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JP5224653B2 - 野地板換気装置及び小屋裏換気方法 - Google Patents
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JP5224653B2 - 野地板換気装置及び小屋裏換気方法 - Google Patents

野地板換気装置及び小屋裏換気方法 Download PDF

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Description

本発明は野地板換気装置及び該換気装置を用いた小屋裏換気装置に関し、更に詳しくは、換気口から雨水が入り込みにくく、かつ製造や施工が容易な野地板換気装置、及び該換気装置を用いた小屋裏換気方法に関するものである。
従来、この種の野地板を利用した換気装置としては、屋根の野地板に開口部を設け、この開口部上に屋根裏換気装置を覆設し、さらにこの上から瓦を葺く屋根裏換気方法が採用されている(特許文献1参照)。
これによると、屋根裏の空気が屋根裏換気装置を通って野地板と瓦の間に排出され、さらに瓦の隙間を通って外気中に排出される。
特開2001−20480号
しかしながら、上記の屋根裏換気装置及び屋根裏換気方法には雨漏りがしやすいという欠点がある。即ち、図13に示すように、通常の場合、野地板7には防水のためにアスファルトルーフィング、ゴムアスルーフィング等の防水性の下葺き材7aが敷設されているが、この野地板7、下葺き材7aに開口部8を設けるためここから雨水が浸入するのである。
より詳しくは、この屋根裏換気方法においては、雨が降って瓦Tの間から雨水が侵入した場合、屋根の後方(上方)から下葺き材7a上を流れてきた雨水は覆設された屋根裏換気装置Aの上を流れ、その前端部から下葺き材7a上に水滴となって落ち、そのまま下葺き材7aの前方(下方)に流れるようになっている(図13の破線矢印参照)。
従って、風が強い日には、前方の瓦と瓦の間から風が入り込み、瓦と野地板上の下葺き材の間に屋根前方から後方へ流れる空気流が生じたり、また、台風等の場合には雨水が入り込み開口部8から屋内に侵入する場合もある(図13の一点鎖線矢印参照)。
本発明は、かかる実情に鑑み、上記従来技術の問題点を解決し、開口部から雨水が入り込みにくいばかりでなく、前方の瓦と瓦との間からの雨水の侵入を遮断し、かつ製造や施工が容易な野地板換気装置、及び該換気装置を用いた小屋裏換気方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に係る本発明は、底面部と、後側面部と、上面部と、前側面部を有する野地板換気装置であって、底面部には該野地板換気装置を野地板に固定する固定部が設けられ、後側面部は底面部に立設され、上面部は後側面部に横設され、上面部から前側面部が吊設されてなり、前記後側面部と前記上面部と前記前側面部とにより形成される両側端が開放されているとともに、前側面部はその先端と野地板上の下葺き材との間に5〜10mmの隙間が生じるように設けられていることを特徴とする野地板換気装置を内容とする。
請求項2に係る発明は、上面部に前側面部を越えて鍔部を延設するか、又は、前側面部に鍔部を横設したことを特徴とする請求項1記載の野地板換気装置を内容とする。
請求項3に係る発明は、底面部下面に止水用シール材を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の野地板換気装置を内容とする。
請求項4に係る発明は、野地板及び下葺き材に開口部を設け、該開口部の後端側に請求項1〜3のいずれか1項に記載の野地板換気装置の上面部が開口部を覆うように底面部を固定し、後方から下葺き材上を流下してくる雨水を野地板換気装置の側方に制御することを特徴とする小屋裏換気方法を内容とする。
請求項5に係る発明は、開口部側端が野地板換気装置側端の50〜100mm内側にあることを特徴とする請求項4に記載の小屋裏換気方法を内容とする。
