)といった分類による有効/無効情報の管理など、細部の設定毎に有効/無効情報を管理してもよい。
ここで、文書管理アプリ機能とはアプリケーションサーバ3にアプリケーション32の1つとして格納された文書管理アプリケーションと連携した機能を指す。このように、ここでは、外部アプリケーション機能も管理の対象としている。この例でのように、複合機単体機能毎にのみではなく、外部アプリケーション機能についても有効/無効情報を管理する。アプリケーションサーバ3に複合機1との連携により実行可能に格納された各アプリケーション32で、つまり外部アプリケーション機能毎に、有効/無効情報を管理すればよい。また、例えばアプリケーション32毎やより細かな分類としてアプリケーション32における設定毎に、有効/無効情報を管理してもよい。さらに、プリント機能など、外部アプリケーション機能においても併用して使用できる機能については、その組み合わせ毎に有効/無効情報を管理してもよい。例えば、複合機単体機能を使用してプリントする機能の有効/無効情報と、外部アプリケーション機能を使用してプリントする機能の有効/無効情報とで管理してもよい。無論、複合機単体機能毎にのみ有効/無効情報を管理するようにしてもよい。
複合機制御部24は、認証が成功した場合(ステップS3でYESの場合)に、まずログイン情報に基づいて上述のような機能有効/無効管理テーブルを参照し、ログイン情報が示すユーザに対して、その複合機1についての各機能が有効であるか無効であるかを、有効/無効情報を読み出すことで判定する。より具体的には、ログインされたユーザIDをキーとして、機能有効/無効管理テーブルから合致するユーザIDに対応する有効/無効情報を抽出し、抽出した有効/無効情報からそのユーザに対して定められた機能毎の有効/無効を判定する。
そして、複合機制御部24は、そのユーザに対する有効である複合機1の機能については有効化し無効である複合機1の機能については無効化するような制御コマンドを生成し、複合機1に送信する。この制御コマンドを受信した複合機1の機器制御部10は、複合機1における各機能について有効化又は無効化する。
このようにして、認証サーバ2は、ユーザ毎に、複合機単体機能(例えばコピー機能、スキャン機能、ファックス機能、プリント機能等)の利用可否と外部アプリケーション機能の利用可否とを、複合機1に対して制御することができる。
また、ログイン画面のクリア処理については、上記制御コマンドにクリアのためのコマンドを含んでおき、その制御コマンドを受信した複合機1がそれに従ってログイン画面をクリアすればよい。
本発明では、このようにしてクリアするログイン画面の後に、次のような初期画面(ログイン後の初期画面)を表示部11bで表示させる制御を行う。なお、以下の表示制御と同時にこのログイン画面のクリアの処理を行ってもよい。図2のステップS4以降の処理であるこの制御の例について、図6〜図10を併せて参照しながら説明する。
図6は、図1のシステムにおける認証サーバのユーザ情報管理DBで管理する画面候補リスト情報の一例を示す図である。また、図7は、図2の初期画面表示処理により複合機にログイン後の初期画面として表示される選択画面(画面候補選択画面)の一例を示す図である。図8は、図7の選択画面でコピー機能が選択された場合に表示されるコピー画面の一例を示す図、図9は、図7の選択画面でスキャン機能が選択された場合に表示されるスキャン画面の一例を示す図、図10は、図7の選択画面で外部アプリケーション機能が選択された場合に表示される文書管理アプリ画面の一例を示す図である。また、図8〜図10は、図2の初期画面表示処理により複合機にログイン後の初期画面として表示されるデフォルト画面の一例を示す図でもある。
ログイン後の初期画面を表示するために、まず、認証サーバ2の複合機制御部24は、ログインしたユーザについての図6の画面候補リスト情報51をユーザ情報管理DB26から取得し、ログインしてきた複合機1に送信する。画面候補リスト情報51は、ユーザ認証処理に用いたログイン情報に関連付けて、認証サーバ2で管理された情報であり、ログイン後に複合機1で表示させる画面の候補を示す情報が優先順にリスト化されて記述されている。但し、後述するようにログイン直後には選択画面かデフォルト画面が表示されることになるため、上記候補とは、選択画面を表示した後に(或いは選択画面の非表示設定がなされているときに)表示させる画面の候補を指す。
この例では、画面候補リスト情報51には、ユーザID、第1候補画面の情報、第2候補画面の情報、第3候補画面の情報が含まれ、それぞれの情報は「1」、「コピー」、「スキャナ」、「アプリケーション1」となっている。無論、候補の数は3つに限ったものではない。
