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JP5225624B2 - 電動モータ - Google Patents
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JP5225624B2 - 電動モータ - Google Patents

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Description

この発明は、自動車等に搭載され回転速度の切換えを行うことができる電動モータに関するものである。
一般に、自動車等の車両に搭載される電動モータとしては、ブラシ付きの電動モータが多く使用されている。この種の電動モータは、円筒状のヨークの内周面に複数の永久磁石を周方向に等間隔で配置し、これら永久磁石の内側にアーマチュアが回転自在に支持されている。アーマチュアは、複数のティースが放射状に形成されたアーマチュアコアを有している。各ティース間には軸方向に長いスロットが複数形成され、所定間隔をあけたスロット間に巻線を巻装することでコイルを形成している。コイルは、アーマチュアコアと隣接するように回転軸に外嵌固定されたコンミテータに導通している。
コンミテータは、金属片である複数のセグメントが互いに絶縁された状態で周方向に配設されたものであって、これらセグメントにそれぞれコイルの巻き始め端、および巻き終わり端が接続される。また、各セグメントはブラシに摺接可能に接続されており、このブラシを介してそれぞれのコイルに給電される。そして、給電されたコイルには磁界が形成され、ヨークの永久磁石との間に生じる磁気的な吸引力や反発力によって回転軸が駆動する。
ところで、このような電動モータにおいて、例えば、一対のブラシが複数のセグメントのうちの2つに確実に接触する場合には問題ないが、一方のブラシは1つのセグメントに摺接し、他方のブラシは2つのセグメントに跨るように摺接した状態になると、等価電気回路のコイル数に差が生じて各々コイルを流れる電流にバラツキが生じてしまい、電動モータの振動や騒音の原因となる。そこで、磁気バランスのとれた電動モータとすることで振動や騒音低減するさまざまな電動モータ用アーマチュアが提案されている。
この一例を図21、図22に基づいて説明する。図21は永久磁石81を4個、ティース82(スロット83)を20個、セグメント84を20枚有する4極20スロット20セグメントの電動モータ80におけるアーマチュア85の展開図であり、隣接するティース82間の空隙がスロット83に相当している。
同図に示すように、例えば、各ティース82、各セグメントにそれぞれ符号を附した場合、4番セグメント84aに巻き始め端86が接続された巻線87は、2−3番ティース82の間のスロット83aと、6−7番ティース82の間のスロット83bとの間にn回(nは1以上の自然数)巻装されて第一コイル88aを形成した後、巻き終わり端89を4番セグメント84aに隣接する5番セグメント84bに接続されている。
また、14番セグメント84cに巻き始め端86が接続された巻線87は、12−13番ティース82の間のスロット83cと、16−17番ティース82の間のスロット83dとの間にn回巻装されて第二コイル88bを形成した後、巻き終わり端89を14番セグメント84cに隣接する15番セグメント84dに接続されている。すなわち、第一コイル88aと第二コイル88bは、互いに回転軸94を中心に点対称位置に存在する状態になる。
さらに、同電位となるセグメント84同士は、接続線90によって短絡されている。すなわち、4番セグメント84aと14番セグメント84cとが短絡され、5番セグメント84bと15番セグメント84dとが短絡されている。
また、セグメント84に摺接するブラシ91は、陽極側の低速用ブラシ92a、および高速用ブラシ92bと、これらブラシ92a,92bに共通して用いられる陰極側のコモンブラシ92cの3つのブラシで構成されている。低速用ブラシ92aとコモンブラシ92cは、互いに電気角で180°間隔をあけて配置されている。
これに対し、高速用ブラシ92bは、低速用ブラシ92aから周方向に所定の角度だけ離間した状態で配置されている。そして、電動モータ80を低回転駆動させる場合は低速用ブラシ92aとコモンブラシ92cによって給電を行い、高回転駆動させる場合は高速用ブラシ92bとコモンブラシ92cによって給電を行う。したがって、同電位となるセグメント84同士が接続線90で短絡されているため、磁極が4極の電動モータ80であっても、並列回路数に応じてブラシの個数を増やすことなく、3つのブラシ92a,92b,92cで低回転駆動時と高回転駆動時の有効導体数に差をつけることができる。
