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JP5226014B2 - 試験装置 - Google Patents
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Description

本発明は、試験装置に関する。特に本発明は、被試験デバイスに与える試験信号の影響を受けることなく当該被試験デバイスからの応答信号の論理値を取得することのできる試験装置に関する。本出願は、下記の日本出願に関連し、下記の日本出願からの優先権を主張する出願である。文献の参照による組み込みが認められる指定国については、下記の出願に記載された内容を参照により本出願に組み込み、本出願の一部とする。
1.特願2008−13171 出願日 2008年1月23日
ICあるいはLSI等の半導体集積回路を試験する場合、試験対象の被試験デバイスに所定の試験信号を入力し、被試験デバイスからの応答信号を測定することにより、被試験デバイスの良否を判定する試験装置が用いられる。このような試験装置は、試験パターンに基づいて生成される試験信号を被試験デバイスに入力したときに被試験デバイスが出力する応答信号の論理パターンが、上記試験パターンに対応する期待値と一致するか否かを判定することにより、被試験デバイスの動作が正常か否かを試験することができる。
例えば下記特許文献1に記載された試験装置では、被試験デバイスと装置本体とが、所謂シングルトランスミッション配線方式により接続されている。したがって、被試験デバイスに入力する試験信号および被試験デバイスから出力される応答信号は、同じ伝送路上を伝播する。
特開2006−23233号公報
上記の試験装置は、例えば被試験デバイスへの試験信号の入力および被試験デバイスからの応答信号の出力を順次行う試験の際に、被試験デバイスから出力された応答信号と、被試験デバイスに次に入力すべき試験信号とが重畳して検出された場合でも、応答信号に含まれる試験信号の成分を当該応答信号から相殺することにより、被試験デバイスから出力される応答信号を正確に検出することができる。しかしながら、上記の試験装置は、検出される信号の比較処理および当該比較処理に用いる比較信号を生成する回路を備えるので、全体の回路構成が複雑になるという課題があった。
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる試験装置を提供することを目的とする。この目的は請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
本発明の第1の形態によれば、被試験デバイスを試験する試験装置であって、伝送路を介して被試験デバイスに試験信号を供給する信号供給部と、信号供給部と共通の伝送路を介して被試験デバイスの応答信号を受け取り、試験信号の論理パターンに応じた参照レベルと応答信号の信号レベルとを比較した比較結果に基づいて、被試験デバイスの良否を判定する比較判定部とを備える試験装置が提供される。なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本発明の実施形態に係る試験装置10の全体構成を示す。 選択判定部330の構成の一例を示す。 試験装置10による被試験デバイス600の試験の一例を示すタイミングチャートである。 サイクルC9における重畳信号755Sの信号波形を拡大した図である。 選択判定部330の構成の他の一例を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の実施形態に係る試験装置10の全体構成を示す。試験装置10は、ICあるいはLSI等の被試験デバイス600を試験する装置であり、タイミング発生部110と、パターン発生部120と、信号供給部200と、比較判定部300とを備える。信号供給部200および比較判定部300は、共通の伝送路40を介して被試験デバイス600の端子と電気的に接続されている。この試験装置10は、例えば所定の試験プログラムを実行することにより、当該試験プログラムに対応する試験パターンに基づいて生成される試験信号を被試験デバイス600に供給し、当該被試験デバイス600からの応答信号の論理値と、上記試験パターンに対応する期待値とを比較した結果に基づいて、被試験デバイス600の良否を判定する。