請求項6に係る発明は、開口部後端と底面部の間に防水土手を設けるか、更に、開口部側端と野地板換気装置側端の間に防水土手を設けるか、更に、開口部前端と前側面部との間に防水土手を設けることを特徴とする請求項4又は5記載の小屋裏換気方法を内容とする。
請求項7に係る発明は、前側面部と前方の瓦の後端が接触し、かつ上面部前端が前方の瓦の後端よりも上方にあることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の小屋裏換気方法を内容とする。
請求項8に係る発明は、鍔部が下方の瓦上に被さるように配設することを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の小屋裏換気方法を内容とする。
本発明の野地板換気装置は後側面部が底面部から立設されているため、後方(上方)から下葺き材上を流下してきた雨水が野地板換気装置の側部を迂回し、開口部から流れ込まないという利点がある。
また、前側面部が上面部から吊設されているため、前方(下方)の瓦と瓦の隙間から飛来侵入した雨水がこの前側面部により食い止められ、開口部から屋内に入り込まないという利点がある。
さらに、構造が単純であるため押出成形等により容易に製造でき、安価な野地板換気装置を提供出来るという利点がある。
請求項2に係る発明の野地板換気装置は、鍔部が設けられているため、鍔部が下方の瓦上に被されるように配設することにより、雨水の内部への侵入が阻止されるという利点がある。
請求項3に係る発明の野地板換気装置は底面部下面に止水用シール材が設けられているため、後方から流下してきた雨水が下葺き材と底面部の間に入り込まず、開口部への雨水の流入がより確実に防がれるという利点がある。
請求項4に係る発明の小屋裏換気方法は、野地板及び下葺き材に開口部を設け、該開口部の後端側に、請求項1〜3のいずれか1項に記載の野地板換気装置の上面部が開口部を覆うように底面部を固定し、後方から下葺き材上を流下してくる雨水を野地板換気装置の側方に制御させるとともに、上面部から吊設された前側面部が瓦の隙間から侵入してきた雨水を遮断するため、開口部から雨水が流れ込まないという利点がある。
さらに、構造が単純であるため底面部を釘で野地板(下葺き材を介して)に打ち付けるなどの方法により容易に設置することが出来るという利点がある。
請求項5に係る発明の小屋裏換気方法は、開口部側端が野地板換気装置側端の50〜100mm内側にあるため、瓦と下葺き材の間に横風が吹きつけたとしても、雨水の流れは開口部まで届かず、屋内には流れ込まないという利点がある。
請求項6に係る発明の小屋裏換気方法は、開口部の周囲の一部又は全部に防水土手を設けているため、万一、底面部と野地板の上の下葺き材の間から雨水が漏れ出したとしてもこの防水土手に堰き止められ、雨水の流れは開口部の側部を迂回し、屋内には流れ込まないという利点がある。
請求項7に係る発明の小屋裏換気方法は、上面部前端が前方の瓦の後端よりも上方にあるため、瓦と野地板換気装置(の上面部)の間に段差が生じ、瓦の間から流れ込んだ雨水がこの段差により外側に押し戻され、内部への侵入が防止されるという利点がある。
請求項8に係る発明の小屋裏換気方法は、鍔部を下方の瓦上に被されるように配設することにより、瓦の間から流れ込んだ雨水の侵入が阻止されるという利点がある。
次に、本発明の野地板換気装置、及び小屋裏換気方法を図面に基づいて説明する。
なお、図1は実施例1の斜視図、図2は実施例1のA−A線断面図、図3は実施例2の斜視図、図4は実施例2のA−A線断面図、図5は実施例3の断面図、図6は実施例4の断面図である。
図7は実施例5の屋根の流れ方向の断面図、図8は同屋根の流れ方向に対して垂直方向の断面図である。
図9は実施例6における開口部の平面図、図10は実施例7の断面図、図11は実施例8の断面図、図12は実施例9の断面図である。図13は従来例の断面図である。