また、図21、図22に示すように、例えば、低回転駆動時において3番セグメント84eに低速用ブラシ92a、8番セグメント84fにコモンブラシ92cが摺接した場合、高速用ブラシ92bは14番セグメント84cと15番セグメント84dとに跨って摺接してコイル88a,88bが短絡される。しかしながら、これらコイル88a,88bは互いに回転軸を中心にして点対称位置に存在しているため、回転軸94を中心に点対称位置に存在する通電コイルの有効導体数を等しくすることができる(図22における2点鎖線参照)。
さらに、その他の一例を図23に基づいて説明する。
同図に示すように、巻線87は四方に等分に巻装されている。すなわち、例えば3番セグメント84eより巻き始められた巻線87は、1−2番ティース82の間のスロット83eと5−6番ティース82の間のスロット83fとの間に順方向にn回(nは自然数)巻装され(コイル93A)、次に、スロット83e,83fから周方向に90°ずれた位置に存在する6−7番ティース82の間のスロット83bと10−11番ティース82の間のスロット83hとの間に逆方向にn回巻装される(コイル93B)。
ここで、コイル93Bは、極性の異なる磁極(永久磁石81)に対向するため、コイル93Aとは逆向きに巻装されている。さらに、同様の手順で、周方向に90°ずらしながら、11−12番ティース82の間のスロット83hと15−16番ティース82の間のスロット83iとの間に、巻線87を順方向にn回巻装してコイル93Cを形成し、16−17番ティース82の間のスロット83dと20−1番ティース82の間のスロット83jとの間にコイル93Dを形成する。その後、巻線87はスロット83jから引き出され、3番セグメント84eに隣接する4番セグメント84aに接続される。このように構成することで、四方で磁気バランスをとることが可能になる(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−353019号公報
しかしながら、上述の従来技術にあっては、図22に示すように、同電位となるセグメント84同士を接続線90によって短絡する場合、回転軸94を中心に対向する通電コイルの有効導体数を等しくすることができるが、周方向に隣り合う通電コイルの有効導体数が異なる。このため、四方で磁気バランスをとることが困難で、それに伴う振動や騒音の低減化に限界があるというという課題がある。
一方、図23に示すように、周方向に90°ずれたスロット93間に、順方向と逆方向とを順番に繰り返しながら巻線87を巻装して4つのコイル93A,93B,93C,93Dを形成する場合、並列回路数に応じてブラシの個数を増やす必要がある。すなわち、4極20スロット20セグメントの電動モータ80において、低回転駆動と高回転駆動とに回転速度を切換え可能に構成するには、低速用ブラシとして陽極側ブラシと陰極側ブラシとの組みを2つ、高速用ブラシとして陽極側ブラシと陰極側ブラシとの組みを1つの合計6つのブラシが必要になる。このため、ブラシの設置個数が増大してしまうという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、全ての位置関係で磁気バランスをとることができ、振動や騒音を低減することができると共に、ブラシの設置個数を3つにすることができる回転速度の切換え可能な電動モータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、極対数が2以上のヨークに軸支される回転軸と、
前記回転軸に取り付けられ径方向に向かって放射状に延び、巻線を巻装するための複数のティースと、前記ティース間に形成され軸方向に沿って延びる複数のスロットを有するアーマチュアコアと、
前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられ、複数のセグメントを周方向に配置したコンミテータと
前記コンミテータに設けられ、同電位となるセグメント同士を短絡する接続線と、
隣接する前記セグメント間に前記巻線が接続されると共に、各磁極に対向するスロット間に前記巻線が巻装されて形成されたコイルとを有し、
前記極対数をP、前記スロットの数をN、aを0または正の整数としたとき、
N=4P+2P×a
を満たすように、N決定されるアーマチュアと、
前記コンミテータの前記セグメントに摺接可能に設けられ、前記コイルに給電を行うためのブラシとを備え、
各コイルは、前記回転軸を中心に点対称位置に存在するコイル同士の巻装方向が同方向で、且つ隣り合うコイルの巻装方向が互いに逆方向となるように、各々周方向に等分に巻装され、
前記ブラシは、第1速度用ブラシと、前記第1速度用ブラシから所定角度周方向に離間して設けられた第2速度用ブラシと、これら第1速度用ブラシ、および第2速度用ブラシに共通使用される共通ブラシとの3つのブラシで構成されており、