このように、認証サーバ2は、ユーザ認証処理に用いたログイン情報に関連付けて画面候補リスト情報51を管理し、さらに、画面候補リスト情報51をログイン時に複合機1に送信するように構成されている。なお、画面候補リスト情報51として上述のように画面候補が記述されるが、この画面候補を決定する方法については後述する。
複合機1は、ログイン時にこの画面候補リスト情報51を認証サーバ2から受信する情報受信部を備える。ここでは、この情報受信部を、通信部14と、通信部14を介した受信を行う受信制御部18とで例示する。
そして、表示制御部15の画面判定部17は、受信制御部18で画面候補リスト情報51を受信したか否かを判定する(ステップS4)。受信した場合、画面判定部17は、画面候補リスト情報51の中に画面候補を示す情報が1つでも含まれるか否かを判定する(ステップS5)。ステップS5では画面候補の個数が1個以上か0個かを判定すれば済む。
なお、ステップS4,S5の判定は、認証サーバ2と連携したユーザ認証機能が有効である場合、つまり認証サーバ2にログインする場合にのみ実行され、無効である場合には実行されない。
ステップS5でYESの場合、画面判定部17は画面候補の中から表示させる画面をユーザに選択させるための画面を、ログイン後の初期画面として決定する。この決定に従い、表示制御部15は、画面候補リスト情報51と既存の画像とから画面候補選択用の画面(以下、選択画面という)の画像を生成し、表示部11bに表示させる(ステップS6)。選択画面は、ユーザに画面候補の中から画面を選択するよう促す画面であり、画面候補となる画面名称を列挙しておけばよい。
例えば、図6の画面候補リスト情報51を受信した場合、図7の選択画面41で例示する画面が表示される。選択画面41には、コピー機能選択領域41a、スキャナ機能選択領域41b、及びアプリケーション1の機能の選択領域41cが、ユーザ選択可能に表示されている。選択領域41a〜41cの表示順は、上から又は左から、優先順位の高い順番であることが好ましい。
このように、表示制御部15は、受信した画面候補リスト情報51の中に画面候補を示す情報が含まれる場合、ログイン後の初期画面として、上記画面候補のうちの1つを選択するようユーザに促す選択画面41を、表示部11bに表示させる。画面候補リスト情報51に、複数の画面候補が含まれる場合だけでなく、1つの画面候補のみが含まれる場合にも、このような処理を行ってもよい。
その後、ユーザが例えばコピー機能選択領域41aを選択した場合には、図8で例示するコピー機能の初期画面(コピー画面)42を表示させればよい。同様に、ユーザがスキャナ機能選択領域41bを選択した場合には、図9で例示するスキャン機能の初期画面(スキャン画面)43を表示させればよい。
同様に、ユーザがアプリケーション1の機能選択領域41cを選択した場合には、図10で例示する文書管理アプリ機能の初期画面(文書管理アプリ画面)44を表示させればよい。なお、文書管理アプリ画面44は、アプリケーションサーバ3に格納されたアプリケーション32のうち「文書管理アプリXXX」というアプリケーションの画面であって、文書管理アプリXXXにアクセスするためのログイン画面で例示している。なお、アプリケーション1と文書管理アプリXXXとを対応付けていることを前提に説明しているが、文書管理アプリ画面44上の表記だけでなく、図6の画面候補リスト情報51での第3候補画面の情報や図7の選択画面41における選択領域41cの表記も「文書管理アプリXXX」としておけばこのような対応付けは不要である。
コピー画面42やスキャン画面43は画面情報管理DB16から読み出すことで表示できるが、文書管理アプリ画面44は次のようにして表示させる。表示制御部15は、アプリケーションサーバ3に対して、文書管理アプリ画面44を定義する画面構成データを返信するように通知(要求する)。画面構成データとしては、例えばHTML(Hypertext Markup Language)データが挙げられる。そして、アプリケーションサーバ3は、この通知を受けて、複合機1にこのデータを送信し、表示制御部15は、受信したこのデータを表示部11bに表示させる。
一方、ステップS4でNOであった場合、すなわち認証がOKにも拘わらず画面候補リスト情報51を一定時間経過しても受信できなかった場合や、ステップS5でNOであった場合、すなわち候補が1つも無かった場合には、画面判定部17は、複合機1のデフォルト画面(複合機1の標準の初期画面)を、ログイン後の初期画面として決定する。