タイミング発生部110は、周期信号751S、タイミング信号771S、およびタイミング信号772Sを発生する。そして、タイミング発生部110は、周期信号751Sをパターン発生部120に、タイミング信号771Sを信号供給部200に、タイミング信号772Sを比較判定部300にそれぞれ供給する。
パターン発生部120は、例えば外部の制御装置から所定の試験プログラムが入力されると当該試験プログラムを実行し、タイミング発生部110から供給される周期信号751Sに基づいて、試験パターン752Dを生成する。そして、パターン発生部120は、生成した試験パターン752Dを信号供給部200に送る。パターン発生部120で生成される試験パターン752Dは、H論理またはL論理等が試験内容に応じて配列されたパターンであり、被試験デバイス600を試験するために信号供給部200が当該被試験デバイス600に供給する試験信号753Sが有するべきパターンデータを含む。
パターン発生部120は、さらに、タイミング発生部110から供給される周期信号751Sに基づいて、被試験デバイス600に試験信号753Sを供給したときに被試験デバイス600が出力すべき応答信号754Sの論理値(期待値)を含む期待値パターン756Dを生成する。パターン発生部120は、生成した期待値パターン756Dを比較判定部300に送る。
信号供給部200は、波形整形部220、およびドライバ230を有し、伝送路40を介して被試験デバイス600に試験信号753Sを供給する。波形整形部220は、タイミング発生部110から供給されるタイミング信号771Sのタイミングに応じてパターン発生部120から送られる試験パターン752Dを波形整形し、試験信号753S'としてドライバ230および比較判定部300に送る。
ドライバ230は、例えば入力信号の電圧レベルを増幅して出力する電圧源であり、波形整形部220から送られる試験信号753S'のビット毎の論理値に応じた電圧レベルを増幅した試験信号753Sを伝送路40を介して被試験デバイス600に出力する。なお、本例において、ドライバ230の出力インピーダンスは、伝送路40の特性インピーダンスおよび被試験デバイス600の入力インピーダンスと略等しく設定される。したがって、ドライバ230から出力された試験信号753Sは、反射による減衰がほとんど生じることなく伝送路40を伝播して被試験デバイス600に入力される。
比較判定部300は、比較部310、遅延部320、および選択判定部330を有する。比較判定部300には、被試験デバイス600から出力される応答信号754Sが伝送路40の伝播遅延時間だけ遅延して入力される。ここで、比較判定部300に応答信号754Sが入力しているのと同じタイミングで信号供給部200が試験信号753Sを出力している場合、比較判定部300には、応答信号754Sと試験信号753Sとが少なくとも一部において重畳した重畳信号755Sが入力される。比較判定部300は、受け取った重畳信号755Sから応答信号754Sの論理値を検出し、検出した応答信号754Sの論理値と当該応答信号754Sが有するべき期待値とを比較した結果に基づいて、被試験デバイス600の良否を判定する。
比較部310は、第1コンパレータ311および第2コンパレータ312を有する。第1コンパレータ311は、重畳信号755Sを受け取ると、当該重畳信号755Sにおける各サイクルの信号の電圧レベルと、所定の大きさの電圧レベル(VOH1)および当該電圧レベル(VOH1)よりも小さい電圧レベル(VOL1)とを比較した比較結果761Sを選択判定部330に出力する。例えば、第1コンパレータ311は、受け取った重畳信号755Sにおける一のサイクルの電圧レベルがVOH1よりも大きいときは、当該サイクルにおける論理値がH論理である旨の比較結果761Sを選択判定部330に出力する。また、第1コンパレータ311は、受け取った重畳信号755Sにおける一のサイクルの電圧レベルがVOL1よりも小さいときは、当該サイクルにおける論理値がL論理である旨の比較結果761Sを選択判定部330に出力する。
第2コンパレータ312は、重畳信号755Sを受け取ると、当該重畳信号755Sの各サイクルにおける電圧レベルと、所定の大きさの電圧レベル(VOH2)および当該電圧レベル(VOH2)よりも小さい電圧レベル(VOL2)とを比較した比較結果762Sを選択判定部330に出力する。例えば、第2コンパレータ312は、受け取った重畳信号755Sにおける一のサイクルの電圧レベルがVOH2よりも大きいときは、当該サイクルにおける論理値がH論理である旨の比較結果762Sを選択判定部330に出力する。また、第2コンパレータ312は、受け取った重畳信号755Sにおける一のサイクルの電圧レベルがVOL2よりも小さいときは、当該サイクルにおける論理値がL論理である旨の比較結果762Sを選択判定部330に出力する。