前記第1速度用ブラシ、および前記第2速度用ブラシの何れか一方のブラシと、前記共通ブラシとが、それぞれ1つの前記セグメントに摺接した状態で、かつ前記第1速度用ブラシ、および前記第2速度用ブラシの何れか他方のブラシが、隣接する2つの前記セグメントに跨るように摺接した状態において、通電されている前記コイルが、周方向全体に亘って等しく分布されるように構成されていることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記コイルは、前記スロット間に前記巻線を短節巻にて巻装することで形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記コイルは、前記スロット間に前記巻線を全節巻にて巻装することで形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、コンミテータに同電位となるセグメント同士を短絡する接続線を設けるため、低速用ブラシと、この低速用ブラシから所定角度周方向に離間して設けられた高速用ブラシと、これら低速用ブラシ、および高速用ブラシに共通使用される共通ブラシとの3つのブラシを設置するだけで、極対数が2以上で、且つ回転速度の切換え可能な電動モータを提供することが可能になる。
また、各コイルを回転軸を中心に点対称位置に存在するコイル同士の巻装方向が同方向で、且つ隣り合うコイルの巻装方向が互いに逆方向となるようにスロット間に巻装するので、全ての位置関係で磁気バランスをとることができる。このため、電動モータの振動や騒音を低減することが可能になる。
次に、この発明の実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、電動モータ1は、例えば、自動車のパワーウインドウモータ、ワイパモータ、およびファンモータ等の駆動源として用いられるものであって、有底円筒形状のヨーク2内にアーマチュア3が回転自在に配置されている。ヨーク2の内周面には周方向に4つの永久磁石4が固定されている。すなわち、この実施形態の電動モータ1は4極型の電動モータであり、極対数は2となっている。
アーマチュア3は、回転軸5に固定されたアーマチュアコア6と、アーマチュアコア6に巻装されたアーマチュアコイル7と、アーマチュアコア6の一端側に配置されたコンミテータ(整流子)13とから構成されている。アーマチュアコア6は、複数の金属板を軸方向に積層したものである。金属板の外周部にはT字型のティース9(図2参照)が周方向に沿って等間隔に複数個(本実施形態では20個)放射状に形成されている。複数枚の金属板を回転軸5に外嵌することにより、アーマチュアコア6の外周には隣接するティース9間に蟻溝状のスロット11が形成されている。
スロット11は軸方向に沿って延びており、周方向に沿って等間隔に複数個(本実施形態では20個)形成されている。
ここで、スロット11の数「N」は、極対数を「P」、「a」を0または正の整数としたとき、下式により決定される。
N=4P+2P×a
すなわち、本実施形態では、スロット11の数Nが「20」、極対数Pが「2」であるため、aが「3」となり、数式2を満たしていることになる。
また、このスロット11間にはエナメル被覆の巻線12が巻装され、これによりアーマチュアコア6の外周に複数のアーマチュアコイル7が形成されている。
コンミテータ13は回転軸5の一端に外嵌固定されている。コンミテータ13の外周面には、導電材で形成されたセグメント14が複数枚(本実施形態では20枚)取り付けられている。セグメント14は軸方向に長い板状の金属片からなり、互いに絶縁された状態で周方向に沿って等間隔に並列に固定されている。各セグメント14のアーマチュアコア6側の端部には、外径側に折り返す形で折り曲げられたライザ15が一体形成されている。ライザ15には、アーマチュアコイル7の巻き始め端部と巻き終わり端部となる巻線12が掛け回わされ、巻線12は、ヒュージングによりライザ15に固定されている。これにより、セグメント14とこれに対応するアーマチュアコイル7とが電気的に接続される。
また、同電位となるセグメント14、すなわち、回転軸5を中心にして互いに対向するセグメント14(本実施形態では9つ置きのセグメント14)にそれぞれ対応するライザ15には、各々接続線25が掛け回され、この接続線25がヒュージングによりライザ15に固定されている(図2参照)。接続線25は、同電位となるセグメント14同士を短絡するためのものであって、コンミテータ13とアーマチュアコア6との間に配索されている。
回転軸5の他端側は、ヨーク2に突出形成されたボス内の軸受け16によって回転自在に支持されている。ヨーク2の開口端にはカバー17が設けられており、このカバー17の内側にはホルダステー18が取り付けられている。ホルダステー18には周方向3箇所にブラシホルダ19が形成されている。ブラシホルダ19には、それぞれブラシ21が各々スプリングSを介して付勢された状態で出没自在に内装されている。これらブラシ21の先端部はスプリングSによって付勢されているためコンミテータ13に摺接しており、外部からの電源(不図示)がブラシ21を介してコンミテータ13に供給される。