また、図中、1は本発明の野地板換気装置を、2は底面部を、2aは固定部を、2bは止水用シール材を、3は後側面部を、4は上面部を、4aは上面部前端を、5は前側面部を、6は野地板換気装置側端を、7は野地板を、7aは下葺き材を、8は開口部を、8aは開口部後端を、8bは開口部側端を、8cは開口部前端を、9は防水土手を、9aは後部防水土手を、9bは側部防水土手を、9cは前部防水土手を、10は鍔部を、Tは瓦を、Taは瓦の後端をそれぞれ表す。
Aは従来例の野地板換気装置を表す。
まず、本発明の野地板換気装置について説明する。
本発明の野地板換気装置1は図1に示すとおり、底面部2と、後側面部3と、上面部4と、前側面部5とからなる。図2に示すとおり底面部2には固定部2aが設けられる。図2に設けられる固定部2aは底面部2に穿設された孔であり、ここに釘、ビス等の固定手段で固定することにより野地板換気装置1 を野地板7上に(下葺き材7aを介して)固定する。尚、他本発明においては野地板換気装置1を野地板7に固定することが出来る方法であればいかなる方法でも採用できる。
底面部2の下面には図3及び図4に示すとおり、止水用シール材2bを設けるのが好ましい。これにより、本発明の野地板換気装置1を野地板7に下葺き材7aを介して取り付けたときに、この止水用シール材2bが底面部2と下葺き材7aの間に介在することになり、底面部2と下葺き材7aの間から雨水が漏れ出すことを防止することが出来る。
止水用シール材2bの材質としては、EPDMシーラー、軟質ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、ブチルゴムシート等が好ましい。止水用シール材2bのサイズは底面部2と野地板7の間から雨水が浸入しないよう、底面部2下面の全長に渡って貼り付けられる大きさとする。好ましくは、底面部2下面の全面を止水用シール材2bで覆うようにする。ここで、止水用シール材2bの厚さは1〜3mm程度が好ましい。
なお、止水用シール材2bは粘着テープ、接着剤などにより底面部2下面に貼り付けるのが好ましく、このような接着剤としてはアクリル接着剤、ブチルゴム接着剤などが好適に用いられる。
後側面部3は底面部2に立設される。図1及び図2においては底面部2から後側面部3が垂設されているが、底面部2と後側面部3の間の角度は特に限定されない。同様に後側面部3の高さも限定されない。即ち、下葺き材7aを介して野地板7に取り付けた際に、後方から下葺き材上を流下してきた雨水が乗り越えない程度の角度及び長さであればよい。
上面部4は後側面部3から横設されている。本発明においては、この部分で開口部8を覆い、屋内から開口部8を通って上昇してきた空気を開放された両側に分配するとともに、前方の瓦と瓦との隙間から侵入してきた雨水が開口部8内に入るのを防止する。
前側面部5は上面部4から吊設されている。図13で示す従来例とは異なり、小屋裏の空気を前面部側から排出するようにはなっていないため、野地板7上の下葺き材7aから前側面部5の下端までの間隔は特に限定されなが、間隔が余り大きいと瓦と瓦との間から侵入した風雨の遮断効果が低下する。従って、万一、前側面部5と開口部8の前端8cとの間に侵入した雨水が流下するように5〜10mm程度の間隙を開けておくのが好ましい。尚、必要により、前側面部5からの雨水の侵入を阻止するために、前側面部5の下部で野地板7に固定させてもよい。
なお、後側面部3、上面部4、前側面部5は野地板換気装置1の構成上で明確に区別できる必要はない。例えば、図5に示す実施例3のように連続的に設けられ、どこからどこまでが後側面部3、上面部4、前側面部5に該当するか不明であってもよい。この場合、後方から流れる雨水を実質的に側方に移動させる部分が後側面部3であり、開口部8を実質的に覆う部分が上面部4であり、前方から飛来する雨水を実質的に遮る部分が前側面部5である。
本発明の野地板換気装置1は、図6に示すように、鍔部10を設けることができる。図中では鍔部10は、上面部4に前側面部5を越えて延設された例が示されているが、破線で示すように、前側面部5の任意の位置から外方に横設することも可能である。横設は必ずしも水平方向に限られず、斜め方向(斜め上方、斜め下方のいずれでもよい)をも含まれる。この鍔部10は下方の瓦上に被されるように配設することにより、前方の瓦と瓦との間からの雨水が開口部に入るのを効果的に阻止することができる。