ここで、上記の比較結果761Sおよび比較結果762Sは、いずれも上記のように重畳信号755Sの各サイクルにおける電圧レベルと比較部310の各コンパレータの設定電圧レベルとの比較結果である。したがって、それぞれの比較結果には、応答信号754Sの電圧レベルに試験信号753Sの電圧レベルが重畳した電圧レベルと比較部310の各コンパレータの設定電圧レベルとの比較結果となる。
遅延部320は、波形整形部220からの試験信号753S'を予め設定した位相分だけ遅延させて選択判定部330に供給する。選択判定部330は、供給される試験信号753S'の論理値に応じて比較部310の第1コンパレータ311が出力する比較結果761Sと第2コンパレータ312が出力する比較結果762Sのいずれかを選択し、選択した比較結果の論理値を、タイミング発生部110から供給されるタイミング信号772Sにより指定されるストローブタイミングで取り込む。
選択判定部330は、取り込んだ比較結果の論理値に基づいて、被試験デバイス600の良否を判定する。なお、遅延部320は、例えば、ドライバ230から出力される試験信号753Sが重畳された重畳信号755Sについての上記比較結果761Sまたは比較結果762Sのいずれかを比較判定部300の選択判定部330において選択すべきタイミングと、選択判定部330に供給される試験信号753S'のタイミングとが一致するように試験信号753S'を遅延させることが好ましい。
図2は、選択判定部330の構成の一例を示す。図2に示すように、選択判定部330は、選択部340および判定部350を有する。選択部340は、波形整形部220から遅延部320を介して送られる試験信号753S'の論理値に基づいて、比較部310の第1コンパレータ311が出力する比較結果761Sと第2コンパレータ312が出力する比較結果762Sのいずれかを選択する。
例えば、選択部340は、試験信号753S'のビット毎の論理値に基づいて、比較判定部300に入力する重畳信号755Sに試験信号753Sのいずれの論理値が重畳されているかを判別し、当該重畳されている論理値に応じて、比較結果761Sまたは比較結果762Sを選択する。より具体的には、選択部340は、試験信号753S'の論理値がH論理である場合、すなわちドライバ230がH論理の試験信号753Sを出力している場合には比較結果761Sを選択する。また、選択部340は、試験信号753S'の論理値がL論理である場合、すなわちドライバ230がL論理の試験信号753Sを出力している場合には比較結果762Sを選択する。
選択部340は、比較結果761Sおよび比較結果762Sのそれぞれから選択した各論理値を選択結果信号763Sとして判定部350に出力する。なお、選択部340は、比較結果761Sと比較結果762Sのいずれかを、試験信号753S'のサイクル毎のタイミングで選択することが好ましい。
判定部350は、比較結果取得部351、論理比較部352、および禁止判定部353を含む。この判定部350は、選択部340が選択した比較結果に基づいて、被試験デバイス600の良否を判定する。比較結果取得部351は、選択部340からの選択結果信号763Sの論理値をタイミング発生部110から供給されるタイミング信号772Sにより指定されるストローブタイミングで取得する。そして、比較結果取得部351は、取得した論理値を論理パターン764Dとして論理比較部352および禁止判定部353に出力する。なお、比較結果取得部351は、例えばフリップフロップまたはラッチであってよい。
論理比較部352は、比較結果取得部351から入力される論理パターン764Dの各論理値と、パターン発生部120から入力される期待値パターン756Dの各論理値とを論理比較する。そして、論理比較部352は、上記論理比較の結果、論理値が一致したときはパス判定を生成し、論理値が不一致のときはフェイル判定を生成する。また、論理比較部352は、生成したパス判定およびフェイル判定をパス/フェイル判定結果765Dとして禁止判定部353に出力する。なお、本例において、論理比較部352は、パス/フェイル判定結果765Dを試験装置10の他の部材(例えばフェイルメモリ等)に出力してもよい。また、論理比較部352は、生成したパス/フェイル判定結果765Dに基づいて被試験デバイス600の良否を判定し、その良否判定結果を禁止判定部353へ出力してもよい。
