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JP5226201B2 - 検査安全確保システム及び該システムを搭載する医用診断装置 - Google Patents
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検査安全確保システム及び該システムを搭載する医用診断装置 Download PDF

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Description

本発明は、医用診断装置を利用する者に対する検査安全確保システム及び該システムを搭載する医用診断装置に関する。
従来より医用診断装置を使用して患者の検査を行うに際しては、検査対象となる患者が本人であるか等を患者情報からチェックし、さらにこの検査対象となる患者に合わせた検査内容となっているか等を検査情報からチェックすること等、様々なチェック作業が行われている。
但し、どのようなチェック作業を行うかは、各医療機関に任されている。各医療機関は、通常は感染症対策マニュアルや医療事故対策マニュアル等を整備して、医療従事者に徹底させることにより、チェック作業が確実に行われることを担保している。そこで医療従事者は、整備されたマニュアル類に基づいて、診療記録に記載されている情報を確認したり、患者に質問をすることでチェック作業を行っている。
その一例として、下記特許文献1には、患者情報データベース内の患者情報の項目データを撮影実行用情報検索キーと対応させ、この撮影実行用情報検索キーを押し下げると患者撮影実行用情報データベースから撮影実行用情報を取り出すことができるようにすることで、撮影実行用情報の入力ミスを防止し、情報伝達の手間や時間を削減することができる発明が開示されている。
また、撮影装置近傍の表示報知手段を用いて被写体の個人特定情報を表示或いは報知することにより、被写体が自分自身の個人特定情報を確認することで該当する被写体であるか否かが明らかになり、撮影すべき正しい被写体についてのみ確実な撮影が可能な医用画像撮影方法および医用画像撮影装置も開示されている(特許文献2参照)。さらに、ガントリ装置が設置された部屋にいる技師に対して患者情報、検査情報を提供することにより、技師が確認作業を行うために検査室と操作室との間を行き来する手間と時間を省くことができる発明も開示されている(特許文献3参照)。
特開2000−90185号公報 特開2001−170012号公報 特開2004−16498号公報
しかしながら、上記特許文献1ないし3に開示されている発明のいずれも、チェック作業を行うにしても、例えば検査内容のチェックに関して入力の妥当性のみをチェックし、検査内容が妥当であるかまではチェックすることは予定されていない。すなわち、項目記入欄に必要事項が記入されているか否かについてはチェックされるが、検査対象となる患者に合わせた検査内容となっているかまではチェックすることができない。
また、チェック作業が医療機関の運用に依存した医療従事者によって行われるため、情報の伝達忘れや伝達内容の誤り、確認忘れ等により、チェック漏れが発生する可能性がある。さらに、多くは検査開始前にチェックがなされ、検査ステージごとにその検査ステージにおいて必要となるチェック項目が表示されチェックがなされるわけではない。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、医用診断装置を用いて患者の検査を行うに際して、各検査ステージごとにチェックが必要となる項目を挙げたチェックリストを表示させることで、医用診断装置の操作者及び患者にとって検査の安全を確保することができる検査安全確保システム及び該システムを搭載する医用診断装置を提供することである。
本発明の実施の形態に係る特徴は、検査安全確保システムにおいて、検査対象となる患者の情報を収集する患者情報収集手段と、検査ステージごとに、前記検査ステージにおいて表示手段に表示される項目を管理する検査ステージ管理手段と、少なくとも医用診断装置を操作する操作者の前記医用診断装置の習熟度に関する情報を収集する操作者情報収集手段と、チェックリスト作成手段によって作成され、患者の情報及び検査の情報、並びに前記操作者に関する情報に基づき検査ステージごとのチェック条件に合致するチェック項目を組み合わせてなるチェックリストを表示するものであって、検査ステージ管理手段から送信された検査ステージ情報に対応するチェックリストを表示させる表示内容更新手段とを備える。