そして、表示制御部15は、このデフォルト画面を表示部11bに表示させる(ステップS7)。デフォルト画面の表示は、表示制御部15が画面情報管理DB16からデフォルト画面のデータを取得し、表示部11bに渡すことで実行できる。デフォルト画面としては、例えば図8〜図10に示す画面42〜44のいずれか、予め定められた画面であってもよい。デフォルト画面としては、このように予め定められた複合機単体機能の画面を表示することができるが、全ての複合機単体機能がタブ形式で選択可能となっている画面などをデフォルト画面として採用してもよい。
このように、表示制御部15は、画面候補を示す情報が1つも含まれない場合、若しくは画面候補リスト情報51の受信が失敗した場合、ログイン後の初期画面として、複合機1のデフォルト画面を表示部11bに表示させる。これにより、認証サーバ2から提供されるはずの画面候補が適切に取得できない場合にもエラーとならず、複合機1の機能を使用することができる。
また、複数のアプリケーション32が実行可能に構成されている場合には、例えば、図6の画面候補リスト情報51にそれぞれのアプリケーション32についての順序も含むとともに、図7の選択画面41においてそれぞれのアプリケーション32の機能を選択可能に表示しておけばよい。これにより、ユーザは、これらのアプリケーション32のいずれでも選択することができ、結果として、ユーザ選択されたアプリケーション32用のログイン画面を表示させることができる。
また、認証サーバ2を介したユーザ認証処理を行う場合を前提に説明したが、認証サーバ2を介したユーザ認証処理を行わない場合、つまりユーザ認証機能が無効である場合には、表示制御部15は、使用開始時の初期画面として、複合機1のデフォルト画面を表示部11bに表示させればよい。デフォルト画面の表示方法については上述した通りである。
以上、本発明によれば、認証サーバ2と連携したユーザ認証処理を行うことが可能な複合機1において、認証サーバ2で管理されたカスタマイズ画面の情報(ユーザ毎のカスタマイズ画面の情報)によってユーザ毎のカスタマイズ画面が表示できない条件下、例えばカスタマイズされていない場合やカスタマイズ画面の情報自体が受信できない場合でも、適切な画面(デフォルト画面)を表示することが可能になる。
次に、候補画面の決定方法について具体例を挙げる。候補画面は、ユーザID毎に、或いは全ユーザIDに共通に、予め設定された画面としてもよいが、次のように各ユーザの使用状況に応じて更新されたものを採用することが好ましい。
画面候補リスト情報は、上述のようにユーザ情報管理DB26にログイン情報に関連付けて格納されている。そして、ユーザ情報管理DB26には、ログイン情報に関連付けて候補画面情報も格納しておく。この候補画面情報とは、複合機1での次回のログイン後に優先させて表示させる候補となる画面を示す情報である。
候補画面情報としては、前回のログアウト時の最終画面を示す情報(画面を識別するための識別情報)を採用すればよい。具体的には、まず、複合機1は、ログアウト時にこの識別情報を認証サーバ2側に送信しておく。そして、認証サーバ2の複合機制御部24(又は複合機管理部23)が、ログアウトしたログイン情報(ユーザID)に関連付けられた候補画面情報を、受信した画面の識別情報に基づき更新する。更新の方法としては、識別情報毎の回数を、過去所定時間に限って又は過去全てについてカウントし、そのカウント値として更新すればよい。つまり、識別情報毎のカウント値を候補画面情報としておいてもよい。そして、複合機制御部24(又は複合機管理部23)が、この候補画面情報に基づき、回数の多い順から高い優先順位の画面として画面候補リスト情報を更新すればよい。
また、前回ログアウト時の最終画面を示す情報の代わりに、次のような最終利用機能情報を採用してもよい。最終利用機能情報とは、そのユーザが前回のログイン時に最後に利用した(最も最近利用した)要素機能を示す情報である。つまり、候補画面は、細かな設定を行うための画面と一対一に対応させるのではなく、要素機能と一対一に対応するようにしておく。
まず、複合機1は、ログイン情報を認証サーバ2に送信して認証サーバ2でユーザ認証処理がなされた後、ログアウト直後までの間に、ユーザ操作により選択された要素機能(利用機能)を示す利用機能情報を認証サーバ2に送信する。ここで、ユーザ操作により選択される度に認証サーバ2に利用機能情報を送ればよい。そして、認証サーバ2の複合機制御部24は、受信した利用機能情報に基づき、ログイン情報に対応する最終利用機能情報を更新することで、候補画面情報を更新することができ、画面候補リスト情報も更新することができる。