禁止判定部353は、タイミング発生部110から供給されるタイミング信号772Sにより指定されるストローブタイミングに基づいて、比較結果取得部351が選択結果信号763Sの論理値を取得したときの当該ストローブタイミングを検出する。そして、禁止判定部353は、上記ストローブタイミングが、試験信号753Sの論理値がH論理からL論理へ、あるいはL論理からH論理へ遷移するエッジタイミングに応じて定められる禁止領域に含まれるか否かを判定する。
禁止判定部353は、さらに、上記ストローブタイミングが上記禁止領域に含まれていた場合に、当該ストローブタイミングに応じて取得された選択結果信号763Sの論理値と、論理比較部352における論理比較の結果であるパス/フェイル判定結果765Dに対応付けてエラーフラグ766Dを生成する。なお、本例において、禁止判定部353は、エラーフラグ766Dを試験装置10の他の部材(例えばフェイルメモリ等)に出力してもよい。また、禁止判定部353は、論理比較部352から被試験デバイス600の良否を判定した良否判定結果が入力される場合、その良否判定結果と対応付けてエラーフラグ766Dを生成してもよい。
以下において、試験装置10による被試験デバイス600の試験について具体的に説明する。
図3は、試験装置10による被試験デバイス600の試験の一例を示すタイミングチャートである。図3において、左側に符号を付したデータ列および波形は、それぞれ対応する符号の上記各パターンのデータ列および各信号の波形に対応する。また、図3において、被試験デバイス600の試験時における特定の10サイクルを抜き出してC1〜C10として示す。
波形整形部220に対して、C1〜C10の各サイクルにおいて「LHLHHLHLHL」の論理値を有する試験パターン752Dが入力されると、ドライバ230は、当該試験パターン752Dの各論理値に対応する試験信号753Sを被試験デバイス600へと出力する。一方、被試験デバイス600は、C1〜C10の各サイクルにおいて「LHHLHLLHLH」の論理値に対応する波形を有する応答信号754Sを出力する。
ここで、説明の簡単のために被試験デバイス600から出力される応答信号754Sが伝送路40上を伝播して比較判定部300の比較部310に入力するまでの伝播遅延時間は、ちょうど1サイクルに相当するものとする。また、ドライバ230から出力される試験信号753Sが比較判定部300の比較部310に入力するまでの伝播遅延時間は無視できるものとする。
比較判定部300の比較部310には、C1〜C10の各サイクルにおいて、「LLHHLHLLHL」の論理値(被試験デバイス600から出力された応答信号754Sの論理値「LHHLHLLHLH」が1サイクル分遅延した論理値)に対応する波形を有する応答信号754Sと、「LHLHHLHLHL」の論理値に対応する波形を有する試験信号753Sとが重畳した波形を有する重畳信号755Sが入力される。
比較部310の第1コンパレータ311は、重畳信号755Sにおける各サイクルの信号の電圧レベルと、所定の大きさの電圧レベル(VOH1、VOL1)とを比較した比較結果761Sを選択判定部330に出力する。本例において、第1コンパレータ311は、C1〜C10の各サイクルにおいて「LLLHLLLLHL」の論理値に対応する波形を有する比較結果761Sを選択判定部330に出力する。また、上記電圧レベル(VOH1、VOL1)は、例えば、重畳信号755Sに試験信号753SのH論理が重畳された場合において当該重畳信号755Sから応答信号754Sの論理値を判定するためのレベルに設定される。
一方、比較部310の第2コンパレータ312は、重畳信号755Sにおける各サイクルの信号の電圧レベルと、所定の大きさの電圧レベル(VOH2、VOL2)とを比較した比較結果762Sを選択判定部330に出力する。本例において、第2コンパレータ312は、C1〜C10の各サイクルにおいて「LHHHHHHLHL」の論理値に対応する波形を有する比較結果762Sを選択判定部330に出力する。また、上記電圧レベル(VOH2、VOL2)は、例えば、重畳信号755Sに試験信号753SのL論理が重畳された場合において当該重畳信号755Sから応答信号754Sの論理値を判定するためのレベルに設定される。