図3に詳示するように、ブラシ21は、陽極側に接続されている低速用ブラシ21a、および高速用ブラシ21bと、これら低速用ブラシ21aと高速用ブラシ21bとに共通使用され陰極側に接続されている共通ブラシ21cとで構成されている。低速用ブラシ21aと共通ブラシ21cは互いに電気角で180°、つまり、機械角で周方向に90°間隔をあけて配設されている。一方、高速用ブラシ21bは、低速用ブラシ21aから周方向に角度αだけ離間して配置されている。なお、この実施形態では、共通ブラシ21cを陰極側とし、低速用ブラシ21a及び高速用ブラシ21bを陽極側として説明するが、陽極側と陰極側を反対にしてもよい。
ここで、コンミテータ13の同電位となるセグメント14、すなわち、回転軸5を中心にして互いに対向するセグメント14同士は接続線25によって短絡されているため、ブラシ21が摺接していないセグメントにも給電することが可能になる。したがって、図3に2点鎖線で示すように、各ブラシ21a,21b,21cの回転軸5を中心にして対向する位置にもそれぞれブラシ21a’,21b’,21c’が存在しているとみなすことができる。
これによれば、高速用ブラシ21b’は低速用ブラシ21aよりも角度θだけ進角した位置に存在していることになる。
そして、電動モータ1は、低回転駆動時は共通ブラシ21cと低速用ブラシ21aによって、高回転駆動時は共通ブラシ21cと高速用ブラシ21bによって電力供給される。このため、高回転駆動時は、高速用ブラシ21bによって電動モータ1は進角され、低回転駆動時よりも高回転で作動する。
次に、図4に基づいて電動モータ1におけるアーマチュア3への巻線12の巻装方法について説明する。
図4は、アーマチュア3の展開図であり、隣接するティース9間の空隙がスロット11に相当している。なお、以下の図面においては、各セグメント14、および各ティース9にそれぞれ符号を附して説明する。
同図に示すように、同電位となるセグメント14同士は、接続線25によって短絡されている。つまり、本実施形態においては、9つ置き(例えば、1番セグメント14aと11番セグメント14d)のセグメント14同士が接続線25によってそれぞれ短絡されている。巻線12は、一対の隣接するセグメント14の間に回転軸5を中心にして点対称位置に存在するスロット11間の巻装方向が同方向で、且つ隣り合うスロット11間の巻装方向が互いに逆方向になるように短節巻にて四方に等分に巻装されている。
すなわち、例えば3番セグメント14bのライザ15に巻き始め端30が掛け回された巻線12は、1−2番ティース9の間のスロット11aと5−6番ティース9の間のスロット11bとの間に順方向にn回巻装されコイル7Aを形成している。
次に、巻線12は、スロット11a,11bから周方向に90°ずれた位置に存在する6−7番ティース9の間のスロット11cと10−11番ティース9の間のスロット11dとの間に逆方向にn回巻装されコイル7Bを形成している。
ここで、コイル7Bは、極性の異なる磁極(永久磁石4)に対向するため、コイル7Aとは逆向きに巻装されている。引き続き、6−7番ティース9の間のスロット11cから引き出された巻線12は、スロット11c,11dから周方向に90°ずれた位置に存在する11−12番ティース9の間のスロット11eと15−16番ティース9の間のスロット11fとの間に順方向にn回巻装されコイル7Cを形成している。
さらに、スロット11e,11fから周方向に90°ずれた位置に存在する16−17番ティース9の間のスロット11gと20−1番ティース9の間のスロット11hとの間に逆方向にn回巻装されコイル7Dを形成している。その後、巻線12はスロット11gから引き出され、3番セグメント14bに隣接する4番セグメント14cに接続される。
したがって、アーマチュアコア6には、周方向に90°ずれたスロット11間に順方向と逆方向とを順番に繰り返しながら巻線12が巻装された、つまり、回転軸5を中心に点対称位置に存在するコイル同士の巻装方向が同方向で、且つ隣り合うコイルの巻装方向が互いに逆方向となるように巻装された4つのコイル7A,7B,7C,7Dが形成されている。これを順次所定の隣接するセグメント14間で繰り返し行うことにより、アーマチュアコア6に短節巻のアーマチュアコイル7が形成される。
図4、図5に示すように、このように巻装されたアーマチュア3に、例えば、低回転駆動時において2番セグメント14eに低速用ブラシ21a、7番セグメント14fに共通ブラシ21cが摺接した場合、高速用ブラシ21bは13番セグメント14gと14番セグメント14hとに跨って摺接する。このとき、13番セグメント14gは3番セグメント14bと短絡し、14番セグメント14hは4番セグメント14cと短絡しているため、各コイル7A,7B,7C,7Dが高速用ブラシ21bによって短絡される。