本発明における野地板換気装置1の素材は、雨水に侵食されない素材であれば特に制限されないが、造形性(成形性)、耐久性の面からプラスチック、金属製が好ましい。
本発明に用いられるプラスチックとしては特に制限されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリスチロール樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ABS樹脂、AS樹脂等が挙げられる。
また本発明に用いられる金属としては特に制限されないが、鉄、銅、アルミ、ステンレス等が挙げられる。
なお本発明の野地板換気装置1はその全体で同一の断面を有する長尺構造体とすることも可能であるため、押出成形により容易に製造することが出来、安価な野地換気装置を提供することが出来る。また、一枚の板を折り曲げ加工することによっても得ることが出来る。
次に、上記野地板換気装置を用いた本発明の小屋裏換気方法について説明する。
この発明では、図7に示す通り、まず野地板7及び下葺き材7aに開口部8を設け、その開口部8に野地板換気装置1を覆設する。
開口部8の大きさは本発明において特に限定されないが、幅20〜100mm、長さ100〜400mm程度の縦長の孔を1個又は複数個設けるのが好ましい。
図7に示すように、本発明では開口部8に野地板換気装置1を覆設する。即ち、開口部8の後端側に、野地板換気装置1の上面部4が該開口部8を覆うように底面部2を下葺き材7aを介して野地板7に釘やビス等の固定手段により固定する。
図8の鎖線矢印で示す通り、本発明においては主に野地板換気装置1の両側端6から小屋裏の空気を排気する。尚、一部は前側面部5の下方隙間から、又は前側面部5を野地板7に固定させた場合は、前側面部5の両側から前方の瓦と瓦の隙間へと排気される。なお、図9に破線矢印で示すとおり、野地板換気装置1の後側から下葺き材7aを伝って流下してきた雨水は野地板換気装置1の側方を流れることになるが、図13に示す従来例とは異なり、雨水は下葺き材上に滴下されるのではなく野地板7上の下葺き材7a上を流下するので風の影響を受けにくく、通常は開口部8内に雨水が流れ込むことはない。なお、野地板換気装置1を開口部8から外側へ50〜100mm突出するように設けて開口部側端8bが野地板換気装置側端6より50〜100mm内側にあるようにすると、強い横風が吹いて雨水の流路が変化したばあいでも開口部8内に雨水が流れ込まないので、より好ましい。
本発明においては、開口部8の周囲に防水土手9を設けるのが好ましい。図9に示す実施例5のように開口部8の全周にわたって設けるのが最も好ましいが、状況により開口部後端8aと底面部2の間(後部防水土手9a)、開口部側端8bと野地板換気装置側端6の間(側部防水土手9b)、開口部前端8cと前側面部5の間(前部防水土手9c)にそれぞれ単独又は組み合わせて設けることも出来る。
なお、後部防水土手9aを設けた場合は、万一、雨水が底面部2と野地板7上の下葺き材7aの間から漏れ出たとしても堰き止めることが出来る(図9の一点鎖線矢印参照)。また、側部防水土手9bを設けた場合は強い横風が吹いて雨水の流路が変化した場合でも開口部8内に雨水が流れ込まない。更に、前部防水土手9cを設けた場合は屋根の前方の瓦と瓦の間から強い風が吹いて雨水が屋根の勾配に逆らって押し上げられた場合でもこれを堰き止めることが出来る。その結果、開口部8内への雨水の流入を完全に防止することが可能である。
防水土手9の材質としては、雨水を堰止めることができるものであれば特に制限はなく、例えば、EPDMシーラー、軟質ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム等が好ましい。ここで、防水土手9の高さは5〜10mm程度、幅は10〜30mm程度が適当である。なお、防水土手9は粘着テープ、接着剤などにより下葺き材7a上に貼り付けるのが好ましく、このような接着剤としてはアクリル接着剤、ブチルゴム接着剤などが好適に用いられる。