選択判定部330の選択部340は、例えばC1〜C10の各サイクルにおいて、波形整形部220から遅延部320を介して供給される試験信号753S'の論理値がH論理である場合、すなわち本例ではC2、C4、C5、C7、C9において比較結果761Sを選択する。また、選択判定部330の選択部340は、C1〜C10の各サイクルにおいて、試験信号753S'の論理値がL論理である場合、すなわち本例ではC1、C3、C6、C8、C10において比較結果762Sを選択する。このように、選択判定部330は、選択部340が試験信号753Sの論理パターンと同じ論理パターンを有する試験信号753S'の論理値に応じて比較結果761Sまたは比較結果762Sを選択することにより、重畳信号755Sに含まれる試験信号753Sの電圧レベルをキャンセルした電圧レベル、すなわち応答信号754Sの電圧レベルに対応する論理値を選択結果信号763Sとして判定部350の比較結果取得部351に出力することができる。
本例では、選択部340は、C1〜C10の各サイクルにおいて論理値が「LLHHLHLLHL」である選択結果信号763Sを判定部350の比較結果取得部351に出力する。比較結果取得部351は、選択部340からの選択結果信号763Sの論理値をタイミング発生部110から供給されるタイミング信号772Sにより指定されるストローブタイミングで検出する。そして、比較結果取得部351は、検出した論理値を取得する。また、比較結果取得部351は、取得した論理値を、C1〜C10の各サイクルにおいて「LLHHLHLLHL」の論理値を有する論理パターン764Dとして論理比較部352および禁止判定部353に出力する。
論理比較部352は、比較結果取得部351から入力される論理パターン764Dの各論理値と、パターン発生部120から入力される期待値パターン756Dの各論理値とを論理比較する。本例において、論理比較部352に入力される期待値パターン756Dは、C1〜C10の各サイクルにおいて「LLHHLHLLHL」の論理値を有する。
論理比較部352は、上記論理比較の結果、C1〜C10の各サイクルにおいて論理値が一致したとしてパス判定を生成し、パス判定結果765Dとして禁止判定部353に出力する。禁止判定部353の動作については上記と同様であり説明を省略する。
以上のように、本実施形態に係る試験装置10は、比較判定部300において応答信号754Sと試験信号753Sとが重畳した信号が検出された場合でも、当該信号における試験信号753Sの成分をキャンセルして応答信号754Sの論理値と期待値パターンの論理値とを比較することができるので、比較判定部300において被試験デバイス600から出力される応答信号754Sを正確に検出することができる。ゆえに、被試験デバイス600の良否判定をより正確に実施することができる。
また、比較判定部300は、信号供給部200から出力される試験信号753Sが当該比較判定部300において検出されているときでも、応答信号754Sを正確に検出することができるので、所謂I/Oデッドバンドの影響を考慮せずに試験を実施することができる。ゆえに、試験装置10は、被試験デバイス600の試験をより効率的に実施することができる。
図4は、サイクルC9における重畳信号755Sの信号波形を拡大した図である。図4に示すように、例えば重畳信号755Sの信号波形が遷移するエッジタイミング近傍の所定の領域を禁止領域として設定した場合、禁止判定部353は、比較結果取得部351が選択結果信号763Sの論理値を取得したときのタイミング信号772Sにより指定されるストローブタイミングが図4に示す禁止領域に含まれるか否かを判定する。
このように、禁止判定部353は、比較結果取得部351が不適切なストローブタイミングで選択結果信号763Sの論理値を取得した結果に基づいて被試験デバイス600の良否判定が行われるのを防ぐことができる。また、タイミング信号751Sが不適切なタイミングで出力されていることをエラーフラグ766Dとして出力することができる。
図5は、選択判定部330の構成の他の一例を示す。本変形例に係る選択判定部330は、判定部360および選択部370を有する。判定部360は、比較結果取得部361、362、論理比較部363、364および禁止判定部365を含む。選択判定部330は、第1コンパレータ311からの比較結果761S、および第2コンパレータ312からの比較結果762Sのそれぞれに基づいて、各サイクルにおける応答信号754Sの良否をそれぞれ判定した判定結果を出力する。