しかしながら、これらコイル7A,7B,7C,7Dは四方に等分に巻装されているため、通電されているアーマチュアコイル7のエリア(図5における2点鎖線部分)を四方共に等しい。すなわち、回転軸5を中心に四方の通電コイルの有効導体数が等しくなっている。
したがって、上述の実施形態によれば、高速用ブラシ21bによって短絡されるコイル7A,7B,7C,7Dが四方に等分に巻装されているため、全ての位置関係で磁気バランスをとることが可能になる。このため、電動モータの振動や騒音を従来よりもさらに低減することができる。
また、コンミテータ13に同電位となるセグメント14同士を短絡する接続線25を設けるため、低速用ブラシ21aと、この低速用ブラシ21aから周方向に角度αだけ離間して配置された高速用ブラシ21bと、これら低速用ブラシ21a、および高速用ブラシ21bに共通使用される共通ブラシ21cとの3つのブラシを設置するだけで、回転速度の切換え可能な電動モータ1を提供することが可能になる。
さらに、極対数が2以上であっても従来のように並列回路数に応じてブラシの設置数が増大することを防止することができるので、電動モータ1の製造コストを低減することが可能になる。
なお、上述の実施形態では、4つのコイル7A,7B,7C,7Dが各スロット11間に巻線12をn回巻装することで形成されている場合について説明したが、これに限られるものではなく、例えば、巻線12の総巻回数を奇数にしたい場合、つまり、総巻回数がコイル7A,7B,7C,7Dの数である「4」で割れないような場合にあっては、各コイル7A,7B,7C,7D全てが同じ巻回数でなくてもよい。
また、上述の実施形態では、アーマチュアコア6に巻線12を図4に示すような巻装方法で巻装した場合に説明したが、これに限られるものではなく、例えば、以下の図6〜図22に示す他の実施形態のようにさまざまな巻装方法が採用可能である。
ここで、図1を援用し、図6〜図20に基づいて他の実施形態におけるアーマチュア3への巻線12の巻装方法について説明する。
図6〜図20において、電動モータ1は有底円筒形状のヨーク2内にアーマチュア3を回転自在に配置している点、ヨーク2の内周面に4つの永久磁石4が固定されている点、アーマチュアコア6にティース9(スロット11)が20個形成されている点、コンミテータ13に20枚のセグメント14が取り付けられている点、各スロット11間に形成されたコイル7A,7B,7C,7Dは回転軸5を中心に点対称位置に存在するコイル同士の巻装方向が同方向で、且つ隣り合うコイルの巻装方向が互いに逆方向となるように巻装されている点等、コンミテータ13に同電位のセグメント14同士を短絡する接続線25が設けられている点等の基本的構成は、上述の実施形態と同様である。なお、図6〜図22にあっては、接続線25の記載を省略する。
図6と図4との相違点は、図6のコイル7Aが最初にn−1回巻装された主コイル71と、最後に1回巻装された副コイル72とで構成されている点にある。図6に示すように、副コイル72は、コイル7Dを形成した巻線12が再び主コイル71が形成されているスロット11aに引き込まれることで形成される。その後巻線12は、スロット11bから引き出され、4番セグメント14cに接続される。したがって、これら主コイル71、および副コイル72によって、スロット11aとスロット11bとの間にn回巻装されたコイル7Aが形成される。
このように巻線12を巻装することで、上述の実施形態と同様の効果を奏するのに加え、コンミテータ13の首下の巻太りを低減することが可能になる。また、アーマチュアコア6全体での巻線12の巻回数が形成されるコイル7A,7B,7C,7Dの数である「4」で割れないような場合にあっては、各コイル7A,7B,7C,7D全てが同じ巻回数でなくてもよい。
図7と図4との相違点は、図7のコイル7Aに副コイル73が0.5回巻装されていると共に、コイル7Cに副コイル73が0.5回巻装されている点にある。このように構成することで、巻線12の総巻回数が奇数回であっても、アーマチュアコア6にバランスよく巻線12を巻装することが可能になる。
また、この場合、永久磁石4の磁極の配列はN,S逆であってもよい。つまり、永久磁石4のS極に対向しているコイル7B、およびコイル7Dに副コイル73を0.5回巻装してもよい。
図8と図4との相違点は、図8のコイル7Aをn−1回巻装された主コイル71と、1回巻装された副コイル72で構成すると共に、このコイル7Aとコイル7Cに副コイル73を0.5回巻装している点にある。このように構成することで、コンミテータ13の首下の巻太りを低減することが可能になると共に、巻線12の総巻回数が奇数回であっても、アーマチュアコア6にバランスよく巻線12を巻装することが可能になる。