本発明によれば、医用診断装置を用いて患者の検査を行うに際して、各検査ステージごとにチェックが必要となる項目を挙げたチェックリストを表示させることで、医用診断装置の操作者及び患者にとって検査の安全を確保することができる検査安全確保システム及び該システムを搭載する医用診断装置を提供することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1に示す医用診断装置1は、CPU(Central Processing Unit)1aと、ROM(Read Only Memory)1bと、RAM(Random Access Memory)1c及び入出力インターフェイス1dがバス1eを介して接続されている。入出力インターフェイス1dには、入力手段1fと、表示手段1gと、通信制御手段1hと、記憶手段1iと、リムーバブルディスク1jと、駆動部制御手段1kとが接続されており、駆動部制御手段1kによって医用診断装置1の各駆動部1lが制御される。
CPU1aは、入力手段1fからの入力信号に基づいてROM1bから医用診断装置1を起動するためのブートプログラムを読み出して実行し、記憶手段1iに格納されている各種オペレーティングシステムを読み出す。さらにCPU1aは、入力手段1fや入出力インターフェイス1dを介して、図1においては図示していない外部機器からの入力信号に基づいて各種装置の制御を行ったり、RAM1cや記憶手段1i等に記憶されたプログラム及びデータを読み出してRAM1cにロードするとともに、RAM1cから読み出されたプログラムのコマンドに基づいて、データの計算または加工等、一連の処理を実現する処理装置である。
入力手段1fは、医用診断装置1の操作者が各種の操作を入力するキーボード、マウス等の入力デバイスにより構成されており、操作者の操作に基づいて入力信号を作成しバス1eを介してCPU1aに送信される。また、医用診断装置1には、キーボード等だけでなく専用の操作パネルが設けられており、その操作パネル上の入力デバイスを介して操作画面に対する操作を行うこともできる。表示手段1gは、例えば液晶ディスプレイであり、例えばCPU1aからバス1eを介して出力信号を受信し、CPU1aの処理結果等を表示する手段である。
通信制御手段1hは、LANカードやモデム等の手段であり、医用診断装置1をインターネットやLAN等の通信ネットワークに接続することを可能とする手段である。特に例えば、病院情報管理システム(HIS:Hospital Information System)、放射線部門情報管理システム(RIS:Radiological Information System)、医用画像管理システム(PACS:Picture Archiving Communication System)といった医療機関内に構築された各種管理システムと接続されている。通信制御手段1hを介して通信ネットワークと送受信したデータは入力信号または出力信号として、入出力インターフェイス1d及びバス1eを介してCPU1aに送受信される。
記憶手段1iは、半導体や磁気ディスクで構成されており、CPU1aで実行されるプログラムやデータが記憶されている。リムーバブルディスク1jは、光ディスクやフレキシブルディスクのことであり、ディスクドライブによって読み書きされた信号は、入出力インターフェイス1d及びバス1eを介してCPU1aに送受信される。
本発明の実施の形態における医用診断装置1の記憶手段1iには、例えば、チェックリストを作成するための各種情報や検査ステージを構成するための各種情報がデータベースやテキスト形式のファイル情報として記憶される。また、チェックリストの作成更新プログラム等が医用診断装置1のCPU1aに読み込まれ実行されることにより、チェックリスト表示手段2が医用診断装置1に実装される。
なお、以下においては、チェックリストの作成更新プログラム等が記憶手段1iに記憶されている場合を例にとって説明するが、このチェックリストの作成更新プログラム等はリムーバブルディスク1jに格納されていても良い。
図2に示すように、チェックリスト表示手段2は、入力手段1fや通信制御手段1hを介して例えばネットワークに接続されている他の装置からの情報を受信する受信手段2aと、患者情報収集手段2bと、検査情報収集手段2cと、チェックリスト作成手段2dと、検査ステージ管理手段2eと、表示内容更新手段2fと、更新された表示内容を表示手段1gへ送信する送信手段2gとから構成される。