比較結果取得部361は、第1コンパレータ311からの比較結果761Sの論理値をタイミング発生部110から供給されるタイミング信号772Sにより指定されるストローブタイミングで検出する。そして、比較結果取得部361は、検出した論理値を取得し、論理パターン771Dとして論理比較部363に出力する。
比較結果取得部362は、第2コンパレータ312からの比較結果762Sの論理値をタイミング発生部110から供給されるタイミング信号772Sにより指定されるストローブタイミングで検出する。そして、比較結果取得部362は、検出した論理値を取得し、論理パターン772Dとして論理比較部364に出力する。
論理比較部363は、比較結果取得部361から入力される論理パターン771Dの各論理値と、パターン発生部120から入力される期待値パターン756Dの各論理値とを論理比較する。そして、論理比較部363は、上記論理比較の結果、論理値が一致したときはパス判定を生成し、論理値が不一致のときはフェイル判定を生成する。そして、論理比較部363は、生成したパス判定およびフェイル判定をパス/フェイル判定結果773Dとして選択部370に出力する。
論理比較部364は、比較結果取得部362から入力される論理パターン772Dの各論理値と、パターン発生部120から入力される期待値パターン756Dの各論理値とを論理比較する。そして、論理比較部364は、上記論理比較の結果、論理値が一致したときはパス判定を生成し、論理値が不一致のときはフェイル判定を生成する。そして、論理比較部364は、生成したパス判定およびフェイル判定をパス/フェイル判定結果774Dとして選択部370に出力する。
選択部370は、試験信号753S'のビット毎の論理値に基づいて、比較判定部300に入力する重畳信号755Sに試験信号753Sのいずれの論理値が重畳されているかを判別し、当該重畳されている論理値に応じて、パス/フェイル判定結果773Dまたはパス/フェイル判定結果774Dを選択する。そして、選択部370は、パス/フェイル判定結果773Dおよびパス/フェイル判定結果774Dのそれぞれから選択した判定結果である選択結果信号775Sとして判定部360の禁止判定部365に出力する。禁止判定部365の動作については上記禁止判定部353と略同様であり説明を省略する。
以上に示した判定部360および選択部370を有する選択判定部330を備える試験装置10は、上記の選択部340および判定部350を有する選択判定部330を備える試験装置10と同様に、比較判定部300において応答信号754Sと試験信号753Sとが重畳される場合でも、当該信号における試験信号753Sの成分をキャンセルして応答信号754Sの論理値と期待値パターン756Dの論理値とを比較することができるので、比較判定部300において被試験デバイス600から出力される応答信号754Sを正確に検出することができる。ゆえに、被試験デバイス600の良否判定をより正確に実施することができる。
また、本例においても、比較判定部300は、信号供給部200から出力される試験信号753Sが当該比較判定部300において検出されているときでも、応答信号754Sを正確に検出することができるので、所謂I/Oデッドバンドの影響を考慮せずに試験を実施することができる。ゆえに、本例の試験装置10は、被試験デバイス600の試験をより効率的に実施することができる。
なお、本実施形態に係る試験装置10において、比較判定部300の比較部310は、入力する重畳信号755Sにおける電圧レベルの数に応じて3つ以上のコンパレータを有してもよい。例えばドライバ230がH論理およびL論理を出力しないときにハイインピーダンスとなり、比較判定部300に例えばH論理に対応する電圧レベルおよびL論理に対応する電圧レベルとは異なる所定の電圧レベルが被試験デバイス600から出力される場合、比較判定部300の比較部310は、当該ハイインピーダンス時の電圧を検出するコンパレータをさらに有してもよい。また、ドライバ230がH論理およびL論理を出力しないときに、例えばH論理に対応する電圧レベルおよびL論理に対応する電圧レベルとは異なる所定のレベルの電圧(基準電圧)を出力する場合、比較判定部300の比較部310は、当該基準電圧を検出するコンパレータをさらに有してもよい。
また、被試験デバイス600から出力される応答信号が例えば異なる3レベルの電圧値を有する波形であり3つの異なる値を有する場合、上記試験装置10において、比較部310の第1コンパレータ311および第2コンパレータ312は、多値測定部として当該3値の応答信号の論理値を取得する構成を備えてもよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。