図9と図4との相違点は、図9において、コイル7Bを形成した後、スロット11cから巻線12を引き出すのではなく、スロット11dから引き出している点、コイル7Cを形成した後、スロット11fから巻線12を引き出すのではなく、スロット11eから引き出している点にある。このように構成することで、コイル7B、およびコイル7Dにそれぞれ0.5回巻装された副コイル73を形成することができる。
図10と図4との相違点は、図10のコイル7Aがn−X(Xは2以上の整数)回巻装された主コイル71とX回巻装された副コイル72とで構成されると共に、コイル7B、およびコイル7Dにそれぞれ0.5回巻装された副コイル73が形成されている点にある。
図11と図4との相違点は、図11の各コイル7A,7B,7C,7Dのそれぞれに副コイル73が0.5回巻装されている点にある。すなわち、図11に示すように、各コイル7A,7B,7C,7Dに巻線12がn回巻装されているのに加え、さらに巻線12の巻回数がアーマチュアコア6全体で2回多い。このように構成することで巻線12の総巻回数が偶数回で、且つ形成されるコイル7A,7B,7C,7Dの数である「4」で割り切れない場合であっても、アーマチュアコア6にバランスよく巻線12を巻装することが可能になる。
図12と図4との相違点は、図12のコイル7Aがn−1回巻装された主コイル71と、0.5回巻装された2つの副コイル73,73とで構成されている点にある。すなわち、図12に示すように、主コイル71を巻装した後、スロット11aから巻線12を引き出し、スロット11a側に副コイル73を形成している。そして、コイル7Bを形成するべくコンミテータ13とは反対側(図1における左側)に巻線12を配索し、スロット11cに引き込んでいる。
また、コイル7Dを形成した後、スロット11hから巻線12を引き出している。さらに、コンミテータ13とは反対側に巻線12を配索してスロット11bに引き込み、スロット11b側に副コイル73を形成している。このように構成することで、各コイル7A,7B,7C,7Dの渡り線75をコンミテータ13とは反対側に配索させることができる。このため、コンミテータ13の首下の巻太りを低減することが可能になる。
図13と図4との相違点は、図13において、巻装方向が順方向であるコイル7Aとコイル7Cとを巻線12で巻装した後、巻装方向が逆方向であるコイル7Bとコイル7Dとを巻線12で巻装している点にある。このように構成することで、最後に巻装されるコイルをコイル7Bとすることができる。すなわち、図13に示すように、コイル7Bは、コイル7Dよりも巻線12の巻き終わり端31が接続される4番セグメント14cに近い位置に存在している。
したがって、巻装工程を増大させることなく、コンミテータ13の首下の巻太りを低減することが可能になる。よって、巻装時間の短縮化を図りつつ、コンミテータ13の首下の巻太りを低減することができる。また、アーマチュアコア6全体での巻線12の巻回数が形成されるコイル7A,7B,7C,7Dの数である「4」で割れないような場合にあっては、各コイル7A,7B,7C,7D全てが同じ巻回数でなくてもよい。
図14は、コイル7Aとコイル7Cとを巻装した後、コイル7Bとコイル7Dとを巻装しているのに加え、コイル7Aとコイル7Cとに副コイル73が0.5回巻装されている。このように構成することで、図13と同様の効果を奏するのに加え、巻線12の総巻回数が奇数回であっても、アーマチュアコア6にバランスよく巻線12を巻装することが可能になる。
図15と図14との相違点は、図14がコイル7Aとコイル7Cとに副コイル73が0.5回巻装されているのに対し、図15ではコイル7Bとコイル7Dとに副コイル73が0.5回巻装されている点にある。
図16は、コイル7Aとコイル7Cとを巻装した後、コイル7Bとコイル7Dとを巻装しているのに加え、各コイル7A,7B,7C,7Dに副コイル73が0.5回巻装されている。このように構成することで、図14、図15と同様の効果を奏するのに加え、巻線12の総巻回数が偶数回で、且つ形成されるコイル7A,7B,7C,7Dの数である「4」で割り切れない場合であっても、アーマチュアコア6にバランスよく巻線12を巻装することが可能になる。
図17と図4との相違点は、図4の各コイル7A,7B,7C,7Dが直列に接続されているのに対し、図17は、直列に接続されたコイル7A,7Bと、直列に接続されたコイル7C,7Dとが並列に接続されている点にある。すなわち、図17に示すように、巻線12は、コイル7Bを形成した後、コイル7C,7Dを形成せずに巻き終わり端31が4番セグメント14cに接続されている。