ここで、利用機能毎にカウントして回数が多い機能の画面を第1候補(最も優先順位の高い候補)としてもよい。別の方法として、ユーザがログアウトすると、画面候補リスト情報はユーザが最終的に利用した機能の画面が第1候補となるように更新してもよい。無論、最終利用機能の画面が画面候補リスト情報の第1候補画面と一致する場合は、画面候補リスト情報は更新しない。最終利用画面が画面候補リスト情報の第1候補画面と異なる場合は、画面候補リスト情報の第1候補画面を最終利用画面とし、その他の画面候補の優先順位を1つ繰り下げる。従って、第2候補は1回前に利用した機能の画面、第3候補は2回前に利用した機能の画面となる。
これにより、例えば前回のログインにおいてコピー機能を使用してログアウトした場合、図8のコピー画面42が第1候補となる。同様に、前回のログインにおいてスキャン機能、文書管理アプリ機能を使用してログアウトした場合、それぞれ図9で例示するスキャン画面43、図10で例示する文書管理アプリ画面44が第1候補となる。
但し、更新前の画面候補リスト情報に最終利用画面と同じ機能の画面(画面Aとする)が含まれていた場合、画面Aより優先順位が高いもののみ優先順位を繰り下げる。例えば、最終利用画面がコピー画面であり、更新前の画面候補リスト情報の第1候補画面がスキャン画面、第2候補画面がドキュメントファイリング画面、第3候補画面がコピー画面、第4候補画面がアプリケーション1の画面である場合、画面候補リスト情報は第1候補画面をコピー画面、第2候補画面をスキャン画面、第3候補画面をドキュメントファイリング画面、第4候補画面をアプリケーション1の画面と更新されることになる。
また、候補画面情報の更新処理の他の方法として、複合機1は、ログアウト時に最終利用機能情報を通知してもよい。例えばログアウト前の画面がコピー画面、スキャン画面、ファックス画面、文書管理アプリ画面であれば、それぞれコピー機能、スキャン機能、ファックス送信機能、文書管理アプリケーションの機能を最終利用機能情報として通知すればよい。これにより、ログアウト時に候補画面情報の更新を行えば済む。
また、候補画面情報の更新処理は、実際に実行されたジョブの情報を複合機1から受信することで行ってもよい。具体的には、まず、実際にユーザが複合機1の機能を利用してジョブが実行されると、機器制御部10は、ジョブの実行を検知して、実行されたジョブの詳細情報をジョブ結果通知として認証サーバ2に通知する。ジョブの詳細情報とは、主として次のような情報を指す。つまり、実行ユーザ情報、複合機(MFP)の機種名、MFPのシリアル番号、MFPの設置場所、MFPのMACアドレス、MFPのネットワークアドレス、実行ジョブの識別ID、ジョブの種類(コピー、印刷、ScanToEmail、ScanToFTPなど)、開始時間/終了時間、原稿サイズ、両面設定、カラー設定、ステープル情報、パンチ情報、ファイル形式、圧縮形式、解像度、合計枚数(送信枚数や印刷枚数)などが、ジョブの詳細情報に該当する。
例示したように、ジョブ結果通知には、実行された機能の情報も含まれるため、認証サーバ2の複合機制御部24は、ジョブの実行に伴い通知された情報を元に、ユーザ情報管理DB26の候補画面情報を更新する。このような特定・更新のために、ジョブ結果通知に含まれる実行された機能情報と最終利用機能との対応表をユーザ情報管理DB26に格納しておけばよい。例えば、実行されたジョブの種類がコピーの場合は、最終利用機能がコピー機能であるとして取り扱うことができる。また、実行されたジョブ種別がScanToEmail送信やScanToFTP送信の場合、それらの送信はスキャン画面から実行できる機能であるため、最終利用機能をスキャンと設定するといった対応を行う。ファックス機能や文書管理アプリXXXの機能についても同様である。
次に、図11を参照しながら、図1のシステムにおける初期画面表示処理の他の例を説明する。この例は、選択画面41が表示可能になっていることを前提とする。
まず、図2のステップS1〜S5と同様の処理を行う(ステップS11〜S15)。ステップS14,S15でNOの場合には図2のステップS7の処理と同様にデフォルト画面の表示を行う(ステップS21)。また、ユーザ認証機能が無効である場合にもデフォルト画面の表示を行えばよい。
ステップS15でYESの場合には、図2のステップS6と同様に図7で例示したような選択画面41を表示させる(ステップS16)。そして、画面判定部17は、選択領域41a〜41cのいずれかがユーザ選択されたかを判定し(ステップS17)、選択された場合には、選択された画面候補の画面に決定し、表示制御部15が表示部11bに表示させる(ステップS18)。複合機単体機能の画面である場合には画面情報管理DB16から読み出して表示させることができ、外部アプリケーション機能の画面である場合にはアプリケーションサーバ3に要求して画面のデータを得て表示させることができる。