患者情報収集手段2bは、医用診断装置1を使用して検査される患者の情報を収集するためのものである。患者情報としては、例えば、「患者ID」、「年齢」、「性別」、「来院区分」、「病歴」、「身体状況」等を挙げることができる。患者情報は、例えば、患者IDを入力すると通信制御手段1hを介して上述したHIS、RAS、PACSに接続されて、その管理システムに記録されている該当患者の情報を収集することができる。また、医用診断装置1に直接入力することで収集するようにしても良い。
検査情報収集手段2cは、医用診断装置1における検査の対象となる患者に対して行われる検査の情報を収集する。検査情報としては、例えば、検査種別、検査日時、依頼科、依頼医師等を挙げることができる。この検査情報は、医用診断装置1の入力手段1fから検査技師等によって入力される。また、過去に行われた検査を再び行うような場合は、通信制御手段1hを介して、他の医用診断装置や端末等から検査情報を収集しても良い。
チェックリスト作成手段2dは、患者情報収集手段2b及び検査情報収集手段2cから送信されてきた患者情報と検査情報、及び記憶手段1i内に記憶されている基本となるチェックリストの情報に基づいて検査対象となる患者に合わせたチェックリストを作成する。
検査ステージは、例えば、「予約ステージ」、「撮影ステージ」、「観察ステージ」、「ファイリングステージ」に分けることができ、それぞれのステージに合わせて表示手段1gに表示される画面を構成する項目が予め決められている。検査ステージ管理手段2eは、各検査ステージとそのステージに表示される項目をそれぞれ管理するとともに、両者を関連付けて管理している。また検査の進行に従って、チェックリストが表示される検査ステージの情報を表示内容更新手段2fに送信する。
表示内容更新手段2fでは、チェックリスト作成手段2dにおいて作成されたチェックリストの中から、検査ステージ管理手段2eから送信されてきた検査ステージの情報に基づいてその検査ステージに表示すべきチェックリストを選択し、送信手段2gを介して表示手段1gへ送信して表示させる。また、検査ステージが移行した情報を得た場合は、改めてその検査ステージに合ったチェックリストに表示内容を更新する。
次に、検査の進行に従ってチェックリストが作成されて表示される流れを図3に示すフローチャート及び図4以下の図面を適宜利用して説明する。
医用診断装置1で患者を検査する場合には、まず図4に示すような検査予約の画面が表示手段1gに表示される。なお、以下、説明の便宜のために表示手段1gに表示される画面を表わした図面を使用するが、これら図面はあくまでも画面例を表わしたものであり、画面のレイアウトや画面を構成する項目は任意に定めることができる。
図4に示す画面例では、画面左側に各検査ステージを示すボタンが設けられている。この画面は検査予約の画面であることから、「予約」のボタンが強調されて表示されている。ここでは、これから検査予約を行うのではなく、すでに検査予約を行った患者がいることを前提として説明を行う。
検査予約画面に表示された検査対象の患者の中から検査を行う患者を選択する(ST1)。患者が選択された場合には、図4においては図示していないが、例えば、表示が反転する等、選択されたことが明確になるように表示される。この検査予約画面では、患者氏名と患者ID、担当医のみが表示されているが、その他の患者情報を表示させるようにしても良い。本発明の実施の形態においては、この検査予約画面において患者が選択されることによって、患者情報収集手段2bが病院内に構築されているHIS等、各種管理システムから選択された患者に関する情報を呼び出して収集する(ST2)。
患者情報が収集されると、表示画面は図5に示す撮影ステージの画面に切り替わる。この画面では、検査対象として選択された患者(図5においては「東芝花子」)及びその患者情報(年齢及び性別)が表示されている。この患者情報を基にして検査情報収集手段2cによって次に検査内容の設定、収集が行われる(ST3)。例えば、図5においては患者情報を示す欄の下部に「検査種別」の欄が設けられており、この「検査種別」の中から「造影検査」が選択されている。また、「撮影プラン」の欄の横には「大人」、「子供」等の選択を行う欄、「検査部位」を選択する欄が設けられており、図5ではそれぞれ「大人」「胸部」が選択されている。このように、検査内容が設定されると、検査情報として検査情報収集手段2cからチェックリスト作成手段2dに送信される。
チェックリスト作成手段2dでは、患者情報収集手段2bと検査情報収集手段2cからそれぞれ送られてきた患者情報及び検査情報を取得する(ST4)。チェックリスト作成手段2dは、この取得した患者情報及び検査情報を基に記憶手段1iから基本となるチェックリストを取得し(ST5)、検査ステージごとのチェックリストを作成する(ST6)。この基本となるチェックリストは、図6に示すように予め記憶手段1i内にデータベースやテキスト形式のファイル情報として記憶されている。