一方、13番セグメント14gに巻き始め端30が接続された巻線12は、コイル7C、7Dを形成し、スロット11hから引き出された後に14番セグメント14hに接続されている。このように構成することで並列回路数を増大させることができ、各コイル7A,7B,7C,7Dを直列に接続した場合と異なる回転速度の切換えを行うことができる。また、各コイル7A,7B,7C,7Dを直列に接続した場合と異なるブラシ21のレイアウトが可能になる。
図18と図17との相違点は、図18の各コイル7A,7B,7C,7Dに副コイル73が0.5回巻装されている点にある。このように構成することで、図17と同様の効果を奏するのに加え、巻線12の総巻回数が偶数回で、且つ形成されるコイル7A,7B,7C,7Dの数である「4」で割り切れない場合であっても、アーマチュアコア6にバランスよく巻線12を巻装することが可能になる。
図19と図17との相違点は、図18のコイル7A、およびコイル7Cがn−1回巻装された主コイル71と、0.5回巻装された2つの副コイル73とで構成されている点にある。この場合、図20に示すように、スロット11a,11eに引き込まれた巻線12でコイル7A,7Cよりも先にコイル7B,7Dを形成するようにしてもよい。
このように構成することで、図17と同様の効果を奏するのに加え、コンミテータ13の首下の巻太りを低減することが可能になる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
また、上述の実施形態では、電動モータ1はヨーク2に永久磁石4が4つ固定され、アーマチュアコア6に20個のスロット11が形成され、コンミテータ13に20枚のセグメント14が取り付けられた4極20スロット20セグメントの電動モータである場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、極対数が2以上で、且つスロット11の数を「N」、極対数を「P」、「a」を0または正の整数としたとき、NがN=4P+2P×aを満たすように構成されていればよい。
さらに、上述の実施形態では、ブラシ21が低速用ブラシ21aと、高速用ブラシ21bと、これら低速用ブラシ21a、および高速用ブラシ21bに共通使用される共通ブラシ21cとの3つのブラシで構成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、4極以上であって、且つ同電位のセグメント同士を短絡する接続線25を用いた電動モータ全てに採用可能である。すなわち、接続線25だけでは解消しきれない磁気的なアンバランスを本実施形態のような巻線12の巻装構造とすることでアンバランスを解消することができる。
このことは、例えば、ブラシ数が2つの場合や4つの場合であっても採用することが可能であるといえる。すなわち、ブラシ数が2つの場合や4つの場合にあっては、本発明の3ブラシのような磁気的なアンバランスが生じ難いものの、本発明における巻線12の巻装構造、および接続線25を用いた構造を採用することにより、さらに確実に磁気的なバランスがとれた電動モータを提供することが可能になる。
そして、上述の実施形態では、アーマチュアコア6の各スロット11間に巻線12を短節巻にて巻装した場合について説明したが、これに限られるものではなく、全節巻にて巻装してもよい。
また、上述の実施形態では、アーマチュアコア6が複数の金属板を軸方向に積層したものである場合について説明したが、これに限られるものではなく、アーマチュアコアを軟磁性粉末を加圧成形することで形成される、所謂圧粉磁性体により形成してもよい。
本発明の実施形態における電動モータの構成を示す縦断面図である。 本発明の実施形態におけるアーマチュアの上面図である。 本発明の実施形態におけるブラシの配置図である。 本発明の実施形態におけるコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。 本発明の実施形態におけるコイルの短絡状態を示す説明図である。 本発明の他の実施形態におけるコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。 本発明の他の実施形態におけるコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。 本発明の他の実施形態におけるコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。 本発明の他の実施形態におけるコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。 本発明の他の実施形態におけるコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。 本発明の他の実施形態におけるコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。 