一方、ステップS17の判定が所定時間経過してもYESとならなかった場合、タイムアウトが発生し(ステップS18)、画面判定部17は画面候補リスト情報51の第1候補画面を表示すると決定し、表示制御部15がその第1候補画面(図6の例ではコピー画面)を表示させる(ステップS20)。第1候補画面についても、複合機単体機能の画面である場合には画面情報管理DB16から読み出して表示させることができ、外部アプリケーション機能の画面である場合にはアプリケーションサーバ3に要求して画面のデータを得て表示させることができる。
このように、表示制御部15は、選択画面41の表示開始から所定時間以上、ユーザ操作による選択がなかった場合(タイムアウトが発生した場合)、画面候補リスト情報51に含まれる第1候補の画面(一番優先順位が高い候補の画面)を表示部11bに表示させることが好ましい。
次に、図12を参照しながら、図1のシステムにおける初期画面表示処理の他の例を説明する。この例は、選択画面41を表示する機能が複合機1に備わっていることを前提とする。
複合機1は、選択画面41を表示させるか否かを設定する設定部を備えるものとする。設定部は、操作部11及び設定内容を記憶する手段で例示できる。設定内容を記憶する手段については、機器制御部10内のメモリであってもよいが、ユーザ毎に管理する必要があるため、管理のし易さから認証サーバ2のユーザ情報管理DB26に格納することが好ましい。
そして、まず図2のステップS1〜S5と同様の処理を行う(ステップS31〜S35)。ステップS34,S35でNOの場合には図2のステップS7の処理と同様にデフォルト画面の表示を行う(ステップS39)。また、ユーザ認証機能が無効である場合にもデフォルト画面の表示を行えばよい。
ステップS35でYESの場合には、画面判定部17は画面候補リスト情報と共に受信した上記設定内容から、画面候補表示を行うか否かを判定し(ステップS36)、行う設定になっていた場合のみ(YESの場合)、図2のステップS6と同様に図7で例示したような選択画面41を表示させる(ステップS37)。
一方、ステップS36でNOの場合には、画面判定部17は画面候補リスト情報51の第1候補画面を表示すると決定し、表示制御部15がその第1候補画面(図6の例ではコピー画面)を表示させる(ステップS38)。第1候補画面の表示方法については上述した通りである。
このように、表示制御部15は、上記設定部により表示させないと設定されている場合、選択画面41の代わりに画面候補リスト情報51に含まれる第1候補(最も優先順位の高い候補)の画面を表示部11bに表示させる。ユーザ情報管理DB26に表示の是非について記憶しておいた場合には、認証サーバ2が画面候補リスト情報51とともにこの情報も複合機1に送信するようにするか、或いは単に画面候補リスト情報51を送信する代わりに第1候補画面を表示する指示を複合機1に送信すればよい。いずれの方法でも複合機1は、表示部11bに第1候補画面を表示させることができる。
また、図12の処理は、図11の処理と併用することもでき、その場合には、図12のステップS37の処理後に図11のステップS17〜S20の処理を実行すればよい。
以上、本発明について様々な例を説明したが、上述した様々な例は、複合機1と同様の本発明に機能をもつ他の複合機について触れたように、システムに複数の複合機が接続されていてもよい。このような構成例では、既に説明した複合機の識別情報の送信が前提となり、複合機の識別情報に基づき認証サーバ2は画面候補リスト情報を管理・送信すればよい。これにより、ユーザが用途に応じて複数の複合機を使い分けている場合に、複合機毎に適した画面を表示することができる。
また、上述した様々な例において、認証サーバ2の機能は複合機1の内部に有するように構成することもできる。図1に示した認証サーバ2の機能が複合機1内に認証部(認証アプリケーション)として組み込んでおくことで、認証サーバ機能を複合機1の外部に別途設ける必要がないため、複合機1はアプリケーションサーバ3に接続しておくだけでよく、単体で認証処理を行うことができ、小規模のオフィスなどに便利になる。このような構成でも、ユーザ毎のカスタマイズ画面の情報はあるユーザについて管理されていなければそのユーザについては取得できないため、そのような場面でデフォルト画面を表示させる本発明は有益である。
以上、本発明に係る複合機が、認証サーバとアプリケーションサーバとに接続され、認証機能だけでなくそのアプリケーションサーバに格納されたアプリケーションの機能も実現するものとして説明した。しかし、本発明に係る複合機はこのアプリケーションサーバに接続されなくてもよく、その場合、選択画面は複合機単体機能の画面のみを候補とするリストとなる。