本発明においては、図10に示す通り、野地板換気装置1と野地板7上の下葺き材7aの間に止水用シール材2bを介在させてもよい。これにより、底面部2と下葺き材7aの間から雨水が漏れ出すことを防止することが出来る。
止水用シール材2bの材質としては、EPDMシーラー、軟質ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム等が好ましい。止水用シール材2bのサイズは底面部2と野地板7上の下葺き材7aの間から雨水が浸入しないよう、底面部2下面の全長に渡って貼り付けられる大きさとする。好ましくは、底面部2下面の全面を止水用シール材2bで覆うようにする。ここで、止水用シール材2bの厚さは1〜3mm程度が好ましい。止水用シール材2bは粘着テープ、接着剤などにより底面部2に貼り付けるのが好ましく、このような接着剤としてはアクリル接着剤、ブチルゴム接着剤などが好適に用いられる。なお、チューブ入りのコーキング剤を施工の際に使用することも可能である。
勿論、底面部下面に止水用シール材を設けた野地板換気装置を用いると、施工時の上記作業は不要である。
本発明においては図11に示すように、前側面部5と前方の瓦の後端Taを接触させ、かつ上面部前端4aを前方の瓦の後端Taよりも上方とすることができる。これにより瓦Tの間から浸入した雨水を前方に押し返し内部への侵入を阻止することが出来る(図11の破線矢印参照)。また、前側面部5と前方の瓦の後端Taが接触するように配すると、ここから瓦Tの下に雨水が入り込まないので好ましい。前側面部5と瓦の後端Taとの間にシール材を介在させるとより好ましい。なお、前方に押し返された雨水は通常の場合は重力に従い、屋根の前方に向かって流下していく。
実施例1
図1及び図2に実施例1に係る野地板換気装置1を示す。
実施例1の野地板換気装置1は底面部2と、後側面部3と、上面部4と、前側面部5からなる。底面部2には固定部2aとして釘やビスを通すための孔が穿設されている。底面部2からは後側面部3が垂設されており、後側面部3からは上面部4が横設されており、上面部4の前端からは前側面部5が垂下されている。
この実施例1の野地板換気装置1はその全体において同一の断面を有する長尺構造体であるから、押出成形等により容易に製造することが出来る。また本発明の野地板換気装置1を野地板7及び下葺き材7aに設けた開口部8に覆設することにより、開口部8から雨水が入り込まず好適に小屋裏の換気が出来る。
実施例2
図3及び図4に実施例2に係る野地板換気装置1を示す。
実施例2の野地板換気装置1は底面部2と、後側面部3と、上面部4と、前側面部5からなる。底面部2には固定部2aとして釘やビスを通すための孔が穿設されている。また底面部2の裏面には止水用シール材2cが貼り付けられている。底面部2からは後側面部3が垂設されており、後側面部3からは上面部4が横設されており、上面部4の前端からは前側面部5が垂下されている。
この実施例2の野地板換気装置1はその全体において同一の断面を有する長尺構造体であるから、押出成形等により容易に製造することが出来る。また本発明の野地板換気装置1を野地板7に設けた開口部8に覆設することにより、開口部8から雨水が入り込まず好適に小屋裏の換気が出来る。さらに、野地板換気装置1を野地板7に取り付けたとき、底面部2と下葺き材7aの間に止水用シール材2bが介在するので、ここからの雨水の漏れ出しは一層効果的に防止される。
実施例3
図5に実施例3に係る野地板換気装置1を示す。
実施例3の野地板換気装置1は、実施例1と同様、底面部2と、後側面部3と、上面部4と、前側面部5からなるが、後側面部3と上面部4と前側面部5が半円筒状に一連に設けられている。そのため、どこからどこまでが後側面部3、上面部4、前側面部5に該当するか明確に区別できないが、野地板7の後方から流れてきた雨水を野地板換気装置1の側方に押しやることができ、かつ開口部8を被覆することができ、かつ前方から飛来した水滴を防ぐことができるため、実質的にこれら後側面部3、上面部4、前側面部5を有する。