本発明の他の実施形態におけるコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。 本発明の他の実施形態におけるコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。 本発明の他の実施形態におけるコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。 本発明の他の実施形態におけるコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。 本発明の他の実施形態におけるコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。 本発明の他の実施形態におけるコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。 本発明の他の実施形態におけるコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。 本発明の他の実施形態におけるコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。 本発明の他の実施形態におけるコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。 従来のコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。 従来のコイルの短絡状態を示す説明図である。 従来のコイルの巻装状態を示すアーマチュアの展開図である。
符号の説明
1 電動モータ
2 ヨーク
3 アーマチュア(電動モータ用アーマチュア)
4 永久磁石(磁極)
5 回転軸
6 アーマチュアコア
7 アーマチュアコイル
7A,7B,7C,7D コイル
9 ティース
11,11a〜11h スロット
12 巻線
13 コンミテータ
14 セグメント
21 ブラシ
21a 低速用ブラシ(第1速度用ブラシ)
21b 高速用ブラシ(第2速度用ブラシ)
21c 共通ブラシ
25 接続線
71 主コイル
72,73 副コイル
75 渡り線

Claims (3)

  1. 極対数が2以上のヨークに軸支される回転軸と、
    前記回転軸に取り付けられ径方向に向かって放射状に延び、巻線を巻装するための複数のティースと、前記ティース間に形成され軸方向に沿って延びる複数のスロットを有するアーマチュアコアと、
    前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられ、複数のセグメントを周方向に配置したコンミテータと
    前記コンミテータに設けられ、同電位となるセグメント同士を短絡する接続線と、
    隣接する前記セグメント間に前記巻線が接続されると共に、各磁極に対向するスロット間に前記巻線が巻装されて形成されたコイルとを有し、
    前記極対数をP、前記スロットの数をN、aを0または正の整数としたとき、
    N=4P+2P×a
    を満たすように、N決定されるアーマチュアと、
    前記コンミテータの前記セグメントに摺接可能に設けられ、前記コイルに給電を行うためのブラシとを備え、
    各コイルは、前記回転軸を中心に点対称位置に存在するコイル同士の巻装方向が同方向で、且つ隣り合うコイルの巻装方向が互いに逆方向となるように、各々周方向に等分に巻装され、
    前記ブラシは、第1速度用ブラシと、前記第1速度用ブラシから所定角度周方向に離間して設けられた第2速度用ブラシと、これら第1速度用ブラシ、および第2速度用ブラシに共通使用される共通ブラシとの3つのブラシで構成されており、
    前記第1速度用ブラシ、および前記第2速度用ブラシの何れか一方のブラシと、前記共通ブラシとが、それぞれ1つの前記セグメントに摺接した状態で、かつ前記第1速度用ブラシ、および前記第2速度用ブラシの何れか他方のブラシが、隣接する2つの前記セグメントに跨るように摺接した状態において、短絡されている前記コイル、および通電されている前記コイルが、周方向全体に亘って等しく分布されるように構成されていることを特徴とする電動モータ
  2. 前記コイルは、前記スロット間に前記巻線を短節巻にて巻装することで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動モータ
  3. 前記コイルは、前記スロット間に前記巻線を全節巻にて巻装することで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動モータ
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