例えば、図6に示すチェックリストにおいては、左欄から右欄に向けて、「チェック項目」、「チェック条件」、「ステージ分類」、「影響レベル分類」、「表示レベル分類」、「アプリケーション」の項目が設けられている。
「チェック項目」としては、例えば、「妊娠有無」、「腎機能レベル」、「検査目的」等の項目が設けられている。これらは、各検査ステージにおいてチェックリストとして直接表示され、チェックが行われるべき項目である。「チェック条件」には、チェック項目をリストとして表示するかどうかの条件が指定される。例えば、チェック項目が「妊娠有無」であれば、「患者情報」の「性別」が「女性」である場合に表示される。また、チェック項目が「輸血確認」であれば、「患者情報」の「身体状況」が「重度」である場合に表示される。
「ステージ分類」は、チェックリストを表示する検査ステージが指定されている。例えば、「チェック条件」である「患者情報」の「来院区分」が「外来」の場合、「予約ステージ」に表示するチェックリストに「紹介状確認」をチェック項目として挙げる。なお、図4に示した検査予約画面においては、この紹介状確認をチェック項目としたチェックリストは示していない。
「影響レベル分類」は、チェック作業における安全性に関するレベルを示すもので、例えば、図6では「生命に関わる重大な項目」を「A」、「重大な項目」を「B」、「それ以外の項目」を「C」と分類している。例えば、「WL(ウインドウレベル)設定」等は撮影された画像の観察を行う際にその画像の階調を調節するために設定される項目であり、患者や操作者の安全性を脅かすものではないため、重要度は低く「C」に分類される。
「表示レベル分類」では、操作者の当該医用診断装置に対する習熟度を示している。図6で示されている各項目については、それぞれ例えば、「1」ないし「3」の数字が表示されている。本発明の実施の形態においては、「1」が必須項目であり、「2」は初心者モードが選択された場合に表示される項目である。また、「3」は上級者モードである。
「アプリケーション」は、チェック項目ごとにチェックリストによって表示されるだけではなく、表示方法としてその他の報知の方法を選択可能とするものである。例えば、「チェック項目」が「氏名確認」の場合、チェックリストとして表示されるだけではなく、アプリケーションとしての「音声読み上げ機能」を選択すると、医用診断装置1に備えられている「音声読み上げ機能」を用いて患者氏名を音声で読み上げるように設定することができる。但し、例えば「妊娠有無」のように、チェック項目によっては「アプリケーション」が設定されていない「N/A」の場合もある。
このように予め記憶手段1i内に記憶されている基本となるチェックリストを利用してチェックリスト作成手段2dは、図7に示すような各検査ステージに合わせたチェックリストを作成する。図7は、例えば、図5において表示される「東芝花子」とその患者情報(年齢及び性別)及び「検査種別」からこの患者用に作成されたチェックリストである。図7においては、「撮影ステージ」においてチェックリストとして表示されるチェック項目として「妊娠有無」、「腎機能レベル」、「検査目的」が挙げられ、「観察ステージ」では、「WL設定」、「WW設定」の2つのチェック項目がチェックリストに表示される。なお、作成された各検査ステージごとのチェックリストは、例えば、患者情報、検査情報と関連付けられて記憶手段1iに記憶されるようにしても良い。
そして、表示内容更新手段2fは、検査ステージ管理手段2eからの検査ステージに関する情報を得て、この情報に基づいて表示されている画面に合わせたチェックリストを表示する(ST7)。例えば、「撮影ステージ」を表わす図5においては、画面例右下にチェックリストが表示されている。このチェックリストには、上述した「妊娠有無」の他、2種類のチェック項目が挙げられている。
チェックリストが表示されるときに、予めアプリケーションが設定されている場合には、そのアプリケーションが起動する。例えば、「撮影ステージ」においてチェック項目の「氏名確認」がチェックリストに挙がり、かつ、アプリケーションとして「音声読み上げ機能」が選択されていた場合には、チェックリストが表示されるとともに、患者の氏名が読み上げられる。
また、検査が進行するに従って、それまで行われた検査ステージにおいて表示されたチェックリストも併せて表示させることも可能である。このようにこれまでチェックした項目も全て表示させることで、よりチェック漏れを防ぐことができる。