この実施例3の野地板換気装置1も実施例1と同様、その全体において同一の断面を有する長尺構造体であるから、押出成形等により容易に製造することが出来る。また本発明の野地板換気装置1を野地板7、下葺き材7aに設けた開口部8に覆設することにより、開口部8から雨水が入り込まず好適に小屋裏の換気が出来る。
実施例4
図6に実施例4に係る野地板換気装置1を示す。この実施例4の野地板換気装置1は、上面部4に前側面部5を越えて鍔部10を延設した他は実施例2と同様である。
この実施例4の野地板換気装置1は、鍔部10を下方の瓦上に被されるように配設することにより、前方の瓦と瓦との間からの雨水が開口部に入るのを効果的に阻止することができる。
実施例5
図7〜図8に実施例5を示す。この実施例5は本発明の野地板換気装置を使用した小屋裏換気方法に関する実施例である。
実施例5では、野地板7及び下葺き材7aに開口部8を設け、該開口部8を実施例1で示した野地板換気装置1で被覆している。野地板換気装置1は底面部2に設けられた固定部2aにおいて釘で固定されている。
この実施例5においては図8の破線矢印に示されるとおり、小屋裏より上昇してきた空気は開口部8を通り、主に野地板換気装置1の両側端6から排出される。また野地板換気装置側端6は開口部側端8bから50mm程度突出するように、即ち、開口部側端8bが野地板換気装置側端6よりも50mm程度内側になるように設けられている。
この実施例5の小屋裏換気方法によれば、野地板7上の下葺き材7a上を後方から流下してきた雨水は野地板換気装置1の底面部2と後側面部3とにより制御され、該換気装置1の側方を流れるため、図13に示す従来例の如く野地板換気装置1上から滴下される水滴となるようなことはなく、風により容易に雨水が飛ばされて開口部8から小屋裏に入り込むことはない。なお、強い横風が吹いた場合は野地板換気装置1の側部を流れる雨水も多少吹き流されるが、開口部側端8bは野地板換気装置側端6の50mm内側にあるため、やはり開口部8に雨水が流れ込むことはない。
実施例6
図9に実施例6を示す。この実施例6は本発明の野地板換気装置を使用した小屋裏換気方法に関する実施例である。
実施例6は、実施例5における開口部8の周囲に、後部防水土手9a、側部防水土手9b、前部防水土手9cを設けた例である。
この実施例6において通常の場合、後方から下葺き材7aを伝って流下してきた雨水は野地板換気装置1の側方を迂回して前方に向かって流れる(図9の破線矢印参照)。ここで、万一、底面部2と野地板7上の下葺き材7aの間から雨水が漏れた場合は、後部防水土手9aで堰き止められて開口部8を迂回し、下方に流れる(図9の一点鎖線矢印参照)。ここで強い横風が吹いた場合でも雨水の流路は側部防水土手9bにより堰き止められているため、雨水が開口部8内に流れ込むことはない。さらに前方の瓦と瓦との隙間から強い風が吹いて野地板7の上の下葺き材7a上の雨水が重力に逆らって前方から吹き上がってきた場合でも前部防水土手9cに遮られて雨水が開口部8内に流れ込むことはない(図9の二点鎖線矢印参照)。
実施例
図10に実施例7を示す。この実施例7は本発明の野地板換気装置を使用した小屋裏換気方法に関する実施例で、上記実施例2に係る野地板換気装置1を開口部8に覆設した例である。
この実施例7では、底面部2と野地板7の上の下葺き材7aの間に止水用シール材2bを介在させたことにより、底面部2と下葺き材7aの間からの雨水が漏れ出しは一層効果的に阻止されるので、開口部8から雨水が小屋裏に流れ込むことがない。
実施例8
図11に実施例8を示す。この実施例8は本発明の野地板換気装置を使用した小屋裏換気方法に関する実施例である。
実施例8は、実施例7において、前側面部5と前方の瓦の後端Taを接触させ、かつ上面部4前端4aを前方の瓦の後端Taよりも上方とした例である。
この実施例8では、実施例7における前側面部5と前方の瓦の後端Taを接触させたことにより、瓦T上の雨水が野地板換気装置1との間からは落ちにくくなる。さらに、上面部前端4aを前方の瓦の後端Taよりも上方としたことにより段差が生じるため、瓦Tの間から流れ込んできた雨水はこの段差により前方に押し返され、開口部8から雨水が浸入しにくくなる。