請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。

Claims (10)

  1. 被試験デバイスを試験する試験装置であって、
    伝送路を介して前記被試験デバイスに試験信号を供給する信号供給部と、
    前記信号供給部と共通の前記伝送路を介して前記被試験デバイスの応答信号を受け取り、前記試験信号の論理パターンに応じた参照レベルと前記応答信号の信号レベルとを比較した比較結果に基づいて、前記被試験デバイスの良否を判定する比較判定部と
    を備え
    前記比較判定部は、
    第1の参照レベルと前記応答信号の信号レベルとを比較した第1の比較結果を出力する第1コンパレータと、
    前記第1の参照レベルとは異なる第2の参照レベルと前記応答信号の信号レベルとを比較した第2の比較結果を出力する第2コンパレータと、
    前記第1の比較結果および前記第2の比較結果のうち、前記試験信号の論理パターンに応じた比較結果に基づいて、前記被試験デバイスの良否を判定する選択判定部と
    を有する
    試験装置。
  2. 前記選択判定部は、
    前記試験信号の論理パターンに基づいて、前記第1の比較結果および前記第2の比較結果のいずれかを選択する選択部と、
    前記選択部が選択した比較結果に基づいて、前記被試験デバイスの良否を判定する判定部と
    を含む請求項に記載の試験装置。
  3. 前記試験信号の論理パターンを生成して前記信号供給部に供給するパターン発生部と、
    前記パターン発生部が生成した前記試験信号の論理パターンを遅延させて前記選択部に供給する遅延部と
    を更に備える請求項に記載の試験装置。
  4. 前記判定部は、
    予め定められたストローブタイミングで、前記比較結果の論理値を取得する比較結果取得部と、
    前記比較結果取得部が取得した前記比較結果の論理値と、与えられる期待値とを論理比較する論理比較部と、
    前記比較結果取得部における前記ストローブタイミングが、前記試験信号の論理値が遷移するエッジタイミングに応じて定められる禁止領域に含まれるか否かを判定する禁止判定部と
    を含む請求項に記載の試験装置。
  5. 前記禁止判定部は、前記ストローブタイミングが前記禁止領域に含まれる場合に、当該ストローブタイミングに応じて取得された前記論理値と、前記論理比較部における論理比較の結果に対応付けてエラーフラグを生成する
    請求項に記載の試験装置。
  6. 前記信号供給部は、H論理およびL論理のいずれかを出力するドライバを含み、
    前記選択部は、前記ドライバがH論理およびL論理のいずれを出力しているかに応じて、前記第1の比較結果および前記第2の比較結果を選択する
    請求項からの何れか1項に記載の試験装置。
  7. 前記第1の参照レベルは、前記第2の参照レベルより高く、
    前記選択部は、前記ドライバがH論理を出力している場合に前記第1の比較結果を選択し、前記ドライバがL論理を出力している場合に前記第2の比較結果を選択する
    請求項に記載の試験装置。
  8. 前記比較判定部は、前記第1の参照レベルおよび前記第2の参照レベルとは異なる第3の参照レベルと前記応答信号の信号レベルとを比較した第3の比較結果を出力する第3コンパレータを更に有し、
    前記選択部は、前記ドライバの出力がハイインピーダンスとなっている場合に、前記第3の比較結果を選択する
    請求項に記載の試験装置。
  9. 前記選択判定部は、
    前記第1の比較結果および前記第2の比較結果のそれぞれに基づいて、前記被試験デバイスの良否をそれぞれ判定した判定結果を出力する判定部と、
    前記試験信号の論理パターンに基づいて、前記第1の比較結果に対する第1の前記判定結果と、前記第2の比較結果に対する第2の前記判定結果のいずれかを選択する選択部と
    を含む請求項1から8の何れか1項に記載の試験装置。
  10. 前記第1の比較結果および前記第2の比較結果に基づいて、多値の前記応答信号の論理値を取得する多値測定部を更に備える
    請求項1から9の何れか1項に記載の試験装置。
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