操作者はこのチェックリストに基づいて、さらに撮影プランを策定する。例えば、図5に示す「撮影ステージ」の画面においては、「撮影プラン」の欄が設けられており、ここに患者に対してどのようなプランで撮影(検査)を行うかが入力される。撮影プランの策定に当たっては、例えば、検査対象の患者が過去同様の検査を行ったことがあるのであれば、患者情報の欄の右側に設けられている「過去画像参照」のボタンを押すことで、過去の画像を通信制御手段1hを介してPACS等に接続され所望の画像を表示させることも可能である。
また、「撮影プラン」の欄の左側には、検査対象の患者が大人であるか子供であるか、検査部位に関する情報が表示されている。例えば、X線を用いる医用診断装置の場合は、「大人」と「子供」で曝射するX線の量は変えなければならず、患者が「女性」の場合、妊娠の有無によっても変える必要がある。チェックリストを表示させることにより、患者の安全性を最大限に考慮した撮影プランを策定することが可能となる。
図8は、「観察ステージ」における画面例を示した模式図である。「観察ステージ」では、撮影された画像を観察するステージであることから、画面の下部には撮影された画像が表示されている。さらにここでは、図7に示すこの患者に合わせて作成されたチェックリストから「WL設定」、「WW設定」の2つのチェック項目がチェックリスト上に表示されている。
チェックリスト上には、チェックしたか否かを記入する欄が設けられており、チェックした項目にはチェックしたことを示す印が記入される。そもそもチェックリストを表示させるのは、各検査ステージごとに、検査対象となる患者に合わせたチェックリストを表示させることにより、操作者の検査におけるチェック漏れをなくして操作上の安全を図るとともに、患者の安全をも図る目的のためである。そのため、必要なチェック項目の全てに対してチェックがなされていない状態で次の検査ステージへ移行できるとすると、操作者、患者の安全を担保することが難しくなる。
そこで、表示内容更新手段2fは、表示されたチェックリスト上で必要項目の全てにチェックが付けられたか否かを判断する(ST8)。チェックが付けられていないと判断した場合には、画面を次の検査ステージへ遷移させず、例えば、図9に示すように、画面に「警告ダイアログ」を表示し、次の検査ステージへの移行を阻止する。
なお、ここでは検査ステージを移行させるか否かの判断につき、例えば、全てのチェック項目に対してチェックがなされていない状態では必ず検査ステージの移行を阻止する、との考え方もある。当然このような考え方に基づいて次の検査ステージへ移行の可否を判断することも可能である。
また、チェックリスト上の必要項目の全てにチェックが付けられたか否かを判断の基準としても良い。このような判断基準を採用したのは、図6または図7のチェックリストに表わされているように、本発明の実施の形態においては「影響レベル分類」の項目を設けているからである。例えば、レベルが「C」であって操作者、患者の安全に関して問題がないレベルのチェック項目である場合には、そのチェック項目にチェックがなされていない状態で次の検査ステージへ移行しても問題はない。従って、各チェック項目における「影響レベル分類」の参酌してチェックリスト上の必要項目の全て、すなわち、「影響レベル分類」が例えば「A」及び「B」とされている項目の全てについてチェックがされていれば、警告ダイアログを表示させずに次の検査ステージへ移行を認める。
また、チェックリスト上の必要項目の全てについてチェックがなされていないことを操作者に報知する手段については、本発明の実施の形態におけるように「警告ダイアログ」を表示させる方法(図9参照)に限らず、例えば、音声による報知であっても良い。
必要項目の全てについてチェックがなされたと判断された場合には、表示内容更新手段2fは、画面が遷移したか否か、すなわち、次の検査ステージへ移行したか否かを判断する(ST9)。次の検査ステージへ移行したと判断された場合には、その検査ステージに合ったチェックリストをチェックリスト作成手段2dが作成したチェックリストの中から選択して表示内容を更新する。
検査が終了すると、検査ステージは「観察ステージ」から「ファイリングステージ」へ移行し、検査によって得られた画像を医用診断装置1の記憶手段1i或いは、通信制御手段1hを利用して他の管理システムへ送信してファイリングする(ST10)。図10は、「ファイリングステージ」における画面例を示した模式図である。この画面には検査対象の患者の患者情報を表示する「保存対象データ」やその患者に関するどの撮影画像をファイリングするのかを確認するための「画像表示欄」が設けられている。また、「保存先」の欄において当該画像をいずれの医用診断装置、或いは管理システムに保存するかを選択できるようにされている。