実施例9
図12に実施例9を示す。この実施例9は本発明の野地板換気装置を使用した小屋裏換気方法に関する実施例である。
この実施例9では実施例4で示した野地板換気装置を使用し、鍔部10を下方の瓦の水返しTb上に被されるように配設されている。この実施例9では、瓦Tの間から雨水が侵入したとしても、下方の瓦の水返しTb上に野地板換気装置1の鍔部10が被さっているため、開口部8内への侵入は阻止される。
上記したとおり、本発明の野地板換気装置及び小屋裏換気方法は、野地板の上の下葺き材の後方から流下してきた雨水を野地板換気装置の側部に迂回させるように制御するとともに、前方の瓦と瓦の隙間から侵入してきた雨水を遮断するようにしたことにより、屋内への雨水の侵入を効果的に防止することが出来るものであり、小屋裏換気の分野で極めて有用性の高いものである。
実施例1の斜視図である。 実施例1のA−A線断面図である。 実施例2の斜視図である。 実施例2のA−A線断面図である。 実施例3の断面図である。 実施例4の断面図である。 実施例5の屋根の流れ方向の断面図である。 実施例5の屋根の流れ方向に対して垂直方向の断面図である。 実施例6における開口部付近の上面部を取り去った状態の平面図である。 実施例7の屋根の流れ方向の断面図である。 実施例8の屋根の流れ方向の断面図である。 実施例9の屋根の流れ方向の断面図である。 従来例屋根の流れ方向の断面図である。
符号の説明
1 野地板換気装置
2 底面部
2a 固定部
2b 止水用シール材
3 後側面部
4 上面部
4a 上面部前端
5 前側面部
6 野地板換気装置側端
7 野地板
7a 下葺き材
8 開口部
8a 開口部後端
8b 開口部側端
8c 開口部前端
9 防水土手
9a 後部防水土手
9b 側部防水土手
9c 前部防水土手
10 鍔部
T 瓦
Ta 瓦の後端
Tb 瓦の水返し
A 従来例の野地板換気装置

Claims (8)

  1. 底面部と、後側面部と、上面部と、前側面部を有する野地板換気装置であって、底面部には該野地板換気装置を野地板に固定する固定部が設けられ、後側面部は底面部に立設され、上面部は後側面部に横設され、上面部から前側面部が吊設されてなり、前記後側面部と前記上面部と前記前側面部とにより形成される両側端が開放されているとともに、前側面部はその先端と野地板上の下葺き材との間に5〜10mmの隙間が生じるように設けられていることを特徴とする野地板換気装置。
  2. 上面部に前側面部を越えて鍔部を延設するか、又は、前側面部に鍔部を横設したことを特徴とする請求項1記載の野地板換気装置。
  3. 底面部下面に止水用シール材を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の野地板換気装置。
  4. 野地板及び下葺き材に開口部を設け、該開口部の後端側に請求項1〜3のいずれか1項に記載の野地板換気装置の上面部が開口部を覆うように底面部を固定し、後方から下葺き材上を流下してくる雨水を野地板換気装置の側方に制御することを特徴とする小屋裏換気方法。
  5. 開口部側端が野地板換気装置側端の50〜100mm内側にあることを特徴とする請求項4に記載の小屋裏換気方法。
  6. 開口部後端と底面部の間に防水土手を設けるか、更に、開口部側端と野地板換気装置側端の間に防水土手を設けるか、更に、開口部前端と前側面部との間に防水土手を設けることを特徴とする請求項4又は5記載の小屋裏換気方法。
  7. 前側面部と前方の瓦の後端が接触し、かつ上面部前端が前方の瓦の後端よりも上方にあることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の小屋裏換気方法。
  8. 鍔部が下方の瓦上に被さるように配設することを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の小屋裏換気方法。
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