なお、ファイリングに際しては、同時にネットワーク上に接続されているイメージャ等の機器に対してフィルミングの指示を出すことも可能である。
そして、表示内容更新手段2fによってその患者に対する検査が終了したか否かが判断される(ST11)。検査が終了していない場合、すなわち、この場合はファイリングまで終了していることから、次の患者の検査を行う場合には、再度ステップ1以下に示される流れに従って検査が行われる。
検査が終了し、次に検査を行う患者もいない場合には、その医用診断装置1における全ての検査業務が終了したということになる。
このように医用診断装置を用いて患者の検査を行うに際して、各検査ステージごとにチェックが必要となる項目を挙げたチェックリストを表示させることで、医用診断装置の操作者及び患者にとって検査の安全を確保することができる検査安全確保システム及び該システムを搭載する医用診断装置を提供することができる。
(第2の実施の形態)
次に本発明における第2の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態において、上述の第1の実施の形態において説明した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、同一の構成要素の説明は重複するので省略する。
第2の実施の形態においては、図11に示すように第1の実施の形態におけるチェックリスト表示手段2に操作者情報収集手段2hが付加された構成となっている。
操作者情報収集手段2hでは、医用診断装置1の操作者が入力した例えば、操作者ID等、操作者に関する情報を収集する。この収集された操作者情報がチェックリストが作成される際にチェックリスト作成手段2dにおいて参照されることにより、操作者の実力に応じたチェックリストを表示させることができる。
より詳しく述べると、記憶手段1iには、例えば、図12に示すような操作者情報リストが記憶されている。この操作者情報リストは、左欄から右欄に向けて、「ID」、「操作者氏名」、「属性」、「習熟度」、「チェックリスト」の項目が設けられている。
「ID」は医用診断装置1を操作する操作者に与えられているID番号が表わされた欄であり、このIDを持つ操作者の氏名が「操作者氏名」の欄に示されている。「属性」とは、操作者の医用診断装置1を操作する権限を管理するためのグループを特定するものである。この「属性」としては、例えば、「初級操作者」、「上級操作者」、「アドミニストレータ」等を挙げることができる。図12に示す操作者情報リストでは「A」ないし「C」の属性が表わされており、例えば、「C」から「A」に向けてより高い権限を有することを示している。
また、「習熟度」は、操作者のその医用診断装置1を操作にあたっての習熟度を示すものである。ここでは、「属性」同様「C」から「A」にむけてより高い習熟度を有していることを示している。この「習熟度」に関しては、例えば、習熟度ごとに必要な操作回数や稼働日等が定められており、その基準を満たすことで習熟度が上がっていく。
「チェックリスト」は、「属性」及び「習熟度」の項目に表わされたレベルに従って、各検査ステージの画面に表示させるチェックリストに挙げるチェック項目を定めたものである。この操作者情報リストにおいては、「1」から「5」に向けてチェックリスト上に上げられるチェック項目は増加する。
従って、例えば、「ID:1111」を与えられている操作者は、「属性」が「A」であり「習熟度」が「C」であることから、検査全般には慣れているが、その医用診断装置1を使用した検査には慣れていないと判断できる。そこで、「2」の段階に該当するだけのチェック項目がチェックリスト上に表示される。また、例えば、「ID:1385」を与えられている操作者は、「属性」が「B」であるが、「習熟度」は「A」であることから、その医用診断装置1の操作には慣れていると判断できるので、「1」の段階に該当するだけのチェック項目がチェックリスト上に表示される。
このように、上述した第1の実施の形態において奏される効果の他に、その医用診断装置1を操作する操作者の情報をも加味してチェックリストを表示させることにより、検査の効率を上げることができ、さらには操作者の教育目的にも利用しうる検査安全確保システム及び該システムを搭載する医用診断装置を提供することができる。
なお、第2の実施の形態においては、予め記憶手段1iに記憶されている操作者情報を利用するようにしたが、操作者が医用診断装置1を操作する際、IDを入力するときに同時に自分の「属性」及び「習熟度」を入力させるようにしても良い。また、医用診断装置1を操作する操作者の操作者情報を入力するにあたっては、上述したID等の入力の他に操作者の指紋等の生体的特徴を利用する方法やICカード等を利用する方法等を採用することもできる。
以上、医用診断装置に関しては特に特定することなく説明を加えてきたが、この医用診断装置の例としては、X線診断装置やCT(computed tomography:コンピュータ断層撮影)装置、超音波診断装置、磁気共鳴診断装置、及びガンマカメラやPET(positron-emission tomography:ポジトロン放出断層撮影)等を挙げることができ、これらの医用診断装置のいずれにおいても本発明を適用することができる。
また、説明の都合上、表示項目や表示内容記載した図面を使用したが、これらの表示項目や表示内容については任意に設定することができ、図面に示された表示項目や表示内容に限定されるものではない。
さらに、この発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
医用診断装置の内部構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態におけるチェックリスト表示手段の内部構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における検査及び各検査ステージにおいて表示されるチェックリストの作成、表示、更新の流れを示すフローチャートである。 「予約ステージ」における画面例を示した模式図である。 「撮影ステージ」における画面例を示した模式図である。 基本となるチェックリストの例を示す説明図である。 作成されたチェックリストの例を示す説明図である。 「観察ステージ」における画面例を示した模式図である。 検査ステージにおいて、警告ダイアログが表示された例を示す模式図である。 「ファイリングステージ」における画面例を示した模式図である。 第2の実施の形態におけるチェックリスト表示手段の内部構成を示すブロック図である。 操作者情報リストの例を示す説明図である。
符号の説明
1 医用診断装置
2 チェックリスト表示手段
2a 受信手段
2b 患者情報収集手段
2c 検査情報収集手段
2d チェックリスト作成手段
2e 検査ステージ管理手段
2f 表示内容更新手段
2g 送信手段

Claims (5)

  1. 検査対象となる患者の情報を収集する患者情報収集手段と、
    前記患者に対する検査の情報を収集する検査情報収集手段と、
    検査ステージごとに、前記検査ステージにおいて表示手段に表示される項目を管理する検査ステージ管理手段と、
    少なくとも医用診断装置を操作する操作者の前記医用診断装置の習熟度に関する情報を収集する操作者情報収集手段と、
    チェックリスト作成手段によって作成され、前記患者の情報及び前記検査の情報、並びに前記操作者に関する情報に基づき前記検査ステージごとのチェック条件に合致するチェック項目を組み合わせてなるチェックリストを表示するものであって、前記検査ステージ管理手段から送信された検査ステージ情報に対応する前記チェックリストを表示させる表示内容更新手段と、
    を備えることを特徴とする検査安全確保システム。
  2. 前記表示内容更新手段は、検査ステージごとのチェックリストに挙げられたチェック項目が確認されたか否かにより、その後の検査手続を続行するか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の検査安全確保システム。
  3. 前記表示内容更新手段は、検査ステージごとに表示されるチェックリストの項目確認が行われる場合に、予め設定された項目確認支援ツールを起動させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の検査安全確保システム。
  4. 前記表示内容更新手段は、検査ステージに合わせて表示するチェックリストに、既に表示された検査ステージにおいて既に確認された項目も併せて表示することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の検査安全確保システム。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の検査安全確保システムを備えることを特徴とする医用診断装置。
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